JPH11120508A - 磁気ヘッド装置 - Google Patents
磁気ヘッド装置Info
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- JPH11120508A JPH11120508A JP27845897A JP27845897A JPH11120508A JP H11120508 A JPH11120508 A JP H11120508A JP 27845897 A JP27845897 A JP 27845897A JP 27845897 A JP27845897 A JP 27845897A JP H11120508 A JPH11120508 A JP H11120508A
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- magnetic
- core
- heads
- head device
- magnetic head
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 組立が簡単で、製造コストを低減でき、各磁
気ヘッド間のクロストーク歪が低減されるようにした、
磁気ヘッド装置を提供すること。 【解決手段】 記録または再生すべき磁気テープのトラ
ック幅方向に関して、並んで配設された複数個の磁気ヘ
ッド11,21,31と、各磁気ヘッドの間に配設され
た磁性体から成る遮蔽コア19とを含んでいる。そして
各磁気ヘッド11,21,31が、互いに対向して磁気
ギャップ16を形成するように接合された、全体が環状
の磁性体から成る磁気コア14,17と、上記磁気コア
の中空部を通して磁気コアの周囲に巻回されたコイル1
8とを含む。さらに、上記遮蔽コア19が、磁気コアに
対して、磁気ギャップから離れた領域17にて、一体的
に構成されている。
気ヘッド間のクロストーク歪が低減されるようにした、
磁気ヘッド装置を提供すること。 【解決手段】 記録または再生すべき磁気テープのトラ
ック幅方向に関して、並んで配設された複数個の磁気ヘ
ッド11,21,31と、各磁気ヘッドの間に配設され
た磁性体から成る遮蔽コア19とを含んでいる。そして
各磁気ヘッド11,21,31が、互いに対向して磁気
ギャップ16を形成するように接合された、全体が環状
の磁性体から成る磁気コア14,17と、上記磁気コア
の中空部を通して磁気コアの周囲に巻回されたコイル1
8とを含む。さらに、上記遮蔽コア19が、磁気コアに
対して、磁気ギャップから離れた領域17にて、一体的
に構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばオーディオ
用テープレコーダ等の磁気記録再生装置において、複数
種類の信号を、それぞれ対応する磁気テープ等の磁気記
録媒体の複数本の記録トラック上に磁気信号として記録
しまたは再生するための所謂マルチトラック磁気ヘッド
に関するものである。
用テープレコーダ等の磁気記録再生装置において、複数
種類の信号を、それぞれ対応する磁気テープ等の磁気記
録媒体の複数本の記録トラック上に磁気信号として記録
しまたは再生するための所謂マルチトラック磁気ヘッド
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような磁気記録再生装置にお
いては、磁気記録テープに記録された各トラックに関し
て、それぞれ磁気記録テープの信号記録面からの磁気信
号の読取り再生や、磁気記録テープの信号記録面への磁
気信号の書込み記録を行なうための磁気ヘッド装置が使
用されている。
いては、磁気記録テープに記録された各トラックに関し
て、それぞれ磁気記録テープの信号記録面からの磁気信
号の読取り再生や、磁気記録テープの信号記録面への磁
気信号の書込み記録を行なうための磁気ヘッド装置が使
用されている。
【0003】このような磁気ヘッド装置は、例えば図3
及び図4に示すように、構成されている。図3におい
て、磁気ヘッド装置1は、図示の場合、3チャンネル式
オーディオテープレコーダ用のマルチトラック磁気ヘッ
ドであって、トラック幅方向に関して所定間隔で並んで
配設された三個の磁気ヘッド1a,1b,1cから構成
されている。
及び図4に示すように、構成されている。図3におい
て、磁気ヘッド装置1は、図示の場合、3チャンネル式
