JPH0457845A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH0457845A
JPH0457845A JP16847690A JP16847690A JPH0457845A JP H0457845 A JPH0457845 A JP H0457845A JP 16847690 A JP16847690 A JP 16847690A JP 16847690 A JP16847690 A JP 16847690A JP H0457845 A JPH0457845 A JP H0457845A
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JP
Japan
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weight
styrene
copolymer
resin composition
monomer
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JP16847690A
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Inventor
Hiroyuki Arai
宏幸 新井
Isao Yoshimura
功 吉村
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規な樹脂組成物、さらに詳しくは押出成形
(無延伸シート、延伸シート、フィルムなど)、射出成
形、発泡体、発泡シート、発泡フィルム、発泡シュリン
クフィルムなどに好適に用いられる、引張強度、弾性率
、光学特性、硬度、延伸特性、加工特性、耐衝撃強度な
どに優れたスチレン系樹脂組成物に関するものである。
[従来の技術] 従来、ポリスチレン系重合体は、透明性、剛性(弾性率
)などに優れ、押出成形や射出成形などに多量に使われ
ている。しかしながら、一般に用いられる汎用ポリスチ
レン(GPPS)などのスチレン系樹脂は脆く、耐衝撃
性、成形性(2次成形性を含む)が十分とは言えないも
のである。
このなめスチレン含有量が50重量%未満のスチレン−
ブタジェンブロック共重合体のような熱可塑性エラスト
マー スチレン含有量が50重量%以上、特に60〜9
5重量%のスチレン成分を含有する該ブロック共重合体
を有するスチレン系樹脂などをGPPSにブレンドする
ことにより耐衝撃強度が改良されることが、例えは、特
公昭47−43818号公報、特公昭51−27701
号公報、特公昭52−16496号公報、特公昭52−
32774号公報、特開昭54−62251号公報等に
記載されている。しかしこれらの方法では、耐衝撃強度
が改良されればGPPSの剛性や、耐熱性、透明性等が
低下し、特に透明性は組成物では比較的良くても(しか
しブレンドしないものより悪くなる上に)、更にその加
工法の差(例えば、押出延伸シートにおける押出温度や
、延伸温度の差)により成形品での透明性の良い領域が
狭くなり成形品の外観を悪化させるなど問題を有するも
のである。このようにブレンドによる改質には、1つの
特性(耐i撃強度)を改良すれば他方の特性が犠牲にな
る欠点がある。
また、上記欠点をスチレン系共重合体によって改良する
方法として、ビカット軟化点が90を以下のスチレン系
樹脂とアクリル酸エステルとの共重合体と、スチレン−
ブタジェンブロック共重合体との組成物が特公昭62−
25701号公報に記載されている。この方法において
は、耐衝撃強度、延伸特性などのバランスはとれている
ものの、GPPSと比較した場合、耐熱性、透明性、4
0〜60℃以上での弾性率などが劣り、例えば延伸シー
トを作成し容器へ成形した場合、その容器は40〜50
℃以上では腰のない(弾性率の低い)ものとなり、さら
にフo℃程度で変形してしまい、更に、該樹脂組成物よ
