JPH09212818A - 磁気ディスク用磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

磁気ディスク用磁気ヘッド及びその製造方法

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JPH09212818A
JPH09212818A JP8020191A JP2019196A JPH09212818A JP H09212818 A JPH09212818 A JP H09212818A JP 8020191 A JP8020191 A JP 8020191A JP 2019196 A JP2019196 A JP 2019196A JP H09212818 A JPH09212818 A JP H09212818A
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slider
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magnetic
cores
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Application number
JP8020191A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sanpei
博 三瓶
Yoichi Maki
洋一 真木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、記録密度の異なる複数のヘッドコ
アを同一のスライダに一体的に組み込むことにより部品
点数の削減及び生産効率の向上を図ることを課題とす
る。 【解決手段】 磁気ヘッド11は、同一のスライダ12
に高密度記録用ヘッドコア13と通常記録用ヘッドコア
14とが一体的に組み込まれている。スライダ12は、
同一側面に高密度記録用ヘッドコア13が挿入される第
1の切欠15と通常記録用ヘッドコア14が挿入される
第2の切欠16とが設けられている。この切欠15,1
6は、夫々磁気ディスクの回転方向(A方向)に延在す
るように形成されている。記録密度の異なるヘッドコア
13,14は、夫々スライダ12の同一側面に開口する
ように設けられた切欠15,16のコア保持部18,1
9に挿入され、接着剤24,25により固着される。ヘ
ッドコア13,14は、同一方向から組み込まれて平行
な状態でコア保持部18,19に固着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ディスク用磁気
ヘッド及びその製造方法に係り、特に記録密度の異なる
複数のヘッドコアが近接配置された磁気ディスク用磁気
ヘッド及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気ディスク用磁気ヘッドとして
は、例えば図9及び図10に示したような構造の磁気ヘ
ッドがある。この磁気ヘッドは、磁気ディスク装置のヘ
ッドアーム(図示せず)に装着されて磁気ディスクの記
録面に摺接して磁気記録又は再生を行うヘッドコア1a
及びトラック幅を規制するため消去を行うヘッドコア1
Aを有する。
【0003】ヘッドコア1a及びヘッドコア1Aには、
夫々ギャップG1,2 が形成されている。このヘッドコ
ア1a,1Aは、磁気ディスクの記録面に摺接される耐
摩耗性のスライダ2A及び溝付きスライダ3Aで挟持さ
れた状態で外部磁気を遮蔽するフェライトリング4Aに
保持される。
【0004】つまり、この消去用ヘッドコア1Aの内部
には、磁気ディスクに対する磁気記録を消去する消去用
コイル5A及び記録再生用ヘッドコア1aの内部には磁
気ディスクの記録情報の記録・再生を行う記録再生用コ
イル6Aが嵌められている。また、ヘッドコア1a,1
Aの下部には、磁路形成用のバックコア7Aが当接され
ている。
【0005】ところで、磁気ディスク装置が搭載されて
いるパーソナルコンピュータ等にあっては、前述したよ
うなヘッドコア1a,1Aを有する構成とされた磁気ヘ
ッドで記録・再生できる記憶容量1MB又は2MBの磁
気ディスクの他に、記憶容量の増加要求に応じて記憶容
量100MBの磁気ディスクが装着される磁気ディスク
装置が要望されている。このような高密度記録用磁気デ
