JPH06171399A - 自動変速装置 - Google Patents

自動変速装置

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JPH06171399A
JPH06171399A JP5213983A JP21398393A JPH06171399A JP H06171399 A JPH06171399 A JP H06171399A JP 5213983 A JP5213983 A JP 5213983A JP 21398393 A JP21398393 A JP 21398393A JP H06171399 A JPH06171399 A JP H06171399A
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JP
Japan
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clutch
engine
gear position
signal
shift
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JP5213983A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Tateno
敏昭 立野
Shigeki Fukushima
滋樹 福島
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は変速時の所用時間を過度に長くする
こと無くスムーズな変速フィーリングが得られる自動変
速装置を提供することにある。 【構成】クラッチ31を断接させるエアシリンダ42
と、変速信号を出力する変速段設定手段としてのコント
ロールユニット52と、ギアシフトユニット51と、ギ
ア位置センサ56と、エンジン回転センサ39と、クラ
ッチ回転センサ45と、エンジンの回転を増減操作する
電磁アクチュエータ38と、各センサの検出出力及び変
速信号を受け、目標変速段と変速機32のギア位置とが
同一でないとクラッチ31を遮断操作し、ギア位置を目
標変速段に合わせ、エンジン0の回転をクラッチ出力軸
44の回転に合わせ、その後、クラッチを接続するよう
エアシリンダ42と電磁アクチュエータ38とギアシフ
トユニット51との作動を制御するコントロールユニッ
ト52とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチェンジレバーの切換操
作により変速信号を発し、この変速信号に基づき作動す
るアクチュエータを用い、クラッチの断接作動、変速機
のギヤ位置の切換という変速操作を行なわせる自動変速
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チェンジレバーユニットを運転者
が手動により切換操作し、得られた変速信号をコントロ
ールボックスが処理し、所定の作動信号をギヤシフトユ
ニットに出力し、ギヤシフトユニットが空気圧で作動す
る倍力装置を用い変速機を切換作動させるという、いわ
ゆるフィンガータッチコントロール用ギヤシフトユニッ
トが知られており、たとえばその一例が実開昭57−1
44735号公報や実願昭57−138832号の明細
書および図面に開示されている。この種装置は変速機の
切換操作力が小さくなることにより運転者の変速操作に
よる疲労を低減できる。
【0003】しかし、変速時に行なうクラッチの断接操
作はこれを別途運転者自身が行なう必要がある。このた
め、従来の摩擦クラッチとギヤ式変速機とに流体圧で作
動するアクチュエータをそれぞれ取付け、チェンジレバ
ーの切換により発する変速信号に基づき両アクチュエー
タを介してクラッチを断接作動させると共にギヤ式変速
機を切換え作動させ、クラッチおよび変速機の各作動を
自動的に行なわせることが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クラッ
チの作動を単純に自動化すると変速時にショックが生じ
る問題があり、また、ショックの発生を抑制するとため