りなるシートおよびその成形品の表面は軟らかく非常に
傷付きやすいものでありその用途により実用上の問題を
生じる場合がある。また、他の方法による成形品(イン
ジェクション成形品、未延伸シートおよびその成形品)
の場合も同様の問題がある。このため、特公昭62−2
5701号公報に記載された樹脂組成物の使用は限寓さ
れたもの(例えば、低温収縮性フィルムなど)になる。
このように現在の技術では、光学特性、剛性、耐衝撃強
度に優れ、かつ、実用耐熱性、実用に耐える硬度を持つ
スチレン系樹脂組成物は、得られ難いのが現状である。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、以上のような状況の中スチレン系樹脂の特徴
である硬度、透明性、剛性などを保ちつつ、耐衝撃性、
2次成形性、延伸加工性などを改良した樹脂組成物を提
供するものであり、特に良好な加工性(例えば、広範囲
での温度領域で2次成形、延伸成形が可能な樹脂組成物
)を示す、衝撃性に優れたスチレン系樹脂組成物を提供
することを目的になされたものである。
[課題を解決するための手段及び作用]上記目的を達成
するため本発明では、 ■スチレンまたはスチレン系誘導体より選ばれる少なく
とも1種の単量体:95〜20重量%と、■少なく・と
も1種の脂肪族不飽和カルボン酸またはその誘導体より
なる単量体=5〜80重量%とからなり、ビカット軟化
点が90”Cより高くがつ105°C以下である少なく
とも1種の共重合体(A) と、 該[1]と同種の単量体=95〜20重量%と、[3]
少なくとも1種の共役ジエン:5〜80重量%とよりな
り該[1]、[3]を主体としそれぞれ少なくとも1個
ずつの共重合体ブロックを形成した少なくとも1種のブ
ロック共重合体(B)との混合物を主体とし、該共重合
体(A)、(B)の重量混合比が、0.05≦A/ (
A+B)≦0.95である樹脂組成物 または、該樹脂組成物=5〜95重量%と、スチレンま
たはスチレン系誘導体より選ばれる少なくとも1種の単
量体を主成分とするスチレン系重合体(C):5〜95
重量% とからなる混合樹脂組成物を採用した。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明において、共重合体(A)の1部を構成するスチ
レンまたはスチレン系誘導体■(以下、スチレン系成分
という)とは、例えばスチレン、α−アルキル置換スチ
レン例えば、α−メチルスチレン等、核アルキル置換ス
チレン、核ハロゲン置換スチレンなどから目的に応じて
少なくとも1種選べば良い。共重合体(A)中の該スチ
レン系成分■の含有量は、95〜20重量%にする必要
がある。該スチレン系成分のが、20重量%未満では、
スチレン系成分■の特性である剛性が弱くなり好ましく
ない。更に、本発明の組成物の耐熱性を高め、またブロ
ック共重合体(B)との相溶性を高める観点からは、該
スチレン系成分■を95〜40重量%にすることが好ま
しく、よりp′fましくけ、95〜50重量%、更に好
ましくは95〜60i量%にすることである。また、g
亥スチレン系成分■が、この上限をこえた場合、該脂肪
族不飽和カルボン酸またはその誘導体■(以下、カルボ
ン酸成分という)としての効果(例えば、耐溶媒性、耐
候性、さらに第3成分を添加した場合の第3成分との混
合性や反応性などの改良等)が低くなり、好ましくない
また、共重合体(A)の他の1部を構成するカルホン酸
系成分■とは、例えばアクリル酸またはそのエステル類
、メタクリル酸またはそのエステル類、フマル酸、マレ
イン酸またはその酸無水物、イタコン酸等のα、β−不
飽和ジカルボン酸等またはそのモノ・またはジエステル
類などから目的に応じて少なくとも1種選べば良い。こ
れらの内、好ましいものは、上記のエステル類を主体と
したものであり、これらのアルコール成分が、エチル、
プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル・・
・等の炭素数が02〜CI2の直鎖状または、側鎖を有
するアルコールよりなり、好ましくは02〜C8の同様
のアルコールよりなるエステルである。また、該エステ
ルをなす酸成分としては、好ましくはアクリル酸、メタ
クリル酸系のものであり、より好ましくは前者である。
これらカルボン酸系成分■の含有量は、上記理由により
5〜80重量%にする必要がある。
共重合体(A)は、スチレン系成分[1]とカルボン酸
系成分■との共重合体であり、これらは少なくとも1種
の互いの単量体からなる共重合体である。更に、必要に
より少なくとも2種のスチレン系成分[1]とカルボン
酸系成分■との共重合体でも良いし、またこれらの共重
合体を少なくとも1種含む、他樹脂40重量%以下、好
ましくは30重量%以下との混合重合体組成物でも良い
また、本発明の組成物の耐溶媒性、耐ストレスクラック
性、成形性、混合性等を改良する観点から、共重合体(
A)中のカルボン酸系成分■を、カルボン酸エステルと
、カルボン酸との2種の混合体、その内でも、該カルボ
ン酸基の少なくとも1部がメタルイオン(Na”″ L
i“ KlCa ”、  S r ”、 B a ”、
 M g ”、  Z n ”F e ”、 F e 
”、・・・等)でイオン結合した構造の共重合体にして
も良い。その場合イオン結合を有する単量体相当単位の
比率は、共重合体中で、10〜0.0005モル%、好
ましくは、5〜0.001モル%、より好ましくは、3
〜0.05モル%である。そのイオン結合導入の方法は
、例えば重合前に塩の型で、または重合後に中和の型で
、または重合後のカルボン酸エステルをケン化した後導
入するなどの公知の方法で行なえば良く、これらに限定
されないものとする。また、その場合イオン結合を有す
る単量体相当単位の比率が、上記上限を越えると溶融時
の流れ、特に加工性、混合性が悪化し、好ましくない。
上述の単量体よりなる共重合体(A)は、1種用いても
良いし、2f!以上混合しても良いが、1種の場合は、
単独で、2種以上混合した場合は混合状態で、ASTM
  D1525に準じて測定したビカット軟化点(VS
P:加重1kg、昇温速度2℃/分)が、90℃より高
く、かつ105℃以下である必要がある。VSPが90
℃未満の場合、該樹脂組成物が射出成形や、押8成形に
用いられた時、その成形品の耐熱性が低いため、使用さ
れる用途が限定される。また、常温での弾性率に比べ5
0〜60℃以上の温度での弾性率が著しく低下し好まし
くない。また、VSPが105℃を越える場合、本発明
の効果の1つである樹脂組成物の型物成形性、シート成
形性、2次成形性、また延伸改良効果が薄れ好ましくな
い。
また、上記共重合体(A)は、その分子量の尺度として
、該共重合体(A)の濃度10重量%のトルエン溶液の
25℃における溶液粘度(キャノン・フェンス粘度管N
o、200で測定)で好ましくは5〜100cps、よ
り好ましくは10〜80cps、更に好ましくは15〜
60cpsである(5.10.50.100cpsはそ
れぞれ重量平均分子量で約7,6万、15万、41万、
56万とする)。これらの上限は加工性、混合性より制
限される。また下限は共重合体自身の強度、加工性、分
散性などより制限される。
該共重合体(A)の製造方法は、ラジカル熱重合による
、溶媒を一部用いたマス重合によりランダム重合するの
が一般的であるが、これらに限定されるものではない。
また、第3成分としての公知のゴム類を重合前、後に添
加することによりグラフト化または均一化、マトリック
ス取り込み化等の処方を取り入れることによるハイイン
パクト処方を加えると、より好ましい場合もあり共重合
体(A)は、これらも包括した共重合体またはその組成
物とする。
ブロックf A  B また、本発明の樹脂組成物に用いられるブロック共重合
