JPH0793736A - 磁気ヘッド装置及び記録再生装置 - Google Patents

磁気ヘッド装置及び記録再生装置

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JPH0793736A
JPH0793736A JP29517493A JP29517493A JPH0793736A JP H0793736 A JPH0793736 A JP H0793736A JP 29517493 A JP29517493 A JP 29517493A JP 29517493 A JP29517493 A JP 29517493A JP H0793736 A JPH0793736 A JP H0793736A
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JP
Japan
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magnetic
slider member
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head device
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JP29517493A
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Masayoshi Fujita
正儀 藤田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ヘッド装置及び記録再生装置の製造工程
を簡略化し、製造コストを低減し、生産性を向上し、耐
外部電磁誘導ノイズ特性を向上する。 【構成】 磁気ヘッド装置の磁気ヘッド素子部3とスラ
イダー部材4を別体として構成し、これらをジンバル2
上に個々に固定する。この時、ジンバル2の磁気ヘッド
素子部3の固定部とスライダー部材4の固定部の弾性を
異なるものとしても良い。また、スライダー部材4を磁
性材料によって構成しても良い。なお、磁気ヘッド素子
部をスライダー部材にバネ機構を介して固定し、該スラ
イダーをジンバルに固定しても良い。さらには、上記磁
気ヘッド装置により磁気記録媒体を挟み込んで構成され
る記録装置において、一方の磁気ヘッド装置のスライダ
ー部材の磁気記録媒体対向面の他方の磁気ヘッド装置の
磁気ヘッド素子部に対向する位置を溝部とする、或いは
非磁性材料によって構成されるものとしても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばフレキシブルデ
ィスクに対して情報信号の書込み・読出しを行うのに好
適な磁気ヘッド装置及び記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フレキシブルディスクに対して情報信号
の書込み又は読出し或いはその両方を可能なものとする
フレキシブルディスク駆動装置用記録再生装置として
は、例えば図11に示すように構成されたものが挙げら
れる。
【0003】上記記録再生装置は、カートリッジ214
内に回転可能に配され、可とう性を有する円板状のフレ
キシブルディスク203を、開口部214aにおいて一
対の磁気ヘッド装置201,202によって挟み込むよ
うに構成されたものである。従って、該記録再生装置に
おいては、磁気ヘッド装置201,202がフレキシブ
ルディスク203に安定,確実に接触した状態で情報の
書込み又は読出しが行われる。なお、情報の書込み又は
読出しの際には、フレキシブルディスク203の回転に
伴い、磁気ヘッド装置201,202がフレキシブルデ
ィスク203の径方向に移動する。
【0004】上記磁気ヘッド装置201,202は、図
12に示すように(図中には磁気ヘッド装置201のみ
を示す。)、記録再生用磁気ギャップg1 と消去用磁気
ギャップg2 ,g3 を有し、情報の記録再生を行う磁気
ヘッド部204が板バネによって構成される支持板であ
るジンバル215に固定されたものである。すなわち、
上記記録再生装置においては、ジンバル215の弾性に
よって磁気ヘッド部204を磁気ギャップg1 ,g2
3 の臨む磁気記録媒体摺接面204aがフレキシブル
ディスク203に対向するように圧接させることによ
り、磁気ヘッド装置201及び同様の磁気ヘッド装置2
02によりフレキシブルディスク203を挟ませてい
る。
【0005】そして、上記磁気ヘッド部204は、磁気
ヘッド素子部205とこれを挟持する一対のスライダー
部材206,207、及びこれらの外周部に配される枠
体である磁気シールド部材208よりなる。
【0006】上記磁気ヘッド素子部205は、図13に
示すように、主として記録再生用磁気ギャップg1 と消
去用磁気ギャップg2 ,g3 の形成されるフロントコア
209と、このフロントコア209と共に閉磁路を構成
するバックコア210と、これらフロントコア209と
バックコア210に組み込まれて磁気回路部を構成し、
駆動コイルの巻装された一対のコイルボビン211,2
12とから構成されている。
【0007】なお、上記フロントコア209は、その一
主面が磁気ギャップg1 ,g2 ,g 3 の臨む磁気記録媒
