JPH06195633A - 磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド及びその製造方法

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JPH06195633A
JPH06195633A JP23553093A JP23553093A JPH06195633A JP H06195633 A JPH06195633 A JP H06195633A JP 23553093 A JP23553093 A JP 23553093A JP 23553093 A JP23553093 A JP 23553093A JP H06195633 A JPH06195633 A JP H06195633A
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JP
Japan
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magnetic
magnetic head
gap
block
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Application number
JP23553093A
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English (en)
Inventor
Noriyoshi Kubota
昇悦 久保田
Koji Honda
光二 本田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高記録容量化を可能とする多チャンネル型の
磁気ヘッドを構成し、該磁気ヘッドの品質を向上させ、
かつ安価に製造する。 【構成】 読出し用磁気ヘッド1の両側面に、書込み用
磁気ヘッド2,3を配し、磁気記録媒体摺動方向Mに読
出し用磁気ギャップg1 及び書込み用磁気ギャップg
2 ,g3 を配列させ、書込み用磁気ヘッド2,3を構成
する磁気コア10,14のギャップ形成面である突き合
わせ面10a,14aを傾斜面とし、各磁気ギャップg
1 ,g2 ,g3 を構成するギャップ形成面をデプス方向
で互いに非平行とする。なお、上記磁気ヘッドを製造す
るに際しては、書込み用磁気ヘッドブロックを構成する
センターコアブロックに読込み用磁気ヘッドブロック嵌
合溝を設け、読込み用磁気ヘッドブロックを上記嵌合溝
に嵌合するように成型した後嵌合させても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データカートリッジ用
磁気ヘッドのように、複数の磁気ギャップ(例えば書き
込み用磁気ギャップと読み出し用磁気ギャップ)が磁気
記録媒体摺動方向に配列されてなる磁気ヘッド及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば各種コンピュータ等において、情
報記憶媒体としては、ハードディスクやフレキシブルデ
ィスク等が一般的であるが、より一層の高記憶容量化を
目指してデータカートリッジも使用されるようになって
きている。
【0003】前記データカートリッジは、カセット内に
収納された磁気テープを高速で走行させ、短時間で情報
信号の読み書きを行うもので、情報信号の記録再生に際
しては、書き込み用磁気ヘッドと読み出し用磁気ヘッド
が複数配列された多チャンネル型の磁気ヘッドを用いる
のが一般的である。
【0004】図17は、従来の多チャンネル型の磁気ヘ
ッドを示すもので、それぞれ一対の磁気コアを突き合わ
せてなる書き込み用磁気ヘッド101と読み出し用磁気
ヘッド102とを磁気テープ走行方向に配列されてなる
ものである。なお、本例では、磁気テープの走行方向
(図中、右方向及び左方向)に対応して、前記書き込み
用磁気ヘッド101と読み出し用磁気ヘッド102が相
対位置を逆にして並列に2組配列されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、データカー
トリッジにおいて、高記録容量化を目指した場合、書き
込み用磁気ヘッドと読み出し用磁気ヘッドの磁気ギャッ
プ間隔はなるべく小さくした方が有利である。しかしな
がら、前述の構造の磁気ヘッドにおいて、単純に書き込
み用磁気ヘッドと読み出し用磁気ヘッドを小さくしたの
では、磁気コアのボリュームを小さくせざるを得ず、記
録効率や再生効率の点で不利である。また、書き込み用
磁気ヘッド及び読み出し用磁気ヘッドには、当然のこと
ながらコイルを配する必要があり、磁気コアに巻線スペ
ースを確保する必要がある。従って、上記のように単純
に書き込み用磁気ヘッドと読み出し用磁気ヘッドを小さ
くすると、巻線スペースの確保のために磁気コアのボリ
ュームは更に減じ、非常に不都合である。すなわち、磁
気ギャップ間隔を狭めて高記録容量化を達成することは