オーディオテープレコーダ用のマルチトラック磁気ヘッ
ドであって、トラック幅方向に関して所定間隔で並んで
配設された三個の磁気ヘッド1a,1b,1cから構成
されている。
【0004】各磁気ヘッド1a,1b,1cは、それぞ
れ互いに接合された二つのコア半体2,3から成るフロ
ントコア4と、上記フロントコア4の一側の端面に形成
されたテープ摺動面5と、各テープ摺動面5にて、コア
半体2,3の接合面に形成された磁気ギャップ6と、各
コア半体2,3の端部を連結して、環状の磁気回路を構
成するバックコア7と、バックコア7に巻回されたコイ
ル8とを含んでいる。
れ互いに接合された二つのコア半体2,3から成るフロ
ントコア4と、上記フロントコア4の一側の端面に形成
されたテープ摺動面5と、各テープ摺動面5にて、コア
半体2,3の接合面に形成された磁気ギャップ6と、各
コア半体2,3の端部を連結して、環状の磁気回路を構
成するバックコア7と、バックコア7に巻回されたコイ
ル8とを含んでいる。
【0005】このように構成されたマルチトラック磁気
ヘッド装置1によれば、記録時には、各磁気ヘッド1
a,1b,1cのコイル8に対して、それぞれ外部から
駆動電流が導入されることにより、これらの駆動電流に
対応した磁界が、各磁気ヘッド1a,1b,1cのコイ
ル8に発生する。そして、このコイル8に発生した磁界
が、磁気ヘッド1a,1b,1cのフロントコア4及び
バックコア7から成る磁気回路を通って、磁気ギャップ
6を通過する。これにより、磁気テープ(図示せず)の
各トラックに対して、それぞれ所望の信号が磁気記録さ
れることになる。
ヘッド装置1によれば、記録時には、各磁気ヘッド1
a,1b,1cのコイル8に対して、それぞれ外部から
駆動電流が導入されることにより、これらの駆動電流に
対応した磁界が、各磁気ヘッド1a,1b,1cのコイ
ル8に発生する。そして、このコイル8に発生した磁界
が、磁気ヘッド1a,1b,1cのフロントコア4及び
バックコア7から成る磁気回路を通って、磁気ギャップ
6を通過する。これにより、磁気テープ(図示せず)の
各トラックに対して、それぞれ所望の信号が磁気記録さ
れることになる。
【0006】また、再生時には、磁気テープの各トラッ
クに記録された磁気信号に基づいて、各磁気ヘッド1
a,1b,1cの磁気ギャップ6からフロントコア4及
びバックコア7による磁気回路を通る磁界が発生し、こ
れらの磁界に基づいて、各コイル8に信号電流が発生す
る。そして、これらのコイル8に発生した信号電流が、
各磁気ヘッド1a,1b,1cから外部に取り出され、
適宜に処理されることにより、磁気テープの各トラック
に記録された各信号がそれぞれ再生されることになる。
クに記録された磁気信号に基づいて、各磁気ヘッド1
a,1b,1cの磁気ギャップ6からフロントコア4及
びバックコア7による磁気回路を通る磁界が発生し、こ
れらの磁界に基づいて、各コイル8に信号電流が発生す
る。そして、これらのコイル8に発生した信号電流が、
各磁気ヘッド1a,1b,1cから外部に取り出され、
適宜に処理されることにより、磁気テープの各トラック
に記録された各信号がそれぞれ再生されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成の磁気ヘッド装置1においては、各磁気ヘッド1
a,1b,1c間にて、それぞれフロントコア4及びバ
ックコア7から成る磁気回路から磁束が漏洩して、隣接
する磁気ヘッド1a,1b,1cの磁気回路に飛び込む
ことがある。これにより、各磁気ヘッド1a,1b,1
cの磁気回路は、隣接する磁気ヘッド1a,1b,1c
からの漏洩磁束によって影響を受けることになり、記録
信号または再生信号にクロストーク歪が発生してしまう
という問題があった。
構成の磁気ヘッド装置1においては、各磁気ヘッド1
a,1b,1c間にて、それぞれフロントコア4及びバ
ックコア7から成る磁気回路から磁束が漏洩して、隣接
する磁気ヘッド1a,1b,1cの磁気回路に飛び込む
ことがある。これにより、各磁気ヘッド1a,1b,1
cの磁気回路は、隣接する磁気ヘッド1a,1b,1c
からの漏洩磁束によって影響を受けることになり、記録
信号または再生信号にクロストーク歪が発生してしまう
という問題があった。
【0008】このため、上述したクロストーク歪を低減
させるために、各磁気ヘッド1a,1b,1cの間に
