JPH0449270B2 - - Google Patents

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JPH0449270B2
JPH0449270B2 JP1128811A JP12881189A JPH0449270B2 JP H0449270 B2 JPH0449270 B2 JP H0449270B2 JP 1128811 A JP1128811 A JP 1128811A JP 12881189 A JP12881189 A JP 12881189A JP H0449270 B2 JPH0449270 B2 JP H0449270B2
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gate
sio
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Shinji Shimizu
Kazuhiro Komori
Yasunobu Osa
Jun Sugiura
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は半導体集積回路装置に、特にEPROM
(Electrically Programable Read Only、
Memory)装置の製造法に関する。
一般にEPROM装置は一つの半導体基板主面に
形成されたフローテイング(浮遊)ゲート電極上
にコントロール(制御)ゲート電極を有する複数
のMIS(Metal Insulator Semiconductor)型メ
モリトランジスタから成るメモリアレイ部と、そ
のメモリアレイ部の周辺に形成された複数のMIS
型トランジスタから成る入・出力回路、X・Yデ
コーダ回路等の周辺回路部とから構成される。
ところがかかるEPROMにおいて本願発明者等
の研究により以下の問題があることがわかつた。
すなわち、かかるEPROMにおいては高集積
度、高速化のためにチヤネル長(ゲート長)を短
かくしゲート酸化膜の厚さを薄くするいわゆるス
ケールダウンする必要があるが、メモリの読出し
に対して書込みにはそれより高電圧を用いるため
に周辺回路部ではスケールダウンが不可能な部分
が生じてくる。
例えばnチヤネル型EPROMにおいては、書込
み電圧25V、読出し電圧5Vのものが定着しつつ
あり周辺回路部のMOS素子のゲート酸化膜厚を
1000Å程度の比較的厚いものが使用されたが、読
出しの高速化のために周辺回路部のMOS素子の
ゲート酸化膜厚を500Å程度の比較的薄いものを
使用しようとすると、書込み電圧25Vに対し十分
な耐圧をもつ素子が形成できないという問題が生
じてくる。
本発明は上記した問題を解決するものであり、
その目的は高集積度で高電圧回路を含むEPROM
のごときICに適合する新規な半導体集積回路装
置の製造法を提供することにある。又、本発明の
他の目的は高電圧で動作可能な第1のトランジス
タと低電圧で動作可能な第2のトランジスタの
Vthを自由に設定できる半導体集積回路装置の新
規な製造法を提供することにある。
以下に図面を用いて本発明を具体的に説明す
る。
まず本発明に係るEPROM装置が第1図の概略
平面図を用いて以下に説明される。
第1図において、1はシリコン単結晶より成る
半導体基板(半導体ペレツト)である。この基板
1の主面の一部に2層の絶縁ゲートすなわちフロ
ーテイングゲート電極とそのゲート電極の上にコ
ントロールゲート電極を有する複数のMIS型メモ
リトランジスタからなるメモリアレイ部2が配置
され、このメモリアレイ部の周辺にはデイプリツ
シヨン型MISトランジスタ、エンハンスメント型
MISトランジスタ及び高耐圧構造を持つエンハン
スメント型MISトランジスタ等によつて構成され
たデコーダ回路3、入出力回路4等が周辺回路部
として配置され、基板1の周縁部にそつてボンデ
イング・バツド5が配列されている。
