JPH10208207A - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法

Info

Publication number
JPH10208207A
JPH10208207A JP9010396A JP1039697A JPH10208207A JP H10208207 A JPH10208207 A JP H10208207A JP 9010396 A JP9010396 A JP 9010396A JP 1039697 A JP1039697 A JP 1039697A JP H10208207 A JPH10208207 A JP H10208207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
magnetic head
azimuth angle
hole
gap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9010396A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunobu Aihara
康伸 相原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP9010396A priority Critical patent/JPH10208207A/ja
Publication of JPH10208207A publication Critical patent/JPH10208207A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ヘッドにおける巻線作業性を改善できる
とともに、磁気ヘッドの効率を上げることができる磁気
ヘッドの製造方法を提供すること。 【解決手段】 コア12には巻線材14を巻線するため
の巻線穴を有し、テープ状の情報記録媒体が摺動する摺
動面には所定のアジマス角度θが設定されているギャッ
プ20を備える磁気ヘッド10の製造方法において、コ
ア12の巻線穴30を用いてコア12に巻線を行う際
に、コア12を巻線材14に対してアジマス角度θ分傾
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばビデオテー
プレコーダ(VTR)のような磁気記録、再生装置に用
いて最適な磁気ヘッドの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばビデオテープレコーダ等の磁気記
録、再生装置では、誘導型の磁気ヘッドが用いられてい
る。この誘導型の磁気ヘッドは、磁気テープが摺動する
摺動面やその摺動面のほぼ中央に位置された磁気記録及
び/又は再生用の磁気ギャップ等を有している。このギ
ャップの幅は、磁気テープに形成されるトラックのトラ
ック幅に対応した寸法である。図8は、通常用いられて
いる高記録密度用の磁気ヘッド1を示している。この磁
気ヘッド1は、上述した磁気テープが摺動する摺動面2
とギャップ3を有している。このギャップ3は、アジマ
ス角度θが設定されている。このアジマス角度θをギャ
ップ3に設定するのは次の理由からである。磁気テープ
に対して高記録密度を達成するために、磁気ヘッド1に
おいてはギャップ3がそれぞれのフォーマットによって
異なるアジマス角度が付けられている。1つの磁気記録
パターンに対して所定のアジマス角度+θで磁気記録
し、隣の磁気記録パターンにおいては、別の角度のアジ
マス角度−θで磁気記録することにより、隣接する磁気
記録パターン間におけるクロストークを回避するため
に、かなり大きなアジマス角度θが設定されている。こ
の種の誘導型の磁気ヘッド1は、巻線穴4と巻線溝5,
6を有しており、巻線材7は巻線穴4及び巻線溝5,6
に対して巻かれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うにギャップ3のアジマス角度θが比較的大きいため
に、磁気ヘッド1の製造上この穴4の内側面4a,4a
の角度αも比較的大きく設定されている。図9に示すよ
うに、巻線穴4は図8のF方向から見ると、磁気ヘッド
1のコア2の厚み部分8が存在する。つまり巻線材7を
巻くための実際の巻線穴4のF方向から見た穴の面積が
小さくなっている。従って、従来の磁気ヘッド1では、
巻線材7をスムーズに巻くためには、巻線穴4の幅Wを
大きく設定しなければならない。しかしこのように巻線
穴4の幅Wを大きく設定してしまうと、巻線穴4が大き
くなり、磁路を短くすることができず磁気ヘッドの効率