体摺接面209aとされ、その対向面側に脚部209
b,209cが形成されている。一方のバックコア21
0はこれに対応した形状となされており、フロントコア
209との対向面側に脚部210a,210bが形成さ
れている。従って、上記フロントコア209とバックコ
ア210は、フロントコア209の両側脚部209b,
209c及びバックコア210の両側脚部210a,2
10bを各コイルボビン211,212に挿入すること
により、当該コイルボビン211,212内において接
し、磁気的に接続されるようになされている。なお、こ
のとき、バックコア210と共にバネ部材であるコア押
さえ部材213をコイルボビン211,212内に挿入
し、フロントコア209とバックコア210の接続を確
実なものとしている。
【0008】また、上記一対のスライダー部材206,
207はフロントコア209を厚み方向から挾み込むこ
とにより、形成される磁気ヘッド素子部205を挟持す
るとともに、該磁気ヘッド素子部205のフレキシブル
ディスクに対する当たりを確保している。
【0009】そして、上記枠状の磁気シールド部材20
8は、上記磁気ヘッド素子部205への外部電磁誘導ノ
イズを防ぐために磁気ヘッド素子部205とスライダー
部材206,207の外周部に配されている。
【0010】ところで、このような磁気ヘッド装置20
1,202を組立てるには、例えば磁気ヘッド装置20
1においては、先ず、フロントコア209に一対のスラ
イダー部材206,207を磁気記録媒体摺接面209
a側において接合する。そして、フロントコア209の
磁気記録媒体摺接面209a,スライダー部材206,
207の磁気記録媒体摺接面の加工を行う。
【0011】次に、フロントコア209の両側脚部20
9b,209cにコイルボビン211,212をそれぞ
れはめ込み、さらにこのコイルボビン211,212に
フロントコア209とは反対側からバックコア210の
両側脚部210a,210bを挿入して磁気ヘッド素子
部205を形成するとともに、一対のスライダー部材2
06,207によって磁気ヘッド素子部205を挟持さ
せる。
【0012】そして、これら磁気ヘッド素子部205と
スライダー部材206,207の接合物をジンバル21
5に固着し、その外周部に枠体である磁気シールド部材
208を被せて磁気ヘッド部204を形成し、磁気ヘッ
ド装置201を完成する。なお、上記接合物をジンバル
215に固着する際には、これらの位置決めを行った後
に、瞬間接着剤で仮固定を行い、スライダー部材20
6,207とジンバル215間を紫外線硬化性樹脂で固
着する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な製造方法によって磁気ヘッド装置の製造を行うと、以
下のような問題が生じる。例えば磁気ヘッド装置201
の製造を行うには、上述のように、先ず、フロントコア
209とスライダー部材206,207の接合を行う
が、このとき、これらの接合状態を良好なものとするた
めに、フロントコア209のスライダー部材206,2
07接合面に精密加工仕上げを行う必要がある。しかし
ながら、この工程は非常に煩雑であり、生産性の向上を
妨げている。
【0014】また、フロントコア209とスライダー部
材206,207の接合後、これらの磁気記録媒体摺接
面の加工を行い、このとき、形成される磁気ヘッド装置
の電気的特性に大きな影響を及ぼす磁気ヘッド素子部の
デプスも決定されるが、この方法ではデプスのコントロ
ールが難しく、製造不良が生じ易く、生産性が良好では
ない。そして、この工程でどちらか一方の部材に製造不
良が発生すると、両者を廃棄しなくてはならず、製造コ
ストの低減を妨げ、生産性の向上を妨げている。
【0015】さらに、上述のような構成を有する磁気ヘ
ッド装置には、以下のような不都合も生じている。例え
ば、磁気ヘッド装置201の磁気ヘッド素子部205へ
の外部電磁誘導ノイズを防ぐために、磁気ヘッド素子部
205とスライダー部材206,207の外周部には磁
気シールド部材208が配されているが、磁気ヘッド素
子部205と磁気シールド部材208間の距離が大きい
ため、その効果は十分とは言えず、磁気ヘッド装置20
1においては十分な耐外部電磁誘導ノイズ特性を得るこ
とが困難である。
【0016】そこで本発明は、従来の実情に鑑みて提案
されたものであり、製造工程が簡略化され、製造コスト
が低減され、生産性の向上が達成され、耐外部電磁誘導
ノイズ特性も良好な磁気ヘッド装置及び記録再生装置を
提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、磁気ヘッド素子部と該磁気ヘッド素子部
の磁気記録媒体への当たりを確保するスライダー部材が
支持板上に配されてなる磁気ヘッド装置において、磁気
ヘッド素子部とスライダー部材が別体とされて支持板上
で独立して可動とされていることを特徴とするものであ
る。
【0018】また、本発明は、磁気ヘッド素子部と該磁
気ヘッド素子部の磁気記録媒体への当たりを確保するス
ライダー部材が支持板上に配されてなる磁気ヘッド装置
において、磁気ヘッド素子部とスライダー部材が別体と
されて支持板上に個々に固定されていることを特徴とす
るものである。
【0019】なお、本発明は、上記のような磁気ヘッド
