JPH05131760A - 熱染料転写用染料供与素子のための下塗り層用ポリビニルアルコールとポリビニルピロリドンの混合物 - Google Patents
熱染料転写用染料供与素子のための下塗り層用ポリビニルアルコールとポリビニルピロリドンの混合物Info
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- JPH05131760A JPH05131760A JP12476392A JP12476392A JPH05131760A JP H05131760 A JPH05131760 A JP H05131760A JP 12476392 A JP12476392 A JP 12476392A JP 12476392 A JP12476392 A JP 12476392A JP H05131760 A JPH05131760 A JP H05131760A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】転写後に染料受容素子と剥がれやすく、染料転
写のロスが少ない染料供与素子を提供すること。 【構成】表面に染料層を有する支持体からなる染料熱転
写用染料供与素子であって、 ａ）約１５〜約３５重量％のポリビニルアルコールと ｂ）約６５〜約８５重量％のポリビニル−ピロリドン の混合物（重量％は混合物全重量基準）を含有する親水
性染料バリヤー／下塗り層を前記染料層と前記支持体と
の間に存在させることを特徴とする染料供与素子。
写のロスが少ない染料供与素子を提供すること。 【構成】表面に染料層を有する支持体からなる染料熱転
写用染料供与素子であって、 ａ）約１５〜約３５重量％のポリビニルアルコールと ｂ）約６５〜約８５重量％のポリビニル−ピロリドン の混合物（重量％は混合物全重量基準）を含有する親水
性染料バリヤー／下塗り層を前記染料層と前記支持体と
の間に存在させることを特徴とする染料供与素子。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、染料の熱転写に用いる
染料供与素子に関する。より詳細には、染料転写濃度を
改善するために染料バリヤー／下塗り層を使用すること
に関する。
染料供与素子に関する。より詳細には、染料転写濃度を
改善するために染料バリヤー／下塗り層を使用すること
に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、カラービデオカメラからプリント
を得ることを目的とする熱転写系が開発された。開発さ
れた方法の一つによれば、まず色フィルターによって電
気的な画像の色を分けて、それぞれの色の画像を電気信
号に変換する。その後これらの電気信号からシアン、マ
ゼンタおよびイエローの電気信号をつくり出して電気信
号を熱転写器へ送る。熱転写器において、シアン、マゼ
ンタおよびイエローの染料供与素子はプリントするため
に染料受容素子に近接して設置されている。線形熱転写
ヘッドが染料供与シートの裏面から熱を与えるように、
これら二つの素子を熱転写ヘッドと熱盤ロールとの間に
挿入する。線形熱転写ヘッドは加熱素子を数多く有して
おり、シアン、マゼンタおよびイエローの電気信号に応
じて各々継続的に加熱される。この工程およびこの工程
を実施するための装置はブラウンシュタイン（Brownste
in）の「熱プリンター装置を制御する方法および装置」
と題する米国特許第４,６２１,２７１号にさらに詳しく
記載されている。
を得ることを目的とする熱転写系が開発された。開発さ
れた方法の一つによれば、まず色フィルターによって電
気的な画像の色を分けて、それぞれの色の画像を電気信
号に変換する。その後これらの電気信号からシアン、マ
ゼンタおよびイエローの電気信号をつくり出して電気信
号を熱転写器へ送る。熱転写器において、シアン、マゼ
ンタおよびイエローの染料供与素子はプリントするため
に染料受容素子に近接して設置されている。線形熱転写
ヘッドが染料供与シートの裏面から熱を与えるように、
これら二つの素子を熱転写ヘッドと熱盤ロールとの間に
挿入する。線形熱転写ヘッドは加熱素子を数多く有して
おり、シアン、マゼンタおよびイエローの電気信号に応
じて各々継続的に加熱される。この工程およびこの工程
を実施するための装置はブラウンシュタイン（Brownste
in）の「熱プリンター装置を制御する方法および装置」
と題する米国特許第４,６２１,２７１号にさらに詳しく
記載されている。
【０００３】従来より、ポリエチレン（テレフタレー
ト）のような支持体上に直接染料層をコーティングする
ことによって染料熱転写用染料供与素子が調製されてい
る。しかし、かかる染料供与素子を使用すると、転写工
程中に一部の染料が方向性を失って制御できなくなり支
持体中に拡散することから染料がロスしてしまう。染料
供与素子の支持体は加熱中に柔らかくなって、染料を受
容する働きを本来的に有している。このようにして染料
が支持体へ拡散すると、染料受容素子へ転写する染料量
が少なくなってしまう。染料熱転写系においてバックグ
ラウンド濃度は本質的に一定であることから、像エリア
の濃度を高めることは大いに望ましい改良であるといえ
る。
ト）のような支持体上に直接染料層をコーティングする
ことによって染料熱転写用染料供与素子が調製されてい
る。しかし、かかる染料供与素子を使用すると、転写工
程中に一部の染料が方向性を失って制御できなくなり支
持体中に拡散することから染料がロスしてしまう。染料
供与素子の支持体は加熱中に柔らかくなって、染料を受
容する働きを本来的に有している。このようにして染料
が支持体へ拡散すると、染料受容素子へ転写する染料量
が少なくなってしまう。染料熱転写系においてバックグ
ラウンド濃度は本質的に一定であることから、像エリア
の濃度を高めることは大いに望ましい改良であるといえ
