JP2683328B2 - 感熱色素転写用色素供与体要素 - Google Patents

感熱色素転写用色素供与体要素

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JP2683328B2 JP7026777A JP2677795A JP2683328B2 JP 2683328 B2 JP2683328 B2 JP 2683328B2 JP 7026777 A JP7026777 A JP 7026777A JP 2677795 A JP2677795 A JP 2677795A JP 2683328 B2 JP2683328 B2 JP 2683328B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱色素転写システム
の色素供与体要素における、特定のスルホン酸塩含有ポ
リマーバインダーの使用に関する。
【0002】
【従来の技術】カラービデオカメラから電子的に生成さ
れた映像からプリントを得るために、最近、感熱転写シ
ステムが開発されている。そのようなプリントを得る一
つの方法によると、電子映像を、まずカラーフィルター
によるカラー分解にかける。そして、それぞれのカラー
分解した画像を、電気信号に変換する。そして、これら
の信号を操作して、シアン、マゼンタおよびイエロー電
気信号を生成する。そして、これらの信号をサーマルプ
リンターに伝送する。プリントを得るためには、シア
ン、マゼンタもしくはイエロー色素供与体要素を、色素
受容要素に対して向かい合わせに置く。そして、この二
つを、サーマルプリントヘッドとプラテンローラの間に
差し込む。ライン型のサーマルプリントヘッドを用い
て、色素供与体シートの裏から熱を加える。サーマルプ
リントヘッドは、多くの加熱要素を有しており、シア
ン、マゼンタもしくはイエローの信号に応じて連続的に
加熱される。そして、このプロセスを、他の二つの色の
場合にも繰り返す。このようにして、スクリーンで見ら
れるオリジナルの映像に対応する、カラーハードコピー
が得られる。このプロセスおよび実施装置の詳細は、米
国特許第4,621,271号公報に記載されている。
【0003】特開昭61−262191号明細書には、
バインダーが、天然ガム、セルロース樹脂、ゼラチン、
もしくはポリ(ビニルアルコール)を含む感熱色素転写
色素供与体要素の開示がある。そのようなバインダーで
使用するためには、水不溶性色素を小粒子として分散し
なければならない。特開昭60−190389号明細書
には、色素供与体要素のバインダーとして、水溶性もし
くは水分散性ポリエステルおよび/またはアクリル樹脂
を使用することが記載されている。
【0004】欧州特許第179,737号明細書には、
アクリル酸エステルおよびアクリル酸の両方を含有する
色素供与体のバインダーが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以下の比較テストに示
すように、特開昭61−262191号の親水性バイン
ダーには、そのバインダーが、色素粒子間の架橋として
作用し、結果として低転写のD-maxを生じる色素凝結お
よび凝集を導く多くの官能基を含有するという問題点が
ある。
【0006】以下の比較テストに示すように、特開昭6
0−190389号の材料には、感熱色素転写印刷時
に、受容層に色素供与素が接着するという問題点があ
る。以下の比較テストに示すように、欧州特許第17
9,737号のコポリマーには、それが、色素供与体の
スティッキング問題を十分に解決しないという問題点が
ある。
【0007】本発明の目的は、良好な色素分散品質、印
刷時の効率的な色素転写(高D-max)を提供し、そして
印刷時の色素受容要素への色素供与体要素のスティッキ
ングをなくすかもしくは大きく減らす、水性分散体から
塗布する色素供与体要素の色素層を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】これらの目的および他の
目的を、バインダー中に分散された画像色素を含む色素
層をその上に担持した支持体を含んでなる感熱色素転写
用色素供与体要素であって、前記バインダーが、約54
℃未満のガラス転移温度を有しかつ次式:
【0009】
【化2】
【0010】[式中、R1 およびR2 は、それぞれ独立
して水素もしくはメチルを表わし;Dは、置換もしくは
非置換のフェニル基;または−COOR3 〔ここで、R
3 は、炭素数1〜約6の置換もしくは非置換のアルキル
基、炭素数約5〜約8の置換もしくは非置換のシクロア
ルキル基、またはエチレン系不飽和を持つ有機基(エチ
レングリコールジメタクリレート、ジビニルベンゼン、
メチレンビスアクリルアミドもしくは米国特許第4,8
65,946号明細書4欄に開示される物質等)を表わ
す〕を表わし;Eは、−C64 −;−CONHR4
−;もしくは−COOR4 −(ここでR4 は、炭素数1
〜約6の置換もしくは非置換のアルキル基である)を表
わし;Mは、単荷電カチオン(例えば、Na、K、もし
くはNH4 等)を表わし;xは、75〜98モル%を表
わし、好ましくは90〜95%であり;そしてyは、2
〜25モル%を表わし、好ましくは5〜10%である]
を有する水分散性ビニルコポリマーを含んでなる色素供
与体要素を含む本発明に従って達成する。
【0011】一般的に、前記バインダーを約0.1〜約
5g/m2 の塗布量で使用する場合に良好な結果が得ら
れる。本発明の好ましい態様では、Dは、−COOR3
(ここで、R3 はCH2 CH 2 OHである)を表わす。
本発明のコポリマーの例を、次に示すモノマーの組合せ
を用いて得ることができる。
【0012】
【表1】
【0013】もしくは
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】サーマルプリントヘッドもしくはレーザー
のはたらきによって色素受容層に転写可能ないずれの画
像色素も、本発明に用いる色素供与体に使用することが
できる。例えば、次のような昇華性色素:
【0017】
【化3】
【0018】
【化4】
【0019】もしくは、米国特許第4,541,830
号、同第4,698,651号、同第4,695,28
7号、同第4,701,439号、同第4,757,0
46号、同第4,743,582号、同第4,769,
360号、および同第4,753,922号各公報に開
示される色素を用いて、特に良好な結果が得られてい
る。上記色素は、単独で使用しても、組み合せて使用し
ても良い。これらのの色素を、約0.05〜約5g/m
2 の塗布量で用いることができ、好ましくは、疎水性で
ある。
【0020】寸法的に安定で、かつレーザーもしくはサ
ーマルヘッドの熱に耐えることができるのであれば、本
発明の色素供与体要素の支持体としていずれの材料も使
用することができる。そのような材料には、ポリ(エチ
レンテレフタレート)等のポリエステル類;ポリアミド
類;ポリカーボネート類;セルロースエステル類;弗素
ポリマー類;ポリエーテル類;ポリアセタール類;ポリ
オレフィン類;およびポリイミド類が含まれる。一般的
に、支持体は、約5〜約200μmの厚さを有し、必要
ならば、米国特許第4,695,288号もしくは同第
4,737,486号各公報に記載される材料のような
下引き層で被覆されていても良い。
【0021】色素供与体要素の反対側を、滑り層で被覆
してプリントヘッドが色素供与体要素にスティッキング
するのを防止する。そのような滑り層は、ポリマーバイ
ンダーもしくは界面活性剤を含有するか、もしくは含有
しないで、固体もしくは液体の平滑材料又はそれらの混
合物のいずれかを含んでなる。好ましい平滑材料には、
オイル、または100℃より下で融解するポリ(ステア
リン酸ビニル)、蜜蝋、マイクロクリスタンワックス、
過弗素化アルキルエステルポリエーテル類、ポリカプロ
ラクトン、シリコーンオイル、ポリ(テトラフルオロエ
チレン)、カーボワックス、ポリ(エチレングリコー
ル)、もしくは米国特許第4,717,711号、同第
4,717,712号、同第4,737,485号およ
び同第4,738,950号各公報、並びに欧州特許第
285,425号公報、3ページ、25〜35行に記載
する材料等の半結晶の有機固体が含まれる。
【0022】滑り層に適したポリマーバインダーには、
ポリ(ビニルアルコール−コ−ブチラール)、ポリ(ビ
ニルアルコール−コ−アセタール)、ポリ(スチレ
ン)、ポリ(酢酸ビニル)、酢酸酪酸セルロース、酢酸
プロピオン酸セルロース、酢酸セルロースもしくはエチ
ルセルロースが含まれる。滑り層に使用する平滑材料の
量は、その平滑材料のタイプに大きく依存するが、一般
的に、約0.001〜約2g/m2 の範囲である。ポリ
マーバインダーを用いる場合は、平滑材料は、使用する
ポリマーバインダーの0.05〜50重量%、好ましく
は0.5〜40重量%の範囲で存在する。
【0023】本発明の色素供与体要素と一緒に使用する
色素受容要素は、通常、色素画像受容層を担持してなる
支持体を含む。この支持体は、ポリ(エーテルスルホ
ン)、ポリイミド、セルロースエステル(酢酸セルロー
ス等)、ポリ(ビニルアルコール−コ−アセタール)も
しくはポリ(エチレンテレフタレート)等の透明フィル
ムとなることができる。また、色素受容要素の支持体
は、バライタコートペーパー、ポリエチレンコートペー
パー、アイボリー紙、コンデンサー紙もしくは DuPont
Tyvek (商品名)等の合成紙のような、反射性となるこ
ともできる。ホワイトポリエステル(その中に混合した
白色含量を有する透明ポリエステル)等の着色した支持
体もまた用いることができる。必要ならば、この色素受
容要素は、固体の射出成形物(ポリカーボネート等)を
含んでなっていても良い。
【0024】色素画像受容層は、例えば、ポリカーボネ
ート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ(塩化ビニ
ル)、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル)、ポリ
カプロラクトン、ポリ(ビニルアルコール−コ−ブチラ
ール)、ポリ(ビニルアルコール−コ−ベンザル)、ポ
リ(ビニルアルコール−コ−アセタール)またはそれら
のコポリマーもしくは混合物等のポリ(ビニルアセター
ル)を、含んでなることができる。この色素画像受容層
は、意図する目的のために有効な量で存在することがで
きる。一般的に、約1〜約5g/m2 の濃度で、良好な
結果が得られている。
【0025】上記した様に、本発明の色素供与体要素を
用いて色素転写画像を形成する。そのプロセスは、上記
した色素供与体要素を像様加熱すること、そして色素画
像を色素受容要素に転写して色素転写画像を形成するこ
とを含んでなる。本発明の色素供与体要素を、シート形
状または連続ロールもしくはリボンで、用いても良い。
連続ロールもしくはリボンを用いる場合、上記したよう
にその上に色素のみを有しても良く、もしくは他の別の
色素(例えば、昇華性の、シアンおよび/もしくはマゼ
ンタおよび/もしくはイエローおよび/もしくはブラッ
ク、またはその他の色素)の交互の領域を有しても良
い。そのような色素は、米国特許第4,541,830
号、同第4,541,830号、同第4,698,65
1号、同第4,695,287号、同第4,701,4
39号、同第4,757,046号、同第4,743,
582号、同第4,769,360号、および同第4,
753,922号各公報に開示されている。従って、単
色、二色、三色もしくは四色カラー要素(または、それ
以上の数もまた)は、本発明の範囲内に包含される。
【0026】本発明の好ましい態様では、色素供与体要
素は、シアン、イエローおよびマゼンタ色相の上記色素
の連続する反復領域で被覆されたポリ(エチレンテレフ
タレート)支持体を含んでなり、上記のプロセス工程
を、それぞれ色において連続的に実施して三色色素転写
画像を得る。もちろん、このプロセスを単一のカラーの
場合にのみ実施する場合は、モノクロ色素転写画像が得
られる。
【0027】レーザーを用いて、本発明の色素供与体要
素から色素を転写することもできる。レーザーを用いる
場合は、ダイオードレーザーを用いるのが好ましい。な
ぜなら、ダイオードレーザーは、小サイズ、低コスト、
安定性、信頼性、頑丈、および調節容易による実質的な
利点を提供するからである。実際では、レーザーを用い
て色素供与体要素を加熱する前に、この要素は、米国特
許第4,973,572号公報に記載するカーボンブラ
ックもしくはシアニン赤外吸収色素等の赤外吸収材料、
または次の米国特許公報:第4,948,777号、第
4,950,640号、第4,950,639号、第
4,948,776号、第4,948,778号、第
4,942,141号、第4,952,552号、第
5,036,040号、および第4,912,083
号、に記載されるその他の材料を含有しなければならな
い。そして、レーザー放射を色素層に吸収し、内部変換
として知られている分子プロセスにより熱に変換する。
従って、有用な色素層の構造は、画像色素の色相、転写
性および強度だけでなく、前記放射を吸収してそれを熱
に変換する色素層の能力にも依存する。
【0028】上記レーザーを用いてサーマルプリント媒
体上に画像を形成するサーマルプリンターは、米国特許
第5,168,288号明細書および特許請求の範囲に
記載されている。本発明の感熱転写構成は、a)上記色
素供与体要素、およびb)上記色素受容要素を含んでな
り、色素受容要素は、前記供与体要素の色素層を前記受
容要素の色素画像受容素に接触させるように、色素供与
体要素に重ね合わさる関係にある。
【0029】モノクロ画像を得る場合には、これらの二
つの要素を含んでなる上記構成を、一体式ユニットとし
て前もって組み立てることができる。これは、前記二つ
の要素をそれらの端部で一時的に接着することによって
行うことができる。そして転写後、剥がして分離して色
素転写画像を出現させる。三色画像を得る場合には、別
々の色素供与体要素を用いて上記構成を三回作成する。
第一の色素を転写後、この要素を剥がして分離する。そ
して、第二の色素供与体要素(もしくは、異なる色素領
域を有する供与体要素の別の領域)を、色素受容要素と
見当を合わせて、前記プロセスを繰り返す。第三の色を
同じ様にして得る。
【0030】
【実施例】以下の例により本発明を具体的に説明する。例1 コポリマーJ−3の調製 脱気した蒸留水(952ml)、Olin 10G界面活性剤
(50%溶液、37ml)、ブチルメタクリレート(6
54.1g)、スチレン(287.5g)、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート(104.1g)、および2
−スルホエチルメタクリレート(178.7g)を、3
Lの添加フラスコに加えた。この混合物を窒素下で攪拌
した。脱気した蒸留水(1905g)および Olin 10G
界面活性剤(50%溶液、37ml)を、5Lフラスコ
に加えた。このフラスコを80℃浴に入れた。過硫酸カ
リウム(12.24g)およびメタ重亜硫酸ナトリウム
(4.04g)を加え、直ちに前記添加フラスコの内容
物を50分かけて添加した。過硫酸カリウム(12.2
4g)を、前記フラスコに加え、その内容物を窒素下8
0℃で2時間攪拌して冷却した。生じたコポリマーラテ
ックスのpHを、水酸化ナトリウム(10%溶液)を添
加して7に調節した。このコポリマーを濾過して少量の
凝塊を除くと、固形分30.7%を含んでいた。
【0031】色素分散体の調製 上記図示の二番目イエロー色素の分散体を、この色素
(1500g)、Olin 10G界面活性剤(10%溶液、2
250g)、および蒸留水(2250g)を混ぜ合わせ
て作成した。この混合物を、0.7mmのジルコニウム
シリケートビーズ(2320ml)を容れた、 Netzsch
横メディアミル(horizontal media mill)(モデル LM
E2 )中で、総滞留時間110分間、磨砕した。比濁光
散乱法で測定すると、平均分散体粒子サイズは、約0.
18μmであった。
【0032】以下のコポリマーは、組成および/もしく
はTgに基づいて本発明の外であり、以下の例の比較の
ために用いた。
【0033】
【表4】
【0034】他の特許公報に記載されている、次のポリ
マーを、以下の例の対照として用いた。
【0035】
【表5】
【0036】色素供与体要素の調製 6μmポリ(エチレンテレフタレート)支持体上に、順
に次の層を塗布して、イエロー色素供与体要素を調製し
た: 1)酢酸プロピル85%/ブタノール15%の溶剤混合
物からの、TYZOR-TBT(商標)(テトラ−n−ブトキシ
ドチタン、DuPont)(0.13g/m2 )からなる下引
き層、および 2)上記図示の二番目のイエロー色素の固体粒子分散体
(色素0.32g/m 2 )、次の表V に明かにするコポ
リマーバインダー(0.75g/m2 )、および水から
の 10G(非イオン性界面活性剤、Olin Corp.)(計0.
09g/m2 )を含有する色素層。
【0037】前記色素供与体要素の裏側に次の層を塗布
した: 1)酢酸プロピル85%/ブタノール15%の溶剤混合
物からの TYZOR-TBT(商標)(テトラ−n−ブトキシド
チタン:DuPont)(0.13g/m2 )からなる下引き
層、並びに 2)トルエン66.5%/メタノール28.5%/シク
ロペンタノン5%の溶剤混合物からの、CAP482-0.5(酢
酸プロピオン酸セルロース、0.5秒粘度:Eastman Ch
emicals Co. )(0.45g/m2 );CAP482-20 (酢
酸プロピオン酸セルロース、20秒粘度:Eastman Chem
icals Co. )(0.08g/m2 );PS513 (商標)
(アミノプロピルジメチル基を末端に持つポリジメチル
シロキサン滑剤:Huls Co.)(0.01g/m2 );
p−トルエンスルホン酸(EastmanKodak Co. )(0.
0003g/m2 );およびモンタンワックス(0.0
3g/m2 )からなる滑り層。
【0038】色素層の本発明のコポリマーバインダーの
代わりに次のポリマー類を用いて、同じように対照色素
供与体を調製した: 1)A-104 (特開昭60−190389号明細書記載
の、水分散性アクリル樹脂:Toa Gosei Kagaku Kogyo C
o., 製)、および 2)特開書61−262191号明細書に開示される、
ポリ(ビニルアルコール)(99%を越えて加水分解さ
れている)(Eastman Kodak Co. 製)。
【0039】色素受容要素の調製 ポリ(ビニルアルコール)/ポリ(酸化エチレン)帯電
防止バッキング層を有する、米国特許第5,244,8
61号明細書に開示する紙支持体に貼合わされた微小の
孔の空いたポリプロピレン層上に、順に以下の層を塗布
して色素受容要素を調製した: 1)エタノール99%/水1%の溶剤混合物からの、Z-
6020(Dow Corning 製)(0.11g/m2 )からなる
下引き層; 2)塩化メチレン溶剤からの、KL3-1013(ポリエーテル
改質ビスフェノールAポリカーボネート:Bayer AG)
(1.78g/m2 );Lexan 141 (商標)(ビスフェ
ノールAポリカーボネート:General Electric Co.)
(1.45g/m2);フタル酸ジフェニル(0.32
g/m2 );フタル酸ジブチル(0.32g/m2 );
およびFluorad FC-431(商標)(過フルオロ−スルホン
アミド界面活性剤: 3M Corp.)(0.01g/m2
からなる受容層; 3)塩化メチレン溶剤から塗布する、ジエチレングリコ
ール49モル%およびポリジメチルシロキサン1モル%
を含有するビスフェノールAポリカーボネート(0.2
2g/m2 )、DC-510シリコーン液体(Dow Corning :
0.008g/m2 )、およびFluorad FC-431(0.0
16g/m2 )からなる上塗り層。
【0040】印刷 色素供与体要素(面積約10cm×15cm)の色素側
を、同じ面積の色素画像受容要素のポリマー受容層側と
接触させて置いた。この組合せを、モーターで運転する
56mm径のラバーローラーの上部に固定し、TDK サー
マルヘッド(モデル L-231)(サーモスタットで25℃
に調温)を、24.5Nの力で前記組合せの色素供与体
要素側に加えて、それを前記ラバーローラーに押しつけ
た。このプリントヘッドは、解像度5.4ドット/mm
および有効印刷幅95mmを持つ平均ヒーター抵抗50
4Ωの、独立してアドレスできる512のヒーターを持
っていた。
【0041】画像形成電子装置を作動させて、供与体/
受容体の組合せを、プリントヘッドとローラーの間を、
21mm/秒で引っ張った。同時に、サーマルプリント
ヘッドの抵抗体を、130μ秒毎に127μ秒間、パル
スをオン(on)させた。各パルスのデューティーサイク
ル(duty cycle)が97%を越えるので、これはパルス
幅変調に近い。最大濃度を印刷するために、8.7ミリ
秒割り当て印刷時間中に、合計8.13ミリ秒のオンタ
イムにおいて、印刷されるライン当り64回のパルスを
オンすることが必要であった。0から64に、ドット当
りのパルスの数を、少しづつ増加することにより、階段
濃度画像を生成させた。プリントヘッドに加えた電圧
は、11.25ボルトであり、瞬間ピークパワー約0.
251ワット/ドットを生じ、2.0を越える最大反射
濃度を印刷するのに必要な最大総エネルギーは2.04
ミリジュール/ドットであった。
【0042】階段画像を生成した後、この色素供与体
を、下引き層および滑り層を持つ供与体状シートと置き
換え、印刷ライン当り58回のパルスオンタイムで、印
刷領域全体に、均一な印刷エネルギーを加えた。階段画
像のステータスAブルー最大濃度を読み、記録した。供
与体と受容体とのスティッキングを評価するために、階
段画像を一つ生成した後、この印刷サイクルを、同じ色
素受容体上の色素供与体の未使用領域を用いて繰り返し
た。(このテストでは、印刷時に、均一なエネルギー印
刷工程を用いなかった。) この印刷を、色素供与体
が、分離時に受容体に対してスティッキングを示すまで
繰り返した。スティッキングを示す最初の印刷の回数
を、「印刷不良」(prints-to-fail;PTF )として記録
した。6を越える値は、6回目の転写時には、スティッ
キングが見られず、テストを止めたことを表わす。
【0043】単色画像を印刷する場合、PTF値3で十
分であるが、三色画像を生成するためには、最低4の値
が必要であり、値が高いほど好ましい。この結果を表V
に表わす。
【0044】
【表6】
【0045】バインダー中にスルホン酸塩含有モノマー
SEもしくはSAを有しない、比較例C−1〜C−3、
および対照供与体C−8〜C−11は、たいてい一回目
の印刷で、受容体に対する供与体のひどい接着を示し、
低PTF値を与えた。本発明に従う色素供与体要素は、
非常に高いPTF値を有した。更に、対照供与体は、本
発明に従う色素供与体に比較して、より低いD-maxを有
した。
【0046】例2 異なるコポリマーおよび色素を用いた以外は、この例
は、例1と同じである。
【0047】色素分散体の調製 上記図示の一番目のマゼンタ色素の分散体を、この色素
(400g)、Olin 10G界面活性剤(10%溶液、40
0g)、および蒸留水(1200g)を混ぜ合わせて作
成した。この混合物を、1.0mmのジルコニウムシリ
ケートビーズ(1000ml)を容れた、 Netzsch横メ
ディアミル(モデル LME1 )中で、総滞留時間311分
間、磨砕した。比濁光散乱法で測定すると、平均分散体
粒子サイズは、約0.18μmであった。
【0048】色素供与体要素の調製 前記マゼンタ固体粒子色素分散体(0.32g/m2
素)、表VIに示すコポリマー(0.75g/m2 )、お
よび10G (非イオン性界面活性剤:Olin Corp.)(0.
074g/m2 )を含有する色素層を使用して、例1に
記載するように、色素供与要素を調製した。
【0049】感熱色素転写プリントを作成し、例1のよ
うに評価して、以下の結果を得た:
【0050】
【表7】
【0051】上記データは、いくつかの密接に関連する
比較バインダーと比べて、本発明の色素供与体要素を用
いると、著しく改良されたPTF値が得られることを示
す。本発明のポリマーのD-maxも、二つの比較ポリマー
に比べて著しく高かった。例3 マゼンタ色素供与体を調製して、表VII に示す種々のバ
インダーコポリマー組成物の場合おいて、例2と同じ様
に評価した。以下の結果を得た:
【0052】
【表8】
【0053】上記データは、本発明のコポリマーバイン
ダーの場合、ガラス転移温度が約54℃よりも低い方が
良いことを示す。54℃もしくはより高いTgを持つ比
較ポリマーは、PTF値が良くないか、D-maxが低いか
のいずれか、またはその両方であった。
【0054】
【発明の効果】本発明によると、印刷時の色素受容要素
に対する色素供与体要素のスティッキングを、特に、高
効率転写システムもしくは相対速度印刷システムにおい
て、著しく減らすか、もしくは除去する。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バインダー中に分散された画像色素を含
    む色素層をその上に担持した支持体を含んでなる感熱色
    素転写用色素供与体要素であって、前記バインダーが、
    54℃未満のガラス転移温度を有しかつ次式: 【化1】 [式中、R1 およびR2 は、それぞれ独立して水素もし
    くはメチルを表わし;Dは、置換もしくは非置換のフェ
    ニル基;または−COOR3 〔ここで、R3 は、炭素数
    1〜6の置換もしくは非置換のアルキル基、炭素数5〜
    8の置換もしくは非置換のシクロアルキル基、またはエ
    チレン系不飽和を持つ有機基を表わす〕を表わし;E
    は、−C64 −;−CONHR4 −;もしくは−CO
    OR4 −(ここでR4 は、炭素数1〜6の置換もしくは
    非置換のアルキル基である)を表わし;Mは、単荷電カ
    チオンを表わし;xは、75〜98モル%を表わし;そ
    してyは、2〜25モル%を表わす]を有する水分散性
    ビニルコポリマーを含んでなる、色素供与体要素。
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