JP2002157703A - 磁気ヘッド装置及び磁気ヘッド装置の製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド装置及び磁気ヘッド装置の製造方法

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JP2002157703A
JP2002157703A JP2000349202A JP2000349202A JP2002157703A JP 2002157703 A JP2002157703 A JP 2002157703A JP 2000349202 A JP2000349202 A JP 2000349202A JP 2000349202 A JP2000349202 A JP 2000349202A JP 2002157703 A JP2002157703 A JP 2002157703A
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head device
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JP2000349202A
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Masayoshi Fujita
正儀 藤田
Norio Yagi
紀雄 八木
Tsuyoshi Sakata
強 坂田
Satoru Goto
哲 後藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より小型化されたアジマス記録用の磁気ヘッ
ド装置を提供する。 【解決手段】 ディスク状の磁気記録媒体に対して記録
または再生を行うために用いる磁気ヘッド装置であっ
て、複数の磁気ヘッド素子11a,11bの磁気ギャッ
プg11a,g11bが、磁気記録媒体に対する相対進
行方向に沿って同一トラック幅W内に配置されると共
に、各磁気ヘッド素子11a、11bの磁気ギャップが
異なるアジマス角+θ,−θをなしている。これらの磁
気ヘッド素子11a,11bは、そのトラック幅W方向
において非磁性スライダーによって挟持されていること
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ヘッド及び磁気
ヘッドの製造方法に関し、特にはディスク状の磁気記録
媒体の隣接トラックに対して異符号のアジマス記録を行
う磁気記録再生装置に好適に用いられる磁気ヘッド装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】フロッピー(登録商標)ディスクに代表
されるディスク状の磁気記録媒体用の磁気記録再生装置
においては、トラッキングに機械的な位置決め方式を採
用している。このため、温度変化の影響や、記録媒体及
び記録装置の寸法ばらつき等により、記録媒体上に記録
されているトラックに対する磁気ヘッドの位置にずれ、
いわゆるトラッキングずれが生じる。これにより、特に
再生時の問題として隣接したトラックの信号も同時に再
生されるといったエラーが発生する。そこで、このよう
なトラッキングずれの保証として、図8に示すように、
記録トラック801間にガードトラック802を設け、
これによってエラーの発生を防止している。
【0003】図9には、このような記録再生方式を行う
磁気記録再生装置に用いられる磁気ヘッド装置の斜視図
を示す。また図10には、図9の斜視図の要部拡大平面
図を示す。これらの図に示す磁気ヘッド装置は、相対進
行方向に対して垂直な記録再生用磁気ギャップg1と消
去用磁気ギャップg2とを有する磁気ヘッド素子101
を備えており、記録再生用磁気ギャップg1の長さ方向
両端に当たる位置に消去用磁気ギャップg2が配置され
ている。
【0004】この磁気ヘッド素子101には、ここでの
図示を省略した記録再生用及び消去用の駆動コイルを巻
装したコイルボビンを取り付けられ、このコイルボビン
内においてバックコアとを重ね合わされることによって
磁気回路を構成している。そして、記録媒体に対する記
録再生用磁気ギャップg1及び消去用磁気ギャップg2
のあたり特性を確保するために、一対の非磁性スライダ
ー102,103間に磁気ヘッド素子101をトラック
幅方向で挟持させ、これによって磁気ヘッド部104が
構成されている。
【0005】そして、ジンバル105のヘッド搭載面1