難しい。なお、磁気ヘッドの磁気ギャップ間隔を2mm
以下とした場合において、上記のような現象は顕著であ
る。
【0006】ところで、上記のような多チャンネル型の
磁気ヘッドを製造するに際しては、先ず、書き込み用磁
気ヘッドブロック及び読み出し用磁気ヘッドブロック
を、各々一対の磁気コアブロックを磁気ギャップを有し
て突き合わせて接合して形成する。次に、これらを接合
し、チップ切断を行い磁気ヘッドを形成する。なお、書
き込み用磁気ヘッドブロックと読み出し用磁気ヘッドブ
ロックを接合するに際しては、書き込み用磁気ヘッドブ
ロック及び読み出し用磁気ヘッドブロックのデプス合わ
せおよびトラック位置合わせを同時に行う必要がある。
しかしながら、接合と同時にデプス合わせおよびトラッ
ク位置合わせを行うと、その操作は非常に煩雑である
上、デプス及びトラック位置においてあまり良好な精度
を得ることができない。
【0007】そこで本発明は、書き込み用磁気ヘッドと
読み出し用磁気ヘッドの磁気コアのボリュームを十分確
保しつつ、両者の磁気ギャップ間隔を狭め、高記録容量
化を可能とする多チャンネル型の磁気ヘッドを提供し、
また、読み出し用磁気ヘッドブロックと書き込み用磁気
ヘッドブロックの接合を簡便に行うことが可能であり、
かつデプス及びトラック位置等の精度が良好で高品質の
磁気ヘッドを安価に製造することのできる磁気ヘッドの
製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、磁気記録媒体摺動方向に複数の磁気ギ
ャップが配列されてなる磁気ヘッドにおいて、各磁気ギ
ャップを構成するギャップ形成面がデプス方向で互いに
非平行とされていることを特徴とするものである。
【0009】また、本発明は、上記のような磁気ヘッド
において、第1の磁気ギャップを有する第1の磁気ヘッ
ド素子の両側面にセンターコアを配し、これらセンター
コアとそれぞれ閉磁路を構成する磁気コアをギャップ材
を介して接合して第2及び第3の磁気ギャップを構成
し、磁気記録媒体摺動方向にこれら第1乃至第3の磁気
ギャップが配列されるようにし、前記第2及び第3の磁
気ギャップを形成する磁気コアのギャップ形成面を傾斜
面とし、各磁気ギャップを構成するギャップ形成面をデ
プス方向で互いに非平行とすることを特徴とするもので
ある。
【0010】さらに本発明は、上記のような磁気ヘッド
において、第1の磁気ギャップが読み出し用磁気ギャッ
プであり、第2及び第3の磁気ギャップが書き込み用磁
気ギャップであることを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の磁気ヘッドの製造方法は、
両側面が傾斜面とされたセンターコアブロックの前記両
側面にそれぞれガラス溝加工を施した磁気コアブロック
をギャップ材を介して接合し、第2及び第3の磁気ギャ
ップを形成する工程と、前記センターコアブロックに第
1の磁気ヘッドブロックを嵌合するための嵌合溝を溝加
工する工程と、一対の磁気コアブロックがギャップ材を
介して接合一体化して第1の磁気ギャップを有する第1
の磁気ヘッドブロックを形成し、これを前記嵌合溝に嵌
合し、ガラス融着する工程と、磁気記録媒体摺動面側を
平面研削して第1の磁気ギャップと第2及び第3の磁気
ギャップを該磁気記録媒体摺動面に臨ませ、デプスを所
定の値に調整する工程と、各磁気ヘッドチップに分離切
断するスライシング工程により、3つの磁気ギャップを
有する構造の記録再生ヘッドを製造することを特徴とす
るものである。
【0012】さらに、本発明の磁気ヘッドの製造方法
は、両側面が傾斜面とされたセンターコアブロックの前
記両側面にそれぞれガラス溝加工を施した書き込み用磁
気コアブロックをギャップ材を介して接合する工程と、
前記センターコアブロックに読み出し用磁気ヘッドブロ
ックを嵌合するための嵌合溝を溝加工する工程と、一対
の磁気コアブロックがギャップ材を介して接合一体化さ
れた読み出し用磁気ヘッドブロックを前記嵌合溝に嵌合
し、ガラス融着する工程と、磁気記録媒体摺動面側を平
面研削して書き込み用磁気ギャップと読み出し用磁気ギ
ャップを該磁気記録媒体摺動面に臨ませ、デプスを所定
の値に調整する工程と、各磁気ヘッドチップに分離切断
するスライシング工程により、3つの磁気ギャップを有
する構造の記録再生ヘッドを製造することを特徴とする
ものである。
【0013】
【作用】本発明の磁気ヘッドにおいては、第1の磁気ギ
ャップを有する第1の磁気ヘッド素子の両側面にセンタ
ーコアを配し、これらセンターコアとそれぞれ閉磁路を
構成する磁気コアをギャップ材を介して接合して第2及
び第3の磁気ギャップを構成し、磁気記録媒体摺動方向
にこれら第1乃至第3の磁気ギャップが配列されるよう
にし、前記第2及び第3の磁気ギャップを形成する磁気
コアのギャップ形成面を傾斜面とし、各磁気ギャップを
構成するギャップ形成面をデプス方向で互いに非平行と
しているため、第1の磁気ギャップと第2,3の磁気ギ
