JPH0465057A - 荷電粒子線装置 - Google Patents

荷電粒子線装置

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JPH0465057A
JPH0465057A JP2175214A JP17521490A JPH0465057A JP H0465057 A JPH0465057 A JP H0465057A JP 2175214 A JP2175214 A JP 2175214A JP 17521490 A JP17521490 A JP 17521490A JP H0465057 A JPH0465057 A JP H0465057A
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particle beam
cylindrical
electrode
titanium
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JP2175214A
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English (en)
Inventor
Shinjiro Ueda
上田 新次郎
Nushito Takahashi
主人 高橋
Toshiaki Kobari
利明 小針
Kenji Otaka
憲二 尾高
Mikio Ichihashi
幹雄 市橋
Hironobu Matsui
宏信 松井
Tadashi Otaka
正 大高
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば電子顕微鏡、電子線描画装置。
イオン顕微鏡、二次イオン質量分析装置などの細く集束
された電子線またはイオン線を用いる荷電粒子線装置に
関する。
〔従来の技術〕
従来、電子顕微鏡、電子線描画装置、イオン顕微鏡、二
次イオン質量分析装置などの細く集束された電子線また
はイオン線を用いる荷電粒子線装置では、電子源として
電界放出型電子源が用いられてきた。電界放出型電子源
は超高真空雰囲気を必要とするため、電子源室は連絡管
を介して取付けられたイオンポンプにより排気され、さ
らにレンズ系を収納した鏡筒部は別のイオンポンプによ
り排気され、その差動排気作用により電界放出型電子源
室が超高真空に維持されるようになっていた。
なお、この種のものにおいで関連するものに例えば特開
昭63−160144号、特開昭63−252347号
特公昭63−67743号公報に記載のものが挙げられ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
電界放出型電子源と静電型対物レンズを用いることによ
り、従来の磁界型レンズのものに較べて鏡筒部をはるか
に小型化した例えば電子顕微鏡は、電子源室を超高真空
に排気するためのポンプ系については超小型化の配慮が
されておらず、このため鏡筒部は小さくてもポンプ系が
相対的に大きくなり、真空排傑系も含めた電子顕微鏡全
体とし、で小型化できないという問題があった。
本発明の目的は、電界放出型電子源と静電対物レンズを
用いることにより鏡筒部を著しく小型化したものに、こ
れに対応した小型の真空ポンプを組込むことにより、装
置全体として著しく小型化L7た荷電粒子線袋「を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、荷電粒子線装置
の鏡筒部の真空容器を一部伸長させるかあるいは膨出さ
せ、その付加した真空容器の内外部に適切な電極あるい
は磁石を配置することにより、鏡筒部に近接するかある
いは一対となった真空ポンプを構築したものである。
また、鏡筒部に近接して設けた小さい真空容器部分で十
分な排気能力を有するポンプを実現するために、磁場と
電場を利用するイオンポンプの電極の構造と配置を円筒
容器の形状に合わせるようにしたものである。
さらに、小さい空間で十分な排気能力を実現するために
、フィラメントで発生させた電子を磁石を用いず電場だ
けで空間に滞留させて残留気体をイオン化し、壁面に捕
獲させるポンプとチタンゲッタ面を組合わせるようにし
たものである。
さらに、小さい空間で十分な排気能力を実現するために
、ジルコニウムとバナジウムと鉄からなるゲッタ材とポ
ンプ室内に組込むようにしたものである。
〔作用〕
荷電粒子線装置の鏡筒部と一体となった真空容器の一部
が真空ポンプとなるため、排気系をきわめてコンパクト
に構成できる。それによって、電界放出型電子源と静電
型対物レンズを用いることにより鏡体部を小型化した荷
電粒子線装置は、真空排気系も含めた全体システムで、
従来のものに較べてはるかに小型化することができる。
〔実施例〕
以下1本発明の実施例につき、図面を参照して詳細に説
明する。なお以下の実施例では、本発明を集束電子線を
用いる装置、特に走査形電子顕微鏡に適用した場合につ
いて述べるが、本発明はそれのみに限定されるものでは
なく、集束イオン線を用いる装置にも適用できるもので
あることは云うまでもない。
第1図は、本発明の一実施例になる走査形電子顕微鏡の
真空排気系の概略構成図である。図において、電界放出
型電子源1から放出された電子線は、静電型対物レンズ