装置において、支持板の磁気ヘッド素子部の固定部とス
ライダー部材の固定部の弾性が異なるものとしても良
い。
【0020】さらに、本発明は、上記のような磁気ヘッ
ド装置において、スライダー部材が磁性材料によって構
成されるものとしても良い。
【0021】また、本発明は、上記のような磁気ヘッド
装置により磁気記録媒体を挟み込むようにして構成され
る記録再生装置において、一方の磁気ヘッド装置のスラ
イダー部材の磁気記録媒体対向面の他方の磁気ヘッド装
置の磁気ヘッド素子部に対向する位置に溝部が設けられ
ていることを特徴とするものである。
【0022】さらに、本発明は、上記のような磁気ヘッ
ド装置により磁気記録媒体を挟み込むようにして構成さ
れる記録再生装置において、スライダー部材が磁性材料
よりなる場合に、一方の磁気ヘッド装置のスライダー部
材の磁気記録媒体対向面の少なくとも他方の磁気ヘッド
装置の磁気ヘッド素子部に対向する部分が非磁性材料に
よって構成されていることを特徴とするものである。
【0023】また、本発明は、磁気ヘッド素子部と該磁
気ヘッド素子部の磁気記録媒体への当たりを確保するス
ライダー部材が支持板上に配されてなる磁気ヘッド装置
において、磁気ヘッド素子部とスライダー部材が別体と
され、上記磁気ヘッド素子部はバネ機構を介してスライ
ダー部材に固定されており、上記スライダー部材が支持
板上に固定されていることを特徴とするものである。
【0024】
【作用】本発明においては、磁気ヘッド素子部とスライ
ダー部材が別体とされて支持板上に個々に固定されてい
ることから、磁気ヘッド素子部のスライダー部材との接
合面の精密加工仕上げ等の煩雑な作業を必要とする磁気
ヘッド素子部とスライダー部材の接合工程が不要であ
り、製造工程が簡略化される。また、磁気ヘッド素子
部,スライダー部材が別体とされていることから、どち
らか一方の部材に製造不良が発生しても、両者を廃棄す
る必要がなく、製造コストが低減される。
【0025】さらに、本発明において、スライダー部材
を磁性材料によって構成すれば、スライダーに磁気シー
ルドの機能が付与され、磁気ヘッド素子部の近傍で外部
電磁誘導ノイズをシールドできる。
【0026】また、本発明は、磁気ヘッド素子部と該磁
気ヘッド素子部の磁気記録媒体への当たりを確保するス
ライダー部材が支持板上に配されてなる磁気ヘッド装置
において、磁気ヘッド素子部とスライダー部材が別体と
され、上記磁気ヘッド素子部はバネ機構を介してスライ
ダー部材に固定されており、上記スライダー部材が支持
板上に固定されていることから、磁気ヘッド素子部のス
ライダー部材との接合面の精密加工仕上げ等の煩雑な作
業を必要とする磁気ヘッド素子部とスライダー部材の接
合工程が不要であり、製造工程が簡略化される。また、
磁気ヘッド素子部,スライダー部材が別体とされている
ことから、どちらか一方の部材に製造不良が発生して
も、両者を廃棄する必要がなく、製造コストが低減され
る。
【0027】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。
【0028】実施例1 本実施例の磁気ヘッド装置は、図1に示すように、記録
再生用磁気ギャップg 1 と消去用磁気ギャップg2 ,g
3 を有し、情報の記録再生を行う磁気ヘッド部1が板バ
ネによって構成される支持板であるジンバル2に固定さ
れたものである。
【0029】上記磁気ヘッド部1は、磁気ヘッド素子部
3とこの外周部に配される枠体であるスライダー部材4
により構成される。上記磁気ヘッド素子部3は、図1或
いは図2に示すように主として記録再生用磁気ギャップ
1 と消去用磁気ギャップg 2 ,g3 が形成され閉磁路
とされる磁気ヘッド素子5と、この磁気ヘッド素子5の
磁気記録媒体摺接面5aとスライダー部材4の磁気記録
媒体摺接面4aの位置合わせを行うために配されるスペ
ーサー6と、磁気ヘッド素子5に組み込まれて磁気回路
部を構成し、駆動コイルの巻装される一対のコイルボビ
ン7,8とから構成されている。
【0030】なお、上記磁気ヘッド素子5の磁気記録媒
体摺接面5aとスライダー部材4の磁気記録媒体摺接面
4aの位置合わせは、磁気ヘッド素子5の磁気ギャップ
1,g2 ,g3 の臨む磁気記録媒体摺接面5aの対向
面側の端部5bを所定の高さを有するスペーサー6の溝
部6aに嵌合させ、スペーサー6により磁気ヘッド素子
5を所定の高さを有して保持することで行っている。
【0031】また、上記磁気ヘッド素子部3の外周部に
配されるスライダー部材4は、磁気記録媒体摺接面4a
に磁気ヘッド素子部3を露呈させるための開口部9が形
成された枠体であり、磁気ヘッド素子部3のフレキシブ
ルディスクへの当たりを確実,安定なものとしている。
【0032】さらに、上記ジンバル2は、図3に示すよ
うに、所定の位置に複数の切り込み10a,10b,1
0c,10d(本実施例においては4箇所とする。)が
形成された板バネであり、その弾性により該ジンバル2
上に配される磁気ヘッド素子部3,スライダー部材4よ
り構成される磁気ヘッド部1をフレキシブルディスクに
圧接させ、磁気ヘッド部1のフレキシブルディスクへの
接触を確実なものとする。
【0033】このとき、本実施例の磁気ヘッド装置にお
いては、特に、上述のような磁気ヘッド素子部3とスラ