にクラッチの接合速度を遅くすると変速時の空走時間が
長くなったりクラッチの早期摩耗を招く問題がある。
【0005】このため、本発明は変速時の所用時間を過
度に長くすること無くスムーズな変速フィーリングが得
られる自動変速装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、車両のエンジンと変速機との間のクラ
ッチを断接させるアクチュエータを駆動制御するクラッ
チ操作手段と、運転者の操作または車両の走行状態に対
応して設定される目標変速段に対応する変速信号を出力
する変速段設定手段と、上記変速機の噛合態様を上記変
速信号に基づき目標変速段に切換えるギア位置切換手段
と、上記変速機のギア位置に対応したギア位置信号を出
力するギア位置センサと、上記エンジンの回転数信号を
出力する回転センサと、上記クラッチの出力軸の回転数
信号を出力するクラッチ回転センサと、上記エンジンの
回転を増減操作するエンジン操作手段と、上記各センサ
の検出出力及び上記変速信号を受け、上記目標変速段と
変速機のギア位置とが同一でないことを検知すると、上
記クラッチを遮断操作してから変速機のギア位置を目標
変速段に合わせ、続いて上記エンジンの回転を上記クラ
ッチの出力軸の回転に合わせ、その後、上記クラッチを
接続するよう上記クラッチ操作手段と上記エンジン操作
手段と上記ギア位置切換手段との作動を制御する変速制
御手段とを有したことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、目標変速段と変速機のギア位
置とが同一でないことを検知すると、クラッチ断接操作
してから変速機のギア位置を目標変速段に合わせるの
で、自動的に目標変速段が達成され、続いてエンジン操
作手段の作動を制御してエンジンの回転をクラッチの出
力軸の回転に合わせるので、応答性良くエンジンとクラ
ッチの回転を合わせることが出来る。そして、その後に
上記クラッチを接続するので、ショックの発生は効果的
に抑制され、スムーズな変速フィーリングが得られる。
【0008】
【実施例】図1には本発明の一実施例としての自動変速
装置を示した。この装置はディーゼルエンジン(以後単
にエンジンと記す)30と、これの回転力をクラッチ3
1を介して受ける変速機32とにわたり取付けられる。
エンジン30はエンジン回転の1/2の回転速度で回転
する入力軸33を備えた燃料噴射ポンプ(以後単に噴射
ポンプと記す)34を取付けており、このポンプのラッ
ク35には電磁アクチュエータ38が連結される。な
お、入力軸33にはエンジン回転数信号を発するエンジ
ン回転センサ39が対設される。クラッチ31は、通常
時において、フライホイール40にクラッチ板41を図
示しない周知の挟持手段により圧接させる。不作動より
クラッチ断作動に入ると、アクチュエータとしてのエア
シリンダ42が図示しない挟持手段を解除方向へ作動さ
せ、クラッチ31は接方向aより断方向bに移動する
(図1には断状態を示した)。
【0009】なお、このクラッチには後述するクラッチ
の断接状態をオン、オフ作動により検出するクラッチエ
アセンサ70が取付けられるが、場合により、これに代
えてクラッチ断接センサ43を直接クラッチ31に対設
してもよく、両者を選択使用する様に並設しても良い。
しかもクラッチ31の出力軸44にはクラッチ回転数信
号を発するクラッチ回転数センサ45が対設される。エ
アシリンダ42内のエア室46からはエア通路47が延
出形成され、これが高圧エア源としてのエアタンク48
に連結する。エア通路47の途中には作動エアを断続す
る開閉手段としての電磁式のカット弁49が取付けら
れ、更に、エア室46を大気開放するためのデューティ
弁50が取付けられる。なお、エアシリンダ42には内
部エア圧が規定値以上(クラッチが断となる値)になる
とオン信号を出力するエアセンサ70が、また、エアタ
ンク48には内部エア圧が規定値以下になるとオン信号
を出力するエアセンサ72がそれぞれ取付けられる。
【0010】変速機32内のギヤ位置を切換えるには、
図3に示すシフトパターンに対応した変速位置にチェン