などを含むレンズ系を収納した鏡筒部2で集束さ九、2
次元的に走査されながら試料3上に照射される。電子線
の照射によって試料3から発生した2次電子は2次電子
検出器4によって検出され、該検出信号を映像信号に変
換することにより、試料3の2次元2次電子像が得られ
る。
電界放出型電子銃1を収めた電子銃室5を超高真空に排
気するため、鏡筒部2を納めた真空容器6の上側フラン
ジ7の上部にフランジ8を介して、真空容器6と同じ径
を持つ真空容器9が接続され。
その内部にイオンポンプの電極10及び1】が組み込ま
れ、外側には脱着可能な一対の磁石12が配置されてい
る。この電極10及び11はポンプ室の上部フランジ2
7の電流導入端子28及び29に取り付けられ、荷電流
導入端子28.29により外の電源に接続される。また
真空容器6の側面からは接続管を介して超高真空バルブ
13が配置され、さらにその先にはターボ分子ポンプ1
4と粗引ポンプ15が接続されている。鏡筒部2は接続
部16を介して真空容器6の下部フランジ17に取り付
けられている。またフランジ17によって電子顕微鏡は
独立の真空排気ポンプ19を有する試料室18に取り付
けられている。試料室18と電子銃室5との間は真空的
には鏡筒部2の中の電子ビームの通過する微小な孔で通
じているが、双方の室が独立に真空ポンプを有している
のと、孔が微小でコンダクタンスが小さいので。
差動排気が十分に効き、試料室が中・高真空であっても
、電子銃室5は十分に超高真空を維持することができる
真空容器6の上部フランジ7の中心部には、電子源1を
保持する絶縁体からなるホルダ20が脱着可能な形で取
り付けられている。フランジ7の中心からはずれた場所
には複数個の穴21があけられており、電子銃室5と上
部ポンプ室9との間を真空的につないでいる。また電子
源1を通電が熱によりフラッシングするためのリード線
22は、穴21を通って下部の電流導入端子23に接続
され、他の端子と共に真空系外へ電気的に接続されてい
る。上記フランジ7は下側に溶接されたベローズ24を
介してもう1つのフランジ25につながっている。フラ
ンジ25には調整ネジ26が設けられており、下側から
フランジ7を押すことにより、ベローズを変形させ、フ
ランジ25に対するフランジ7の位置を動かすことがで
きる。つまり、フランジ7に取り付けられた電子源1の
位置を、鏡筒部2内の静電レンズ系に対して最適になる
ように、真空外から調整してやることができる。
次に、電子銃室5の真空排気の手順について説明する。
バルブ13を開け、粗引ポンプ15及びターボ分子ポン
プ14登作動させて、鏡筒2の内部も含め、電子銃室5
及びポンプ室9を排気する。
同時に真空ポンプ19も作動させて試料室18内を排気
する。次に、磁石12をはずし、真空容器6及びポンプ
室9の外側にヒータを配置して加熱し、ベーキングを行
う。ベーキングは通常200〜300℃の温度で行われ
、この間の放出ガスはターボ分子ポンプにより糸外に排
出される。ベーキングを完了して十分に脱ガスを行った
後、真空容器を常温にもどすと、電子銃室5内の圧力は
通常1O−8Paの超高真空になる。再び磁石12をポ
ンプ室9の外側の所定の位置に置き、陰極11を容器と
同じアース電位とし、陽極10に正の高電圧を印加する
と、ポンプ室9内はイオンポンプとして作動し、真空容
器6に対して排気を始め、電子銃室5の圧力はさらに下
がり、10−8〜10−gPaとなる。ここで超高真空
バルブ13を閉じてターボ分子ポンプ系を切り離し、上
部のイオンポンプのみの排気に切り換える。真空容器内
部は十分に脱ガスされているので、イオンポンプのみで
10””〜10−’Paの超高真空が実現される。ター
ボ分子ポンプ14及び粗引きポンプ15は取り外し、電
子顕微鏡の本体の側面にはバルブ13のみを残す。超高
真空が実現されたところで、電子源1を瞬間的に通電が
熱してフラッシングを行う。
その後、鏡筒2の内部の電極に電圧を印加して電子源1
から電子ビームを引出すと共に、静電レンズ系を働かせ
る。また、調整ネジ26を動かして、電子源1の位置を
最適化して、電子顕微鏡としての動作を始めさせる。
以上が真空排気手順と、電子顕微鏡の操作手順であるが
、動作開始後、試料室の上側には鏡筒部を収納した真空
容器6と、これとほぼ同じ大きさのポンプ室9があるだ
けのきわめてコンパクトな構成となっている。例えば、
第27図に示すような電界放出型電子源と静電対物レン
ズを用いることにより鏡筒部を小型化した電子顕微鏡に
本実施例のポンプ室及び真空ポンプを組み合わせると、
真空容器の径を34m1程度、上部フランジをICF規
格の外径70閣のコンフラツトフランジとすると、試料
室より上側の真空ポンプを含む電子顕微鏡の高さを20
0〜250mm程度にすることが可能で、従来の磁界型
レンズの電子顕微鏡に較べて、真空ポンプ系も含めて、
体積的にも容積的にも17100以下に小型化すること
が可能である。以上のように本実施例によれば、真空排
気系も含めて電子顕微鏡を超小型化できる効果がある。
また本実施例ではフランジ8によってポンプ室を電子顕
微鏡の本体室と完全に切り離すことができるようになっ
ているので、ポンプのメンテナンスに対してもまた電子
源1の交換等のメンテナンスに対しても、極めて好都合
である構造となっている。
