JP2501803B2 - 磁気ヘツドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘツドの製造方法

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JP2501803B2 JP25691486A JP25691486A JP2501803B2 JP 2501803 B2 JP2501803 B2 JP 2501803B2 JP 25691486 A JP25691486 A JP 25691486A JP 25691486 A JP25691486 A JP 25691486A JP 2501803 B2 JP2501803 B2 JP 2501803B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は磁気記録媒体に磁気コアを摺接して情報の記
録、再生ないし消去を行なう磁気ヘッドの製造方法に関
し、特にいわゆるセミダブルギャップ構造の消去ヘッド
の製造方法に関するものである。
[従来の技術] 第6図はセミダブルギャップ構造の消去ヘッドとして
VTR(ビデオテープレコーダ)用の音声消去ヘッドの従
来の製造方法を説明するものである。
第6図において符号1はリング形の磁気コアであり、
その先端部にはスリット1aが形成されている。
また符号2は磁性スペーサで矩形のプレート状に形成
されており、この磁性スペーサ2を磁気コア1のスリッ
ト1aに挟み込んで同スペーサ2の両側に磁気ギャップが
形成される。
また符号3は不図示のコイル巻線を巻回する巻線ボビ
ンであり、その後端にはコイル巻線の端末のそれぞれが
接続される接続端子4,4が植設されている。
さらに符号5は全体を収容するケースであり、中空に
形成され、不図示の背面側は開放されており、正面の磁
気テープ摺接面5aの上部には磁気コア1の先端面を露出
するための凸字形の開口部5bが形成されている。
音声消去ヘッドの組立工程では、まず第6図に矢印で
Aで示すように磁気コア1に巻線ボビン3を嵌め込んだ
後、巻線ボビンに不図示のコイル巻線を巻回する。
次に磁気コア1と巻線ボビン3の組立体を矢印Bで示
すようにケース5に背面側から嵌入し、磁気コア1の先
端面を開口部5bに露出させる。
次に矢印Cで示すように磁性スペーサ2を磁気コア1
のスリット1aに嵌入し、所定に位置決めし、しかる後に
ケース5に不図示の固定材の樹脂を充填し、これを硬化
させて磁気コア1、磁性スペーサ2、コイルボビン3を
固定する。
さらにケース5の磁気テープ摺接面5aに仕上げの研
削、研摩加工を施して音声消去ヘッドが完成する。
完成した音声消去ヘッドはVTRに組み込まれ、第7図
に模式的に示すような位置関係で磁気テープ6に摺接し
て音声信号の消去を行なう。すなわち磁気テープ6にお
いて符号6A,6Vおよび6Cで示す領域のそれぞれが順に音
声トラック、映像信号トラックおよびコントロールトラ
ックであり、この内の音声トラック6Cに磁気コア1の磁
気ギャップG1,G2が摺接して音声信号の消去を行なう。
[発明が解決しようとする問題点] ところで上記の磁性スペース2を介して音声消去ヘッ
ドにおいて最も重要な磁気ギャップG1,G2が構成される
ので磁性スペーサ2は磁気ギャップG1,G2のトラック
幅、トラック位置およびギャップデプスを決めるうえで
正確に位置決めし、固定せねばならない。磁性スペーサ
2の位置ずれがあった場合、例えば第7図において磁性
スペーサ2が下方にずれて映像信号用トラック6Vの領域
に入ると映像信号を誤消去してしまう。逆に磁性スペー
サ2が上方へずれると磁気コア1のトラック幅が音声ト
ラック6Aの幅より小さくなり、音声信号の消し残りが生
じてしまう。
しかし、上述の工程で磁性スペーサ2の位置決め時に
は、磁性スペーサ2はスリット1aに挟み込まれているだ
けであるので位置決めしても、その後に動き易く、正確
な位置に固定するのは極めて困難であるという問題があ
った。
[問題点を解決するための手段] このような問題点を解決するため本発明による磁気ヘ
ッドの製造方法においては、磁気ギャップを形成するた
めのスリットを設けた磁気コアをケースに嵌入する工程
と、前記ケースの磁気記録媒体摺接面上に露出する腕部
を形成した磁性スペーサを前記スリットに嵌入し、位置
決めした後に前記腕部を介して前記ケースに保持させる
工程と、該工程後に磁気コアと磁性スペーサを固定する
工程と、該工程後に磁性スペーサの前記摺接面上に露出
する部分を除去し前記摺接面を仕上げる工程を有する構
成を採用した。
[作 用] このような構成によれば磁性スペーサは位置決め後に
は腕部を介しケースに保持され、動かないので、位置決
