JPS63231711A - 磁気ヘツドおよびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は磁気記録媒体に情報の記録または再生を行なう
磁気ヘッドおよびその製造方法に関し、特にそれぞれ一
対の磁気コア半体を磁気ギャップを介し接合してなる一
対の磁気コアがそのトラック幅方向に並設される磁気ヘ
ッドおよびその製造方法に関するものである。

［従来の技術］ 第９図は従来のこの種のいわゆる２チヤンネルヘツドの
基本的な構造を示している。

符号２１．２２はそれぞれ第１チヤンネルと第２チヤン
ネルの磁気コアであり、それぞれ一対の磁気コア半体を
磁気キ゛ヤップ２３．２４を介し突き合わせ接合してな
り、それぞれにコイル巻線２５が巻装される。そして磁
気コア２１．２２はトラック幅方向に所定のトラック間
隔で並設され、その場合記録再生信号の位相ずれを防ぐ
ために磁気ギャップ２３．２４が一直線」二にあるよう
に、いわゆるインライン状態になるように配置される。

［発明が解決しようとする問題点］ このような構造で従来のオーディオ用などのヘッドでは
システム上トラック間隔が広く、コイル巻線を巻装する
スペース、トラック間隔の精度および磁気ギャップのイ
ンラインの精度はヘッドの製造上で特に問題とならなか
った。

ところが近年開発された静止画像のフレーム記録を行な
うビデオフロッピー用のヘッドなどでは、記録の高密度
化のためトラック間隔が例えば４０ｇｍなどというよう
に極めて狭くなり、その精度も極めて厳しくなっている
。

このためコイル巻線のスペースを確保するとともにトラ
ック間隔の精度を確保するためのトラック間隔の規制方
法が問題となっている。

またこれらのヘッドでは記録波長が短くなることでキャ
ップのインラインの精度も極めて厳しくなっており、そ
の確保も問題となっている。

［問題点を解決するための手段］ このような問題点を解決するため本発明によれば、それ
ぞれ一対の磁気コア半体を磁気ギャップを介し接合して
なる一対の磁気コアがそれらのトラック幅方向に並設さ
れる磁気ヘッドにおいて、前記一対の磁気コアのそれぞ
れ一方の磁気コア半体どうしは一体に構成されるととも
に磁気コア間のトラック間隔を規制する溝を有し、他方
の磁気コア半体どうしはそのそれぞれにコイル巻線を巻
装するための溝を挟んで離れて設けられた構造を採用し
た。

また本発明による磁気ヘッドの製造方法においては、第
１の軟磁性材ピースに一対の磁気コアのトラック幅と所
定のトラック間隔を加えた寸法間隔でガラス溶着用の溝
を形成するとともに前記一対の磁気コアのトラック間隔
を規制する溝を形成する工程と、前記第１のピースと第
２の軟磁性材ピースを突き合わせガラス溶着により接合
する工程と、該接合後に第２のピースに前記一対の磁気
コアのそれぞれの一方の磁気コア半体どうしを分離する
工程と、該工程後に第１及び第２のピースを切断して前
記一対の磁気コアのユニットを得る工程を有する構成を
採用した。

［作　用］ 上記のような磁気ヘッドの構造によれば２つの磁気コア
の一方の磁気コア半体どうしを一体にした共通のコア半
体については２つの磁気ギャップを形成する突き合わせ
面を同一平面に形成するのは容易であり、磁気ギャップ
のインラインの精度は容易に高精度を得らえる。また２
つの磁気コアのトラック間隔の精度はトラック間隔を規
制する溝の加工精度により高精度に確保される。またそ
の溝の形状を適当に形成することによりコイル巻線のた
めのスペースも確保できる。

また上述した本発明の製造方法によれば上記の磁気コア
のユニットを簡単な工程で一度に多数個製造でき、磁気
ヘッドを安価に量産できる。

［実施例］ 以下、第１図〜第８図を参照して本発明の実施例の詳細
を説明する。

第１図は本発明の一実施例によるビデオフロッピー用の
２チヤンネルヘツドを構成する２チヤンネルの磁気コア
をユニットとして一体化したヘットチップの構造を示す
斜視図である。