ィスク装置においては、従前から使用されている記憶容
量1MB又は2MBの磁気ディスクも使用できることが
望まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような高密度記録用磁気ヘッドは、記憶容量1MB又は
2MB用の磁気ヘッドとは全く別の構成として製作され
ているのが現状であり、外観的には相違のない記憶容量
1MB又は2MB用の磁気ディスクと記憶容量100M
B用の磁気ディスクとを同一の磁気ヘッドで磁気記録再
生することができなかった。
【0007】そのため、記憶容量1MB又は2MB用の
通常記録用ヘッドコアと記憶容量100MB用の高密度
記録用ヘッドコアとを有する構成とされた磁気ヘッドの
開発が進められている。しかしながら、単純に記憶容量
1MB又は2MB用の通常記録用ヘッドコアと記憶容量
100MB用の高密度記録用ヘッドコアとを一体化する
構成とした場合、前述したヘッドコア1a,1Aをスラ
イダ2A,3A間に挟持すると共にバックコア7Aをヘ
ッドコア1a,1Aに固着する構成の他に高密度記録用
ヘッドコアをスライダ2A又は3Aに取り付けるように
構成される。
【0008】この場合、通常のヘッドコアと高密度記録
用ヘッドコアとを一体化することができるものの部品点
数が多く、その分組み立て工程での手間が増えて生産効
率を高めることができないといった問題がある。本発明
は上記の点に鑑みてなされたものであり、記録密度の異
なる複数のヘッドコアを一体的に組み込むことにより生
産性が向上しうる磁気ディスク用磁気ヘッド及びその製
造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では下記の種々の手段を講じた事を特徴とす
るものである。上記請求項1記載の発明では、一体形成
されたスライダに複数の切欠を設け、前記複数の切欠の
夫々に記録密度の異なる各ヘッドコアを挿入し、前記記
録密度の異なる複数のヘッドコアを同一の前記スライダ
に取り付けたことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項2記載の発明では、スライダ
ブロックに複数の切欠を切削加工して一体形成されたス
ライダを製作し、次いで前記複数の切欠の夫々に記録密
度の異なる各ヘッドコアを挿入して固着し、前記記録密
度の異なる複数のヘッドコアを同一の前記スライダに取
り付けてなることを特徴とするものである。
【0011】また、請求項3記載の発明では、前記請求
項1記載の磁気ディスク用磁気ヘッドであって、前記複
数の切欠のうち第1のヘッドコアが挿入される第1の切
欠と、記録密度の異なる第2のヘッドコアが挿入される
第2の切欠とを前記スライダの同一面に開口するように
並列に設け、前記複数のヘッドコアを平行となる向きに
取り付けたことを特徴とするものである。
【0012】また、請求項4記載の発明では、前記請求
項1記載の磁気ディスク用磁気ヘッドにおいて、前記第
1のヘッドコアが挿入される第1の切欠を前記スライダ
の一面に開口するように設け、前記第2のヘッドコアが
挿入される第2の切欠を前記スライダの一面と反対側の
他面に開口し、且つ第1の切欠と同一線上に延在するよ
うに設け、前記複数のヘッドコアを同一線上で延在する
ように取り付けたことを特徴とするものである。
【0013】また、請求項5記載の発明では、前記請求
項1記載の磁気ディスク用磁気ヘッドであって、前記第
1のヘッドコアが挿入される第1の切欠を前記スライダ
の一面に開口するように設け、前記第2のヘッドコアが
挿入される第2の切欠を前記スライダの一面と反対側の
他面に開口するように設け、前記複数のヘッドコアを互
い違いとなる位置に取り付けたことを特徴とするもので
ある。
【0014】上記した各手段は、下記のように作用す
る。上記請求項1記載の発明によれば、同一のスライダ
に記録密度の異なる複数のヘッドコアを取り付けること
ができるため、記録密度の異なる磁気ディスクが装着さ
れても各記録密度に対応して磁気記録再生を行うことが
できると共にスライダが一体化されているので、部品点
数を削減でき、生産効率を高めることができる。
【0015】また、請求項2記載の発明によれば、スラ
イダブロックに複数の切欠を切削加工して一体形成され
たスライダを製作し、次いで前記複数の切欠の夫々に記
録密度の異なる各ヘッドコアを挿入して固着し、前記記
録密度の異なる複数のヘッドコアを同一の前記スライダ