て、図4に点線で示すように、磁性体から成る遮蔽板9
を設ける方法が知られている。
させるために、各磁気ヘッド1a,1b,1cの間に
て、図4に点線で示すように、磁性体から成る遮蔽板9
を設ける方法が知られている。
【0009】しかしながら、このような遮蔽板9を設け
る方法においては、遮蔽板9は、フロントコア4やバッ
クコア7とは別に、一つの単一部品として、製造された
後、各磁気ヘッド1a,1b,1c間にて、所定位置に
配設され、固定保持される。このため、遮蔽板9に関し
て部品点数が多くなって、組立作業の工数が増えてしま
い、特に小さな部品を扱っての工数アップは製造上の大
きな負担となるとともに、部品コスト及び組立コストが
高くなってしまうという問題があった。
る方法においては、遮蔽板9は、フロントコア4やバッ
クコア7とは別に、一つの単一部品として、製造された
後、各磁気ヘッド1a,1b,1c間にて、所定位置に
配設され、固定保持される。このため、遮蔽板9に関し
て部品点数が多くなって、組立作業の工数が増えてしま
い、特に小さな部品を扱っての工数アップは製造上の大
きな負担となるとともに、部品コスト及び組立コストが
高くなってしまうという問題があった。
【0010】本発明は、以上の点に鑑み、組立が簡単
で、製造コストを低減でき、各磁気ヘッド間のクロスト
ーク歪が低減されるようにした、磁気ヘッド装置を提供
することを目的としている。
で、製造コストを低減でき、各磁気ヘッド間のクロスト
ーク歪が低減されるようにした、磁気ヘッド装置を提供
することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、記録及び/又は再生すべき磁気テープのトラック
幅方向に関して、並んで配設された複数個の磁気ヘッド
と、各磁気ヘッドの間に配設された磁性体から成る遮蔽
コアとを含んでおり、前記各磁気ヘッドが、互いに対向
して磁気ギャップを形成するように接合された、全体が
環状の磁性体から成る磁気コアと、この磁気コアの中空
部を通して磁気コアの周囲に巻回されたコイルとを備
え、さらに、前記遮蔽コアが、磁気ギャップから離れた
領域にて、磁気コアに対して一体的に構成されている磁
気ヘッド装置により、達成される。
れば、記録及び/又は再生すべき磁気テープのトラック
幅方向に関して、並んで配設された複数個の磁気ヘッド
と、各磁気ヘッドの間に配設された磁性体から成る遮蔽
コアとを含んでおり、前記各磁気ヘッドが、互いに対向
して磁気ギャップを形成するように接合された、全体が
環状の磁性体から成る磁気コアと、この磁気コアの中空
部を通して磁気コアの周囲に巻回されたコイルとを備
え、さらに、前記遮蔽コアが、磁気ギャップから離れた
領域にて、磁気コアに対して一体的に構成されている磁
気ヘッド装置により、達成される。
【0012】上記構成によれば、各磁気ヘッドの間に配
設されるべき遮蔽板が、各磁気ヘッドを構成する磁気コ
アに対して、一体的に構成されているので、磁気コアの
形成時に遮蔽板も同時に形成または接合されることにな
る。従って、各遮蔽板は、磁気ヘッドの製造において、
それぞれ磁気ヘッドの間にて、所定位置に位置決めし且
つ固定保持する必要がなく、各磁気ヘッドの間の所定位
置に対して正確に位置決めされることになる。
設されるべき遮蔽板が、各磁気ヘッドを構成する磁気コ
アに対して、一体的に構成されているので、磁気コアの
形成時に遮蔽板も同時に形成または接合されることにな
る。従って、各遮蔽板は、磁気ヘッドの製造において、
それぞれ磁気ヘッドの間にて、所定位置に位置決めし且
つ固定保持する必要がなく、各磁気ヘッドの間の所定位
置に対して正確に位置決めされることになる。
【0013】上記磁気コアが、ギャップを挟んで互いに
対向するフロントコアと、フロントコアの両端を磁気的
に連結して磁気回路を構成するバックコアとから、構成
されており、上記遮蔽コアが、このバックコアに対して
一体的に構成されている場合には、バックコアがトラッ
ク幅に影響せず、従ってバックコアがフロントコアに比
較して薄く形成される。これにより、薄型のバックコア
の間に、遮蔽板が配設されることにより、より狭いトラ
ック間隔の磁気ヘッド装置にも対応可能となる。
対向するフロントコアと、フロントコアの両端を磁気的
に連結して磁気回路を構成するバックコアとから、構成
されており、上記遮蔽コアが、このバックコアに対して
