JPH0444441Y2 - - Google Patents

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JPH0444441Y2
JPH0444441Y2 JP1984153130U JP15313084U JPH0444441Y2 JP H0444441 Y2 JPH0444441 Y2 JP H0444441Y2 JP 1984153130 U JP1984153130 U JP 1984153130U JP 15313084 U JP15313084 U JP 15313084U JP H0444441 Y2 JPH0444441 Y2 JP H0444441Y2
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、車両の速度に応じて変速機のギヤ
位置をクラツチの断接制御と共に自動的に切換制
御する自動変速装置に関する。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
従来、チエンジレバーユニツトを運転者が手動
により操作し、得られた変速信号をコントロール
ボツクスが処理し、所定の作動信号をギヤシフト
ユニツトに出力し、このギヤシフトユニツトが空
気圧で作動する倍力装置を用い変速機を切換作動
させるという、所謂、フインガータツチコントロ
ール用ギヤシフトユニツトが知られており、例え
ばその一例が実願昭57−144735号公報や実願昭57
−138832号の明細書および図面に開示されてい
る。このような装置は、変速機の切換操作力が小
さくなることにより運転者の変速操作による疲労
を低減できるが、変速時におけるクラツチの断接
操作は運転者自身が行なう必要がある。
このため車両の速度に応じて変速機のギヤ位置
をクラツチの断接制御と共に自動的に切換可能に
した自動変速装置が考えられている。すなわちこ
の自動変速装置は、まず車速及びエンジン回転数
を検出し、この検出される車速及びエンジン回転
数に最適な変速段が決定される。次にクラツチ断
制御を行なつた後、上記最適変速段に対応してギ
ヤ位置が合わされる。そしてアクセル開度に応じ
たデユーテイ比のパルス制御信号によりクラツチ
が徐々に接合方向に制御され、人間により発進操
作を行なつた場合と略同様にして車両を発進させ
るものである。この後、車速及びエンジン回転数
の上昇の度合に応じて、クラツチの段接制御及び
その間の最適変速段へのギヤ位置切換え制御が繰
返し行なわれ自動変速走行が可能となるものであ
る。
ここで、上記発進時においてクラツチを接合す
る際には、まず、クラツチ板を完全な断状態の位
置から半クラツチ寸前の位置まで移動させ、そし
てこの半クラツチ寸前の位置から上記パルス制御
信号により徐々に接合方向に移動させ完全なクラ
ツチ接状態を得るものである。
しかしながら上記クラツチ板は使用時間に比例
して摩耗する為、その半クラツチ位置は随時変化
するもので、この場合、定期的にクラツチの摩耗
量を点検して上記半クラツチ寸前位置までのクラ
ツチ板の移動量を設定し直さなければならない。
〔考案の目的〕
この考案は上記のような問題点に鑑みなされた
もので、例えばクラツチ板が大きく摩耗するよう
な場合でも、その摩耗量を人為的に点検する必要
なく、常に適切なクラツチ移動制御量が得られる
ようになる自動変速装置を提供することを目的と
する。
〔考案の概要〕
すなわちこの考案に係る自動変速装置は、エン
ジンの始動時及び車両の発進時またはその何れか
一方におして随時動力伝達直前の半クラツチ位置
を検出し、この検出位置データに基づいた適切な
クラツチ移動量によりクラツチ板を移動制御する
ようにしたものである。
〔考案の実施例〕
以下図面によりこの考案の一実施例を説明す
る。
第1図はその自動変速装置を示すもので、この
装置はデイーゼルエンジン(以後単にエンジン)
30と、これの回転力をクラツチ31を介して受
ける変速機32とにわたり取付けられる。エンジ
ン30はエンジン回転の1/2の回転速度で回転す
る入力軸33を備えた燃料噴射ポンプ(以後単に
噴射ポンプと記す)34を取付けており、このポ
ンプのラツク35には電磁アクチユエータ38が
連結される。なお、入力軸33にはエンジン回転
数信号を発するエンジン回転センサ39が対設さ
れる。クラツチ31は、通常フライホイール40
にクラツチ板41を図示しない周知挟持手段によ
り圧接させ、アクチユエータとしてのエアシリン