ャップとの間隔を小さくしたときに、第1の磁気ギャッ
プを形成する磁気コア及び第2,3の磁気ギャップを形
成するセンターコア,磁気コアのボリュームを小さくす
る必要がない。
【0014】また、本発明の磁気ヘッドの製造方法にお
いては、両側面が傾斜面とされたセンターコアブロック
の前記両側面にそれぞれガラス溝加工を施した磁気コア
ブロックをギャップ材を介して接合し、第2及び第3の
磁気ギャップを形成する工程と、前記センターコアブロ
ックに第1の磁気ヘッドブロックを嵌合するための嵌合
溝を溝加工する工程と、一対の磁気コアブロックがギャ
ップ材を介して接合一体化して第1の磁気ギャップを有
する第1の磁気ヘッドブロックを形成し、これを前記嵌
合溝に嵌合し、ガラス融着する工程と、磁気記録媒体摺
動面側を平面研削して第1の磁気ギャップと第2及び第
3の磁気ギャップを該磁気記録媒体摺動面に臨ませ、デ
プスを所定の値に調整する工程と、各磁気ヘッドチップ
に分離切断するスライシング工程により、3つの磁気ギ
ャップを有する構造の記録再生ヘッドを製造するため、
センターコアに第1の磁気ヘッドブロックを嵌め込むこ
とになり、両者の接合を容易に行うことが可能であり、
かつ第1,第2,第3の磁気ギャップのデプス合わせ及
びトラック位置合わせも簡便に行うことができ、その精
度も高い。
【0015】
【実施例】以下、本発明をデータカートリッジ用の磁気
ヘッドに適用した具体的な実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。
【0016】本実施例の磁気ヘッドは、図1に示すよう
に、読み出し用磁気ヘッド1と書き込み用磁気ヘッド
2,3が、非磁性スペーサー4を介して接合されたもの
である。
【0017】上記読み出し用磁気ヘッド1は、上下に突
き合わせ面を有しガラス溝7を有する磁気コア5と、同
様に突き合わせ面を有しガラス溝8を有する磁気コア6
を読み出し用磁気ギャップg1 を有して上下の突き合わ
せ面にて対向させたものであり、磁気コア5,6間はガ
ラス溝7,8に配される融着ガラス9により接合され、
閉磁路が構成されている。なお、磁気コア5,6のバッ
ク側には、図示しない読み出し用コイルが配され、電磁
変換による再生信号を取り出すようになっている。さら
に、磁気コア5,6の読み出し用磁気ギャップg1 側の
外側面5a,6aは略傾斜面となされており、後述の書
き込み用磁気ヘッド2,3のセンターコア11,15
は、この傾斜に沿って接合される。
【0018】また、書き込み用磁気ヘッド2は、上下に
傾斜面である突き合わせ面(上部の突き合わせ面を10
aとする)を有しガラス溝12を有する磁気コア10
と、磁気コア10の上下の突き合わせ面の傾斜と合致す
るような傾斜を有する板状のセンターコア11を書き込
み用磁気ギャップg2 を有して対向させたものであり、
磁気コア10,センターコア11間はガラス溝12,セ
ンターコア11間に配される融着ガラス13により接合
され、閉磁路が構成されている。なお、磁気コア10,
センターコア11のバック側には図示しない書き込み用
コイルが配され、上記書き込み用コイルに電流を供給す
ることで、磁気コア10,センターコア11によって構
成される閉磁路に記録磁界が発生する。
【0019】さらに、書き込み用磁気ヘッド3において
も同様であり、上下の突き合わせ面(上部の突き合わせ
面を14aとする)とガラス溝16を有する磁気コア1
4と板状のセンターコア15を書き込み用磁気ギャップ
3 を有して対向させたものであり、磁気コア14,1
5間は融着ガラス17によって接合され、閉磁路が構成
されており、図示しない書き込み用コイルが配され、記
録磁界が発生するようになされている。なお、上記書き
込み用磁気ヘッド2,3の書き込み用磁気ギャップ
2 ,g3 はフルギャップタイプとするが、フルギャッ
プタイプでないものとしても良い。
【0020】そして、本実施例においては、上述のよう
に書き込み用磁気ヘッド2,3のセンターコア11,1
4を読み出し用磁気ヘッド1の磁気コア5,6の傾斜面
に沿って接合する。従って、本実施例の磁気ヘッドにお
いては、書き込み用磁気ギャップg2 ,読み出し用磁気
ギャップg1 ,書き込み用磁気ギャップg3 の順に、こ
れら磁気ギャップが図中矢印Mで示す磁気記録媒体走行
方向に配列されることとなり、また、書き込み用磁気ギ
ャップg2 ,g3 形成面(磁気コア10,14の突き合
わせ面10a,14a)が傾斜面となされていることか
ら、書き込み用磁気ギャップg2 ,読み出し用磁気ギャ
ップg1 ,書き込み用磁気ギャップg3を構成するギャ
ップ形成面がデプス方向で互いに非平行とされている。
【0021】すなわち、本実施例の磁気ヘッドにおいて
は、読み出し用磁気ギャップg1 及び書き込み用磁気ギ
ャップg2 ,g3 間の間隔を小さくした場合において
も、読み出し用磁気ヘッド1を構成する磁気コア5,
6、書き込み用磁気ヘッド2,3を構成する磁気コア1
