JPH09212816A - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents
磁気ヘッドの製造方法Info
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- JPH09212816A JPH09212816A JP2429796A JP2429796A JPH09212816A JP H09212816 A JPH09212816 A JP H09212816A JP 2429796 A JP2429796 A JP 2429796A JP 2429796 A JP2429796 A JP 2429796A JP H09212816 A JPH09212816 A JP H09212816A
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- core
- magnetic head
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- magnetic
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 狭ガードバンドをもつマルチトラック型の磁
気ヘッドを容易且つ高精度に製造できるようにする。 【解決手段】 第1のコア半体ブロック51,54と之
より短い第2のコア半体ブロック52,55を接合して
なる2つの磁気コアブロック58,59を形成する工程
と、2つの磁気コアブロック58,59を夫々研削して
長手方向に所定間隔を置いて配列する複数のフロントコ
ア61,62を形成する工程と、2つの磁気コアブロッ
ク58,59の夫々の第1のコア半体ブロック51,5
4のギャップ形成面51a,54aと同一面にある基準
面65,66を互に突き合わせるようにして、2つの磁
気コアブロック58,59の夫々のフロントコア61,
62を相手方の磁気コアブロック59,58のフロント
コア62,62及び61,61間に入り込ませて、2つ
の磁気コアブロック58,59を接合合体する工程を有
する。
気ヘッドを容易且つ高精度に製造できるようにする。 【解決手段】 第1のコア半体ブロック51,54と之
より短い第2のコア半体ブロック52,55を接合して
なる2つの磁気コアブロック58,59を形成する工程
と、2つの磁気コアブロック58,59を夫々研削して
長手方向に所定間隔を置いて配列する複数のフロントコ
ア61,62を形成する工程と、2つの磁気コアブロッ
ク58,59の夫々の第1のコア半体ブロック51,5
4のギャップ形成面51a,54aと同一面にある基準
面65,66を互に突き合わせるようにして、2つの磁
気コアブロック58,59の夫々のフロントコア61,
62を相手方の磁気コアブロック59,58のフロント
コア62,62及び61,61間に入り込ませて、2つ
の磁気コアブロック58,59を接合合体する工程を有
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、狭ガードバンドを
もつマルチトラック型の磁気ヘッドの製造方法に関す
る。
もつマルチトラック型の磁気ヘッドの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のヘッド素子をインライン上
に配列してなる所謂マルチトラック型の磁気ヘッドは、
図17〜図22に示すようにして製造される。先ず、図
17に示すように、磁性部材、例えばフェライトからな
り、一面がギャップ形成面4となる第1のコア半体ブロ
ック1と、之と同じ長さでギャップ形成面(即ち突き合
面)5にギャップデプス規制溝2を形成した同様にフェ
ライトからなる第2のコア半体ブロック3を形成する。
に配列してなる所謂マルチトラック型の磁気ヘッドは、
図17〜図22に示すようにして製造される。先ず、図
17に示すように、磁性部材、例えばフェライトからな
り、一面がギャップ形成面4となる第1のコア半体ブロ
ック1と、之と同じ長さでギャップ形成面(即ち突き合
面)5にギャップデプス規制溝2を形成した同様にフェ
ライトからなる第2のコア半体ブロック3を形成する。
【0003】次に、図18に示すように、第1及び第2
のコア半体ブロック1及び3を例えばSiO2 等の非磁
性膜によるギャップ材7を介して互のギャップ形成面4
及び5を突き合わせるようにして接合合体してフロント
コアブロック6を形成する。
のコア半体ブロック1及び3を例えばSiO2 等の非磁
性膜によるギャップ材7を介して互のギャップ形成面4
及び5を突き合わせるようにして接合合体してフロント
コアブロック6を形成する。
【0004】次に、図19に示すように、フロントコア
ブロック6の不要部分を削り落とした後、フロントコア
ブロック6に対して成形砥石によりギャップ鉛直方向に