ダ42が不作動より作動に入ると図示しない挟持
手段が解除方向に作動され、クラツチ31は接方
向aより断方向bに移動する(第1図には断状態
を示した。)このクラツチにはクラツチの断接状
態を検出するクラツチ断接センサ43とクラツチ
ストロークセンサ43aと設ける。しかもクラツ
チ31の出力軸44にはクラツチ回転数信号を発
するクラツチ回転数センサ45が対設される。エ
アシリンダ42内のエア室46からはエア通路4
7が延出形成され、これが高圧エア源としてのエ
アタンク48に連結する。エア通路47の途中に
は作動エアを断続する開閉弁としての電磁式の給
気弁49が取付けられ、更に、エア室46を大気
開放するための排気用電磁弁50が取付けられ
る。なお、エアシリンダ42およびエアタンク4
8には内部エア圧検出用のエア圧スイツチ70,
72が取付けられ、70は単にエアシリンダ42
内のエア圧力を検出し、また、72は規定値以下
のエア圧力を検出する。変速機32内のギヤ位置
を切換えるには、第2図に示すシフトパターンに
対応した変速位置にチエンジレバー54を操作す
ることにより、変速段選択スイツチ55を切換
え、得られる変速信号に基づきギヤ位置切換手段
としてのギヤシフトユニツト51を操作し、シフ
トパターンに対応した目標変速段にギヤ位置を切
換えるものである。ここでRはリバース段をN,
1,2,3は指定変速段を、Dは選択変速段を示
しており、Dレンジを選択する後述の最適変速段
決定処理により2速乃至5速が車速等により決定
される。ギヤシフトユニツト51はコントロール
ユニツト52からの制御信号により作動する複数
個の電磁バルブ(1つのみ示した)53と、この
バルブを介してエアタンク48から高圧の作動エ
アが供給されて変速機の図示しないセレクトフオ
ークやシフトフオークを作動せしめるパワーシリ
ンダを有し、上記電磁バルブに与えられる制御信
号によりパワーシリンダを操作し、セレクト方向
次いでシフト方向の順で変速機32の噛合態様を
変えるよう作動する。更にギヤシフトユニツト5
1にはギヤ位置を検出するギヤ位置スイツチ56
が対設され、このスイツチからのギヤ位置信号は
コントロールユニツト52に出力される。このよ
うな変速機の出力軸57には車速信号を発するセ
ンサ58が対設される。更に、アクセルペダル3
7にはその回動量を応じた抵抗変化を電圧値とし
て生じさせ、これをA/D変換器59でデジタル
信号化し出力するアクセル負荷センサ60が取付
けられる。ブレーキペダル61にはこれが踏込ま
れた時ハイレベルのブレーキ信号を出力するブレ
ーキセンサ62が取付けられる。フライホイール
40にはその外周のリングギヤに適時噛合いエン
ジン30をスタートさせるスタータ63が取付け
られ、そのスタータリレー64はコントロールユ
ニツト52に接続される。なお、符号65はコン
トロールユニツト52とは別途に車両に取付けら
れると共に車両の各種制御を行なうエンジンコン
トローラを示しており、図示しない各センサより
の入力信号を受けエンジン30の駆動制御等を行
なう。このエンジンコントローラ65は噴射ポン
プ34の電磁アクチユエータ38に制御信号を与
え、燃料増減操作によりエンジン回転数の増減を
制御できるものである。なお、エンジンコントロ
ーラ65はコントロールユニツト52からのエン
ジン回転増減信号としての出力信号を優先して受
けることができ、この出力信号に応じてエンジン
回転数を増減させることができる。
コントロールユニツト52は自動変速装置に専
用されるマイクロコンピユータからなり、マイク
ロプロセツサ(以後単にCPUと記す)66、メ
モリ67および入力信号処理回路としてのインタ
ーフエース68とで構成される。インターフエー
ス68のインプツトポート69には上述の変速段
選択スイツチ55、ブレーキセンサ62、アクセ
ル負荷センサ60、エンジン回転センサ39、ク
ラツチ回転数センサ45、ギヤ位置スイツチ5
6、車速センサ58、クラツチ断接センサ43、
クラツチストロークセンサ43aおよび両エアセ
ンサ70,72より各センサ出力信号が入力され
る。一方、アウトプツトポート74は上述のエン
ジンコントローラ65、スタータリレー64、排
気用電磁弁50、給気用電磁弁49および複数個
の電磁バルブ53に接続し、それぞれに制御信号
を送出できる。なお、符号75はエアタンク48
のエア圧が設定値に達しない時図示しない駆動回
路を介し出力を受け点灯するウオーニングランプ
