JP3113963B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP3113963B2
JP3113963B2 JP06010403A JP1040394A JP3113963B2 JP 3113963 B2 JP3113963 B2 JP 3113963B2 JP 06010403 A JP06010403 A JP 06010403A JP 1040394 A JP1040394 A JP 1040394A JP 3113963 B2 JP3113963 B2 JP 3113963B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTRやDAT等の磁
気記録再生装置に係り、特には、再生同時記録を可能と
するための磁気ヘッド部分の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録再生装置、たとえばVTRにお
いては、画像を再生している時間中に録画したい内容が
放送されることがあり、このような場合には、再生をし
ながら同時に録画ができれば便利である。
【0003】そのため、従来の磁気記録再生装置におい
ては、図6ないし図8に示す構成を採用したものが提案
されている。
【0004】この装置では、図6に示すように、回転ヘ
ッドヘリカルスキャンによる再生同時記録を行うため
に、消去用の一つの磁気ヘッド2、記録再生用の4つの
磁気ヘッド4a,4b,6a,6b、およびダミー用の一つ
の磁気ヘッド8を備え、符号2と8、4aと4b、6aと
6bで示す各一対の磁気ヘッドがヘッドドラム1の回転
中心oを挟んで互いに対向し、かつ、各磁気ヘッド2,
4a,4b,6a,6b,8が回転方向に沿って等角度に配
置されている。
【0005】なお、消去用および記録再生用の各磁気ヘ
ッド2,4a,4b,6a,6bは、ヘッドドラム1にネジ
10などで固定されたヘッドベース12に磁気ヘッドチ
ップ14を取り付けることにより構成され、また、ダミ
ー用の磁気ヘッド8は、ヘッドドラム1の回転バランス
をとるためのものであるから、ヘッドベース12が固定
されているだけで、磁気ヘッドチップは省略されてい
る。
【0006】また、この装置における消去用および記録
再生用の各磁気ヘッド2,4a,4b,6a,6bについて
は、ヘッドドラム1の周方向の位置と、ヘッドドラム1
の回転軸方向に沿った高さとが、図7に示すような関係
となるように予め設定されている。
【0007】すなわち、記録再生用の各磁気ヘッド4
a,4b,6a,6bにおけるトラック幅に対応したギャッ
プ長をL0とすると、消去用の磁気ヘッド2のギャップ
長は2L0となっている。また、消去用の磁気ヘッド2
を基準にすると、ヘッドドラム1の周方向に沿って、磁
気ヘッドが2→4a→6a→4b→6bの順で配置されてい
る。さらに、ヘリカルスキャンでは、ヘッドドラム1の
回転方向と磁気テープの走行方向とが互いに所定角度だ
け傾斜しているため、消去用の磁気ヘッド2の位置を基
準にしたとき、ヘッドドラム1の回転軸方向に沿って、
符号4a,4bで示す磁気ヘッドが所定距離H1だけ高位
置に設けられ、逆に符号6a,6bで示す磁気ヘッドが所
定距離H2(≠H1)だけ低位置に設けられている。
【0008】この構成の磁気記録再生装置において、再
生同時記録モードが選定された場合には、ヘッドドラム
1がたとえば図6において時計方向に回転されるととも
に、符号4a,4bで示す磁気ヘッドが再生専用、符号6
a,6bで示す磁気ヘッドが記録専用になる。
【0009】そして、図8に示すように、回転ヘッドヘ
リカルスキャンにおいては、たとえば再生用の一方の磁
気ヘッド4bで磁気テープTに記録されている1トラッ
ク分の信号が再生されると、続いて、再生用の他方の磁
気ヘッド4aで次の1トラック分の信号が再生され、次
に、消去用の磁気ヘッド2で上記再生用の磁気ヘッド4
a,4bで再生された2トラック分の信号が同時に消去さ
れる。さらに、一方の記録用の磁気ヘッド6bで上記信