一体的に構成されている場合には、バックコアがトラッ
ク幅に影響せず、従ってバックコアがフロントコアに比
較して薄く形成される。これにより、薄型のバックコア
の間に、遮蔽板が配設されることにより、より狭いトラ
ック間隔の磁気ヘッド装置にも対応可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図2を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
を図1乃至図2を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
【0015】図1は、本発明による磁気ヘッド装置の一
実施形態を示している。図1において、磁気ヘッド装置
10は、3チャンネル式オーディオテープレコーダ用の
マルチトラック磁気ヘッドであって、トラック幅方向に
関して所定間隔で並んで配設された三個の磁気ヘッド1
1,21,31から構成されている。
実施形態を示している。図1において、磁気ヘッド装置
10は、3チャンネル式オーディオテープレコーダ用の
マルチトラック磁気ヘッドであって、トラック幅方向に
関して所定間隔で並んで配設された三個の磁気ヘッド1
1,21,31から構成されている。
【0016】各磁気ヘッド11,21,31は、それぞ
れ互いに接合された二つのコア半体12,13から成る
フロントコア14と、上記フロントコア14の一側の端
面に形成されたテープ摺動面15と、各テープ摺動面1
5にて、コア半体12,13の接合面に形成された磁気
ギャップ16と、各コア半体12,13の端部を連結し
て、環状の磁気回路を構成するバックコア17と、バッ
クコア17に巻回されたコイル18と、各磁気トラック
11,21,31のバックコア17の間に配設された遮
蔽板19と、を含んでいる。
れ互いに接合された二つのコア半体12,13から成る
フロントコア14と、上記フロントコア14の一側の端
面に形成されたテープ摺動面15と、各テープ摺動面1
5にて、コア半体12,13の接合面に形成された磁気
ギャップ16と、各コア半体12,13の端部を連結し
て、環状の磁気回路を構成するバックコア17と、バッ
クコア17に巻回されたコイル18と、各磁気トラック
11,21,31のバックコア17の間に配設された遮
蔽板19と、を含んでいる。
【0017】上記コア半体12,13は、それぞれフェ
ライト等の磁性体から構成されており、テープ摺動面1
5に隣接して、その接合面にて、例えば金等の貴金属等
から成るギャップ材(図示せず)を介して互いに接合さ
れることにより、磁気ギャップ16を形成するようにな
っている。
ライト等の磁性体から構成されており、テープ摺動面1
5に隣接して、その接合面にて、例えば金等の貴金属等
から成るギャップ材(図示せず)を介して互いに接合さ
れることにより、磁気ギャップ16を形成するようにな
っている。
【0018】上記テープ摺動面15は、磁気テープ(図
示せず)に対する記録または再生の際に、磁気テープが
円滑に摺動できるように、所定の曲率を有する円筒面状
に形成されると共に、表面が平滑に仕上げられている。
示せず)に対する記録または再生の際に、磁気テープが
円滑に摺動できるように、所定の曲率を有する円筒面状
に形成されると共に、表面が平滑に仕上げられている。
【0019】上記バックコア17は、同様に、フェライ
ト等の磁性体から構成されており、フロントコア14の
両端付近に対して接合されることにより、磁気ギャップ
6を介して環状の磁気回路即ち閉磁路を構成するように
なっている。
ト等の磁性体から構成されており、フロントコア14の
両端付近に対して接合されることにより、磁気ギャップ
6を介して環状の磁気回路即ち閉磁路を構成するように
なっている。
【0020】上記コイル18は、フロントコア14及び
バックコア17により構成される環状(図示の場合、方
形)の磁気回路の中空部を通して、バックコア17の周
りに巻回されている。
バックコア17により構成される環状(図示の場合、方
形)の磁気回路の中空部を通して、バックコア17の周
りに巻回されている。
【0021】ここで、上記遮蔽板19は、バックコア1
7に対して、一体成形されている。具体的には、図示の
場合、バックコア17は、そのフロントコア14と反対
側の端部領域にて、各磁気ヘッド11,21,31を相
互に連結するように形成されていると共に、その連結部