0,14及びセンターコア11,15のボリュームを小
さくする必要がなく、高記録容量化が達成される。
【0022】特に、従来のように、読み出し用磁気ヘッ
ド,書き込み用磁気ヘッドを順次接合して上記構成の磁
気ヘッドを形成した場合、各磁気ギャップ間隔を小さく
するためには、書き込み用磁気ヘッドに挟まれる読み出
し用磁気ヘッドの磁気コアのボリュームを極端に小さく
する必要があり、不都合が生じていた。しかしながら、
本実施例の磁気ヘッドにおいては、読み出し用磁気ヘッ
ド2,3を構成する磁気コア10,14及びセンターコ
ア11,15がバック側に向けて広がるように斜め方向
に配されているため、これらの間に読み出し用磁気ヘッ
ド1を構成する磁気コア5,6を配するスペースが従来
のものよりも確保される。従って、読み出し用磁気ギャ
ップg1 及び書き込み用磁気ギャップg2 ,g3 間の間
隔を小さくした場合においても、読み出し用磁気ヘッド
1を構成する磁気コア5,6のボリュームを小さくする
必要はない。なお、本実施例の磁気ヘッドにおいては、
磁気ギャップ間隔が1mm以上であれば、良好な特性が
得られるものと思われる。
【0023】本実施例においては、読み出し用磁気ヘッ
ド及び書き込み用磁気ヘッドとして通常の磁気ヘッドを
用いた磁気ヘッドについて述べてきたが、本発明の実施
例はこれに限られるものではなく、メタル・イン・ギャ
ップ・ヘッド、いわゆるMIGヘッド等を用いた場合に
おいても適用可能であり、例えば、書き込み用磁気ヘッ
ドブロックをMIGヘッドとした例等が挙げられる。こ
の場合には、書き込み用磁気ヘッドブロックの磁気コア
ブロックのみ、または磁気コアブロックとセンターコア
ブロックの両方のギャップ形成面に強磁性金属薄膜を形
成すれば良い。
【0024】さらに、本実施例においては、読み出し用
磁気ヘッドが書き込み用磁気ヘッドにて挟み込まれた形
状の磁気ヘッドの実施例について述べてきたが、本発明
の実施例はこれに限られるものではなく、例えば、書き
込み用磁気ヘッドが読み出し用磁気ヘッドに挟み込まれ
た形状等の磁気ヘッドが挙げられる。
【0025】次に、上述した磁気ヘッドの製造方法の実
施例について説明する。先ず、書き込み用磁気ヘッドブ
ロックの形成を行う。書き込み用磁気ヘッドブロック
は、磁気コアブロックとセンターコアブロックにより構
成されている。最初に磁性体よりなるブロックを所望の
角度で斜めに切断し、磁気コアブロックを得る。そし
て、磁気コアブロックの傾斜面の面出し加工を行い、図
2に示すように該磁気コアブロック21の傾斜面である
ギャップ形成面21aに磁気コアブロック21とセンタ
ーコアブロックのガラス融着を行うための一方に傾斜部
を有する溝状のガラス溝22を形成する。このとき、ガ
ラス溝22によって書き込み用磁気ギャップの深さ(デ
プス)を規制することになるため、ガラス溝22の傾斜
部の先端部22aが該磁気コアブロック21のデプスが
0となる位置にあたるようにガラス溝22を形成する。
そして、磁気コアブロック21のギャップ形成面21a
に、例えばSiO2 等よりなるギャップ材をスパッタリ
ング等の真空薄膜形成手段により形成する。
【0026】次にセンターコアブロックの面出しを行
う。図3に示すような磁性体よりなる角柱状のブロック
23の両肩を斜めに切り欠くような図中の破線で示す研
削部23a,23bを研削する。このとき、研削部23
a,23bの傾斜を上記磁気コアブロック21の傾斜面
に合致するような傾斜とする。上記研削部23a,23
bを研削したセンターコアブロック23の傾斜面には磁
気コアブロック21と同様に例えばSiO2 等よりなる
ギャップ材をスパッタリング等の真空薄膜形成手段によ
り形成する。
【0027】そして、上記磁気コアブロック21とセン
ターコアブロック23、磁気コアブロック21と同様に
形成された磁気コアブロック24の接合を行う。すなわ
ち、図4に示すように、磁気コアブロック21,磁気コ
アブロック24の傾斜面とセンターコアブロック23の
傾斜面が接するように挟んで支持し、各磁気コアブロッ
ク21,24のガラス溝22,25に融着ガラス26を
配して加圧加熱処理を施す。この際、磁気コアブロック
21,24のガラス溝22,25の先端部22a,25
aの高さが一致するように、つまりデプス0の位置が一
致するように接合させる。こうして、図5に示すような
2つの書き込み用磁気ギャップg2 ,g3 を有するフル
ギャップタイプの書き込み用磁気ヘッドブロック27を
得る。
【0028】次に、上記書き込み用磁気ヘッドブロック
27に後述の読み出し用磁気ヘッドブロック嵌合溝を形
成する。すなわち、図6に示すように磁気コアブロック
21,24とセンターコアブロック23よりなる書き込
み用磁気ヘッドブロック27のセンターコアブロック2
3に、断面略V字状で底部には矩形状の嵌合部を有する
形状、すなわち傾斜部29と、その先端の両側に溝部3
1,32を有する矩形状の嵌合部30よりなる嵌合溝2
8を形成するものである。嵌合溝28に後述の読み出し