研削加工を施して長手方向に沿って所定間隔を置いて配
列する所定トラック幅の複数のフロントコア8を形成す
る。複数のフロントコア8は、互に摺動面となる側で連
結され、その反対側はギャップデプス規制溝2により2
分された脚部9が形成された形状を有する。
ブロック6の不要部分を削り落とした後、フロントコア
ブロック6に対して成形砥石によりギャップ鉛直方向に
研削加工を施して長手方向に沿って所定間隔を置いて配
列する所定トラック幅の複数のフロントコア8を形成す
る。複数のフロントコア8は、互に摺動面となる側で連
結され、その反対側はギャップデプス規制溝2により2
分された脚部9が形成された形状を有する。
【0005】次に、図20に示すように、フロントコア
ブロック6に対して、その研削された部分にガラス10
が充填される。
ブロック6に対して、その研削された部分にガラス10
が充填される。
【0006】次に、図21に示すように、基台11上に
断面U字型のバックコアブロック12を接着し、このバ
ックコアブロック12を例えば砥石などにより研削して
長手方向に沿って所定間隔を置いて配列する複数のバッ
クコア13を形成する。この各バックコア13に巻線1
4を巻回する。そして、このバックコアブロック12上
にフロントコアブロック6を、各バックコア13と各対
応するフロントコア8とが対接するように接合合体す
る。
断面U字型のバックコアブロック12を接着し、このバ
ックコアブロック12を例えば砥石などにより研削して
長手方向に沿って所定間隔を置いて配列する複数のバッ
クコア13を形成する。この各バックコア13に巻線1
4を巻回する。そして、このバックコアブロック12上
にフロントコアブロック6を、各バックコア13と各対
応するフロントコア8とが対接するように接合合体す
る。
【0007】しかる後、図22に示すように、フロント
コアブロック6に対して各フロントコア8が分離される
ように円筒研削して摺動面15を形成する。このように
して、インライン上にフロントコア8とバックコア13
からなり、磁気ギャップgを有する複数のヘッド素子1
6が形成されたマルチトラック型の磁気ヘッド17が製
造される。
コアブロック6に対して各フロントコア8が分離される
ように円筒研削して摺動面15を形成する。このように
して、インライン上にフロントコア8とバックコア13
からなり、磁気ギャップgを有する複数のヘッド素子1
6が形成されたマルチトラック型の磁気ヘッド17が製
造される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の製造方法においては、成形砥石で加工できる限界値
がトラック密度を決めてしまうため、成形砥石が非常に
薄くなると成形砥石の蛇行による精度の低下や、成形時
の破壊などが起こり易くなり、50μm以下のガードバ
ンド(いわゆるフロントコア間の間隔)を持つマルチト
ラックヘッドを製作するのが非常に困難であった。
来の製造方法においては、成形砥石で加工できる限界値
がトラック密度を決めてしまうため、成形砥石が非常に
薄くなると成形砥石の蛇行による精度の低下や、成形時
の破壊などが起こり易くなり、50μm以下のガードバ
ンド(いわゆるフロントコア間の間隔)を持つマルチト
ラックヘッドを製作するのが非常に困難であった。
【0009】この解決策として、トラック、即ちフロン
トコアを2つのブロックに分けて加工した後、合体する
製法が考えられた。図9〜図16は、この製法を示す比
較例である。
トコアを2つのブロックに分けて加工した後、合体する
製法が考えられた。図9〜図16は、この製法を示す比
較例である。
【0010】この比較例は、先ず、図9に示すように厚
さが夫々t1 及びt2 で長さ及び幅が同じフェライトか
らなる1対のコア半体ブロック21及び22を設け、一
方の大きな厚さt1 のコア半体ブロック21の突き合わ
せ面にギャップデプス規制用溝23を形成する。
さが夫々t1 及びt2 で長さ及び幅が同じフェライトか
らなる1対のコア半体ブロック21及び22を設け、一
方の大きな厚さt1 のコア半体ブロック21の突き合わ
せ面にギャップデプス規制用溝23を形成する。
【0011】同様に、図10に示すように、厚さが夫々
t1 及びt2 で長さ及び幅が同じフェライトからなる1
対のコア半体ブロック24及び25を設け、一方の小な
る厚さt2 のコア半体ブロック25の突き合わせ面にギ
ャップデプス規制用溝26を形成する。
t1 及びt2 で長さ及び幅が同じフェライトからなる1
対のコア半体ブロック24及び25を設け、一方の小な
る厚さt2 のコア半体ブロック25の突き合わせ面にギ
ャップデプス規制用溝26を形成する。
【0012】次に、図11に示すように、夫々の対をな
すコア半体ブロック同士、即ちコア半体ブロック21と
22、コア半体ブロック24と25を例えばSiO2 等