を上げることができない。そこで本発明は上記課題を解
消し、磁気ヘッドにおける巻線作業性を改善できるとと
もに、磁気ヘッドの効率を上げることができる磁気ヘッ
ドの製造方法を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、コアには巻線材を巻線するための巻線穴を有
し、テープ状の情報記録媒体が摺動する摺動面には所定
のアジマス角度が設定されているギャップを備える磁気
ヘッドの製造方法において、コアの巻線穴を用いてコア
に巻線を行う際に、コアを巻線材に対してアジマス角度
分傾ける磁気ヘッドの製造方法により、達成される。
【0005】本発明では、コアの巻線穴を用いてコアに
対して巻線を行う際に、コアを巻線材に対してアジマス
角度分傾ける。これにより、巻線材からみてコアの厚み
部分がなくなり、巻線材は巻線穴を用いてコアに対して
スムーズに巻線を行うことができる。これは巻線材の挿
入しようとする方向と巻線穴の方向をほぼ一致させてい
るからである。またこのようにすれば従来に比べて巻線
穴を小さくすることができるので、ギャップに対して大
きなアジマス角度が設定されていたとしても、アジマス
角度による実際の巻線穴の面積の縮小が防げるので、磁
路を短くする(巻線穴を小さくすること)ことができ磁
気ヘッドの効率を上げることが可能である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0007】図1は、本発明の磁気ヘッドの製造方法に
より作られる磁気ヘッドの好ましい実施の形態を示して
いる。この磁気ヘッド10は、例えばビデオテープレコ
ーダにおいて、ビデオテープに対して信号を磁気記録し
たり、すでにビデオテープに記録されている信号を再生
するのに用いることができる。
【0008】磁気ヘッド10は、コア12と、巻線材1
4を有している。この誘導型の磁気ヘッド10のコア1
2は、磁気テープが摺動する摺動面14を有しており、
この摺動面14の中央部分には、磁気ギャップ20が形
成されている。このギャップ20は、融着ガラス部分2
4,24の間に形成されている。このギャップ20は、
磁気テープに対して信号を記録したり、磁気テープの信
号を再生するための磁気ギャップである。
【0009】図2に示すように、ギャップ24のアジマ
ス角度θは、コア(チップともいう)12の基準面12
aに対して垂直な線12bから所定角度θ分傾いた角度
である。図2は、図1の摺動面14をJ方向から見た平
面図であるが、巻線材14は巻かれていない。図1と図
2に示すようにコア12は、巻線穴30と2つの巻線溝
32,34を有している。巻線穴30の内側面30a,
30aと、巻線溝32の内側面32a及び巻線溝34の
内側面34aの形成されている方向は、ギャップ24の
形成方向とほぼ一致している。
【0010】コア12は、図示しないベースプレートに
対して接着剤等により固定されて、このベースプレート
は例えばビデオテープレコーダの回転磁気ヘッド装置の
回転ドラムに対して固定する。図1の巻線材14は、巻
線穴30、巻線溝32,34に対して、10〜20回巻
かれている。アジマス角度θのきつい磁気ヘッド10に
おいては、図3に示すような巻線穴30が、アジマス角
度による図1のチップ厚tの陰部分Aに相当する厚み部
分40により、図2に示すような有効な巻線穴30の部
分は端部における巻線穴30の開口幅W1よりも縮小さ
れている。この様子を図4でモデル的に説明すると、巻
線穴30の横幅がxであり、縦幅がyであるとすれば、
本来の巻線穴30の開口面積はxとyを掛けたもので求
められる。
【0011】ところが、実際には巻線穴30は、チップ
厚t方向に沿って、アジマス角度θにほぼ対応して斜め
に形成されていることから、厚み部分40に相当する陰
部分Aが生じる。この陰部分Aの横幅をXとすれば、巻
線穴30における陰部分Aを除いた有効面積S1は、図
5に示すようになる。すなわち、S1=y×(x−X)
である。この式をチップ厚tとアジマス角度θで表わす
と、図5(1)式になる。 すなわちS1=y×(x−t×Tanθ)・・・(1) である。特にアジマス角度θが急になるほど、陰の部分
Aを除いた有効面積S1は縮小していくために、上述し
たような従来の方式で巻線をしようとしても、この巻線
穴の有効面積を大きく、すなわち巻線穴の大きさをかな
り大きくしないと、巻線材7を巻線穴30に通して行う
巻線材7の巻線作業がしづらくなってしまうために、こ
のままでは磁路、すなわち巻線穴30を短くできず、磁
気ヘッドの効率改善が図れない。
【0012】そこで、この点を改善するために、図2に
示すように、磁気ヘッド10は、巻線材7の長手方向K
