JPH0467482B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0467482B2 JPH0467482B2 JP61111640A JP11164086A JPH0467482B2 JP H0467482 B2 JPH0467482 B2 JP H0467482B2 JP 61111640 A JP61111640 A JP 61111640A JP 11164086 A JP11164086 A JP 11164086A JP H0467482 B2 JPH0467482 B2 JP H0467482B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- press
- hot
- adhesive
- laminate
- heating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 claims description 30
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 claims description 30
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 28
- 238000007731 hot pressing Methods 0.000 claims description 12
- 239000002023 wood Substances 0.000 claims description 12
- 238000003475 lamination Methods 0.000 claims description 5
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 5
- 229920001187 thermosetting polymer Polymers 0.000 claims description 4
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 17
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 6
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 239000000463 material Substances 0.000 description 5
- 239000012790 adhesive layer Substances 0.000 description 4
- XSQUKJJJFZCRTK-UHFFFAOYSA-N Urea Chemical compound NC(N)=O XSQUKJJJFZCRTK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 239000004202 carbamide Substances 0.000 description 3
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 3
- 229920000877 Melamine resin Polymers 0.000 description 2
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 2
- 230000005494 condensation Effects 0.000 description 2
- 238000009833 condensation Methods 0.000 description 2
- 235000013312 flour Nutrition 0.000 description 2
- 238000007654 immersion Methods 0.000 description 2
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 2
- JDSHMPZPIAZGSV-UHFFFAOYSA-N melamine Chemical compound NC1=NC(N)=NC(N)=N1 JDSHMPZPIAZGSV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 2
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 2
- 241000209140 Triticum Species 0.000 description 1
- 235000021307 Triticum Nutrition 0.000 description 1
- XTXRWKRVRITETP-UHFFFAOYSA-N Vinyl acetate Chemical compound CC(=O)OC=C XTXRWKRVRITETP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 1
- 239000003610 charcoal Substances 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- HNPDNOZNULJJDL-UHFFFAOYSA-N ethyl n-ethenylcarbamate Chemical compound CCOC(=O)NC=C HNPDNOZNULJJDL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 238000009408 flooring Methods 0.000 description 1
- 239000012212 insulator Substances 0.000 description 1
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 1
- 238000013021 overheating Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は、集成材の製造方法、特に詳しくは、
フローリングに適した集成材の製造方法に関する
ものである。 [従来の技術] 従来、集成材は、任意の巾、厚さ及び長さを有
するピースの複数枚を、接着面に接着剤を塗布し
て積層し、これを加圧または加熱加圧して接着剤
を硬化させることによつて作られている。 この場合、積層体の加圧または加熱加圧手段と
して、加圧のみを行うコールドプレス、熱板で加
熱加圧するホツトプレス、または電極に高周波を
印加して加熱加圧する高周波プレスのいずれか1
つが使用されているが、これらの加圧手段による
接着は、作業性または製品の品質において、以下
に述べる問題点がある。 即ち、コールドプレスによる加圧接着は、養生
庫における加圧状態での長時間養生を必要とする
ばかりでなく、ターンバツクルの締付け、取外し
に手数を必要とするので、著しく作業性が悪い欠
点がある。 一方、ホツトプレスによる加熱加圧接着は、両
熱板付近の接着剤は加熱によつて硬化するが、内
部の接着剤を硬化させるには熱圧時間を長くする
必要があるので、両側面は過乾燥、延いては絶乾
に近い状態となる。この状態は、材厚に比例して
顕著となり、材質の劣化を招き、品質が著しく低
下するので、材厚100mm以上は実質上接着は困難
であるという欠点がある。 また、高周波プレスによる加熱接着は、積層体
の内部からの加熱によるために、内部の接着剤が
完全に硬化するまで加熱を必要とする。この場
合、加熱し過ぎると接着剤が沸騰劣化して接着不
良を起したり、炭火現象(黒コゲ)を生じる。ま
た逆に加熱が不足すると、温度が上らないために
接着剤の硬化が不十分で接着不良を生ずるので、
高周波の加熱時間並に加熱温度は厳格に管理する
必要がある。 したがつて、圧締時間はホツトプレスに比べて
短縮可能となるが、極度の短縮はできず、さら
に、ピースの含水率が高いと、加圧解除後に接着
部が剥離するパンク現象を生じて品質が低下する
欠点がある。このパンク現象は、ピースの含有水
分が加熱によつて水蒸気となり、これが接着面に
塗布した接着剤及び積層体表面部分の含有水分に
妨げられて外部に放出されないために接着が妨げ
られることで生ずるものであり、ピースの含水率
が16〜18%以上になると発生する。 上述のように、高周波プレスによる加熱加圧
は、含水率の許容範囲が狭いために、これを含水
率の異なる複数種類のピースによつて形成される
集成材に使用するためには、各ピースの含水率が
均一に15%以下に低下するように調整しなければ
ならない欠点もある。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明者らは、実験によつて、集成材の加熱加
圧接着に高周波プレスとホツトプレスを併用する
と、含水率が高くしかもそのばらつきが大きいピ
ースよりなる集成材であつても、過熱やパンクに
よる品質の低下を生ずることなしに接着できるこ
と、及び、高周波プレスとホツトプレスを併用す
ると、ホツトプレスによる両表面よりの加熱と高
周波による内部よりの加熱により、ホツトプレス
または高周波プレス各々単独のプレスよりも加熱
時間が短縮され、かつホツトプレス、高周波プレ
ス各々のもつ前述の欠点を除去できることを知見
したことにより、集成材の加熱加圧接着にホツト
プレスと高周波プレスを併用することによつて、
集成材製造の作業性を向上させるとともに品質の
良好な集成材を得ることを、発明が解決しようと
する問題点とするものである。 [問題点を解決するための手段] 上記課題を解決するため本発明は、接着面に熱
硬化性接着剤を塗布した複数のピースを積層し、
このピース積層体を積層方向に加圧しながら、積
層方向と直交する方向両面から電極による高周波
加熱と該電極に重設した熱板によるホツトプレス
とを同時に施すことにより、上記接着剤を硬化さ
せて各ピースを接着一体化することを特徴とする
ものである。 [作用] 熱板によるホツトプレスと電極による高周波加
熱とを同時に施すと、積層体は、表面部分から加
熱されると同時に高周波により中心部分からも加
熱されるので、加熱加圧時間が高周波プレス単独
の場合に比べて40〜50%、ホツトプレス単独の場
合に比べて90%以上短縮される。 また、積層体の表面部分がホツトプレスにより
加熱されると、該表面部分の水分が電極との間の
僅かな〓間やピースの小口面から蒸発して該表面
部分の含水率が低下するので、中心部分の含有水
分は順次表面部分に移行して放出されるが、ホツ
トプレスをピースの積層方向と直交する方向、即
ち積層体の側面から行うようにしているため、水
蒸気となつた中心部分の水分は、側面方向即ち硬
化し始めた接着剤層と平行方向に移動することに
より、該接着剤層に妨げられて停滞することなく
表面部分に速やかに移行することができ、その放
出が円滑に行われる。 この結果、水分の移行による含水率の平均化に
よつて表面部分のみが過乾状態になることが防止
され、また含水率の高いピースが混在していて
も、水分の放出が良好に行われるためパンク現象
を生ずることがない。 また、積層体の積層方向も加圧することによつ
て、接着面と平行方向に加熱加圧しても、積層体
にずれや剥離が生じないので、加熱加圧を上下方
向または左右方向何れでも行うことができる。 [実施例] 第1図は、本発明の実施に使用する高周波、ホ
ツト連動側圧プレス(以下、単に連動側圧プレス
という。)の一例を示し、該連動側圧プレスは、
積層体Aを接着面と平行な方向に加熱加圧する高
周波、ホツトプレス1と、積層体Aを積層方向に
圧締する側圧プレス2とで構成されている。 高周波、ホツトプレス1は、対向して配設され
た電極4,4とその背面の熱板5,5よりなり、
電極間の積層体Aを加熱加圧するもので、熱板5
とプレス可動部及び床との間には、積層体Aに高
周波を均一に印加するための絶縁体6,…が設け
られており、電極4,4は高周波発生装置7に電
気的に接続され、熱板5は、蒸気その他の適宜の
熱源により100〜150℃に加熱される。 一方、側圧プレス2は、積層体Aを積層方向に
圧縮する加圧板8,8を有し、図示を省略してい
る適宜の機構により、高周波、ホツトプレス1と
連動して積層体Aの圧縮を行う。而して、上記高
周波、ホツトプレス1は8Kg/cm2、側圧プレス2
は20Kg/cm2の加圧力を有し、高周波発生装置7
は、70KWの出力を有している。 上記積層体Aにおけるピースaの接着面には、
熱硬化性接着剤が塗布されており、該接着剤は、
集成材に必要なJAS二類浸漬剥離試験に耐えるも
のが要求され、ユリア系、メラミン系、ユリア・
メラミン共重合体系、ビニルウレタン系の接着剤
が使用される。 次に、上記連動型側圧プレスによる集成材の製
造を説明する。 複数のピースaの接着面に熱硬化性接着剤を塗
布して積層した積層体Aを、接着面を上下方向と
して高周波、ホツトプレス1の電極4に載置し、
積層方向に側圧プレス2の加圧板8,8で加圧し
ながら、高周波発生装置7により電極4,4に高
周波を印加して、プレス1で積層方向と直交する
方向即ち接着面と平行な方向に加圧することによ
り、熱板5,5によるホツトプレスと電極4,4
による高周波加熱とを同時に施す。 高周波、ホツトプレス1による加熱加圧の当初
は、ピースaの電極4,4に当接する表面部が熱
板5で加熱されて、積層体Aの表面部分の含水率
が低下し始めるとともに、表面部の接着剤も加熱
によつて硬化し始める。また、積層面の中心部分
も高周波誘電加熱によつてその含水率も低下し始
めるとともに、接着剤も硬化し始める。この場
合、表面部の含水率が熱板5で加熱されて低下し
ているので、中心部の水分は支障なく表面部に移
行して、ここでさらに加熱されることによつて外
部に放出される。 これによつて、ピースの含水率に大幅な変動が
あつても、高周波加熱によるパンク現象を生ずる
ことがなく、また熱板5,5によつて積層体Aの
表面部分が過熱されることもない。 したがつて、積層体Aは、積層面の表面部と中
心部の両方から加熱されるばかりでなく、これに
よつて、ピースの含水率が平均化されながら低下
するので、含水率が8%以下ないし20%台の多数
のピースが混在している集成材であつても、パン
ク現象を生ずることなく、しかも短時間に接着剤
の硬化が完了する。 次に、下記の条件で行つた、ホツトプレスのみ
の加熱加圧、高周波プレスのみの加熱加圧及び本
発明による加熱加圧との対比を示す。 1 接着剤 尿素系[三木理研リケンレジンHFP(商品名)]
100 酢酸ビニール[三木理研ボンドHFD(商品名)]
10 小麦粉(中力粉) 20 硬化剤[三木理研CA(商品名)] 4 2 試料 1ピースの厚み 1ピースの巾 フインガージヨ
イントされた長さ 檜材 15mm×105mm×4000mm×80枚積層 3 接着条件 接着剤塗布量 200g/cm2 熱板スチーム圧並に温度(2Kg/cm2) 120℃ 圧締時間高周波発振 3分 養 生 3分 6分 圧締圧力 (側 圧) 10Kg/cm2 (上下圧) 2Kg/cm2
フローリングに適した集成材の製造方法に関する
ものである。 [従来の技術] 従来、集成材は、任意の巾、厚さ及び長さを有
するピースの複数枚を、接着面に接着剤を塗布し
て積層し、これを加圧または加熱加圧して接着剤
を硬化させることによつて作られている。 この場合、積層体の加圧または加熱加圧手段と
して、加圧のみを行うコールドプレス、熱板で加
熱加圧するホツトプレス、または電極に高周波を
印加して加熱加圧する高周波プレスのいずれか1
つが使用されているが、これらの加圧手段による
接着は、作業性または製品の品質において、以下
に述べる問題点がある。 即ち、コールドプレスによる加圧接着は、養生
庫における加圧状態での長時間養生を必要とする
ばかりでなく、ターンバツクルの締付け、取外し
に手数を必要とするので、著しく作業性が悪い欠
点がある。 一方、ホツトプレスによる加熱加圧接着は、両
熱板付近の接着剤は加熱によつて硬化するが、内
部の接着剤を硬化させるには熱圧時間を長くする
必要があるので、両側面は過乾燥、延いては絶乾
に近い状態となる。この状態は、材厚に比例して
顕著となり、材質の劣化を招き、品質が著しく低
下するので、材厚100mm以上は実質上接着は困難
であるという欠点がある。 また、高周波プレスによる加熱接着は、積層体
の内部からの加熱によるために、内部の接着剤が
完全に硬化するまで加熱を必要とする。この場
合、加熱し過ぎると接着剤が沸騰劣化して接着不
良を起したり、炭火現象(黒コゲ)を生じる。ま
た逆に加熱が不足すると、温度が上らないために
接着剤の硬化が不十分で接着不良を生ずるので、
高周波の加熱時間並に加熱温度は厳格に管理する
必要がある。 したがつて、圧締時間はホツトプレスに比べて
短縮可能となるが、極度の短縮はできず、さら
に、ピースの含水率が高いと、加圧解除後に接着
部が剥離するパンク現象を生じて品質が低下する
欠点がある。このパンク現象は、ピースの含有水
分が加熱によつて水蒸気となり、これが接着面に
塗布した接着剤及び積層体表面部分の含有水分に
妨げられて外部に放出されないために接着が妨げ
られることで生ずるものであり、ピースの含水率
が16〜18%以上になると発生する。 上述のように、高周波プレスによる加熱加圧
は、含水率の許容範囲が狭いために、これを含水
率の異なる複数種類のピースによつて形成される
集成材に使用するためには、各ピースの含水率が
均一に15%以下に低下するように調整しなければ
ならない欠点もある。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明者らは、実験によつて、集成材の加熱加
圧接着に高周波プレスとホツトプレスを併用する
と、含水率が高くしかもそのばらつきが大きいピ
ースよりなる集成材であつても、過熱やパンクに
よる品質の低下を生ずることなしに接着できるこ
と、及び、高周波プレスとホツトプレスを併用す
ると、ホツトプレスによる両表面よりの加熱と高
周波による内部よりの加熱により、ホツトプレス
または高周波プレス各々単独のプレスよりも加熱
時間が短縮され、かつホツトプレス、高周波プレ
ス各々のもつ前述の欠点を除去できることを知見
したことにより、集成材の加熱加圧接着にホツト
プレスと高周波プレスを併用することによつて、
集成材製造の作業性を向上させるとともに品質の
良好な集成材を得ることを、発明が解決しようと
する問題点とするものである。 [問題点を解決するための手段] 上記課題を解決するため本発明は、接着面に熱
硬化性接着剤を塗布した複数のピースを積層し、
このピース積層体を積層方向に加圧しながら、積
層方向と直交する方向両面から電極による高周波
加熱と該電極に重設した熱板によるホツトプレス
とを同時に施すことにより、上記接着剤を硬化さ
せて各ピースを接着一体化することを特徴とする
ものである。 [作用] 熱板によるホツトプレスと電極による高周波加
熱とを同時に施すと、積層体は、表面部分から加
熱されると同時に高周波により中心部分からも加
熱されるので、加熱加圧時間が高周波プレス単独
の場合に比べて40〜50%、ホツトプレス単独の場
合に比べて90%以上短縮される。 また、積層体の表面部分がホツトプレスにより
加熱されると、該表面部分の水分が電極との間の
僅かな〓間やピースの小口面から蒸発して該表面
部分の含水率が低下するので、中心部分の含有水
分は順次表面部分に移行して放出されるが、ホツ
トプレスをピースの積層方向と直交する方向、即
ち積層体の側面から行うようにしているため、水
蒸気となつた中心部分の水分は、側面方向即ち硬
化し始めた接着剤層と平行方向に移動することに
より、該接着剤層に妨げられて停滞することなく