用磁気ヘッドブロックを嵌合する際、嵌合する位置によ
り読み出し用磁気ヘッドブロックに形成される読み出し
用磁気ギャップのデプスの読み出し用磁気ギャップg
2 ,g3 のデプスに対する相対位置が決定される。従っ
て、嵌合溝28を傾斜部29と矩形状の嵌合部30によ
って構成し、嵌合溝28の嵌合部30の底部に突き当て
面30aを有する形状とすることで、読み出し用磁気ヘ
ッドブロックのデプスの位置合わせがより確実に行われ
るようにしている。また、嵌合部30の先端の両側に溝
部31,32を設け、いわゆる逃げ加工を行うことによ
り、読み出し用磁気ヘッドブロックの嵌合がより確実に
行われるようにしている。なお、嵌合溝28の深さ等の
寸法は読み出し用磁気ヘッドブロックと書き込み用磁気
ヘッドブロック27のデプス合わせの可能な範囲で設定
する。
【0029】次に読み出し用磁気ヘッドブロックの形成
を行う。先ず、図7に示すように一方の磁気コアブロッ
クを形成するべく、磁性体よりなるブロックに読み出し
用磁気ギャップのトラック幅を決定する複数のH溝35
を形成し、これと直交するようにもう一方の磁気コアブ
ロックとの融着接合を行うためのガラス溝34を形成
し、磁気コアブロック33を形成する。該ガラス溝34
は、一方が傾斜面となっている溝部であり、これにより
読み出し用磁気ギャップの深さ(デプス)を規制するこ
とになるため、ガラス溝34の傾斜部の先端に矩形部3
4aを設け、該矩形部34aの先端部がデプスが0とな
る位置にあたるようにガラス溝34を形成する。そし
て、磁気コアブロック33のギャップ形成面33aに、
例えばSiO2 等よりなるギャップ材をスパッタリング
等の真空薄膜形成手段により形成する。
【0030】次に、もう一方の磁気コアブロックを形成
するべく、磁性体よりなるブロックにH溝とガラス溝を
形成するが、この際、該磁気コアブロックの突き当て面
幅が前記磁気コアブロック33のトラック幅よりも大き
くなるようにH溝を形成し、かつ該磁気コアブロックの
突き当て面深さが前記磁気コアブロック33のデプスよ
りも大きくなるようにガラス溝を形成する。何故なら、
本実施例の磁気ヘッドは高記録容量化に対応するもので
あり、読み出し用磁気ヘッドの磁気ギャップに必要とさ
れるトラック幅が非常に小さく、読み出し用磁気ヘッド
ブロックを形成すべく、一対の磁気コアブロックを接合
する際に磁気ギャップ部にズレが生じ易いためである。
上記のように、一方の磁気コアブロックの突き当て面を
もう一方の磁気コアブロックのギャップ形成面よりも大
きくしておけば、接合の際、多少のズレが生じても後者
の磁気コアブロックの磁気ギャップ形成面により決定さ
れる所定のトラック幅及びデプスを有する磁気ギャップ
を形成することができるためである。なお、上記磁気コ
アブロックの突き当て面にもギャップ材の形成を行う。
【0031】そして、図8に示すように、上記のように
して得られた磁気コアブロック33と、同様にして得ら
れた磁気コアブロック36を接触させ、ガラス溝34,
37内に融着ガラス38を配し、加熱加圧処理を施して
接合させ、図9に示すような読み出し用磁気ギャップg
1 を有する読み出し用磁気ヘッドブロック39を得る。
次に、図9に示すように読み出し用磁気ヘッドブロック
39に肩落とし加工を行う。すなわち、図9中破線で示
される研削部33a,36aを研削するものであり、研
削部33a,36aは読み出し用磁気ヘッドブロック3
9が書き込み用磁気ヘッドブロック27の嵌合溝28に
嵌合するように嵌合溝28に略沿った形状となるように
研削されるものであり、かつ読み出し用磁気ヘッドブロ
ック39と書き込み用磁気ヘッドブロック27のデプス
合わせが可能なように研削されるものである。研削部3
3a,36aが研削された後の読み出し用磁気ヘッドブ
ロック39は、書き込み用磁気ヘッドブロック27の嵌
合溝28の傾斜部29に若干の隙間を有して対応する傾
斜部39bと嵌合溝28の嵌合部30に嵌合する矩形の
突出部39aにより構成される。このとき、書き込み用
磁気ヘッドブロック27の嵌合溝28の嵌合部30の突
き当て面30aから書き込み用磁気ヘッドブロック27
のデプス0の位置までの距離と、読み出し用磁気ヘッド
ブロック39の突出部39aの先端から読み出し用磁気
ヘッドブロック39のデプス0の位置までの距離を合わ
せることにより、書き込み用磁気ヘッドブロック27と
読み出し用磁気ヘッドブロック39のデプス合わせを簡
便に行うことができる。
【0032】そして、書き込み用磁気ヘッドブロックと
読み出し用磁気ヘッドブロックの接合を行う。すなわ
ち、図10に示すように書き込み用磁気ヘッドブロック
27のセンターコアブロック23の嵌合溝28に読み出
し用磁気ヘッドブロック39を嵌合させ、書き込み用磁
気ヘッドブロック27と読み出し用磁気ヘッドブロック
39の間の隙間に融着ガラス40を配し、加熱加圧処理
を施し接合を行い、磁気ヘッドブロック41を得る。こ
の際、前述のように書き込み用磁気ヘッドブロック27
の嵌合溝28の突き当て面30aから書き込み用磁気ヘ
ッドブロック27のデプス0の位置までの距離と、読み
出し用磁気ヘッドブロック39の突出部39aの先端か
ら読み出し用磁気ヘッドブロック39のデプス0の位置
までの距離が合わせられているため、書き込み用磁気ヘ
ッドブロック27のガラス溝22,25の先端部22
a,25a(デプス0の位置)と、読み出し用磁気ヘッ
ドブロック39のガラス溝34の先端部34a(デプス
0の位置)の高さが一致しており、書き込み用磁気ヘッ
ドブロック27と読み出し用磁気ヘッドブロック39の
デプスを簡便,正確に合わせることができる。なお、本
実施例の磁気ヘッドにおいては書き込み用磁気ヘッドブ
ロックがフルギャップタイプであるため、該書き込み用
磁気ヘッドブロックにはH溝が設けられておらず、書き
込み用磁気ヘッドブロック及び読み出し用磁気ヘッドブ
ロックのH溝合わせ、つまりトラック位置合わせを行う
必要はない。
【0033】このようにして得られた磁気ヘッドブロッ
クの媒体摺動面およびバック側に所定の条件で研削を行
い、チップ切断して磁気ヘッドを得る。すなわち、図1
1に示すように磁気ヘッドブロック41の各磁気ギャッ
プg1 ,g2 ,g3 に所望のデプスを形成できるような
研削面Dにて研削を行う。この際、読み出し用磁気ヘッ
ドブロック39の突出部39aおよび書き込み用磁気ヘ
ッドブロック27の嵌合溝28の嵌合部30は研削によ
り削り落とされる。
【0034】本実施例の磁気ヘッドの製造方法において
は、書き込み用磁気ヘッドブロックのセンターコアブロ
ックに読み出し用磁気ヘッドブロックの嵌合溝を設け
て、該嵌合溝に嵌合するように成型した読み出し用磁気
ヘッドブロックを嵌め込むため、両者の接合が非常に簡
便に行われ、かつ両者のデプス合わせを簡便,正確に行
うことができる。また、本実施例の磁気ヘッドの製造方
法においては、書き込み用磁気ヘッドがフルギャップタ
イプのものであったため、書き込み用磁気ヘッドブロッ
クと読み出し用磁気ヘッドブロックの接合を行う際、両
者のトラック位置合わせをする必要がなく、両者の接合
を非常に簡便に行うことができる。
【0035】なお、本実施例の磁気ヘッドは、次のよう
な製造方法によって製造しても良い。ただし、以下に述
べる磁気ヘッドの製造方法は、書き込み磁気ヘッドがフ
ルギャップタイプでない場合の製造方法とする。
【0036】先ず、読み出し用磁気ヘッドブロックを形
成する。すなわち、磁性体よりなる一対のブロックに所
定のトラック幅を形成できるH溝を形成し、これに直交
するように所定のデプスを形成できるガラス溝を形成
し、一対の磁気コアブロックを形成する。次に、図12
に示すように、これら一対の磁気コアブロック51,5
2をそれぞれのガラス溝53,54およびH溝55,5
6の位置が合致するように突き合わせ、ガラス溝53,
54に融着ガラス42を配して接合する。次に、接合し
た一対の磁気コアブロック51,52により形成される
読み出し用磁気ヘッドブロック50の成型を行う。すな
わち、読み出し用磁気ヘッドブロック50に肩落とし加
工を施すものであり、図12中破線で示すように磁気コ
アブロック51,52の上部の研削部51a,52aを
研削し、図13に示すような読み出し用磁気ヘッドブロ
ック50を得る。
【0037】次に、書き込み用磁気ヘッドブロックを形
成する。すなわち、1つのブロックを所望の角度で斜め
に切断し、一対の磁気コアを形成する2つのブロックを
得る。そのうちの一方のブロックの傾斜面に所定のトラ
ック幅を規制できるH溝を形成し、これに直交するよう
に所定のデプスを規制できるガラス溝を形成し、もう一
方のブロックにはトラック幅を規制できるH溝を形成し
て、一対の磁気コアブロックを得る。次に、図14に示
すように、これらの一対の磁気コアブロック58,59
をH溝61,62の位置が合致するように突き合わせ、
ガラス溝60に融着ガラス43を配して接合する。次
に、接合した一対の磁気コアブロック58,59により
形成される書き込み用磁気ヘッドブロック57の成型を
行う。すなわち、図14中破線で示すように磁気コアブ
ロック59の研削部59aを研削し、図15に示すよう
な書き込み用磁気ヘッドブロック57を得る。このと
き、研削部59aの傾斜は、読み出し用磁気ヘッドブロ
ック50の研削部51a,52aの傾斜と合致する傾斜
角とする。
【0038】そしてこれらの読み出し用磁気ヘッドブロ
ック,書き込み用磁気ヘッドブロックを接合する。すな
わち、図16に示すように、読み出し用磁気ヘッドブロ
ック50と、書き込み用磁気ヘッドブロック57と、こ
れと同様に形成された書き込み用磁気ヘッドブロック6
3を非磁性スペーサー67を介して接合するものであ
り、このとき、書き込み用磁気ヘッドブロック57のガ
ラス溝60の先端部60a、読み出し用磁気ヘッドブロ
ック50のガラス溝53の先端部53a、書き込み用磁
気ヘッドブロック63のガラス溝66の先端部66aの
位置を合わせ、すなわちデプス0の位置を合わせること
により各ブロックのデプスを合わせ、かつ書き込み用磁
気ヘッドブロック57に形成されるH溝61,62、読
み出し用磁気ヘッドブロック50に形成されるH溝5
5,56、書き込み用磁気ヘッドブロック63に形成さ
れるH溝64,65の位置を合わせることにより各ブロ
ックのトラック位置を合わせる。従って、書き込み用磁
気ヘッドブロック57,読み出し用磁気ヘッドブロック
50,書き込み用磁気ヘッドブロック63は、その各々
の磁気ギャップg3 ,g1 ,g2 のトラック位置および
デプスが一致した状態で接合され、磁気ヘッドブロック
が形成される。
【0039】この後、上記磁気ヘッドブロックの媒体摺
動面とバック側に研削を施し、チップ切断を行い、図1
に示されるような磁気ヘッドを得る。
【0040】しかしながら、上記のような製造方法で本
実施例の磁気ヘッドを製造すると、読み出し用磁気ヘッ
ドブロックと書き込み用磁気ヘッドブロックを接合する
際に、両者のトラック位置及びデプス合わせを行いなが
ら接合を行う必要があり、操作が煩雑である上、トラッ
ク位置,デプスの精度が低下し易い。従って、前述した
製造方法によって製造する方が好ましい。
【0041】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気ヘッドにおいては、第1の磁気ギャップを有す
る第1の磁気ヘッド素子の両側面にセンターコアを配
し、これらセンターコアとそれぞれ閉磁路を構成する磁
気コアをギャップ材を介して接合して第2及び第3の磁
気ギャップを構成し、磁気記録媒体摺動方向にこれら第
1乃至第3の磁気ギャップが配列されるようにし、前記
第2及び第3の磁気ギャップを形成する磁気コアのギャ
ップ形成面を傾斜面とし、各磁気ギャップを構成するギ
ャップ形成面をデプス方向で互いに非平行としているた
め、第1の磁気ギャップと第2,3の磁気ギャップとの
間隔を小さくしたときに、第1の磁気ギャップを形成す
る磁気コア及び第2,3の磁気ギャップを形成するセン
ターコア,磁気コアのボリュームを小さくする必要がな
く、高記録容量化を達成できる。また、このことから、
上記のような構成を採用すれば、3つ以上の磁気ギャッ
プを有し、磁気ギャップ間隔が狭められ、高記録容量化
を可能とする多チャンネル型の磁気ヘッドを提供するこ
とも可能である。
【0042】また、本発明の磁気ヘッドの製造方法にお
いては、両側面が傾斜面とされたセンターコアブロック
の前記両側面にそれぞれガラス溝加工を施した磁気コア
ブロックをギャップ材を介して接合し、第2及び第3の
磁気ギャップを形成する工程と、前記センターコアブロ
ックに第1の磁気ヘッドブロックを嵌合するための嵌合
溝を溝加工する工程と、一対の磁気コアブロックがギャ
ップ材を介して接合一体化して第1の磁気ギャップを有
する第1の磁気ヘッドブロックを形成し、これを前記嵌
合溝に嵌合し、ガラス融着する工程と、磁気記録媒体摺
動面側を平面研削して第1の磁気ギャップと第2及び第
3の磁気ギャップを該磁気記録媒体摺動面に臨ませ、デ
プスを所定の値に調整する工程と、各磁気ヘッドチップ
に分離切断するスライシング工程により、3つの磁気ギ
ャップを有する構造の記録再生ヘッドを製造するため、
センターコアに第1の磁気ヘッドブロックを嵌め込むこ
とになり、両者の接合を容易に行うことが可能であり、
かつ第1,第2,第3の磁気ギャップのデプス合わせ及
びトラック位置合わせも簡便に行うことができ、その精
度も高い。従って、デプス及びトラック位置等の精度が
良好で高品質の磁気ヘッドを安価に製造することがで
き、その工業的価値は非常に高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気ヘッドの実施例を示す側
面図である。
【図2】本発明を適用した磁気ヘッドの製造方法の一実
施例を工程順に示すものであり、書き込み用磁気ヘッド
ブロックの磁気コアブロックにガラス溝を形成する工程
を示す斜視図である。
【図3】書き込み用磁気ヘッドブロックのセンターコア
ブロックの面出しを行う工程を示す斜視図である。
【図4】磁気コアブロックとセンターコアブロックを接
合し、書き込み用磁気ヘッドブロックを形成する工程を
示す側面図である。
【図5】形成された書き込み用磁気ヘッドブロックを示
す側面図である。
【図6】書き込み用磁気ヘッドブロックに読み出し用磁
気ヘッドブロックの嵌合溝を形成する工程を示す側面図
である。
【図7】読み出し用磁気ヘッドブロックの磁気コアブロ
ックを形成する工程を示す斜視図である。
【図8】一対の磁気コアブロックを接合し、読み出し用
磁気ヘッドブロックを形成する工程を示す側面図であ
る。
【図9】読み出し用磁気ヘッドブロックに研削加工を施
す工程を示す側面図である。
【図10】書き込み用磁気ヘッドブロックと読み出し用
磁気ヘッドブロックを接合する工程を示す側面図であ
る。
【図11】得られる磁気ヘッドブロックを示す側面図で
ある。
【図12】本発明を適用した磁気ヘッドの製造方法の他
の実施例を工程順に示すものであり、読み出し用磁気ヘ
ッドブロックに研削加工を施す工程を示す斜視図であ
る。
【図13】得られる読み出し用磁気ヘッドブロックを示
す斜視図である。
【図14】書き込み用磁気ヘッドブロックに研削加工を
施す工程を示す斜視図である。
【図15】得られる書き込み用磁気ヘッドブロックを示
す斜視図である。
【図16】書き込み用磁気ヘッドブロックと読み出し用
磁気ヘッドブロックを接合する工程を示す斜視図であ
る。
【図17】従来の多チャンネル型の磁気ヘッドを示す平
面図である。
【符号の説明】
1・・・読み出し用磁気ヘッド 2,3・・・書き込み用磁気ヘッド 5,6,10,14・・・磁気コア 5a,6a・・・外側面 10a,14a・・・突き合わせ面 11,15・・・センターコア 21,24,33,36・・・磁気コアブロック 23・・・センターコアブロック 27・・・読み出し用磁気ヘッドブロック 28・・・嵌合溝 29・・・傾斜部 30・・・嵌合部 31,32・・・溝部 39・・・書き込み用磁気ヘッドブロック 41・・・・・・・・磁気ヘッドブロック g1 ・・・・・・・・読み出し用磁気ギャップ g2 ,g3 ・・・・・書き込み用磁気ギャップ M・・・磁気記録媒体走行方向

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体摺動方向に複数の磁気ギャ
    ップが配列されてなる磁気ヘッドにおいて、 各磁気ギャップを構成するギャップ形成面がデプス方向
    で互いに非平行とされていることを特徴とする磁気ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 第1の磁気ギャップを有する第1の磁気
    ヘッド素子の両側面にセンターコアが配されるととも
    に、これらセンターコアにそれぞれ閉磁路を構成する磁
    気コアがギャップ材を介して接合されて第2及び第3の
    磁気ギャップが構成され、磁気記録媒体摺動方向にこれ
    ら第1乃至第3の磁気ギャップが配列されてなる磁気ヘ
    ッドにおいて、 前記第2及び第3の磁気ギャップを形成する磁気コアの
    ギャップ形成面が傾斜面とされ、各磁気ギャップを構成
    するギャップ形成面がデプス方向で互いに非平行とされ
    ていることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 第1の磁気ギャップが読み出し用磁気ギ
    ャップであり、第2及び第3の磁気ギャップが書き込み
    用磁気ギャップであることを特徴とする請求項2記載の
    磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 両側面が傾斜面とされたセンターコアブ
    ロックの前記両側面にそれぞれガラス溝加工を施した磁
    気コアブロックをギャップ材を介して接合し、第2及び
    第3の磁気ギャップを形成する工程と、 前記センターコアブロックに第1の磁気ヘッドブロック
    を嵌合するための嵌合溝を溝加工する工程と、 一対の磁気コアブロックをギャップ材を介して接合一体
    化して第1の磁気ギャップを有する第1の磁気ヘッドブ
    ロック形成し、これを前記嵌合溝に嵌合し、ガラス融着
    する工程と、 磁気記録媒体摺動面側を平面研削して第1の磁気ギャッ
    プと第2及び第3の磁気ギャップを該磁気記録媒体摺動
    面に臨ませ、デプスを所定の値に調整する工程と、 各磁気ヘッドチップに分離切断するスライシング工程に
    より、3つの磁気ギャップを有する構造の記録再生ヘッ
    ドを製造することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 両側面が傾斜面とされたセンターコアブ
    ロックの前記両側面にそれぞれガラス溝加工を施した書
    き込み用磁気コアブロックをギャップ材を介して接合す
    る工程と、 前記センターコアブロックに読み出し用磁気ヘッドブロ
    ックを嵌合するための嵌合溝を溝加工する工程と、 一対の磁気コアブロックがギャップ材を介して接合一体
    化された読み出し用磁気ヘッドブロックを前記嵌合溝に
    嵌合し、ガラス融着する工程と、 磁気記録媒体摺動面側を平面研削して書き込み用磁気ギ
    ャップと読み出し用磁気ギャップを該磁気記録媒体摺動
    面に臨ませ、デプスを所定の値に調整する工程と、 各磁気ヘッドチップに分離切断するスライシング工程に
    より、3つの磁気ギャップを有する構造の記録再生ヘッ
    ドを製造することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
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