ジレバー54を操作することにより、変速段選択スイッ
チ55を切換え、得られる変速信号に基づきギヤ位置切
換手段としてのギヤシフトユニット51を操作し、シフ
トパターンに対応した目標変速段にギヤ位置を切換える
ものである。ここでRはリバース段をN,1,2,3は
指定変速段を、Dは選択変速段を示しており、Dレンジ
を選択すると後述する最適変速段決定処理により2速乃
至5速(図8参照)が車速等により決定される。ギヤシ
フトユニット51はミッションコントロールユニット
(以後単にコントロールユニットと記す)52からの作
動信号により作動する複数個の電磁バルブ(1つのみ示
した)53と、このバルブを介してエアタンク48から
高圧の作動エアが供給されて変速機の図示しないセレク
トフォークやシフトフォークを作動せしめるパワーシリ
ンダを有し、上記電磁バルブに与えられる作動信号によ
りパワーシリンダを操作し、セレクト方向次いでシフト
方向の順で変速機32の噛合態様を変えるよう作動す
る。更にギヤシフトユニット51にはギヤ位置を検出す
るギヤ位置センサとしてのギヤ位置スイッチ56が対設
され、このスイッチからのギヤ位置信号はコントロール
ユニット52に出力される。
【0011】更に、変速機の出力軸57には車速信号を
発するセンサ58が対設される。更に、アクセルペダル
37にはその回転量に応じた抵抗変化を電圧値として生
じさせ、これをA/D変換器59でデジタル信号化し出
力する負荷センサ60が取付けられる。ブレーキペダル
61にはこれが踏込まれた時ハイレベルのブレーキ信号
を出力するブレーキセンサ62が取付けられる。フライ
ホイール40にはその外周のリングギヤに適時噛合いエ
ンジン30をスタートさせるスタータ63が取付けら
れ、そのスタータリレー64はコントロールユニット5
2に接続される。なお、符号65はコンロールユニット
52とは別途に車両に取付けられると共に車両の各種制
御を行なうエンジンコントロールユニットを示してお
り、図示しない各センサよりの入力信号を受けエンジン
30の駆動制御等を行なう。このエンジンコントロール
ユニット65はエンジン操作手段としての噴射ポンプ3
4の電磁アクチュエータ38に作動信号を与え、燃料増
減操作によりエンジン回転数の増減を制御できるもので
ある。なお、エンジンコントロールユニット65はコン
トロールユニット52からのエンジン回転増減信号とし
ての出力信号を受けると、これを優先して取り入れ、こ
の出力信号に応じてエンジン回転数を増減させることが
できる。
【0012】コントロールユニット52は自動変速装置
に専用されるマイクロコンピュータからなり、マイクロ
プロセッサ(以後単にCPUと記す)66、メモリ67
および入出力信号処理回路としてのインターフェース6
8とで構成される。インターフェース68のインプット
ポート69には上述の変速段選択スイッチ55、ブレー
キセンサ62、負荷センサ60、エンジン回転センサ3
9、クラッチ回転数センサ45、ギヤ位置スイッチ5
6、車速センサ58、クラッチ断接センサ43(クラッ
チの断接状態をエアセンサ70に代えて検出する時に用
いる)および両エアセンサ70,72より各出力信号が
入力される。一方、アウトプットポート74は上述のエ
ンジンコントロールユニット65、スタータリレー6
4、デューティ弁50、カット弁49および複数個の電
磁バルブ53に接続し、それぞれに出力信号を送出でき
る。なお、符号75はエアタンク48のエア圧が設定値
に達しない時図示しない駆動回路を介し出力を受け点灯
するウォーニングランプを示す。
【0013】更に、符号76はクラッチ摩耗量が規定値
を越えた時出力を受け点灯するクラッチ摩耗ランプを示
す。メモリ67は図11乃至図15にフローチャートと
して示したプログラムやデータを書込んだROM(読み
出し専用メモリ)と書込み読み出し兼用のRAMで構成
される。即ち、ROMにはプログラムの外に、負荷信号
の値に対応したデューティ比αを予めデータテーブル
(図4参照)として記憶させておき、適時、テーブルル
ックアップを行なって該当する値を読み出すのに使用さ
れる。更に、上述の変速段選択スイッチ55は変速信号
としてのセレクト信号およびシフト信号を出力するが、
この両信号の一対の組合わせに対応した変速段位置を予
めデータテーブルとしてROMに記憶させておき、コン
トロールユニット52がこのセレクトおよびシフト信号
を受けた際テーブルルックアップを行なって該当する出
力信号をギヤシフトユニットの各電磁バルブ53に出力
し、変速信号に対応した目標変速段にギヤ位置を合わせ
る。しかもギヤ位置スイッチ56からのギヤ位置信号は
変速完了により出力され、セレクトおよびシフト信号に
対応した各ギヤ位置信号が全て出力されたか否かを判別
し、噛合適あるいは否の信号を発するのに用いる。
【0014】更に、ROMには、選択変速段(D)区分
に目標変速段がある時、車速、負荷およびエンジン回転
の各信号に基づき、最適変速段を決定するためのデータ
テーブルをも記憶させておく。この一例は図8、図9、
図10に示されている。コントロールユニット52は車
速に対応した基本変速段Dを第1のテーブルルックア
ップにより読み出し、次に、第2のテーブルルックアッ
プにより定常域Aにエンジン負荷があると補正をせず、
それにより大、小により1段のシフトダウンあるいはシ
フトアップに相当する第1補正値(D)を読み取る。
次に、第3テーブルルップアップにより、定常域Bにエ
ンジン回転数があると補正をせず、それより大、小によ
り1段のシフトアップあるいはシフトダウンに相当する
第2補正値[D]を読み取る。(D)区分における制
御では、この第2補正値に対応する変速段を最適変速段
として決定し、これを目標変速段とみなす。
【0015】ここでコントロールユニット52及びエン
ジンコントロールユニット65は図2に示すように、変
速段設定手段A1と変速制御手段A2との機能を有す
る。
【0016】すなわち、ここでは変速段設定手段A1と
して、運転者の操作に応じて変速段選択スイッチ55か
ら出力される指定変速段信号か、または車両の走行状態
に応じて、基本変速段Dを求め、これを第1、第2補
正値(D)で処理し最適変速段を求め、これらより目
標変速段を設定し、同目標変速段に対応する変速信号を
出力する。更に、変速制御手段A2として、ギア位置信
号を出力するギヤ位置スイッチ56、エンジンの回転数
信号を出力するエンジン回転センサ39、クラッチの回
転数信号を出力するクラッチ回転センサ45、クラッチ
エアセンサ70等の各センサの検出出力及び変速信号を
受け、エンジン回転数信号が停止域内にあるのに加え目
標変速段と変速機のギア位置とが同一でないことを検知
すると、クラッチ31を遮断操作してから変速機32の
ギア位置を目標変速段に合わせ、続いてエンジン30の
回転をクラッチの出力軸44の回転に合わせ、その後、
クラッチを接続するようエアシリンダ42と電磁アクチ
ュエータ38とギヤシフトユニット51との作動を制御
する。
【0017】ここで、図11乃至図15に従って自動変
速装置の制御処理の説明を行う。プログラムがスタート
するとコントロールユニット52はエンジン停止割込の
無い限り始動処理に入る。そして始動処理完了の後、車
速信号を入力させ、その値が規定値(例えば2Km/h
乃至3Km/h)以下では発進処理を、以上では変速処
理を行なう。ただしエンジン回転数信号がエンスト回転
数としての設定値を下回った場合、クラッチ31を断
(オフ)つようカット弁49にオン信号をデューティ弁
50にオフ信号を出力する。
【0018】図12により始動処理を説明する。エンジ
ン回転数信号を入力させ、その値がエンジンの停止域内
にあるか否かステップ1(以後図中においてはステップ
をSとして示す)で調べ、エンジン停止時にイエスに進
む。チェンジレバー位置とギヤ位置が同じか否か、即
ち、変速信号とギヤ位置信号が同じとなり、変速段選択
スイッチ55で指示した目標変速段(ここでDレンジの
場合、予め最大変速比であるたとえば2速と設定してお
く)に変速機32のギヤ位置が整列しているかを判別し
(ステッフ2)、イエスでスタータリレー64に図示し
ない駆動回路を介し出力し、図示しないスタータスイッ
チを操作することによりスタータ63を回せる状態にす
る(ステップ3)。目標変速段をニュートラルとした場
合にエンジンがかかると更にエア圧スイッチ72の検出
信号が設定値を上回っているか否かを調べ(ステップ
5)、イエスでリターンする。エア圧がない時はエアタ
ンク48が規定のエア圧になるまで待ちステップ5を完
了する。
【0019】一方、目標変速段が高変速比(低変速段)
にセットされているに於いてもこの目標変速段と変速機
32のギヤ位置が一致しているとスタータ始動可とな
る。この場合車輪がスタータで回転されることとなり、
例えば、緊急脱出移動を必要とする際に有効利用でき
る。ステップ2でノーの場合、エア圧が有無を調べ(ス
テップ6)、ノーの場合ウォーニングランプ75に出力
信号を発し(ステップ7)、イエスの場合あるいは外部
よりエア補給によりイエスに復帰した場合クラッチ31
を断つようアウトプットポート74を介しカット弁49
にオン信号を、デューティ弁50にオフ信号をそれぞれ
出力する(ステップ8)。クラッチ断の間にギヤシフト
ユニット51は目標変速段に対応する出力信号をアウト
プットポート74を介し受け、正常に働き、ギヤ位置が
目標変速段に合わされる(ステップ9)。この後デュー
ティ弁50にアウトプットポート74を介し所定時限の
みオン出力がなされ、即ち、エア室46が大気開放され
クラッチミートがなされる(ステップ10)。このステ
ップ2より6,8,9,10のループは目標変速段にギ
ヤ位置が整列するまで繰返される。
【0020】次に図13(a),(b)により発進処理
を説明する。始動処理完了後車速信号を読取り、これが
設定値を下回っていると発進処理に入る。まず、コント
ロールユニット52はクラッチ断接信号を選択的にイン
プットポート69を介し読取り、クラッチ接信号を受け
ているとノーへ進める(ステップ11)。ステップ12
でCPU66はクラッチ31を断(オフ)すべくカット
弁49にオン信号を出力し、クラッチをオフにする。ス
テップ11よりイエスに進むと、チェンジレバー位置と
ギヤ位置が同じか否かのステップ2と同様の判別をし
(ステップ13)、ノーの場合、ステップ14でギヤ位
置を目標変速段に合わせるというステップ9と同じ制御
をする。ステップ13よりイエスに進むと、目標変速段
に達したギヤ位置がニュートラルか否かを変速信号より
読取り、イエスではステップ11に戻り、ノーではステ
ップ16へ進む(ステップ15)。ここではアクセル踏
込量としての負荷信号値が規定値(運転者が発進の意志
を示す程度の低い値い)を上回ったか否かを判別し、ノ
ーの場合ステップ11,13,15,16を繰返し、イ
エスの場合、クラッチエア圧、即ち、エア圧スイッチ7
0の出力信号に対応するエア圧をタンク圧P0より規定
値P1にまで下げる(ステップ17)。
【0021】次に、アクセル位置としての負荷信号値を
検出し(ステップ18)、この値に該当するデューティ
比αを図4のデータテーブルを用いて読み取る(ステッ
プ19)。得られた最適デューティ比αのパルス信号は
デューティ弁50に出力され、エア室46のクラッチエ
ア圧は図5に示すように時間経過に従い所定のレベルで
ゆっくり低下し、クラッチは徐々に断より半クラッチ状
態に近づく(ステップ20)。コントロールユニット5
2はこの時点でエンジン回転数信号の入力を続けるよう
インプットポート69に選択信号を出しており、このエ
ンジン回転数信号に基づく経時的なエンジン回転数値が
メモリ67内のRAMに順次記憶処理され、そのピーク
点M(図6中に一例を示した)を演算処理し、ピーク点
Mを判別するまではノーに進みステップ18,19,2
0,21を繰返し、判別するとステップ22に進む。な
お、ここでピーク点Mはエンジン回転がクラッチ出力軸
44の回転として伝達され始めることにより、ダウンを
するために生じる。
【0022】ピーク値Mを検出した時点T1より、デュ
ーティ弁50はオンのままホールドする。つまり、エア
圧を一定に保ったまま回転数差をチェックしている。コ
ントロールユニット52はインプットポート69にエン
ジン回転数信号に加えクラッチ出力軸44のクラッチ出
力軸回転数信号とを入力するよう選択信号を出力する。
そしてエンジンとクラッチの回転数差(図6に(N−N
1)として示した)を所定時間毎に算出し、その回転数
差の経時的変化が第1設定値X1(図7参照)以下(経
時的変化がゼロの場合に図7に一点鎖線で示す水平線と
なるものとする)か否かを判別する(ステップ22)。
イエスの場合、コントロールユニット52はデューティ
弁50をオンしてエア室46のエアを抜きクラッチを徐
々につなげる(ステップ23)。この後、エンジンとク
ラッチの回転数差の経時的変化が第2設定値X2(X1
<X2)以上か否かを判別し、ノーの場合ステップ23
に戻り、エンジンとクラッチ出力軸の回転数差を一定に
保つループを繰返す。
【0023】一方、ステップ22でノーに進むと、エン
ジンとクラッチの回転数差の経時的変化が第3設定値y
2(X2<y2)以上か否かを判別する(ステップ2
5)。イエスの場合、デューティ弁50をオフとして遮
断し、カット弁49にオン信号を適量出力し、クラッチ
を断方向に適量戻す(ステップ26)。ステップ27で
はエンジンとクラッチの回転数差の経時的変化が第4設
定値y1以下か否かを判別し、ノーの場合ステップ2
6,27を繰返し、イエスの場合ステップ28に進む。
なお、ステップ25でノーの場合もステップ28に進
む。このステップ28に達した時点でエンジンとクラッ
チの回転数差の経時的変化はほぼ図7に斜線で示す領域
内に入り、クラッチ31を半クラッチ状態よりショック
を伴うことなく、かつ、過度に時間を取ることなく接状
態に切換える条件を整うため、クラッチ31のエア圧を
現状にホールドする。
【0024】この後、コントロールユニット52はエン
ジンとクラッチ出力軸の回転数差が規定値(たとえばN
−N1=10rpm程解)以下か否かを判別し、ノーの
間はステップ22乃至ステップ29のループを繰返し、
イエスの時点T2でステップ30に進む。ここではデュ
ーティ弁50を全開させクラッチミートを行なう。この
後、即ち、エアシリンダ42が不作動となった後コント
ロールユニット52はクラッチのすべり率としての(エ
ンジンとクラッチの回転数差)/(エンジン回転数)を
算出し、この値を規定値と比較し、規定値以下ではリタ
ーンし、規定値以上ではステップ32に進む(ステップ
31)。ステップ32ではクラッチ摩耗量が大であると
の判断よりクラッチ摩耗ランプ76に対しクラッチ摩耗
信号としてのオン信号をアウトプットポート74および
図示しない駆動回路を介し出力し、点灯処理する。
【0025】次に図14および図15により変速処理を
説明する。始動処理完了後、コントロールユニット52
は車速信号を読取り、これが設定値を上回っていると変
速処理に入る。まずインプットポート69に選択信号を
与え、ブレーキ信号があるか否かを調べ(ステップ3
3)、イエスの場合、更に、クラッチ接信号があるか否
かを調べ(ステッフ34)、イエスの場合リターンす
る。このように、急ブレーキ操作時にクラッチ接状態で
あれば後述の変速操作を一時阻止することになる。
【0026】一方、ステップ33およびステップ34で
ノーに進む場合、即ち、急ブレーキ操作がなく、あるい
は急ブレーキ時でもクラッチ断の時は共にステップ35
に進む。ここでは変速信号を読み取り、これがN,1,
2,3の指定変速段の区分か、Dの選択変速段の区分
か、リバース段の区分かの判断をする。指定変速区分の
場合、チェンジレバー位置とギヤ位置が同じか否かのス
テップ2と同様の判別をし(ステップ36)、イエスで
リターンし、ノーでステップ37に進む。ここでは変速
信号に応じた目標変速段N,1,2,3の内の一つであ
り、変速前の現在の変速段が選択変速段(D)でこれか
らのシフトダウンに相当するか否かを判別する。イエス
の場合、アウトプットポート74を介し、カット弁49
に所定時間オン信号を出力し、クラッチ断操作をし(ス
テップ38)、更に、現状のエンジン回転を保持すべ
く、アウトプットポート74、エンジンコントロールユ
ニット65を介し、電磁アクチュエータ38に出力し、
エンジン回転のオーバーランの防止操作をする(ステッ
フ39)。そして変速前の変速段より1段のシフトダウ
ンに当る変速段を算出し、その変速段に対応した出力信
号をギヤシフトユニットの各電磁バルブ53に出力しギ
ヤ位置を合わせる(ステップ40)。
【0027】この後コントロールユニット52はエンジ
ンとクラッチ出力軸44の各回転信号を読み取ると共
に、クラッチ出力軸44の回転にエンジン回転数を合わ
せるようエンジンコントロールユニット65を介し、電
磁アクチュエータ38にエンジン回転増減信号としての
出力信号を出力し、回転合わせ操作をする(ステップ4
1)。この後、アウトプットポート74を介し、デュー
ティー弁50に所定時間オン信号を出力し、クラッチ接
操作をする(ステップ42)。ステップ33,35乃至
ステップ42からなるループは1段毎のシフトダウン処
理毎に1回リターンし、最終的に目標変速段にギヤ位置
が合わされた時点でステップ36より直接リターンする
ループに入る。一方、ステップ37でノーに進むと、ま
ず、ステップ38と同様のクラッチ断操作をする(ステ
ップ43)。この後、コントロールユニット52は変速
前の現変速段と変速信号に対応する目標変速段を比べシ
フトアップか否かを判別する(ステップ44)。イエス
の場合、アウトプットポート74、マイクロコンピュー
タ65を介し電磁アクチュエータ38に出力し、エンジ
ン回転数を規定のアイドリング回転数に戻す操作をする
(ステップ45)。そしてギヤ位置を指定変速段として
のN,1,2,3の内の一つである目標変速段に直接合
わせるようアウトフップポート74を介し各電磁バルブ
53に出力する(ステップ46)。この後ステップ41
に戻りクラッチ出力軸にエンジンの回転を合わせクラッ
チ接を行なう。なお、ステップ44でノーの場合、即
ち、D以外からのシフトダウンの場合、ステップ39と
同様のエンジン回転ホールドを行ない(ステップ4
7)、ステップ46に戻る。
【0028】次いでにステップ35で選択変速(D)区
分の場合、まず、コントロールユニット52は車速信
号、負荷信号およびエンジン回転数信号をそれぞれイン
プットホート69の働きで入力させ、(ステープ48,
49,50)、車速信号より基本変速段D(図8参
照)、負荷信号より第1補正値(D)(図9参照)、
エンジン回転数信号より第2補正値[D](図10参
照)を求め、この区分において目標変速段とみなされる
最適変速段を決定する(ステップ51)。この後、最適
変速段にギヤ位置が合っているか否かのステップ2と同
様の判別をし(ステップ52)、イエスでリターンし、
ノーの場合ステップ43にジャンプし、クラッチ断接間
にギヤ位置を目標変速段に合わせるというステップ4
3,44,45,(47),46,41,42の処理を
済ませリターンする。
【0029】次に、ステップ35でリバース段区分の場
合、まずコントロールユニット52は目標変速段として
のリバース段にギヤ位置が合っているか否かの判別をス
テップ2と同様に行い(ステップ53)、イエス、即
ち、現在バック作動中の場合でリターンし、ノーの場合
は誤操作の場合であり、ステップ38と同様のクラッチ
断操作をし(ステップ54)、ステップ45と同様のエ
ンジン回転をアイドリング回転数に戻す操作をする(ス
テップ55)。更に、ギヤ位置をニュートラルに戻すべ
くアウトプットポート74を介し各電磁バルブ53に出
力し(ステップ56)、変速ミスを知らせるウォーニン
グランプ(図示せず)の点灯処理をする(ステップ5
7)。この後、ステップ41および42と同様のクラッ
チとエンジンの回転合わせ操作と、クラッチ接操作を順
次行なう(ステップ58,59)。ここでは前進走行中
に目標変速段としてリバース段が選ばれた場合ミスシフ
トを知らせると共にギヤ位置をニュートラルに合わせる
操作をすることになる。上述の処においてシフトパター
ンとしてR,1,2,3,Dの5つのレンジを有したも
のを示したが、これに限定されるものではなく、たとえ
ば第2の選択変速段D2を設けてもよい。この場合、ス
テップ35の区分操作を4区分操作に代え、かつ、ステ
ップ48乃至52の一連の操作と同様の操作を第4の区
分の選択時に行なうよう構成すればよい。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、変速機
のギア位置を自動的に目標変速段に合わせ、続いてエン
ジンの回転をクラッチの出力軸の回転に合わせるので、
応答性良くエンジンとクラッチの回転を合わせることが
出来、その後に上記クラッチを接続するので、ショック
の発生は効果的に抑制され、変速時の所用時間を過度に
長くすることがなく、スムーズな変速フィーリングが得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての自動変速装置の概略
全体構成図である。
【図2】図1の自動変速装置に用いるコントロールユニ
ット及びエンジンコントロールユニットの機能ブロック
図である。
【図3】図1の自動変速装置に用いるシフトパターン図
である。
【図4】図1の自動変速装置に用いる負荷信号/デュー
ティ比のデータテーブルの特性線図である。
【図5】図1の自動変速装置のクラッチエア圧の経時変
化の一例を示す線図である。
【図6】図1の自動変速装置のエンジンおよびクラッチ
出力軸の各回転数の経時変化の一例を示す線図である。
【図7】図1の自動変速装置のエンジンとクラッチ出力
軸の回転数差の経時変化を制御すべき領域の一例を示す
線図である。
【図8】図1の自動変速装置で最適変速段を求める際用
いる基本変速段━車速のデータテーブル概念図である。
【図9】図1の自動変速装置で最適変速段を求める際用
いる第1補正値━エンジン負荷のデータテーブル概念
図、
【図10】図1の自動変速装置で最適変速段を求める際
用いる第2補正値━エンジン回転数の各データテーブル
概念図
【図11】図1の自動変速装置に用いる制御プログラム
中のメインルーチンのフローチャートである。
【図12】図1の自動変速装置に用いる制御プログラム
中の始動ルーチンのフローチャートである。
【図13】(a)は同上自動変速装置に用いる制御プロ
グラム中の発進ルーチンの前部フローチャート、(b)
は後部フローチャートである。
【図14】図1の自動変速装置に用いる制御プログラム
中の変速ルーチンの主要部フローチャートである。
【図15】図1の自動変速装置に用いる制御プログラム
中の変速ルーチンの一部フローチャートである。
【符号の説明】
30 エンジン 32 変速機 31 クラッチ 38 電磁アクチュエータ 39 回転センサ 42 エアシリンダ 43 クラッチ断接センサ 44 クラッチの出力軸 45 クラッチ回転センサ 46 エア室 55 変速段選択スイッチ 51 ギアシフトユニット 49 カット弁 50 デューティ弁 52 コントロールユニット 53 電磁バルブ 56 ギア位置センサ 58 車速センサ 60 負荷センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のエンジンと変速機との間のクラッチ
    を断接させるアクチュエータを駆動制御するクラッチ操
    作手段と、 運転者の操作または車両の走行状態に対応して設定され
    る目標変速段に対応する変速信号を出力する変速段設定
    手段と、 上記変速機の噛合態様を上記変速信号に基づき目標変速
    段に切換えるギア位置切換手段と、 上記変速機のギア位置に対応したギア位置信号を出力す
    るギア位置センサと、 上記エンジンの回転数信号を出力する回転センサと、 上記クラッチの出力軸の回転数信号を出力するクラッチ
    回転センサと、 上記エンジンの回転を増減操作するエンジン操作手段
    と、 上記各センサの検出出力及び上記変速信号を受け、上記
    目標変速段と変速機のギア位置とが同一でないことを検
    知すると、上記クラッチを遮断操作してから変速機のギ
    ア位置を目標変速段に合わせ、続いて上記エンジンの回
    転を上記クラッチの出力軸の回転に合わせ、その後、上
    記クラッチを接続するよう上記クラッチ操作手段と上記
    エンジン操作手段と上記ギア位置切換手段との作動を制
    御する変速制御手段とを有したことを特徴とする自動変
    速装置。
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