JPH073449Y2 - 磁気ヘツド装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、テープレコーダに使用する磁気ヘッド装置、
詳しくは録音専用ヘッドと再生専用ヘッドとを有する磁
気ヘッド装置に関する。

〔従来の技術〕

オートリバース動作に対応する目的等で磁気テープの全
てのトラックに対向して磁気ヘッドが設けられている磁
気ヘッド装置においては、録音動作と再生動作との両方
を行うことができるように全ての磁気ヘッドが録音再生
ヘッドとして構成されている。

第２図は、４トラック２チャンネルのテープレコーダに
使用されている従来のオートリバース用の磁気ヘッド装
置の一例を示すものである。この磁気ヘッド装置は、そ
れぞれが左右チャンネルを有する２チャンネルの磁気テ
ープ上の４トラックに対向して４個の録音再生ヘッド21
0〜204を有している。

このような磁気ヘッド装置は、第２図に示すような２つ
の一体型ホールドケース241および242が突き合わされて
構成されている。

一体型ホールドケース241には、録音再生ヘッド201〜20
4を構成する磁気コア211〜214と、サイドシールド板221
および222と、中央シールド板231と、コイルボビン271
〜274（第５図（ｂ）参照）とが構成部品として収納さ
れている。

一体型ホールドケース242には、録音再生ヘッド201〜20
4を構成する磁気コア215〜218と、サイドシールド板223
および224と、中央シールド板232と、コイルボビン（図
示せず）とが構成部品として収納されている。

このように一体型ホールドケース241および242に構成部
品が収納され録音再生ヘッド210〜204が設けられた磁気
ヘッド装置を実現するためには、次のような組立て工程
が行われている。なお、ここでは第２図中のＣ−Ｃ′に
おける一体型ホールドケース241の断面図である第５図
（ａ）と、一体型ホールドケース241に磁気ヘッド装置
の構成部品が収納された状態のＣ−Ｃ′における断面図
である第５図（ｂ）とを参照しながら説明する。

一体型ホールドケース241に磁気ヘッド装置の構成部
品が取り付けられる。すなわち、第５図（ａ）に示すコ
ア溝281〜284とサイドシールド板溝285および286と中央
シールド板溝287とに第５図（ｂ）に示す磁気コア211〜
214とサイドシールド板221および222と中央シールド板2
31とが収納され、コイルボビン271〜274が取り付けられ
る。

一体型ホールドケース241と対称形をなす一体型ホー
ルドケース242に、同様な構成部品が取り付けられる。

それぞれ構成部品が収納された一体型ホールドケース
241と242とが突き合わせられ、突合せバネ261および262
により固定される。

〔考案が解決しようとする問題点〕

ところで、第２図に示すような従来の磁気ヘッド装置の
録音再生ヘッド201〜204のギャップ幅は、磁気コア211
および212と磁気コア215および216との間のギャップで
ある第１ギャップ251にいついても磁気コア213および21
4と磁気コア217および218との間のギャップである第２
ギャップ252についても等しく、録音に適したギャップ
幅を再生に適したギャップ幅との折衷的な中間のギャッ
プ幅に設定されている（比較上、録音に適したギャップ
幅は磁力線がギャップ間を短絡することなく磁気テープ
上を流れる目的等により広く、再生に適したギャップ幅
はギャップ損失を少なくする目的等により狭い）。

磁気ヘッド装置においてこのようなギャップ幅が設定さ
れているので、磁気ヘッド装置の録音および再生におけ
る特性がそれぞれに中途半端なものとなり、録音特性に
おいても再生特性においても本来可能な特性よりも劣る
ことになるという欠点がある。

オートリバース動作に拘泥しない場合および回転型磁気
ヘッド装置としてオートリバース動作を行わせることに
より全ての磁気ヘッドを録音再生ヘッドにする必要がな
い場合等には、ギャップ幅の比較的広い録音専用ヘッド
とギャップ幅の比較的狭い再生専用ヘッドとを設ける構
造にして録音特性および再生特性の向上を図り上述の欠
点を除去することができる。