06に仮止めされた磁気ヘッド部104の側周を磁気シ
ールド部材107で覆い、磁気ヘッド部104と共に磁
気シールド部材107をジンバル105に固定して磁気
ヘッド装置9が構成されている。また、磁気ヘッド素子
101に取り付けられた駆動コイルのリード端子にはF
PC(flexible printed circuit)108が接続され、
このFPC108により外部回路に接続されて情報信号
の入出力が行われる。
【0006】ところが、このような構成の磁気ヘッド装
置9を用いる記録方式では、図8を用いて説明したよう
に記録トラック801の両側にガードトラック802が
設けられることで、記録媒体のトラック密度に限界が生
じる。このため、このような記録方式では、記録媒体の
さらなる高密度化が困難になっている。
【0007】そこで、特許番号第2768478号特許
公報に開示されるように、記録媒体の隣接トラックに互
いに異符号のアジマス記録を行うことで、再生時は、ア
ジマスロスにより隣接トラックの再生を無効にする記録
再生方式が提案された。そして、このような記録再生方
式に対応する磁気記録再生装置として、磁気ヘッド素子
の磁気ギャップのアジマス角を自在に変更操作するため
のガイドを設け、1つの磁気ヘッド素子で異符号のアジ
マス角度の記録再生を行うようにしたものや、それぞれ
の符号のアジマス角度に対応する2つの磁気ヘッド素子
を設け、これらを移動操作する構成のものが提案されて
いる。尚、このような磁気記録再生装置に設けられる磁
気ヘッド素子は記録再生用磁気ギャップのみを備えてい
れば良く、消去用磁気ギャップを設ける必要はない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うなアジマス記録を行う磁気記録再生装置では、1つの
磁気ヘッド素子を用いてアジマス記録を行う装置であっ
ても、2つの磁気ヘッド素子を用いてアジマス記録を行
う装置であっても、従来のガードトラックを設ける記録
方式に対応する磁気記録再生装置と比較して、磁気ヘッ
ド装置を操作するための装置構成が複雑になる。このた
め、磁気ヘッド装置の構成が大型化するといった問題が
あった。
【0009】そこで本発明は、より小型化されたアジマ
ス記録用の磁気ヘッド装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るための本発明の磁気ヘッド装置は、ディスク状の磁気
記録媒体に対して記録再生を行うために用いる磁気ヘッ
ド装置であり、複数の磁気ヘッド素子の各磁気ギャップ
が、異なるアジマス角をなした状態で磁気記録媒体に対
する相対進行方向に沿った同一トラック幅内に配置され
ると共に、これらの複数の磁気ヘッド素子が、そのトラ
ック幅方向において一対の非磁性スライダー間に挟持さ
れていることを特徴としている。
【0011】このような構成の磁気ヘッド装置では、各
磁気ヘッド素子の磁気ギャップが異なるアジマス角をな
していることから、これらの磁気ヘッド素子を磁気記録
媒体の径方向に移動させると共に、径方向の各位置に対
応させて交互に各磁気ヘッド素子を用いた記録を行うこ
とで、この磁気記録媒体に対してアジマス記録を行うこ
とができる。また、これらの磁気ヘッド素子は、一対の
非磁性スライダーに挟持されていることから、非磁性ス
ライダーに挟持された一体物のみを径方向に移動させて
磁気ヘッド素子を駆動させることで、上記アジマス記録
が行われることになる。しかも、各磁気ヘッド素子は、
そのトラック幅方向において一対の非磁性スライダーに
挟持されており、磁気記録媒体に対する相対進行方向に
沿って同一のトラック幅内に各磁気ギャップが配置され
るため、非磁性スライダーの間隔は、従来のガードバン
ドを設ける記録方式に対応する磁気ヘッド装置と同一の
規格でも良いことになる。したがって、従来のガードバ
ンドを設ける記録方式に対応する磁気ヘッド装置と同様
の移動操作(トラッキング方式)及び寸法規格を対応さ
せることができる。
【0012】また、本発明の磁気ヘッド装置の製造方法
は、次のような工程を行うことを特徴としている。先
ず、磁気ギャップを備えた複数の磁気ヘッド素子を、当
該各磁気ギャップが同一のトラック幅内で異なる角度を
なして配置されるように接着固定して一体化する。次い
で、一体化された複数の磁気ヘッド素子を、前記トラッ
ク幅方向において一対の非磁性スライダー間に挟持させ
る。
【0013】このような製造方法によって、上述したよ
うな状態で複数の磁気ヘッド素子を非磁性スライダー間
に挟持してなる磁気ヘッド装置が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁気ヘッド装置及
び製造方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0015】先ず、図1及び図2に基づいて本発明の磁
気ヘッド装置の一実施形態例を説明する。図1は、本実
施形態における磁気ヘッド装置の斜視図であり、図2は
図1の斜視図における磁気ヘッド素子部分の拡大平面図
である。尚、図9,図10を用いて説明した従来の磁気
ヘッド装置と同様の構成部品には同一の符号を付し、重
複する説明は省略する。
【0016】これらの図に示す本発明実施形態の磁気ヘ
ッド装置と、図9及び図10を用いて説明した従来の磁
気ヘッド装置との異なるところは、磁気ヘッド素子の構
成にあり、その他の構成要素は従来の磁気ヘッド装置と
同様であることとする。
【0017】すなわち、本実施形態の磁気ヘッド装置1
には、2つの磁気ヘッド素子11a,11bが搭載され
ている。これらの磁気ヘッド素子11a,11bは、非
磁性スライダー102,103間に挟持された状態で、
図2中矢印で示した磁気ヘッド素子の進行方向に沿って
配置されている。そして特に、各磁気ヘッド素子11
a,11bの磁気ギャップg11a,g11bが、進行
方向に沿った同一トラック幅W内に(ここでは同一トラ
ック幅Wに亘って)配置されており、磁気ギャップg1
1a,g11bの中心位置Oが進行方向と平行な直線上
に配列されていることとする。尚ここで、磁気ヘッド素
子の進行方向とは、磁気記録媒体に対する2つの磁気ヘ
ッド素子11a,11bの相対進行方向であり、さらに
詳しくは2つの磁気ヘッド素子11a,11bの相対進
行方向の中間方向であることとする。
【0018】また、各磁気ヘッド素子11a,11bの
磁気ギャップg11a,g11bは、異なるアジマス角
をなしており、具体的な一例としてはは異符号で同じ大
きさのアジマス角(±θ)をなしていることとする。ア
ジマス角(±θ)の大きさは、|±θ|=10°〜40
°であることとする。これは、アジマス角の大きさ|±
θ|の下限を10°に設定することで確実なアジマス効
果が得られるようにし、また|θ|の上限を40°に設
定することで、製造上における歩留まりが確保されるよ
うにするためである。尚、磁気ギャップg11a,g1
1bのアジマス角は、アジマス効果を得られる角度であ
れば良く、上述したような異符号で同じ大きさに限定さ
れることはない。
【0019】そして、各磁気ヘッド素子11a,11b
の磁気ギャップg11a,g11bの間隔d1は、1m
mよりも小さいこととする。ここで、磁気ギャップg1
1a,g11bの間隔d1とは、磁気ギャップg11
a,g11bの中心Oの間隔dであることとする。
【0020】また、これらの磁気ヘッド素子11a,1
1bは、ガラス溶着によって一体に接着された状態で、
非磁性スライダー102,103間に挟持されることと
する。磁気ヘッド素子11a,11bの接着をガラス溶
着とすることで、様々な使用環境下においても接着強度
を確保するのである。
【0021】そして、一対の非磁性スライダー102,
103によって磁気ヘッド素子11a,11bをそのト
ラック幅W方向から挟み込んでなる磁気ヘッド部14
を、その側周を覆う磁気シールド部材107と共にジン
バル105のヘッド搭載面106に固定して磁気ヘッド
装置1が構成されている。また、ここでの図示を省略し
た磁気ヘッド素子11a,11bの駆動コイルのリード
端子には、FPC108が接続されていることとする。
【0022】以上のような構成の磁気ヘッド装置1は、
図3に示すメディア(すなわちここではフロッピーディ
スク)のカートリッジ301に開設された記録再生用開
口部302に入り込ませ、かつカートリッジ301内に
回転可能に収納される磁気ディスク(いわゆるディスク
状の磁気記録媒体)303に摺動面1aを接触させるよ
うにして記録再生装置に設置される。ここで、摺動面1
aとは、磁気ギャップg11a,g11bの露出面であ
ることとする。そして、磁気ディスク303の回転操作
に伴って、この磁気ヘッド装置1を磁気ディスク303
の径方向にわたって移動操作し、磁気ディスク303の
径方向の所定位置に設けられる各トラックに対して情報
信号の記録再生を行う。
【0023】この際、図4に示すように、偶数トラック
401に対しては、一方の磁気ヘッド素子(例えば磁気
ヘッド素子11a)を駆動して記録再生を行う。また、
磁気ディスクの奇数トラック402に対しては、他方の
磁気ヘッド素子(例えば磁気ヘッド素子11b)を駆動
して記録再生を行う。
【0024】これによって、偶数トラック401と奇数
トラック402に対して異なるアジマス角での記録再
生、すなわちアジマス記録を行うことが可能になる。
【0025】このような構成の磁気ヘッド装置1におい
ては、進行方向に沿った同一のトラック幅W内に各磁気
ギャップg11a,g11bがそれぞれ配置され、また
2つの磁気ヘッド素子11a,11bがトラック幅W方
向にて非磁性スライダーで挟持されている。このため、
非磁性スライダーの間隔は、従来のガードバンドを設け
る記録方式に対応する磁気ヘッド装置と同一の規格でも
良いことになる。すなわち、この磁気ヘッド装置1は、
従来の技術において図9を用いて説明したガードバンド
を設ける記録方式に対応する磁気ヘッド装置とほぼ同一
の外形寸法の規格で形成することが可能になる。また、
磁気ギャップg11a,g11bの間隔d1が1mmよ
り小さくなるように2つの磁気ヘッド素子11a,11
bが一体形成されているため、2つの磁気ヘッド素子1
1a,11bのうちのどちらを使っても記録再生のタイ
ミングをほぼ一致させることができる。
【0026】したがって、従来のガードバンドを設ける
記録方式に対応する磁気ヘッド装置と同様の移動操作、
すなわちトラッキング方式でのアジマス記録が可能で、
かつ同様の規格での構成が可能な、磁気ディスク用の磁
気ヘッド装置を得ることができる。このような磁気ヘッ
ド装置は、従来のアジマス記録に対応する磁気ディスク
用の磁気ヘッド装置と比較して、単純な操作で駆動させ
ることができると共に、より小型化されたものとなる。
この結果、この磁気ヘッド装置を搭載したアジマス記録
対応の磁気記録再生装置の小型化を図ることも可能にな
る。
【0027】次に、このような構成の磁気ヘッド装置の
製造方法を説明する。先ず、図5(1)に示すように、
一対の磁性ブロック501,502を用意する。各磁性
ブロック501,502には、同一のトラック幅を介し
て設けられた一対の溝503が、複数対設けられてい
る。また、一方の磁性ブロック501には、溝503と
直交する方向に2本のセット溝504が延設されている
こととする。
【0028】次いで、図5(2)に示すように、これら
の磁性ブロック501,502を、それぞれに設けられ
た一対の溝503同士を対向させた状態で配置する。こ
の際、溝503間のトラック幅W部分における磁性ブロ
ック501,502の間隔が所定の値になるように、す
なわち所定のギャップ幅(間隔)が得られるように、非
磁性膜(図示省略)を介して磁性ブロック501,50
2を配置し、ガラスにて磁性ブロック501,502を
溶着固定して溶着ブロック506を得る。このようにし
て得られた溶着ブロック506には、各トラック幅W部
分に対応して複数の磁気ギャップg11が形成されるこ
とになる。
【0029】その後、各磁気ギャップg11を分離する
ように、溶着ブロック506を切断し、図5(3)に示
すチップコア507を得る。この際、切断面Aに対して
磁気ギャップg11が所定の角度をなすように、また各
チップコア507が同一の厚みになるように溶着ブロッ
ク507を切断する。ここで、切断面Aと磁気ギャップ
g11とのなす角度は、磁気ギャップg11のアジマス
角と同じ10°〜40°の範囲に設定されることとす
る。さらに、これらのチップコア507は、2つを1組
として用いられるが、これらの2つのチップコア507
を、セット溝504が設けられていない磁性ブロック5
02を挟み、角磁気ギャップg11が相反する方向に傾
く状態で、かつ切断面Aが同一高さになるように配置し
た場合に、磁気ギャップg11の中心Oが同一高さhに
なるように、溶着ブロック506を切断、加工すること
とする。
【0030】そこで、例えば次のように溶着ブロック5
06の切断を行うこととする。すなわち、先ず、図5
(2)に示したように、2つの溶着ブロック506を、
セット溝が設けられていない磁性ブロック502を挟む
状態で配置する。この際、仮想線Lを中心にして、2つ
の溶着ブロック506の磁気ギャップg11が同じ大き
さで異符号の角度をなし、かつ、この仮想線Lに対して