号消去後の2トラック分の内の一つのトラック上に信号
が記録され、続いて、他方の記録用の磁気ヘッド6aで
信号消去後の残りのトラック上に信号が記録される。
【0010】一方、他の従来技術としては、図9ないし
図11に示す構成のものも提案されている。
【0011】この装置では、図9に示すように、各消去
用の2つの磁気ヘッド2a,2bを備え、各磁気ヘッド2
a,2bは、ヘッドドラム1の回転中心oを挟んで対向配
置されている。
【0012】また、これらの各磁気ヘッド2a,2b,4
a,4b,6a,6bについては、ヘッドドラム1の周方向
の位置と、ヘッドドラム1の回転軸方向に沿った高さと
が、図10に示すような関係となるように予め設定され
ている。
【0013】すなわち、記録再生用の各磁気ヘッド4
a,4b,6a,6bにおけるトラック幅に対応したギャッ
プ長をL0とすると、各消去用の磁気ヘッド2a,2bの
ギャップ長も同じL0となっている。また、一方の消去
用の磁気ヘッド2bを基準にすると、ヘッドドラム1の
周方向に沿って、磁気ヘッドが2b→4a→6a→4b→2
a→4b→6bの順で配置されている。さらに、ヘッドド
ラム1の回転方向と磁気テープの走行方向とを互いに所
定角度だけ傾けた、いわゆる斜め走査方式を採用するた
め、消去用の磁気ヘッド2a,2bの位置を基準にしたと
き、ヘッドドラム1の回転軸方向に沿って、符号4a,
4bで示す磁気ヘッドが所定距離H3だけ高位置に設けら
れ、逆に符号6a,6bで示す磁気ヘッドが所定距離H
4(≒H3)だけ低位置に設けられている。
【0014】この構成の磁気記録再生装置において、再
生同時記録モードが選定された場合には、ヘッドドラム
1がたとえば図9において時計方向に回転されるととも
に、符号4a,4bで示す磁気ヘッドが再生専用、符号6
a,6bで示す磁気ヘッドが記録専用になる。
【0015】そして、図11に示すように、回転ヘッド
ヘリカルスキャンにおいては、たとえば再生用の一方の
磁気ヘッド4bで磁気テープTに記録されている一つの
トラック上の号が再生されると、引き続いて、消去用の
一方の磁気ヘッド2aでその再生直後の同じトラック上
の信号が消去され、次に、記録用の磁気ヘッド6aで同
じトラック上に新たに信号が記録される。続いて、他方
の再生用の磁気ヘッド4aで次のトラック上の信号が再
生されると、続いて、消去用の他方の磁気ヘッド2bで
再生直後の同じトラック上の信号が消去され、次に、記
録用の磁気ヘッド6bで同じトラック上に新たに信号が
記録される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6ないし
図11に示す従来の装置では、次の問題がある。
【0017】すなわち、図6ないし図8に示した前者の
装置では、回転ヘッドヘリカルスキャンによる再生同時
記録を行う上で、消去用の磁気ヘッド2のギャップ長
は、トラック2本分を消去するだけの長さ2L0が必要
であり、そのため、図7に示されるように、各磁気ヘッ
ドの高低差H1+H2が大きくなる。そして、高低差H1
+H2が大きい分、各磁気ヘッド2,4a,4b,6a,6
bが磁気テープTに均一に接触することが困難となり、
信号の記録、再生時にノイズが生じる等の不都合を生じ
る。
【0018】しかも、各ヘッドベース12ごとにそれぞ
れ一つずつ磁気ヘッドチップ14を取り付けることによ
り、消去用および記録再生用の各磁気ヘッド2,4a,
4b,6a,6bを構成しているので、各磁気ヘッド2,
4a,4b,6a,6bを図7に示したように所定の高さに
なるように個別に調整する必要が生じ、各磁気ヘッド
2,4a,4b,6a,6bの組み立てに手間取ることにな
る。
【0019】さらに、磁気ヘッドの数をさらに増加させ
たい場合には、これに応じてヘッドベース10の数も増
加することになり、その結果、ヘッドベース10の取り
付けスペースを確保するのが難しくなる。
【0020】たとえば、図6の構成に加えて、さらに音
声ヘッドや3倍モード用の磁気ヘッドを別途付加するよ