しかし、第２図に示すような磁気ヘッド装置において第
１ギャップ251と第２ギャップ252とを異なったギャップ
幅とすると、ギャップ幅の差異に基づき一対の一体型ホ
ールドケース241および242の間に不整合が生じるので、
両者を突き合わせて組み立てることが難しくなるという
欠点がある。

また、一体型ホールドケース241および242の一方を磁気
テープの幅方向に録音専用ヘッド用のホールドケースと
に分割し、録音専用ヘッド用のホールドケースおよび再
生専用ヘッド用のホールドケースの各々と一体型ホール
ドケース241および242の他方とを突き合わせて、第１ギ
ャップ251のギャップ幅と第２ギャップ252のギャップ幅
とを異なるように形成するという技術も存在する（実開
昭57-94620号「磁気ヘッド」参照）。しかし、この従来
技術による突合せでは、録音専用ヘッド用のホールドケ
ースおよび再生専用ヘッド用のホールドケースの各々に
ついて、各ギャップ幅に適合するように正確に位置決め
を行う必要があるので、その点で磁気ヘッドの組み立て
に困難性が残ることになる。

本考案の目的は、上述の点に鑑み、テープレコーダに使
用された場合に磁気テープの録音特性および再生特性が
向上するようにギャップ幅の異なる録音専用ヘッドおよ
び再生専用ヘッドが設けられ（録音専用ヘッドと再生専
用ヘッドとの間の磁束の漏洩の防止も保証される）、か
つこのギャップ幅の違いから生じる磁気ヘッド装置の組
み立ての困難性を解決することができる磁気ヘッド装置
を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するため、本考案の磁気ヘッド装置
は、磁気テープを幅方向に対称に複数のチャンネルに分
割して録音再生を行なうテープレコーダに使用する磁気
ヘッド装置において、磁気テープの幅方向の一方に磁気
テープのトラック数の半数の各々に対向するように配設
されギャップ幅が録音に適するように設定された録音専
用ヘッドと、磁気テープの幅方向の他方に磁気テープの
トラック数の半数の各々に対向するように配設されギャ
ップ幅が再生に適するように設定された再生専用ヘッド
と、前記録音専用ヘッドおよび前記再生専用ヘッドの磁
気テープの長手方向の一方の磁気コア，中央シールド
板，サイド，シールド板およびコイルボビン等の構成部
品を収納する一体型ホールドケースと、前記録音専用ヘ
ッドの磁気テープの長手方向の他方の磁気コア，サイド
シールド板およびコイルボビン等の構成部品を前記録音
専用ヘッドのギャップ幅が録音に適するように収納する
録音専用ヘッド用分割ホールドケースと、前記再生専用
ヘッドの磁気テープの長手方向の他方の磁気コア，サイ
ドシールド板およびコイルボビン等の構成部品を前記再
生専用ヘッドのギャップ幅が再生に適するように収納す
る再生専用ヘッド用分割ホールドケースと、前記録音専
用ヘッド用分割ホールドケースの突合せ面と前記再生専
用ヘッド用分割ホールドケースの突合せ面との間に介在
する分割ホールドケース用中央シールド板と、を有す
る。

〔作用〕

本考案による磁気ヘッド装置においては、ギャップ幅が
録音に適するように設定された録音専用ヘッドば磁気テ
ープの幅方向の一方に磁気テープのトラック数の半数の
各々に対向するように配設され、ギャップ幅が再生に適
するように設定された再生専用ヘッドが磁気テープの幅
方向の他方に磁気テープのトラック数の半数の各々に対
向するように配設され、一体型ホールドケースが録音専
用ヘッドおよび再生専用ヘッドの磁気テープの長手方向
の一方の磁気コア，中央シールド板，サイドシールド板
およびコイルボビン等の構成部品を収納し、録音専用ヘ
ッド用分割ホールドケースが録音専用ヘッドの磁気テー
プの長手方向の他方の磁気コア，サイドシールド板およ
びコイルボビン等の構成部品を録音専用ヘッドのギャッ
プ幅が録音に適するように収納し、再生専用ヘッド分割
ホールドケースが再生専用ヘッドの磁気テープの長手方
向の他方の磁気コア，サイドシールド板およびコイルボ
ビン等の構成部品を再生専用ヘッドのギャップ幅が再生
に適するように収納し、分割ホールドケース用中央シー
ルド板が録音専用ヘッド用分割ホールドケースの突合せ
面と再生専用ヘッド用分割ホールドケースの突合せ面と
の間に介在する。