を示す。更に、符号76はクラツチ摩耗量が規定
値を越えた時出力を受け点灯するクラツチ摩耗ラ
ンプを示す。また、この自動変速装置にはブレー
キフエイルセンサ77を設ける。このブレーキフ
エイルセンサ77は、制動装置が故障したことを
検出するもので、そのセンサ出力信号は上記各セ
ンサと同様にしてインターフエース68のインプ
ツトポート69に入力される。メモリ67は第3
図乃至第5図にフローチヤートとして示したプロ
グラムやデータを書込んだROM(読み出し専用
メモリ)と書込み読み出し兼用のRAMで構成さ
れる。即ち、ROMにはプログラムの外に、アク
セル負荷信号の値に対応したデユーテイ比αを予
めデータテーブル(第6図参照)として記憶させ
ておき、適時、テーブルルツクアツプを行なつて
該当する値を読み出す。更に、上述の変速段選択
スイツチ55は変速信号としてのセレクト信号お
よびシフト信号を出力するが、この両信号の一対
の組合わせに対応した変速段位置を予めデータテ
ーブルとして記憶させておき、このセレクトおよ
びシフト信号を受けた際テーブルルツクアツプを
行なつて該当する制御信号をギヤシフトユニツト
51の各電磁バルブ53に出力し、変速信号に対
応した目標変速段にギヤ位置を合わせる。しかも
ギヤ位置スイツチ56からのギヤ位置信号は変速
完了により出力され、セレクトおよびシフト信号
に対応した各ギヤ位置信号が全て出力されたか否
かを判別し、噛合適あるいは否の信号を発するの
に用いる。更に、ROMには、選択変速段(D)区分
に目標変速段がある時、車速、アクセル負荷およ
びエンジン回転の各センサ信号に基づき、最適変
速段を決定するためのデータテーブルをも記憶さ
せておく。この一例を第7図、第8図、第9図に
示しており、車速に対応した基本変速段Dxを第
1のテーブルルツクアツプにより読み出し、次
に、第2のテーブルルツクアツプにより定常域A
にエンジン負荷があると補正をせず、それより
大、小により1段のシフトダウンあるいはシフト
アツプに相当する第1補正値Dxを読み取る。次
に、第3テーブルルツクアツプにより、定常域B
にエンジン回転数があると補正をせず、それより
大、小により1段のシフトアツプあるいはシフト
ダウンに相当する第2の補正値Dxを読み取る。
(D)区分における制御では、この第2補正値に対応
する変速段を最適変速段として決定し、これを目
標変速段とみなす。
ここで第3図乃至第5図に従つて自動変速装置
の作用の説明を行う。
プログラムがスタートするとコントロールユニ
ツト52はエンジン停止割込の無い限り始動処理
に入る。そして始動処理完了の後、車速信号を車
速センサ58から入力し、その値が規定値(例え
ば2Km/h乃至3Km/h)以下では発進処理を、
以上では変速処理を行なう。ただしエンジン回転
センサ39からのエンジン回転数信号がエンスト
回転数としての設定値を下回つた場合、クラツチ
31を段(オフ)つようコントロールユニツト5
2から給気用電磁弁49にオン(開)制御信号
を、排気用電磁弁50にオン(閉)制御信号を供
給する。
次に、第4図により始動処理を説明する。エン
ジン回転センサ39からエンジン回転数信号を入
力し、その値がエンジンの停止域内にあるか否か
ステツプ1(以後図中においてはステツプをSと
して示す)で調べ、エンジン停止時にイエスに進
む。
ここでは、まずはじめにコントロールユニツト
52は給気用電磁弁49に対してオフ(閉)制御
信号を排気用電磁弁50に対してオフ(開)制御
信号を供給し、クラツチ31を完全接合状態にす
ると共に、その状態に達した時点でのエアシリン
ダ42内エア圧力値をエア圧スイツチ70より読
込む(ステツプ1a)。次にステツプ1bにて△
t時間(例えば0.5sec)が計時される。そして、
その後ステツプ1cにおいてLE点補正処理が行
なわれる。ここで、LE点とは、クラツチ板41
がフライホイール40との完全な接合位置から矢
印bで示す方向に△lだけ移動した位置、つまり
クラツチ板41の半クラツチ開始または寸前の位
置を表わすもので、コントロールユニツト52は
上記クラツチ板41が完全接合位置に達した時点
でのクラツチストローク量を記憶し、上記所定移
動量△lに基づいて、クラツチ板41がLE点に
設定された状態に相当するクラツチストローク位
置を予想演算し記憶する。
次に、チエンジレバー54の位置とギヤ設定位
置とが同じか否か、即ち、変速段選択スイツチ5
5からの変速信号とギヤ位置スイツチ56からの
ギヤ位置信号とが同じとなり、変速段選択スイツ