イダー部材4が別体とされ、個々にジンバル2上に固定
されている。また、本実施例の磁気ヘッド装置において
は、図3中に示すように、ジンバル2の中央部に設けら
れる部材固定部2aの中央に一点鎖線で示す磁気ヘッド
素子部固定部11を固定状態で設け、その周囲に例えば
切り込み部13a1 を有する連結部13aの他、同様の
複数の連結部13b,13c,13d(本実施例におい
ては4箇所とする。)を介して破線で示すスライダー部
材固定部12a,12b,12c,12d(本実施例に
おいては4箇所とする。)を設けており、上記スライダ
ー部材固定部12は連結部13の弾性により可動状態と
なされている。さらには、連結部13の弾性を向上させ
るために、その板厚を他の部分と異ならせ、磁気ヘッド
素子部固定部11とスライダー部材固定部12の弾性を
異なるものとしている。そして、このようなジンバル2
上に固定されるスライダー部材4においては、図1中に
示すように、磁気記録媒体摺接面4aの反対側の面であ
るジンバル固定面4bのスライダー部材固定部12a,
12dに対応する位置にジンバル固定部4b1 ,4b2
(図中には上記2箇所のみ示すが、他の箇所についても
同様である。)が設けられ、該ジンバル固定部4b1
4b2 にてジンバル2への固定を行っている。
【0034】すなわち、本実施例の磁気ヘッド装置の駆
動時には、ジンバル2に固定される磁気ヘッド素子部3
とスライダー部材4が、個々に動くこととなり、フレキ
シブルディスクに対し、それぞれ最適な接触状態を達成
できるようになされている。
【0035】なお、上記実施例においては、ジンバル2
の磁気ヘッド素子部固定部11を固定状態とし、スライ
ダー部材固定部12を可動状態として設けたが、ジンバ
ル2の磁気ヘッド素子部固定部11を可動状態とし、ス
ライダー部材固定部12を固定状態として設けても同様
の効果が得られる。また、上記ジンバル2の連結部13
の板厚を変化させる方法としては、ハーフエッチング等
の手段が挙げられる。
【0036】さらに、本実施例の磁気ヘッド装置におい
ては、スライダー部材4がフェライト,パーマロイ等の
磁性材料にて構成されている。
【0037】そして、本実施例の磁気ヘッド装置を製造
する際には、磁気ヘッド素子5の磁気記録媒体摺接面5
aを予め加工した磁気ヘッド素子部3をスペーサー6を
介してジンバル2の所定の位置に固着した後、磁気記録
媒体摺接面4aを予め加工したスライダー部材4をジン
バル2の所定の位置に固着する。
【0038】このとき、磁気ヘッド素子部3の磁気ヘッ
ド素子5の磁気記録媒体摺接面5a及びスライダー部材
4の磁気記録媒体摺接面4aと、フレキシブルディスク
の接触状態を安定,確実なものとするために、上述のよ
うにスペーサー6を用いて磁気記録媒体摺接面4a,5
aの位置合わせを行う。
【0039】例えば、ジンバル2の磁気ヘッド素子部固
定部11が固定状態とされており、磁気ヘッド素子部3
を基準する場合には磁気ヘッド素子部3の磁気記録媒体
摺接面5aとスライダー部材4の磁気記録媒体摺接面4
aのフレキシブルディスクへの相対位置を同一とする
か、磁気記録媒体摺接面4aが突出するように位置合わ
せを行う。逆に、ジンバル2のスライダー部材固定部1
2が固定状態とされており、スライダー部材4を基準と
する場合にはスライダー部材4の磁気記録媒体摺接面4
aと磁気ヘッド素子部3の磁気記録媒体摺接面5aのフ
レキシブルディスクへの相対位置を同一とするか、磁気
記録媒体摺接面5aが突出するように位置合わせを行
う。
【0040】そして、このように位置合わせを行うこと
で、駆動時にはジンバル2の磁気ヘッド素子部固定部1
1とスライダー部材固定部12の弾性の違いにより磁気
ヘッド素子部3とスライダー部材4のフレキシブルディ
スクに対する最適な接触状態を得ることができる。
【0041】なお、本実施例の磁気ヘッド装置において
は、磁気ヘッド素子部3とスライダー部材4を別体とし
たが、ジンバル2に磁気ヘッド素子部3とスライダー部
材4を固着した後、磁気ヘッド素子部3とスライダー部
材4の位置合わせを行って、駆動時の接触状態を調整し
た後に、これらを固定して磁気ヘッド装置を得ても良
い。
【0042】本実施例の磁気ヘッド装置においては、磁
気ヘッド素子部とスライダー部材が別体とされ、それぞ
れ個々にジンバルに固定されていることから、製造時、
磁気ヘッド素子部にスライダー部材を接合する工程、こ
のとき必要とされる磁気ヘッド素子部のスライダー部材
への接合面の精密加工仕上げといった工程が不必要とな
る。従って、製造工程が簡略化され、このことから設備
の縮小を図ることができ、製造コストが低減され、生産
性を向上させることができる。
【0043】また、本実施例の磁気ヘッド装置を製造す
る際には、磁気ヘッド素子部,スライダー部材の磁気記
録媒体摺接面を予め加工した後に、ジンバルに固着する
ため、磁気ヘッド素子部のデプスを精度良く決定するこ
とができ、特性が安定化され、生産性が向上する。そし
て、この工程においてどちらか一方の部材に製造不良が
発生しても、両者を廃棄する必要はなく、製造歩留りが
向上され、製造コストが低減され、生産性が向上され
る。
【0044】さらに、本実施例の磁気ヘッド装置におい
ては、スライダー部材が磁性材料によって構成されてい
ることから、スライダー部材が磁気シールドとして機能