〔実施例〕

以下、図面を用いて本考案の実施例を説明する。

第１図は、本考案の一実施例に係る磁気ヘッド装置を示
す図である。同図に示す磁気ヘッド装置は、４トラック
２チャンネルのテープレコーダに使用されているもので
あり、図中の下側に録音専用ヘッド１および２が設けら
れ、図中の上側に再生専用ヘッド３および４が設けられ
ている。録音専用ヘッド１および２と再生専用ヘッド３
および４とは、それぞれステレオの左右チャンネルを構
成している。

このような磁気ヘッド装置は、第１図に示すように録音
専用ヘッド用分割ホールドケース41および再生専用ヘッ
ド用分割ホールドケース42の２つの分割ホールドケース
と一体型ホールドケース43とが突き合わされて構成され
ている。

録音専用ヘッド用分割ホールドケース41には、録音専用
ヘッド１および２を構成する磁気コア11および12と、サ
イドシールド板21と、コイルボビン71および72（第３図
（ｂ）参照）とが録音専用の構成部品として収納されて
いる。

再生専用ヘッド用分割ホールドケース42には、再生専用
ヘッド３および４を構成する磁気コア13および14と、サ
イドシールド板22と、コイルボビン73および74（第３図
（ｂ）参照）とが再生専用の構成部品として収納されて
いる。

録音専用ヘッド用分割ホールドケース41と再生専用ヘッ
ド用分割ホールドケース42との間には、分割ホールドケ
ース用中央シールド板31が挿入されている。この分割ホ
ールドケース用中央シールド板31は、録音専用ヘッド用
分割ホールドケース41の突合せ面（磁気テープの長手方
向の面で、かつ磁気コア12側の面）と再生専用ヘッド用
分割ホールドケース42の突合せ面（磁気テープの長手方
向の面で、かつ磁気コア13側の面）との間に介在し、録
音専用ヘッド１および２と再生専用ヘッド３および４と
の間の磁束の漏洩を防止している。

一体型ホールドケース43には、録音専用ヘッド１および
２を構成する磁気コア15および16と、再生専用ヘッド３
および４を構成する磁気コア17および18と、サイドシー
ルド板23および24と、中央シールド板32と、コイルボビ
ン75〜78（第４図（ｂ）参照）とが構成部品として収納
されている。

このように磁気テープの長手方向に一対となっているホ
ールドケースの一方が録音専用ヘッド用分割ホールドケ
ース41と再生専用ヘッド用分割ホールドケース42とに分
割されて構成されることにより、録音専用ヘッド１およ
び２を構成する磁気コア11および12と磁気コア15および
16との間のギャップである第１ギャップ51のギャップ幅
と再生専用ヘッド３および４を構成する磁気コア13およ
び14と磁気コア17および18との間のギャップである第２
ギャップ52のギャップ幅とは、それぞれ録音動作および
再生動作に適したギャップ幅（両者の比較上、前者にお
いて広く後者において狭い）に設定されている。

上述のように録音専用ヘッド用分割ホールドケース41,
再生専用ヘッド用分割ホールドケース42および一体型ホ
ールドケース43に構成部品が収納され、ギャップ幅の異
なる録音専用ヘッド１および２と再生専用ヘッド３およ
び４とが設けられた磁気ヘッド装置を実現するために
は、次のような組立て工程が行われる。なお、ここでは
第１図中のＡ−Ａ′における録音専用ヘッド用分割ホー
ルドケース41および再生専用ヘッド用分割ホールドケー
ス42の断面図である第３図（ａ）と、これらに磁気ヘッ
ド装置の構成部品が収納された状態のＡ−Ａ′における
断面図である第３図（ｂ）と、第１図中のＢ−Ｂ′にお
ける一体型ホールドケース43の断面図である第４図
（ａ）と、一体型ホールドケース43に磁気ヘッド装置の
構成部品を収納された状態のＢ−Ｂ′における断面図で
ある第４図（ｂ）とを参照しながら説明する。