第2図は、第1図のポンプ室9の横断面を示したもので
ある。真空容器9と同じアース電位とした陰極11は、
薄肉円筒でチタンで作られているやこの陰極内に多数の
ステンレス鋼製の円筒の束からなる陽極10が置かれ、
その円筒の軸方向が一対の磁石12により形成される磁
場30の方向に一致するように配置されている7この状
況の斜視図を第3図に示す。
陰極〕−]−内で高電圧などにより生じた電子は、磁場
の作用によって陽極セル10の中でらせん運動しながら
長い距離を走り、気体分子と衝突してイオンと2次電子
を生成する。2次電子は、やはり陽極セル10内で磁場
の作用によりらせん運動をしながら対向する陰極間を往
復し、陽極に達するまでにきわめて長い距離を走り、そ
の間に飛来した気体分子に衝突してそれを電離する。生
じたイオンは、ただちに陰極11に引き込まれ、表面を
衝撃し、陰極11のチタン原子をスパッタする。
スパッタされたチタン原子は陽極セル12の表面、ある
いは陰極]21の他の表面に付着し、清浄なチタン膜を
形成し、飛来する気体分子を化学結合によりトラップす
るいわゆるゲッタ作用を生ずる。
以上のイオン化した気体分子の陰極面での捕獲とスパッ
タにより形成されたチタン膜のゲッタ作用により、上記
構成のポンプ室内の電極は排気作用を生ずる。
第4図は、他の実施例で、陰極11の側面にスリット3
1を設けたものである。イオン衝撃によってスパッタさ
れたチタン原子の一部はこのスリット31を通過して外
側の真空容器9の内面に付着し、そこでゲッタ作用を生
じる。陰極11の表面だけでなく、容器表面もゲッタ作
用を有することになるので、排気能力を増強させること
ができる。
第5図は、ポンプ部の他の実施例の縦断面図である。す
なわち第6図に示すリング形状で径方向に互に逆向きに
磁化された磁石を上下方向に置くことにより、上下方向
の磁場を発生させることができる。このような一対の磁
石32をポンプ室9の外側に円筒に沿って配置すると1
図で矢印30で示したように、円筒形ポンプ室の軸方向
に沿った磁場を発生させることができる。さらに、ポン
プ室内に対向する一対の円板状のチタン電極33を円筒
真空容器の軸と同一軸方向に設け、この間に円筒真空容
器の軸方向と同一方向の軸を持つ円筒電極34を置く。
電極34は上フランジ36上の電流導入端子35に接続
され、空間に保持されている。この配置でチタン電極3
3を真空容器と同じアース電位の陰極とし、円筒電極3
4に正の高電圧を印加して陽極とすると、第3図で説明
したものと同じ原理、すなわちイオン化した気体分子の
陰極面33での捕獲と、スパッタされて陽極30及び容
器9の内壁に付着したチタン原子のゲッタ作用により、
排気作用が生じる。第7図は、第5図のポンプ室の横断
面図で、陰極33は周方向4ケ所で真空容器9の内壁に
保持されている。
第8図は電極の更に他の実施例の縦断面図である。円筒
真空容器9の中に、対向する一対の円板状のチタン電t
iji37を円筒真空容器の軸と同一の軸方向に配置し
、容器の外側に第6図と同じ構成の一対の磁石を配置し
て、円筒の軸に沿った上下方向の磁場を発生させる。容
器9をアース電位とし、陰極27に負の高電圧を印加し
て陰極とすると、陰極37間で発生した電子は、矢印3
0の方向を持つ磁場に捉えられてらせん運動を行いなが
ら陰極37間を往復し、陽極にあたる真空容器9に入る
までにきわめて長い距離を走り、その間に飛来した気体
分子と衝突してイオン化する。イオン化した気体分子は
陰極37に飛び込んで捕獲されると共に、チタンをスパ
ッタする。スパッタされたチタン原子は容器9の内壁に
付着し、ゲッタ作用により飛来した気体分子を捕獲する
。以上のイオントラップとゲッタ作用により排気作用が
生じる。
第9図は電極の更に他の実施例の縦断面図で、第8図と
基本的には同じであるが、陰極を円板でなく、1本のチ
タン製の線にしたもので、このチタン陰極38を、円筒
容器9の軸線上に配置したものである。排気原理は第8
図の場合と同じで、磁場30によってらせん運動を続け
る電子による気体分子のイオン化と、陰極38に対する
イオン衝撃によってスパッタされ容器面上に付着したチ
タン原子のスパッタ作用によって排気が行われる。
また線状チタン電極38に、別の電源より1通電して抵
抗加熱を行い、チタンを蒸発させて、容器壁へのチタン
原子の付着量を増し、排気能力を増強することも可能で
ある。
第10図は電極の更に他の実施例の縦断面である。ポン
プ室9の中にチタン製の円筒形陰極40と、線状の陽極
39が円筒容器の軸方向と同一方向に配置され、容器の
外側には第6図と同じ構成の磁石が配置されている。真
空容器をアース電位とし、円筒チタン陰極40を負の高
電圧に印加し、中心線上の陽極39に正の電圧を印加す
る。磁場に捉えられた電子によってイオン化された気体
分子は容器9の内壁及び陽極39に捕獲されると共に、
イオンによる陰極40に対する衝撃によって発生したチ
タン原子のゲッタ作用により、ポンプ室内の排気作用が
生ずる。この原理は基本的に先の実施例と同じであるが
、本実施例では円筒チタン陰極40の内外でスパッタ作
用が生じ、その効果が大きくなるという特徴がある。ま
た電極39をアース電位に対し正の電圧になるように印
加しているが、電極39の電位は容器壁と同じアース電