第2図は本発明に係るEPROM装置の原理的構
造を示す模型断面図である。同図においてAはメ
モリ部のMOS素子、B,Cは周辺回路部のMOS
素子でこのうちBは低電圧(例えば5V)系、C
は高電圧(例えば25V)系の回路に使用される。
メモリ部の素子AはP型基板1上に薄い(500Å)
ゲート酸化膜It1、第1下層多結晶シリコンゲー
トGF、厚い(1200Å)層間酸化膜It2および第1
上層多結晶シリコンゲートGCとを有している。
周辺回路部の素子BはP型基板1上に薄い(500
Å)ゲート酸化膜It1を介して形成された第2多
結晶シリコンゲートG1を有している。素子Cは
P基板上に厚い(1000Å)ゲート酸化膜It2を介
して形成された第3多結晶シリコンゲートG2
有している。上記素子Bおよび素子Cにおけるそ
れぞれの第2、第3の多結晶シリコンゲートG1
G2はメモリ部の素子の下層ポリシリコンゲート
GFを形成するための第1層目ポリシリコン層す
なわち第1導体層をパターンニングすることによ
つて形成されたものである。
第3図は第2図のEPROM装置の変形例で、第
2図の構造と異なる点は周辺部のMOS素子B,
Cにおいて、第2多結晶シリコンゲートG1及び
第3多結晶シリコンゲートG2はメモリ部の素子
の上層多結晶シリコンゲートGCを形成するため
の第2層目ポリシリコン層すなわち第2導体層を
パターンニング形成された点にある。
上記した半導体集積回路装置においては、読出
し動作を行なわせる低電圧系のMOS素子Bは導
いゲート酸化膜を有し、同時にシヨートチヤネル
の素子として形成できる。一方、書込み動作を行
わせる高電圧系のMOS素子Cは厚いゲート酸化
膜を有し同時に比較的長いチヤネル長の素子とし
て形成でき、高集積度で高電圧回路を含む
EPROMの構成に適合できる。
又、上記した半導体集積回路装置においては、
周辺回路部のMOS素子B,Cの絶縁ゲートをメ
モリ部の素子の上下2層の絶縁ゲートのいずれか
と同じ構成材を使う構造とすることでその製造に
あたつてプロセスを簡易化するとともに、書込み
回路用MOS素子及び読出し回路用のMOS素子の
しきい値(Vth)を所要とする値に設定できるよ
う制御が可能となる。
本発明の新規な半導体集積回路装置の製造法に
よれば、同一半導体基板上に異なる膜厚のゲート
酸化膜を形成するために最初のゲート酸化後、厚
くしようとする部分以外のゲート酸化膜をいつた
ん除去し、再びゲート酸化を行なうものである。
なお、厚い酸化膜を有するゲートと薄い酸化膜を
有するゲートとのVthを調整するために最初のゲ
ート酸化後厚くしようとする部分以外に不純物イ
オン打込みを行ない、次のゲート酸化の後再びイ
オン打込みを行つて厚いゲート酸化膜の下の不純
物濃度を薄いゲート酸化膜のそれより小さくす
る。
次に、本発明による半導体集積回路装置の製造
法をEPROM装置に適用した場合の実施例1を第
4図乃至第18図に示された工程断面図にそつて
以下に説明する。
実施例 1 (a) p型Si(シリコン)単結晶基板10表面上に
その表面を熱酸化することによつて厚さ500Å
のSiO2(二酸化シリコン)膜11を形成する。
さらにこのSiO2膜11表面上に厚さ約1500Å
のSi3N4(シリコンナイトライド)膜12を形
成する(第4図参照)。
(b) 絶縁アイソレーシヨン部となるべき基板10
表面内にp+型チヤネルストツパを形成するた
めに上記Si3N4膜12をホトレジスト膜13を
マスクとして選択的にエツチング除去し、その
後p型決定不純物(アクセブタ)例えばボロン
をイオン打込み法によりSiO2膜11を通して
基板内に導入し、p+型チヤネルストツパ14
a,14b,14c,14dを形成する(第5
図参照)。
(c) ホトレジスト膜13を除去した後、基板10
を酸化雰囲気中で加熱する。これによつて
Si3N4膜12が形成されていない基板10(p+
型チヤネルストツパ14a,14b,14c,
14d)表面が酸化され、厚さ10000Åの絶縁