る。
【０００４】米国特許第４,７１６,１４４号には、染料
熱転写用染料供与素子の支持体上にコーティングした下
塗り層と染料層との間に親水性染料バリヤー層を使用す
ることが記載されている。しかし、この特許には、ポリ
ビニルアルコールとポリビニルピロリドンの混合物から
なる親水性染料バリヤー／下塗り層について開示がな
い。
熱転写用染料供与素子の支持体上にコーティングした下
塗り層と染料層との間に親水性染料バリヤー層を使用す
ることが記載されている。しかし、この特許には、ポリ
ビニルアルコールとポリビニルピロリドンの混合物から
なる親水性染料バリヤー／下塗り層について開示がな
い。
【０００５】米国特許第４,７００,２０８号には、支持
体と染料層の間に親水性染料バリヤー／下塗り層を設け
た染料熱転写用染料供与素子が記載されている。しか
し、この特許にも、ポリビニルアルコールとポリビニル
ピロリドンの混合物からなる親水性染料バリヤー／下塗
り層について開示がない。
体と染料層の間に親水性染料バリヤー／下塗り層を設け
た染料熱転写用染料供与素子が記載されている。しか
し、この特許にも、ポリビニルアルコールとポリビニル
ピロリドンの混合物からなる親水性染料バリヤー／下塗
り層について開示がない。
【０００６】特開昭６２−１２８７９２には、染料熱転
写プリント用熱転写シートが開示されている。このシー
トには、６０重量％以上のセルロース系樹脂またはポリ
ビニルアルコールをポリエステル樹脂とともに含有する
染料転写防止層が設けられている。しかし、この公報に
も、本発明の割合でポリビニルアルコールとポリビニル
ピロリドンの混合物を含有する親水性染料バリヤー／下
塗り層については記載がない。
写プリント用熱転写シートが開示されている。このシー
トには、６０重量％以上のセルロース系樹脂またはポリ
ビニルアルコールをポリエステル樹脂とともに含有する
染料転写防止層が設けられている。しかし、この公報に
も、本発明の割合でポリビニルアルコールとポリビニル
ピロリドンの混合物を含有する親水性染料バリヤー／下
塗り層については記載がない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上記の染料供与素子用
下塗り層には、下塗り層中には染料転写効率を所望程度
まで高める成分が含まれていないという問題があった。
下塗り層には、下塗り層中には染料転写効率を所望程度
まで高める成分が含まれていないという問題があった。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面に染料層
を有する支持体からなる染料熱転写用染料供与素子であ
って、 ａ）約１５〜約３５重量％のポリビニルアルコールと ｂ）約６５〜約８５重量％のポリビニル−ピロリドン の混合物（重量％は混合物全重量基準）を含有する親水
性染料バリヤー／下塗り層を前記染料層と前記支持体と
の間に存在させることを特徴とする染料供与素子を提供
する。
を有する支持体からなる染料熱転写用染料供与素子であ
って、 ａ）約１５〜約３５重量％のポリビニルアルコールと ｂ）約６５〜約８５重量％のポリビニル−ピロリドン の混合物（重量％は混合物全重量基準）を含有する親水
性染料バリヤー／下塗り層を前記染料層と前記支持体と
の間に存在させることを特徴とする染料供与素子を提供
する。
【０００９】染料供与素子用の別のより効率的な下塗り
層は、染料層と支持体の間に親水性染料バリヤー／下塗
り層を有する。
層は、染料層と支持体の間に親水性染料バリヤー／下塗
り層を有する。
【００１０】本発明の染料供与素子には、染料バリヤー
／下塗り層を０.１１ｇ／ｍ2以下の量で使用するのが好
ましい。
／下塗り層を０.１１ｇ／ｍ2以下の量で使用するのが好
ましい。
【００１１】また、混合物中にはＰＶＡを約２０〜約２
５重量％で存在させるのが好ましい。本発明の下塗り／
バリヤー層は、ＰＶＡとＰＶＰの混合物を主としてメタ
ノールまたは水からなる溶媒に溶かしてコーティングす
ることによって調製することができる。
５重量％で存在させるのが好ましい。本発明の下塗り／
バリヤー層は、ＰＶＡとＰＶＰの混合物を主としてメタ
ノールまたは水からなる溶媒に溶かしてコーティングす
ることによって調製することができる。
【００１２】染料熱転写に用いられる染料のほとんどが
下記のように疎水性であり親水性材料への溶解度や親和
性は無視しうることから、本発明で使用する上記の親水
性高分子は染料バリヤー層として機能する。バリヤー層
は染料が染料受容素子の支持体の方に転写してロスする
のを防ぎ、結果として転写染料濃度を高めるように機能
する。
下記のように疎水性であり親水性材料への溶解度や親和
性は無視しうることから、本発明で使用する上記の親水
性高分子は染料バリヤー層として機能する。バリヤー層
は染料が染料受容素子の支持体の方に転写してロスする
のを防ぎ、結果として転写染料濃度を高めるように機能
する。
【００１３】本発明で使用する上記の親水性高分子は、
支持体と染料層に効果的に接着するため、別個の下塗り
層を必要としない。染料供与素子中に単一層として設け
た上記の特定の親水性高分子は２つの機能を奏する。し
たがって、これを染料バリヤー／下塗り層と呼ぶ。
支持体と染料層に効果的に接着するため、別個の下塗り
層を必要としない。染料供与素子中に単一層として設け
た上記の特定の親水性高分子は２つの機能を奏する。し
たがって、これを染料バリヤー／下塗り層と呼ぶ。
【００１４】熱作用によって染料受容層に転写しうる染
料であれば、本発明の染料供与素子の染料層にはいかな
る染料でも使用できる。以下の構造式： で表される化合物のような昇華性染料や米国特許第４,
５４１,８３０号、同第４,６９８,６５１号、同第４,６
９５,２８７号、同第４,７０１,４３９号、同第４,７５
７,０４６号、同第４,７４３,５８２号、同第４,７６
９,３６０号および同第４,７５３,９２２号に開示され
るいずれかの染料を用いればとくに良好な結果が得られ
る。これらの染料は単独で使用しても組み合わせて使用
してもよい。染料は疎水性であるのが好ましく、また被
覆量は０.０５〜１g/m2としてもよい。
料であれば、本発明の染料供与素子の染料層にはいかな
る染料でも使用できる。以下の構造式： で表される化合物のような昇華性染料や米国特許第４,
５４１,８３０号、同第４,６９８,６５１号、同第４,６
９５,２８７号、同第４,７０１,４３９号、同第４,７５
７,０４６号、同第４,７４３,５８２号、同第４,７６
９,３６０号および同第４,７５３,９２２号に開示され
るいずれかの染料を用いればとくに良好な結果が得られ
る。これらの染料は単独で使用しても組み合わせて使用
してもよい。染料は疎水性であるのが好ましく、また被
覆量は０.０５〜１g/m2としてもよい。
【００１５】染料供与素子中の染料は高分子結合剤中に
分散させる。高分子結合剤としては、セルロース系誘導
体（例えば、セルロースアセテートヒドロジェンフタレ
ート、セルロースアセテートブチレート、セルロースト
リアセテート）、ポリカーボネート、ポリ（スチレン−
コーアクリロニトリル）、ポリ（スルホン）やポリ（フ
ェニレンオキシド）などを使用することができる。また
被覆量は約０.１〜約５g/m2としてもよい。
分散させる。高分子結合剤としては、セルロース系誘導
体（例えば、セルロースアセテートヒドロジェンフタレ
ート、セルロースアセテートブチレート、セルロースト
リアセテート）、ポリカーボネート、ポリ（スチレン−
コーアクリロニトリル）、ポリ（スルホン）やポリ（フ
ェニレンオキシド）などを使用することができる。また
被覆量は約０.１〜約５g/m2としてもよい。
【００１６】染料供与素子中の染料層はグラビア印刷な
どのプリント法によって支持体表面にコーティングする
こともできる。
どのプリント法によって支持体表面にコーティングする
こともできる。
【００１７】本発明の染料供与素子用の支持体には、寸
法安定性を有し、かつ熱プリントヘッドの熱に耐え得る
ものであればいかなる高分子材料でも使用しうる。その
ような物質として、例えばポリ（エチレンテレフタレー
ト）、ポリアミド、ポリカーボネート、酢酸セルロース
などのセルロースエステル、フッ化ポリビニリデンやポ
リ（テトラフルオロエチレン−コーヘキサフルオロプロ
ピレン）などのフッ素高分子、ポリオキシエチレンなど
のポリエーテル、ポリアセタール、ポリスチレンやポリ
プロピレンやメチルペンテン高分子などのポリオレフィ
ン、ポリイミドーアミドやポリエーテル−イミドのよう
なポリエステルが挙げられる。この支持体の厚さは通常
約５〜約３０μmとしてよい。
法安定性を有し、かつ熱プリントヘッドの熱に耐え得る
ものであればいかなる高分子材料でも使用しうる。その
ような物質として、例えばポリ（エチレンテレフタレー
ト）、ポリアミド、ポリカーボネート、酢酸セルロース
などのセルロースエステル、フッ化ポリビニリデンやポ
リ（テトラフルオロエチレン−コーヘキサフルオロプロ
ピレン）などのフッ素高分子、ポリオキシエチレンなど
のポリエーテル、ポリアセタール、ポリスチレンやポリ
プロピレンやメチルペンテン高分子などのポリオレフィ
ン、ポリイミドーアミドやポリエーテル−イミドのよう
なポリエステルが挙げられる。この支持体の厚さは通常
約５〜約３０μmとしてよい。
【００１８】染料供与素子の裏面には、染料供与素子と
サーマルヘッドとの粘着を防止するために滑層をコーテ
ィングしてもよい。かかる滑層には、固体潤滑物質、液
体潤滑物質またはこれらの混合物が含まれている。高分
子結合剤や界面活性剤は含まれていてもいなくてもよ
い。好ましい潤滑物質として、オイル状物質、ポリ（ビ
ニルステアレート）などの１００℃以下で溶融する半結
晶質有機固体物質、密蝋、過フッ化アルキルエステルポ
リエーテル、ポリ（カプロ−ラクトン）、シリコーンオ
イル、ポリ（テトラフルオロエチレン）、カルボワック
ス、ポリ（エチレングリコール）または米国特許第４,
７１７,７１１号、同第４,７１７,７１２号、同第４,７
３７,４８５号、同第４,７３８,９５０号に記載される
物質が挙げられる。滑層に使用する高分子結合剤として
適切な物質として、ポリ（ビニルアルコールーコーブチ
ラール）、ポリ（ビニルアルコールーコーアセター
ル）、ポリ（スチレン）、ポリ（ビニルアセテート）、
セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテー
トプロピオネート、セルロースアセテートおよびエチル
セルロースなどを挙げることができる。
サーマルヘッドとの粘着を防止するために滑層をコーテ
ィングしてもよい。かかる滑層には、固体潤滑物質、液
体潤滑物質またはこれらの混合物が含まれている。高分
子結合剤や界面活性剤は含まれていてもいなくてもよ
い。好ましい潤滑物質として、オイル状物質、ポリ（ビ
ニルステアレート）などの１００℃以下で溶融する半結
晶質有機固体物質、密蝋、過フッ化アルキルエステルポ
リエーテル、ポリ（カプロ−ラクトン）、シリコーンオ
イル、ポリ（テトラフルオロエチレン）、カルボワック
ス、ポリ（エチレングリコール）または米国特許第４,
７１７,７１１号、同第４,７１７,７１２号、同第４,７
３７,４８５号、同第４,７３８,９５０号に記載される
物質が挙げられる。滑層に使用する高分子結合剤として
適切な物質として、ポリ（ビニルアルコールーコーブチ
ラール）、ポリ（ビニルアルコールーコーアセター
ル）、ポリ（スチレン）、ポリ（ビニルアセテート）、
セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテー
トプロピオネート、セルロースアセテートおよびエチル
セルロースなどを挙げることができる。
【００１９】滑層に使用する潤滑物質の量は、その潤滑
物質の種類に大きく依存するが、通常は約０.００１〜
約２ｇ／ｍ2とする。高分子結合剤を使用する場合に
は、潤滑物質は使用する高分子結合剤の０.１〜５０重
量％、好ましくは０.５〜４０重量％とすることができ
る。
物質の種類に大きく依存するが、通常は約０.００１〜
約２ｇ／ｍ2とする。高分子結合剤を使用する場合に
は、潤滑物質は使用する高分子結合剤の０.１〜５０重
量％、好ましくは０.５〜４０重量％とすることができ
る。
【００２０】本発明の染料供与素子とともに使用する染
料受容素子は、通常表面に染料像受容層を有する支持体
からなる。支持体には、ポリ（エーテルスルホン）など
の透明フィルム、ポリイミド、セルロースアセテートな
どのセルロースエステル、ポリ（ビニルアルコールーコ
ーアセタール）またはポリ（エチレンテレフタレート）
などを使用することができる。染料受容素子の支持体
は、バライタコート紙などの反射材料、ポリエチレンを
コーティングした紙、アイボリー紙、コンデンサー紙ま
たは duPont TyvekTMなどの合成紙であってもよい。ホ
ワイトポリエステル（白色顔料を混入した透明ポリエス
テル）などの顔料を含有する支持体も使用することがで
きる。
料受容素子は、通常表面に染料像受容層を有する支持体
からなる。支持体には、ポリ（エーテルスルホン）など
の透明フィルム、ポリイミド、セルロースアセテートな
どのセルロースエステル、ポリ（ビニルアルコールーコ
ーアセタール）またはポリ（エチレンテレフタレート）
などを使用することができる。染料受容素子の支持体
は、バライタコート紙などの反射材料、ポリエチレンを
コーティングした紙、アイボリー紙、コンデンサー紙ま
たは duPont TyvekTMなどの合成紙であってもよい。ホ
ワイトポリエステル（白色顔料を混入した透明ポリエス
テル）などの顔料を含有する支持体も使用することがで
きる。
【００２１】染料像受容層には、例えば、ポリカーボネ
ート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、
ポリ（スチレンーコーアクリロニトリル）、ポリ（カプ
ロラクトン）、ポリ（酢酸ビニル）（例えば、ポリ（ビ
ニルアルコール−コーブチラール）、ポリ（ビニルアル
コール−コーベンザール）、ポリ（ビニルアルコール−
コ−アセタール））またはこれらの混合物を含ませても
よい。染料像受容層は、初期の目的を効果的に達成する
ことができる量で使用することができる。概して、約１
〜約５ｇ／ｍ2にすると良好な結果が得られる。
ート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、
ポリ（スチレンーコーアクリロニトリル）、ポリ（カプ
ロラクトン）、ポリ（酢酸ビニル）（例えば、ポリ（ビ
ニルアルコール−コーブチラール）、ポリ（ビニルアル
コール−コーベンザール）、ポリ（ビニルアルコール−
コ−アセタール））またはこれらの混合物を含ませても
よい。染料像受容層は、初期の目的を効果的に達成する
ことができる量で使用することができる。概して、約１
〜約５ｇ／ｍ2にすると良好な結果が得られる。
【００２２】上述のように、本発明の染料供与素子は染
料転写像を形成するのに使用する。染料転写工程は、上
記の染料供与素子をまず像の形に加熱し、染料像を染料
受容素子へ転写して染料転写像を形成する操作からな
る。
料転写像を形成するのに使用する。染料転写工程は、上
記の染料供与素子をまず像の形に加熱し、染料像を染料
受容素子へ転写して染料転写像を形成する操作からな
る。
【００２３】本発明の染料供与素子はシート状にして使
用しても、連続ロールまたはリボン状にして使用しても
よい。連続ロールまたはリボン状にする場合は、昇華性
イエローおよび／またはシアンおよび／またはマゼンタ
および／またはブラックまたは他の染料を用いてもよ
い。このような、１色、２色、３色、４色およびそれ以
上の多色の染料供与素子も本発明の範囲内に含まれる。
用しても、連続ロールまたはリボン状にして使用しても
よい。連続ロールまたはリボン状にする場合は、昇華性
イエローおよび／またはシアンおよび／またはマゼンタ
および／またはブラックまたは他の染料を用いてもよ
い。このような、１色、２色、３色、４色およびそれ以
上の多色の染料供与素子も本発明の範囲内に含まれる。
【００２４】ａ）上記の染料供与素子、および、ｂ）上
記の染料受容素子を、染料供与素子の染料層が染料受容
素子の染料受容層に接触するように重ね合わせて、熱染
料転写アセンブリッジを形成する。
記の染料受容素子を、染料供与素子の染料層が染料受容
素子の染料受容層に接触するように重ね合わせて、熱染
料転写アセンブリッジを形成する。
【００２５】このアセンブリッジの２つの素子は、単一
色からなる像を形成したいときは、あらかじめ重ね合わ
せておいてもよい。重ね合わせは、それぞれの縁で２つ
の素子を一時的に接着することによって行うこともでき
る。転写後は、染料受容素子を染料供与素子から剥がし
て染料転写像を現す。
色からなる像を形成したいときは、あらかじめ重ね合わ
せておいてもよい。重ね合わせは、それぞれの縁で２つ
の素子を一時的に接着することによって行うこともでき
る。転写後は、染料受容素子を染料供与素子から剥がし
て染料転写像を現す。
【００２６】３色からなる像を得たいときは、異なる染
料供与素子を用いて、上記のアセンブリッジを３回形成
する。第１の染料が転写した後、２つの素子を分離し、
第２の染料供与素子（あるいは第１の染料供与素子にあ
る別の染料からなる別のエリア）を染料受容素子と重ね
合わせる。染料転写操作を繰り返した後、第３の色につ
いても同一の操作を行う。
料供与素子を用いて、上記のアセンブリッジを３回形成
する。第１の染料が転写した後、２つの素子を分離し、
第２の染料供与素子（あるいは第１の染料供与素子にあ
る別の染料からなる別のエリア）を染料受容素子と重ね
合わせる。染料転写操作を繰り返した後、第３の色につ
いても同一の操作を行う。
【００２７】
【実施例】実施例１ 厚さ６μmのポリ（エチレンテレフタレート）の支持体
上に下記の層を順にコーティングすることによって染料
供与素子を調製した。
上に下記の層を順にコーティングすることによって染料
供与素子を調製した。
【００２８】１）水−メタノール混合溶媒からコーティ
ングした、下記の所定比を有するポリビニルアルコール
とポリビニルピロリドンの混合物（合計０.１１ｇ／
ｍ2）の下塗り層 ２）トルエン、メタノールおよびシクロペンタノンの混
合溶媒からコーティングした、セルロースアセテートプ
ロピオネート結合剤（２.５％アセチル、４５％プロピ
オニル）（０.３６ｇ／ｍ2）中の下記のイエロー染料
（０.１５ｇ／ｍ2）からなる染料層 染料供与素子の裏面に、Emralon ３２９TM：ポリ（テト
ラフルオロエチレン）粒子の乾燥フィルム状潤滑物質
（アーケソンコロイド社）（０.５４ｇ／ｍ2）からなる
滑層を、酢酸ｎ−プロピル、トルエン、イソプロピルア
ルコール、およびｎ−ブチルアルコールの混合溶媒から
コーティングした。
ングした、下記の所定比を有するポリビニルアルコール
とポリビニルピロリドンの混合物（合計０.１１ｇ／
ｍ2）の下塗り層 ２）トルエン、メタノールおよびシクロペンタノンの混
合溶媒からコーティングした、セルロースアセテートプ
ロピオネート結合剤（２.５％アセチル、４５％プロピ
オニル）（０.３６ｇ／ｍ2）中の下記のイエロー染料
（０.１５ｇ／ｍ2）からなる染料層 染料供与素子の裏面に、Emralon ３２９TM：ポリ（テト
ラフルオロエチレン）粒子の乾燥フィルム状潤滑物質
（アーケソンコロイド社）（０.５４ｇ／ｍ2）からなる
滑層を、酢酸ｎ−プロピル、トルエン、イソプロピルア
ルコール、およびｎ−ブチルアルコールの混合溶媒から
コーティングした。
【００２９】下塗り層として、ポリビニルアルコールの
み（０.１１ｇ／ｍ2）を用いたもの、ポリビニルピロリ
ドンのみ（０.１１ｇ／ｍ2）を用いたもの、およびこれ
らの混合物（合計が０.１１ｇ／ｍ2）を用いて、比較用
染料供与素子を調製した。ポリビニルアルコールとポリ
アクリル酸の混合物（重量比：５０：５０）またはポリ
ビニルアルコールと酢酸ポリビニルの混合物（重量比：
８０：２０）（０.１１ｇ／ｍ2）もまたコーティングし
た。さらに４つの以下の従来技術下の対照下塗り層もコ
ーティングした。
み（０.１１ｇ／ｍ2）を用いたもの、ポリビニルピロリ
ドンのみ（０.１１ｇ／ｍ2）を用いたもの、およびこれ
らの混合物（合計が０.１１ｇ／ｍ2）を用いて、比較用
染料供与素子を調製した。ポリビニルアルコールとポリ
アクリル酸の混合物（重量比：５０：５０）またはポリ
ビニルアルコールと酢酸ポリビニルの混合物（重量比：
８０：２０）（０.１１ｇ／ｍ2）もまたコーティングし
た。さらに４つの以下の従来技術下の対照下塗り層もコ
ーティングした。
【００３０】 Tyzor ＴＢＴTM（チタニウムテトラ−
ｎ−ブトキシド）（デュポン社）（０.１１ｇ／ｍ2）
（米国特許第４,６９５,２８８号に記載） ポリ（アクリロニトリルーコー塩化ビニリデン−コ
ーアクリル酸）（重量比＝１４：８０：６）（０.２２
ｇ／ｍ2）（米国特許第４,７３７,４８６号に記載） ポリビニルアルコールとポリアクリル酸の混合物
（重量比＝５０：５０）（０.４３ｇ／ｍ2） 塩化ビニリデン誘導高分子（０.２１ｇ／ｍ2）上にコー
ティング（米国特許第４,７１６,１４４号に記載） ポリビニルアルコールと酢酸ポリビニルの混合物
（重量比＝８０：２０）（０.４３ｇ／ｍ2） 塩化ビニリデン誘導高分子（０.２１ｇ／ｍ2）上にコー
ティング（米国特許第４,７１６,１４４号に記載） 染料受容素子は、二酸化チタン顔料処理化ポリエチレン
被覆ペーパーストックからなる白色反射性支持体上に下
記の層を順にコーティングすることによって調製した。
ｎ−ブトキシド）（デュポン社）（０.１１ｇ／ｍ2）
（米国特許第４,６９５,２８８号に記載） ポリ（アクリロニトリルーコー塩化ビニリデン−コ
ーアクリル酸）（重量比＝１４：８０：６）（０.２２
ｇ／ｍ2）（米国特許第４,７３７,４８６号に記載） ポリビニルアルコールとポリアクリル酸の混合物
（重量比＝５０：５０）（０.４３ｇ／ｍ2） 塩化ビニリデン誘導高分子（０.２１ｇ／ｍ2）上にコー
ティング（米国特許第４,７１６,１４４号に記載） ポリビニルアルコールと酢酸ポリビニルの混合物
（重量比＝８０：２０）（０.４３ｇ／ｍ2） 塩化ビニリデン誘導高分子（０.２１ｇ／ｍ2）上にコー
ティング（米国特許第４,７１６,１４４号に記載） 染料受容素子は、二酸化チタン顔料処理化ポリエチレン
被覆ペーパーストックからなる白色反射性支持体上に下
記の層を順にコーティングすることによって調製した。
【００３１】１）ブタノンからコーティングした、ポリ
（アクリロニトリル−コ−塩化ビニリデン−コーアクリ
ル酸）（重量比＝１４：７９：７）（０.０８ｇ／ｍ2）
の下塗り層 ２）塩化メチレンからコーティングした、ビスフェノー
ルＡ、ジエチレングリコール、炭酸から調製した直鎖縮
合ポリマー（ビスフェノール：グリコール＝５０：５０
［モル比］で分子量約２００,０００）、および Macrol
on 5700TM（ビスフェノール−Ａ−ポリカーボネート）
（バイヤーＡＧ）（１.６ｇ／ｍ2）の混合物中のジフェ
ニルフタレート（０.３２ｇ／ｍ2）、ジーｎ−ブチルフ
タレート（０.３２ｇ／ｍ2）および Fluorad FC-431TM
（フッ素−スルホンアミド界面活性剤）（３Ｍ）（０.
０１ｇ／ｍ2）の染料受容層 ３）塩化メチレンからコーティングした、Fluorad FC-4
31TM（０.０１ｇ／ｍ2）とシリコーン流体（ダウコーニ
ング）（０.０１６ｇ／ｍ2）を含有する上記のビスフェ
ノール−Ａ−グリコールポリカーボネート（０.２２ｇ
／ｍ2）の上塗り層 それぞれの染料受容素子の裏面には、特願平３−１５
８,８３５の実施例１に記載されるバッキング層をコー
ティングした。しかし、これは本発明にとって必須では
ない。
（アクリロニトリル−コ−塩化ビニリデン−コーアクリ
ル酸）（重量比＝１４：７９：７）（０.０８ｇ／ｍ2）
の下塗り層 ２）塩化メチレンからコーティングした、ビスフェノー
ルＡ、ジエチレングリコール、炭酸から調製した直鎖縮
合ポリマー（ビスフェノール：グリコール＝５０：５０
［モル比］で分子量約２００,０００）、および Macrol
on 5700TM（ビスフェノール−Ａ−ポリカーボネート）
（バイヤーＡＧ）（１.６ｇ／ｍ2）の混合物中のジフェ
ニルフタレート（０.３２ｇ／ｍ2）、ジーｎ−ブチルフ
タレート（０.３２ｇ／ｍ2）および Fluorad FC-431TM
（フッ素−スルホンアミド界面活性剤）（３Ｍ）（０.
０１ｇ／ｍ2）の染料受容層 ３）塩化メチレンからコーティングした、Fluorad FC-4
31TM（０.０１ｇ／ｍ2）とシリコーン流体（ダウコーニ
ング）（０.０１６ｇ／ｍ2）を含有する上記のビスフェ
ノール−Ａ−グリコールポリカーボネート（０.２２ｇ
／ｍ2）の上塗り層 それぞれの染料受容素子の裏面には、特願平３−１５
８,８３５の実施例１に記載されるバッキング層をコー
ティングした。しかし、これは本発明にとって必須では
ない。
【００３２】約１０ｃｍｘ１５ｃｍのエリアを有する染
料供与素子の染料側が、同一のエリアを有する染料受容
素子の高分子受容層側に接触するように設置する。この
アセンブリジをモーター駆動の直径５６ｍｍのゴムロー
ラー上に固定し、２６℃に温度維持してあるＴＤＫサー
マルヘッドＬ−２３１をバネを用いてアセンブリジの染
料供与素子側からゴムローラーに向けて３６Ｎの力で押
しつけた。このプリントヘッドは、レゾルーション５.
４ドット／ｍｍ、有効プリント幅９５ｍｍであり、ヒー
ターの平均抵抗が５１１オームの５１２個の独立したア
ドレッサブルヒーターからなる。
料供与素子の染料側が、同一のエリアを有する染料受容
素子の高分子受容層側に接触するように設置する。この
アセンブリジをモーター駆動の直径５６ｍｍのゴムロー
ラー上に固定し、２６℃に温度維持してあるＴＤＫサー
マルヘッドＬ−２３１をバネを用いてアセンブリジの染
料供与素子側からゴムローラーに向けて３６Ｎの力で押
しつけた。このプリントヘッドは、レゾルーション５.
４ドット／ｍｍ、有効プリント幅９５ｍｍであり、ヒー
ターの平均抵抗が５１１オームの５１２個の独立したア
ドレッサブルヒーターからなる。
【００３３】電子系を作動させて、アセンブリジをプリ
ントヘッドとローラーとの間を通して６.８ｍｍ／秒で
引いた。
ントヘッドとローラーとの間を通して６.８ｍｍ／秒で
引いた。
【００３４】同時に、サーマルプリントヘッドの抵抗素
子を１３０ミリ秒毎に１２８ミリ秒パルスした。各パル
スの衝撃係数は９８.５％であるため、この状態はパル
ス幅変調に近いものである。最大濃度のプリントには、
５８.２％の衝撃係数か３３.８ミリ秒の割り当てプリン
ト時間に１９.７ミリ秒のプリントライン毎に１５４パ
ルス「オン」にする必要がある。供給電力は１４Ｖであ
り瞬間ピーク電力は約０.３８Ｗ／ドットであった。ま
た、最大濃度２.３のプリントをするのに要する最大総
エネルギーは７.６ｍＪ／ドットであった。
子を１３０ミリ秒毎に１２８ミリ秒パルスした。各パル
スの衝撃係数は９８.５％であるため、この状態はパル
ス幅変調に近いものである。最大濃度のプリントには、
５８.２％の衝撃係数か３３.８ミリ秒の割り当てプリン
ト時間に１９.７ミリ秒のプリントライン毎に１５４パ
ルス「オン」にする必要がある。供給電力は１４Ｖであ
り瞬間ピーク電力は約０.３８Ｗ／ドットであった。ま
た、最大濃度２.３のプリントをするのに要する最大総
エネルギーは７.６ｍＪ／ドットであった。
【００３５】ある１段階の濃度を有する像を描いた後
に、同一の染料受容素子のエリア上に染料供与素子の新
たなエリアを重ねて同一の操作を繰り返した。この操作
は、分離時に染料受容素子が染料供与素子に粘着するま
で繰り返した。粘着を示す最初のプリント回数を「粘着
が生じたプリント回数」として記録した。数値が６より
大きいのは６回目の転写でも粘着は起こらず、７回目以
降の転写を行わなかったことを示している。
に、同一の染料受容素子のエリア上に染料供与素子の新
たなエリアを重ねて同一の操作を繰り返した。この操作
は、分離時に染料受容素子が染料供与素子に粘着するま
で繰り返した。粘着を示す最初のプリント回数を「粘着
が生じたプリント回数」として記録した。数値が６より
大きいのは６回目の転写でも粘着は起こらず、７回目以
降の転写を行わなかったことを示している。
【００３６】これとは別の実験で、所定の受容素子に１
回だけ温置していない染料供与素子をプリントさせ、ス
テータスＡブルー最大染料濃度を記録した。
回だけ温置していない染料供与素子をプリントさせ、ス
テータスＡブルー最大染料濃度を記録した。
