JPH0684131A - 複合型磁気ヘッド用コアの製造方法 - Google Patents

複合型磁気ヘッド用コアの製造方法

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JPH0684131A
JPH0684131A JP25543492A JP25543492A JPH0684131A JP H0684131 A JPH0684131 A JP H0684131A JP 25543492 A JP25543492 A JP 25543492A JP 25543492 A JP25543492 A JP 25543492A JP H0684131 A JPH0684131 A JP H0684131A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バックハイト(BH)側の側面基準加工で、
途中のポールハイト(PH)側の側面加工が容易で、ギ
ャップ深さ精度が出し易い複合型コアの製造方法を提供
する。 【構成】 BH側の側面を加工したUバー3と該Uバー
3の幅よりやゝ狭い幅のIバー1とを、BH面で幅の差
が生ずるように接着してフェライトコア構造体7を形成
する第1ガラスボンディング工程と、該構造体7をBH
側の側面基準でPH側の側面を加工する工程と、Uバー
裏面基準でIバー1の厚み加工する工程と、前記構造体
7のトラック幅形成用溝加工と、BH側の側面基準で二
つの構造体7を一体的に接着して複合型コア14を形成
する第2ガラスボンディング工程と、該複合型コア14
をBH側の側面基準でPH側の側面を加工する工程と、
該複合型コア14にコイル溝を加工する工程と、該複合
型コア14よりコアチップ19を切り出すコア切断工程
と、該コアチップ19の少なくとも一方の切断面18を
ラップ加工する工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合型磁気ヘッド用コ
アの製造に係り、特にフェライト材料からなる二つのフ
ェライトコア構造体を組み合わせて形成される複合型磁
気ヘッド用コアの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、一般に知られているフェライ
トコアは、一対のフェライト部材にて構成されたリング
形状をなすものであって、それにより環状の磁路が構成
される一方、それらフェライト部材の一方の対向部間に
該磁路を横切る方向に所定の間隙の磁気ギャップが設け
られており、この磁気ギャップによって、それを挟むフ
ェライト部材の外面に摺接される磁気テープや磁気ディ
スク等の磁気記録媒体に対して、周知の如く所定の記録
や再生が行なわれ得るようになっている。ところで、こ
のようなフェライトコアを単独で使用する場合の他に、
その二つを組み合せて一体化した複合型の磁気ヘッド用
コアとして用いる場合があり、例えば、一方が記録専用
フェライトコア、他の一方が再生専用フェライトコアと
か、または一方が記録・再生専用フェライトコア、他の
一方が消去専用フェライトコアとされ、二つのフェライ
トコアが一体化されて、複合型のコアを構成している。
【0003】さて、従来の一般的な複合型コアの製造方
法の概要を図7及び図8で説明する。先ず、図7にて長
手方向に直角な断面がU字形状をしたフェライト部材よ
りなるUバー70のギャップ深さの未完成寸法、所謂ポ
ールハイト(以下PHと略記する)側の側面70aを加
工の基準に対向面72を加工しUバーブランクの全幅を
設定する。こゝでUバー70の全幅からPHとの差をバ
ックハイト(以下BHと略記する)とする。一般にUバ
ー70及びIバー71の幅は同一に設定されているが、
図7の如くUバー70のPH側の側面70aとIバー7
1の一方の面を揃えて第1のガラスボンディングされた
二つのフェライトコア構造体を更に第2のガラスボンデ
ィングにより一体化された複合型のコアのPH側の側面
70aを基準にして、対向面72を加工してコアチップ
73が完成される。こゝでのBHが完成時のBHとな
る。従ってUバー70はブランク時のBHの精度は低く
てもPHは高い精度が要求される。
【0004】次に、図8にて、上記コアチップ73をス
ライダー80に接着するとき、コアチップ73のPH側
の側面基準でスライダー80の磁気記録媒体摺接側の面
81とを揃えて接着すると、スライダー80の下面82
とコアチップ73のBH側の側面74とがスライダー8
0とコアチップ73の寸法差により揃わない。また図8
の如くスライダー80の磁気記録媒体摺接側の面81を
加工するのに、コアチップ73のPH精度がでていて
も、スライダー80の高さ精度がばらつくと、スライダ
ー間に高さの差Bを生じ、複数個同時に加工する際にス
ライダー80の下面82基準で加工するのでギャップ深