に取り付けてなるため、スライダを一体化して部品点数
を削減できると共に、生産効率を高めて製造コストを安
価に抑えることができる。
【0016】また、請求項3記載の発明によれば、複数
のヘッドコアが平行となる向きに取り付けることができ
るため、同一方向から各切欠を加工することが可能にな
って切欠の加工工程が容易になると共にスライダの他面
側の強度を高めることができる。
【0017】また、請求項4記載の発明によれば、複数
のヘッドコアを同一線上で延在するように取り付けるこ
とができるので、磁気ディスクの記録面に摺接する各ヘ
ッドコアのヘッド圧を同一に設定することができる。ま
た、請求項5記載の発明によれば、複数のヘッドコアを
互い違いの位置に取り付けることができるので、複数の
ヘッドコアの夫々を離間させた位置で平行となる向きに
取り付けることができ、複数のヘッドコア間の干渉を防
止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施例について図
面と共に説明する。図1は本発明の一実施例である磁気
ヘッドの構成を示す分解斜視図である。磁気ヘッド11
は、同一のスライダ12に記憶容量100MB用の高密
度記録用ヘッドコア13と記憶容量1MB又は2MB用
の通常記録用ヘッドコア14とが一体的に組み込まれて
いる。
【0019】スライダ12は、セラミックス製で、同一
側面に高密度記録用ヘッドコア13が挿入される第1の
切欠15と通常記録用ヘッドコア14が挿入される第2
の切欠16とが設けられている。この切欠15,16
は、スライダ12の厚さ方向(上下方向)に貫通すると
共に、夫々磁気ディスク(図示せず)の回転方向(A方
向)に延在するように形成されている。尚、後述するよ
うにヘッドコア13と14の厚さ寸法La,Lb(トラ
ック幅方向の厚さ)は、La<Lbであり、切欠15,
16は夫々コア幅寸法La,Lbよりも僅かに大きい溝
幅を有する。
【0020】また、スライダ12の同一側面には、切欠
15,16と交差するコイル巻回用溝17が設けられて
いる。そのため、コイル巻回用溝17の上下には、ヘッ
ドコア13の上下部分を保持する一対のコア保持部1
8,18と、ヘッドコア14の上下部分を保持する一対
のコア保持部19,19とが形成されている。
【0021】また、スライダ12のディスク摺動面12
aには、磁気ディスクに対するヘッド圧を安定させるた
め、磁気ディスク(図示せず)の回転方向であるA方向
に延在する溝12b〜12dが設けられている。さら
に、ディスク摺動面12aの周縁部分は、磁気ディスク
の記録面を傷つけないように保護するため、面取り加工
が施され、スライダ12のディスク摺動面12aの周縁
部分に傾斜面26が形成されている。
【0022】高密度記録用ヘッドコア13は、コ字状に
形成された一対のコア半体13a,13bを突き合わせ
て一体化したものであり、上面側の突き合わされた部分
にはギャップ20が形成されている。また、一方のコア
半体13aには、記録再生を行うコイル21が巻回され
ている。
【0023】尚、記憶容量100MB用の磁気ディスク
では、より高密度記録を行うため、トラック幅が狭くな
っている。これに対応してヘッドコア13は、ギャップ
20を有する上部が階段状に形成され、幅狭形状となっ
ている。また、通常記録用ヘッドコア14は、コ字状に
形成された一対のコア半体14a,14bを突き合わせ
て一体化したものであり、上面側の突き合わされた部分
にはギャップ22が形成されている。そして、一方のコ
ア半体14aには、記録再生を行うコイル23が巻回さ
れている。
【0024】また、記憶容量1MB又は2MB用の磁気
ディスクでは、高密度記録用のものよりもトラック幅が
大きいため、通常記録用ヘッドコア14は上記高密度記
録用ヘッドコア13よりもコア幅寸法が大となってい
る。図2は組み立て工程が完了した磁気ヘッド11を示
す図である。
【0025】記録密度の異なるヘッドコア13,14
は、夫々スライダ12の同一側面に開口するように設け
られた切欠15,16のコア保持部18,19に挿入さ
れ、接着剤24,25(梨地模様で示す)により固着さ
れる。ヘッドコア13,14は、同一方向から組み込ま
れて平行な状態でコア保持部18,19に固着されるた
め、組み立て工程が容易に行える。さらに、磁気ヘッド
11は同一のスライダ12に記録密度の異なるヘッドコ