【００３７】温置（５０℃、ＲＨ５０％、７日間）前後
でステータスＡブルー転写濃度を測定し、濃度ロス
（％）を算出することによって染料供与素子中の染料の
分解効果を評価した。チタニウムブトキシドの下塗り層
をコーティングした染料供与素子だけが染料濃度のロス
が約１５％であり、他はすべて５％未満であった。
でステータスＡブルー転写濃度を測定し、濃度ロス
（％）を算出することによって染料供与素子中の染料の
分解効果を評価した。チタニウムブトキシドの下塗り層
をコーティングした染料供与素子だけが染料濃度のロス
が約１５％であり、他はすべて５％未満であった。
【００３８】本発明の染料供与素子は、粘着が生じたプ
リント回数が４以上（粘着のないプリントが少なくとも
３回あったことを意味する）、最大転写濃度が２.２以
上、温置後の染料ロスが３％未満であった。結果は以下
に示すとおりであった。
リント回数が４以上（粘着のないプリントが少なくとも
３回あったことを意味する）、最大転写濃度が２.２以
上、温置後の染料ロスが３％未満であった。結果は以下
に示すとおりであった。
【００３９】
【表１】 下塗り層 被覆量 粘着が生じた D-Max (g/m2) プリント回数 無（対照） ２ ２．２ チタニウムアルコキシド（対照） ０．１１ ５ ２．３ 塩化ポリビニリデンコポリマー（対照） ０．２２ ＞６ １．６ ポリビニルアルコール／ポリアクリル酸 ０．１１ ２ ２．３ （重量％＝５０：５０）（対照） ２．２ ポリビニルアルコール／酢酸ポリビニル ０．１１ ２ ２．３ （重量％＝８０：２０）（対照） 塩化ポリビニリデンコポリマー上の 上０．４３ ２ ２．３ ポリビニルアルコール／ポリアクリル酸 下０．２２ （重量％＝５０：５０）（対照） 塩化ポリビニリデンコポリマー上の 上０．４３ ２ １．９ ポリビニルアルコール／酢酸ポリビニル 下０．２２ （重量％＝８０：２０）（対照） ＰＶＡ／ＰＶＰ比 １００／０ （対照） ０．１１ ２ ２．３ ８０／２０（対照） ０．１１ ２ ２．３ ６０／４０（対照） ０．１１ ２ ２．３ ４０／６０（対照） ０．１１ ３ ２．３ ３５／６５（本発明） ０．１１ ４ ２．３ ３０／７０（本発明） ０．１１ ４ ２．３ ２５／７５（本発明） ０．１１ ４ ２．３ ２０／８０（本発明） ０．１１ ５ ２．２ １５／８５（本発明） ０．１１ ＞６ ２．０ １０／９０（対照） ０．１１ ＞６ ２．０ ５／９５（対照） ０．１１ ＞６ ２．０ ０／１００（対照） ０．１１ ５ ２．０ ＰＶＡ／ＰＶＰ比 ６０／４０（対照） ０．２２ ３ ２．３ ４０／６０（対照） ０．２２ ４ ２．３ ３０／７０（対照） ０．２２ ３ ２．３ ２５／７５（本発明） ０．２２ ４ ２．３ ２０／８０（本発明） ０．２２ ４ ２．２ １５／８５（対照） ０．２２ ＞６ ２．１ １０／９０（対照） ０．２２ ＞６ １．８ ０／１００（対照） ０．２２ ＞６ １．７ ＰＶＡ／ＰＶＰ比 ６０／４０（対照） ０．０５４ ３ ２．３ ３０／７０（対照） ０．０５４ ３ ２．３ ２５／７５（本発明） ０．０５４ ４ ２．３ ２０／８０（本発明） ０．０５４ ５ ２．３ １５／８５（本発明） ０．０５４ ＞６ ２．２ １０／９０（本発明） ０．０５４ ＞６ ２．２ ０／１００（対照） ０．０５４ ＞６ ２．１ 上記の結果は、従来の下塗り層や対照とした下塗り層に
比較して、本発明の下塗り／バリヤー層を有する染料供
与素子は転写最大染料濃度を下げることなく粘着を最小
限に止め下塗り層として卓越した粘着特性を有すること
を示している。チタニウムテトラ−ｎ−ブトキシドはプ
リントで粘着を引き起こさないが、イエロー染料のロス
が著しく、ポリ（アクリロニトリルーコー塩化ビニデン
−コ−アクリル酸）が染料転写濃度を下げてしまってい
る。ポリアクリル酸または酢酸ポリビニルを含有する下
塗り層は粘着が著しかった。下塗り層の被覆量によら
ず、２０〜２５％のＰＶＡを混合したＰＶＰは効果的で
かなり好ましいものである。下塗り層の被覆量が０．１
１ｇ／ｍ2のものは（この被覆量が好ましい）、ＰＶＡ
が１５％〜３５％のものが良好な結果を示した。ポリビ
ニルピロリドンのみ（かまたは混合物中のＰＶＡ量が少
ないもの）では染料転写濃度が低いが、ポリビニルアル
コールのみ（かまたは混合物中のＰＶＰ量が少ないも
の）はプリント粘着が生じることが伺えた。
比較して、本発明の下塗り／バリヤー層を有する染料供
与素子は転写最大染料濃度を下げることなく粘着を最小
限に止め下塗り層として卓越した粘着特性を有すること
を示している。チタニウムテトラ−ｎ−ブトキシドはプ
リントで粘着を引き起こさないが、イエロー染料のロス
が著しく、ポリ（アクリロニトリルーコー塩化ビニデン
−コ−アクリル酸）が染料転写濃度を下げてしまってい
る。ポリアクリル酸または酢酸ポリビニルを含有する下
塗り層は粘着が著しかった。下塗り層の被覆量によら
ず、２０〜２５％のＰＶＡを混合したＰＶＰは効果的で
かなり好ましいものである。下塗り層の被覆量が０．１
１ｇ／ｍ2のものは（この被覆量が好ましい）、ＰＶＡ
が１５％〜３５％のものが良好な結果を示した。ポリビ
ニルピロリドンのみ（かまたは混合物中のＰＶＡ量が少
ないもの）では染料転写濃度が低いが、ポリビニルアル
コールのみ（かまたは混合物中のＰＶＰ量が少ないも
の）はプリント粘着が生じることが伺えた。