めした正確な位置に固定される。
[実施例] 以下、第1図〜第5図を参照して本発明の実施例の詳
細を説明する。
第1実施例 第1図〜第3図は本発明の実施例として、先述したVT
R用音声消去ヘッドの製造方法を説明するものである。
これらの図において従来例を説明した第6図、第7図と
同一もしくは相当する部分には同一符号が付してあり、
同一部分の説明は省略する(第2、第3実施例の第4
図、第5図も同様とする)。
本実施例では第1図に示すヘッドの各構成部材におい
て磁気コア1、巻線ボビン3およびケース5については
従来と同様の構造のものを用いるが、磁性スペーサ2に
ついては図示のように従来と異なる形状のものを用い
る。
すなわち磁性スペーサ2は矩形の本体2aの図中手前側
の端の上下に腕部2b,2bを有し、全体としてほぼT字形
のプレート状に形成するものとする。磁性スペーサ2は
一般的にはパーマロイなどの板材をプレス打ち抜きによ
り形成され、容易にこのような形状に形成できる。
このような磁性スペーサ2を用いて音声消去ヘッドの
組み立ては以下のように行なう。
まず従来例の場合と同様に第1図に矢印Aで示すよう
に磁気コア1に巻線ボビンを嵌め込み、巻線ボビン3に
コイル7(第3図参照)を巻回する。
次にまた同様に磁気コア1と巻線ボビン3の組立体を
矢印Bで示すようにケース5に嵌入し、磁気コア1の先
端面を開口部5bに露出させる。
次に矢印Cで示すように磁性スペーサ2の本体2a部分
を磁気コア1のスリット1aに嵌入して、腕部2b,2bがケ
ース5の磁気テープ摺接面5aに当接するまで押し込む。
そして腕部2b,2bを摺接面5aに当接させて磁性スペーサ
2を所定に位置決めし、しかる後に腕部2b,2bを摺接面5
aに接着して磁性スペーサ2をケース5に保持させる。
この状態の外観と内部の様子を第2図と第3図に示して
ある。
次にケース5に不図示の固定材の樹脂を充填し、これ
を硬化させて磁気コア1、磁性スペーサ2、コイルボビ
ン3を固定する。
次に第2図、第3図に2点鎖線で示す線まで研削、研
摩を行ない、磁性スペーサ2の磁気テープ摺接面5a上に
露出する部分を除去し、同摺接面5aを磁気コア1の先端
面とともに仕上げて音声消去ヘッドが完成する。
このようにして本実施例によれば腕部2b,bを磁気テー
プ摺接面5aに当接させて磁性スペーサ2を位置決めし、
ケース5に保持させ、保持後は磁性スペーサ2は動かな
いので、位置決めした位置に正確に固定される。
従って音声消去ヘッドの磁気ギャップG1,G2のトラッ
ク位置、トラック幅および第3図に符号Dで示すギャッ
プデプスを高精度に出すことができ、ギャップ精度の高
い高品質のヘッドを製造できる。
第2実施例 ところで、上述した第1実施例では磁性スペーサ2の
位置決め後のケース5による保持を接着により行なうも
のとしたが、この場合接着材として特にシアノアクリレ
ート糸のものなどを用いると、有害なガスが発生した
り、接着材が完全硬化せずにヘッド内部にたまり、摺接
面5aの研摩後にしみ出したりするなどの問題を生じる場
合がある。
このような問題を避けるためには、第4図に本発明の
第2実施例として示すように、ケース5の磁気テープ摺
接面5aに符号5cで示す保持部を設けておき、この保持部
5Cにより腕部2b,2bを介し磁性スペーサ2を保持する方
法を採用すればよい。以下にその詳細を説明する。
保持部5Cは磁気テープ摺接面5aにおいて第1実施例の
開口部5bのほぼ左半分に対応する位置に台形に突出して
ケース5と一体に形成されており、その図中右側面には
溝5dが形成され、溝5dの幅は磁性スペーサ2の腕部2bの
幅より僅かに大きく形成されている。
そしてヘッドの組立時にはまず磁気コア1を巻線ボビ
ン3とともにケース5内の途中まで嵌入する。
次に磁性スペーサ2の本体2a部分を開口部5bに差し込
んで腕部2b,2bの部分を保持部5cの溝5e内に嵌め込み、
磁性スペーサ2の図中左側面と背面を溝5eの底面と手前
側の内側面に当接させる。
次に磁気コア1をケース5内でさらに手前側に押込ん
でスリット1aに磁性スペーサ2の本体2aを嵌入させた
後、磁性スペーサ2を位置決めする。磁性スペーサ2は
腕部2b,2bの部分が溝5dの底面と内側面に当接し、本体2
aがスリット1aに嵌入されていることにより保持され
る。
次に先述と同様にケース5内に固定材の樹脂を充填
し、これを硬化させて磁気コア1、磁性スペーサ2、巻
線ボビン3を固定する。
次に第4図に2点鎖線で示す線まで研削および研摩を
行ない、保持部5cと、磁性スペーサ2の摺接面5a上に露
出する部分を除去し、摺接面5aを仕上げて音声消去ヘッ
ドが完成する。
このような第2実施例によれば位置決め後に磁性スペ
ーサ2が保持されるので第1実施例と同様の効果が得ら