ア13,14が一体的に組み込まれるため、スライダ1
2の強度を確保できると共に、従来のように複数のスラ
イダを組み付ける手間を不要にできるので、組み立て時
間を短縮することができる。
【0026】また、磁気ヘッド11は、従来のように通
常記録用ヘッドコア14にバックコアを使用する必要が
ないので、バックコアとの当接部分で生じやすい磁気効
率の劣化を無くすことができ、インダクタンスの低下を
防止できる。次に、上記のような構成とされた磁気ヘッ
ド11の製造方法について説明する。尚、図3乃至図6
は磁気ヘッド11の製造工程を示す図である。
【0027】第1工程(図3参照のこと) まず、セラミックスブロック(図示せず)から所定寸法
のスライダ12を削りだす。そして、スライダ12の一
方の側面から切欠15,16を切削加工すると共に、切
欠15,16と交差するコイル巻回用溝17を同一側面
側に切削加工する。これで、スライダ12の一方の側面
には、コア保持部18,19が形成される。
【0028】次いで、スライダ12のディスク摺動面1
2aに磁気ディスク(図示せず)の回転方向であるA方
向に延在する溝12b〜12dを切削加工する。本実施
例では、切欠15,16及びコイル巻回用溝17は同一
方向から加工されるため、加工機の治具の取り付け、取
り外し回数が減って切削加工時間を短縮することができ
る。
【0029】また、高密度記録用ヘッドコア13と通常
記録用ヘッドコア14は、予め製作しておいても良い
し、あるいはスライダ12の切削加工と並行して高密度
記録用ヘッドコア13と通常記録用ヘッドコア14を製
作しても良い。 第2工程(図4参照のこと) 次に高密度記録用ヘッドコア13をスライダ12の切欠
15に挿入してヘッドコア13の上下部分を接着剤24
により固着する。続いて、通常記録用ヘッドコア14を
スライダ12の切欠16に挿入して通常記録用ヘッドコ
ア14の上下部分を接着剤25により固着する。これ
で、一対のヘッドコア13,14は、同一のスライダ1
2に平行な向きに延在するように組み込まれる。
【0030】本実施例では、同一のスライダ12に高密
度記録用ヘッドコア13と通常記録用ヘッドコア14を
一体化することができるので、従来のもの(図9、図1
0参照)よりも部品点数が削減され、組み立て時間の短
縮化を図ることができ、生産効率が高められている。ま
た、一対のヘッドコア13,14を共に同一方向から挿
入してスライダ12のコア保持部18,19に固着する
ことができる。そのため、ヘッドコア13,14の組み
立てが容易となり、組み立て時間を短縮することができ
る。
【0031】第3工程(図5参照のこと) 各ヘッドコア13,14がスライダ12に固着された
後、スライダ12のディスク摺動面12aの周縁部分を
面取り加工する。これにより、スライダ12のディスク
摺動面12aの周縁部分に傾斜面26が形成され、磁気
ヘッド11は記録再生動作時に磁気ディスクの表面を傷
つけないように摺接することができる。
【0032】第4工程(図6参照のこと) コイル巻回用溝17にコイル線を通して高密度記録用ヘ
ッドコア13のコア半体13aにコイル21を巻回す
る。同様に、通常記録用ヘッドコア14のコア半体14
aにもコイル23を巻回する。これで、上記磁気ヘッド
11が完成する。
【0033】図7は本発明の変形例を示す図である。こ
の変形例の磁気ヘッド31は、スライダ12の一方の側
面に第1の切欠15が設けられ、その反対側の側面に第
2の切欠16が設けられている。また、切欠15と切欠
16とは、同一線上で磁気ディスク(図示せず)の回転
方向(A方向)に延在するように設けられている。
【0034】さらに、スライダ12の一方の側面には、
第1の切欠15と交差するように延在するコイル巻回用
溝17が設けられていると共に、スライダ12の反対側
の側面には、第2の切欠16と交差するように延在する
コイル巻回用溝32が設けられている。
【0035】そして、第1の切欠15にはスライダ12
の一方の側面から高密度記録用ヘッドコア13が挿入さ
れて固着され、第2の切欠16にはスライダ12の反対
側の側面から通常記録用ヘッドコア14が挿入されて固
着される。その後、高密度記録用ヘッドコア13には、
コイル巻回用溝17を通してコイル21が巻回され、続
いて通常記録用ヘッドコア14にもコイル巻回用溝32
を通してコイル23が巻回される。
【0036】このように構成された磁気ヘッド31で