【００４０】実施例２ 実施例１と同様の方法によって、染料供与素子を温置し
て染料受容素子上にプリントされる転写染料濃度がいか
に低くなるかを検討した。
て染料受容素子上にプリントされる転写染料濃度がいか
に低くなるかを検討した。
【００４１】染料供与素子は実施例１と同様のものを用
いた。下塗り層としてチタニウムテトラ−ンｎ−ブトキ
シドを用いた対照物と、重量比２０／８０のポリビニル
アルコール−ポリビニルピロリドン混合物を用いた物を
比較した。
いた。下塗り層としてチタニウムテトラ−ンｎ−ブトキ
シドを用いた対照物と、重量比２０／８０のポリビニル
アルコール−ポリビニルピロリドン混合物を用いた物を
比較した。
【００４２】染料受容素子は、二酸化チタン顔料処理化
ポリエチレン被覆ペーパーストックのからなる白色反射
性支持体上に下記の層を順にコーティングすることによ
って調製した。
ポリエチレン被覆ペーパーストックのからなる白色反射
性支持体上に下記の層を順にコーティングすることによ
って調製した。
【００４３】１）ブタノンからコーティングした、ポリ
（アクリロニトリル−コ−塩化ビニリデン−コーアクリ
ル酸）（重量比＝１４：７９：７）（０.０８ｇ／ｍ2）
の下塗り層 ２）塩化メチレンからコーティングした、Macrolon 570
0TM（ビスフェノール−Ａ−ポリカーボネート）（バイ
ヤーＡＧ）（２.９ｇ／ｍ2）、１,４−ジデコキシ−２,
５−ジメトキシベンゼン（０．３ｇ／ｍ2）を含有するT
one PCL-300TM（ポリカプロラクトン）（ユニオンカー
バイド）（０.３８ｇ／ｍ2）の混合物 ３）塩化メチレンからコーティングした、Fluorad FC-4
31TM（過フッ化スルホンアミド界面活性剤）（３Ｍ）
（０.０１ｇ／ｍ2）と 510TM シリコーン流体（ダウコ
ーニング）（０.０１ｇ／ｍ2）を含有する Tone PCL-30
0TMの上塗り層それぞれの染料受容素子の裏面には、特
願平３−１５８,８３５の実施例１に記載されるバッキ
ング層をコーティングした。しかし、これは本発明にと
って必須ではない。
（アクリロニトリル−コ−塩化ビニリデン−コーアクリ
ル酸）（重量比＝１４：７９：７）（０.０８ｇ／ｍ2）
の下塗り層 ２）塩化メチレンからコーティングした、Macrolon 570
0TM（ビスフェノール−Ａ−ポリカーボネート）（バイ
ヤーＡＧ）（２.９ｇ／ｍ2）、１,４−ジデコキシ−２,
５−ジメトキシベンゼン（０．３ｇ／ｍ2）を含有するT
one PCL-300TM（ポリカプロラクトン）（ユニオンカー
バイド）（０.３８ｇ／ｍ2）の混合物 ３）塩化メチレンからコーティングした、Fluorad FC-4
31TM（過フッ化スルホンアミド界面活性剤）（３Ｍ）
（０.０１ｇ／ｍ2）と 510TM シリコーン流体（ダウコ
ーニング）（０.０１ｇ／ｍ2）を含有する Tone PCL-30
0TMの上塗り層それぞれの染料受容素子の裏面には、特
願平３−１５８,８３５の実施例１に記載されるバッキ
ング層をコーティングした。しかし、これは本発明にと
って必須ではない。
【００４４】実施例１と同一の方法によって、温置（５
０℃、ＲＨ５０％、７日間）前後でステータスＡブルー
最大反射転写濃度を測定しその変化を検討した。結果は
以下に示すとおりであった。
０℃、ＲＨ５０％、７日間）前後でステータスＡブルー
最大反射転写濃度を測定しその変化を検討した。結果は
以下に示すとおりであった。
【００４５】
【表２】 下塗り層 ステータスＡブルー濃度 ％濃度 温置前 温置後 ％ロス ロス チタニウムアルコキシド（対照） ２．３ ２．１ １０ １２ＰＶＡ／ＰＶＰ＝２０／８０（本発明） ２．３ ２．３ ０ ５
【００４６】
【発明の効果】上記の結果は、本発明の下塗り／バリヤ
ー層を有する染料供与素子の素子内における濃度ロスは
５％以下であることを示している。データによると、５
％を越える濃度ロスは受容素子上のプリント濃度をかな
り減じてしまう。
ー層を有する染料供与素子の素子内における濃度ロスは
５％以下であることを示している。データによると、５
％を越える濃度ロスは受容素子上のプリント濃度をかな
り減じてしまう。
Claims (1)
- 【請求項１】表面に染料層を有する支持体からなる染料
熱転写用染料供与素子であって、 ａ）約１５〜約３５重量％のポリビニルアルコールと ｂ）約６５〜約８５重量％のポリビニル−ピロリドン の混合物（重量％は混合物全重量基準）を含有する親水
性染料バリヤー／下塗り層を前記染料層と前記支持体と
の間に存在させることを特徴とする染料供与素子。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US07/700,988 US5147843A (en) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | Polyvinyl alcohol and polyvinyl pyrrolidone mixtures as dye-donor subbing layers for thermal dye transfer |
| US700988 | 1991-05-16 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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