さ(以下GDと略記する)の精度が悪くなる。従って本
質的には必要でないスライダー80の高さ精度が極めて
厳しく、例えば±2um程度が要求される。前記した如
く、従来一般にUバー70をIバー71の幅を同一に設
定するのは、両者に所定の差、例えば100μm程度を
確保することが困難であり、後述するBH側の側面基準
の加工法を採用しなかったのは、Uバー及びIバーのそ
れぞれの加工精度、両者のブランクの変形によるばらつ
き、両者を接着するガラスボンディングのセットのばら
つき等が相乗され、所定の差、例えば100μm程度を
正確に保証できず、それらのばらつきを考慮すると所定
の差より大きく設定せざるを得えないことになる。この
ことは、後工程で、コイル及びバックコアを組み込んで
磁気ヘッドを構成するが、その際バックコアの接触面積
の大小に影響し、接触面積が小さいときは磁気抵抗が大
きくなり、ヘッドの電磁変換特性を劣化させる結果とな
る。従って従来よりUバーとIバーの幅を同一に設定し
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな製造方法にあっては、前述の如く、Uバー70のP
H基準で加工を行なうため、BH面の加工工数が増加
し、またスライダー80の高さ精度及びUバー70のP
H精度が極めて厳しく要求されることによる製造コスト
のアップと、一方、スライダー80の高さ精度のばらつ
きから起因するGD精度の低下を招き電磁変換特性を劣
化させるなどの大きな問題があった。
【0006】本発明の目的は上記問題点を解決するもの
で、二つのフェライト部材にてリング状のコアを形成し
たフェライトコア構造体の二つを組み合せる複合型コア
を製造するに際して、BH側の側面基準で加工を行な
い、品質が安定し、歩留りの良い複合型コアを製造する
方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における複合型磁気ヘッド用コアの製造方法
の構成は、長手方向に直角な断面がU字形状をしたフェ
ライト部材よりなり、アペックス部を基準にしてバック
ハイト側の側面をバックハイト精度を出すように加工を
施したUバーと、該Uバーの幅よりやゝ狭く長手方向に
直角な断面がI字形状をしたフェライト部材よりなるI
バーとを、前記Uバーの開口部をIバーにて閉じてコイ
ル巻線用の孔を形成する如く前記Uバーのポールハイト
側の側面とIバーの一方の面を揃え、前記UバーとIバ
ーとの幅の差に相当する段差が生ずる如く組み合せてガ
ラス接合してフェライトコア構造体を形成する第1ガラ
スボンディング工程と、該フェライトコア構造体で前記
ポールハイト側の側面に対向する面、即ちバックハイト
側の側面を加工の基準にしてポールハイト側の側面を加
工する工程と、前記フェライトコア構造体のUバー側の
裏面を加工の基準にしてIバーの厚みを減ずる加工をす
る工程と、前記フェライトコア構造体のポールハイト側
の側面に対して、磁気ギャップを挟むIバーからUバー
側に延びるトラック幅を規定するトラック幅形成用溝
を、前記ポールハイト側の側面から前記コイル巻線用の
孔に達する深さの溝を加工するトラック幅形成用溝加工
工程と、該トラック幅形成用溝加工が施されたフェライ
トコア構造体の二つを用いて、それらのIバーが背中合
わせに所定の間隔をもって位置するようにスペーサを挟
み、且つ所定の位置関係をもって対向し、それぞれのバ
ックハイト側の側面が同一平面になる如く配置し組み合
わせる工程と、該組み合わされた二つのフェライトコア
構造体の前記溝形成部分の上にガラスを載置せしめ、該
ガラスを加熱、溶融することによって、前記フェライト
コア構造体の設けられたトラック幅形成用溝内に該ガラ
スを充填せしめると共に、それら構造体の間の間隙にガ
ラスを浸透せしめて、それら二つのフェライトコア構造
体を一体的に接着し、複合型コアを形成する第2ガラス
ボンディング工程と、該複合型コアのバックハイト側の
側面を加工の基準にして、ポールハイト側の側面を幅寸
法を減ずるように加工する加工工程と、該複合型コアに
コイルを挿入することができるようにするためのコイル
溝加工工程と、該複合型コアを必要に応じてその長手方
向に所定の長さで切断するコア切断工程と、該切断され
たコアの切断面の少なくとも一方の面をラップしてコア
チップを形成するラップ加工工程とを、含むことを特徴
とするものである。
【0008】
【作用】従って、本発明によれば、UバーのBHをUバ
ー単体のときに精度良く加工しておくこと、及びUバー
の幅をIバーの幅よりやゝ広くして、UバーのPH面と
Iバーの一方の面を揃えて両者の幅の差に相当する段差
を生ずる如く第1のガラスボンディングを行ないフェラ
イトコア構造体を構成することにより、BH側の側面基