アイソレーシヨン用のSiO2膜(以下フイール
ドSiO2膜と称す)15a,15b,15c,
15dが形成される。これらフイールドSiO2
膜15a,15b,15c,15dによつて基
板10表面はいくつかの領域(A,B,C,
D)に区切られる。このうち領域Aはメモリト
ランジスタ部、領域Bは読出し回路となる低電
圧(5V)部、領域Cは書込み回路となる高電
圧(25V)部、領域Dは2層ゲートを有する高
耐圧部となる(第6図参照)。
(d) Si3N4膜12及びその下のSiO2膜11を完全
に除去して基板10表面を露出させた後、露出
する基板10表面を熱酸化(1000℃ドライ
O2110分)することによつて厚さ約800Åのゲ
ートSiO2膜16a,16b,16c,16d
を形成する(第7図参照)。
(e) 高電圧部C高耐圧部Dの表面にホトレジスト
膜17をパターニングし、メモリトランジスタ
(領域A)及び周辺トランジスタのうち特に低
電圧部のエンハンスメント型トランジスタ(領
域B)のしきい値Vthを所望の値に制御する目
的でイオン打込み法によりホトレジスト膜17
をかけないゲートSiO2膜16a,16b及び
高耐圧部(領域D)のSiO2膜16dの一部を
通してボロンを基板表面に導入する。この時、
打込みエネルギーは70KeV程度であり、ボロ
ンの導入された基板(領域A,B)表面不純物
濃度はおよそ2×1011atoms/cm3である。フイ
ルド酸化膜15a,15b,15c,15d及
びホトレジスト膜17形成部(領域C,D)の
直下の基板表面内にはボロンは導入されない
(第8図参照)。
なお、高電圧部のトランジスタのしきい値の
制御が不要である場合はホトレジスト膜形成後
のイオン打込みによる不純物導入は行わない。
(f) ホトレジスト膜17で覆われないSiO2膜1
6a,16bをエツチ除去する(第9図参照)。
この後ホトレジスト膜17を除去し、フイルド
SiO2膜が形成されない部分の基板表面及び領
域C,DのSiO2膜を露出する。
(g) 再びゲート酸化(1000℃、ドライO2,60分)
を行ない、Si基板の露出する領域A,B表面に
は膜厚が約500ÅのSiO2膜16a′,16b′が形
成され、領域C,Dでさらに成長したSiO2
16c′,16d′の膜厚は1000Å程度になる。こ
れらSiO2膜16a′,16b′,16c′,16d′を
通してボロンをイオン打込み(70KeV)する。
このとき、ボロンの導入された基板表面不純物
濃度は領域A,Bで4×1011atoms/cm3、領域
C,Dで2×1011atoms/cm3である(第10図
参照)。
なお、工程eでホトレジスト膜17形成後イオ
ン打込みを行なわない場合には、基板表面の不純
物濃度は、領域A〜Dで4×1011atoms/cm3であ
る。
(h) メモリ部のトランジスタのフローテイングゲ
ート電極、周辺回路部のトランジスタのゲート
電極及び必要な配線層を形成するために基板1
0上に厚さ3500Åの多結晶Si(シリコン)層2
1をCVD(Chemjcal Vapour Deposition)法
により形成する。この多結晶Si層をホトレジス
ト膜22をマスクとして選択的にエツチング
(パターニング)し、一方周辺トランジスタの
ゲート電極G1,G2,G3および配線層L1を形成
する(第11図参照)。この多結晶Si層21、
ゲート電極G1,G2,G3および配線層L1にはあ
らかじめリンを導入(ドープ)しておきそれら
の層および電極の低抵抗化を計る。しかし、ホ
トレジスト膜22除去後にリン導入を行なつて
もよい。
(i) ホトレジスト膜22を除去し、又は多結晶Si
層21へのリン導入後、基板10をドライO2
雰囲気中で加熱処理(1000℃、110分)する。
この結果、多結晶Si層、ゲート電極G1,G2
S3及び配線層L1のそれぞれ表面は酸化されて
それからの層及び電極上に厚さ約1200Åの
SiO2膜23a,23b,23c,23d,2
3eが形成される。これらSiO2膜は層間絶縁