体(B)とは、スチレン系成分■を主成分とする少なく
とも1つのブロックと、共役ジエン■を生成分とする少
なくとも1つのブロックとが線状または、非線状(分枝
型)に配列したものを言う。該ブロック共重合体(B)
を構成するスチレン系成分[1]とは、上記共重合体(
A)中の[1]と同様、例えばスチレン、α−アルキル
置換スチレン例えば、α−メチルスチレン等、核アルキ
ル置換スチレン、核ハロゲン置換スチレンなどから目的
に応じて少なくとも1種選べば良い。また、共役ジエン
■とは、共役2重結合を有するオレフィン類で例えば、
1,3−ブタジェン、2−メチル−1,3−ブタジェン
、1,3−ペンタジェン、1,3−へキサジエン等であ
り、目的に応じて少なくとも1種選べば良い。これらの
うち好ましいものは、1,3−ブタジェン、2−メチル
−1,3−ブタジェン等である。
また、ブロック共重合体中の共役ジエン系誘導体成分の
2重結合の1部または全部を水素添加したものやその1
部を無水マレイン酸等で修飾したブロック共重合体等を
単独または混合して用いても良い。また、上記の各グル
ープのものの分子構造中の少なくとも1部分に、ランダ
ム構造の部分を含むもの、または他の共重合し得る単量
体を含むものでも良い。
該ブロック共重合体(B)を構成するスチレン系成分[
1]と共役ジエン■との比率は、前者樹脂が95〜20
重量%であり、好ましくは90〜30重量%であり、さ
らに好ましくは、85〜50重量%である。上記の上限
を越えると、ゴム成分の補強効果、例えば耐衝撃性、加
工性に欠けて好ましくない。また、下限未満では剛性、
耐熱性、樹脂の熱安定性(ゲルの発生)が低下し好まし
くない。
スチレン系成分■を主体とする重合体ブロックとは数平
均分子量にして好ましくは0.5×104以上、より好
ましくは017X10’〜10X10’、更に好ましく
は1.0xlO’〜8X10’程度である。
この下限はブロック共重合体(B)の硬さ、強度が低下
する又はブロック共重合体(B)としての性質が損なわ
れてくるため好ましくなく、又上限はゴム成分の効果を
発揮するため、又は加工性上の問題でのレベルである。
又共役ジエン■を主体とする重合体ブロックの分子量(
ブタジェン換算で)は好ましくは1,000〜20X1
0’より好ましくは5,000〜10xlO’、更に好
ましくはlXl0’〜10×104程度であり、共重合
体全体としては2xlO’〜100×104、好ましく
は2×104〜50X10’より好ましくは3X10’
〜40X10’程度である(いずれも数平均分子量で表
わす)。
分子量の測定方法は、はぼその仕込み比率と触媒量とで
決定されるのがイオン重合法での特徴であり、簡易にも
とめられる。
次に各ブロックの結合の仕方はその製法とのからみにな
るが、基本的にはスチレン系成分■を主体とするブロッ
クセグメントを:S、共役ジエン■を主体とするブロッ
クセグメントを=Dとすると、その1つのグループは (D−3)。。+、(D−3)ゎ−D、S−(D−3)
(但しn=1〜10) で表わされる基本構造を有する線状のブロック共重合体
であり、その製法は炭化水素系溶媒中で有機リチウム系
等の重合開始剤を用いてプロ・ンク共重合する手段によ
るものである。
又、次のグループは[(D−3)。1□、2X。
[(S−D)、]−,2X、[(S−D)、−S]、、
2X。
[(D −S )n−D]、、、2Xのごとき分枝型の
基本構造を有する非線状ブロック共重合体などである(
但しn=1〜10.m=1〜10、Xは多官能性開始剤
の残基を表わす、例えば開始剤は5iCI24.SnC
ρ4多官能有機リチウム化合物、ポリエポキシド、ポリ
イソシアナート、ポリアルデヒド、ポリケトン、テトラ
アリルSn等)。
上記の内で好ましい態様は線状ブロック共重合体ではn
=1〜5、好ましくはn=1〜3、より好ましくはn=
1〜2である。
又非線状ブロック共重合体の場合はm=1〜5でn=1