録音専用ヘッド用分割ホールドケース41には磁気ヘッ
ド装置の構成部品が取り付けられる。すなわち、第３図
（ａ）に示すコア溝81および82とサイドシールド板溝85
とに第３図（ｂ）に示す磁気コア11および12とサイドシ
ールド板21とが収納され、コイルボビン71,72が取り付
けられる。

また、再生専用ヘッド用分割ホールドケース42に磁気ヘ
ッド装置の構成部品が取り付けられる。すなわち、第３
図（ａ）に示すコア溝83および84とサイドシールド板溝
86とに第３図（ｂ）に示す磁気コア13および14とサイド
シールド板22とが収納され、コイルボビン73,74が取り
付けられる。

一体型ホールドケース43に磁気ヘッド装置の構成部品
が取り付けられる。すなわち、第４図（ａ）に示すコア
溝91〜94とサイドシールド板溝95および96と中央シール
ド板溝97とに第４図（ｂ）に示す磁気コア15〜18とサイ
ドシールド板23および24と中央シールド板32とが収納さ
れ、コイルボビン75〜78が取り付けられる。

それぞれ構成部品が収納された録音専用ヘッド用分割
ホールドケース41および再生専用ヘッド用分割ホールド
ケース42と一体型ホールドケース43とが突き合わせら
れ、突合せバネ61および62により固定される。

録音専用ヘッド用分割ホールドケース41と再生専用ヘ
ッド用分割ホールドケース42との間に分割ホールドケー
ス用中央シールド板31が挿入される（これによって、録
音専用ヘッド用分割ホールドケース41の突合せ面と再生
専用ヘッド用分割ホールドケース42の突合せ面との間に
分割ホールドケース用中央シールド板31が介在した状態
となる）。

なお、上述の組立て工程におけるおよびの各工程
を、以下のおよびの各工程に代替することも可能で
ある。

それぞれ構成部品が収納された録音専用ヘッド用分割
ホールドケース41および再生専用ヘッド用分割ホールド
ケース42が、分割ホールドケース用中央シールド板31を
介して突き合わせられる。本実施例では、第１図に示す
ように、分割ホールドケース用中央シールド板31,録音
専用ヘッド用分割ホールドケース41および再生専用ヘッ
ド用分割ホールドケース42の磁気テープの幅方向の端面
（ギャップ（第１ギャップ51および第２ギャップ52）と
反対側の端面）が揃えられ、録音専用ヘッド用分割ホー
ルドケース41の突合せ面と再生専用ヘッド用分割ホール
ドケース42の突合せ面との間に分割ホールドケース用中
央シールド板31が挿入されて、上記突合せが行われる。

分割ホールドケース用中央シールド板31を介して突き
合わせられた録音専用ヘッド用分割ホールドケース41お
よび再生専用ヘッド用分割ホールドケース42と、一体型
ホールドケース43とが突き合わせられ、突合せバネ61お
よび62により固定される。このように組み立てられて構
成された磁気ヘッド装置び録音再生動作における録音特
性および再生特性は、録音専用ヘッド１および２におけ
る第１ギャップ51のギャップ幅と再生専用ヘッド３およ
び４における第２ギャップ52のギャップ幅とがそれぞれ
に適した値に設定されているので、録音動作と再生動作
とを兼用して行う録音再生ヘッドによる録音再生動作に
おける特性と比較して向上したものとなる。

また、録音専用ヘッド用分割ホールドケース41と再生専
用ヘッド用分割ホールドケース42との間に挿入されたれ
た分割ホールドケース用中央シールド板31の作用によっ
て、録音専用ヘッド用分割ホールドケース41に係る録音
専用ヘッド１および２と再生専用ヘッド用分割ホールド
ケース42に係る再生専用ヘッド３および４との間の磁束
の漏洩が防止される。

なお、上記実施例においては４トラック２チャンネルの
場合について説明したが、これに限定されるものではな
く、各トラックおよびチャンネルが磁気テープの幅方向
に対称に設けられている限りにおいては、例えば８トラ
ック４チャンネルのような他の構成のものにも本考案は
適用し得る。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案によれば、一対のホールド
ケースの一方を分割ホールドケース用中央シールド板を
介在させた分割構造にすることにより、録音専用ヘッド
および再生専用ヘッドに適したギャップ幅を容易に形成
することができるという効果がある。