位でも、あるいは陰極40に対して正の電位を保てれば
、アース電位に対して負になるように印加してもよい。
第11図は電極の更に他の実施例の縦断面図である。基
本的構成は第10図と同様であるが中心部の線状電極4
1をチタン製とする。容器9をアース電位として、円筒
電極42をアースに対し正の電位となるように電圧印加
して陽極とし、中心部の線状電極41が陰極になるよう
に負の電圧を印加する。この場合は生成されたイオンが
陰極41を衝撃してチタン原子をスパッタする。排気原
理は前述の実施例と同じである。
以上述べた実施例でも、真空ポンプ部分は鏡体部とほぼ
同じ大きさで、真空排気系も含めて電子顕微鏡を小型化
できる効果がある。また、ポンプ部分を電気系も含めて
独立に切り離すことができるので、メンテナンス上も有
利である。
第12図は電極の更に他の実施例の縦断面図で、ポンプ
室9及び磁石12の配置は第1図と基本的には同じであ
る。ポンプ室内に、円筒状の陽極43と、陽極円筒43
の中心部にチタン捧の陰極44が、それぞれの軸方向が
磁石12による磁場の方向に合うように配置されている
。チタン陰極44を容器と同じアース電位とし、円筒陽
極43に正の高電圧を印加すると陽極内で放電が発生し
、イオン化された気体分子の陰極44及び容器面への捕
獲と、スパッタされ陽極及び容器面に付着したチタン原
子のゲッタ作用により、排気作用が生じる。また電源4
5によりチタン電極を通電加熱し、チタンを蒸発させて
活性なチタン膜の付着量を増して、ゲッタによる排気能
力を増強させることも可能である。
第13図は、電極の更に他の実施例の縦断面図で、電極
の形状と配置は第12図と基本的には同じであるが、円
筒電極46の材料をチタンにすると共に容器と同じアー
ス電位の陰極とし、電極47に正の高電圧を印加する。
陰極46内では逆マグネトロン放電が発生し、イオン化
された気体分子の陰極46及び容器面への捕獲と、イオ
ンによってスパッタされ、電極及び容器面に付着したチ
タン原子のゲッタ作用により、排気作用が生じる。
本実施例のポンプ室は、レンズ系を収納した鏡筒部から
十分層れているので、磁石の漏洩磁場の影響はほとんど
ないが、必要に応じて第13図の示したような磁気シー
ルド48を設置″jてもよい4、第14図はポンプ部の
更に他の実施例の縦断面図である。第1図と同じようr
、ニア、鏡筒部真空8雅の上フランジ7の上にフランジ
8を介し1て1円筒形のポンプ室9が接続されている。
ポンプ室9の中心線上にチタン控の電極50が設けら九
ている。
一方、中心線から偏心した位置にフイラメン)・49が
設けられ、熱電子が供給される1、容器をアース電位と
し、陽極50を正の高電圧に印加すると、フィラメント
49から放出された電子はキングトン軌道を描きながら
陽極50のまわりを周回し、きわめて長い距離を走り、
その間に気体分子と衝突してイオン化する。イオン化さ
れた気体分子は、電場によって陰極である容器9に打ち
込まIc、捕獲される。また熱電子及び電離により生じ
た2次電子は電場で加速さhでチタン陽% 50を衝撃
し、加熱する6電子衡撃と加熱により陽極50のチタン
はスパッタさ九、容器9の内面に付着し、ゲッタ作用を
生ずる。以上のようなイオン化による捕獲とゲッタ作用
により、本実施例のポンプは排気作用を生む。第13図
までの実施例と比較し7て、本実施例は、フィラメント
を設置するだけで、磁石が不要となるため、よりコンバ
ク1、な真空ポンプを構成できるという特徴がある。。
また、スパッタされたチタン原子が電子顕微鏡の鏡筒側
へ飛ぶことを防ぐため、遮蔽板5]を設けることもある
第15図はポンプ率の更に他の実施例の縦断面図で、第
14図の実施例のものに、容器内にチタンの蒸発源53
を設置したものである。陽極52はチタンでもそれ以外
の金属でもよい。気体分子のイオン化による排気作用ま
では第14図と同しであるが1本実施例では通電加熱に
より、蒸発源53からチタンを蒸発させ、チタン原子の
付着量と範囲を増やすことにより、ポンプ作用を増強さ
せたことにある7 第16図はポンプの更に他の実施例の縦断面図である。
第1図と同様に鏡筒部の真空容器の上フランジ7の−に
側りこ、フランジ84介してポンプ室9を取り付け、そ
の内部にコンスタンタンなど非磁性の薄板にジルコニウ
ムとバナジウlいと鉱の合金からなる粉末をコーティン
グしたバルクゲッタ54を設置する。そして、第1図の
場合と同様にターボ分子ポンプで排気しながら、ポンプ
室をヒータ55で加熱し、バルクゲッタを活性化する。
加熱温度は450°0程度が最も望ましいが、250℃
〜300℃程度でも加熱時間を長くすればよい。
真空中での加熱により、バルクゲッタは、吸蔵していた
水素を放出すると共に一酸化炭素など他の吸着ガスを内
部拡散によりバルク内部に取り込む。
活性化を終えて常温にもどすと、バルクゲッタ54はゲ
ッタ作用による排気を始め、ポンプとして働き始める。
第17図は、ポンプの更に他の実施例の縦断面図で、バ
ルクゲッタをコーティングした薄板を用いる代りに、ジ
ルコニウムとバナジウムと鉄の合金からなる粉末を直接
ポンプ9の内壁にコーティングし、内壁をバルクゲッタ
56としたものである。このようにすると前記と同じ操
作をすれば、ポンプ室の内壁自身がポンプ作用登行う。
なお、ポンプ容器りを液体窒素などで冷却すれば、更1