準で後加工を行なうため、途中工程でのPH側の側面の
加工が容易であり、BHは完成まで変わることなくギャ
ップ深さ精度が出し易く、またスライダー高さ精度が粗
くてもコアチップをスライダーに組み込んで、BH側の
側面基準でPH側の側面を加工するので、ギャップ深さ
は精度よく加工できる。また前記段差はIバー端面がB
H側の側面より低いので、BH面基準加工法に有利であ
る。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例
を説明する。図1は本発明の複合型磁気ヘッド用コアの
製造工程を示す説明図、図2は図1(c)の第1ガラス
ボンディング工程の治具の説明図、図3は図1(f)の
トラック幅形成用溝加工工程の治具の説明図、図4は図
1(g)の第2ガラスボンディング工程の治具の説明図
である。
【0010】まず、図1において、図1(a)はフェラ
イト部材よりなり、長さが数10mmで長手方向に直角
な断面がI字形状をしたIバーの長手方向に直角な断面
図で、Iバーの幅w2 は、例えば2950μm程度であ
り、少なくとも片面にSiO2 の被膜を蒸着し、蒸着膜
2の膜厚は記録、再生(R/W)及び消去(E)側で異
なり、膜厚はそのまゝギャップ長になる。図1(b)は
フェライト部材よりなり、長さが数10mmで長手方向
に直角な断面がU字形状になるように表溝加工を施した
Uバー3の長手方向に直角な断面図である。アペックス
部Apを基準にして、バックハイト側の側面4をバック
ハイト精度を出すように平滑に研磨し、Uバー3の幅w
1 は、例えば3050μm程度に加工する。幅w1 から
PHを引いた値、所謂バックハイト(BH)は、本実施
例ではコア完成まで変らない。
【0011】次に、図1(c)に示すように、Uバー3
のPH側の側面とIバー1の一方の面を揃えて、Uバー
3の開口部をIバー1の蒸着膜2側で閉じてコイル巻線
用の孔5を形成し、ガラス6を加熱、溶融することによ
り第1ガラスボンディングを行なう。前述した如くUバ
ー3とIバー1の幅の差により生ずる段差A、例えば1
00μm程度生ずることになる。第1ガラスボンディン
グ工程でフェライトコア構造体7が形成される。図2は
第1ガラスボンディング工程の治具の説明図で、第1ガ
ラスボンディング治具本体20はアルミナ材よりなり、
敷板21上に上述したUバー3のPH側の側面とIバー
1の一方の面を揃えた複数個のフェライト構造体7を押
板22を介してクサビ23又は押えねじ24で押圧する
構造になっている。
【0012】前記フェライトコア構造体7を図1(d)
に示すように、BH側の側面を加工の基準にしてPH側
の側面8を平滑に加工する。こゝで2つのフェライトコ
ア構造体7の幅寸法は同一にするが、加工代を、例えば
200μmにすると幅寸法は2850μmになる。BH
は変らず、PHを減ずるように加工する。この際に前述
の段差Aがあり、Iバー1の端面が低いので、BH側の
側面基準で、PH側の側面8を加工するのに全く支障が
ない。更に図1(e)に示すように、前記フェライトコ
ア構造体7のUバー3の裏面基準でIバー1の側面の加
工面9をIバー1の厚みを減ずるように加工する。1メ
ガバイト用と2メガバイト用とではIバー1の厚みは異
なる。
【0013】更に、図1(f)及び図3に示すように、
前記フェライトコア構造体7を複数個(P/W及びE)
同時に載置して加工するV字状の溝を有するアルミナ材
よりなるトラック幅形成用溝加工治具30を用いて、前
記フェライトコア構造体7のポールハイト側の側面に対
して、該磁気ギャップを挟むIバー1からUバー3側に
延びるトラック幅を規正するトラック幅形成用溝10
を、前記PH側の側面から前記コイル巻線用の孔5に達
する深さにおいて、且つ前記Uバー3に向って漸次深さ
が浅くなるように傾斜せしめて、ダイヤモンド砥石31
で斜めに溝を入れるトラック溝加工を行なう。この際に
前述の段差Aがあるので、治具30を有効に使用するこ
とができる。
【0014】尚、トラック幅形成用溝加工は上述のよう
に斜め溝加工で説明したが、斜の溝加工に限定されず、
図6に示すようにフェライトコア構造体7のうち少なく
ともR/W又はEのどちらか一方を平らな溝11のトラ
ック幅形成用溝加工を行ってもよい。
【0015】前記トラック幅形成用溝加工を施されたR
/W用とE用のフェライトコア構造体7を用いて、図1
(g)に示すように、それらのIバー1が背中合わせに
所定の間隔をもって位置するようにスペーサとして薄板
ガラス12を挟み、且つそれらのフェライトコア構造体
7に設けられたトラック幅形成用溝10が所定の位置関
係をもって対向し、それぞれのBH側の側面が同一面に
なる如く配置して組み合わせる。次に組み合わされた二
つのフェライトコア構造体7の前記溝形成部分の上に楕
円ガラス13を載置せしめ、該楕円ガラス13を加熱、