膜としての役目を果たすものである(第12図
参照)。
(j) 第12図に示された状態の基板10上に第2
層目の多結晶Si層24をCVD法により形成す
る。この多結晶Si層24の厚さは約3500Åであ
る。この後、多結晶Si層24内にリンをドープ
して低抵抗化した後ホトレジスト膜25をマス
クとして多結晶Si層24,SiO2膜23a,多
結晶Si層21及びゲートSiO2膜16aを順次
選択的にエツチング(パターニング)し、メモ
リトランジスタのコントロールゲート電極
CG1,CG2及びフローテイングゲートFG1
FG2を形成する。なお周辺部はそのまま残して
おく(第13図参照)。
(k) ホトレジスト膜25を除去し、さらに新たに
形成したホトレジスト膜26をマスクとして多
結晶Si層24を選択的にパターニングし、周辺
部のトランジスタ間の相互接続を行うための配
線層L2,L3及び高耐圧MIS型トランジスタの
オフセツトゲート電極G4を形成する。そして
さらに露出するSiO2膜23b,23c,23
e及びゲートSiO2膜16b,16c,16d
を完全にエツチング除去してしまう。(第14
図参照)。
(l) ホトレジスト膜26を除去した後、露出する
基板10をドライO2中で1000℃、20分加熱す
ることにより表面に約300ÅのSiO2膜を形成し
た後上記SiO2膜を通してn型決定不純物(ド
ナー)例えばリンあるいはヒ素をイオン打込み
により基板表面に導入し、その後拡散加熱を行
なつてn+型ソース領域S1,S2,S3,S4及びn+
型ドレイン領域D1,D2,D3,D4を自己整合的
に形成する(第15図参照)。なお、引伸し拡
散は、工程(n)のPSG膜デポ後の熱処理により
行なつてもよい。また、上記イオン打込みによ
る不純物の導入の代りに、ホトレジスト膜26
を除去した後、露出する基板10表面内にリン
あるいはヒ素をデポジツトしさらに引伸し拡散
を行ないソース領域S1,S2…及びドレイン領域
D1,D2…を形成するようにしてもよい。これ
らの領域の深さは0.3〜0.5μmであり、表面不純
物濃度は1015〜10atoms/cm3である。さらに酸
化を行ない露出するゲート電極(CG1,CG2
C1,G2…)、配線層(L1,L2),ソース領域
(S1,S2…),ドレイン領域(D1,D2…)の表
面にSiO2膜27a,27bを厚さ約1000Åに
なるように形成する(第15図参照)。
(m) ホトレジスト膜28をマスクとしてソース領
域及びドレイン領域上のSiO2膜27bを選択
的にエツチング除去する(第16図参照)。
(n) ホトレジスト膜28を除去した後、基板10
上にリン・シリケートガラス(PSG)膜29
を形成する。このPSG膜29の厚さは6000Å
程度である。そしてホトレジスト膜30をマス
クとしてこのPSG膜29を選択的にエツチン
グ除去し、コンタクトホールH1,H2,H3,…
を形成する(第17図参照)。
(o) ホトレジスト膜30を除去した後、Al(アル
ミニウム)を基板10上に蒸着し、そしてこの
Alをパターニングすることにより配線層31
を形成する(第18図参図)。なお、図示され
ていないか高耐圧エンハンスメント型MISトラ
ンジスタのゲート電極G3,G4は上記Al配線層
によつて接続される。
以上の方法により第18図に示すごとくメモリ
部トランジスタQ1,Q2および周辺部トランジス
タである読出し用エンハンスメント型MISトラン
ジスタQE、書込み用デイプリツシヨン型MISト
ランジスタQD、高耐圧エンハンスメント型MIS
トランジスタQE2が形成される。
上記実施例で述べた本発明の作用効果は以下の
ように説明される。
(1) 厚さの異なるゲートSiO2膜を同一基板(チ
ツプ)に形成することができ、又、メモリ部ト
ランジスタの1層目の多結晶Si層を周辺回路の
トランジスタのゲート電極とすることで、メモ
リ部トランジスタの層間SiO2膜を形成する際
(工程(i)リンドープした多結晶Si層からのリン