チ55で指示した目標変速段(ここでDレンジの
場合、予め最大変速比であるたとえば2速と設定
しておく)に変速機32のギヤ位置が整列してい
るかを判別し(ステツプ2)、イエスでスタータ
リレー64に図示しない駆動回路を介して駆動信
号を供給し、図示しないスタータスイツチを操作
することによりスタータ63を回せる状態にする
(ステツプ3)。チエンジレバー54により目標変
速段をニユートラルNとした場合にエンジンがか
かると更にエア圧スイツチ72の検出信号が設定
値を上回つているか否かを調べ(ステツプ5)、
イエスでリターンする。エア圧がない時はエアタ
ンク48が規定のエア圧に上昇するまで持ちステ
ツプ5を完了する。一方、目標変速段が高変速比
のようにセツトされている場合でも、目標変速段
と変速機32のギヤ位置が一致しているとスター
タ63始動可能となる。この場合、車輪がスター
タで回転される。また、上記ステツプ2でノーの
場合、エア圧の有無を調べ(ステツプ6)、ノー
の場合ウオーニングランプ75に点灯制御信号を
供給し(ステツプ7)、イエスの場合あるいは外
部よりエア補給によりイエスに復帰した場合クラ
ツチ31を断つようアウトプツトポート74を介
し給気用電磁弁49にオン(開)制御信号を、排
気用電磁弁50にオン(閉)制御信号をそれぞれ
供給する(ステツプ8)。このクラツチ断の間に
ギヤシフトユニツト51は目標変速段に対応する
変速制御信号をコントロールユニツト52のアウ
トプツトポート74を介して入力し、変速機32
のギヤ位置を目標変速段に合わせる(ステツプ
9)。この後排気用電磁弁50にアウトプツトポ
ート74を介して所定時間のみオフ(開)制御信
号が供給され、即ち、エアシリンダ42のエア室
46が大気開放されクラツチミートがなされる
(ステツプ10)。このステツプ2より6,8,
9,10のループは目標変速段にギヤ位置が整列
するまれ繰返される。
次に第5図により発進処理を説明する。始動処
理完了後車速センサ58より車速信号を読取り、
これが設定値を下回つていると発進処理に入る。
まず、コントロールユニツト52のCPU66は
クラツチ断接センサ43またはエア圧スイツチ7
0によりクラツチ断接信号を選択的にインプツト
ポート69を介して読取り、クラツチ接信号を受
けているとノーへ進める(ステツプ11)。ステ
ツプ12でCPU66はクラツチ31を断(オフ)
すべく給気用電磁弁49にオン(開)制御信号を
供給し、クラツチ31をオフにする。ステツプ1
1よりイエスに進むと、チエンジレバー位置とギ
ヤ位置とが同じか否かのステツプ2と同様の判別
をし(ステツプ13)、ノーの場合、ステツプ1
4でギヤ位置を目標変速段に合わせるというステ
ツプ9と同じ制御をする。ステツプ13よりイエ
スに進むと、目標変速段に達したギヤ位置がニユ
ートラルNか否かを変速段選択スイツチ55から
の変速信号より読取り(ステツプ15)、イエス
ではステツプ15aに進んでコントロールユニツ
ト52は給気用電磁弁49に対してオフ(閉)制
御信号を、排気用電磁弁50に対してオフ(開)
制御信号を供給し、クラツチ31を完全接合状態
にすると共に、その状態に達した時点でのエアシ
リンダ42内エア圧力値をエア圧スイツチ70よ
り読込む。そして、ステツプ15bに進み、上記
第4図におけるステツプ1cと同様のLE点補正
処理を行ない、再び上記ステツプ13に戻る。
そして、上記ステツプ15においてノー、つま
り、ギヤ位置がニユートラルN位置ではなく、走
行位置ではなく、走行位置にあると判別される
と、ステツプ16へ進む(ステツプ15)。ここ
ではアクセル踏込量としてのアクセル負荷信号値
が規定値(運転者が発進の意志を示す程度の低い
値)以上か否かを判別し、ノーの場合ステツプ1
1,13,15,16を繰返し、イエスの場合、
ストロークセンサ43aにより検出されるクラツ
チストローク量を上記ステツプ15bにおいて予
め演算記憶されるクラツチ31のLE点に対応す
るクラツチストローク位置にクラツチストローク
が設定されるようにエアシリンダ42内のエア圧
力を下げる(ステツプ17)。(第10図参照)こ
れによりクラツチ板41は完全な断状態より矢印
aで示す方向に移動し、フライホイール40との
完全接合位置より△lの位置、つまり半クラツチ
寸前の位置に設定されるようになる。この場合、
上記ステツプ15bにおいてクラツチ31の接合
位置に基づいたLE点を予め検出記憶するように
したので、例えば随時クラツチ板41が摩耗して