の非磁性膜によるギャップ材27を介して接合合体して
夫々磁気コアブロック28及び29を形成する。
すコア半体ブロック同士、即ちコア半体ブロック21と
22、コア半体ブロック24と25を例えばSiO2 等
の非磁性膜によるギャップ材27を介して接合合体して
夫々磁気コアブロック28及び29を形成する。
【0013】次に、図12に示すように、夫々の磁気コ
アブロック28及び29の不要部分を削り落とした後、
磁気コアブロック28及び29を研削加工し、長手方向
に沿って所定の間隔を置いて所定トラック幅の複数のフ
ロントコア30及び31を形成する。この研削加工は、
夫々小さい厚みt2 のコア半体ブロック22及び25側
から大きい厚みt1 の途中まで行なわれるもので、各フ
ロントコア30及びフロントコア31は1側において連
結された状態にある。
アブロック28及び29の不要部分を削り落とした後、
磁気コアブロック28及び29を研削加工し、長手方向
に沿って所定の間隔を置いて所定トラック幅の複数のフ
ロントコア30及び31を形成する。この研削加工は、
夫々小さい厚みt2 のコア半体ブロック22及び25側
から大きい厚みt1 の途中まで行なわれるもので、各フ
ロントコア30及びフロントコア31は1側において連
結された状態にある。
【0014】次に、図13に示すように、磁気コアブロ
ック28及び29を、夫々のフロントコア30及び31
が交互に配列されるように、即ち、各フロントコア30
及び31を相手方のフロントコア間に入り込ませるよう
にして例えば融着ガラス32にて接合合体し、フロント
コアブロック33を形成する。
ック28及び29を、夫々のフロントコア30及び31
が交互に配列されるように、即ち、各フロントコア30
及び31を相手方のフロントコア間に入り込ませるよう
にして例えば融着ガラス32にて接合合体し、フロント
コアブロック33を形成する。
【0015】次に、図14に示すように、フロントコア
ブロック33に対して、摺動面側とは反対側より各フロ
ントコア30及び31を分離するための研削加工を施
す。
ブロック33に対して、摺動面側とは反対側より各フロ
ントコア30及び31を分離するための研削加工を施
す。
【0016】次に、図15に示すように、基台35上に
断面U字型のバックコアブロック36を接着し、このバ
ックコアブロック36を研削して長手方向に沿って所定
間隔を置いて配列する複数のバックコア37を形成す
る。このバックコア37の幅w 1 はフロントコアの幅
(いわゆるギャップ長)w2 より狭くなるように形成し
てもよい。この各バックコア37に巻線48を巻回す
る。そして、このバックコアブロック36上にフロント
コアブロック33を、各バックコア37と各フロントコ
ア30,31とが対接するように接合合体する。
断面U字型のバックコアブロック36を接着し、このバ
ックコアブロック36を研削して長手方向に沿って所定
間隔を置いて配列する複数のバックコア37を形成す
る。このバックコア37の幅w 1 はフロントコアの幅
(いわゆるギャップ長)w2 より狭くなるように形成し
てもよい。この各バックコア37に巻線48を巻回す
る。そして、このバックコアブロック36上にフロント
コアブロック33を、各バックコア37と各フロントコ
ア30,31とが対接するように接合合体する。
【0017】しかる後、図16に示すように、フロント
コアブロック33に対して円筒研削して摺動面38を形
成する。このようにして、インライン上に磁気ギャップ
gを有する複数のヘッド素子39が形成されたマルチト
ラック型の磁気ヘッド40が得られる。
コアブロック33に対して円筒研削して摺動面38を形
成する。このようにして、インライン上に磁気ギャップ
gを有する複数のヘッド素子39が形成されたマルチト
ラック型の磁気ヘッド40が得られる。
【0018】この磁気ヘッドの製法によれば、ガードバ
ンドが50μm以下となるような高密度のトラックパタ
ーンが得られる。しかし乍ら、2つの磁気コアブロック
28及び29を、ギャップ位置のインライン性、アジマ
ス、トラック位置などをμm単位で合わせなくてはなら
ず、複雑な装置が必要であり、且つ之等の精度を確保す
るのが難しい。
ンドが50μm以下となるような高密度のトラックパタ
ーンが得られる。しかし乍ら、2つの磁気コアブロック
28及び29を、ギャップ位置のインライン性、アジマ
ス、トラック位置などをμm単位で合わせなくてはなら
ず、複雑な装置が必要であり、且つ之等の精度を確保す
るのが難しい。
【0019】本発明は、上述の点に鑑み、高密度のトラ
ックパターンが得られると共に、磁気ギャップのインラ
インやアジマス精度を確保できるようにしたマルチトラ
ック型の磁気ヘッドの製造方法を提供するものである。
ックパターンが得られると共に、磁気ギャップのインラ
インやアジマス精度を確保できるようにしたマルチトラ