は、高密度記録用ヘッドコア13と通常記録用ヘッドコ
ア14とが同一線上に延在するように組み込まれている
ため、記憶容量100MB用の磁気ディスクに記録再生
する場合でも記憶容量1MB又は2MB用の通常の磁気
ディスクに記録再生する場合でもヘッドコア13,14
の磁気ディスクに対するヘッド圧を一定に保つことがで
き、ヘッドコア13,14のどちらでも安定した磁気記
録再生を行うことができる。
【0037】図8は本発明の別の変形例を示す図であ
る。この変形例の磁気ヘッド33は、スライダ12の一
方の側面に第1の切欠15が設けられ、その反対側の側
面に第2の切欠16が設けられている。また、切欠15
と切欠16とは、トラック幅方向上ずれた位置で磁気デ
ィスク(図示せず)の回転方向(A方向)に延在するよ
うに設けられている。
【0038】さらに、スライダ12の一方の側面には、
第1の切欠15と交差するように延在するコイル巻回用
溝17が設けられていると共に、スライダ12の反対側
の側面には、第2の切欠16と交差するように延在する
コイル巻回用溝32が設けられている。
【0039】そして、第1の切欠15にはスライダ12
の一方の側面から高密度記録用ヘッドコア13が挿入さ
れて固着され、第2の切欠16にはスライダ12の反対
側の側面から通常記録用ヘッドコア14が挿入されて固
着される。その後、高密度記録用ヘッドコア13には、
コイル巻回用溝17を通してコイル21が巻回され、続
いて通常記録用ヘッドコア14にもコイル巻回用溝32
を通してコイル23が巻回される。
【0040】このように構成された磁気ヘッド33で
は、高密度記録用ヘッドコア13と通常記録用ヘッドコ
ア14とが互い違いにとなるように組み込まれているた
め、スライダ12の上方からみると、高密度記録用ヘッ
ドコア13とヘッドコア14とがスライダ12のディス
ク摺動面12aの対角位置に配置される。そのため、ヘ
ッドコア13とヘッドコア14とは、互いに最も離間し
た位置に組み込まれることになり、スライダ12の強度
を確保できると共に、ヘッドコア13とヘッドコア14
が相互に干渉することを防止しうる。
【0041】尚、上記各実施例では、2種類のヘッドコ
ア13,14を同一のスライダ12に一体的に取り付け
た構成を一例として挙げたが、これに限らず、例えば記
録密度の異なる3種類あるいは4種類のヘッドコアを同
一のスライダ12に一体的に取り付ける構成にも適用す
ることができる。
【0042】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、下記の種々
の効果を実現することができる。請求項1記載の発明に
よれば、同一のスライダに記録密度の異なる複数のヘッ
ドコアを取り付けることができるため、記録密度の異な
る磁気ディスクが装着されても各記録密度に対応して磁
気記録再生を行うことができると共にスライダが一体化
されているので、従来のものよりも部品点数を削減でき
る。そのため、組立工数が減少して短時間で組み立てる
ことが可能になり、生産効率を向上させて製造コストを
安価にすることができる。また、従来のように分割され
たスライダを接合させるものではなく、一体化されたス
ライダに複数のヘッドコアを取り付けることができるた
め、スライダ自体の強度を確保することができる。
【0043】また、請求項2記載の発明によれば、スラ
イダブロックに複数の切欠を切削加工して一体形成され
たスライダを製作し、次いで前記複数の切欠の夫々に記
録密度の異なる各ヘッドコアを挿入して固着し、前記記
録密度の異なる複数のヘッドコアを同一の前記スライダ
に取り付けてなるため、スライダを一体化して部品点数
を削減できると共に、組立時間を短縮して生産効率を高
めることができ、製造コストを安価に抑えることができ
る。
【0044】また、請求項3記載の発明によれば、複数
のヘッドコアが平行となる向きに取り付けることができ
るため、同一方向から各切欠を加工することが可能にな
って切欠の加工工程が容易になると共に、スライダの他
面側の強度を高めることができる。さらに、各ヘッドコ
アを同一方向から組み込むことができるので、組立工程
の作業時間を短縮して生産性を高めることができる。
【0045】また、請求項4記載の発明によれば、複数
のヘッドコアを同一線上で延在するように取り付けるこ
とができるので、磁気ディスクの記録面に摺接する各ヘ
ッドコアのヘッド圧を同一に設定することができる。そ