〜5、好ましくはm=1〜3でn=1〜3、より好まし
くはm=1〜2、n=1〜2である。
これ等の製法は例えば特公昭36−19086号公報、
同43−14979号公報、同48−2423号公報、
同48−4106号公報、同49−36957号公報、
同51−27701号公報等であるが、本願では前述の
特定の範囲のものを使用するものとする。
(A)+ (B)樹脂組成物 本発明の樹脂組成物において、主体となる共重合体(A
)とブロック共重合体(B)との混合組成比は、重量混
合比で0.05≦A/(A+B)≦0.95であり、好
ましくは0,20≦A/(A+B)≦0,95であり、
より好ましくは0.40≦A/(A+B)≦0.90、
さらに好ましくは0.60≦A/(A+B)≦0.90
である。
これらの下限未満では、樹脂組成物の加工性、樹脂の熱
安定性、剛性が不足のため好ましくない。特に40〜6
0℃での温度での剛性を必要とする場合は共重合体(A
)が多い方が望ましい。
また、上限以上では、耐衝撃性が低下し好ましくない。
本発明の共重合体(A)とブロック共重合体(B)より
なる樹脂組成物は、他に新しい第3成分として例えば石
油樹脂、一般の可塑剤類、他の極性基を有したホモ重合
体または共重合体を本発明の特性を損なわない範囲内で
混合して用いても良い。
また、混合方法は、例えばトライブレンドによる方法、
混練能力の高いミキサーで充分混練した後ペレタイズす
る方法、共重合体(A)、ブロック共重合体(B)の両
者の良溶媒で溶融した後ペレタイズする方法、良溶媒と
貧溶媒で行なう方法等適時公知の方法を利用すれば良く
、これらに限定されるものでない。
(A)+ (B)+ (C)混合樹脂組成物更に本発明
においては、上記共重合体(A)とブロック共重合体(
B)とを主体とする樹脂組成物(A)+ (B)95〜
5重量%とスチレンまたはスチレン系誘導体より選ばれ
る少なくとも1種の単量体を主成分とするスチレン系重
合体(C)=5〜95重量%とからなる混合樹脂組成物
を用いることもできる。
前述の樹脂組成物(A)+ (B)95〜50重量%に
スチレン系重合体(C)5〜50重量%混合した混合樹
脂組成物は、樹脂組成物(A)+(B)の剛性、耐熱性
の改良が行なわれる。また、スチレン系重合体(C)5
0〜95重量%に樹脂組成物(A)+ (B)50〜5
重量%を混合した混合樹脂組成物は、スチレン系重合体
(C)の耐衝撃強度、成形性、延伸特性の改良が行なわ
れる。
このように上記の混合範囲は、混合する両樹脂の特徴を
発揮するのに必要な量である。すなわち、スチレン系重
合体(C)が、5重量%未満では該樹脂組成物(A)+
 (B)の剛性の一層の改良は行なえないし、逆に95
重量%より多い場合は、該スチレン系重合体(C)の衝
撃強度、成形性、延伸特性等を改良することが困難であ
る。
スチレン2、重量  C スチレン系重合体(C)とは、例えばスチレン、α−メ
チルスチレン等のa−アルキル置換スチレン、核アルキ
ル置換スチレン、核ハロゲン置換スチレン等より選ばれ
る少なくとも1種のスチレン系単量体よりなる重合体、
または少量のゴム成分を含む耐衝撃性ポリスチレン、該
スチレン系単量体を50重量%以上好ましくは70重量
%以上含むスチレン系単量体と共重合可能な単量体との
共重合体等である。
スチレンと共重合可能な単量体としては、アクリル酸ま
たは、そのエステル、メタクリル酸または、そのエステ
ル、アクリロニトリル、2官能性を有するもの例えば、
フマル酸、マレイン酸、イタコン酸等のα、β−不飽和
ジカルボン酸または、そのモノエステル、ジエステル、
無水マレイン酸、マレイミドなどがあげられる。これら
単量体は、1種用いても良いし、2種以上を組み合わせ
てもよいが、共重合体(A)に含まれる樹脂は除く。
これらの内、好ましいのは汎用ポリスチレン、またはC
1〜C12のアルコールとアクリル酸、メタクリル酸な
どとのエステル類:5〜50重量%と、スチレン:95
〜50重量%との共重合体でビカット軟化点が90℃未
満の上述した共重合体(A)に含まれない樹脂である。
該スチレン系重合体(C)として汎用ポリスチレンを使
用する場合、その重量平均分子量(GPC測定法により
測定)は10万〜60万、好ましくは15万〜50万、
より好ましくは、20〜40万のものである。重量平均
分子量が上限をこえると、加工性の悪化や、共重合体(
A)、ブロック共重合体(B 、)との混合性が悪化し
好ましくない。また下限未満では、強度が低下し好まし
くない。
また、該スチレン系重合体(C)として上記エステル類
とスチレンとの共重合体を使用する場合、例えば、エチ
ルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリ
レート、ヘキシルアクリレート、・・・などC8〜C1
2のアルコールとアクリル酸、メタクリル酸などとのエ
ステル類とスチレンとの共重合体で本発明の共重合体(
A)に含まれず、ビカット軟化点が90℃未満のものが
好ましい。この場合、上述した本発明の効果を発揮する
ための好ましい条件は、混合樹脂組成物全体のビカット
軟化点を90℃以上105℃以下にするごとき該スチレ
ン系重合体を選ぶことである。
更に、本発明の共重合体(A)とブロック共重合体(B
)およびスチレン系重合体(C)よりなる混合樹脂組成
物に更に新しい第4成分として例えば石油樹脂、一般の
可塑剤類、他の極性基を有したホモ重合体または共重合
体を本発明の特性を損なわない範囲内で混合して用いて
も良い。
また、混合方法はトライブレンドによる方法、混練能力
の高いミキサーで充分混練した後へレタイズする方法、
共重合体(A)、ブロック共重合体(B)、スチレン系
重合体(C)の3者の良溶媒で溶融した後ペレタイズす
る方法、良溶媒と貧溶媒で行なう方法等適時公知の方法
を利用すれば良く、これらに限定されるものでない。
本発明の樹脂組成物は、押出成形した未延伸状または延
伸した成形用シート、多層よりなる該成形用シートの少
なくとも1層として、いずれの層にも利用できる。また
別に、射出成形などに使用で齢る。その内でも特に、押
出成形による1軸または2軸に延伸したシート、フィル
ム用に好ましく用いられるが、これに限定されるもので
はない。
本発明の樹脂組成物を利用した時の効果の1例は、例え
ばシート、フィルム状に加工する時の加工性、または延
伸する時の延伸性、また特に2次成形する時の成形加工
性が、犬ぎく改良される点にある。例えば、GPPS 
(VSP : 106′C)の延伸適性レンジは125
〜140℃であり、ブロック共重合体(B)であるスチ
レン−ブタジェンブロック共重合体(VSP:98℃、
スチレン二80重量%、ブタジェン:20重量%:5B
BC−2)の場合は100〜120℃でありその延伸範
囲は狭いものである。上記温度の上限は、十分な配向効
果が付与されなく脆いものとなる傾向にあり、また、延
伸シートに極端な厚みムラが発生する温度で、それ以上
の温度では破れてしまう。下限は、延伸倍率が取れなく
、バッチ式2軸延伸機内で破れてしまう領域である。こ
れに対し、本願の場合、以下の実施例に記載したごとく
広範囲で延伸することが可能である。例えば、実施例1
実験N011の例では、100〜150℃と格段に広い
安定な延伸領域を有することがわかる。これは驚くべき
相乗効果であり、この結果、本発明の組成物としての相
乗効果にさらに延伸による相乗効果が働き、その結果価
れた特性の成形シート、または2次成形用シートが初め
てできるものである。
また、本発明の樹脂組成物は、上述の延伸シートの他、
無延伸シート、延伸フィルム、無延伸フィルム、シュリ
ンクフィルム、発泡体、発泡シート、発泡フィルム、発
泡シュリンクフィルムなどに利用できる。その場合も成
形加工性(2次成形性を含む)に優れ、且つ、剛性、衝
撃強度などに優れた成形品が得られる。
[実施例] 以下、実施例により本発明の詳細な説明するが、これに
限定されるものではない。
評価方法は以下の通りである。
1)曲げ弾性率は、ASTM  D−790に準じて測
定した。
2)引張破断強度、引張破断伸度は、ASTMD−88
2に準じて測定した。(23℃、相対湿度60%) 3)鉛筆硬度は成形品の傷付きやすさの代用特性として
、厚み0.5mmのコンプレッションシートを用いJI
S−に54,01に準じて測定しく加重50g)、以下
の基準で評価した。
◎:鉛筆硬度が、Fまたは、これより硬い○:   /
/    HB〜2B・・・合格レベル△ :    
〃     3 B〜5BX:   l)、   5B
または、これより軟らかい 4)Izod強度は衝撃強度の代用特性として、AST
M  D−256(ノツチ付き)に準じて測定した。
5)HazeはASTM  D−1003に準じて、厚
み0.5mmのコンプレッションシートで測定した。
6)延伸性とは200μのシートをバッチ式2軸延伸機
で2軸に延伸した時の、延伸性をチエツクしたもので、
温度範囲とは、破れる事なく、延伸比が2層2倍(タテ
/ヨコ)以上に延伸出来る点を下限温度とする、上限は
同5×5倍(タテ/ヨコ)まで、破れを発生する事なし
に延伸可能な温度範囲で表わす。又、均一性とは延伸さ
れたフィルムの有効部分(エッヂ部を除く)の厚みむら
の発生の程度を表わし、全面均一(厚みむら±10%未
満)に延伸出来た場合;0、やや不均一で±10〜±2
0%の厚みむらを有する場合二〇、同様に±20〜±5
0%程度を:△、±50%以上の場合を:×とする。
衷JL[粗↓ スチレン系成分[1]としてスチレン、a−メチルスチ
レンと、カルボン酸系成分■としてブチルアクリレート
またはエチルアクリレート、2エチル−ヘキシルアクリ
レートを、また必要によりアクリル酸亜鉛をそれぞれ選
定し、エチルベンゼン、その他の適当な溶媒で希釈して
熱ラジカル重合により共重合体(A)を得た。この物の
特徴を第1表に記す。
またスチレンと、共役ジエン■として1,3−ブタジェ
ン、2メチル−1,3ブタジエンより、第2表のごとく
ブロック共重合体(B)を得た。
重合法は、n−ヘキサン中でブチルリチウムを重合開始
剤として、また同様に前述のカップリング重合した非線
状ブロック重合体等を公知の方法でえた。
以上の共重合体(A)とブロック共重合体(B)との調
合方法は、両者をそれぞれ所望の混合比率てトライブレ
ンドした後、混練りミキシングヘッドを有し、[L/D
=46コの65φmm径のスクリューを有する押出機で
溶融混合しペレットとした。これらのベレットを目的に
より、インジェクションまたはコンプレツシヨンして試
験片とした。これらの特性を第3表に示す。
尚、GPPSは、汎用ポリスチレンのことで重量平均分
子量(Mw):26X10’、重量平均分子量/数平均
分子量(Mw/Mn)=2.2のものである。
以上の結果、実験No、1〜12とも比較例に比べて透
明性、剛性、延伸性とのバランスが優れ、また十分な硬
度があるため傷付きにくい成形品を与える樹脂組成物で
あることがわかる。第3表中比較例の比−1,2はスチ
レン−ブチルアクリレート共重合体のvspが90℃未
満で本発明の共重合体(A)とはことなり、鉛筆硬度の
値が劣っている。また透明性、剛性も実施例に比較しや
や劣る。比−3は、スチレン−メタクリル酸共重合体を
用いた例で、vSPが105℃より高い樹脂であり、衝
撃強度、延伸性に劣る。比−5は、ブロック共重合体(
B)のみのブランクで、Izot強度は強いものの他の
物性は劣る。比−6はGPPSのみのブランクであり、
衝撃強度、延伸性が劣る。また比−7は共重合体(A)
のみのブランクで、衝撃強度が不十分である。このよう
に、すべての物性において満足しつる結果を与えたのは
、本発明の組成物のみである。
l五■ユ 実施例1と同様の方法で、第4表に示す組合せの共重合
体(A)、ブロック共重合体(B)およびスチレン系重
合体(C)よりなる混合樹脂組成物で試験を行なった。
その結果を同表に示す。
実施例に用いた混合樹脂組成物のvspは順に95.9
9,104,92,104,103℃であフた。
尚、ASは、スチレン−アクリロニトリル共重合体のこ
とで、スチレン含量=75重量%、アクリロニトリル2
5重量%、VSP=109℃のものである。
第4表の結果より、実験No、13〜18の組成物は、
比−8〜11に比べいずれも良好な物性であり、他の組
成物では得られない特性のものである。
[発明の効果コ 本発明の樹脂組成物は、スチレン系樹脂の特徴である光
学特性、剛性、硬度等を維持しつつ、耐衝撃性、成形性
を改良した、いずれの特性にも優れたものである。
また本発明の樹脂組成物を用いたシート、フィルム等の
成形品も成形加工性に優れ、かつ剛性、耐衝撃性等に優
れており、本発明の工業的意義は大きい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1) [1]スチレンまたはスチレン系誘導体より選ばれる少
    なくとも1種の単量体:95〜20重量%と、[2]少
    なくとも1種の脂肪族不飽和カルボン酸またはその誘導
    体よりなる単量体:5〜80重量%とからなり、ビカッ
    ト軟化点が90℃より高くかつ105℃以下である少な
    くとも1種の共重合体(A)と、 該[1]と同種の単量体:95〜20重量%と、[3]
    少なくとも1種の共役ジエン:5〜80重量%とよりな
    り該[1]、[3]を主体としそれぞれ少なくとも1個
    ずつの共重合体ブロックを形成した少なくとも1種のブ
    ロック共重合体(B) との混合物を主体とし、該共重合体(A)、(B)の重
    量混合比が、0.05≦A/(A+B)≦0.95であ
    る樹脂組成物。 2) [1]スチレンまたはスチレン系誘導体より選ばれる少
    なくとも1種の単量体:95〜20重量%と、[2]少
    なくとも1種の脂肪族不飽和カルボン酸またはその誘導
    体よりなる単量体:5〜80重量%とからなり、ビカッ
    ト軟化点が90℃より高くかつ105℃以下である少な
    くとも1種の共重合体(A)と、 該[1]と同種の単量体:95〜20重量%と、[3]
    少なくとも1種の共役ジエン:5〜80重量%とよりな
    り該[1]、[3]を主体としそれぞれ少なくとも1個
    ずつの共重合体ブロックを形成した少なくとも1種のブ
    ロック共重合体(B) との混合物を主体とし、該共重合体(A)、(B)の重
    量混合比が、0.05≦A/(A+B)≦0.95であ
    る樹脂組成物:95〜5重量%と、スチレンまたはスチ
    レン系誘導体より選ばれる少なくとも1種の単量体を主
    成分とするスチレン系重合体(C):5〜95重量% とからなる混合樹脂組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006111646A (ja) * 2004-10-12 2006-04-27 Denki Kagaku Kogyo Kk フィルム基材及び粘着テープ
JP2006213852A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Asahi Kasei Chemicals Corp 樹脂組成物
JP2006213853A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Asahi Kasei Chemicals Corp 水添ブロック共重合体組成物
JP5629424B2 (ja) * 2005-10-28 2014-11-19 電気化学工業株式会社 フィルム基材及び粘着テープ

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