うな場合には、ヘッドドラム1の周方向に沿ってヘッド
ベース10を多数取り付けねばらず、そのスペースを確
保するのが困難になる。
【0021】これに対して、図9ないし図11に示した
後者の従来装置では、各消去用の磁気ヘッド2a,2bの
ギャップ長は、トラック1本分を消去するだけの長さL
0ですむため、図10に示されるように、各磁気ヘッド
の高低差H3+H4が前者の従来装置の場合に比較してか
なり小さくなる。すなわち、(H3+H4)<(H1+H2)と
なる。このため、各磁気ヘッド2a,2b,4a,4b,6
a,6bが磁気テープTに均一状態で接触することが可能
となる。
【0022】しかし、図9ないし図11に示す後者の装
置は、図6ないし図8に示す前者の従来装置と同様に、
各ヘッドベース12ごとにそれぞれ一つずつ磁気ヘッド
チップ14を取り付けることにより、消去用および記録
再生用の各磁気ヘッド2a,2b,4a,4b,6a,6bを
構成している点は同じなので、各磁気ヘッド2,4a,
4b,6a,6bごとに個別の高さ調整が必要であり、各
磁気ヘッド2,4a,4b,6a,6bの組み立てに手間取
るばかりか、磁気ヘッドの数をさらに増加させたい場合
にも、ヘッドベース10の取り付けスペースを確保する
のが難しくなって、多ヘッド化が困難である。
【0023】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、再生同時記録のための機能を損なうこ
となく、ヘッドドラムの外周部に取り付けられる磁気ヘ
ッドの数を従来よりも削減するとともに、磁気ヘッドの
ヘッドドラムの回転軸方向の相互高さの調整を省略でき
るようにして、多ヘッド化を可能にするとともに、各磁
気ヘッドチップの組み立ての容易化を図ることを課題と
する。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、ヘッドドラムの外周部に磁気ヘッドが
設けられた磁気記録再生装置において、次の構成を採
る。
【0025】すなわち、本発明では、磁気ヘッドは、記
録再生用磁気ヘッドチップと消去用磁気ヘッドチップと
が一つのヘッドベースに対して共に取り付けられて構成
され、記録再生用磁気ヘッドチップは、互いに相反する
ギャップ角を有する一対のチップ素体が、前記ヘッドド
ラムの回転方向と平行に積層されてなり、この各チップ
素体および前記消去用磁気ヘッドチップのヘッドドラム
の回転方向に直交する方向のギャップ長は互いに等しく
設定されており、これらの記録再生用磁気ヘッドチップ
と消去用磁気ヘッドチップとは、前記ヘッドドラムの回
転方向において、消去用磁気ヘッドチップが記録再生用
磁気ヘッドチップよりも下流側で、かつ、消去用磁気ヘ
ッドチップのギャップが記録再生用磁気ヘッドチップを
構成する一方のチップ素体のギャップと同一トラック上
に位置するように所定の間隔を存して配置されている。
【0026】
【作用】上記構成において、回転ヘッドヘリカルスキャ
ンによる再生同時記録を行う場合には、記録再生用磁気
ヘッドチップを構成する一対のチップ素体の内、消去用
磁気ヘッドチップに所定の間隔を存して対向配置された
チップ素体が再生専用となり、他方のチップ素体が記録
専用となる。
【0027】そして、記録再生用磁気ヘッドチップの内
の再生用の一方のチップ素体により、磁気テープに記録
されている信号が再生されると、続いて、この再生用と
されたチップ素体に対向する消去用の磁気ヘッドチップ
で上記再生直後の信号が消去され、さらに、記録再生用
磁気ヘッドチップを構成する他方の記録用のチップ素体
によって消去用の磁気ヘッドチップで消去された後のト
ラック上に信号が記録されることにより、再生同時記録
が行われる。
【0028】この場合、各磁気ヘッドは、ヘッドベース
に記録再生用磁気ヘッドチップと消去用磁気ヘッドチッ
プとが共に固定されているので、ヘッドドラムに対して
僅かのヘッドベースを取り付けるスペースを確保するだ
けで、再生同時記録を行えるようになり、このため、磁
気ヘッドの組み付けが容易で、また、多ヘッド化を図る
ことが可能となる。
【0029】しかも、各磁気ヘッドを構成する記録再生
用と消去用の両磁気ヘッドチップが互いに近接配置され
る関係上、従来のように、ヘッドドラムの回転軸方向に
沿って両ヘッドチップに大きな高低差を設ける必要がな
くなり、磁気ヘッドの高さ調整が極めて容易となる。
【0030】
【実施例】図1は本発明の実施例に係る磁気記録再生装
置において、ヘッドドラムに磁気ヘッドを取り付けた状
態を模試的に示す平面図、図2は図1における磁気記録
再生装置の一つの磁気ヘッドを取り出して示す拡大平面
図、図3は図2の磁気ヘッドのチップ部分を拡大して示
す側面図であり、従来例に対応する部分には同一の符号
を付す。
【0031】この実施例の磁気記録再生装置では、ヘッ
ドドラム1の外周部に、一対の磁気ヘッド20a,20b
が、ヘッドドラム1の回転中心oを挟む状態で対向して
設けられている。
【0032】各磁気ヘッド20a,20bは、ヘッドドラ
ム1にネジ10などで固定されたヘッドベース12ごと
に、記録再生用の磁気ヘッドチップ22と、消去用の磁
気ヘッドチップ24とを共に取り付けることにより構成
されている。
【0033】なお、図2中、12bはヘッドベース12
に設けられたたねじ孔である。
【0034】上記の記録再生用の磁気ヘッドチップ22
は、図3に示すように、ヘッドドラム1の回転方向と平
行に一対のチップ素体26,27がガラス等の非磁性体
でできた一定厚みH0の絶縁層28を介して互いに積層
されてなる。
【0035】各チップ素体26,27は、フェライト等
の軟磁性体でできたコア26a,27aの、上記絶縁層2
8を挟む互いの接合面と対向する外側面側に、同じ材質
の絶縁層26b,27bがそれぞれ設けられるとともに、
これらの絶縁層28,26b、28,27bの間にそれぞ
れギャップ26c,27cが形成されている。そして、各
ギャップ26c,27cは、アジマス記録再生を行うため
に、ヘッドドラム1の回転方向に直交する方向に対して
互いに±θ1だけ相反するギャップ角を有し、かつ、磁
気テープのトラック幅を規制するためのヘッドドラム1
の回転方向に直交する方向のギャップ長L0が共に等し
くなるように設定されている。
【0036】一方、消去用磁気ヘッドチップ24は、フ
ェライト等の軟磁性体でできたコア24aの両側面にガ
ラス等の非磁性体でできた絶縁層24b,24cbがそれ
ぞれ設けられるとともに、これらの絶縁層24b,24c
の間にギャップ24dが形成されている。このギャップ
24dは、ヘッドドラム1の回転方向に直交して(したが
ってギャップ角θ2=0)形成されており、そのギャップ
長L0は、記録再生用の磁気ヘッドチップ22を構成す
る各チップ素体26,27の前記ギャップ長L0と等し
くなるように設定されている。
【0037】そして、記録再生用磁気ヘッドチップ22
と消去用磁気ヘッドチップ24とは、ヘッドドラム1の
回転方向に対して、消去用磁気ヘッドチップ24が記録
再生用磁気ヘッドチップ22よりも下流側で、かつ、消
去用磁気ヘッドチップ24のギャップ24dが記録再生
用磁気ヘッドチップ22を構成する一方のチップ素体2
6のギャップ26cと同一トラック上に位置するよう
に、ヘッドベース12に形成された凹部12aを挟む状
態で所定の間隔Dを存して配置されている。
【0038】ここで、各磁気ヘッド20a,20bを構成
する消去用磁気ヘッドチップ24と記録再生用の磁気ヘ
ッドチップ22における、ヘッドドラム1の周方向の位
置と、ヘッドドラム1の回転軸方向に沿った高さとは、
図4に示すような位相関係となっている。
【0039】すなわち、ヘリカルスキャンでは、ヘッド
ドラム1の回転方向と磁気テープの走行方向とが互いに
所定角度(たとえば6°)だけ傾斜させるが、各磁気ヘッ
ド20a,20bはヘッドドラム1の半周分だけ離れた位
置にあり、しかも、各磁気ヘッド20a,20bを構成す
る記録再生用と消去用の両磁気ヘッドチップ22,24
は僅かに距離Dだけ離れて互いに近接しているために、
従来のように、ヘッドドラム1の回転軸方向に沿って各
磁気ヘッド間に大きな高低差を設ける必要がなくなる。
つまり、記録再生用の磁気ヘッドチップ22を構成する
各チップ素体26,27の高低差は、僅かに絶縁層28
の厚みH0分だけよく、また、一方のチップ素体26と
消去用磁気ヘッドチップ24との高低差はほぼ零とな
る。
【0040】上記構成において、回転ヘッドヘリカルス
キャンによる再生同時記録を行う場合には、記録再生用
磁気ヘッドチップ22を構成する一対のチップ素体2
6,27の内、消去用磁気ヘッドチップ24に所定の間
隔Dを存して対向配置されたチップ素体26が再生専用
となり、他方のチップ素体27が記録専用となる。
【0041】そして、図5に示すように、回転ヘッドヘ
リカルスキャンにおいては、たとえば、最初に一方の磁
気ヘッド20aにおいて、その記録再生用磁気ヘッドチ
ップ22の再生用のチップ素体26で磁気テープTに記
録されている一つのトラック上の信号が再生されると、
引き続いて、その磁気ヘッド20aの消去用の磁気ヘッ
ドチップ24でその再生直後の同一トラック上の信号が
消去される。次に、他方の磁気ヘッド20bを構成する
記録再生用磁気ヘッドチップ22の記録用のチップ素体
27で信号消去後の同じトラック上に新たに信号が記録
される。続いて、他方の磁気ヘッド20bを構成する記
録再生用磁気ヘッドチップ22の再生用のチップ素体2
6で次のトラック上の信号が再生されると、続いて、同
じ磁気ヘッド20bの消去用磁気ヘッドチップ24でも
って再生直後の同じトラック上の信号が消去される。次
に、一方の磁気ヘッド20aを構成する記録再生用磁気
ヘッドチップ22の記録用のチップ素体24で信号消去
後のトラック上に新たに信号が記録され、これにより、
再生同時記録が行われる。
【0042】なお、上記の再生同時記録モードと異な
り、記録モードのみ、または再生モードのみの場合に
は、各磁気ヘッド20a,20bの記録再生用磁気ヘッド
チップ22のいずれか一方のチップ素体26または27
が記録と再生を兼用するようになる。
【0043】このように、本例では、ヘッドドラム1の
回転軸方向に沿って従来のように各磁気ヘッド20a,
20bが個別の高さになるように調整する必要がなく、
各磁気ヘッド20a,20bの調整の手間が省ける。ま
た、記録再生用磁気ヘッドチップ24および記録再生用
の磁気ヘッドチップ22を構成する各チップ素体26,
27間の高低差がH0と極めて小さいので、これらの消
去用磁気ヘッドチップ24および各チップ素体26,2
7がそれぞれ均一に磁気テープTに接触するようにな
り、信号の記録、再生時のノイズの発生が抑えられる。
【0044】しかも、一つのヘッドベース12に対して
記録再生用磁気ヘッドチップ22と消去用磁気ヘッドチ
ップ24とが共に設けられているから、磁気ヘッド20
a,20bのヘッドドラム12への組み付け作業が極めて
容易となる。
【0045】さらに、再生同時記録を行う場合の、ヘッ
ドドラム1に対してヘッドベース12を取り付けるスペ
ースが従来よりも大幅に少なくなるので、これとは別個
に音声ヘッドや3倍モード用の磁気ヘッドを取り付ける
ことができ、多ヘッド化を図ることが可能となる。
【0046】なお、上記の実施例では、ヘッドドラム1
の回転中心oを挟んで一対の磁気ヘッド20a,20bが
対向配置された構成としたが、これに限定されるもので
はなく、たとえば、3倍モードの記録再生を同時に行え
るものでは、さらに一対分の磁気ヘッドを追加して設け
たものであってもよい。
【0047】さらに、単一の磁気ヘッド(20aと20b
のいずれか一方)のみを設けた場合でも、従来に比べて
ヘッドベース12の数が省略できるので、多ヘッド化を
図る場合に有効である。
【0048】また、上記の実施例では、VTRについて
説明したが、DTA等の磁気記録再生装置にも本発明を
適用することが可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、従来の再生同時記録の
ための機能を損なうことなく、ヘッドドラムの外周部に
取り付けられる磁気ヘッドの数を従来よりも削減するこ
とができる。このため、多ヘッド化が可能となる。
【0050】しかも、磁気ヘッド相互の取り付け高さを
小さくできるため、各磁気ヘッドの高さ調整が極めて簡
単であり、ヘッドドラムへの磁気ヘッドの組み付けも容
易になる。
【0051】また、ヘッドドラムの回転軸方向に沿う各
磁気ヘッドの高低差が小さいので、各磁気ヘッドがそれ
ぞれ均一に磁気テープTに接触するようになり、信号の
記録、再生が良好に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る磁気記録再生装置におい
て、ヘッドドラムに磁気ヘッドを取り付けた状態を模試
的に示す平面図である。
【図2】図1における磁気記録再生装置の一つの磁気ヘ
ッドを取り出して示す拡大平面図である。
【図3】図2の磁気ヘッドのチップ部分を拡大して示す
側面図である。
【図4】図1の磁気記録再生装置の磁気ヘッドにおける
ヘッドドラムの周方向の位置と、ヘッドドラムの回転軸
方向に沿った高さ位置との関係を示す位相図である。
【図5】図1の磁気記録再生装置を使用した場合の、磁
気テープに対する信号の再生、記録、消去の状態を示す
フォーマット図である。
【図6】従来例に係る磁気記録再生装置において、ヘッ
ドドラムに磁気ヘッドを取り付けた状態を模試的に示す
平面図である。
【図7】図6の磁気記録再生装置の磁気ヘッドにおける
ヘッドドラムの周方向の位置と、ヘッドドラムの回転軸
方向に沿った高さ位置との関係を示す位相図である。
【図8】図6の磁気記録再生装置を使用した場合の、磁
気テープに対する信号の再生、記録、消去の状態を示す
フォーマット図である。
【図9】他の従来例に係る磁気記録再生装置において、
ヘッドドラムに磁気ヘッドを取り付けた状態を模試的に
示す平面図である。
【図10】図9の磁気記録再生装置の磁気ヘッドにおけ
るヘッドドラムの周方向の位置と、ヘッドドラムの回転
軸方向に沿った高さ位置との関係を示す位相図である。
【図11】図9の磁気記録再生装置を使用した場合の、
磁気テープに対する信号の再生、記録、消去の状態を示
すフォーマット図である。
【符号の説明】
1…ヘッドドラム、12…ヘッドベース、20a,20b
…磁気ヘッド、22…記録再生用磁気ヘッドチップ、2
4…消去用磁気ヘッドチップ、26,27…チップ素
体、24d,26c,27c…ギャップ、L0…ギャップ
長、θ1,θ2…ギャップ角。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドドラムの外周部に磁気ヘッドが設
    けられた磁気記録再生装置において、 前記磁気ヘッドは、記録再生用磁気ヘッドチップと消去
    用磁気ヘッドチップとが一つのヘッドベースに対して共
    に取り付けられて構成され、 記録再生用磁気ヘッドチップは、互いに相反するギャッ
    プ角を有する一対のチップ素体が、前記ヘッドドラムの
    回転方向と平行に積層されてなり、 この各チップ素体および前記消去用磁気ヘッドチップの
    ヘッドドラムの回転方向に直交する方向のギャップ長は
    互いに等しく設定されており、 これらの記録再生用磁気ヘッドチップと消去用磁気ヘッ
    ドチップとは、前記ヘッドドラムの回転方向において、
    消去用磁気ヘッドチップが記録再生用磁気ヘッドチップ
    よりも下流側で、かつ、消去用磁気ヘッドチップのギャ
    ップが記録再生用磁気ヘッドチップを構成する一方のチ
    ップ素体のギャップと同一トラック上に位置するように
    所定の間隔を存して配置されている、 ことを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気ヘッドは、ヘッドドラムの外周
    壁に沿って複数箇所に配置されていることを特徴とする
    請求項1記載の磁気記録再生装置。
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