=ポンプ能力を増強させることができる。
以上の実施例のポンプは、磁石や電極、電源が不要で、
必要なのはヘーキングと共用できるヒータだけてありき
わめて簡便である。また構造もコンパクトであり、真空
排気系も含めた電子顕微鏡の小型化に対17て、非常に
有効である。
第18図はポンプの更に他の実施例の縦断面図である。
鏡筒部2を納めた円筒状の真空容器6゜を外側に広げて
作った真空空器にイオンポンプの電極等を配[してポン
プ室61としたことを特徴としている。図で、対向する
一対の磁石62は第6図と同し原理によりポンプ室61
内に上に方向の磁場を生じる。該ポンプ室内に一対のド
ーナツ円板形のチタン電極63を配置し、そのチタン電
極間に、軸方向を磁場方向に合わせて)−′T:方向と
した円筒電極64を周方向に円環状に並べる。チタン電
極63を真空容器60と共にアース電位どし、円筒電極
64に正の高電圧を印加すると、第5図で説明したのと
同じ原理により、イオンボンプとしての排気作用を始め
る。鏡筒部2の外側には円筒状高透磁率合金、例えばパ
ーマロイなどの磁気シールド65を設けている。磁気シ
ールド65は、スパッタされた陰極63のチタンが鏡筒
内部に飛来することも防いでいる。排気手順としては、
第1図の説明と同様である。すなわち、装置全体をベー
キングしながらターボ分子ポンプ68で排気し、ベーキ
ングを終えた後、電極64に電圧を印加してイオンポン
プとして作動させると、ポンプ室61及び電子銃室5は
、10−6〜10−’Paの超高真空となる。バルブ6
7を閉じ、ターボ分子ポンプ系統を切り離してもよい。
ポンプ室の上側のフランジ66の中心部には電子′g1
を支持するフランジ69が取り付けられている。
調整ネジ71によってベローズ70を変形させることに
より、電子源1の位置を鏡筒部2内の静電レンズ系に対
して最適になるように、真空外から調整することができ
る。また、必要に応じて鏡筒2を取り囲むように、パー
マロイなど高透磁率合金からなる円筒形の磁気シールド
65を設けてもよい。以上の実施例によっても、真空排
気系を含めた電子顕微鏡全体を型化できる効果がある。
第19図は第18図の電極の実施例の斜視図で、ポンプ
室60内に多数の孔のあいた円筒電極72を周方向に並
べ、各円筒の中心部にチタンの線状電極73を置く。磁
場は円筒の軸方向に発生させておく。容器をアース電位
とし、チタン線状電極に負の高電圧を印加し、円筒電極
が陽極になるように正の電圧を印加すると、第11図の
実施例と同じ原理でポンプ作用が生じる。円筒電極に多
数の孔をあけておくことにより、線状チタン陰極のスパ
ッタされたチタン原子の一部は真空容器の内壁に付着す
るので、排気能力を増すことができる。
なお、円筒陽極の電位を容器と同じアース電位とするこ
とも可能である。
第20図は更に他の実施例の縦断面図である。
鏡筒2のまわりに円筒形のパーマロイなどからなる磁気
シールド65が配置され、真空容器60と同じアース電
位に保たれている。一対の磁石62によってポンプ室6
1には円筒容器の軸に沿って上下方向の磁場が生じてい
る。磁気シールド65と容器の間の空間に、円筒容器の
軸方向を向いた線状のチタン電極74を周方向に何が所
が配置し、負の高電圧を印加すると、空間で生じた電子
は磁場にトラップされてらせん運動をしながら長い距離
を走り、気体分子と衝突してイオンと2次電子を発生す
る。生じたイオンはチタン陰極74の飛び込むと共に、
チタンをスパッタする。気体分子のイオン化による捕獲
と、容器や磁気シールド板に付着したチタン原子のゲッ
タ作用により、ポンプ作用が生ずるのは、前述の実施例
と同じである。
第20図で、チタン陰極75は、直接通電もできるよう
になっている。通電加熱によってチタンを蒸発させ、チ
タンゲッタ膜の量を増すことによって、排気能力を増強
させるものである。
第21図は更に他の実施例である。ポンプ室61内に円
筒形のチタン電極76を円筒容器6゜の軸方向に沿って
配置し、一対の磁石62によって同じ上下方向に磁場を
発生させた上で、容器60と鏡筒部2を取り囲んだ磁気
シールド65をアース電極とし、円筒チタン電極に負の
高電圧を印加する。これまでの実施例で説明したのと同
じ原理である陰極でのイオン捕獲と陽極面に付着したチ
タン原子のゲッタ作用により、排気が行われ、電子銃室
5が超高真空に保たれる。
以上の実施例は、いずれも真空排気系を含む電子顕微鏡
全体を小型化する上で効果的である。
また上フランジ66をはずすことによりポンプのメンテ
ナンスが可能であり、さらにフランジ69をはずすこと
で電子源1のメンテナンスができることも好都合である
第22図及び第23図は更に他の実施例である。
ポンプ室61内で鏡筒部2を囲むように円筒電極77を
設は該円筒電極77と真空容器60の間にフィラメント
78を配置し、フィラメントに通電して熱電子を発生さ
せると共に、容器60をアース電位とし、円筒電極77
に正の電圧を印加する。
フィラメントから放出された電子はキングトン軌道を描
きながら陽極77のまわりを周囲し、きわめて長い距離
を走り、その間に気体分子と衝突してイオン化する。イ
オン化された気体分子は電場によって陰極である容器6
0に打ち込まれ捕獲される。また熱電子及び電離によっ
て生じた2次電子は電場で加速されて最後には円筒チタ
ン陽極を衝撃し、局所的に加熱する。電子衝撃と加熱に
より陽極のチタンの一部はスパッタされ、容器9の内面
に付着しゲッタ作用を生ずる。以上のようなイオン化に
よる捕獲とゲッタ作用により、本実施例のポンプは排気
作用を生む。
チタンのゲッタ源79を配置したことにより、ポンプ室
6]に通電加熱によって蒸発させることのできるチタン
ゲッタ源79を電極77と別に設けることで、ゲッタ膜
を広範囲に安定して生成することができるので、排気能
力を増強させることができる。第23図は、第22図の
断面で、フィラメント78及びチタンゲッタ源79を2
個ずつ配置した例である。
以上の実施例ではポンプ磁石が不要であるため、さらに
コンパクトな装置として構成できる効果がある。
第24図は更に他の実施例であるポンプ室61の内に、
薄肉円筒の内外の表面にジルコニウムとバナジウムと鉄
の合金からなる粉末をコーティングしたバルクゲッタ8
0を設置する。バルクゲッタを用いた排気手順は第16
図及び第17図の実施例と同様で、ターボ分子ポンプで
排気しなからヒータ81で250℃〜450℃で加熱し
て活性化する。常温にもどすと、バルクゲッタはポンプ
として働き始める。本実施例では、電子源〕−を取り囲
むようにバルクゲッタ80が配置されているため、電子
銃室5に刻する排気効果に優れており、極めて高い真空
度を得ることができる。
第24図の実施例の他に、第17図の実施例と同様に、
真空容器60の内面にジルコニウムとバナジウムと鉄の
合金からなる粉末をコーティングし、バルクゲッタとす
る構成も、もちろん可能である。
第25図は更に他の実施例で、鏡筒部2を収納した真空
容器6の側面、特に電子源1のすぐ横に連絡管82を設
け、その先に円筒容器のポンプ室83を、鏡筒部2の軸
方向に平行に取り付けたものである。ポンプ室の電極あ
るいはポンプ要素の構造は、第1図から第17図までの
実施例のいずれのものでもよいが、第25図では第5図
の実施例と同じ構造のものを載せている。また、磁石を
用いるポンプの場合は、ポンプ室83と電子顕微鏡の本
体の容器6の間に磁気シールド84を設けてもよい。本
実施例によっても、真空排気系も含め電子顕微鏡全体を
小型できる効果がある。また、真空ポンプ部83を独立
にメンテナンスすることが可能で、電子銃1もフランジ
90をはずすことで独立にメンテナンスできることも好
都合である。
第26図ば更に他の実施例である。第25図と同じよう
に、電子源]の側方に連絡管82を配置しているが、そ
の先にフランジ84を設け、ポンプ室86のフランジ8
5と取り合うようにしている。また円筒形のポンプ室8
6の軸方向の向きが。
本体の真空容器6の軸方向と直角方向を向くように取り
付けている。ポンプ室86の中のポンプ要素は、第3図
から第17図はでの実施例のどれでもよいが、第26図
では第5図と同じ構造のものを載せている。本実施例で
は、ポンプ部分をフランジ85によって電子顕微鏡本体
と容器ごと切り離すことができるという点で、組み立て
及びメンテナンスなどでさらに好都合である。また、本
実施例によっても、真空排気系を含め電子顕微鏡全体を
小型化できる効果がある。
〔発明の効果〕
本発明は、以上説明したように構成されているので、以
下に述べるような効果を奏する。
超高真空排気のためのポンプ部分を、鏡筒部4収納した
真空容器と一体に構成し2ているので、真空ポンプ系も
含めた電子顕微鏡全体を非常に小さくする。二とができ
る。また、ポンプ要素自体も小型化に適した電極形状と
配置としているため、小型で高性能の超高真空ポンプを
提供することができる。さらに、磁石を必要としないバ
ルクゲッタなどをポンプ要素に用いた場合は、小型でか
つ簡便な構成とすることができる。さらに、鏡筒部を収
納した真空容器と、ポンプ要素を収納した真空容器をフ
ランジで取り合っているので、小型でコンパクトにして
いるにもかかわらず、ポンプのメンテナンス及び電子源
のメンテナンスを簡便に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の縦断面図、第2図は第1図
のポンプ部のA−A横断面図、第3図は電極の斜視図、
第4図は電極の他の実施例の斜視図、第5図はポンプ部
の他の実施例の縦断面図、第6図は磁石部の縦断面図、
第7図は第5図のポンプのB−B横断面図、第8図、第
9図、第10図、第11図、第12図及び第13図はそ
れぞれポンプの電極に関する他の実施例の縦断面図、第
14図及び第15図はそれぞれ磁石を使わないポンプ部
の更に他の実施例の縦断面図、第16図及び第17図は
それぞれバルクゲッタを用いたポンプの更に他の実施例
の縦断面図、第18図はポンプの更に他の実施例の縦断
面図、第19図は第18図の電極の斜視図、第20図、
第21図、第22図はそれぞれ更に他の実施例の縦断面
図、第23図は第22図のC−C横断面図、第24図は
更に他の実施例の縦断面図、第25図及び第26図はそ
れぞれ電子顕微鏡本体に対する小型ポンプの取り付は方
についての更に他の実施例の縦断面図、第27図は本発
明を組込むのに好適な電子顕微鏡の縦断面図である。 1・・・電子源、2・・・鏡筒、6・・・鏡筒部の真空
容器、9.60,83.86・・・ポンプ部の真空容器
、10.34,39,42,43,47,50゜52.
64,72,77・・・陽極、11,33゜37.38
,40,41,44,46,63゜73.74.76・
・・チタン陰極、12,32゜62.87・・・磁石、
49.78・・・フィラメント、53.75.79・・
・チタン蒸発源、54.56゜第1図 第 図 第711 竿 口 第 δ 茅 図1 茅 図 陽蓬 第 霞 L −ヨ 第 第 図 乙ケ 汽桶 第76国 茅 /7 霞 手タンri石n 第 zO 霞 第zz(2] 第230 第 7乙 ラーフン’ pt ’i−4雇 第24目 80・ ハ′lし7′丁゛・/り 第27図 期と丸釈へ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、荷電粒子源から荷電粒子線を発生させる荷電粒子線
    発生手段と、荷電粒子線を試料上に集束させるための少
    なくとも対物レンズを含む荷電粒子線集束手段と、前記
    荷電粒子線発生手段と前記荷電粒子線集束手段を収納す
    る鏡筒部の真空排気のための手段を有する荷電粒子線装
    置において、前記鏡筒部の軸上、上部側に真空ポンプ室
    を設けたことを特徴とする荷電粒子線装置。 2、真空ポンプ室を円筒容器とし、その内部に円筒状の
    チタン電極を円筒容器と同軸方向に配置し、該チタン電
    極内部に円筒容器の軸方向と直角の方向に軸を持つ多数
    の円筒の束、あるいは多孔板からなる非磁性電極を設け
    ると共に、該非磁性電極の束状の円筒の軸方向あるいは
    多孔板の孔の軸方向と同一の方向の磁場を発生する着脱
    可能な一対の磁石を該円筒真空容器の外側に設け、前記
    チタン電極を真空容器と同じアース電位とすると共に、
    最内部の非磁性電極に正の高電圧を印加しうるようにし
    たことを特徴とする荷電粒子線装置。 3、第1項記載の円筒状のチタン電極の側面に、孔また
    はスリットを設けたことを特徴とする荷電粒子線装置。 4、第1項記載のものにおいて、ポンプ室を円筒容器と
    し、その内部の円筒軸方向に対向する一対の円板状のチ
    タン電極を設け、該チタン電極間に真空円筒容器の軸方
    向と同一方向の軸方向を持つ円筒あるいは円筒の末から
    なる非磁性電極を設けると共に、円筒真空容器の外側に
    円筒の軸方向と同一方向の磁場を発生する着脱可能な一
    対の磁石を設け、前記チタン電極を真空容器と同じアー
    ス電位とすると共に、円筒あるいは円筒の束からなる非
    磁性電極に正の電位を印加しうるようにしたことを特徴
    とする荷電粒子線装置。 5、第1項記載のものにおいて、真空ポンプ室を円筒容
    器とし、その内部に対向する一対の円板状のチタン電極
    をその軸方向が円筒容器の軸方向と一致するように配置
    し、さらに該円筒容器の軸方向と同一方向の磁場を発生
    する脱着可能な一対の磁石を該円筒容器の外側に配置し
    、該容器をアース電位とすると共に、円板電極に負の高
    電圧を印加しうるようにしたことを特徴とする荷電粒子
    線装置。 6、第5項記載のものにおいて、チタン製の陰極を線状
    として、円筒容器の中心軸上に配置したことを特徴とす
    る荷電粒子線装置。 7、第6項記載のものにおいて、線状チタン電極を随時
    通電加熱して、チタンを蒸発させることができるように
    したことを特徴とする荷電粒子線装置。 8、第1項記載のものにおいて、真空ポンプ室を円筒容
    器とし、その内部に円筒容器と同一の軸方向を持つチタ
    ン製の円筒電極を配置し、その中心線状に線状の電極を
    設け、さらに該円筒容器の軸方向と同一方向の磁場を発
    生する脱着可能な一対の磁石を該円筒容器の外側に配置
    し、真空容器をアース電位にすると共に、チタン円筒形
    電極に負の高電圧を印加し、さらに中心部の線状電極に
    チタン円筒電極に対して正の電位を持つよう電圧印加し
    たことを特徴とする荷電粒子線装置。 9、第8項記載のものにおいて、中心線上の線状電極の
    材料をチタンとし、真空容器をアース電位とすると共に
    、円筒形電極に正の電圧を印加し、線状電極に負の高電
    圧を印加したことを特徴とする荷電粒子線装置。 10、第1項記載のものにおいて、真空ポンプ室の外側
    に、該ポンプ室を横切る方向の磁場を有する一対の脱着
    可能な磁石を配置し、容器内部に磁場方向と同一方向の
    軸を持つ円筒電極を設けると共に、該円筒電極の中心軸
    上に線状のチタン電極を配置し、容器の電位をアース電
    位にすると共に、円筒電極に正の高電圧を印加して陽極
    とし、線状チタン電極を陰極としたことを特徴とする荷
    電粒子線装置。 11、第10項記載のものにおいて、円筒電極の材質を
    チタンとし、容器をアース電位とすると共に、線状電極
    に正の高電圧を印加し、円筒電極が線状電極に対して陰
    極になるようにしたことを特徴とする荷電粒子線装置。 12、第11項記載のものにおいて、ポンプ室と荷電粒
    子源を収納する鏡筒部の間に磁気シールド板を設けたこ
    とを特徴とする荷電粒子線装置。 13、第1項記載のものにおいて、真空ポンプ室を円筒
    容器とし、その内部の中心軸上にチタンの電極を設ける
    と共に、中心軸からずれた容器内部空間にフィラメント
    を設け、真空容器をアース電位とし、フィラメントに通
    電加熱して熱電子を発生させると共にチタン電極に正の
    電圧を印加しうるようにしたことを特徴とする荷電粒子
    線装置。 14、第1項記載のものにおいて、真空ポンプ室を円筒
    容器とすると共にアース電位とし、その内部の中心軸上
    に棒状の陽極を配置すると共に、中心軸からずれた容器
    内部空間にフィラメントを設け、さらに陽極及びフィラ
    メントからずれた位置に通電加熱が可能であるチタン蒸
    発源を配置し、随時通電が熱によりチタンを蒸発させる
    ことができるようにしたことを特徴とする荷電粒子線装
    置。 15、第1項記載のものにおいて、ポンプ室にジルコニ
    ウムとバナジウムと鉄からなる粉末を表面にコーティン
    グした非磁性の薄板を設置し、該ポンプ室の外側に脱着
    可能なヒータを設けたことを特徴とする荷電粒子線装置
    。 16、第1項記載のものにおいて、ポンプ室の内壁に、
    ジルコニウムとバナジウムと鉄からなる粉末をコーティ
    ングすると共に、ポンプ室の外側に脱着可能なヒータを
    設けたことを特徴とする荷電粒子線装置。 17、荷電粒子源から荷電粒子線を発生させる荷電粒子
    線発生手段と、前部荷電粒子線を試料上に集束させるた
    めの少なくとも対物レンズを含む荷電粒子線集束手段と
    、前記荷電粒子線発生手段と、荷電粒子線手段を収納す
    る鏡筒部の真空排気のための手段を有する荷電粒子線装
    置において、前記鏡筒部の外側に同心の円筒形状のポン
    プ室を設けたことを特徴とする荷電粒子線装置。 18、第17項記載のものにおいて、ポンプ室内に鏡筒
    と同一軸方向を有する対向する一対のドーナツ形の円板
    状のチタン電極を設け、該チタン電極間に鏡筒と同一軸
    方向を有する円筒状の電極を周方向に円環状に並べ、前
    記ポンプ室の外側に円筒の軸方向と同一方向の磁場を発
    生する着脱可能な一対の磁石を設け、前記チタン電極を
    真空容器と同じアース電位とすると共に、円環状に並べ
    た円筒群の電極に正の電位を印加しうるようにしたこと
    を特徴とする荷電粒子線装置。 19、第17項記載のものにおいて、ポンプ室内に鏡筒
    の軸方向と同じ方向の軸を持つ円筒状電極を円環部の周
    方向に沿つて並べると共に、円筒電極の中心軸上に線状
    のチタン電極を配置し、該円筒状電極の軸方向と同一方
    向の磁場を発生する着脱可能な一対の磁石をポンプ室の
    外側に設け、円筒群の電極を真空容器と同じアース電位
    とすると共に、線状チタン電極に負の高電圧を印加しう
    るようにしたことを特徴とする荷電粒子線装置。 20、第17項記載のものにおいて、ポンプ室内の内側
    の鏡筒との間に磁気シールドを兼ねた円筒状の高透磁率
    合金の電極を設け、該円筒電極と真空容器壁との間の円
    環状の空間内に線状のチタン電極を周方向に配置し、該
    円筒状電極の軸方向と同一方向の磁場を発生する着脱可
    能な一対の磁石をポンプ室外側に設け、該円筒電極を真
    空容器と同じアース電位とすると共に、線状チタン電極
    に負の高電圧を印加しうるようにしたことを特徴とする
    荷電粒子線装置。 21、第19又は第20項記載のものにおいて、線状チ
    タン電極を随時通電加熱できるようにしたことを特徴と
    する荷電粒子線装置。 22、第20項記載のものにおいて、ポンプ室内に設け
    るチタンの陰極の形状を円筒形とし、円筒真空容器と同
    軸になるように配置したことを特徴とする荷電粒子線装
    置。 23、第17項記載のものにおいて、円環状のポンプ室
    の内部にフィラメントを設置すると共に、内側鏡筒部に
    近接して鏡筒部を囲むように円筒形のチタン電極を設け
    、真空容器をアース電位とし、該円筒チタン電極に正の
    高電圧を印加して陽極としたことを特徴とする荷電粒子
    線装置。 24、第23項記載のものにおいて、陽極と陰極である
    真空容器の間にチタンゲツタ源を配置し、随時通電加熱
    によりチタンを蒸発させることができるようにしたこと
    を特徴とする荷電粒子線装置。 25、第15項記載のものにおいて、ポンプ室内にジル
    コニウムとバナジウムと鉄の合金からなる粉末を表面に
    コーティングした薄板を設置し、該ポンプ室の外側に脱
    着可能なヒータを設けたことを特徴とする荷電粒子線装
    置。 26、荷電粒子源から荷電粒子線を発生させる荷電粒子
    線発生手段と、前記荷電粒子線を試料上に集束させるた
    めの少なくとも対物レンズを含む荷電粒子線集束手段と
    、前記荷電粒子線発生手段と荷電粒子線手段を収納する
    鏡筒部の真空排気のための手段を有する荷電粒子線装置
    において、前記鏡筒部の様にごく短い連絡管を介して接
    続された鏡筒部と同じ円筒状のポンプ室が鏡筒部と平行
    に配置され、該ポンプ室内に更にポンプが組み込まれて
    いることを特徴とする荷電粒子線装置。 27、第26項記載のものにおいて、円筒状ポンプ室が
    鏡筒と互に軸方向でみて直角に接続されていることを特
    徴とする荷電粒子線装置。
JP2175214A 1990-06-20 1990-07-04 荷電粒子線装置 Pending JPH0465057A (ja)

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DE69132441T DE69132441T2 (de) 1990-06-20 1991-06-18 Ladungsträgerstrahlgerät
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