のアウトデイフユージヨンがあつてもゲート電
極下の基板に不純物がドープされることなくし
きい値Vthが安定である。
(2) 薄いゲートSiO2膜下の基板(領域A,B)
にはボロンの2度のイオン打込みが行なわれ、
一方、厚いゲートSiO2膜下の基板(領域C1D)
にはボロンは1度イオン打込みされるだけであ
るため、薄いゲートSiO2膜のMOSトランジス
タは短いチヤネル化が可能であり、又、厚いゲ
ートSiO2膜のMOSトランジスタはしきい値Vth
を任意に設定できる。工程(e)のホトレジストを
イオン打込み及びSiO2膜エツチの両方に供用
し、工程数を低減できる。
(3) メモリ部トランジスタの層間SiO2膜の厚さ
を他のゲートSiO2膜とは別に形成できるため、
任意の厚に設定でき、メモリ部トランジスタの
特性を周辺部のそれから独立して決定できる。
(4) 高耐圧MOSトランジスタの2層のゲート電
極をメモリ部のゲート電極形成と並行して形成
することができる。周辺部MOSトランジスタ
のゲート電極をメモリ部MOSトランジスタの
多結晶Si2層ゲート電極のうち1層目のゲート
電極もしくは2層目のゲート電極形成時の多結
晶Siのみを利用して形成しようとする場合第1
8図で示すような第1層ゲート電極の上に第2
層ゲート電極が半ば重なつて形成される2層ゲ
ート電極を有する集積回路装置の製造ができな
くなる。
本発明の他の新規な半導体集積回路装置の製造
法によれば、同一半導体基板上に異なる膜厚のゲ
ート酸化膜を形成するためにゲート電極として同
時に並行して形成するメモリ部2層多結晶Siゲー
トトランジスタの2層目の多結晶Si層を用いるも
のである。
次に本発明をEPROM装置に適用した他の例
(実施例2)をを第19図乃至第26図に示され
た工程断面図にそつて以下に説明する。
実施例 2 (a) 実施例1の工程(a)〜(d)を同様に行ない第19
図に示すようにp型Si基板40表面にフイルド
SiO2膜41a,41b,41cを形成しゲー
ト酸化によりゲートSiO2膜42a,42b,
42cを500Å以下の厚さに形成する。なお同
図において領域Aをメモリトランジスタ部、領
域Bを読出し回路となる低電圧(5V)部、領
域Cは書込み回路となる高電圧(25V)部であ
る。ここで必要に応じてメモリトランジスタ部
(領域A)のみにボロンイオン打込みをゲート
SiO2膜42aを通して行なう。
(b) メモリ部のフローテイングゲート(FG)を
成するために基板40上に厚さ3500Åのリンド
ーブ多結晶Si層43をCVD法により形成し、
図示されないホトレジスト膜マスクによりパタ
ーニングしてメモリ部のフローテイングゲート
なる多結晶Si層43の一部GFを残して他の部
分、他の領域(B,C)の多結晶Si層を除去
し、さらにその下のゲートSiO2膜をエツチ除
去してSi基板40表面を露出させる(第23図
参照) (c) 第2回のゲート酸化を行なう。この工程では
ドープ不純物(リン)のアウトデイフユージヨ
ンを考慮し、まず低温(800℃)でスチーム酸
化を10分行なつてメモリ部(領域A)の多結晶
Si層43上に500Å,Si基板(領域A,B,C)
表面に100ÅのSiO2を形成した後、SiO2のライ
トエツチを行なつて、多結晶Si層表面のSiO2
膜厚を300Å,Si基板表面を0とする。次いで
ゲート酸化をを1000℃ドライO2雰囲気で110分
行なうことにより多結晶Si層表面に膜厚1300Å
のSiO2膜(層間SiO2膜)44,基板上に800Å
のSiO2膜(ゲートSiO2膜)45a,45b,
45cを形成する。このあと領域A,領域Cの
表面のみを覆うようにホトレジスト膜46a,
46bのパターニングを行ない、ボロンイオン
打込みをゲートSiO2膜45bを通して領域B
の基板表面に対して行なう(第21図参照) (d) 領域BのゲートSiO2膜45bをエツチ除去
してボロン打込みされた基板表面40を露出す
る。なお、このSiO2膜エツチ時に領域A上の