分が、フロントコア14の方向に向かって延びるように
形成されることにより、遮蔽板19を形成するようにな
っている。これにより、上記遮蔽板19は、バックコア
17の成形時に、同時に形成されることになる。従っ
て、遮蔽板19を形成するための特別の工程は不要であ
る。さらに、バックコア17と遮蔽板19が同じ厚さで
ある場合には、コアブロックに対する溝切り工程にて、
加工溝のピッチをトラック間隔の半分にすることで、遮
蔽板19は容易に加工されることになる。
7に対して、一体成形されている。具体的には、図示の
場合、バックコア17は、そのフロントコア14と反対
側の端部領域にて、各磁気ヘッド11,21,31を相
互に連結するように形成されていると共に、その連結部
分が、フロントコア14の方向に向かって延びるように
形成されることにより、遮蔽板19を形成するようにな
っている。これにより、上記遮蔽板19は、バックコア
17の成形時に、同時に形成されることになる。従っ
て、遮蔽板19を形成するための特別の工程は不要であ
る。さらに、バックコア17と遮蔽板19が同じ厚さで
ある場合には、コアブロックに対する溝切り工程にて、
加工溝のピッチをトラック間隔の半分にすることで、遮
蔽板19は容易に加工されることになる。
【0022】本実施形態による磁気ヘッド装置10は、
以上のように構成されており、記録時には、各磁気ヘッ
ド11,21,31のコイル18に対して、それぞれ外
部から駆動電流が導入されることにより、これらの駆動
電流に対応した磁界が、各磁気ヘッド11,21,31
のコイル18に発生する。そして、このコイル18に発
生した磁界が、磁気ヘッド11,21,31のフロント
コア14及びバックコア17から成る磁気回路を通っ
て、磁気ギャップ16を通過する。これにより、磁気テ
ープ(図示せず)の各トラックに対して、それぞれ対応
する磁気ヘッド11,21,31により、所望の信号が
磁気記録されることになる。
以上のように構成されており、記録時には、各磁気ヘッ
ド11,21,31のコイル18に対して、それぞれ外
部から駆動電流が導入されることにより、これらの駆動
電流に対応した磁界が、各磁気ヘッド11,21,31
のコイル18に発生する。そして、このコイル18に発
生した磁界が、磁気ヘッド11,21,31のフロント
コア14及びバックコア17から成る磁気回路を通っ
て、磁気ギャップ16を通過する。これにより、磁気テ
ープ(図示せず)の各トラックに対して、それぞれ対応
する磁気ヘッド11,21,31により、所望の信号が
磁気記録されることになる。
【0023】また、再生時には、磁気テープの各トラッ
クに記録された磁気信号に基づいて、各磁気ヘッド1
1,21,31の磁気ギャップ16からフロントコア1
4及びバックコア17による磁気回路を通る磁界が発生
し、これらの磁界に基づいて、各コイル18に信号電流
が発生する。そして、これらのコイル18に発生した信
号電流が、各磁気ヘッド11,21,31から外部に取
り出され、適宜に処理されることにより、磁気テープの
各トラックに記録された各信号がそれぞれ再生されるこ
とになる。
クに記録された磁気信号に基づいて、各磁気ヘッド1
1,21,31の磁気ギャップ16からフロントコア1
4及びバックコア17による磁気回路を通る磁界が発生
し、これらの磁界に基づいて、各コイル18に信号電流
が発生する。そして、これらのコイル18に発生した信
号電流が、各磁気ヘッド11,21,31から外部に取
り出され、適宜に処理されることにより、磁気テープの
各トラックに記録された各信号がそれぞれ再生されるこ
とになる。
【0024】この場合、各磁気ヘッド11,21,31
の間には、バックコア17の領域にて、磁性体から成る
遮蔽板19が配設されているので、各磁気ヘッド11,
21,31の磁気回路からの漏洩磁束は、この遮蔽板1
9によって遮断される。従って、各磁気ヘッド11,2
1,31の磁気回路におけるクロストーク歪が低減され
ることになる。
の間には、バックコア17の領域にて、磁性体から成る
遮蔽板19が配設されているので、各磁気ヘッド11,
21,31の磁気回路からの漏洩磁束は、この遮蔽板1
9によって遮断される。従って、各磁気ヘッド11,2
1,31の磁気回路におけるクロストーク歪が低減され
ることになる。
【0025】ここで、上記遮蔽板19は、バックコア1
7に対して一体成形されているので、部品点数が少なく
