JP3311790B2 - 複合型磁気ヘッド用コアの製造方法 - Google Patents

複合型磁気ヘッド用コアの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合型磁気ヘッド用コ
アの製造に係り、特にフェライト材料からなる二つのフ
ェライトコア構造体を組み合わせて形成される複合型磁
気ヘッド用コアの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、一般に知られているフェライ
トコアは、一対のフェライト部材にて構成されたリング
形状をなすものであって、それにより環状の磁路が構成
される一方、それらフェライト部材の一方の対向部間に
該磁路を横切る方向に所定の間隙の磁気ギャップが設け
られており、この磁気ギャップによって、それを挟むフ
ェライト部材の外面に摺接される磁気テープや磁気ディ
スク等の磁気記録媒体に対して、周知の如く所定の記録
や再生が行なわれ得るようになっている。ところで、こ
のようなフェライトコアを単独で使用する場合の他に、
その二つを組み合せて一体化した複合型の磁気ヘッド用
コアとして用いる場合があり、例えば、一方が記録専用
フェライトコア、他の一方が再生専用フェライトコアと
か、または一方が記録・再生専用フェライトコア、他の
一方が消去専用フェライトコアとされ、二つのフェライ
トコアが一体化されて、複合型のコアを構成している。
【0003】さて、従来の一般的な複合型コアの製造方
法の概要を図7及び図8で説明する。先ず、図7にて長
手方向に直角な断面がU字形状をしたフェライト部材よ
りなるUバー70の磁気ギャップ(このギャップ深さは
所謂ポールハイトと称し、以下PHと略記するが、この
段階では未完成寸法である)側の側面70aを加工の基
となる面とし対向面72を加工しUバーブランクの全
幅を設定する。こゝでUバー70の全幅とPHとの差を
バックハイト(以下BHと略記する)とする。一般にU
バー70及びIバー71の幅は同一に設定されている
が、図7の如くUバー70のPH側の側面70aとIバ
ー71の一方の面を揃えて第1のガラスボンディングに
より接合された二つのフェライトコア構造体に各々トラ
ック溝を形成した後、Iバー同士を対抗させ、更に第2
のガラスボンディングにより一体化された複合型のコア
構造体を形成する。この複合型コア構造体のPH側の側
面70aを加工の基準となる面として、対向面72を加
工した後、コイル溝を加工した後でスライスしコアチッ
プ73が完成される。こゝでのBHが完成時のBHとな
る。このような加工方法によれば、BH寸法ばらつきは
PH寸法ばらつきとPH側の側面を加工用の治具に接着
するときの接着層厚みばらつきと加工用治具総厚みばら
つきとPH+BH合計の加工精度ばらつきとの総和にな
るから、BH寸法ばらつきはPH寸法ばらつきより大き
くなる。
【0004】次に、図8にて、上記コアチップ73をス
ライダー80に接着するとき、コアチップ73のPH側
側面を基準の面としてスライダー80の磁気記録媒体
摺接側の面81とを揃えて接着すると、スライダー80
の下面82とコアチップ73のBH側の側面74とがス
ライダー80とコアチップ73の寸法差により揃わな
い。何故なら、コアチップのPHを一定量減じて完成磁
気ヘッドのギャップデプス(GD)の精度を出さねばな
らないから、コアチップのPH側の側面とスライダーの
メディア摺接面側を揃えて接着し一定量高さを減じる加
工をするためにはコアチップとスライダーの高さを同じ
にすることはできないからである。また図8の如くスラ
イダー80の磁気記録媒体摺接側の面81を加工する際
に、スライダー80の高さ精度がばらついていると、コ
アチップ73のPH精度がでていたとしても、スライダ
ー間に高さの差Bを生じ、複数個同時に加工する際にス
ライダー80の下面82基準で加工するのでギャップ深
さ(以下GDと略記する)の精度が悪くなる。従って本
質的には必要でないスライダー80の高さ精度が極めて
厳しく、例えば±2μm程度が要求される。前記した如
く、従来一般にUバー70をIバー71の幅と同一に設
定するのは、Uバーの幅精度が悪いため両者に所定の
差、例えば100μm程度を確保することが困難だから
であり、後述するBH側の側面基準の加工法を採用しな
かったのは、Uバー及びIバーのそれぞれの加工精度、
両者のブランクの変形によるばらつき、両者を接着する
ガラスボンディングのセットのばらつき等が相乗され、
所定の差、例えば100μm程度を正確に保証できず、
それらのばらつきを考慮すると所定の差より大きく設定
せざるを得えないことになる。このことは、後工程で、
コイル及びバックコアを組み込んで磁気ヘッドを構成す
るが、その際バックコアとコアチップとの接触面積の大
小に影響し、接触面積が小さいときは接触面での磁気抵
抗が大きくなり、ヘッドの電磁変換特性を劣化させる結
果となる。従って従来よりUバーとIバーの幅をUバ
ー、Iバー組み込み後同時加工することにより同一に設
定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな製造方法にあっては、前述の如く、複合型コアをU
バー70のPH基準で加工を行なうため、BH面の加工
工数が増加し、またスライダー80の高さ精度及びUバ
ー70のPH精度が極めて厳しく要求されることによる
製造コストのアップと、一方、スライダー80の高さ精
度のばらつきに起因するGD精度の低下を招き電磁変換
特性を劣化させるなどの大きな問題があった。
【0006】本発明の目的は上記問題点を解決するもの
で、二つのフェライト部材にてリング状のコアを形成し
たフェライトコア構造体の二つを組み合せて複合型コア
を製造するに際して、BH側の側面を基準の面として
工を行ない、品質が安定し、歩留りの良い複合型コアを
製造する方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における複合型磁気ヘッド用コアの製造方法
、長手方向に直角な断面がU字形状をしたフェライト
部材よりなり、アペックス部からバックハイト側の側面
までの寸法を予め決められた精度で加工されたUバー
と、長手方向に直角な断面がI字形状をしたフェライト
部材よりなるIバーとを、前記Uバーの開口部を前記
バーにて閉じて前記Uバーのポールハイト側の側面と
Iバーの一方の面とを揃え、組み合わせガラス接合し
てフェライトコア構造体を形成する第1ガラスボンディ
ング工程と、前記バックハイト側の側面を加工の基準
面としてポールハイト側の側面を加工する工程と、前記
Iバーの厚みを減ずる加工をする工程と、前記フェライ
トコア構造体のポールハイト側の側面に対して、磁気ギ
ャップを挟んでIバーからUバー側に延びるトラック幅
を規定するトラック幅形成用溝を、前記ポールハイト側
の側面から前記コイル巻線用の孔に達する深さまで加工
するトラック幅形成用溝加工工程と、該トラック幅形成
用溝加工が施されたフェライトコア構造体の二つを用い
て、それらのIバーが背中合わせに所定の間隔をもって
位置するようにスペーサを挟み、且つそれらのフェライ
トコア構造体に設けられた前記溝が所定の位置関係をも
って対向し、それぞれのバックハイト側の側面が同一平
面になる如く配置し組み合わせる工程と、該組み合わさ
れた二つのフェライトコア構造体の前記溝形成部分の上
にガラスを載置せしめ、該ガラスを加熱、溶融すること
によって、前記フェライトコア構造体に設けられたトラ
ック幅形成用溝内に該ガラスを充填せしめると共に、そ
れらの構造体の間の間隔にガラスを浸透せしめて、それ
ら二つのフェライトコア構造体を一体的に接着し、複合
型コアを形成する第2ガラスボンディング工程と、該複
合型コアのバックハイト側の側面を加工の基準の面とし
ポールハイト側の側面の幅寸法を減ずるように加工す
る加工工程と、該複合型コアにコイルを挿入することが
できるようにするためのコイル溝加工工程と、前記複合
型コアを必要に応じてその長手方向に所定の長さで切断
するコア切断工程と、該切断されたコアの切断面の少な
くとも一方の面をラップしてコアチップを形成するラッ
プ加工工程とを含む複合型磁気ヘッド用コアの製造方法
において、前記Uバーのバックハイト側の側面からポー
ルハイト側の側面までの幅寸法を前記Iバーの幅寸法よ
り大きくしたことを特徴とする
【0008】
【作用】従って、本発明によれば、UバーのBH寸法
Uバー単体のときに予め決められた完成寸法に加工して
おくこと、及びUバーの幅をIバーの幅よりやゝ広くし
て、UバーのPH面とIバーの一方の面を揃えて両者の
幅の差に相当する段差をBH側面側に生ずる如く第1の
ガラスボンディングを行ないフェライトコア構造体を構
成することにより、BH側の側面を加工の基準面として
後加工を行なうため、途中工程でのPH側の側面の加工
が容易である。またスライダーの総高さ精度が粗くても
BHは完成まで変わることがないので、コアチップをス
ライダーに組み込んでスライダー下面とBH側の側面
基準面としてPH側の側面を加工するので、ギャップ深
さは精度よく加工できる。即ち前記段差はIバー端面が
BH側の側面より低いので、BH側の側面を基準面とす
加工法は有利である。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例
を説明する。図1は本発明の複合型磁気ヘッド用コアの
製造工程を示す説明図、図2は図1(c)に示す第1ガ
ラスボンディング工程において使用する治具の説明図、
図3は図1(f)に示すトラック幅形成用溝加工工程の
治具の説明図、図4は図1(g)に示す第2ガラスボン
ディング工程において使用する治具の説明図である。
【0010】まず、図1において、図1(a)はフェラ
イト部材よりなり、長さが数10mmで長手方向に直角
な断面がI字形状をしたIバーの長手方向に直角な断面
図で、Iバーの幅w2 は、例えば2950μm程度であ
り、少なくとも片面にSiO2 の被膜を蒸着し、蒸着膜
2の膜厚は記録、再生(R/W)及び消去(E)側で異
なり、膜厚はほぼそのまゝギャップ長になる。図1
(b)はフェライト部材よりなり、長さが数10mmで
長手方向に直角な断面がU字形状になるように表溝加工
を施したUバー3の長手方向に直角な断面図である。ア
ペックス部Apからバックハイト側の側面4までのバッ
クハイト寸法の精度を出すように平滑に研磨し、Uバー
3の幅w1 は、例えば3050μm程度に加工する。幅
w1 からPHを引いた値、所謂バックハイト寸法(B
H)は、本実施例ではコア完成まで変らない。
【0011】次に、図1(c)に示すように、Uバー3
のPH側の側面とIバー1の一方の面を揃えて、Uバー
3の開口部をIバー1の蒸着膜2側で閉じてコイル巻線
用の孔5を形成する如く、ガラス6を加熱、溶融するこ
とにより第1ガラスボンディングを行なう。前述した如
くUバー3とIバー1の幅の差により、段差Aが例えば
100μm程度生ずることになる。第1ガラスボンディ
ング工程でフェライトコア構造体7が形成される。図2
は第1ガラスボンディング工程の治具の説明図で、第1
ガラスボンディング治具本体20はアルミナ材よりな
り、敷板21上に上述したUバー3のPH側の側面とI
バー1の一方の面を揃えた複数個のフェライト構造体7
を押板22を介してクサビ23又は押えねじ24で押圧
する構造になっている。
【0012】前記フェライトコア構造体7を図1(d)
に示すように、BH側の側面を加工の基準の面としてP
H側の側面8を平滑に加工する。こゝで加工代を、例え
ば200μmにすると幅寸法は2850μmになる。B
Hは変らず、PHを減ずるように加工する。この際に前
述の段差Aがあり、Iバー1の端面が低いので、BH側
の側面が面基準となるので、PH側の側面8を加工する
のに全く支障がない。更に図1(e)に示すように、前
記フェライトコア構造体7のUバー3の裏面を面基準と
してIバー1の蒸着膜2の無い面の加工面9をIバー1
の厚みを減ずるように加工する。1メガバイト用と2メ
ガバイト用とではIバー1の厚みは異なる。
【0013】更に、図1(f)及び図3に示すように、
前記フェライトコア構造体7を複数個(/W及びE)
同時に載置して加工するV字状の溝を有するアルミナ材
よりなるトラック幅形成用溝加工治具30を用いて、前
記フェライトコア構造体7のポールハイト側の側面に対
して、該磁気ギャップを挟むIバー1からUバー3側に
延びるトラック幅を規正するトラック幅形成用溝10
を、前記PH側の側面から前記コイル巻線用の孔5に達
する深さにおいて、且つ前記Uバー3に向って漸次深さ
が浅くなるように傾斜せしめて、ダイヤモンド砥石31
で斜めに溝を入れるトラック溝加工を行なう。この際に
前述の段差Aがあるので、治具30を有効に使用するこ
とができる。
【0014】尚、トラック幅形成用溝加工は上述のよう
に斜め溝加工で説明したが、斜の溝加工に限定されず、
図6に示すようにフェライトコア構造体7のうち少なく
ともR/W又はEのどちらか一方を平らな溝11のトラ
ック幅形成用溝加工を行ってもよい。
【0015】前記トラック幅形成用溝加工を施されたR
/W用とE用のフェライトコア構造体7を用いて、図1
(g)に示すように、それらのIバー1が背中合わせに
所定の間隔をもって位置するようにスペーサとして薄板
ガラス12を挟み、且つそれらのフェライトコア構造体
7に設けられたトラック幅形成用溝10が所定の位置関
係をもって対向し、それぞれのBH側の側面が同一面
になる如く配置して組み合わせる。次に組み合わされた
二つのフェライトコア構造体7の前記溝形成部分の上に
長手方向に直角な断面が略楕円形状をした楕円ガラス1
3を載置せしめ、該楕円ガラス13を加熱、溶融するこ
とによって、前記フェライトコア構造体7に設けられた
トラック幅形成用溝10内にガラスを充填せしめると共
に、それらの構造体の間の間隙にガラスを浸透せしめ
て、それら二つのフェライトコア構造体7を一体的に接
着して複合型コア14を構成する第2ガラスボンディン
グ工程を行なう。この際にも前述の段差Aが有効に作用
する。尚、該第2ガラスボンディング工程を行なうの
に、図4に示すように、フェライトコア構造体7の接着
面には高温に耐え、固まるとアルミナになる瞬間接着
剤、例えばアロンセラミック41を用い、また楕円ガラ
ス13をガイドするガラスが溶着しないカーボン材又は
ボロンナイトライド材よりなるガラスガイド治具40を
用いて行なう。
【0016】次に、図1(h)に示すように前記複合型
コア14のBH側の側面4を加工の基準面としてPH側
の加工面15を、盛り上がった余分の溶融ガラスを除い
た後加工する。例えば加工代50μmの場合、残幅は2
800μmになり、BHは変ることがなくPHを減ずる
ように加工する。加工面5を加工後にR/W、Eの位
置関係が合致しているかどうか、前述のトラック幅形成
用溝加工での溝幅及び残り幅等が規格に入っているかど
うかなどの確認を行なう。このPH側の側面加工の際に
も前述の段差Aが役立つものである。
【0017】前記PH側の側面加工を施した複合型コア
14を図1(i)に示すようにコイルを挿入するための
コイル溝16を加工するコイル溝加工を行なう。更に図
1(j)、(k)に示すように前記複合型コア14を必
要に応じてその長手方向に所定の長さで、換言すれば磁
気記録媒体に対して記録、再生又は消去の作用をなすト
ラックの一つ若しくはその複数を含むように、ダイヤモ
ンダカッター等の切断手段にてカット部17を切断せし
めて、以て目的とする複合型のコアチップ19が切り出
されるコア切断工程を行なう。次に該コアチップ19の
切断面18の片面又は両面をラップ加工工程で所定の寸
法にラップ仕上げされ所望のコアチップ19が形成され
る。
【0018】こゝで、図5に示すように、該コアチップ
19と非磁性セラミックスよりなる、例えばチタン酸カ
ルシウム材のスライダー大50とスライダー小51との
三つの部材を前記スライダー大50及びスライダー小5
1の下面とコアチップ19のBH側の側面(図(b)の
符号4に相当)とを揃えて接着する。次にスライダーの
下面とコアチップ19のBH側の側面を加工の基準面と
してスライダー上面52を研削し、所定の高さHに仕上
げる。こゝでHの高さは、例えば加工代100μmとす
ると2700μmになり、BHは変ることがなくPHを
減ずるように加工する。以上により要求される電磁変換
特性の値に対応するGDを精度よく実現することができ
る。こゝでGDを小さくすると重ね書き特性を良くし、
GDを大きくすると分解能を良くすることは周知の通り
である。前述したコアチップ19のBHはUバー3の単
体の際に1回精度良く加工したのみで変わることがな
い。BHとGDとの和がスライダー高さHになるので、
スライダー大50とスライダー小51の単体の高さ精度
はそれ程要求しなくてもよい。尚スライダー大50及び
スライダー小51の磁気記録媒体摺接部の角53は丸め
て磁気ヘッドで磁気記録媒体を傷つけないようにするこ
とは当然である。
【0019】従って、本実施例の特徴とするところは、
前述した如く、Uバー3のBHを1回だけ精度良く加工
しておき、更にUバー3の幅w1 をIバー1の幅w2 よ
りやゝ広く、例えば100μm程度にして、Uバー3の
BH側の側面にその段差A、例えば100μmを設ける
ようにフェライトコア構造体7を構成することにより、
後工程においては終始一貫してBH側の側面基準の加工
法を採用することにより、段差Aによる有効な治具の活
用ができ、GD精度が出し易く、スライダー精度もラフ
でよく、途中加工でのPH側の側面加工も高精度が要求
されないなどの特徴がある。
【0020】
【発明の効果】以上の説明で明らかのように、本発明に
よる複合型磁気ヘッド用コアの製造方法は、バックハイ
の側面を加工の基準面として加工を行うため、バッ
クハイト側の加工は全行程を通して行わないので、バッ
クハイト側側面の加工を1回だけ精度良く出しておけば
良い。ポールハイト寸法は途中の加工工程で仕上げてい
くので初めの寸法は高い精度を要求されることなく、ま
たスライダーの高さも、図5に示すように、スライダー
の下面とコアチップの下面(バックハイト側面に相当)
を基準としてポールハイト側を削り取り加工するので、
図8に示すような従来技術ほどは、高い精度が要求され
ることは無い。更に、バックハイト寸法が完成まで変わ
ることがないので、バックハイト側側面を加工の基準面
とすることでギャップ深さの精度が出し易い。 この
為、UバーとIバーとの幅の差によるバックハイト面で
の段差Aによって、加工コストの低減と磁気ヘッド性能
の向上、安定を図ることができる、と言う効果を達成で
きるものです。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る複合型磁気ヘッド用コア
の製造工程を示す説明図。
【図2】図1(c)の第1ガラスボンディング工程の治
具の説明図。
【図3】図1(f)のトラック幅形成用溝加工工程の治
具の説明図。
【図4】図1(g)の第2ガラスボンディング工程の治
具の説明図。
【図5】図1(k)のコアチップをスライダーに接着後
PH側の側面加工を示す説明図。
【図6】図1(f)のトラック幅形成用溝加工の他の実
施例を示すフェライトコア構造体の側面図。
【図7】従来の複合型コアの加工方法を示す断面図。
【図8】従来のコアチップのスライダーに接着後のPH
側の側面の加工を示す説明図。
【符号の説明】
1 Iバー 3 Uバー 6 ガラス 7 フェライトコア構造体 10 トラック幅形成用溝 12 薄板ガラス 13 楕円ガラス 14 複合型コア 16 コイル溝 19 コアチップ 20 第1ガラスボンディング治具本体 30 トラック幅形成用溝加工治具 40 ガラスガイド治具 50 スライダー大 51 スライダー小 BH バックハイト PH ポールハイト GD ギャップ深さ AP アペックス部 A 段差

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に直角な断面がU字形状をした
    フェライト部材よりなり、アペックス部からバックハイ
    ト側の側面までの寸法を予め決められた精度で加工され
    Uバーと、長手方向に直角な断面がI字形状をしたフ
    ェライト部材よりなるIバーとを、前記Uバーの開口部
    前記Iバーにて閉じて前記Uバーのポールハイト側の
    側面と前記Iバーの一方の面とを揃え、組み合せガラス
    接合してフェライトコア構造体を形成する第1ガラスボ
    ンディング工程と、前記バックハイト側の側面を加工の
    基準の面としてポールハイト側の側面を加工する工程
    と、前記Iバーの厚みを減ずる加工をする工程と、前記
    フェライトコア構造体のポールハイト側の側面に対し
    て、磁気ギャップを挟んでIバーからUバー側に延びる
    トラック幅を規定するトラック幅形成用溝を、前記ポー
    ルハイト側の側面から前記コイル巻線用の孔に達する深
    さまで加工するトラック幅形成用溝加工工程と、該トラ
    ック幅形成用溝加工が施されたフェライトコア構造体の
    二つを用いて、それらのIバーが背中合わせに所定の間
    隔をもって位置するようにスペーサを挟み、且つそれら
    のフェライトコア構造体に設けられた前記溝が所定の位
    置関係をもって対向し、それぞれのバックハイト側の側
    面が同一平面になる如く配置し組み合わせる工程と、該
    組み合わされた二つのフェライトコア構造体の前記溝形
    成部分の上にガラスを載置せしめ、該ガラスを加熱、溶
    融することによって、前記フェライトコア構造体に設け
    られたトラック幅形成用溝内に該ガラスを充填せしめる
    と共に、それらの構造体の間の間隔にガラスを浸透せし
    めて、それら二つのフェライトコア構造体を一体的に接
    着し、複合型コアを形成する第2ガラスボンディング工
    程と、該複合型コアのバックハイト側の側面を加工の
    準の面としてポールハイト側の側面の幅寸法を減ずるよ
    うに加工する加工工程と、該複合型コアにコイルを挿入
    することができるようにするためのコイル溝加工工程
    と、前記複合型コアを必要に応じてその長手方向に所定
    の長さで切断するコア切断工程と、該切断されたコアの
    切断面の少なくとも一方の面をラップしてコアチップを
    形成するラップ加工工程とを含む複合型磁気ヘッド用コ
    アの製造方法において、前 記Uバーのバックハイト側の
    側面からポールハイト側の側面までの幅寸法を前記Iバ
    ーの幅寸法より大きくしたことを特徴とする複合型磁気
    ヘッド用コアの製造方法。
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