垂直に引いた直線上に各溶着ブロック506の磁気ギャ
ップg11の中心が位置するように位置決めして2つの
溶着ブロック506を配置する。そして、磁気ギャップ
g11の両脇に仮想線Lと垂直をなす切断面Aを設定
し、各切断面Aにて2つの溶着ブロック506を切断
し、これによって仮想線Lに対して一方向に傾けて配置
した溶着ブロック605から得たチップコア507a
と、他方向に傾けて配置した溶着ブロック605から得
たチップコア507bとを得る。
【0031】また、このほかにも、1つの溶着ブロック
506を磁気ギャップg11に対して斜めで、かつ互い
に平行な切断面Aで切断することで、1組のチップコア
507,507を得ても良い。ただしこの場合、磁気ブ
ロック501に形成される2つのセット溝は同一形状で
あることが好ましい。このように、1つの溶着ブロック
506から得た2つのチップコア507,507を1組
として用いるようにすることで、製造コストを削減する
効果を得ることができる。また、1つの溶着ブロック5
06を平行な切断面Aで切断して1組のチップコア50
7,507を得た場合、これらのチップコア507,5
07を加工して得られる磁気ヘッド素子11a,11b
は、磁気ギャップg11a,g11bのアジマス角が、
異符号で同じ大きさのものとなる。
【0032】以上のようにしてチップコア507a,5
07bを形成した後、図6(1)に示すように、2つの
チップコア507a,507bを、セット溝504が設
けられていない磁性ブロック502を挟み、かつそれぞ
れの磁気ギャップg11が異なる方向に向かう状態で配
置した場合に、各磁気ギャップg11の間隔(中心Oの
間隔)d1が1mmよりも小さい所定間隔に保たれ、か
つチップコア507a,507b間に非磁性層が挟み込
まれる間隔d2が設けられ、さらに並列されたチップコ
ア507a,507bの全幅Waが所定値に保たれるよ
うに、各チップコア507a,507bを加工する。
【0033】次に、図6(2)に示すように、チップコ
ア507a,507b間をガラス601で溶着固定し、
これによって異なるアジマス角を有する磁気ギャップg
11a,g11bを備えたフロントコア602を得る。
【0034】次いで、図6(3)に示すように、磁気ギ
ャップg11a,g11bを中心にしてフロントコア6
02を両方の切断面A側から削り、所定のチップ厚tに
成形する。さらに、図6(4)に示すように、磁性ブロ
ック502部分を加工し、2つの磁気ギャップg11
a,g11bに接する部分から延設されるコイル巻き付
け部603を形成する。これによって2つの磁気ヘッド
素子11a,11bを一体に溶着してなる磁気ヘッド素
子604を得る。
【0035】以上のようにして磁気ヘッド素子604を
形成した後、図7(1)に示すように、フロッピーディ
スクとのあたり特性の確保と磁気ヘッド素子604の保
護のための一対の非磁性スライダー102,103を用
意する。
【0036】そして、図7(2)に示すように、非磁性
スライダー102,103間に、磁気ヘッド素子604
をそのトラック幅方向で挟持させ、これらを一体に接着
固定する。その後、所定のギャップデプスが得られるよ
うに、メディア(フロッピーディスク)との摺動面1a
を研磨してヘッドコア701を完成させる。
【0037】その後、記録再生用の駆動用コイルを巻装
した2つのコイルボビン704に、磁気ヘッド素子60
4の2つのコイル巻き付け部603をそれぞれ差し込
み、また磁気ヘッド素子604と反対側からコイルボビ
ン704内にバックコア705を差し込み、さらにバネ
706を差し込んでバックコア705を固定して磁気ヘ
ッド部14を得る。
【0038】この磁気ヘッド部14の周囲には、シール
ド部材107が被せられる。そして、図7(3)に示す
ように、磁気ヘッド部14と、その側周を覆うシールド
部材107とを、ジンバル105のヘッド搭載面106
に位置決め固定する。この際、磁気ヘッド磁気ヘッド素
子11a及び磁気ヘッド素子11b(すなわち磁気ヘッ
ド素子604)の磁気ギャップg11a,g11bの中
心Oを結ぶ線が、フロッピーディスクに対する磁気ヘッ
ド装置1の相対進行方向になるように、ジンバル105
に対して磁気ヘッド部14を固定する。
【0039】以上説明した製造方法によって、図1及び
図2を用いて説明した構成の磁気ヘッド装置1を得るこ
とができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気ヘッ
ド装置によれば、複数の磁気ヘッド素子の磁気ギャップ
を異なるアジマス角で磁気記録媒体に対する相対進行方
向に沿った同一トラック幅内に配置する構成にしたこと
で、ディスク状の磁気記録媒体に対してアジマス記録を
行うことが可能になる。そして、これらの磁気ヘッド素
子をそのトラック幅方向において一対の非磁性スライダ
ー間に挟持させることで、従来のガードバンドを設ける
記録方式に対応する磁気ヘッド装置と同様のトラッキン
グ方式の採用が可能でかつ同様の規格での構成が可能
な、アジマス記録に対応する磁気ヘッド装置を得ること
ができる。この結果、アジマス記録に対応する磁気ヘッ
ド装置の小型化を図り、さらにはアジマス記録に対応す
る磁気記録再生装置の小型化を達成することが可能にな
る。
【0041】また、本発明の磁気ヘッド装置の製造方法
によれば、上述したような構成の磁気ヘッド装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッド装置の一実施形態例を示す
斜視図である。
【図2】図1の斜視図における磁気ヘッド素子部分の拡
大平面図である。
【図3】本発明の磁気ヘッド装置による記録再生が行わ
れるメディアの斜視図である。
【図4】本発明の磁気ヘッド装置による記録方式を示す
図である。
【図5】本発明の磁気ヘッド装置の製造方法の一実施形
態例を説明する工程図(その1)である。
【図6】本発明の磁気ヘッド装置の製造方法の一実施形
態例を説明する工程図(その2)である。
【図7】本発明の磁気ヘッド装置の製造方法の一実施形
態例を説明する工程図(その3)である。
【図8】従来の磁気ヘッド装置による記録方式を示す図
である。
【図9】従来の磁気ヘッド装置の一例を示す斜視図であ
る。
【図10】図9の斜視図における磁気ヘッド素子部分の
拡大平面図である。
【符号の説明】
1…磁気ヘッド装置、11a,11b…磁気ヘッド素
子、g11a,g11b…磁気ギャップ、102,10
3…非磁性スライダー、301…磁気記録媒体、W…ト
ラック幅、+θ,−θ…アジマス角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 5/23 G11B 5/23 R 5/60 5/60 Z (72)発明者 坂田 強 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 後藤 哲 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D042 NA03 PA02 PA04 QA05 5D054 AA05 AB11 BA11 BA34 BB10 BB34 CA08 CA21 5D093 AA04 AC08 AD05 AD16 BA01 BA08 CA08 DA01 FA17 FA21 HC16 HC20 5D111 AA13 AA16 AA24 BB04 BB12 CC32 CC34 EE02 GG03 HH08 KK01 KK04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状の磁気記録媒体に対して記録
    再生を行うために用いる磁気ヘッド装置であって、 複数の磁気ヘッド素子の各磁気ギャップが、異なるアジ
    マス角をなした状態で前記磁気記録媒体に対する相対進
    行方向に沿った同一トラック幅内に配置されると共に、 前記複数の磁気ヘッド素子が、そのトラック幅方向にお
    いて一対の非磁性スライダー間に挟持されていることを
    特徴とする磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気ヘッド装置におい
    て、 前記複数の磁気ヘッド素子は、一体形成されていること
    を特徴とする磁気ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 磁気ギャップを備えた複数の磁気ヘッド
    素子を、当該各磁気ギャップが同一のトラック幅内で異
    なるアジマス角をなして配置されるように接着固定して
    一体化し、 前記一体化された複数の磁気ヘッド素子を、前記トラッ
    ク幅方向において一対の非磁性スライダー間に挟持させ
    ることを特徴とする磁気ヘッド装置の製造方法。
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