て済むと共に、組立の際の遮蔽板19の所定位置への位
置合わせが不要であることから、組立が容易に行われる
ことになり、組立時間が短くなり、組立コストが低減さ
れることになる。
7に対して一体成形されているので、部品点数が少なく
て済むと共に、組立の際の遮蔽板19の所定位置への位
置合わせが不要であることから、組立が容易に行われる
ことになり、組立時間が短くなり、組立コストが低減さ
れることになる。
【0026】さらに、遮蔽板19は、トラック幅方向に
関して、バックコア17の領域内に配設されている。こ
こで、バックコア17は、トラック幅に影響しないの
で、フロントコア14に対して薄く形成されることにな
る。従って、バックコア17が薄く形成されると共に、
その間に遮蔽板19が配設されることにより、狭いトラ
ック間隔の場合であっても、遮蔽板19が容易に且つ正
確に位置決めされることになる。
関して、バックコア17の領域内に配設されている。こ
こで、バックコア17は、トラック幅に影響しないの
で、フロントコア14に対して薄く形成されることにな
る。従って、バックコア17が薄く形成されると共に、
その間に遮蔽板19が配設されることにより、狭いトラ
ック間隔の場合であっても、遮蔽板19が容易に且つ正
確に位置決めされることになる。
【0027】上記実施形態においては、遮蔽板19は、
バックコア17に対して一体に形成されているが、これ
に限らず、遮蔽板19は、バックコア17に対して、そ
れぞれ別部材で形成された後に、組立作業に先立って一
体的に接合されるようにしてもよいことは明らかであ
る。また、上記実施形態においては、磁気回路を構成す
る磁気コアは、フロントコア14及びバックコア17か
ら構成されているが、これに限らず、磁気ギャップ16
を形成するものであれば、フロントコア14及びバック
コア17が一体に構成されていてもよいことは明らかで
ある。さらに、上記実施形態においては、例として3チ
ャンネル式オーディオテープレコーダの場合について説
明したが、これに限らず、デジタルオーディオテープレ
コーダ(DAT)あるいはデジタルデータ記録再生装置
等の他の任意の磁気テープを使用した磁気記録再生装置
の磁気ヘッドに対して、本発明を適用できることは明ら
かである。
バックコア17に対して一体に形成されているが、これ
に限らず、遮蔽板19は、バックコア17に対して、そ
れぞれ別部材で形成された後に、組立作業に先立って一
体的に接合されるようにしてもよいことは明らかであ
る。また、上記実施形態においては、磁気回路を構成す
る磁気コアは、フロントコア14及びバックコア17か
ら構成されているが、これに限らず、磁気ギャップ16
を形成するものであれば、フロントコア14及びバック
コア17が一体に構成されていてもよいことは明らかで
ある。さらに、上記実施形態においては、例として3チ
ャンネル式オーディオテープレコーダの場合について説
明したが、これに限らず、デジタルオーディオテープレ
コーダ(DAT)あるいはデジタルデータ記録再生装置
等の他の任意の磁気テープを使用した磁気記録再生装置
の磁気ヘッドに対して、本発明を適用できることは明ら
かである。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、組
立が簡単で、製造コストを低減でき、各磁気ヘッド間の
クロストーク歪が低減されるようにした、磁気ヘッド装
置を提供することができる。
立が簡単で、製造コストを低減でき、各磁気ヘッド間の
クロストーク歪が低減されるようにした、磁気ヘッド装
置を提供することができる。
【図1】本発明による磁気ヘッドの一実施形態を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】図1の磁気ヘッドの要部を示す概略側面図であ
る。
る。
【図3】従来の磁気ヘッドの一例の構成を示す斜視図で
ある。
ある。
【図4】図3の磁気ヘッドの要部を示す概略側面図であ
る。
る。
10・・・磁気ヘッド、11,21,31・・・磁気ヘ
ッド、12,13・・・コア半体、14・・・フロント
コア、15・・・テープ摺動面、16・・・磁気ギャッ
プ、17・・・バックコア、18・・・コイル、19・
・・遮蔽板。
ッド、12,13・・・コア半体、14・・・フロント
コア、15・・・テープ摺動面、16・・・磁気ギャッ
プ、17・・・バックコア、18・・・コイル、19・
