JPS62128792A

JPS62128792A - 感熱転写シ−ト

Info

Publication number: JPS62128792A
Application number: JP60268590A
Authority: JP
Inventors: Takeo Kawakami; 川上　武男; Takashi Kagami; 孝各務; Takahiro Fujio; 藤生　隆弘; Masato Yoshida; 真人吉田
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1985-11-29
Filing date: 1985-11-29
Publication date: 1987-06-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はサーマルヘッドを用いたプリント方式で写真画
等の階調表現が可能な感熱転写シートに関する。

（従来技術の説明）近年、サーマルヘッドを用いる感熱転写記録法が音が小
さいこと、装置が比較的廉価で、コンｉやクトにできる
こと、保守性に優れていることなどの点から急速に普及
しつつある。

サーマルヘッドを用いて画像情報に応じた画像を得るに
は従来、主に感熱発色紙が使用されてきた。これは常温
で無色又は淡色のロイコ染料とフェノール化合物等の顕
色剤とを加熱により接触発色させ画像を得ようとするも
のである。

しかし、このような感熱発色紙は、発色後、画像を長期
保存すると消色する欠点があシ、さらにカラー印字も２
色が限界であり、連続的な階調を持つカラー画像は得ら
れない。

一方、熱溶融ワックス中に顔料を分散したものを基体ベ
ース上に塗布した感熱転写型シートも知られている。こ
の感熱転写シートを被転写紙に重ね、背面から加熱印字
することによシ着色ワックス層が被転写紙上に転移して
画像が形成される。しかし、この場合も画像信号に応じ
て着色ワ、クス層を多段階に分けて階調的に転移させる
ことは困難であり、線又は数字等の表現にとどまる。

そのほか、サーマルヘッドの熱の量によシ移行する染料
の・量が変えられる昇華性分散染料層を設けた熱転写シ
ートを被転写紙と組合せて用い、昇華染料の量を制御さ
せて階調のある写真調の画像を得る方法も提案されてい
る（画像電子学会誌、第１２巻、１号、１９８３年）。

これに近い技術としてポリエステル繊維に対する乾式転
写捺染法がすでに知られている。この方法は昇華性の分
散染料などの染料を合成樹脂溶液中に分散もしくは溶解
させて色材とし、薄紙へ／ＪＦターン状に印刷し、乾燥
させて転写シートを作成し、これをポリエステル繊維に
重ねて加圧熱転写し、ポリエステル繊維上に染料を染着
させて画像を得る方法である。しかし、この転写紙をサ
ーマルヘッドを用いて印字しても高濃度の画像を得るこ
とは困龜である。この転写紙に用いられている染料が熱
板から２００℃、１分間程度の熱量を受けて転写できる
タイプであるため、サーマルヘッドから約３００〜４０
０℃、数ミリ秒の少ない熱量では満足な転写が得られな
いからであり、又、薄紙も少なくとも１０μｍの厚みが
限度であり、そのため紙に熱量が吸収されて染料を昇華
移行させるに足る温度まで短時間で温度上昇させること
は困難であるからである。しかし、この原理を改良した
種々の提案もなされている。例えば特開昭６０−９９４
号、特開昭６０−１０１０８７号等があるが、高濃度の
画像が得難く、高濃度の画像を得るため高エネルギーを
与えるとなると、印字速度が遅くなシ、サーマルヘッド
の寿命を短縮させるなどの問題があり、必ずしも満足な
ものとは云えた℃）。

そのため、写真等の中間Ｉｌｉ調を有する画像信号を処
理し、適切にプリントアウトできる装置、そとえばビデ
オプリンター、テレビプリンターおよび感熱転写シート
の開発が望まれている。

（発明の目的）この発明は比較的小さいエネルギーで高濃度の画像の形
成が可能で、したがって印字速度を向上、サーマルへ、
ドの寿命の延長を図ることができる感熱転写シートを提
供することを目的とする。

（発明の概要）すなわち、この発明は基体シートと；該基体シートの一
方の面に形成された染料移行防止層と；該移行防止層上
に形成された熱移行染料とバインダー樹脂とからなる熱
転写色材層と；該色材層上に形成された易剥離層と；を
具備してなることを特徴とする感熱転写シートを提供し
、上記目的を達成しようとするものである。

（発明の実施例）以下、この発明を図面を参照して説明する。

第１図は本発明に係わる感熱転写シートの断面を模式的
に示すものであって、基体シート１の下面に染料移行防
止層２が形成されていて、この染料移行防止層２を介し
て熱転写色材層３が塗布されている。この熱転写色材層
３の露出する下面には受像紙との剥離を容易にするため
の易剥離層４が形成されている。この基材シート１の上
面には必要に応じ耐熱コーテング層５を施してもよい。

上記基材シート１としては十分な耐熱性を有するもので
あれば特に限定されず、たとえばコンデンサー（−）臂
−、ポリエステルフィルム、ｆ　リスｆ　ｖンフィルム
、ポリサル７オンフイルム、ポリイミドフィルム、ポリ
ビニルアルコールフィルム、セロファン等を使用でき、
厚みも熱吸収の少ないできるだけ薄いもの、たとえば９
＃Ｌ以下のものが好ましい。これあのうち、特に厚み３
．５〜９μｍ程度のポリエステルフィルムが好ましい。

染料移行防止層２としては熱転写色材層３中の染料との
親和性が小さく、基体シートＩとの密着性の良好なもの
が用いられる。たとえば熱転写色材層３中の染料として
、分散染料又は油浴性染料が用いられｆｃ場合はこれら
との親和性の小すいエチルセルロース、ニトロセルロー
ス等のセルロース系材料、アクリルアミド、ポリビニル
アルコールが用いられ、さらに基体シート１との密着性
を考慮して基体シート１を構成する材料又はこれと同類
の材料を適当に混合したもの（たとえば４０重量％以下
混合したもの）が好ましい。これらのうち、特にエチル
セルロース６０％以上と基材シート材料構成物質（たと
えば基材シート１がポリエステルフィルムからなるもの
であればポリエステル樹脂）４０％以下を混合したもの
が好ましい。

熱転写色材層３は熱移行染料３ａとノナイングー樹脂３
ｂとからなシ、このうち熱移行染料３ａとしては分散染
料、油溶性染料、トリフェニルメタン系の塩基性染料、
スモーク染料等のいわゆる昇華性染料を適宜使用し得る
が、このうち特に分散染料、油溶性染料が好ましい。

バインダー樹脂３ｂとしてはエチルセルロース、ニトロ
セルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸エ
ステル、ポリビニルアセタール樹脂等を適宜使用し得る
が、加熱時に染料を放出し易いニトロセルロース５０重
量％以上と、塗布面平滑性に優れるポリビニルアセター
ル樹脂５０重量％以下とを混合したものが最も好ましい
。

易剥離層４としては受像紙に対して剥離性の良好すもの
、たとえばエチルセルロース、ニトロセルロース、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルアセタール樹脂、シリコ
ーン樹脂等を使用し得る。しかし、その塗布量が多すぎ
ると熱転写時の染料移行を妨げる防染的作用を生じさせ
るおそれがあるから、塗布量は０．２〜０．５１１７ｍ
２の範囲とすることが好ましい。

耐熱コーテング層５としてはサーマルヘッドの滑）や、
帯電防止効果も含めて考慮し、ノニオ７　系界面活性剤
、ニトロセルロース、シリコーン樹脂等を適宜、単独又
は混合して使用し得る。

この感熱転写シートから所定の画像を転写によ）受は取
る受像紙は表面に昇華又は熱溶融によシ移行してくる染
料を染着させるための可染樹脂層が必要であり、そのだ
めの樹脂としてはポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂
、ウレタンｍ脂、アルキッド樹脂、アクリルフレタン樹
脂等を使用できる。このうち、物性、発色、色相の点で
ポリエステル樹脂が最も好ましい。

このような構成からなる感熱転写シートおよび受像紙を
用い、サーマルヘッド記録方式のプリンターで印字する
場合、第２図に示す如く、紙基材６と、その上面に形成
された可染樹脂層７とからなる受像紙８の上面に感熱転
写シートを重ね、ついでサーマルヘッド９で感熱転写シ
ートの上面を加圧加熱する。このとき熱転写色材層３中
の染料３ａは昇華するが、昇華した染料３ａは染料移行
防止層２の存在によシ図中上方に向って移行できず、そ
の大部分は受像紙８の可染樹脂層７に向って移行し、こ
の可染樹脂層７を染着することになシ、そのため高い転
写効率が得られ高濃度の画像が得られることになる。

しかるに第３図に示す如く染料移行防止層２がない場合
、すなわち基材シートＩに熱転写色材層３が直接印刷又
は塗布されている場合にはサーマルヘッド９からの熱に
よシ昇華した染料は基材シート１方向と、受像紙８の可
染樹脂層７方向の２方向に分かれて移行することになり
、その結果、受像紙８側への染料移行率（転写効率）が
第２図と較べて著しく低くなり十分な濃度の画像が得難
くなる。

なお、第３図および第４図中の参照符号は第２図および
第３図の場合と同一の内容を意味する。

上述の如き本発明に係わる感熱転写シートの作用効果は
以下に示す実施例および比較例からも容易に理解される
であろう。

実施例厚さ６ｓｎのポリエステル延伸フィルム（東しく株）製
：商品名ルミラー）ｆｃ、下記の処方よシなる樹脂溶液
を版深度１５〜２０μｍなるグラビアペタ版で印刷した
塗布量は０．８７７ｍ”であった。

次にこの上に下記の処方よシなる染料インキ溶液を版深
度４０μなるグラビアペタ版にて印刷した塗布量は１．
５ｇ／ｍ”であった。

次にこの上に下記の処方よシなるシリコン樹脂溶液を版
深度１５μ〜２０μのグラビアペタ版にてコートし、１
００℃、３０秒で乾燥したところ塗布量は０．５ｇ／ｍ
”であった。

以上により作成した感熱転写シートを以下の処方の樹脂
混合物を合成紙（ＦＰＧ１２０：玉子油化）に塗布量３
９７ｍ２で塗布して得た受像紙に重ね、テストシュミレ
ータ（東芝）にて０．５　Ｗ・２、７５　ｍ５ｅｃ、／
ｄａｔ　（ドツト密度６本／■）で１０Ｖ〜１４Ｖ″＆
でエネルギーを変化させて印字をおこなったところ、背
色に発色し、ＩＯＶで０．４．１４Ｖで１．５の反射濃
度（マクベスＲＤ９１８）が得られた。

比較例上記実施例と同様の基体シートに上記実施例と同様の染
料インキを直接印刷し、上記実施例と同様にシリコーン
のコーテングをおこない感熱転写シートを得た。これを
上記実施例と同様の受像紙上に、同じ印字条件で転写を
おこなったところ、ＩＯＶで０．２．１４Ｖで１．０　
（７）反射濃度が得られ、上記実施例と反射濃度におい
て著しい差が生じることが確認された。

（発明の効果）以上詳述した如く、本発明の感熱転写シートによれば、
熱転写色材層を染料移行防止層を介して基体シート上に
印刷又は塗布するようにしたから、染料の転写効率が向
上し、その結果、比較的小さいエネルギーで高濃度の画
像の形成が可能となシ、したがって印字速度の向上、サ
ーマルヘッドの長寿命化を図ることができるなど顕著な
効果を奏する。また、この発明の感熱転写シートによれ
ば連続階調表現も可能であり、染料としてシアン、マゼ
ンタ、黄等’を用い、順次転写させることによシカラー
印刷をおこなうこともできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係わる感熱転写シートの断面図、第２
図は第１図の感熱転写シートを用いてサーマルヘッドに
よる印字をおこなった場合の染料の転写効率を説明する
模式図、第３図は比較例に係わる感熱転写シートの断面
図、第４図は第３図の感熱転写シートを用いてサーマル
ヘッドによる印字をおこなった場合の染料の転写効率を
説明する模式図である。図中、Ｉ・・・基体シート、２・・・染料移行防止層、
３・・・熱転写色材層、３ａ・・・染料、３ｂ・・・バ
インダ樹脂、４・・・易剥離層、５・・・耐熱コート層
、８・・・受像紙、９・・・サーマルヘッド。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）基体シートと；該基体シートの一方の面に形成さ
れた染料移行防止層と；該移行防止層上に形成された熱
移行染料とバインダー樹脂とからなる熱転写色材層と；
該色材層上に形成された易剥離層と；を具備してなるこ
とを特徴とする感熱転写シート。
（２）染料移行防止層が熱移行染料との親和性の小さい
樹脂６０重量％以上と基体シートとの親和性の大きい樹
脂を４０重量％以下含むことを特徴とする特許請求の範
囲第１項記載の感熱転写シート。
（３）熱移行染料が分散染料および油溶性染料から選ば
れるものであり、染料移行防止層が熱移行染料との親和
性の小さい樹脂としてセルロース系樹脂又はポリビニル
アルコールを６０重量％以上含むことを特徴とする特許
請求の範囲第１項記載の感熱転写シート。
（４）基体シートがポリエステルフィルムであり、基体
シートとの親和性の大きい樹脂がポリエステル樹脂であ
る特許請求の範囲第２項ないし第３項のいずれか１項に
記載の感熱転写シート。
（５）バインダー樹脂がセルロース系樹脂５０重量％以
上とポリビニルアセタール樹脂を５０重量％以下含む特
許請求の範囲第３項ないし第４項のいずれか１項に記載
の感熱転写シート。
（６）易剥離層がシリコーン樹脂、エチルセルロース、
ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール樹脂、ワ
ックスから選ばれるものであって、塗布量が０．２ｇ／
ｍ＾２ないし０．５ｇ／ｍ＾２である特許請求の範囲第
１項記載の感熱転写シート。
（７）基材シートが染料移行防止層形成面と反対側の面
に耐熱コーテング層を有するものである特許請求の範囲
第１項記載の感熱転写シート。