する。そして、本実施例の磁気ヘッド装置においては、
磁気ヘッド素子とスライダー部材が略接していることか
ら、外部電磁誘導ノイズが良好にシールドされ、該磁気
ヘッド装置の耐外部電磁誘導ノイズ特性を良好なものと
することができる。また、磁気シールド部材を別個に設
ける必要がないことから、部品点数が削減され、製造コ
ストが低減され、生産性が向上される。
【0045】ところで、本実施例の磁気ヘッド装置は、
フレキシブルディスク駆動装置用記録再生装置の磁気ヘ
ッド装置として使用される。上記記録再生装置は、前述
のように、フレキシブルディスクを一対の磁気ヘッド装
置によって挟み込むようにして構成されるものであり、
該磁気ヘッド装置においては磁気ヘッド素子部が数トラ
ック分ずれるように配置される。ところが、例えば本実
施例の磁気ヘッド装置のようにスライダー部材が磁性材
料によって構成されていると、一方の磁気ヘッド素子部
によりフレキシブルディスクに記録されたデータが、対
向する磁気ヘッド素子部からの磁束の漏れの影響により
減磁してしまう虞れがある。
【0046】そこで、本実施例の磁気ヘッド装置におい
ては、図1に示すようにスライダー部材4の磁気記録媒
体摺接面4aに溝部14を設けている。すなわち、図4
に示すように、本実施例の磁気ヘッド装置と、これと同
様の構成の磁気ヘッド装置(磁気ヘッド部21とジンバ
ル22によって構成される。)、フレキシブルディスク
30を用いて記録再生装置を構成した場合には、磁気ヘ
ッド部21のスライダー部材24の磁気ヘッド部1の磁
気ヘッド素子部3の磁気記録媒体摺接面5aに対向する
位置には溝部34が設けられ、磁気ヘッド部1のスライ
ダー部材4の磁気ヘッド部21の磁気ヘッド素子部23
の磁気記録媒体摺接面23aに対向する位置には溝部1
4が設けられることとなる。なお、溝部14,34は、
磁気ヘッド素子部3,23の磁気記録媒体摺接面5a,
23aの幅以上の幅を有する溝部である。
【0047】従って、本実施例の磁気ヘッド装置を用い
て記録再生装置を構成すれば、対向する磁気ヘッド素子
部からの漏れ磁束を低減し、フレキシブルディスクの記
録済のデータの減磁を防止することが可能である。
【0048】実施例2 本発明を適用した磁気ヘッド装置としては、上述の実施
例1で述べたような磁気ヘッド装置の他、以下に示すよ
うな磁気ヘッド装置が挙げられる。例えば、図5に示す
ような磁気ヘッド部41を図示しないジンバルに固定し
たものが挙げられ、該磁気ヘッド部41においては、磁
気ヘッド素子部43の外周部に配される枠状のスライダ
ー部材44の磁気記録媒体摺接面44aに凹部54が設
けられている。本実施例においても磁気ヘッド素子部4
3,スライダー部材44は別体としてジンバルに個々に
固定され、磁気ヘッド素子部43,ジンバルの構成は前
述の実施例と同様であり、スライダー部材44は磁性材
料によって構成されており、実施例1の磁気ヘッド装置
と同様の効果が得られる。
【0049】そして、本実施例の磁気ヘッド装置と、こ
れと同様の構成の磁気ヘッド装置を用いて記録再生装置
を構成した場合においても、一方の磁気ヘッド装置のス
ライダー部材の他方の磁気ヘッド装置の磁気ヘッド素子
部に対向する位置に凹部が形成されることとなる。従っ
て、本実施例の磁気ヘッド装置を用いて記録再生装置を
構成した場合においても、実施例1の磁気ヘッド装置と
同様に、対向する磁気ヘッド素子部からの漏れ磁束を低
減し、記録済のデータの減磁を防止することが可能であ
る。
【0050】実施例3 ところで、これまで述べてきた磁気ヘッド装置の実施例
においては、スライダー部材に溝部或いは凹部が設けら
れており、スライダー部材のフレキシブルディスクへの
接触面積が従来の磁気ヘッド装置のスライダー部材より
も減少することとなり、スライダー部材のフレキシブル
ディスクへの接触状態の安定性を損なう可能性がある。
【0051】そこで、本実施例の磁気ヘッド装置におい
ては、例えば図6に示すように、磁気ヘッド装置の磁気
ヘッド部61の磁気ヘッド素子部63の外周部に配され
る枠状のスライダー部材64の磁気記録媒体摺接面64
aに溝部74を設け、溝部74内に非磁性材75を充填
する。或いは、図8に示すように、磁気ヘッド装置の磁
気ヘッド部81の磁気ヘッド素子部83の外周部に配さ
れる枠状のスライダー部材84の磁気記録媒体摺接面8
4a側を非磁性材料95にて構成し、残部を磁性材料9
6によって構成する。スライダー部材をこのような構成
とすることで、本実施例の磁気ヘッド装置においても、
実施例1,2で述べた磁気ヘッド装置と同様の効果を得
ることができる。
【0052】このような磁気ヘッド部61,81を用い
た本実施例の磁気ヘッド装置においては、スライダー部
材64,84のフレキシブルディスクへの接触面積が従
来の磁気ヘッド装置と同様となり、スライダー部材6
4,84のフレキシブルディスクへの接触状態の安定性
を損なうことがない。また、このような磁気ヘッド装置
を用いて記録再生装置を構成した場合においても、これ
までに述べた磁気ヘッド装置の実施例を用いた記録再生
装置と同様の効果が期待できる。
【0053】実施例4 実施例1,2,3においては、磁気ヘッド素子部とスラ
イダー部材が別体として形成され、かつ個々にジンバル
に固定された構成とされる磁気ヘッド装置について述べ