ホトレジスト膜46aはメモリMOSトランジ
スタの特性に応じてかけるかかけないかを任意
に選ぶことになる(第22図参照) (e) ホトレジスト膜を取り去り再びゲート酸化を
1000℃、ドライO2雰囲気で60分行なうことに
より、領域Aの多結晶Si層43表面には膜厚
1600Åの層間SiO2膜47aを、領域B表面に
は膜厚500ÅのゲートSiO2膜47bを、領域C
表面には膜厚1000ÅのゲートSiO2膜47cを
それぞれ形成する。この後、ボロンイオン打込
みを行なうことにより、領域B表面の不純物濃
度4×1011atoms/cm3、領域C表面の不純物濃
度2×1011atoms/cm3を得る(第23図参照)。
(f) 第23図に示された状態の基板40上に第2
層目の多結晶Si層48をCVD法により約3500
Åの厚さに形成した後、リンをドープして多結
晶Si層488を低抵抗化する。次いでホトレジ
スト膜49を形成しそのパターニングによつて
第2層の多結晶Si層を選択的にエツチし、領域
Aでメモリ部のコントロールゲートとなる多結
晶SiゲートGC,領域Bで読出し部となる多結
晶SiゲートG1,領域Cで書込み部となる多結
晶SiゲートG2をのこして他を除去する(第2
4図参照)。
(g) メモリ部のコントロールゲートGCをマスク
として露出するSiO2膜47aとその下の多結
晶Si層43(GF)を選択的にエツチしてゲー
トの「重ね切り」を行なう。このエツチングで
領域A,B,Cを基板表面に露出するゲート
SiO2膜47b,47cがエツチされるととも
に基板表面が若干エツチされる(第25図参
照)。
(h) 全面にリンまたはヒ素をデポジツトしさらに
引伸し拡散を行なうことによりn+型ソース領
域S1,S2及びn+型ドレイン領域D1,D2を形成
すると同時に各多結晶Siゲートをドープし、か
つ、その表面にSiO2膜50を形成する(第2
6図参照)。
なお、リンまたはヒ素のデポジシヨンの代りに
基板を熱酸化してSiO2膜を形成し次いでリンま
たはヒ素のイオン打込みを行ない、その後拡散を
行なつてもよい。
この後は実施例1の工程(m)(第16図〜第18
図)と同様に行なう。
上記プロセスによつて同一Siチツプ上の周辺回
路部に厚さの異なるゲートSiO2膜を有し、ゲー
ト電極としてメモリ部トランジスタの2層目(上
層)の多結晶Si層を用いたMOSトランジスタが
得られる。
上記実施例で述べた本発明の作用効果は以下の
ように説明される。
(1) メモリ部の2層ゲートの第2層多結晶Si層の
みを周辺部のゲートとして利用するためプロセ
スを簡易化できる。
(2) メモリ部の第1ゲートSiO2膜は周辺部と関
りないのでその膜厚を任意に選ぶことができ
る。
(3) ゲートSiO2膜下のVthの調整については実施
例1の場合と同様のの効果が得られる。
本発明は前記実施例以外に種々の変形例をもち
得るものである。例えば第2層目の多結晶Si層は
M0(モリブデン等の金属材料からなる導体層を用
いることも可能である。M0は高融点金属である
ため、ソース、ドレイン領域形成の不純物マスク
としての役目をはたすことができる。またこのよ
うな金属材料によつて形成された配線層は多結晶
Siよりなる配線層に比して低いシート抵抗値をも
つており、EPROM装置のスイツチングスピード
を向上させることができる。
ところで、本発明に係るメモリアレイ部2(第
1図参照)は第27図に示す平面図の如く構成さ
れている。この第27図において、15はフイル
ドSiO2膜である。CGは多結晶Siより成るコント
ロールゲートでワード線を構成する。FGはフロ
ーテイングゲート電極である。
B1,B2はAlより成るビツト線である。第27
図におけるA−A′切断断面をみると第18図の
領域Aの如き構造となつている。そして、第27
図におけるB−Bび切断断面図をみると第28図
の如き構造となつている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るEPROM装置の概略平面
図、第2図及び第3図は本発明の原理的構造を示
す断面図、第4図乃至第18図は本発明に係る
EPROM装置の製造法の一つの実施例の工程断面
図、第19図乃至第26図は本発明に係る
EPROM装置の製造法の他の実施例の工程断面
図、第27図は本発明に係るメモリアレイ部の平
面図、第28図は第27に示すメモリアレイ部の
B−B′切断面図である。 1…Si半導体基板、2…メモリアレイ部、3…
入力回路部、4…出力回路部、5…デコーダ回路
部、6…ロジツク回路部、7…ボンデイングパツ
ド、10…p型Si基板、11…SiO2膜、12…
Si3N4膜、13…ホトレジスト膜、14a,14
b,p+型チヤネルストツパ,15a,15b…
フイルドSiO2膜、16a,16b…ゲートSiO2
膜、17…ホトレジスト膜、21…多結晶Si層、
22…ホトレジスト膜、23a,23b…SiO2
膜、24…多結晶Si層、25…ホトレジスト膜、
26…ホトレジスト膜、27a,27b…SiO2
膜、28…ホトレジスト膜、29…PSG膜、3
0…ホトレジスト膜、31…Al配線層、40…
p型Si基板、41a,41b…フイルドSiO2膜、
42a,42b…ゲートSiO2膜、43…多結晶
Si層、44…SiO2膜、45a,45b,45c
…SiO2膜、46a,46b…ホトレジスト膜、
47a,47b,47c…SiO2膜、48…多結
晶Si層、49…ホトレジスト膜、SO…SiO2膜、
A…メモリ部、B…周辺回路読出し部、C…周辺
回路書込み部、GF…浮遊ゲート電極、GC…制御
ゲート電極、G1,G2…ゲート電極、G3,G3…高
耐圧部ゲート電極、It1…薄いゲート絶縁膜、It2
…厚いゲート絶縁膜、L1,L2,L3…多結晶Si配
線、Q1,Q2…メモリ用トランジスタ、QE1,QE2
…エンハンスメントトランジスタ、QD…デイプ
リーシヨントランジスタ、S1,S2…ソース領域、
D1,D2…ドレイン領域。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第1導電型領域を有する半導体基板を用意す
    る工程、上記第1導電型領域の一主面にこの一主
    面を第1の領域と第2の領域に分離する絶縁領域
    を形成する工程、第1導電型の不純物を上記第2
    の領域に形成されるMIS型トランジスタのチヤネ
    ル領域となる箇所に導入する工程、第1導電型の
    不純物を上記第1の領域及び第2の領域それぞれ
    に形成されるMIS型トランジスタのチヤネル領域
    となる箇所に導入する工程、上記第1の領域表面
    及び第2の領域表面にゲート絶縁膜となる絶縁膜
    を上記第2の領域表面に形成される絶縁膜の膜厚
    が上記第1の領域表面に形成される絶縁膜の膜厚
    よりも小さくなるように形成する工程、上記第1
    の領域表面及び第2の領域表面に形成された絶縁
    膜上に複数のゲート電極を同一層で形成する工
    程、上記第1の領域及び第2の領域に上記複数の
    ゲート電極のそれぞれに関連したソース及びドレ
    イン領域を形成する工程を有することを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造法。 2 上記絶縁膜は上記第1導電型領域を酸化する
    ことによつて形成されることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の半導体集積回路装置の製造
    法。 3 上記第1導電型の不純物の導入はイオン打込
    みによつて行われることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の半導体集積回路装置の製造法。
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