JP3194534B2 - 磁気ヘッドとその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドとその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カートリッジ磁気テー
プ装置等に用いられる磁気ヘッドとその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、小型電子計算機の外部記憶装置と
してカートリッジ磁気テープ装置が主流となってきてお
り、高容量,高信頼の磁気ヘッドに対するニーズが高ま
ってきている。図7は従来の磁気ヘッドの構造を示すも
のである。図7において、第1の構造体11はホルダー12
と記録コア15と再生コア16から成っている。また、第1
構造体11の媒体移動方向の側面には第2の構造体13が所
定の位置に取り付けられている。第2の構造体13は消去
ホルダー24と消去コア25から構成されている。
【0003】以上のように構成された磁気ヘッドにおい
て、ホルダー12に固定された記録コア15のコイル(図示
せず)に記録電流を供給すると記録コア15に記録磁界を
発生し、当該記録コア15に対して摺接移動する磁気テー
プに信号を記録する。信号の記録と同時にホルダー12に
固定された再生コア16により信号の再生を行い、先に記
録された信号の誤りの有無を検査する。再生信号に誤り
が発見された場合は再生記録コア15にて信号を記録す
る。一般にこの種の磁気テープ装置の場合、単一トラッ
クの記録コア15および再生コア16を用いてテープ幅方向
に磁気ヘッドを移動させることで、磁気ヘッドの移動回
数に相当する複数列の記録および再生を可能としてい
る。またホルダー12の媒体移動方向側面部に設けた消去
コア25のコイル(図示せず)に消去電流を供給すると消去
コア25にて消去磁界が発生し、当該消去コア25に対して
摺接移動する磁気テープ上の信号を消去する。磁気テー
プ上の消去領域の決定は、再生コア16より得られる再生
信号により制御されているため、再生コア16および記録
コア15のギャップ位置に対する消去コア25のギャップ位
置精度が重要となるため、第1の構造体11と第2の構造
体13は特殊な治工具等を用いて正確に組み合わせられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のような構造のものでは、記録ギャップもしくは再生
ギャップに対して、消去ギャップを所定の間隔で平行に
保持し固定することが困難であるという問題があった。
すなわち、これは下記の理由によって生ずるものであ
る。つまり記録コア15および再生コア16が第1の構造体
11のホルダー12に固定されており、かつ消去コア25が第
2の構造体13の消去ホルダー24に固定されているため、
記録コア15,再生コア16および消去コア25の間に、少な
くともホルダー12と消去ホルダー24の2つの部品が介在
する。このため、これらホルダー12および消去ホルダー
24の2つの部品の形状精度ならびに固定時の接着層等が
記録ギャップもしくは再生ギャップに対する消去ギャッ
プの平行度に悪影響を与えるのである。また記録ギャッ
プもしくは再生ギャップに対する消去ギャップの間隔に
ついても悪影響を与えることは当然である。さらに内在
する平行度とギャップ間隔のバラツキを消去するため、
第1の構造体11と第2の構造体13は、各々媒体走行面形
状加工を個別に行う。その後に組み合わせを行うため、
組み合わせ時のずれが媒体走行面の傾きとなり、いわゆ
るティルト(tilt)ずれが発生し易いという問題があっ
た。本発明は上記従来の問題を解決するものであり、組
み立てが容易で品質が安定で歩留りの良い磁気ヘッドを
提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、第1の磁気ヘッド構造体と、第1の磁気ヘ
ッド構造体を保持して構成されたホルダーと、ホルダー
の側面部に磁気ギャップを介して接合されたコア半体部
とを備え、ホルダーにおいて、第1の磁気ヘッド構造体
の保持部分とコア半体部と対向する側面部との間を酸化
物磁性材料で一体に構成すると共に、コア半体部とホル
ダー間で磁気回路を構成し、磁気ギャップを介して接合
した第1の磁気ヘッド構造体を保持するホルダーおよび
コア半体部の媒体対向面を所要の形に加工するように
したものである。
【0006】
【作用】したがって本発明は上記構成により、第1の磁
気ヘッド構造体を保持して構成されたホルダー側面部
をコア半体として使用し、コア半体部との間に磁気ギャ
ップを介して接合した磁気回路を構成する第2の磁気ヘ
ド構造体と、ホルダー内に設けられた第1のヘッド構
造体との媒体対向面を同時に所要の形状に加工し媒体
接触面形状を得ているので、ギャップの平行度ならびに
ギャップ間距離精度および媒体走行面の傾きの品質精度
を簡単な組み立てにより著しく向上させることができ
る。
【0007】
【実施例】図1は本発明の一実施例における磁気ヘッド
の外観斜視図であり、図2は本発明の一実施例における
磁気ヘッドの第2の構造体の部品組合せを示したもので
ある。図1および図2に示すように、第1の構造体11は
フェライト等酸化物磁性材料からなるホルダー12と、こ
のホルダー12に対しガラス等の非磁性材料を介して固定
された記録コア15および再生コア16とからなる。この第
1の構造体11の媒体方向のホルダー12の側面部には第2
の磁気ヘッドのコア半体部17がガラスもしくはエポシキ
接着剤等の非磁性材料にて接着固定され、この第2の磁
気ヘッドのコア半体部17の媒体走行面部に消去ギャップ
18を形成している。また、第2の磁気ヘッドのコア半体
部17の両端部には、セラミック等非磁性材料14を配し前
記第2の磁気ヘッドのコア半体部17と同様に固定する。