に関してほぼアジマス角度θ分傾けることにより、巻線
材7の長手方向Kから見ると、巻線穴30の内側面30
a,30aの形成方向をほぼ一致させるあるいは一致さ
せることにより巻線有効面積が増加し、巻線材7はこの
巻線穴30に対して挿入し易くし、結果として巻線材7
の巻線作業を効率化することができる。
【0013】更に言えば、このように巻線穴30の内側
面30a,30aの方向と巻線材7の長手方向Kとほぼ
一致させることにより、巻線穴30の有効面積S1が、
巻線穴30の開口幅W1が従来と同じであればかなり改
善することができるので、その改善した巻線穴30の有
効面積S2は図5に示すように 改善した有効面積S2=y×(x×Cosθ)・・・(2) となる。この状態では図6に示すように巻線穴30は、
巻線材7の長手方向Kに沿ってH方向から見ると、陰の
部分Aはなく、巻線穴30の大きさを変えない場合に
は、図2のH方向から見た有効面積は増える。逆に、こ
の有効面積が増えることを利用して、図2に示すように
巻線穴30の幅W1をより小さくすることにより、磁路
を短くすることができるので、磁気ヘッドの効率を上げ
ることも可能である。
【0014】このようにギャップのアジマス角度θのき
つい磁気ヘッド10において、巻線材7を巻線する工程
においては、アジマス角度によるチップ厚tの影響で生
じる陰の部分Aは、磁気ヘッド10のコア12に対して
追い加工を施すことなく、磁気ヘッド10の設定角度を
変えるだけで無くすことができる。これにより、巻線材
7は巻線穴30に対して通し易くなるので、逆に巻線穴
30を小さくしてもその巻線材7が巻線穴30に通し易
い作業性がそれほど低下しないことから、磁気ヘッドの
磁路を短くして磁気ヘッドの効率をアップすることがで
きる。しかも巻線工程における磁気ヘッドの巻線作業性
を改善でき、製造歩留りも向上する。
【0015】図7は、図5で示した陰の部分Aを有する
有効面積S1と、陰の部分Aを有しない有効面積S2の
一例を示している。アジマス角度は参考として0度の場
合、6度の場合、7度の場合、10度の場合、20度の
場合、30度の場合を示している。図7の各磁気ヘッド
のモデルにおいては、チップ厚tが0.2mm、横幅x
が0.4mm、そして縦幅yは0.4mmである。アジ
マス角度が0度の磁気ヘッドは参考用のものであり、ア
ジマス角度が6度の磁気ヘッドはVHSビデオテープレ
コーダ用の磁気ヘッドである。またアジマス角度が7度
の磁気ヘッドは、β(βeta)用の磁気ヘッドであ
り、アジマス角度が10度の磁気ヘッドは、8mmビデ
オテープレコーダの磁気ヘッドである。またアジマス角
20度の磁気ヘッドは、DVC(ディジタルビデオカセ
ット)やRDAT(ディジタルオーディオテープレコー
ダ)用の磁気ヘッドである。アジマス角度が30度の磁
気ヘッドは、HiFi用のビデオテープレコーダ用の磁
気ヘッドである。
【0016】上述したように図2において示すように、
巻線工程において磁気ヘッド10がアジマス角度θ分傾
けられているので、例えばアジマス角度20度の磁気ヘ
ッドでは、12%の有効面積の改善を図ることができ
る。従来において、高密度記録を行う為にヘッドにはア
ジマスがつけられ、システムによってはかなりのアジマ
ス角度がつけられている。きついアジマス角度故に実際
の巻線穴がチップ厚みのアジマスによる陰により狭めら
れ、巻線がしずらくなるために磁路(巻線穴)を短くす
ることによる効率改善が出来ない。本発明では、この陰
をチップに追加工することなく無くし、磁路を短くする
とともに磁気ヘッドの巻線工程の作業性改善、及び歩留
りを向上させる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁気ヘッドにおける巻線作業性を改善できるとともに、
磁気ヘッドの効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドの製造方法により得られる
磁気ヘッドの一例を示す斜視図。
【図2】図1の磁気ヘッドにおいてJ方向から見た磁気
ヘッドの摺動面及び巻線材を示す平面図。
【図3】図1の磁気ヘッドの側面図。
【図4】磁気ヘッドの巻線穴の有効面積の説明を示す
図。
【図5】有効面積を示す各種関係式を示す図。
【図6】図2における巻線穴の見えかたを示す図。
【図7】本発明の磁気ヘッドにおける寸法例を示す図。
【図8】従来の磁気ヘッドと巻線材の位置関係を示す
図。
【図9】図8の従来の磁気ヘッドにおけるF方向から見
た巻線穴の見えかたを示す図。
【符号の説明】
10・・・磁気ヘッド、12・・・コア、14・・・巻
線材、20・・・ギャップ、θ・・・アジマス角度

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアには巻線材を巻線するための巻線穴
    を有し、テープ状の情報記録媒体が摺動する摺動面には
    所定のアジマス角度が設定されているギャップを備える
    磁気ヘッドの製造方法において、 コアの巻線穴を用いてコアに巻線を行う際に、コアを巻
    線材に対してアジマス角度分傾けることを特徴とする磁
    気ヘッドの製造方法。
JP9010396A 1997-01-23 1997-01-23 磁気ヘッドの製造方法 Pending JPH10208207A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9010396A JPH10208207A (ja) 1997-01-23 1997-01-23 磁気ヘッドの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9010396A JPH10208207A (ja) 1997-01-23 1997-01-23 磁気ヘッドの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10208207A true JPH10208207A (ja) 1998-08-07

Family

ID=11748980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9010396A Pending JPH10208207A (ja) 1997-01-23 1997-01-23 磁気ヘッドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10208207A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109244997A (zh) * 2018-07-26 2019-01-18 西安航天动力技术研究所 一种复合材料壳体内埋电缆穿舱结构

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109244997A (zh) * 2018-07-26 2019-01-18 西安航天动力技术研究所 一种复合材料壳体内埋电缆穿舱结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4772967A (en) Magnetic recording apparatus in a helical scan system
JP2000285425A (ja) 回転ヘッド組立体
JPH10208207A (ja) 磁気ヘッドの製造方法
JPS601604A (ja) 回転ヘツド磁気記録装置
KR930011689B1 (ko) 헬리컬 주사형 회전자기헤드 장치
JPH0916903A (ja) ビデオカセットレコーダ用磁気ヘッド及びその製造方法
JPS6323773Y2 (ja)
KR0176522B1 (ko) 자기 기록/재생 장치용 자기 헤드
JP2774900B2 (ja) 磁気ヘッド
JPS58114303A (ja) 磁気記録方式
JPH03176804A (ja) 磁気記録再生装置
JPH0350321B2 (ja)
JPS6028013A (ja) 磁気ヘツド
JPH07121809A (ja) 磁気記録再生用ヘッド
JPS6240606A (ja) 磁気消去ヘツド
JPH1166502A (ja) 回転磁気ヘッド装置及び磁気記録再生装置
JPS6332710A (ja) 磁気ヘツド
JPH117606A (ja) 磁気ヘッド
JPH0714116A (ja) 磁気ヘッド
JPH0445885B2 (ja)
JPH03273506A (ja) 回転消去ヘッド
JPH07272230A (ja) 複合型磁気ヘッド
JPS59152520A (ja) 磁気ヘツド
JPH11120508A (ja) 磁気ヘッド装置
JPS60106014A (ja) 磁気記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080818

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080818

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090818

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090818

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100818

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees