JP2001079805A - ベニヤ単板積層材の製造方法 - Google Patents

ベニヤ単板積層材の製造方法

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JP2001079805A
JP2001079805A JP25653899A JP25653899A JP2001079805A JP 2001079805 A JP2001079805 A JP 2001079805A JP 25653899 A JP25653899 A JP 25653899A JP 25653899 A JP25653899 A JP 25653899A JP 2001079805 A JP2001079805 A JP 2001079805A
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adhesive
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Katsuji Hasegawa
克次 長谷川
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Meinan Machinery Works Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単板積層材の製造において、単板乾燥のため
のエネルギーを少なくし且つ生産コストも小さくし、ま
た乾燥のために必要な時間も短くすること。 【解決手段】 未乾燥の第1のベニヤ単板1の接着面に
加熱体5を、該接着面の表層部分のみが含水率が20%
以下となる時間圧接し、次に該接着面に接着剤を塗布
し、次いで塗布した接着剤を指触乾燥程度以上に乾燥
し、次に該接着面に未乾燥の第2のベニヤ単板を重ね合
わせて、加熱圧締する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベニヤ単板(以下
単板という)を用いて合板、LVL(LaminatedVeneer
Lumber)等の積層材を製造する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来前記積層材は、使用する単板を各々
10%程度の含水率に乾燥した後、単板の接着面に熱硬
化型接着剤(以下接着剤という)を塗布し、単板を重ね
合わせた後、ホットプレスで加熱圧接し単板同士を接着
することで製造していた。この製造方法で単板を前記状
態に乾燥する理由は、次のとおりである。含水率が30
%以上の単板には水分が自由水の状態で存在するため、
単板に塗布された接着剤が該自由水により薄められて粘
性が低下し、単板内部に浸透し易くなり、単板の接着面
に接着剤が殆ど無くなってしまう。その結果、接着剤が
加熱により硬化しても単板同士は接着されず、積層材の
製造ができない。
【0003】
【発明が解決すべき課題】しかるに、単板の含水率を1
0%程度に乾燥するためには、多くのエネルギーを必要
とし、コストが大であり、また乾燥のための時間も長く
かかり生産性が悪かったのである。また乾燥するための
装置としても巨大なもので広いスペースを必要とするも
のであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこれら問題を解
決するために、未乾燥の第1の単板の接着面に加熱体
を、該接着面の表層部分のみが含水率が20%以下とな
る時間圧接し、次に該接着面に接着剤を塗布し、次いで
塗布した接着剤を指触乾燥程度以上に乾燥し、次に該接
着面に未乾燥の第2の単板を重ね合わせて、加熱圧締す
ることで単板積層材を製造するものである。その際第1
の単板の接着面に加熱体を圧接する前に、予め第1の単
板の厚さより小さい間隔で相対して配置された一対の回
転ロールの間を通過させても良く、又、第1の単板の接
着面に重ね合わせる前に、第2の単板が、予めに第2の
単板の厚さより小さい間隔で相対して配置された一対の
回転ロールの間を通過させても良い。更には第1の単板
の接着面に重ね合わせる前に、第2の単板の第1の単板
と重ね合わされる接着面の表層部分のみが、予め加熱体
が圧接されることで含水率が20%以下としても良い。
一方乾燥された第1の単板の接着面に接着剤を塗布し、
次いで、塗布した接着剤を指触乾燥程度以上に乾燥し、
次に該接着面に未乾燥の第2の単板を重ね合わせて、加
熱圧締することで単板積層材を製造しても良い。その際
第1の単板の接着面に重ね合わせる前に、第2の単板
が、予めに第2の単板の厚さより小さい間隔で相対して
配置された一対の回転ロールの間を通過させても良く、
又第1の単板の接着面に重ね合わせる前に、第2の単板
の第1の単板と重ね合わされる接着面の表層部分のみ
が、予め加熱体が圧接されることで含水率が20%以下
としても良い。
【0005】
【発明の実施の形態】最初に本発明の第1の実施の形態
を説明する。図1に示す様に、未乾燥で含水率が170
%程度であり繊維方向の長さ925mm、繊維直交方向
の長さ1850mm、厚さが6.5mmの中板用のラジ
アータパインの単板1(以下中板1という)を、脱水装
置の1例である、共に直径400mmのロール2及びロ
ール6の間を通過させる。この脱水装置は、材質が鋼で
あり周面に多数の突起(図示せず)を備えた矢印の方向
に回転駆動されるロール2と、同じく材質が鋼であり周
囲に均一の厚さ例えば30mmでウレタンゴム4を被覆
した従動回転自在のロール6とを、相対する周面の間隔
が例えば中板1の厚さの40%即ち2.6mmの距離と
して配置するもので、両ロール2、6間へ単板を挿入し
通過させるのである。実験によれば含水率が120〜2
00%のラジアータパインの50枚の上記と同形状の単
板を、両ロール2、6の間を通過させて圧縮変形させた
所、単板内部の水分が押し出され、含水率が60〜80
%程度となった。次に中板1を、図2に示す様に押圧面
に蒸気排出用の幅2mm深さ5mmの溝3が20mm間
隔で形成され190℃の温度に加熱された上下一対の熱
板5の間で、1平方cm当たり2kgの力で60秒間加
熱圧接し続ける。この加熱圧接により、中板1は表裏両
面の表層部分は含水率5%程度に乾燥されるが、内部の
大部分はまだ含水率が30%以上となっている。
【0006】次いで、熱板5から取り出した中板1を、
図3に示す様に公知のスプレッダ7により、中板1の表
裏面に熱硬化性樹脂接着剤の1つであるメラミン・ユリ
ア樹脂接着剤に通常用いられる割合で小麦粉・水等を配
合したもの(以下、接着剤という)を、通常の合板製造
の場合と同様に片面900平方cm当たり約20g塗布
する。上記接着剤を塗布した際、中板1は表裏両面の表
層部分は前記含水率に乾燥されているので、接着剤が中
板1内に浸透することが殆どない。次に接着剤が塗布さ
れた中板1を、図4に示す様に、適宜間隔をおいて配置
された棒状体9の上に約3分間大気中に放置すると、中
板1が前記熱板5により加熱されたことで保有している
該熱により、接着剤が指で触ってもべとつかなくなる程
度の乾燥状態、即ち指触乾燥の状態かそれ以上に乾燥さ
れる。この放置している間で、中板1内の水分の一部が
乾燥された表層部分へ移動し接着剤を薄めようとする
が、接着剤は前記のように乾燥されているので粘性が大
きく低下することがない。
【0007】一方、未乾燥で含水率が150%程度であ
り繊維方向の長さ1850mm、繊維直交方向の長さ9
25mm、厚さが3.5mmの2枚原板用のラジアータ
パインの単板(以下原板11という)を、各々図1に示
した脱水装置で間隔を厚さの40%即ち1.4mmとし
て配置したロール2及び6の間に挿入し通過させ、同様
に含水率を低下させておく。次いで原板11を中板1と
同様に、図2に示した熱板5により同一温度・力で30
秒間加熱圧接する。次に図5に示すように、2枚の原板
11を、各々前記中板1の表裏両面に、繊維方向を中板
1と直交した状態で重ね合わせ、常温のプレス13によ
り1平方cm当たり4kgの力で30分間圧接する。そ
の結果、2枚の原板11の接着面にも接着剤が付着す
る。次に図6に示すように、一対の熱板5と同様の構成
で同じく190℃の温度に加熱された上下一対の熱板1
5により1平方cm当たり5kgの力で7分間圧接し続
ける。
【0008】これらプレス13及び熱板15での圧接に
おいて、中板1及び原板11の自由水が接着剤に付着す
るが、中板1に塗布された接着剤は、前記の様に乾燥さ
れ接着剤自身の水分が減少しているので、該自由水によ
り接着剤の粘性が低下しても中板1及び原板11内部に
浸透することが殆どない。それ故接着剤が硬化すると単
板相互が接着され、1枚の合板となるのである。この様
にして製造した合板の接着力を確認するべく、該合板か
ら10個の試験片を作成し、日本農林規格(JAS)の
1類に定義されている煮沸繰り返し試験を行った所、平
均の接着力は1平方cm当たり7.5kg、平均の木部
破断率は75%以上であり、基準を満たした。
【0009】上記方法で得られた合板の番号を1とし、
同様の工程であるが各工程での条件を変えて製造した合
板番号2乃至5の各条件と前記煮沸繰り返し試験の結果
は、表1に示す通りである。何れの場合も、平均の木部
破断率は70%以上であった。また合板番号2乃至5の
製造に用いた各単板は熱板5で圧接する前に、合板番号
1と同様の条件、即ち相対する周面の間隔が単板の厚さ
の40%となる距離で配置したロール2、6からなる脱
水装置により、同様に含水率を低下させている。その
他、特に項目として示していない条件例えば、熱板5に
よる圧接する場合の1平方cm当たりの力等は、合板番
号1の場合と同じ設定である。また後述の表2、3も同
様であるが、表1で接着剤塗布量は、前記と同様に単板
の片面900平方cm当たりに塗布する量を示してあ
り、プレス13により圧接する時間は、冷圧時間として
示してある。
【0010】
【表1】
【0011】以上の方法で製造された合板は、熱板15
により、外側に位置する中板11は乾燥されて含水率が
10%又はそれ以下となっているが、中板1は殆ど乾燥
されておらず、含水率が30%を越えていることが多
い。しかしこれら合板を積み重ねて放置して針状電極の
電気式水分計で測定した所、14日後に含水率が12%
前後となっており、実用上問題はない。尚、熱板5から
取り出した中板1にスプレッダ7により接着剤を塗布す
るまでの時間は、20分を過ぎると中板1内の水分が表
層部分へしみ出し、熱板5を圧接する前と同じ状態にな
ってしまうので、20分以内で好ましくは10分以内が
良い。後述する本発明の第2の実施の形態の場合も同様
である。上記第1の実施の形態では、単板をプレス13
により圧接するまでは、各単板は、表層部分を除いた大
部分が含水率が30%以上となっているため殆ど収縮し
ておらず平坦な状態となっている。それ故、含水率が3
0%以下となると収縮によるひねりが激しく、搬送や堆
積動作等を正常に行うことが困難となるラジアータパイ
ンのような樹種の単板であっても、支障なく合板を製造
することができる。
【0012】次に本発明の第2の実施の形態を説明す
る。第2の実施の形態は、第1の実施の形態において、
脱水装置を省略した方法である。即ち、未乾燥で含水率
が150%程度であり繊維方向の長さ925mm、繊維
直交方向の長さ1850mm、厚さが6.5mmの中板
用のラジアータパインの単板(以下中板Aという)を、
図2に示した溝3が形成され190℃の温度に加熱され
た上下一対の熱板5の間で、1平方cm当たり2kgの
力で150秒間加熱圧接し続ける。この150秒間の加
熱圧接により、中板Aは表裏両面の表層部分は含水率5
%程度に乾燥されているが、内部は含水率が30%以上
となっている。次いで、熱板5から取り出した中板A
を、図3に示したスプレッダ7により、中板Aの表裏面
に接着剤を、片面900平方cm当たり約20g塗布す
る。上記接着剤を塗布した際、中板Aは表裏両面の表層
部分は前記含水率に乾燥されているので、接着剤が中板
A内に浸透することが殆どないことは、第1の実施の形
態と同様である。次に接着剤が塗布された中板Aを、図
4に示した棒状体9の上に約2分間自然放置すると、同
様に接着剤が指で触ってもべとつかなくなる程度の乾燥
状態、即ち指触乾燥の状態かそれ以上に乾燥される。
【0013】一方、未乾燥で含水率が140%程度であ
り繊維方向の長さ1850mm、繊維直交方向の長さ9
25mm、厚さが3.5mmの2枚原板用のラジアータ
パインの単板(以下原板Bという)を、図2に示した1
90℃の温度の熱板5の間で1平方cm当たり2kgの
力で120秒間加熱圧接する。次に図5に示すように、
2枚の原板Bを、各々前記中板Aの表裏両面に、繊維方
向を中板Aと直交した状態で重ね合わせ、常温のプレス
13により1平方cm当たり4kgの力で30分間圧接
する。次に図6に示すように、一対の熱板5と同様の構
成で同じく190℃の温度に加熱された上下一対の熱板
15により1平方cm当たり5kgの力で7分間圧接し
続ける。これらプレス13及び熱板15での圧接におい
て、中板Aに塗布された接着剤は、前記の様に乾燥され
接着剤自身の水分が減少しているので、中板A及び原板
Bの自由水により接着剤の粘性が低下し過ぎることがな
く、接着剤が硬化して各単板の接着が行われ、1枚の合
板となるのである。この様にして製造した合板の接着力
を確認するべく、該合板から10個の試験片を作成し、
日本農林規格(JAS)の1類に定義されている煮沸繰
り返し試験を行った所、平均の接着力は1平方cm当た
り7.3kg、平均の木部破断率は70%以上であり、
基準を満たした。
【0014】上記方法で得られた合板の番号を6とし、
同様の工程であるが各工程での条件を変えて製造した合
板番号7乃至10の各条件と前記煮沸繰り返し試験の結
果は、表2に示す通りである。また何れの場合も平均の
木部破断率は70%以上であった。合板番号7乃至10
の製造に用いた各中板A及び原板Bは、熱板5で圧接す
る前に、ロール2、6からなる脱水装置により、合板番
号6と同様の条件で含水率を低下させている。その他、
特に項目として示していない条件は、合板番号6の場合
と同じ設定である。
【0015】
【表2】
【0016】以上の方法で製造された合板は、熱板15
により、外側に位置する原板Bは乾燥されて含水率が1
0%又はそれ以下となっているが、中板Aは殆ど乾燥さ
れておらず、含水率が30%を越えていることが多い。
しかしこれら合板を積み重ねて放置して針状電極の電気
式水分計で測定した所、合板番号1乃至5と同様に14
日後に含水率が13%前後となっており、実用上問題は
ない。尚、熱板5から取り出した中板Aにスプレッダ7
により接着剤を塗布するまでの時間は、20分を過ぎる
と中板A内の水分が表層部分へしみ出し、熱板5を圧接
する前と同じ状態になってしまうので、20分以内で好
ましくは10分以内が望ましい。
【0017】次に本発明の第3の実施の形態を説明す
る。第3の実施の形態では、中板用として予め含水率が
10%程度に乾燥され、繊維方向の長さ925mm、繊
維直交方向の長さ1850mm、厚さが3.5mmのラ
ジアータパイン単板17(以下中板Cという)を用い
る。この中板Cを、図3に示したスプレッダ7を用い、
中板Cの表裏面に接着剤を、通常と同様に片面900平
方cm当たり約15g塗布する。更に接着剤が塗布され
た中板Cを、風速4m/sで温度50℃の熱風乾燥装置
で3分間放置すると、指触乾燥の状態かそれ以上に乾燥
される。
【0018】一方、未乾燥で含水率が150%程度であ
り繊維方向の長さ1850mm、繊維直交方向の長さ9
25mm、厚さが3.5mmの2枚原板用のラジアータ
パインの単板(以下原板Dという)を、各々図1に示し
た脱水装置で間隔を厚さの40%即ち1.4mmとして
配置したロール2及び6の間に挿入し通過させ、同様に
含水率を低下させておく。次いで原板Dを、図2に示し
た190℃の温度の熱板5の間で1平方cm当たり2k
gの力で、50秒間加熱圧接する。次いで中板Cの表裏
両面に、原板Dを各々繊維方向を中板Cと直交した状態
で重ね合わせ、図5に示す常温のプレス13により1平
方cm当たり4kgの力で20分間圧接する。次に図6
に示すように、一対の熱板5と同様の構成で同じく19
0℃の温度に加熱された上下一対の熱板15により、1
平方cm当たり5kgの力で4分間圧接し続ける。その
結果接着剤が硬化して接着が行われ、1枚の合板となる
のである。
【0019】この様にして製造した合板の接着力を確認
するべく、日本農林規格(JAS)の1類に定義されて
いる煮沸繰り返し試験を行った所、平均の接着力は1平
方cm当たり8.1kgで平均の木部破断率は80%以
上であり、基準を満たした。上記方法で得られた合板の
番号を11とし、同様の工程であるが各工程での条件を
変えて製造した合板番号12乃至15の各条件と前記煮
沸繰り返し試験の結果は、表3に示す通りである。また
何れの場合も平均の木部破断率は80%以上であった。
尚、合板番号15の「接着剤を塗布した後の中板Cの乾
燥条件」は、図3に示した棒状体9の上に中板Cを置き
大気中に1時間放置したものである。また合板番号12
乃至15の製造に用いた各原板Dは、合板番号11と同
様の条件で熱板5で圧接する前に、ロール2、6からな
る脱水装置により含水率を低下させている。その他、特
に項目として示していない条件は、合板番号11の場合
と同じ設定である。
【0020】
【表3】
【0021】また以上の方法で製造された合板を、第1
の実施の形態と同様に、積み重ねて放置して針状電極の
電気式水分計で測定した所、10日後に含水率が10%
前後となった。
【0022】前記各発明の実施の形態は、以下のように
変更しても良い。 1、前記各発明の実施の形態で、各単板に加熱体を圧接
する時間を各々示した値としたが、この圧接は各単板に
塗布又は付着した接着剤が容易に各単板内に浸透しない
程度に乾燥するために行うものである。実験によれば単
板の表層部分のみが含水率が20%以下となっていれ
ば、良好に接着することができたため、加熱体の温度及
び圧接時間を適宜変更して該含水率以下となるように設
定すれば良い。尚、単板の表層部分の含水率は、加熱体
を圧接した後に該表層部分を刃物により薄く削り取って
得られた試験片の重量と、該試験片を絶乾状態に乾燥し
た後の重量から求めれば良い。 2、前記各発明の実施の形態では単板の樹種としてラジ
アータパインの場合を示したが、異なる樹種の単板を用
いる場合、熱板の温度、圧接時間等の各条件は適宜変更
すれば良い。例えばロシア産カラマツの単板の場合、ラ
ジアータパインに比べて全体的に含水率が低いため、表
1、2及び3で示した熱板5の圧接時間を10乃至30
秒間短くしても良好な接着力が得られた。 3、第1の発明の実施の形態又は第2の発明の実施の形
態において、中板1または中板Cの表裏面に、図7に示
すように、幅2mm、深さ1mmの溝29を適宜間隔例
えば20mm間隔で形成しても良い。このように形成す
ると、一対の熱板5または15で加熱する際、また接着
剤硬化し合板となった後における、各中板内部の水分が
溝29が大気中に排出されやすくなる。尚、溝29は、
図10に示すように各中板の繊維方向と直交する方向に
形成すると、水分の排出がより良好に行なわれる。
【0023】4、前記各発明の実施の形態では、各原板
を脱水装置や加熱体を圧接することで含水率を低下させ
たが、厚さが薄い例えば1mm程度の原板であればこれ
ら含水率を低下させる工程を省略しても良い。何故なら
厚さが薄い単板であれば含水率が高くても内部に有して
いる水分の総量は少ないため、前記工程を省略して各々
中板と重ね合わせた後に熱板15で圧接することで、容
易に乾燥されるからである。 5、前記発明の実施の形態では、接着剤を塗布する単板
は、通常の合板製造で行なわれている中板としたが、原
板に塗布し同様に接着剤を乾燥させて良い。また原板に
接着剤を塗布する場合は、接着する片面だけに塗布すれ
ば良い。 6、前記第1乃至第3の発明の実施の形態では3プライ
の合板を製造する場合を示したが、5プライの合を製造
する場合も実施することができる。この場合、厚さ方向
で中央に位置する単板を未乾燥の状態で用いる場合は、
7、本発明は、合板の他、前記のLVL等複数枚の単板
を接着し積層材を製造する場合にも用いることができ
る。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、単板の含
水率が通常に比べて高い状態で積層材を製造することが
できるため、単板を乾燥するためのエネルギーが少なく
なって生産コストが小さくなり、また乾燥のために必要
な時間も短くなり生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】単板の脱水装置の側面説明図である。
【図2】単板の加熱状態を示す正面説明図である。
【図3】単板の表裏面に接着剤を塗布する状態を示す側
面説明図である。
【図4】単板の接着剤を乾燥させる状態を示す正面説明
図である。
【図5】プレスによる単板の圧接状態を示す正面説明図
である。
【図6】熱板による単板の加熱圧接状態を示す正面説明
図である。
【図7】単板の斜視図である。
【符号の説明】
1・・中板 2・・ロール 3・・溝 4・・ウレタンゴム 5・・熱板 6・・ロール 7・・スプレッダ 9・・棒状体 11・・原板 13・・プレス 15・・熱板 29・・溝

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未乾燥の第1のベニヤ単板の接着面に加
    熱体を、該接着面の表層部分のみが含水率が20%以下
    となる時間圧接し、次に該接着面に接着剤を塗布し、次
    いで塗布した接着剤を指触乾燥程度以上に乾燥し、次に
    該接着面に未乾燥の第2のベニヤ単板を重ね合わせて、
    加熱圧締するベニヤ単板積層材の製造方法。
  2. 【請求項2】 第1のベニヤ単板の接着面に加熱体を圧
    接する前に、予め第1のベニヤ単板の厚さより小さい間
    隔で相対して配置された一対の回転ロールの間を通過さ
    せられている請求項1記載のベニヤ単板積層材の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 第1のベニヤ単板の接着面に重ね合わせ
    る前に、第2のベニヤ単板が、予めに第2のベニヤ単板
    の厚さより小さい間隔で相対して配置された一対の回転
    ロールの間を通過させられている請求項1又は2記載の
    ベニヤ単板積層材の製造方法。
  4. 【請求項4】 第1のベニヤ単板の接着面に重ね合わせ
    る前に、第2のベニヤ単板の第1のベニヤ単板と重ね合
    わされる接着面の表層部分のみが、予め加熱体が圧接さ
    れることで含水率が20%以下となっている請求項1又
    は2記載のベニヤ単板積層材の製造方法。
  5. 【請求項5】 乾燥された第1のベニヤ単板の接着面に
    接着剤を塗布し、次いで、塗布した接着剤を指触乾燥程
    度以上に乾燥し、次に該接着面に未乾燥の第2のベニヤ
    単板を重ね合わせて、加熱圧締するベニヤ単板積層材の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 第1のベニヤ単板の接着面に重ね合わせ
    る前に、第2のベニヤ単板が、予めに第2のベニヤ単板
    の厚さより小さい間隔で相対して配置された一対の回転
    ロールの間を通過させられている請求項5記載のベニヤ
    単板積層材の製造方法。
  7. 【請求項7】 第1のベニヤ単板の接着面に重ね合わせ
    る前に、第2のベニヤ単板の第1のベニヤ単板と重ね合
    わされる接着面の表層部分のみが、予め加熱体が圧接さ
    れることで含水率が20%以下となっている請求項5記
    載のベニヤ単板積層材の製造方法。
  8. 【請求項8】 未乾燥の第1のベニヤ単板を、第1のベ
    ニヤ単板の厚さより小さい間隔で相対して配置された一
    対の回転ロールの間を通過させた後、第1のベニヤ単板
    の接着面に加熱体を、該接着面の表層部分のみが含水率
    が10%以下となる時間圧接し、次に該接着面に接着剤
    を塗布し、次いで塗布した接着剤を指触乾燥程度以上に
    乾燥し、更には該接着面に未乾燥の第2のベニヤ単板を
    重ね合わせて、加熱圧締するベニヤ単板積層材の製造方
    法。
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