JPS62197908A - 磁気ヘツドの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は磁気ヘッドの製造方法に関するもので、特に
、リード・ライト用ギャップの両側にイレーズ用ギャッ
プが配設されたトンネル・イレーズ方式の磁気ヘッドの
６方法に関するものである。

［従来技術及び発明が解決しようとする問題点１従来、
この種の磁気ヘッドとしては、フロッピーディスク駆動
装置を例にとると、トンネルイレーズ・タイプのものと
、ストラドル・タイプのものがあり、一般的にトンネル
イレーズ・タイプのものが多く使用されている。トンネ
ルイレーズ・タイプには第６図に示すようなラミネート
・タイプのものと第５図に示すようなバルク・タイプの
ものに分類され、いずれのタイプもリード・ライト用ギ
ャップで書き込んだデータをリード・ライト用ギャップ
の両側に配置されたイレーズ用ギャップがデータトリミ
ングして、メディアに記録されるデータ・トラック幅を
確保し、互換性を保証している。バルク・タイプは、ラ
ミネート・タイプに比べ、フェライト・コア厚みが大き
くできるため、高密度記録に対して特性的に優れており
、製造上においても破損しにくく、しかも扱い易い等の
多くの長所を有している。

このバルク・タイプは第５図に示すように、リード・ラ
イト用Ｃ形状コア１とリード・ライト用■形状コア２、
イレーズ用Ｃ形状コア３とイレーズ用■形状」ア４とを
それぞれガラス接合し、リード・ライト用ギャップ５、
イレーズ用ギャップ６を形成させた後、非磁性材質より
なるスペーサ７をはさんで接着した構造となっている。

尚、トンネルイレーズ・タイプの磁気ヘッドは、第７図
に示すように、リード・ライト書込みトラック幅Ｌ１、
イレーズ書込みトラック幅１２．Ｌ３の寸法精度と、リ
ード・ライト書込みトラック中心線１１とイレーズ書込
みトラック中心線１２の相対位置ずれＬ５により、メデ
ィアへの記録トラック幅Ｌ６が決定され、また、リード
・ライト用ギャップとイレーズ用ギャップ間のメディア
のトラック方向の距離Ｌ４により書込みタイミングが決
められるので、夫々の寸法精度を高くする必要がある。

ところが、バルク・タイプのものにおいては、それぞれ
第５図におけるリード・ライト用Ｃ形状コア１とリード
・ライト用Ｉ形状コア２、イレーズ用Ｃ形状コア３とイ
レーズ用Ｉ形状コア４の溝の加工精度と位置合せ精度に
よってリード・ライト書込みトラック幅Ｌ１とイレーズ
書込みトラック幅し２．し３が決められるため、それら
のトラック幅の精度を向上させることは非常に難しかっ
た。すなわち、■形状コアとＣ形状コアとに溝加工を全
く同様に加工することは困難であり、更に、それらの両
コア同志を接合する際には、溝加工精度のそろったＩ形
状コア、Ｃ形状コア同志を選んだり、接合前のＣ形状コ
アと■形状コアの位置合せを厳密に行う必要があった。

それに加えて、接合中の微小な姿勢変化によるズレが生
じたりして、製造上の歩留りを低下させていた。

また、両■形状コア２，４間には、リード・ライトコア
１．２とイレーズコア３，４の間に生じる種々の磁気的
干渉を防止するためにスペーサ７が設けられているが、
このスペーサ７は通常チタン酸バリウムやチタン酸カル
シウムのようなセラミック材が用いられ、厚みが薄く、
寸法精度も厳しい故に、殿械加工では容易に作成するこ
とができないので部品（ド価が高く、それに加えて、り
一ド・ライト用チップコアとイレーズ用チップコア９を
位置決めする際には、スペーサ７を両者の間に介在させ
て位置決めする必要があるため、作業の能率も悪く両チ
ップコア８，９の相対位置ずれＬ４（第３図参照）を最
小にするように位置決めすることが大変難しく、位置決
め精度を上げることは困難であった。

［発明の目的］ 本発明の目的は、従来技術の欠点を解決し、量産化に適
し高密度記録可能かつ高精度の磁気ヘッドを製造できる
磁気ヘッドの製造方法を提供することにある。

［問題点を解決するための手段及び作用］しかして、本
発明によれば、略Ｃ形状コアと略Ｃ形状コアとからなる
一方のコアブロックにり一ド・ライト用ギャップ形成面
を形成するように溝を形成すると共に、他方のコアブロ
ックにイレーズ用ギャップ形成面を形成するように溝を
形成し、その後、所定の間隙を置いて両コアブロックを
相対させて位置決めし、その状態で、前記溝と前記間隙
中に非磁性材料を同時に充填して両コアブロックを接着
する方法を提供する。

［実施例］ 以下に本発明を具体化した一実施例を示す第２図の工程
説明図を参照してその詳細を説明する。

まず第２図Ａに示すように、フェライト等の強磁性材料
からなるリード・ライト用略Ｃ形状コア（以下Ｒ／Ｗ用
Ｃコアと称す）１５と、リード・ライト用略Ｉ形状コア
（以下Ｒ／Ｗ用Ｉコアと称す）１６と、イレーズ用略Ｃ
形状コア（以下ＥＲ用Ｃコアと称す）１７と、イレーズ
用略Ｉ形状コア（以下ＥＲ用Ｉコアと称す）１８とを夫
々ガラス等の接着剤で接合し、所望の磁気ギャップ１９
゜２０を有するコアブロック２１．２２を形成する。

次に、第２図Ｂに示すように、Ｒ／Ｗ用Ｉコア１６、ま
たはＥＲ用Ｉコア１８のいずれか一方を、研削等の機械
加工によってコア両端部に突出部２４が形成されるよう
に加工する。この突出部２４の高さは、従来のスペーサ
７の厚みに対応する。

尚、突出部２４に代えてベリリウム銅やニクロム等の薄
板を、コアブロック２１．２２とを接着する後述の工程
において両コアブロック２１．２２間の前記突出部２４
に対応する位置に介在させてもよいことは勿論である。

次に第２図Ｃに示すように、両コアブロック２１．２２
に夫々■コア１６．１８側端縁からＣコア１５．１７へ
至る複数本の溝２５．２７を形成する。リード・ライト
用コアブロック側２１に対しては、第７図に示すリード
・ライト書込みトラック幅Ｌ１を有するリード・ライト
用ギャップ形成面２９を形成するように一対の溝２５を
複数形成する。また、イレーズ用コアブロック２２側に
対しては、第７図に示すようにイレーズ書込みトラック
幅Ｌ２．Ｌ３を有し、メディア（図示せず）に記録され
るデータトラック幅（第７図のトラック幅Ｌ６）を置い
てイレーズ用ギャップ形成面３１．３１を形成するよう
に三個の溝２７を複数形成する。

夫々の溝２５．２７は溝入れ加工用砥石の摩耗を低減す
ると共に磁気特性向上のため、夫々斜めに溝加工したが
、第２図Ｃに示すコアブロック２１．２２の上面に水平
、または垂直方向に溝を形成してもよいことは勿論であ
る。

次に第２図り及び第３図に示すように、リード・ライト
用ギャップ形成面２９の両側にイレーズ用ギャップ形成
面３１．３１が配置されるように位置合せをして瞬間接
着剤等により仮固定を行う。

尚、この時、コアブロック２１．２２間に従来のような
スペーサがなく、且つ両Ｉコア１６．１８の端縁まで溝
加工が施されているので、両コアブロック２１．２２の
位置合せを容易に行うことができる。

その後、一体化された両コアブロック２１，２２の中央
部に約６００℃前後で溶融する非磁性材料のガラス棒３
３を第２図りに一点鎖線にて示すように置き、両ブロッ
ク２１．２２の■コア１６゜１８及び突出部２４によっ
て囲まれた間隙中、及び各＠２５，２７中にガラスが充
填されるように熱処理する。

次に、第２図Ｅに示すように、チップスライス線３５に
沿って第３図に示す幅Ｌ７を有する砥石（図示せず）に
より切断線３７まで切断加工し、コアブロック２１．２
２の底部を残してくし歯状に形成し、その後、切断線３
７に沿って底部を切断することにより複数のチップコア
を形成する。

このようにして形成されたチップコアにコイル巻線及び
必要に応じてバックバー（図示せず）を取付けることに
より磁気ヘッドを形成することができる。

尚、本実施例における溝２５．２７を第４図に示すよう
に、コアブロック２１．２２の上面に水平に設けること
により、磁気ヘッド端面より溝位置がＭｌｍでき、例え
ば、フロッピーディスク駆動装置に磁気ヘッドが組込ま
れた際の位置調整を簡単に行うことができる。

［発明の効果］ 本発明は以上詳述したように、略Ｃ形状コアと略Ｃ形状
コアとを接着した状態で略Ｃ形状コア側から略Ｃ形状コ
アに向って複数の溝を形成した後、リード・ライト用コ
アブロックとイレーズ用コアブロックとをそれらの略Ｉ
形状コア同志を相対させて両コアブロックの間隙及び台
溝に非磁性材料を充填して両コアブロックを接着するよ
うにしたものであるから、溝同志の位置合せすなわち、
リード・ライトギャップ形成面とイレーズギャップ形成
面との位置合せを容易に行うことができて寸法精度を向
上することができると共に台溝に非磁性材料を充填する
工程と、両コアブロック同志を接着する工程とを同時に
行うことができて作業能率を向上することができる等の
効果を有するものであります。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本発明を具体化した一実施例を示す
もので、第１図は磁気ヘッドの斜面図、第２図Ａ−Ｅは
作業工程を示す説明図、第３図はコアブロックの平面図
、第４図は本発明の他の実施例を示す斜面図、第５図及
び第６図は従来の磁気ヘッドを示す斜面図、第７図はリ
ード・ライト用ギＶツブとイレーズ用ギャップとの関係
を示す説明図である。 図中１５はリード・ライト用略Ｃ形状コア、１６はリー
ド・ライト粗略Ｉ形状コア、１７はイレーズ用略Ｃ形状
コア、１８はイレーズ粗略Ｉ形状コア、１９．２０は磁
気ギャップ、２１．２２はコアブロック、２５．２７は
溝、２９はリード・ライトギャップ形成面、３１はイレ
ーズギャップ形成面である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、磁性体材料によって形成された略Ｃ形状コア（１５
   、１７）と、 略Ｉ形状コア（１６、１８）とを所望の磁気ギャップ（
   １９、２０）が形成されるように接着してコアブロック
   （２１、２２）を形成する工程と、そのコアブロック（
   ２１、２２）の一つに対し、所定トラック幅を有する複
   数のリード・ライト用ギャップ形成面が形成されるよう
   に略Ｉ形状コア（１６）から略Ｃ形状コア（１５）に至
   る複数本の溝（２５）を形成する工程と、 前記コアブロック（２１、２２）の他の一つに対し、前
   記所定トラック幅と略同じ間隔を置いて複数のイレーズ
   用ギャップ形成面（３１）が形成されるように略Ｉ形状
   コア（１８）から略Ｃ形状コア（１７）に至る複数本の
   溝（２７）を形成する工程と、 前記一つのコアブロック（２１）のリード・ライト用ギ
   ャップ形成面（２９）の両側に他の一つのコアブロック
   （２２）の両イレーズ用ギャップ形成面（３１）が相対
   すると共に、両コアブロック（２１、２２）間に所定の
   間隙（１４）を置いて両コアブロック（２１、２２）を
   位置決めし、前記間隙及び前記各溝（２５、２７）に非
   磁性材料を同時に充填して前記両コアブロック（２１、
   ２２）を接着する工程と、 前記両イレーズ用ギャップ形成面（３１）の両側の溝（
   ２７）を通るようにコアブロック（２１、２２）を切断
   してチップコアを形成する工程とを備えていることを特
   徴とする磁気ヘッドの製造方法。