その完全接合位置が変化するような場合でも、常
に的確なLE点への移動量が得られるようになり、
最適な半クラツチ状態に導くことができる。
次にアクセル位置としての負荷信号値をアクセ
ル負荷センサ60より検出し(ステツプ18)、
この値に該当するデユーテイ比αを第6図のデー
タテーブルを用いて読み取る(ステツプ19)。
得られた最適デユーテイ比αのパルス制御信号は
コントロールユニツト52から排気用電磁弁50
に出力され、エア室46のクラツチエア圧は第1
0図に示すように時間経過に従い所定のレベルで
ゆつくり低下し、クラツチ31は徐々にLE点よ
り接合度の高い半クラツチ状態に近づく(ステツ
プ20)。CPU66はこの時点でエンジン回転セ
ンサ39によるエンジン回転数信号の入力を続け
るようインプツトポート69に選択信号を出力
し、このエンジン回転数信号により基づく経時的
なエンジン回転数値がメモリ67内のRAMに順
次記憶処理され、そのピーク点M(第11図中に
一例を示した)を演算処理し、ピーク点Mを判別
するまではノーに進みステツプ18,19,2
0、21を繰返し、判別するとステツプ22に進
む。なお、ここでピーク点Mはエンジン30の回
転がクラツチ出力軸44の回転として伝達され始
めることにより、ダウンをするために生じるもの
である。
このように、ピーク点Mを検出した時点T1よ
り、排気用電磁弁50をオン(閉)制御のまま保
持する。そして、CPU66はインプツトポート
69に対してエンジン回転センサ39からのエン
ジン回転数信号に加えクラツチ回転数センサ45
よりクラツチ出力軸44のクラツチ出力軸回転数
信号を入力するよう選択信号を出力する。そして
エンジン30とクラツチ31の回転数差(第11
図に、N−N1として示した)を所定時間毎に算
出し、その回転数差N−N1の経時的変化が第1
設定値x1(第12図参照)以下か否かを判別す
る(ステツプ22)。イエスの場合、コントロー
ルユニツト52のCPU66は排気用電磁弁50
をオフ制御(開)してエア室46の圧縮エアを開
放し、スラツチ31を徐徐につなげる(ステツプ
23)。この後、エンジン30とクラツチ31の
回転数差N−N1の経時的変化が第2設定値x2
(x1<x2)以上か否かを判別し、ノーの場合ステ
ツプ23に戻り、エンジン30とクラツチ出力軸
44の回転数差N−N1を一定に保つループを繰
返す。一方、ステツプ22でノーに進むと、エン
ジン30とクラツチ31の回転数差N−N1の経
時的変化が第3設定値y2(x2<y2)以上か否かを
判別する(ステツプ25)。イエスの場合、給気
用電磁弁49にオン(開)制御信号を適量供給
し、クラツチ31を断方向aに適量戻す(ステツ
プ26)。ステツプ27ではエンジン30とクラ
ツチ31の回転数差N−N1の経時的変化が第4
設定値y1以下否かを判別し、ノーの場合ステツ
プ26,27を繰返し、イエスの場合ステツプ2
8に進む。なお、ステツプ25でノーの場合もス
テツプ28に進む。このステツプ28に適した時
点でエンジン30とクラツチ31の回転数差N−
N1の経時的変化はほぼ第12図に斜線で示す領
域内に入り、クラツチ31を半クラツチ状態より
シヨツクを伴うことなく、かつ、過度に時間を取
ることなく接状態に切換える条件が整うため、ク
ラツチ31エアシリンダ42のエア圧を現状にホ
ールドする。この後、コントロールユニツト52
のCPU66はエンジン30とクラツチ出力軸4
4の回転数差が規定値(たとえばN−N1=
10rpm程度)以下か否かを判別し、ノーの間はス
テツプ22乃至ステツプ29のループを繰返し、
イエスの時点T2でステツプ30に進む。ここで
は排気用電磁弁50をコントロールユニツト52
により全開させクラツチミートを行なう。この
後、即ち、エアシリンダ42が不作動となつた後
CPU66はクラツチ31のすべり率としての
(エンジンとクラツチの回転数差)/(エンジン
回転数)を算出し、この値を規定値と比較し、規
定値以下ではリターンし、規定値以上ではステツ
プ32に進む(ステツプ31)。ステツプ32で
はクラツチ摩耗量が大であるとの判断よりクラツ
チ摩耗ランプ76に対しクラツチ摩耗警告信号と
しての点灯制御信号をアウトプツトポート74お
よび図示しない駆動回路を介して出力し、点灯さ
せる。
このようにして発進処理が完了した後は、クラ
ツチ31の断接制御間に変速機32ギヤ位置切換
制御を行ない自動変速走行状態となる。
したがつて、クラツチの断接制御及び変速機の
ギヤ位置切換制御が自動的に行なわれるようにな
るばかりか、始動する度、または発進する度にそ
の時点でのクラツチ板41の摩耗量に対応した半
クラツチ寸前位置(LE点)を検出記憶するよう
にしたので、常にクラツチ31を断から半クラツ
チ状態に正確に導くことが可能となり円滑なクラ
ツチ断接動作を得ることかできる。
〔考案の効果〕
以上のようにこの考案によれば、クラツチの断
接操作を運転者が行なう必要なく、クラツチ及び
変速機を目標変速段に対応して自動的に作動制御
することができる。また、エンジンの始動時及び
車両の発進時またはその何れか一方において随時
半クラツチ位置を検出し、この検出位置データに
基づいた適切なクラツチ移動量によりクラツチ板
を移動制御するようにしたので、例えばクラツチ
板が大きく摩耗するような場合でも、その摩耗量
を人為的に点検する必要なく、常時確実な半クラ
ツチ動作が得られるようになり、円滑なクラツチ
段接制御を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係る自動変速装
置を示す概略構成図、第2図は上記自動変速装置
のシフトパターンを示す図、第3図乃至第5図は
上記自動変速装置の制御プログラムを示すフロー
チヤート、第6図は上記制御プログラムの実行に
用いられるアクセル負荷信号/時間に対応するデ
ユーテイ比のデータテーブルを示す概略図、第7
図乃至第9図はそれぞれ上記制御プログラムの選
択変速段区分において最適変速段を求める際に用
いられる車速−基本変速段、エンジン負荷−第1
補正値、エンジン回転数−第2補正値の各データ
テーブルの一例を示す概略図、第10図はクラツ
チエア圧の経時変化の一例を示す図、第11図は
エンジンおよびクラツチ出力軸の各回転数の経時
変化の一例を示す図、第12図はエンジンとクラ
ツチ出力軸の回転数差の経時変化を制御すべき領
域の一例を示す図である。 30……エンジン、31……クラツチ、32…
…変速機、42……エアシリンダ、43a……ク
ラツチストロークセンサ、46……エア室、47
……エア通路、49……給気用電磁弁、50……
排気用電磁弁、51……ギヤシフトユニツト、5
2……コントロールユニツト、55……変速段選
択スイツチ、56……ギヤ位置スイツチ、70…
…エア圧スイツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車両のエンジンと変速機との間に設けられるク
    ラツチの断接動作とその断接動作間の変速機のギ
    ヤ位置切換動作とを自動的に制御する自動変速装
    置において、 上記クラツチのストローク量を検出するストロ
    ーク検出手段と、 同検出手段の検出値を記憶する記憶手段とを備
    え、 エンジンの始動時又は車両の発進時の少なくと
    も一方で、上記ストローク検出手段により上記ク
    ラツチが完全接続状態に達したときのストローク
    量を検出し、同検出値から予め設定された所定値
    だけ減少した値を上記クラツチの半クラツチ開始
    又はその直前の値として上記記憶手段に記憶する
    ことを特徴とする自動変速装置。
JP1984153130U 1984-03-16 1984-10-12 Expired JPH0444441Y2 (ja)

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DE19853546634 DE3546634C2 (de) 1984-03-16 1985-03-15 Steuereinrichtung f}r ein automatisches Getriebe eines Kraftfahrzeuges
DE3590104A DE3590104C2 (ja) 1984-03-16 1985-03-15
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58174749A (ja) * 1982-04-06 1983-10-13 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機の変速シヨツク軽減装置
JPS596432A (ja) * 1982-07-02 1984-01-13 Diesel Kiki Co Ltd クラツチ制御装置

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