しかる後に例えば研削砥石を用いて媒体接触面を同時加
工して所要の形状を得る。上記構成において、第1の構
造体11の記録コア15のギャップ(図示せず)もしくは再生
コア16のギャップ(図示せず)に対する消去ギャップ18の
間隔は、消去ギャップ18がホルダー12の側面部と同一で
あるので、ホルダー12の機械的大きさのみで決定される
ことになる。また、記録コア15のギャップならびに再生
コア16のギャップに対する消去ギャップ18の平行度も同
様の理由でホルダー12の機械的精度のみで決定される。
さらに、記録コア15のギャップ,再生コア16のギャップ
および消去ギャップ18を保持している第1の構造体11お
よび第2の構造体13を同時に加工し、所要の媒体接触面
形状を得ているので、ティルト(tilt)の発生を工法的に
防止することができる。なお、消去ヘッドコアに施こす
巻線については、当該コアの形状,巻線数,巻線コイル
の引出位置等の要因を総合的に考慮して決定されるもの
であり本実施例には示してない。
【0008】図3〜図6は本発明の他の各実施例を示し
たものである。図3の例は、第2の磁気ヘッドのコア半
体部19において、図2に示した両端部のセラミック等非
磁性材料14を無くし、第2の磁気ヘッドのコア半体部19
の一部を突出することで、上記のセラミック等非磁性材
料14と同様の用をなしている。本構造によると、第2の
磁気ヘッド媒体接触面がホルダー12と第2の磁気ヘッド
のコア半体面19のみで構成されており、構造が簡素化で
きると同時に媒体接触面を同時に加工し所要の形状が得
られ、図1に示した実施例と同一の効果とともに媒体接
触面の摩耗が均一化する効果がある。図4の例は、ホル
ダー12の側面部にギャップ深さを規制するための切欠き
および巻線用切欠きを設けた例であり、図1の実施例と
同一の効果が得られる。図5の例は、ホルダー12側面部
近傍に溝を設け、この溝にセラミック等非磁性材料21に
埋設した例である。本構造によれば、第1の構造体のホ
ルダー12の側面部を介して第2の構造体13のコア20を流
れる磁束がホルダー12を介して図1に示す第1の構造体
11の記録コア15および再生コア16に流入する量あるいは
消去ギャップ(第2の磁気ヘッドギャップ)18より発散す
る洩れ磁束量を制限する効果を備えている。図6の例
は、第2の磁気ヘッドのコア半体部23を囲むようにフェ
ライト等磁性材料からなるシールド22を付加した例であ
る。本構造によれば第2の磁気ヘッドコアを動作させた
とき発生する洩れ磁束を効果的に遮へいすることができ
る。上記各実施例に示したように、第2の磁気ヘッドの
コア半体部の形状あるいは第2の磁気ヘッドのコア半体
部を取り囲む方法等様々な方法があるが、何れも第1の
ホルダー側面部と第2の磁気ヘッドのコア半体部として
使用していることは共通しており、第1の磁気ヘッドの
構造体と第2の磁気ヘッドの構造体を一体化して同時に
媒体接触面を加工して所要の形状を得ることによる効果
は同一である。そしてこのようにして得られた磁気ヘッ
ド構造体は、組立てが簡便であり、かつ部品点数の削減
が可能となりしかも品質が安定した磁気ヘッドが得られ
る。
【0009】
【発明の効果】本発明は上記実施例から明らかなよう
に、酸化物磁性材料からなるホルダー側面部を第2の磁
気ヘッドのコア半体部として使用し、当該第2の磁気ヘ
ッド構造体およびホルダー内に設けられた第1の磁気ヘ
ッド構造体を同時に加工して所要の媒体接触面形状を得
ているので、第2の磁気ヘッド構造体の組立てが容易で
しかも品質が安定で歩留りの良い磁気ヘッドが得られる
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における磁気ヘッドの外
観斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例における磁気ヘッドの第
2の磁気ヘッド構造体の部品組合せ図である。
【図3】本発明の第2の実施例における磁気ヘッドの部
分図である。
【図4】本発明の第3の実施例における磁気ヘッドの部
分図である。
【図5】本発明の第4の実施例における磁気ヘッドの部
分図である。
【図6】本発明の第5の実施例における磁気ヘッドの部
分図である。
【図7】従来の磁気ヘッドの外観斜視図である。
【符号の説明】
11…第1の構造体、 12…ホルダー、 13…第2の構造
体、14,21…非磁性体材料、 15…記録コア、 16…再
生コア、 17,19,23…第2の磁気ヘッドのコア半体
部、 18…消去ギャップ、 20…コア、 22…シール
ド。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の磁気ヘッド構造体と、前記第1の
    磁気ヘッド構造体を保持して構成されたホルダーと、前
    ホルダー側面部に磁気ギャップを介して接合された
    コア半体部とを備え、 前記 ホルダーにおいて、前記第1の磁気ヘッド構造体の
    保持部分と前記コア半体部と対向する側面部との間を酸
    化物磁性材料で一体に構成すると共に、前記コア半体部
    と前記ホルダー間で磁気回路を構成したことを特徴とす
    る磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 第1の磁気ヘッド構造体を保持する保持
    部分と側面部との間を酸化物磁性材料で一体に構成した
    ホルダーの前記側面部とコア半体部とを磁気ギャップを
    介して接合し、その後、前記ホルダーおよび前記コア半
    体部の媒体対向面を所要の形状に加工することを特徴と
    する磁気ヘッドの製造方法。
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