なお、このように録音専用ヘッドおよび再生専用ヘッド
を磁気テープの幅方向に分割して設けて録音動作および
再生動作のそれぞれに適合したギャップ幅を設定できる
ことにより、録音再生ヘッドによって録音動作および再
生動作の両方を行う場合に比べて録音特性および再生特
性の両者を向上することができるという効果がある。

また、録音専用ヘッド用分割ホールドケースと再生専用
ヘッド用分割ホールドケースとの間に分割ホールドケー
ス用中央シールド板を介在させることにより、録音専用
ヘッドと再生専用ヘッドとの間の磁束の漏洩を防止する
ことができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す磁気ヘッド装置の正面
図、 第２図は従来の磁気ヘッド装置の一例の正面図、 第３図（ａ）は第１図中の録音専用ヘッド用分割ホール
ドケースおよび再生専用ヘッド用分割ホールドケースの
断面図、 第３図（ｂ）は第３図（ａ）に示す録音専用ヘッド用分
割ホールドケースおよび再生専用ヘッド用分割ホールド
ケースに磁気ヘッド装置の構成部品が収納された状態を
示す断面図、 第４図（ａ）は第１図中の一体型ホールドケースの断面
図、 第４図（ｂ）は第４図（ａ）に示す一体型ホールドケー
スに磁気ヘッド装置の構成部品が収納された状態を示す
断面図、 第５図（ａ）は第２図中の一体型ホールドケースの断面
図、 第５図（ｂ）は第５図（ａ）に示す一体型ホールドケー
スに磁気ヘッド装置の構成部品を収納された状態を示す
断面図である。 図において、 1,2……録音専用ヘッド、3,4……再生専用ヘッド、11〜
18……磁気コア、21〜24……サイドシールド板、31……
分割ホールドケース用中央シールド板、32……中央シー
ルド板、41……録音専用ヘッド用分割ホールドケース、
42……再生専用ヘッド用分割ホールドケース、43……一
体型ホールドケース、51……第１ギャップ、52……第２
ギャップ、61,62……突合せバネ、71〜78……コイルボ
ビン、81〜84,91〜94……コア溝、85,86,95,96……サイ
ドシールド板溝、97……中央シールド板溝である。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】磁気テープを幅方向に対称に複数のチャン
   ネルに分割して録音再生を行なうテープレコーダに使用
   する磁気ヘッド装置において、 磁気テープの幅方向の一方に磁気テープのトラック数の
   半数の各々に対向するように配設されギャップ幅が録音
   に適するように設定された録音専用ヘッドと、 磁気テープの幅方向の他方に磁気テープのトラック数の
   半数の各々に対向するように配設されギャップ幅が再生
   に適するように設定された再生専用ヘッドと、 前記録音専用ヘッドおよび前記再生専用ヘッドの磁気テ
   ープの長手方向の一方の磁気コア，中央シールド板，サ
   イドシールド板およびコイルボビン等の構成部品を収納
   する一体型ホールドケースと、 前記録音専用ヘッドの磁気テープの長手方向の他方の磁
   気コア，サイドシールド板およびコイルボビン等の構成
   部品を前記録音専用ヘッドのギャップ幅が録音に適する
   ように収納する録音専用ヘッド用分割ホールドケース
   と、 前記再生専用ヘッドの磁気テープの長手方向の他方の磁
   気コア，サイドシールド板およびコイルボビン等の構成
   部品を前記再生専用ヘッドのギャップ幅が再生に適する
   ように収納する再生専用ヘッド用分割ホールドケース
   と、 前記録音専用ヘッド用分割ホールドケースの突合せ面と
   前記再生専用ヘッド用分割ホールドケースの突合せ面と
   の間に介在する分割ホールドケース用中央シールド板
   と、 を有することを特徴とする磁気ヘッド装置。
2. 【請求項２】前記複数のチャンネルは２チャンネルで構
   成され、各チャンネルは左右チャンネル用の２トラック
   で構成され、前記録音専用ヘッドおよび前記再生専用ヘ
   ッドはそれぞれ２個で構成されていることを特徴とする
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の磁気ヘッド装置。