溶融することによって、前記フェライトコア構造体7に
設けられたトラック幅形成用溝10内にガラスを充填せ
しめると共に、それらの構造体の間の間隙にガラスを浸
透せしめて、それら二つのフェライトコア構造体7を一
体的に接着して複合型コア14を構成する第2ガラスボ
ンディング工程を行なう。この際にも前述の段差Aが有
効に作用する。尚、該第2ガラスボンディング工程を行
なうのに、図4に示すように、フェライトコア構造体7
の接着面には高温に耐え、固まるとアルミナになる瞬間
接着剤、例えばアロンセラミック41を用い、また楕円
ガラス13をガイドするガラスが溶着しないカーボン材
である、例えばボロンナイトライドよりなるガラスガイ
ド治具40を用いて行なう。
【0016】次に、図1(h)に示すように前記複合型
コア14のBH側の側面を基準にしてPH側の加工面1
5を、盛り上がった余分の溶融ガラスを除いた後加工す
る。例えば加工代50μmの場合、残幅は2800μm
になり、BHは変ることがなくPHを減ずるように加工
する。加工面15を加工後にR/W、Eの位置関係が合
致しているかどうか、前述のトラック幅形成用溝加工で
の溝幅及び残り幅等が規格に入っているかどうかなどの
確認を行なう。このPH側の側面加工の際にも前述の段
差Aが役立つものである。
【0017】前記PH側の側面加工を施した複合型コア
14を図1(i)に示すようにコイルを挿入するための
コイル溝16を加工するコイル溝加工を行なう。更に図
1(j)、(k)に示すように前記複合型コア14を必
要に応じてその長手方向に所定の長さで、換言すれば磁
気記録媒体に対して記録、再生又は消去の作用をなすト
ラックの一つ若しくはその複数を含むように、ダイヤモ
ンダカッター等の切断手段にてカット部17を切断せし
めて、以て目的とする複合型のコアチップ19が切り出
されるコア切断工程を行なう。次に該コアチップ19の
切断面18の片面又は両面をラップ加工工程で所定の寸
法にラップ仕上げされ所望のコアチップ19が形成され
る。
【0018】こゝで、図5に示すように、該コアチップ
19と非磁性セラミックスよりなる、例えばチタン酸カ
ルシウム材のスライダー大50とスライダー小51との
三つの部材を前記スライダー大50及びスライダー小5
1の下面とコアチップ19のBH側の側面とを揃えて接
着する。次に下面基準でスライダー上面52を研削し、
所定の高さHに仕上げる。こゝでHの高さは、例えば加
工代100μmとすると2700μmになり、BHは変
ることがなくPHを減ずるように加工する。以上により
要求される電磁変換特性の値に対応するGDを確認する
ことができる。こゝでGDを小さくすると重ね書き特性
を良くし、GDを大きくすると分解能を良くすることは
周知の通りである。前述したコアチップ19のBHはU
バー3の単体の際に1回精度良く加工したのみで変わる
ことがない。BHとGDとの和がスライダー高さHにな
るので、スライダー大50とスライダー小51の単体の
高さ精度はそれ程要求しなくてもよい。尚スライダー大
50及びスライダー小51の磁気記録媒体摺接部の角5
3は丸めて磁気ヘッドで磁気記録媒体を傷つけないよう
にすることは当然である。
【0019】従って、本実施例の特徴とするところは、
前述した如く、Uバー3のBHを1回だけ精度良く加工
しておき、更にUバー3の幅w1 をIバー1の幅w2
りやゝ広く、例えば100μm程度にして、Uバー3の
BH側の側面にその段差A、例えば100μmを設ける
ようにフェライトコア構造体7を構成することにより、
後工程においてはBH側の側面基準の加工法を採用する
ことにより、段差Aによる有効な治具の活用ができ、G
D精度が出し易く、スライダー精度もラフでよく、途中
加工でのPH側の側面加工も高精度が要求されないなど
の特徴がある。
【0020】
【発明の効果】以上の説明で明らかのように、本発明に
よる複合型磁気ヘッド用コアの製造方法は、バックハイ
ト側の側面基準で加工を行うので、バックハイト面の加
工を1回だけ精度良く行なうだけで、バックハイトは最
後まで変わることがなく、途中加工でのPH側の側面加
工及びスライダーの高さも高い精度は要求されることな
く、ギャップ深さ精度は容易に出し易く、加工コストの
低減と磁気ヘッド品質の向上、安定を図ることができ
る。またUバーとIバーの幅の差によるバックハイト面
での段差は製造コストの低減を図るなど多大の効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る複合型磁気ヘッド用コア
の製造工程を示す説明図。
【図2】図1(c)の第1ガラスボンディング工程の治
具の説明図。
【図3】図1(f)のトラック幅形成用溝加工工程の治
具の説明図。
【図4】図1(g)の第2ガラスボンディング工程の治