このヘッドチップは、２チヤンネルの磁気コアのそれぞ
れの一方の磁気コア半体を一体にしたものに相当する共
通コア半体６に、２チヤンネルの磁気コアのそれぞれの
他方の磁気コア半体３．４を磁気キャップ１．２を介し
突き合わせ、接合して構成されている。各コア半体３．
４．６は勿論軟磁性材からなる。

共通コア半体６は全体としてほぼ直方形に形成されてお
り、その突き合わせ面の両端部にはガラス溝５．５が形
成されている。このガラス溝５．５に充填されたガラス
７の溶着により共通コア半体６と磁気コア半体３．４が
接合されている。

また共通コア半体６の突き合わせ面の中央部には断面形
状がＶ字形のトラック間隔規制溝９が形成されており、
凹溝９にはガラス７′が充填Ｊれている。このトラック
間隔規制溝９の幅により磁気コアのトラック間間隔、す
なわち磁気ギャップ１．２のトラック間隔ＷＯが規制さ
れる。またこのトラック間隔規制溝９とガラス溝５．５
の間隔が磁気ギャップ１．２のトラック幅Ｗ＋、Ｗ２と
なる。

一方、磁気コア半体３．４は断面形状がＶ字形の溝８を
挟んで離れて設けられており、溝８の形状によりほぼ三
角柱形状に形成されている。なお溝８の先端部はトラッ
ク間隔規制溝９に充填されたガラス７′に到達する位置
にまで形成されている。また磁気コア半体３．４の共通
コア半体６との突き合わせ面には不図示のコイル巻線を
巻回するための巻線溝１０．１０が形成されている。

このような構造で溝８と巻線溝１Ｏ１１０を介して磁気
コア半体３．４のそれぞれに不図示のコイル巻線を巻回
して磁気ヘッドの本体が構成される。

以上のような構造によれば、共通コア半体６において磁
気ギャップ１．２をそれぞれ形成する突き合わせ面を同
一平面に形成するのは容易であるので、磁気ギャップｌ
、２のインラインの精度は容易に高精度を得られる。磁
気ギャップ間の位置すれかなくなることにより、記録再
生信号の位相ずれによるロスを無くすことができ、ヘッ
ドについて良好な互換性が得られる。

またトラック間隔ＷＯの精度はトラック間隔規制溝９の
機械的な加工精度により高精度を確保できる。

さらにはＶ字形の溝８によりコイル巻線の巻装に必要な
スペースが確保される。

次に本実施例のへラドチップの製造方法を第２図〜第６
図を参照して説明する。

第２図において符号１１で示すものはｗ１図のへラドチ
ップの共通コア半体６を切り出すための第１の軟磁性材
ピースである。ヘッドチップの製造工程ではまずこの軟
磁性材ピース１１の突き合わせ面となる面に」−述のガ
ラス溝５とトラック間隔規制溝９を砥石による研削によ
り形成する。この場合ガラス溝５はトラック幅ＷｌとＷ
２とトラック間隔Ｗｏを加えた寸法間隔で形成する。ま
たトラック間隔規制溝９はトラック幅Ｗ１とＷ２が等し
ければ、隣り合うガラス溝５どうしの間の中央に形成す
る。なおトラック間隔規制溝９は断面形状をＵ字形や矩
形に形成しても良い。それは使用する砥石により決定さ
れる。

次にガラス溝５とトラック間隔規制溝９にガラス７．７
′を充填、溶着した後、軟磁性材ピース１１の突き合わ
せ面を鏡面にラップする。第２図はこれが済んだ状態を
示している。

次に第３図に示すように軟磁性材ピースｌｌに対して磁
気コア半体３．４を切り出すための第２の軟磁性材ピー
ス１２を突き合わせ、加熱によるカラス７．７′の溶着
により両ピース１１．１２を接合する。

なおこの前に第２のピース１２の突き合わせ面には巻線
溝１０を形成しておく。またピース１１．１２の一方ま
たは両方の突き合わせ面に磁気ギャップｌ、２のスペー
サとなる非磁性膜を成膜しておく。

次に第４図に示すように溝８を第２のピース１２の背面
側から先端が第１のピース１１のトラック間隔規制溝９
内のガラス７′に到達する迄形成する。なおここで第５
図に示すようにガラス７′にくい込む溝８の先端部の幅
Ｗ３がトラック間隔ＷＯすなわち溝９の幅より小さいこ
とが条件となる。また溝８の角度θは大きいほど後工程
で行なうコイル巻線の巻装に有利となるが、Ｗ３の管理
が難かしくなる。これらを考えると角度θは３０°から
１２０°の範囲内が実用的と思われる。

次に第６図に破線で示すようにガラス溝５を通る切断部
分１３で両ピース１１．１２の接合体をワイヤソーなと
で切断して第１図のへラドチップが得られる。

以上のような製法によれば第１図のヘットチップを簡単
な工程で軟磁性材ピース１１．１２がら一度に多数個製
造でき、本実施例のヘッドを安価に量産できる。

ところで以北の実施例では磁気コア半体３．４において
磁気ギャップ１．２の外側に連続した部分が奴体の隣接
トラックからクロストークを受けるおそれがある。

これを防ぐには他の実施例として第７図と第８図に示す
ように製造工程においてガラス溝５′を第１のピース１
１のみならず第２のピース１２にも形成して、共通コア
半体６のみならず磁気コア半体３．４にも形成し、不要
なギャップ延長部を取り除けば良い。

［発明の効果］ 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、それ
ぞれ一対の磁気コア半体を磁気キャップを介し接合して
なる一対の磁気コアがそれらのトラック幅方向に並設さ
れる磁気ヘッドにおいて、前記一対の磁気コアのそれぞ
れ一方の磁気コア半体どうしは一体に構成されるととも
に磁気コア間のトラック間隔を規制する溝を有し、他方
の磁気コア半体どうしはそのそれぞれにコイル巻線を巻
装するための溝を挟んで離れて設けられた構造を採用し
たので、トラック間隔について高精度が確保できるとと
もにコイル巻線のためのスペースを確保して狭トラツク
間隔化に対応できる。また磁気ギャップのインラインに
ついても高精度を確保できる。

また本発明の磁気ヘッドの製造方法によれば、第１の軟
磁性材ピースに−・対の磁気コアのトラック幅と所定の
トラック間隔を加えた寸法間隔でガラス溶着用の溝を形
成するとともに前記一対の磁気コアのトラック間隔を規
制する溝を形成する工程と、前記第１のピースと第２の
軟磁性材ピースを突き合わせガラス溶着により接合する
工程と、該接合後に第２のピースに前記一対の磁気コア
のそれぞれの一方の磁気コア半体どうしを分離する工程
と、該工程後に第１及び第２のピースを切断して前記一
対の磁気コアのユニットを得る工程を有する構成を採用
したので、上述した本発明の磁気ヘッドを簡単な工程で
安価に量産できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による磁気ヘッドを構成する
ヘッドチンプの構造を示す剥視図、第２図から第６図は
それぞれ第１図のへ、ンドチツプの製造工程の説明図、
第７図は他の実施例による製造工程の説明図、第８図は
同実施例によるへ・ンドチップの斜視図、第９図は従来
の２チヤンネルヘツドの説明図である。 ｌ、２・・・磁気キャップ ３．４・・・磁気コア半体 ５．５′・・・ガラス溝　　６・・・共通コア半体７．
７′・・・ガラス　　　８・・・溝−９・・・トラック
幅規制溝 １０・・・巻線溝 １１．１２・・・軟磁性材ピース 第４図 第５図 ７′ 第７図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）それぞれ一対の磁気コア半体を磁気ギャップを介し
   接合してなる一対の磁気コアがそれらのトラック幅方向
   に並設される磁気ヘッドにおいて、前記一対の磁気コア
   のそれぞれ一方の磁気コア半体どうしは一体に構成され
   るとともに磁気コア間のトラック間隔を規制する溝を有
   し、他方の磁気コア半体どうしはそのそれぞれにコイル
   巻線を巻装するための溝を挟んで離れて設けられたこと
   を特徴とする磁気ヘッド。 ２）第１の軟磁性材ピースに一対の磁気コアのトラック
   幅と所定のトラック間隔を加えた寸法間隔でガラス溶着
   用の溝を形成するとともに前記一対の磁気コアのトラッ
   ク間隔を規制する溝を形成する工程と、前記第１のピー
   スと第２の軟磁性材ピースを突き合わせガラス溶着によ
   り接合する工程と、該接合後に第２のピースに前記一対
   の磁気コアのそれぞれの一方の磁気コア半体どうしを分
   離する工程と、該工程後に第１及び第２のピースを切断
   して前記一対の磁気コアのユニットを得る工程を有する
   ことを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。