てきたが、磁気ヘッド装置を以下に述べるような構成と
してもこれら実施例と同様の効果が期待できる。
【0054】本実施例の磁気ヘッド装置は、図8に示す
ように、実施例1の磁気ヘッド装置と略同様の構成を有
するものであり、記録再生用磁気ギャップg1 と消去用
磁気ギャップg2 ,g3 を有し、情報の記録再生を行う
磁気ヘッド部101が板バネによって構成される支持板
であるジンバル102に固定されたものである。なお、
実施例1の磁気ヘッド装置と重複する部分については説
明を省略する。
【0055】上記磁気ヘッド部101は、磁気ヘッド素
子部103とこの外周部に配される枠体であるスライダ
ー部材104により構成される。なお、上記スライダー
部材104は、フェライト,パーマロイ等の磁性材料或
いはチタン酸カルシウム等の非磁性材料により構成され
る。また、上記磁気ヘッド素子部103は、主として記
録再生用磁気ギャップg1 と消去用磁気ギャップg2
3 が形成され閉磁路とされる磁気ヘッド素子105
と、この磁気ヘッド素子105に組み込まれて磁気回路
部を構成し、駆動コイルの巻装される一対のコイルボビ
ン107,108とから構成されている。
【0056】このとき特に、本実施例の磁気ヘッド装置
においては、磁気ヘッド素子部103がバネ機構を有す
る固定部材109を介してスライダー104のジンバル
102への固着面104bに設けられる溝部110に固
定されており、上記スライダー104のみがジンバル1
02に固定されている。
【0057】本実施例の磁気ヘッド装置においては、固
定部材109を、図9に示すように、磁気ヘッド素子部
固定部111の長手方向に例えば切り込み部113a1
を有する連結部113aの他、同様の連結部113bを
介して2箇所のスライダー部材固定部112a,112
bが連結されている構成とし、固定部材109がバネ機
構を有するものとしている。そして、固定部材109の
磁気ヘッド素子部固定部111の略中心線上に位置し、
図中一点鎖線で示す磁気ヘッド素子部固定位置111a
に磁気ヘッド素子部103を固定し、上記固定部材10
9をスライダー部材固定部112a,112b中の図中
破線で示すスライダー部材固定位置114a,114b
にてスライダー部材104の溝部110に固定している
ため、磁気ヘッド素子部103は固定部材109のバネ
機構の弾性によりスライダー部材104の高さ方向に可
動となされている。なお、上記固定部材109にバネ機
構を付与する方法としては、上記のように連結部113
aに切り込み部113a1を設ける方法の他、連結部1
13の厚さを他の部分と異なるものとする方法が挙げら
れる。
【0058】従って、本実施例の磁気ヘッド装置の駆動
時には、スライダー104はジンバル102の弾性によ
り動き、磁気ヘッド素子部103も固定部材109の弾
性により動いて、個々に動くこととなり、それぞれフレ
キシブルディスクに対する最適な接触状態を達成する。
【0059】本実施例の磁気ヘッド装置を製造する際に
は、先ず、磁気ヘッド素子105の磁気記録媒体摺接面
105aが予め加工してある磁気ヘッド素子部103
を、固定部材109の磁気ヘッド素子部固着部111の
磁気ヘッド素子部固着位置111aに、例えば紫外線硬
化性樹脂等を用いて固着する。
【0060】次に、上記のように磁気ヘッド素子部10
3の固着された固定部材109を、スライダー部材固着
部112a,112bのスライダー部材固着位置114
a,114bにてスライダー部材104の溝部110に
固着する。
【0061】このとき、磁気ヘッド素子部103の磁気
ヘッド素子105の磁気記録媒体摺接面105a及びス
ライダー部材104の磁気記録媒体摺接面104aと、
フレキシブルディスクとの接触状態を安定,確実なもの
とするために、磁気記録媒体摺接面105a,104a
の位置合わせを行う。すなわち、磁気ヘッド素子部10
3の磁気記録媒体摺接面105aとスライダー部材10
4の磁気記録媒体摺接面104aのフレキシブルディス
クへの相対位置を同一とするか、磁気記録媒体摺接面1
04aが0.1mm以下程度突出するように位置合わせ
を行う。
【0062】次いで、上記スライダー部材104をジン
バル102に例えば紫外線硬化性樹脂等を用いて固着
し、フレキシブルプリント基板等の接続を行って、図8
に示すような磁気ヘッド装置を完成する。
【0063】このようにして形成された磁気ヘッド装置
を駆動させた場合には、上述のようにスライダー104
はジンバル102の弾性によりフレキシブルディスクに
対する最適な接触状態を達成する。さらに、スライダー
104の磁気記録媒体摺接面104aに対して磁気ヘッ
ド素子部103の磁気記録媒体摺接面105aが略面一
に設けられた場合においては、当然のことながら磁気ヘ
ッド素子部103においてもフレキシブルディスクに対
する最適な接触状態を達成することが可能となる。さら
にまた、スライダー104の磁気記録媒体摺接面104
aに対して磁気ヘッド素子部103の磁気記録媒体摺接
面105aが若干突出して設けられた場合においても、
固定部材109のバネ機構の弾性により突出分が修正さ
れ、磁気ヘッド素子部103の最適な接触状態が達成さ
れる。
【0064】なお、本実施例の磁気ヘッド装置において
は、磁気ヘッド素子部103がスライダー部材104の
高さ方向に可動であり、駆動時には磁気ヘッド素子部1
03の磁気記録媒体摺接面105aとスライダー部材1
04の磁気記録媒体摺接面104aが面一となることを
考慮すると、磁気ヘッド素子部103の磁気ヘッド素子
105の高さをスライダー部材104の高さ以下とする
ことが好ましい。
【0065】なお、本実施例の磁気ヘッド装置において
は、磁気ヘッド素子部103とスライダー部材104を
別体としているが、磁気ヘッド素子部103とスライダ
ー部材104の磁気記録媒体105a,104aの位置
合わせを行って、駆動時の接触状態を調整した後に、こ
れらを固定して磁気ヘッド装置を得ても良い。
【0066】これまで述べたようなことから、本実施例
の磁気ヘッド装置においても、実施例1,2,3の磁気
ヘッド装置と同様に、製造時、磁気ヘッド素子部のスラ
イダー部材との接合面の精密加工仕上げといった煩雑な
作業を必要とする磁気ヘッド素子部とスライダー部材を
接合する工程が不必要となり、製造工程が簡略化され、
設備の縮小が達成され、製造コストが低減され、生産性
の向上がなされる。
【0067】さらに、本実施例の磁気ヘッド装置を製造
する際、実施例1,2,3の磁気ヘッド装置と同様に、
磁気ヘッド素子部,スライダー部材の磁気記録媒体摺接
面を予め加工した後に、ジンバルに固着するため、磁気
ヘッド素子部のデプスを精度良く決定することができ、
特性が安定化され、生産性が向上する。そして、この工
程においてどちらか一方の部材に製造不良が発生して
も、両者を廃棄する必要はなく、製造歩留りが向上さ
れ、製造コストが低減され、生産性が向上される。
【0068】また、本実施例の磁気ヘッド装置において
は、磁気ヘッド素子部103の磁気記録媒体摺接面10
5aとスライダー部材104の磁気記録媒体摺接面10
4aの位置関係を上記のようにして決定するため、1種
類の磁気ヘッド素子を用いて比較的様々な種類の磁気ヘ
ッド装置を形成することができ、生産性が大きく向上さ
れる。
【0069】ところで、上記のような磁気ヘッド装置の
実施例においては、固定部材として図9に示すようなも
のを使用する例について述べてきたが、固定部材として
は、図10に示すようなものも挙げられる。この固定部
材119は、略中心線上に図中一点鎖線で示される磁気
ヘッド素子部固定位置121aを有する磁気ヘッド素子
部固定部121の幅方向に例えば切り込み部123a1
を有する連結部123aの他、連結部123b,123
c,123dを介して図中破線で示すスライダー固定位
置124a,124bを有するスライダー固定部122
a,122bが連結されたものである。このような固定
部材119を用いて磁気ヘッド装置を形成しても上述の
ような磁気ヘッド装置と同様の効果が得られる。また、
該固定部材119を用いれば、これに固定される図示し
ない磁気ヘッド素子部を4箇所の連結部123により支
持することとなるため、図9に示した固定部材109を
用いた場合よりも磁気ヘッド素子部のスライダー高さ方
向の動きが安定する。
【0070】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気ヘッド装置においては、磁気ヘッド素子部とス
ライダー部材が別体とされて支持板上に個々に固定され
ていることから、磁気ヘッド素子部のスライダー部材へ
の接合面の精密加工仕上げ等の煩雑な作業を必要とする
磁気ヘッド素子部とスライダー部材の接合工程が不要で
あり、製造工程が簡略化される。このことから、製造設
備の縮小を図ることができ、製造コストが低減され、生
産性を向上することができる。また、磁気ヘッド素子
部,スライダー部材が別体とされていることから、どち
らか一方の部材に製造不良が発生しても、両者を廃棄す
る必要がなく、製造コストが低減され、生産性を向上す
ることができる。
【0071】また、本発明の磁気ヘッド装置において
は、支持板の磁気ヘッド素子部の固定部とスライダー部
材の固定部の弾性が異なるものとされていることから、
この上に固定される磁気ヘッド素子部,スライダー部材
の駆動時の磁気記録媒体への接触状態をそれぞれ最適化
することができる。
【0072】さらに、本発明の磁気ヘッド装置において
は、スライダー部材が磁性材料によって構成されている
ことから、スライダーに磁気シールドの機能が付与され
ており、磁気ヘッド素子部の近傍で外部電磁誘導ノイズ
をシールドでき、耐外部電磁誘導ノイズ特性を良好なも
のとすることができる。また、磁気シールド部材を別個
に設ける必要がないことから、部品点数が削減され、製
造コストが低減され、生産性が向上される。
【0073】また、本発明においては、上記のような磁
気ヘッド装置により磁気記録媒体を挟み込むようにして
構成される記録再生装置において、一方の磁気ヘッド装
置のスライダー部材の磁気記録媒体対向面の他方の磁気
ヘッド装置の磁気ヘッド素子部に対向する部分を溝部と
する、或いは非磁性材料によって構成しているため、対
向する磁気ヘッド素子部からの漏れ磁束を低減し、磁気
記録媒体の記録済のデータの減磁を防止することが可能
である。
【0074】また、本発明は、磁気ヘッド素子部と該磁
気ヘッド素子部の磁気記録媒体への当たりを確保するス
ライダー部材が支持板上に配されてなる磁気ヘッド装置
において、磁気ヘッド素子部とスライダー部材が別体と