ック型の磁気ヘッドの製造方法を提供するものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気ヘッド
の製造方法は、第1のコア半体ブロックと之より短い第
2のコア半体ブロックを接合してなる2つの磁気コアブ
ロックを形成する工程と、2つの磁気コアブロックを夫
々研削して長手方向に所定間隔を置いて配列する複数の
フロントコアを形成する工程と、2つの磁気コアブロッ
クの夫々の第1のコア半体ブロックのギャップ形成面と
同一面にある基準面を互に突き合わせるようにして2つ
のヘッドコアブロックの夫々のフロントコアを相手方の
磁気コアブロックのフロントコア間に入り込ませて2つ
の磁気コアブロックを接合合体する工程を有することを
特徴とする。
の製造方法は、第1のコア半体ブロックと之より短い第
2のコア半体ブロックを接合してなる2つの磁気コアブ
ロックを形成する工程と、2つの磁気コアブロックを夫
々研削して長手方向に所定間隔を置いて配列する複数の
フロントコアを形成する工程と、2つの磁気コアブロッ
クの夫々の第1のコア半体ブロックのギャップ形成面と
同一面にある基準面を互に突き合わせるようにして2つ
のヘッドコアブロックの夫々のフロントコアを相手方の
磁気コアブロックのフロントコア間に入り込ませて2つ
の磁気コアブロックを接合合体する工程を有することを
特徴とする。
【0021】この製法においては、2つの夫々フロント
コアを有する磁気コアブロックを接合合体する際に、夫
々の磁気コアブロックの第1のコア半体ブロック同士の
基準面、即ち第2のコア半体ブロックより延長する第1
のコアブロックの両端の面を夫々突き合わせることによ
って、各交互に配列された両磁気コアブロックのフロン
トコアのインライン性及びアジマス精度が確保される。
従って、その後、バックコアを接合する等して、高密度
のトラックパターンを有するマルチトラック型の磁気ヘ
ッドが高精度に製造される。
コアを有する磁気コアブロックを接合合体する際に、夫
々の磁気コアブロックの第1のコア半体ブロック同士の
基準面、即ち第2のコア半体ブロックより延長する第1
のコアブロックの両端の面を夫々突き合わせることによ
って、各交互に配列された両磁気コアブロックのフロン
トコアのインライン性及びアジマス精度が確保される。
従って、その後、バックコアを接合する等して、高密度
のトラックパターンを有するマルチトラック型の磁気ヘ
ッドが高精度に製造される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図8を参照して本発
明の実施例について説明する。
明の実施例について説明する。
【0023】本例においては、先ず、図1に示すよう
に、厚さt1 で幅d1 、長さl1 の磁性材例えばフェラ
イトからなる第1のコア半体ブロック51と、この第1
のコア半体ブロック51の長さl1 より短い長さl
2 (l1 >l2 )で、幅d1 及び厚さt1 より薄い厚さ
t2 (t1 >t2 )の同様の磁性材例えばフェライトか
らなる第2のコア半体ブロック52を設け、一方のコア
半体ブロック51の突き合わせ面(ギャップ形成面)に
ギャップデプス規制用溝53を形成する。
に、厚さt1 で幅d1 、長さl1 の磁性材例えばフェラ
イトからなる第1のコア半体ブロック51と、この第1
のコア半体ブロック51の長さl1 より短い長さl
2 (l1 >l2 )で、幅d1 及び厚さt1 より薄い厚さ
t2 (t1 >t2 )の同様の磁性材例えばフェライトか
らなる第2のコア半体ブロック52を設け、一方のコア
半体ブロック51の突き合わせ面(ギャップ形成面)に
ギャップデプス規制用溝53を形成する。
【0024】同様に図2に示すように、厚さt1 で幅d
1 、長さl1 の例えばフェライトからなる第1のコア半
体ブロック54と、この第1のコア半体ブロック54の
長さl1 より短い長さl2 で、幅d1 及び厚さt1 より
薄い厚さt2 の同じ例えばフェライトからなる第2のコ
ア半体ブロック55を設け、一方のコア半体ブロック5
5の突き合わせ面(ギャップ形成面)にギャップデプス
規制用溝56を形成する。
1 、長さl1 の例えばフェライトからなる第1のコア半
体ブロック54と、この第1のコア半体ブロック54の
長さl1 より短い長さl2 で、幅d1 及び厚さt1 より
薄い厚さt2 の同じ例えばフェライトからなる第2のコ
ア半体ブロック55を設け、一方のコア半体ブロック5
5の突き合わせ面(ギャップ形成面)にギャップデプス
規制用溝56を形成する。
【0025】次に、図3に示すように、夫々の対をなす
コア半体ブロック同士、即ちコア半体ブロック51と5
2、コア半体ブロック54と55を、例えばSiO2 等
の非磁性膜によるギャップ材57(例えばスパッタで形
成される)を介して接合合体して夫々磁気コアブロック
58及び59を形成する。