れるとともに、その保持に接着材を用いないので、上述
した問題を避けることができる。
なお消去ヘッド用のケースは一般的に磁気シールドす
る必要のないことからプラスチックから成形される場合
が多いので、本実施例のような保持部5cを有した形状の
ケース5は容易に成形できる。
第3実施例 ところで上述のように磁性スペーサ2の保持を行なう
ケース5の保持部の構造は上記のものに限らないことは
勿論であり、例えば第5図に本発明の第3実施例として
示すような構造も考えられる。
第5図の場合、保持部は磁気テープ摺接面5a上に4つ
の突出部5eとして構成されている。突出部5eはほぼ矩形
の平坦な台状に形成されており、2つずつ開口部5bの上
下に対向して配置され、対向する内側縁どうしは円弧状
に湾曲して形成されている。そして対向する突出部5eど
うしの間隔の最も狭い部分は磁性スペーサ2の板厚より
も僅かに狭くなっている。またケース5の材料を適当に
選択することにより突出部5eは適当な弾性を有するもの
とする。
このような構造で磁性スペーサ2の本体2aをスリット
1aに嵌入し、腕部2b,2bのそれぞれを上下の対の突出部5
eの間に、磁気テープ摺接面5aに当接するまで圧入する
ことにより、腕部2b,2bが両側から突出部5eに圧接さ
れ、磁性スペーサ2が保持される。この状態で磁性スペ
ーサ2の位置決めを行なえば良い。
なお以上のような本発明による製造方法はVTR用の音
声消去ヘッドに限らずその他のセミダブルギャップ構造
のヘッド製造にも適用できるのは勿論である。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明による磁気ヘ
ッドの製造方法において磁気ギャップを形成するための
スリットを設けた磁気コアをケースに嵌入する工程と、
前記ケースの磁気記録媒体摺接面上に露出する腕部を形
成した磁性スペーサを前記スリットに嵌入し、位置決め
した後に前記腕部を介して前記ケースに保持させる工程
と、該工程後に磁気コアと磁性スペーサを固定する工程
と、該工程後に磁性スペーサの前記摺接面上に露出する
部分を除去し前記摺接面を仕上げる工程を有する構成を
採用したので、磁性スペーサを極めて容易に正確な位置
に固定でき、ギャップ精度の高い優れた磁気ヘッドを製
造できる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図は本発明の第1実施例を説明するもの
で、第1図は音声消去ヘッドの各構成部材の構造と組立
を説明する分解斜視図、第2図は磁性スペーサを位置決
め、保持した状態の斜視図、第3図は同状態の磁性スペ
ーサと磁気コアの位置関係の説明図、第4図および第5
図はそれぞれ本発明の第2および第3実施例による磁性
スペーサ保持状態を示す斜視図、第6図は従来の音声消
去ヘッドの製造方法を説明する分解斜視図、第7図はト
ラック位置関係の説明図である。 1……磁気コア、1a……スリット 2……磁性スペーサ、2b……腕部 3……巻線ボビン、4……端子 5……ケース、5a……磁気テープ摺接面 5c……保持部、5e……突出部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ギャップを形成するためのスリットを
    設けた磁気コアをケースに嵌入する工程と、前記ケース
    の磁気記録媒体摺接面上に露出する腕部を形成した磁性
    スペーサを前記スリットに嵌入し、位置決めした後に前
    記腕部を介して前記ケースに保持させる工程と、該工程
    後に磁気コアと磁性スペーサを固定する工程と、該工程
    後に磁性スペーサの前記摺接面上に露出する部分を除去
    し前記摺接面を仕上げる工程を有することを特徴とする
    磁気ヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】前記ケースによる磁性スペーサの保持は前
    記腕部を前記摺接面に接着することにより行なうことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の磁気ヘッドの
    製造方法。
  3. 【請求項3】前記磁性スペーサの保持は前記ケースの摺
    接面に設けた保持部により前記腕部を介し磁性スペーサ
    を保持して行ない、前記保持部は磁気コアと磁性スペー
    サの固定後に磁性スペーサの摺接面上に露出する部分と
    ともに除去することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    に記載の磁気ヘッドの製造方法。
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