され、上記磁気ヘッド素子部はバネ機構を介してスライ
ダー部材に固定されており、上記スライダー部材が支持
板上に固定されていることから、磁気ヘッド素子部のス
ライダー部材への接合面の精密加工仕上げ等の煩雑な作
業を必要とする磁気ヘッド素子部とスライダー部材の接
合工程が不要であり、製造工程が簡略化される。また、
磁気ヘッド素子部,スライダー部材が別体とされている
ことから、どちらか一方の部材に製造不良が発生して
も、両者を廃棄する必要がなく、製造コストが低減さ
れ、生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の磁気ヘッド装置を一部破断して示す
斜視図である。
【図2】実施例1の磁気ヘッド装置の磁気ヘッド部を示
す断面図である。
【図3】実施例1の磁気ヘッド装置のジンバルを示す斜
視図である。
【図4】実施例1の磁気ヘッド装置を用いた記録再生装
置を示す断面図である。
【図5】実施例2の磁気ヘッド装置の磁気ヘッド部を示
す斜視図である。
【図6】実施例3に示す磁気ヘッド装置の磁気ヘッド部
の一例を示す斜視図である。
【図7】実施例3に示す磁気ヘッド装置の磁気ヘッド部
の他の例を示す斜視図である。
【図8】実施例4の磁気ヘッド装置を一部破断して示す
斜視図である。
【図9】実施例4の磁気ヘッド装置の固定部材の一例を
示す斜視図である。
【図10】実施例4の磁気ヘッド装置の固定部材の他の
例を示す斜視図である。
【図11】従来の記録再生装置を模式的に示す斜視図で
ある。
【図12】従来の磁気ヘッド装置を示す斜視図である。
【図13】従来の磁気ヘッド部を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】 1,21,41,61,81,101・・・磁気ヘッド
部 2,22,102・・・ジンバル 2a・・・部材固定部 3,23,43,63,83,103・・・磁気ヘッド
素子部 4,24,44,64,84,104・・・スライダー
部材 9・・・開口部 11,111,121・・・磁気ヘッド素子部固定部 12,112,122・・・スライダー部材固定部 13,113,123・・・連結部 14,34,74・・・溝部 54・・・凹部 75,95・・・非磁性材料 96・・・磁性材料 109,119・・・固定部材 104b・・・固着面 110・・・溝部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッド素子部と該磁気ヘッド素子部
    の磁気記録媒体への当たりを確保するスライダー部材が
    支持板上に配されてなる磁気ヘッド装置において、 磁気ヘッド素子部とスライダー部材が別体とされて支持
    板上で独立して可動となされていることを特徴とする磁
    気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 磁気ヘッド素子部と該磁気ヘッド素子部
    の磁気記録媒体への当たりを確保するスライダー部材が
    支持板上に配されてなる磁気ヘッド装置において、 磁気ヘッド素子部とスライダー部材が別体とされて支持
    板上に個々に固定されていることを特徴とする磁気ヘッ
    ド装置。
  3. 【請求項3】 支持板の磁気ヘッド素子部の固定部とス
    ライダー部材の固定部の弾性が異なることを特徴とする
    請求項1記載の磁気ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 スライダー部材が磁性材料によって構成
    されることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の磁気ヘッド装置により磁
    気記録媒体を挟み込むようにして構成される記録再生装
    置において、 一方の磁気ヘッド装置のスライダー部材の磁気記録媒体
    対向面の他方の磁気ヘッド装置の磁気ヘッド素子部に対
    向する位置に溝部が設けられていることを特徴とする記
    録再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の磁気ヘッド装置により磁
    気記録媒体を挟み込むようにして構成される記録再生装
    置において、 一方の磁気ヘッド装置のスライダー部材の磁気記録媒体
    対向面の少なくとも他方の磁気ヘッド装置の磁気ヘッド
    素子部に対向する部分が非磁性材料によって構成されて
    いることを特徴とする記録再生装置。
  7. 【請求項7】 磁気ヘッド素子部と該磁気ヘッド素子部
    の磁気記録媒体への当たりを確保するスライダー部材が
    支持板上に配されてなる磁気ヘッド装置において、 磁気ヘッド素子部とスライダー部材が別体とされ、上記
    磁気ヘッド素子部はバネ機構を介してスライダー部材に
    固定されており、上記スライダー部材が支持板上に固定
    されていることを特徴とする磁気ヘッド装置。
JP29517493A 1993-07-30 1993-11-25 磁気ヘッド装置及び記録再生装置 Withdrawn JPH0793736A (ja)

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