のため、複数のヘッドコアのうちどのヘッドコアを使用
して磁気記録する場合でもヘッドコアを磁気ディスクに
安定的に摺接させることができる。
【0046】また、請求項5記載の発明によれば、複数
のヘッドコアを互い違いの位置に取り付けることができ
るので、複数のヘッドコアの夫々を離間させた位置で平
行となる向きに取り付けることができ、複数のヘッドコ
ア間の干渉を防止できる。また、スライダに設けられた
複数の切欠を離間させてスライダの強度を確保すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である磁気ヘッドを示す分解
斜視図である。
【図2】本発明の磁気ヘッドの組み立て完了状態を示す
図である。
【図3】スライダ及びヘッドコアを示す分解斜視図であ
る。
【図4】スライダにヘッドコアを組み込んだ状態を示す
斜視図である。
【図5】スライダの上面の周縁部分を面取り加工した状
態を示す斜視図である。
【図6】組み立てが完了した磁気ヘッドの斜視図であ
る。
【図7】本発明の変形例の斜視図である。
【図8】本発明の別の変形例の斜視図である。
【図9】従来の磁気ヘッドの平面図である。
【図10】従来の磁気ヘッドの分解斜視図である。
【符号の説明】
11,31,33 磁気ヘッド 12 スライダ 13 高密度記録用ヘッドコア 14 通常記録用ヘッドコア 15 第1の切欠 16 第2の切欠 17,32 コイル巻回用溝 18,19 コア保持部 20,22 ギャップ 21,23 コイル 24,25 接着剤

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一体形成されたスライダに複数の切欠を
    設け、 前記複数の切欠の夫々に記録密度の異なる各ヘッドコア
    を挿入し、前記記録密度の異なる複数のヘッドコアを同
    一の前記スライダに取り付けたことを特徴とする磁気デ
    ィスク用磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 スライダブロックに複数の切欠を切削加
    工して一体形成されたスライダを製作し、次いで前記複
    数の切欠の夫々に記録密度の異なる各ヘッドコアを挿入
    して固着し、前記記録密度の異なる複数のヘッドコアを
    同一の前記スライダに取り付けてなることを特徴とする
    磁気ディスク用磁気ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記請求項1記載の磁気ディスク用磁気
    ヘッドであって、 前記複数の切欠のうち第1のヘッドコアが挿入される第
    1の切欠と、記録密度の異なる第2のヘッドコアが挿入
    される第2の切欠とを前記スライダの同一面に開口する
    ように並列に設け、 前記複数のヘッドコアを平行となる向きに取り付けたこ
    とを特徴とする磁気ディスク用磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記請求項1記載の磁気ディスク用磁気
    ヘッドにおいて、 前記第1のヘッドコアが挿入される第1の切欠を前記ス
    ライダの一面に開口するように設け、 前記第2のヘッドコアが挿入される第2の切欠を前記ス
    ライダの一面と反対側の他面に開口し、且つ第1の切欠
    と同一線上に延在するように設け、 前記複数のヘッドコアを同一線上で延在するように取り
    付けたことを特徴とする磁気ディスク用磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記請求項1記載の磁気ディスク用磁気
    ヘッドであって、 前記第1のヘッドコアが挿入される第1の切欠を前記ス
    ライダの一面に開口するように設け、 前記第2のヘッドコアが挿入される第2の切欠を前記ス
    ライダの一面と反対側の他面に開口するように設け、 前記複数のヘッドコアを互い違いとなる位置に取り付け
    たことを特徴とする磁気ディスク用磁気ヘッド。
JP8020191A 1996-02-06 1996-02-06 磁気ディスク用磁気ヘッド及びその製造方法 Pending JPH09212818A (ja)

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