コア半体ブロック同士、即ちコア半体ブロック51と5
2、コア半体ブロック54と55を、例えばSiO2 等
の非磁性膜によるギャップ材57(例えばスパッタで形
成される)を介して接合合体して夫々磁気コアブロック
58及び59を形成する。
【0026】次に、図4に示すように、夫々の磁気コア
ブロック58及び59の不要部分を削り落とした後、磁
気コアブロック58及び59を研削加工し、長手方向に
沿って所定の間隔を置いて所定トラック幅を有する複数
のフロントコア61及び62を形成する。隣り合うフロ
ントコア61間、及び隣り合うフロントコア62間の溝
63の幅w11はフロントコア61,62のトラック幅w
12よりわずかに大きく設定される(w11>w12)。
ブロック58及び59の不要部分を削り落とした後、磁
気コアブロック58及び59を研削加工し、長手方向に
沿って所定の間隔を置いて所定トラック幅を有する複数
のフロントコア61及び62を形成する。隣り合うフロ
ントコア61間、及び隣り合うフロントコア62間の溝
63の幅w11はフロントコア61,62のトラック幅w
12よりわずかに大きく設定される(w11>w12)。
【0027】この研削加工は、夫々小さい厚みt2 のコ
ア半体ブロック52及び55側から大きい厚みt1 のコ
ア半体ブロック51及び54の途中まで行われ、即ち、
コア半体ブロック51及び54側では厚さt2 に相当す
る長さよりわずかに大きい長さt3 にわたって行なわれ
る(t3 >t2 )。各フロントコア61及び62は夫々
コア半体ブロック51及び54の1側において連結され
た状態にある。
ア半体ブロック52及び55側から大きい厚みt1 のコ
ア半体ブロック51及び54の途中まで行われ、即ち、
コア半体ブロック51及び54側では厚さt2 に相当す
る長さよりわずかに大きい長さt3 にわたって行なわれ
る(t3 >t2 )。各フロントコア61及び62は夫々
コア半体ブロック51及び54の1側において連結され
た状態にある。
【0028】次に、図5に示すように、一方の磁気コア
ブロック58における第1のコア半体ブロック51のギ
ャップ形成面(突き合わせ面)51aと同一面にある基
準面(いわゆる端部の面)65と、他方の磁気コアブロ
ック59における第1のコア半体ブロック54のギャッ
プ形成面54aと同一面にある基準面(いわゆる端部の
面)66とを互に突き合わせるようにして夫々のフロン
トコアを相手方の磁気コアブロックのフロントコア間に
入り込ませて、2つの磁気コアブロック58及び59を
例えば融着ガラス68を介して接合合体し、フロントコ
アブロック69を形成する。
ブロック58における第1のコア半体ブロック51のギ
ャップ形成面(突き合わせ面)51aと同一面にある基
準面(いわゆる端部の面)65と、他方の磁気コアブロ
ック59における第1のコア半体ブロック54のギャッ
プ形成面54aと同一面にある基準面(いわゆる端部の
面)66とを互に突き合わせるようにして夫々のフロン
トコアを相手方の磁気コアブロックのフロントコア間に
入り込ませて、2つの磁気コアブロック58及び59を
例えば融着ガラス68を介して接合合体し、フロントコ
アブロック69を形成する。
【0029】次に、図6に示すように、フロントコアブ
ロック69に対して、その摺動面側とは反対側より各フ
ロントコア61及び62を分離するための研削加工を施
す。
ロック69に対して、その摺動面側とは反対側より各フ
ロントコア61及び62を分離するための研削加工を施
す。
【0030】次に、図7に示すように、基台71上に例
えばフェライトからなる断面U字型のバックコアブロッ
ク72を接着し、このバックコアブロック72を研削し
て長手方向に沿って所定間隔を置いて配列する複数のバ
ックコア73を形成する。このバックコア73の幅w13
はフロントコア61,62の幅w12(いわゆるギャップ
長)より狭く形成することができる。この各バックコア
73に巻線74を巻回する。そして、このバックコアブ
ロック72上にフロントコアブロック69を、各バック
コア73と之に対応する各フロントコア61及び62と
が対接するように接合合体する。
えばフェライトからなる断面U字型のバックコアブロッ
ク72を接着し、このバックコアブロック72を研削し
て長手方向に沿って所定間隔を置いて配列する複数のバ
ックコア73を形成する。このバックコア73の幅w13
はフロントコア61,62の幅w12(いわゆるギャップ
長)より狭く形成することができる。この各バックコア
73に巻線74を巻回する。そして、このバックコアブ
ロック72上にフロントコアブロック69を、各バック
コア73と之に対応する各フロントコア61及び62と
が対接するように接合合体する。
【0031】しかる後、図8に示すように、フロントコ
アブロック72に対して円筒研削して摺動面76を形成
する。このようにして、インライン上に磁気ギャップ9