具の説明図。
【図5】図1(k)のコアチップをスライダーに接着後
PH側の側面加工を示す説明図。
【図6】図1(f)のトラック幅形成用溝加工の他の実
施例を示すフェライトコア構造体の側面図。
【図7】従来の複合型コアの加工方法を示す断面図。
【図8】従来のコアチップのスライダーに接着後のPH
側の側面の加工を示す説明図。
【符号の説明】
1 Iバー 3 Uバー 6 ガラス 7 フェライトコア構造体 10 トラック幅形成用溝 12 薄板ガラス 13 楕円ガラス 14 複合型コア 16 コイル溝 19 コアチップ 20 第1ガラスボンディング治具本体 30 トラック幅形成用溝加工治具 40 ガラスガイド治具 50 スライダー大 51 スライダー小 BH バックハイト PH ポールハイト GD ギャップ深さ AP アペックス部 A 段差

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に直角な断面がU字形状をした
    フェライト部材よりなり、アペックス部を基準にして、
    バックハイト側の側面をバックハイト精度を出すように
    加工を施したUバーと、該Uバーの幅よりやゝ狭く長手
    方向に直角な断面がI字形状をしたフェライト部材より
    なるIバーとを、前記Uバーの開口部をIバーにて閉じ
    てコイル巻線用の孔を形成する如く前記Uバーのポール
    ハイト側の側面とIバーの一方の面を揃え、前記Uバー
    とIバーとの幅の差に相当する段差が生ずる如く組み合
    せガラス接合してフェライトコア構造体を形成する第1
    ガラスボンディング工程と、該フェライトコア構造体で
    前記ポールハイト側の側面に対向する面、即ちバックハ
    イト側の側面を基準にポールハイト側の側面を加工する
    工程と、前記フェライトコア構造体のUバー側の裏面を
    基準にして、Iバーの厚みを減ずる加工をする工程と、
    前記フェライトコア構造体のポールハイト側の側面に対
    して、該磁気ギャップを挟むIバーからUバー側に延び
    るトラック幅を規定するトラック幅形成用溝を、前記ポ
    ールハイト側の側面から前記コイル巻線用の孔に達する
    深さの溝を加工するトラック幅形成用溝加工工程と、該
    トラック幅形成用溝加工が施されたフェライトコア構造
    体の二つを用いて、それらのIバーが背中合わせに所定
    の間隔をもって位置するようにスペーサを挟み、且つそ
    れらのフェライトコア構造体に設けられた溝が所定の位
    置関係をもって対向し、それぞれのバックハイト側の側
    面が同一平面になる如く配置し組み合わせる工程と、該
    組み合わされた二つのフェライトコア構造体の前記溝形
    成部分の上にガラスを載置せしめ、該ガラスを加熱、溶
    融することによって、前記フェライトコア構造体に設け
    られたトラック幅形成用溝内に該ガラスを充填せしめる
    と共に、それらの構造体の間の間隔にガラスを浸透せし
    めて、それら二つのフェライトコア構造体を一体的に接
    着し、複合型コアを形成する第2ガラスボング工程と、
    該複合型コアのバックハイト側の側面を加工の基準にし
    て、ポールハイト側の側面を幅寸法を減ずるように加工
    する加工工程と、該複合型コアにコイルを挿入すること
    ができるようにするためのコイル溝加工工程と、前記複
    合型コアを必要に応じてその長手方向に所定の長さで切
    断するコア切断工程と、該切断されたコアの切断面の少
    なくとも一方の面をラップしてコアチップを形成するラ
    ップ加工工程とを、含むことを特徴とする複合型磁気ヘ
    ッド用コアの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4886524A (en) * 1985-06-28 1989-12-12 Mitsubishi Jukogyo Kabushiki Kaisha Method for treating waste liquid in wet exhaust gas treating apparatus

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4886524A (en) * 1985-06-28 1989-12-12 Mitsubishi Jukogyo Kabushiki Kaisha Method for treating waste liquid in wet exhaust gas treating apparatus

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