・・遮蔽板。
Claims (4)
- 【請求項1】 記録及び/又は再生すべき磁気テープの
トラック幅方向に関して、並んで配設された複数個の磁
気ヘッドと、各磁気ヘッドの間に配設された磁性体から
成る遮蔽コアとを含んでおり、 前記各磁気ヘッドが、 互いに対向して磁気ギャップを形成するように接合され
た、全体が環状の磁性体から成る磁気コアと、 この磁気コアの中空部を通して磁気コアの周囲に巻回さ
れたコイルとを備え、 さらに、前記遮蔽コアが、 磁気ギャップから離れた領域にて、磁気コアに対して一
体的に構成されていることを特徴とする磁気ヘッド装
置。 - 【請求項2】 前記遮蔽コアが、磁気コアに対して接合
されていることにより、一体的に構成されていることを
特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッド装置。 - 【請求項3】 前記遮蔽コアが、磁気コアに対して一体
成形されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気
ヘッド装置。 - 【請求項4】 前記磁気コアが、ギャップを挟んで互い
に対向するフロントコアと、フロントコアの両端を磁気
的に連結して磁気回路を構成するバックコアとから構成
されており、 前記遮蔽コアが、このバックコアに対して一体的に構成
されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッ
ド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27845897A JPH11120508A (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 磁気ヘッド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27845897A JPH11120508A (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 磁気ヘッド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11120508A true JPH11120508A (ja) | 1999-04-30 |
Family
ID=17597622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27845897A Abandoned JPH11120508A (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 磁気ヘッド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11120508A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6320497B1 (en) | 1999-07-27 | 2001-11-20 | Kubota Corporation | Display control system for a working vehicle |
-
1997
- 1997-10-13 JP JP27845897A patent/JPH11120508A/ja not_active Abandoned
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6320497B1 (en) | 1999-07-27 | 2001-11-20 | Kubota Corporation | Display control system for a working vehicle |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050901 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20051004 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Effective date: 20051129 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 |