を有する複数のヘッド素子77が形成されたマルチトラ
ック型の磁気ヘッド78を得る。
アブロック72に対して円筒研削して摺動面76を形成
する。このようにして、インライン上に磁気ギャップ9
を有する複数のヘッド素子77が形成されたマルチトラ
ック型の磁気ヘッド78を得る。
【0032】かかる実施例によれば、対をなすコア半体
ブロック51,52及び54,55のうちの一方のコア
半体ブロック51及び54を他方のコア半体ブロック5
2及び55より長さl2 を短く設定することにより、両
コア半体ブロック51,52及び両コア半体ブロック5
4,55を接合合体したとき、他方のコア半体ブロック
51,54の一方のコア半体ブロック52,55より長
く延びた端部の面が基準面65,66として外部に臨む
ことになる。この基準面65,66はコア半体ブロック
51,54の突き合わせ面、即ちギャップ形成面51
a,54aと同時に平面加工されることから、夫々ギャ
ップ形成面51a,54aと同一面上に有することにな
る。
ブロック51,52及び54,55のうちの一方のコア
半体ブロック51及び54を他方のコア半体ブロック5
2及び55より長さl2 を短く設定することにより、両
コア半体ブロック51,52及び両コア半体ブロック5
4,55を接合合体したとき、他方のコア半体ブロック
51,54の一方のコア半体ブロック52,55より長
く延びた端部の面が基準面65,66として外部に臨む
ことになる。この基準面65,66はコア半体ブロック
51,54の突き合わせ面、即ちギャップ形成面51
a,54aと同時に平面加工されることから、夫々ギャ
ップ形成面51a,54aと同一面上に有することにな
る。
【0033】従って、この夫々の磁気コアブロック58
及び59の基準面65及び66を互に密着させるように
して、両磁気コアブロック58及び59を接合合体する
ことにより、夫々のフロントコア61,62のギャップ
gの位置、アジマス共に高い精度が得られることにな
る。
及び59の基準面65及び66を互に密着させるように
して、両磁気コアブロック58及び59を接合合体する
ことにより、夫々のフロントコア61,62のギャップ
gの位置、アジマス共に高い精度が得られることにな
る。
【0034】従って、トラック位置、デプス位置を合わ
せるだけでよく、フロントコア間の合わせ込みが簡単と
なり、装置、作業の難易度共に簡単化される。これによ
り、50μm以下の狭ガードバンドをもつ高密度のマル
チトラック型の磁気ヘッドを容易且つ高精度に製造する
ことができる。
せるだけでよく、フロントコア間の合わせ込みが簡単と
なり、装置、作業の難易度共に簡単化される。これによ
り、50μm以下の狭ガードバンドをもつ高密度のマル
チトラック型の磁気ヘッドを容易且つ高精度に製造する
ことができる。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法によ
れば、ガードバンドが50μm以下のマルチトラック型
の磁気ヘッドを複雑な設備を用いずに容易且つ高精度に
製造することができる。
れば、ガードバンドが50μm以下のマルチトラック型
の磁気ヘッドを複雑な設備を用いずに容易且つ高精度に
製造することができる。
【図1】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法の一例を示
す製造工程図である。
す製造工程図である。
【図2】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法の一例を示
す製造工程図である。
す製造工程図である。
【図3】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法の一例を示
す製造工程図である。
す製造工程図である。
【図4】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法の一例を示
す製造工程図である。
す製造工程図である。
【図5】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法の一例を示
す製造工程図である。
す製造工程図である。
【図6】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法の一例を示
す製造工程図である。
す製造工程図である。
【図7】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法の一例を示
す製造工程図である。
す製造工程図である。
【図8】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法の一例を示
す製造工程図である。
す製造工程図である。
【図9】比較例に係る磁気ヘッドの製造工程図である。
【図10】比較例に係る磁気ヘッドの製造工程図であ
る。
る。
【図11】比較例に係る磁気ヘッドの製造工程図であ
る。
る。
【図12】比較例に係る磁気ヘッドの製造工程図であ
る。
る。
【図13】比較例に係る磁気ヘッドの製造工程図であ
る。
る。
【図14】比較例に係る磁気ヘッドの製造工程図であ
る。
る。
【図15】比較例に係る磁気ヘッドの製造工程図であ
る。
る。
【図16】比較例に係る磁気ヘッドの製造工程図であ
る。
る。
【図17】従来例に係る磁気ヘッドの製造工程図であ
る。
る。
【図18】従来例に係る磁気ヘッドの製造工程図であ
る。
る。
【図19】従来例に係る磁気ヘッドの製造工程図であ
る。
る。
【図20】従来例に係る磁気ヘッドの製造工程図であ
る。
る。
【図21】従来例に係る磁気ヘッドの製造工程図であ
る。
る。
【図22】従来例に係る磁気ヘッドの製造工程図であ
る。
る。
51,52,54,55 コア半体ブロック、51a,
54a ギャップ形成面、53,56 ギャップデプス
規制用溝、57 ギャップ材、61,62 フロントコ
ア、66 基準面、68 ガラス、69 フロントコア
ブロック、71基台、72 バックコアブロック、73
バックコア、74 巻線、77 摺動面、78 磁気
ヘッド
54a ギャップ形成面、53,56 ギャップデプス
規制用溝、57 ギャップ材、61,62 フロントコ
ア、66 基準面、68 ガラス、69 フロントコア
ブロック、71基台、72 バックコアブロック、73
バックコア、74 巻線、77 摺動面、78 磁気
ヘッド
Claims (1)
- 【請求項1】 第1のコア半体ブロックと之より短い第
2のコア半体ブロックを接合してなる2つの磁気コアブ
ロックを形成する工程と、 前記2つの磁気コアブロックを夫々研削して長手方向の
所定間隔を置いて配列する複数のフロントコアを形成す
る工程と、 前記2つの磁気コアブロックの夫々の前記第1のコア半
体ブロックのギャップ形成面と同一面にある基準面を互
に突き合わせるようにして、前記2つの磁気コアブロッ
クの夫々前記フロントコアを相手方の磁気コアブロック
のフロントコアに入り込ませて前記2つの磁気コアブロ
ックを接合合体する工程を有することを特徴とする磁気
ヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2429796A JPH09212816A (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 磁気ヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2429796A JPH09212816A (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 磁気ヘッドの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09212816A true JPH09212816A (ja) | 1997-08-15 |
Family
ID=12134241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2429796A Pending JPH09212816A (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 磁気ヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09212816A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005059844A1 (ja) * | 2003-12-17 | 2005-06-30 | Sankyo Seiki Mfg. Co.,Ltd. | 紙葉類識別装置及び紙葉類識別センサ |
-
1996
- 1996-02-09 JP JP2429796A patent/JPH09212816A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005059844A1 (ja) * | 2003-12-17 | 2005-06-30 | Sankyo Seiki Mfg. Co.,Ltd. | 紙葉類識別装置及び紙葉類識別センサ |
JP2005182285A (ja) * | 2003-12-17 | 2005-07-07 | Sankyo Seiki Mfg Co Ltd | 紙葉類識別装置及び紙葉類識別センサ |
JP4586151B2 (ja) * | 2003-12-17 | 2010-11-24 | 日本電産サンキョー株式会社 | 紙葉類識別装置 |
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