表面部分に速やかに移行することができ、その放
出が円滑に行われる。 この結果、水分の移行による含水率の平均化に
よつて表面部分のみが過乾状態になることが防止
され、また含水率の高いピースが混在していて
も、水分の放出が良好に行われるためパンク現象
を生ずることがない。 また、積層体の積層方向も加圧することによつ
て、接着面と平行方向に加熱加圧しても、積層体
にずれや剥離が生じないので、加熱加圧を上下方
向または左右方向何れでも行うことができる。 [実施例] 第1図は、本発明の実施に使用する高周波、ホ
ツト連動側圧プレス(以下、単に連動側圧プレス
という。)の一例を示し、該連動側圧プレスは、
積層体Aを接着面と平行な方向に加熱加圧する高
周波、ホツトプレス1と、積層体Aを積層方向に
圧締する側圧プレス2とで構成されている。 高周波、ホツトプレス1は、対向して配設され
た電極4,4とその背面の熱板5,5よりなり、
電極間の積層体Aを加熱加圧するもので、熱板5
とプレス可動部及び床との間には、積層体Aに高
周波を均一に印加するための絶縁体6,…が設け
られており、電極4,4は高周波発生装置7に電
気的に接続され、熱板5は、蒸気その他の適宜の
熱源により100〜150℃に加熱される。 一方、側圧プレス2は、積層体Aを積層方向に
圧縮する加圧板8,8を有し、図示を省略してい
る適宜の機構により、高周波、ホツトプレス1と
連動して積層体Aの圧縮を行う。而して、上記高
周波、ホツトプレス1は8Kg/cm2、側圧プレス2
は20Kg/cm2の加圧力を有し、高周波発生装置7
は、70KWの出力を有している。 上記積層体Aにおけるピースaの接着面には、
熱硬化性接着剤が塗布されており、該接着剤は、
集成材に必要なJAS二類浸漬剥離試験に耐えるも
のが要求され、ユリア系、メラミン系、ユリア・
メラミン共重合体系、ビニルウレタン系の接着剤
が使用される。 次に、上記連動型側圧プレスによる集成材の製
造を説明する。 複数のピースaの接着面に熱硬化性接着剤を塗
布して積層した積層体Aを、接着面を上下方向と
して高周波、ホツトプレス1の電極4に載置し、
積層方向に側圧プレス2の加圧板8,8で加圧し
ながら、高周波発生装置7により電極4,4に高
周波を印加して、プレス1で積層方向と直交する
方向即ち接着面と平行な方向に加圧することによ
り、熱板5,5によるホツトプレスと電極4,4
による高周波加熱とを同時に施す。 高周波、ホツトプレス1による加熱加圧の当初
は、ピースaの電極4,4に当接する表面部が熱
板5で加熱されて、積層体Aの表面部分の含水率
が低下し始めるとともに、表面部の接着剤も加熱
によつて硬化し始める。また、積層面の中心部分
も高周波誘電加熱によつてその含水率も低下し始
めるとともに、接着剤も硬化し始める。この場
合、表面部の含水率が熱板5で加熱されて低下し
ているので、中心部の水分は支障なく表面部に移
行して、ここでさらに加熱されることによつて外
部に放出される。 これによつて、ピースの含水率に大幅な変動が
あつても、高周波加熱によるパンク現象を生ずる
ことがなく、また熱板5,5によつて積層体Aの
表面部分が過熱されることもない。 したがつて、積層体Aは、積層面の表面部と中
心部の両方から加熱されるばかりでなく、これに
よつて、ピースの含水率が平均化されながら低下
するので、含水率が8%以下ないし20%台の多数
のピースが混在している集成材であつても、パン
ク現象を生ずることなく、しかも短時間に接着剤
の硬化が完了する。 次に、下記の条件で行つた、ホツトプレスのみ
の加熱加圧、高周波プレスのみの加熱加圧及び本
発明による加熱加圧との対比を示す。 1 接着剤 尿素系[三木理研リケンレジンHFP(商品名)]
100 酢酸ビニール[三木理研ボンドHFD(商品名)]
10 小麦粉(中力粉) 20 硬化剤[三木理研CA(商品名)] 4 2 試料 1ピースの厚み 1ピースの巾 フインガージヨ
イントされた長さ 檜材 15mm×105mm×4000mm×80枚積層 3 接着条件 接着剤塗布量 200g/cm2 熱板スチーム圧並に温度(2Kg/cm2) 120℃ 圧締時間高周波発振 3分 養 生 3分 6分 圧締圧力 (側 圧) 10Kg/cm2 (上下圧) 2Kg/cm2
【表】
第1表で明らかなように、本発明によると、加
熱加圧時間が6分でJAS二類浸漬剥離試験に合格
する集成材を得ることができた。 [発明の効果] 本発明は、ピース積層体に熱板によるホツトプ
レスと電極による高周波加熱とを同時に施すよう
にしたので、積層体を構成するピースは、熱板に
当接する表面部及び高周波加熱による中心部の両
方から速やかに加熱されることになり、このた
め、高周波プレスまたはホツトプレスを単独で行
う場合に比べて、加熱時間を大幅に短縮して作業
性を向上することができる。 また、ホツトプレスを施すことにより積層体の
表面部分の水分が電極との間の僅かな〓間や各ピ
ースの小口面から蒸発して該表面部分の含水率が
低下すると、中心部分の含有水分は順次表面部分
に移行して放出されるが、ホツトプレスをピース
の積層方向と直交する方向、即ち積層体の側面か
ら行うようにしているため、水蒸気となつた中心
部分の水分は、側面方向即ち硬化し始めた接着剤
層と平行方向に移動することにより、該接着剤層
に妨げられて停滞することなく表面部分に速やか
に移行することができ、その放出が円滑に行われ
る。この結果、水分の移行による含水率の平均化
によつて表面部分のみが過乾状態になることが防
止され、また、含水率の高いピースが混在してい
ても、水分の放出が良好に行われるためパンク現
象を生ずることもなく、これらによつて生ずる品
質の低下を確実に防止することができる。 更に、高周波加熱用の電極に熱板を重設してホ
ツトプレスを施すようにしているため、電極自体
も高温に保持され、高周波加熱において電極が積
層体より低温であるが故に生じ易いピース小口面
での結露の発生といつた問題がなく、このため、
結露を防止するために熱風吹き付け等の対策を特
別に講じる必要がないという利点がある。
熱加圧時間が6分でJAS二類浸漬剥離試験に合格
する集成材を得ることができた。 [発明の効果] 本発明は、ピース積層体に熱板によるホツトプ
レスと電極による高周波加熱とを同時に施すよう
にしたので、積層体を構成するピースは、熱板に
当接する表面部及び高周波加熱による中心部の両
方から速やかに加熱されることになり、このた
め、高周波プレスまたはホツトプレスを単独で行
う場合に比べて、加熱時間を大幅に短縮して作業
性を向上することができる。 また、ホツトプレスを施すことにより積層体の
表面部分の水分が電極との間の僅かな〓間や各ピ
ースの小口面から蒸発して該表面部分の含水率が
低下すると、中心部分の含有水分は順次表面部分
に移行して放出されるが、ホツトプレスをピース
の積層方向と直交する方向、即ち積層体の側面か
ら行うようにしているため、水蒸気となつた中心
部分の水分は、側面方向即ち硬化し始めた接着剤
層と平行方向に移動することにより、該接着剤層
に妨げられて停滞することなく表面部分に速やか
に移行することができ、その放出が円滑に行われ
る。この結果、水分の移行による含水率の平均化
によつて表面部分のみが過乾状態になることが防
止され、また、含水率の高いピースが混在してい
ても、水分の放出が良好に行われるためパンク現
象を生ずることもなく、これらによつて生ずる品
質の低下を確実に防止することができる。 更に、高周波加熱用の電極に熱板を重設してホ
ツトプレスを施すようにしているため、電極自体
も高温に保持され、高周波加熱において電極が積
層体より低温であるが故に生じ易いピース小口面
での結露の発生といつた問題がなく、このため、
結露を防止するために熱風吹き付け等の対策を特
別に講じる必要がないという利点がある。
第1図は、本発明の実施に使用する側圧連動プ
レスの正面図である。 1……高周波ホツトプレス、2……側圧プレ
ス、A……積層体、a……ピース。
レスの正面図である。 1……高周波ホツトプレス、2……側圧プレ
ス、A……積層体、a……ピース。
Claims (1)
- 1 接着面に熱硬化性接着剤を塗布した複数のピ
ースを積層し、このピース積層体を積層方向に加
圧しながら、積層方向と直交する方向両面から電
極による高周波加熱と該電極に重設した熱板によ
るホツトプレスとを同時に施すことにより、上記
接着剤を硬化させて各ピースを接着一体化するこ
とを特徴とする集成材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11164086A JPS62267101A (ja) | 1986-05-15 | 1986-05-15 | 集成材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11164086A JPS62267101A (ja) | 1986-05-15 | 1986-05-15 | 集成材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62267101A JPS62267101A (ja) | 1987-11-19 |
JPH0467482B2 true JPH0467482B2 (ja) | 1992-10-28 |
Family
ID=14566434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11164086A Granted JPS62267101A (ja) | 1986-05-15 | 1986-05-15 | 集成材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62267101A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103144176A (zh) * | 2013-03-27 | 2013-06-12 | 刘惠强 | 一次模型板式家具的生产工艺 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH081616A (ja) * | 1994-06-22 | 1996-01-09 | Ibiden Co Ltd | 集合材 |
CN102303338A (zh) * | 2011-09-05 | 2012-01-04 | 宿迁市曙光木业有限公司 | 一种杨木集装箱底板的制作工艺 |
CN106182222A (zh) * | 2016-08-25 | 2016-12-07 | 江苏辛巴地板有限公司 | 一种实木复合地板生产工艺 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS537350U (ja) * | 1976-07-02 | 1978-01-23 | ||
JPS6085901A (ja) * | 1983-10-18 | 1985-05-15 | 東洋プライウツド株式会社 | 単板接着加熱時における結露防止方法 |
JPS61217202A (ja) * | 1986-03-28 | 1986-09-26 | 東洋プライウツド株式会社 | 単板積層材の製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59181710U (ja) * | 1983-05-19 | 1984-12-04 | 東洋プライウツド株式会社 | 高周波プレス |
-
1986
- 1986-05-15 JP JP11164086A patent/JPS62267101A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS537350U (ja) * | 1976-07-02 | 1978-01-23 | ||
JPS6085901A (ja) * | 1983-10-18 | 1985-05-15 | 東洋プライウツド株式会社 | 単板接着加熱時における結露防止方法 |
JPS61217202A (ja) * | 1986-03-28 | 1986-09-26 | 東洋プライウツド株式会社 | 単板積層材の製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103144176A (zh) * | 2013-03-27 | 2013-06-12 | 刘惠强 | 一次模型板式家具的生产工艺 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62267101A (ja) | 1987-11-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0585324B2 (ja) | ||
WO2016201553A1 (en) | Radio-frequency methods for engineered wood products | |
JPH0467482B2 (ja) | ||
JP2616895B2 (ja) | 床板用合板の製造方法 | |
JP3824717B2 (ja) | 生単板の接合方法 | |
KR900017780A (ko) | 수지오버레이판의 제조 방법 | |
JP2001079805A (ja) | ベニヤ単板積層材の製造方法 | |
JPH0114870B2 (ja) | ||
JP3497046B2 (ja) | 化粧板用複合基材及びそれを用いた化粧板の製造方法 | |
JP2007021870A (ja) | 高周波誘電加熱による厚物の加熱方法 | |
JPS63555A (ja) | 耐熱性床材およびその製造方法 | |
JPS6042007B2 (ja) | 単板積層材の製造方法 | |
JPS63127039A (ja) | 暖房床の製造方法 | |
JPS595005A (ja) | フリツチの製法 | |
JPS58222850A (ja) | 熱プレス方法 | |
JP2009166446A (ja) | 接合単板と基材との接着方法 | |
JPS6225513B2 (ja) | ||
JPS6038105A (ja) | フリツチの製法 | |
JPS59129491A (ja) | プリント配線板用積層板の製造方法 | |
JPH0596507A (ja) | 化粧材 | |
JPH05147007A (ja) | 化粧板の製造方法 | |
JPH0229001B2 (ja) | Atsumonosekisozainoseizohoho | |
JPS5843266B2 (ja) | 熱硬化性樹脂積層板の製造法 | |
JPS63205218A (ja) | 積層板の製造法 | |
JPS5975972A (ja) | 木材用フイルム状接着剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |