JPH0238131Y2 - - Google Patents

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JPH0238131Y2
JPH0238131Y2 JP1984057517U JP5751784U JPH0238131Y2 JP H0238131 Y2 JPH0238131 Y2 JP H0238131Y2 JP 1984057517 U JP1984057517 U JP 1984057517U JP 5751784 U JP5751784 U JP 5751784U JP H0238131 Y2 JPH0238131 Y2 JP H0238131Y2
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sensor
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、車両の速度に応じて変速機のギヤ
位置をクラツチの断接制御と共に自動的に切換制
御する自動変速装置に関する。
従来、チエンジレバーユニツトを運転者が手動
により操作し、得られた変速信号をコントロール
ボツクスが処理し、所定の作動信号をギヤシフト
ユニツトに出力し、このギヤシフトユニツトが空
気圧で作動する倍力装置を用い変速機を切換作動
させるという、所謂、フインガータツチコントロ
ール用ギヤシフトユニツトが知られており、例え
ばその一例が実願昭57−144735号公報や実願昭57
−138832号の明細書および図面に開示されてい
る。このような装置は、変速機の切換操作力が小
さくることにより運転者の変速操作による疲労を
低減できるが、変速時におけるクラツチの断接操
作は運転者自身が行なう必要がある。
この考案は上記のような問題点に鑑みなされた
もので、クラツチの断接操作を運転者自身が行な
う必要がなく、クラツチおよび変速機を自動的に
作動させることができるようになる自動変速装置
を提供することを目的とする。
以下図面によりこの考案の一実施例を説明す
る。
第1図はその自動変速装置を示すもので、この
装置はデイーゼルエンジン(以後単にエンジン)
30と、これの回転力をクラツチ31を介して受
ける変速機32とにわたり取付けられる。エンジ
ン30はエンジン回転の1/2の回転速度で回転す
る入力軸33を備えた燃料噴射ポンプ(以後単に
噴射ポンプと記す)34を取付けており、このポ
ンプのラツク35には電磁アクチユエータ38が
連結される。なお、入力軸33にはエンジン回転
数信号を発するエンジン回転センサ39が対設さ
れる。クラツチ31は、通常フライホイール40
にクラツチ板41を図示しない周知挾持手段によ
り圧接させ、アクチユエータとしてのエアシリン
ダ42が不作動より作動に入ると図示しない挾持
手段が解除方向に作動され、クラツチ31は接方
向aより断方向bに移動する(第1図には断状態
を示した)。このクラツチにはクラツチの断接状
態を検出するクラツチ断接センサ43を設けても
よい。しかもクラツチ31の出力軸44にはクラ
ツチ回転数信号を発するクラツチ回転数センサ4
5が対設される。エアシリンダ42内のエア室4
6からはエア通路47が延出形成され、これが高
圧エア源としてのエアタンク48に連結する。エ
ア通路47の途中には作動エアを断続する開閉弁
としての電磁式の給気弁49が取付けられ、更
に、エア室46を大気開放するための排気用電磁
弁50が取付付けられる。なお、エアシリンダ4
2およびエアタンク48には内部エア圧検出用の
エア圧スイツチ70,72が取付けられ、70は
クラツチ断に対応する規定値以上のエア圧力を検
出し、また、72は規定値以下のエア圧力を検出
する。変速機32内のギヤ位置を切換えるには、
第2図に示すシフトパターンに対応した変速位置
にチエンジレバー54を操作することにより、変
速段選択スイツチ55を切換え、得られる変速信
号に基づきギヤ位置切換手段としてのギヤシフト
ユニツト51を操作し、シフトパターンに対応し
た目標変速段にギヤ位置を切換えるものである。
ここでRはリバース段をN,1,2,3は指定変
速段を、Dは選択変速段を示しており、Dレンジ
を選択すると後述の最適変速段決定処理により2
速乃至5速が車速等により決定される。ギヤシフ
トユニツト51はコントロールユニツト52から
の制御信号により作動する複数個の電磁バルブ
(1つのみ示した)53と、このバルブを介して
エアタンク48から高圧の作動エアが供給されて
変速機の図示しないセレクトフオークやシフトフ
オークを作動せしめるパワーシリンダを有し、上
記電磁バルブに与えられる制御信号によりパワー
シリンダを操作し、セレクト方向次いでシフト方
向の順で変速機32の噛合態様を変えるよう作動
する。更にギヤシフトユニツト51にはギヤ位置
を検出するギヤ位置スイツチ56が対設され、こ
のスイツチからのギヤ位置信号はコントロールユ
ニツト52に出力される。このような変速機の出
力軸57には車速信号を発するセンサ58が対設
される。更に、アクセルペダル37にはその回動
量に応じた抵抗変化を電圧値として生じさせ、こ
れをA/D変換器59でデジタル信号化し出力す
るアクセル負荷センサ60が取付けられる。ブレ
ーキペダル61にはこれが踏込まれた時ハイレベ
ルのブレーキ信号を出力するブレーキセンサ62
が取付けられる。フライホイール40にはその外
周のリングギヤに適時噛合いエンジン30をスタ
ートさせるスタータ63が取付けられ、そのスタ
ータリレー64はコントロールユニツト52に接
続される。なお、符号65はコントロールユニツ
ト52とは別途に車両に取付けられると共に車両
の各種制御を行なうエンジンコントローラを示し
ており、図示しない各センサより入力信号を受け
エンジン30の駆動制御等を行なう。このエンジ
ンコントローラ65は噴射ポンプ34の電磁アク
チユエータ38に制御信号を与え、燃料増減操作
によりエンジン回転数の増減を制御できるもので
ある。なお、エンジンコントローラ65はコント
ロールユニツト52からのエンジン回転増減信号
としての出力信号を優先して受けることができ、
この出力信号に応じてエンジン回転数を増減させ
ることができる。
コントロールユニツト52は自動変速装置に専
用されるマイクロコンビユータからなり、マイク
ロプロセツサ(以後単にCPUと記す)66、メ
モリ67および入力信号処理回路としてのインタ
ーフエース68とで構成される。インターフエー
ス68のインプツトポート69には上述の変速段
選択スイツチ55、ブレーキセンサ62、アクセ
ル負荷センサ60、エンジン回転センサ39、ク
ラツチ回転数センサ45、ギヤ位置スイツチ5
6、車速センサ58、クラツチ断接センサ43お
よび両エアセンサ70,72より各センサ出力信
号が入力される。一方、アウトプツトポート74
は上述のエンジンコントローラ65、スタータリ
レー64、排気用電磁弁50、給気用電磁弁49
および複数個の電磁バルブ53に接続し、それぞ
れに制御信号を送出できる。なお、符号75はエ
アタンク48のエア圧が設定値に達しない時図示
しない駆動回路を介し出力を受け点灯するウオー
ニングランプを示す。更に、符号76はクラツチ
摩耗量が規定値を越えた時出力を受け点灯するク
ラツチ摩耗ランプを示す。また、この自動変速装
置にはブレーキフエイルセンサ77を設ける。こ
のブレーキフエイルセンサ77は、制動装置の作
動用オイルの漏れやブレーキライニングの摩耗に
より生じるエアマスタシリンダの異常なストロー
ク量及び作動用オイルの圧力を検出し、制動装置
の故障を判断するもので、そのセンサ出力信号は
上記各センサと同様にしてインターフエース68
のインプツトポート69に入力される。メモリ6
7は第3図乃至第7図にフローチヤートとして示
したプログラムやデータゆ書込んだROM(読み
出し専用メモリ)と書込み読み出兼用のRAMで
構成される。即ち、ROMにはプログラムの外
に、アクセル負荷信号の値に対応したデユーテイ
比αを予めデータテーブル(第8図参照)として
記憶させておき、適時、テーブルルツクアツプを
行なつて該当する値を読み出す。更に、上述の変
速段選択スイツチ55は変速信号としてのセレク
ト信号およびシフト信号を出力するが、この両信
号の一対の組合わせに対応した変速段位置を予め
データテーブルとして記憶させておき、このセレ
クトおよびシフト信号を受けた際テーブルルツク
アツプを行なつて該当する制御信号をギヤシフト
ユニツト51の各電磁バルブ53に出力し、変速
信号に対応した目標変速段にギヤ位置を合わせ
る。しかもギヤ位置スイツチ56からのギヤ位置
信号は変速完了により出力され、セレクトおよび
シフト信号に対応した各ギヤ位置信号が全て出力
されたか否かを判別し、噛合適あるいは否の信号
を発するのに用いる。更に、ROMには、選択変
速段D区分に目標変速段がある時、車速、アクセ
ル負荷およびエンジン回転の各センサ信号に基づ
き、最適変速段を決定するためのデータテーブル
をも記憶させておく。この一例を第9図,第10
図,第11図に示しており、車速に対応した基本
変速段Dxを第1のテーブルルツクアツプにより
読み出し、次に、第2のテーブルルツクアツプに
より定常域Aにエンジン負荷があると補正をせ
ず、それより大,小により1段のシフトダウンあ
るいはシフトアツプに相当する第1補正値Dxを
読み取る。次に、第3テーブルルツクアツプによ
り、定常域Bにエンジン回転数があると補正をせ
ず、それより大,小により1段のシフトアツプあ
るいはシフトダウンに相当する第2補正値Dxを
読み取る。D区分における制御では、この第2補
正値に対応する変速段を最適変速段として決定
し、これを目標変速段とみなす。
ここで第3図乃至第7図に従つて自動変速装置
の作用の説明を行う。
プログラムがスタートするとコントロールユニ
ツト52はエンジン停止割込の無い限り始動処理
に入る。そして始動処理完了の後、車速信号を車
速センサ58から入力し、その値が規定値(例え
ば2Km/h乃至3Km/h)以下では発進処理を、
以上では変速処理を行なう。ただしエンジン回転
センサ39からのエンジン回転数信号がエンスト
回転数としての設定値を下回つた場合、クラツチ
31を断(オフ)つようコントロールユニツト5
2から給気用電磁弁49にオン(開)制御信号
を、排気用電磁弁50にオン(閉)制御信号を供
給する。
次に、第4図により始動処理を説明する。エン
ジン回転センサ39からエンジン回転数信号を入
力し、その値がエンジンの停止域内にあるか否か
ステツプ1(以後図中においてはステツプをSと
して示す)で調べ、エンジン停止時にイエスに進
む。ここでチエンジレバー54の位置とギヤ設定
位置とが同じか否か、即ち、変速段選択スイツチ
55からの変速信号とギヤ位置スイツチ56から
のギヤ位置信号とが同じとなり、変速段選択スイ
ツチ55で指示した目標変速段(ここでDレンジ
の場合、予め最大変比であるたとえば2速と設定
しておく)に変速機32のギヤ位置が整列してい
るかを判別し(ステツプ2)、イエスでスタータ
リレー64に図示しない駆動回路を介して駆動信
号を供給し、図示しないスタータスイツチを操作
することによりスタータ63を回せる状態にする
(ステツプ3)。チエンジレバー54により目標変
速段をニユートラルNとした場合にエンジンがか
かると更にエア圧スイツチ72の検出信号が設定
値を上回つているか否かを調べ(ステツプ5)、
イエスでリターンする。エア圧がない時はエアタ
ンク48が規定のエア圧に上昇するまで待ちステ
ツプ5を完了する。一方、目標変速段や高変速比
のようにセツトされている場合でも、目標変速段
と変速機32のギヤ位置が一致しているとスター
タ63始動可能となる。この場合、車輪がスター
タで回転される。また、上記ステツプ2でノーの
場合、エア圧の有無を調べ(ステツプ6)、ノー
の場合ウオーニングランプ75に点灯制御信号を
供給し(ステツプ7)、イエスの場合あるいは外
部よりエア補給によりイエスに復帰した場合クラ
ツチ31を断つようアウトプツトポート74を介
し給気用電磁弁49にオン(開)制御信号を、排
気用電磁弁50にオン(閉)制御信号をそれぞれ
供給する(ステツプ8)。このクラツチ断の間に
ギヤシフトユニツト51は目標変速段に対応する
変速制御信号をコントロールユニツト52のアウ
トプツトポート74を介して入力し、変速機32
のギヤ位置を目標変速段に合わせる(ステツプ
9)。この後排気用電磁弁50にアウトプツトポ
ート74を介して所定時間のみオフ(開)制御信
号が供給され、即ち、エアシリンダ42のエア室
46が大気開放されクラツチミートがなされる
(ステツプ10)。このステツプ2より6,8,
9,10のループは目標変速段にギヤ位置が整列
するまで繰返される。
次に第5図により発進処理を説明する。始動処
理完了後車速センサ58より車速信号を読取り、
これが設定値を下回つていると発進処理に入る。
まず、コントロールユニツト52のCPU66は
クラツチ断接センサ43またはエア圧スイツチ7
0によりクラツチ断接信号を選択的にインプツト
ポート69を介して読取り、クラツチ接信号を受
けているとノーへ進める(ステツプ11)。ステ
ツプ12でCPU66はクラツチ31を断(オフ)
すべく給気用電磁弁49にオン(開)制御信号を
供給し、クラツチ31をオフにする。ステツプ1
1よりイエスに進むと、チエンジレバー位置とギ
ヤ位置とが同じか否かのステツプ2と同様の判別
をし(ステツプ13)、ノーの場合、ステツプ1
4でギヤ位置を目標変速段に合わせるというステ
ツプ9と同じ制御をする。ステツプ13よりイエ
スに進むと、目標変速段に達したギヤ位置がニユ
ートラルNか否かを変速段選択スイツチ55から
の変速信号より読取り、イエスではステツプ11
に戻り、ノーではステツプ16へ進む(ステツプ
15)。ここではアクセル踏込量としてのアクセ
ル負荷信号値が規定値(運転者が発進の意志を示
す程度の低い値)以上か否かを判別し、ノーの場
合ステツプ11,13,15,16を繰返し、イ
エスの場合、クラツチエアシリンダ42のエア
圧、即ち、エア圧スイツチ70の出力信号に対応
するエア圧をエアタンク48のタンク圧P0より
規定値P1にまで下げる(ステツプ17)。次にア
クセル位置としての負荷信号値をアクセル負荷セ
ンサ60より検出し(ステツプ18)、この値に
該当するデユーテイ比αを第8図のデータテーブ
ルを用いて読み取る(ステツプ19)。得られた
最適デユーテイ比αのパルス制御信号はコントロ
ールユニツト52から排気用電磁弁50に出力さ
れ、エア室46のクラツチエア圧は、第12図に
示すように時間経過に従い所定のレベルでゆつく
り低下し、クラツチ31は徐々に断より半クラツ
チ状態に近づく(ステツプ20)。OPU66はこ
の時点でエンジン回転センサ39によるエンジン
回転数信号の入力を続けるようインプツトポート
69に選択信号を出力し、このエンジン回転数信
号に基づく経時的なエンジン回転数値がメモリ6
7内のRAMに順次記憶処理され、そのピーク点
M(第13図中に一例を示した)を演算処理し、
ピーク点Mを判別するまではノーに進みステツプ
18,19,20,21を繰返し、判別するとス
テツプ22に進む。なお、ここでピーク点Mはエ
ンジン30の回転がクラツチ出力軸44の回転と
して伝達され始めることにより、ダウンをするた
めに生じるものである。
このように、ピーク点Mを検出した時点T1よ
り、排気用電磁弁50をオン(閉)制御のまま保
持する。そして、CPU66はインプツトポート
69に対してエンジン回転センサ39からのエン
ジン回転数信号に加えクラツチ回転数センサ45
よりクラツチ出力軸44のクラツチ出力軸回転数
信号を入力するよう選択信号を出力する。そして
エンジン30とクラツチ31の回転数差(第13
図に、N−N1として示した)を所定時間毎に算
出し、その回転数差N−N1の経時的変化が第1
設定値x1(第14図参照)以下か否かを判別する
(ステツプ22)。イエスの場合、コントロールユ
ニツト52のCPU66は排気用電磁弁50をオ
フ制御(開)してエア室46の圧縮エアを開放
し、クラツチ31を徐々につなげる(ステツプ2
3)。この後、エンジン30とクラツチ31の回
転数差N−N1の経時的変化が第2設定値x2(x1
<x2)以上か否かを判別し、ノーの場合ステツ
プ23に戻り、エンジン30とクラツチ出力軸4
4の回転数差N−N1を一定に保つループを繰返
す。一方、ステツプ22でノーに進むと、エンジ
ン30とクラツチ31の回転数差N−N1の経時
的変化が第3設定値y2(x2<y2)以上か否かを判
別する(ステツプ25)。イエスの場合、給気用
電磁弁49にオン(開)制御信号を適量供給し、
クラツチ31を断方向aに適量戻す(ステツプ2
6)。ステツプ27ではエンジン30とクラツチ
31の回転数差N−N1の経時的変化が第4設定
値y1以下か否かを判別し、ノーの場合ステツプ
26,27を繰返し、イエスの場合ステツプ28
に進む。なお、ステツプ25でノーの場合もステ
ツプ28に進む、このステツプ28に達した時点
でエンジン30とクラツチ31の回転数差N−
N1の経時的変化はほぼ第14図に斜線で示す領
域内に入り、クラツチ31を半クラツチ状態より
シヨツクを伴うことなく、かつ、過度に時間を取
ることなく接状態に切換える条件が整うため、ク
ラツチ31エアシリンダ42のエア圧を現状にホ
ールドする。この後、コントロールユニツト52
のCPU66はエンジン30とクラツチ出力軸1
1の回転数差が規定値(たとえばN−N1=
10rpm程度)以下か否かを判別し、ノーの間はス
テツプ22乃至ステツプ29のループを繰返し、
イエスの時点T2でステツプ30に進む。ここで
は排気用電磁弁50をコントロールユニツト52
により全開させクラツチミートを行なう。この
後、即ち、エアシリンダ42が不作動となつた後
CPU66はクラツチ31のすべり率としての
(エンジンとクラツチの回転数差)/(エンジン
回転数)を算出し、この値を規定値と比較し、規
定値以下ではリターンし、規定値以上ではステツ
プ32に進む(ステツプ31)。ステツプ32で
はクラツチ摩耗量が大であるとの判断よりクラツ
チ摩耗ランプ76に対しクラツチ摩耗警告信号と
しての点灯制御信号をアウトプツトポート74お
よび図示しない駆動回路を介して出力し、点灯さ
せる。
次に第6図および第7図により変速処理を説明
する。始動処理完了後、コントロールユニツト5
2のCPU66は車速センサ58から車速信号を
読取りこれが設定値を上回つていると変速処理に
入る。まずインプツトポート69に指定信号を与
え、ブレーキフエイルセンサ77からブレーキ故
障信号があるか否かを調べ(ステツプ33a)、
ノーの場合、次に、ブレーキセンサ62からブレ
ーキ信号があるか否かを調べる(ステツプ33
b)。このステツプ33bにおいてイエスの場合、
更にクラツチ断接センサ43またはエア圧スイツ
チ70からクラツチ接信号があるか否かを調べ
(ステツプ34)イエスの場合リターンする。こ
のように、急ブレーキ操作時にクラツチ接状態で
あれば後述の変速操作を一時阻止することにな
る。一方、ステツプ33bおよびステツプ34で
ノーに進む場合、即ち、急ブレーキ操作がなく、
あるいは急ブレーキ時でもクラツチ断の時は共に
ステツプ35に進む。ここでは変速段選択スイツ
チ55からの変速信号を読み取り、これがN,
1,2,3の指定変速段の区分か、Dの選択変速
段の区分か、Rはリバース段の区分かの3区分に
分別する。指定変速段区分の場合、チエンジレバ
ー54の設定位置と変速機32のギヤ位置とが同
じか否かの上記ステツプ2と同様の判別をし(ス
テツプ36)、イエスでリターンし、ノーでステ
ツプ37に進む。ここでは変速段選択スイツチ5
5からの変速信号に応じた目標変速段がN,1,
2,3の内の一つであり、変速前の現在の変速段
が選択変速段Dで、の選択変速段Dからのシフト
ダウンに相当するか否かを判別する。イエスの場
合、コントロールユニツト52のアウトプツトポ
ート74を介し、給気用電磁弁49に所定時間オ
ン(開)制御信号を供給し、クラツチ断操作をす
る(ステツプ38)。更に、現状のエンジン回転
を保持すべく、コントロールユニツト52はアウ
トプツトポート74を介してエンジンコントロー
ラに擬似アクセル信号を供給し、電磁アクチユエ
ータ38を作動させる。これにより、エンジン回
転のオーバランの防止操作をする(ステツプ3
9)。そして変速前の変速段より1段のシフトダ
ウンに相当する変速段を算出し、その変速段に対
応した変速制御信号をギヤシフトユニツト51の
各電磁バルブ53に供給し変速機32のギヤ位置
を切換制御する。(ステツプ40)。この後エンジ
ン30とクラツチ出力軸44の各回転信号をエン
ジン回転センサ39およびクラツチ回転数センサ
58から読み取ると共に、クラツチ出力軸44の
回転にエンジン回転数を合わせるよう、コントロ
ールユニツト52のアウトプツトポート74から
エンジンコントローラ65に擬似アクセル信号を
供給し、電磁アクチユエータ38にエンジン回転
増減信号としての制御信号を供給して回転合わせ
操作をする(ステツプ41)。この後、コントロ
ールユニツト52は、排気用電磁弁50に所定時
間オン(開)制御信号を供給し、クラツチ接操作
する(ステツプ42)。この後ステツプ33b,
35乃至ステツプ42からなるループは1段毎の
シフトダウン信理毎に1回りし、最終的に目標変
速段にギヤ位置が合わされた時点でステツプ36
より直接リターンするループに入る。
一方、上記ステツプ33aにおいてイエス、つ
まり、ブレーキフエイルセンサ77によつて制動
装置の故障が検出された場合には、上記ステツプ
38にジヤンプし、以後ステツプ42まで上記と
同様のシフトダウン制御が行なわれるようにな
る。この場合、ステツプ33a,38乃至ステツ
プ42からなるループは1段毎のシフトダウン処
理毎に1回りし、最終的にブレーキ故障時の所定
変速段、1速(1et)にギヤ位置が合うまで繰り
返しシフトダウン制御されるようになる。
次に、上記ステツプ37において、ノーと判定
された場合には、まず、ステツプ38と同様のク
ラツチ断操作をする(ステツプ43)。この後、
CPU66は変速前の現変速段と変速段選択スイ
ツチ55からの変速信号に対応する目標変速段と
を比べシフトアツプか否かを判別する(ステツプ
44)。イエスの場合、コントロールユニツト5
2のアウトプツトポート74からエンジンコント
ローラ65に擬似アクセル信号を供給し、電磁ア
クチユエータ38を駆動制御して、エンジン回転
数を規定のアイドリング回転数に戻す操作をする
(ステツプ45)。そして変速機32のギヤ位置を
指定変速段としてのN,1,2,3の内の一つで
ある目標変速段に直接合わせるよう、コントロー
ルユニツト52はギヤシフトユニツト51の各電
磁バルブ53に対して変速制御信号を供給する
(ステツプ46)。この後上記ステツプ41に戻り
クラツチ出力軸44にエンジン30の回転を合わ
せクラツチ接制御を行なう。なお、ステツプ44
でノーの場合、即ち、D以外からのシフトダウン
の場合、ステツプ39と同様のエンジン回転ホー
ルドを行ない(ステツプ47)、ステツプ46に
戻る。
次にステツプ35で選択変速段D区分の場合、
まず、CPU66は車速センサ58、アクセル負
荷センサ60およびエンジン回転センサ39から
車速信号、負荷信号およびエンジン回転数信号を
それぞれインプツトポート69を介して入力し、
(ステツプ48,49,50)、車速信号より基本
変速段Dx(第9図参照)、アクセル負荷信号より
第1補正値Dx(第10図参照)、エンジン回転数
信号より第2補正値Dx(第11図参照)を求め、
この区分において目標変速段とみなされる最適変
速段を決定する(ステツプ51)。この後、最適
変速段に変速機32のギヤ位置が合つているか否
かを上記ステツプ2と同様にして判別し(ステツ
プ52)、イエスでリターンする。そして、ノー
の場合、ステツプ43にジヤンプし、クラツチ断
接操作間にギヤ位置を目標変速段に合わせるとい
うステツプ43,44,45,(47),46,4
1,42の処理を済ませリターンする。
次に、ステツプ35でリバース段R区分の場
合、まずCPU66は目標変速段としてのリバー
ス段Rに変速機32のギヤ位置が合つているか否
かの判別を上記ステツプ2と同様に行い(ステツ
プ53)、イエス、即ち、現在バツク作動中の場
合でリターンする。また、ノーの場合、即ち、誤
操作の場合、上記ステツプ38と同様のクラツチ
断操作をし(ステツプ54)、ステツプ45と同
様にしてエンジン回転をアイドリング回転数に戻
すべくコントロールユニツト52によりエンジン
コントローラ65を介して電磁アクチユエータ3
8を駆動制御する。さらに、ギヤシフトユニツト
51の電磁バルブ53を制御して変速機32のギ
ヤ位置をニユートラルNに戻し(ステツプ56)、
変速ミスを知らせるウオーニングランプ(図示せ
ず)の点灯制御をする(ステツプ57)。この後
上記ステツプ41および42と同様のクラツチ3
1とエンジン30の回転合わせ操作と、クラツチ
接操作を順次行なう(ステツプ58,59)。こ
こでは前進走行中に目標変速段としてリバース段
が選ばれた場合ミスシフトを知らせると共にギヤ
位置をニユートラルNに合せる操作をすることに
なる。
したがつて、運転者により選択される変速段に
応じて、クラツチ31の断接制御および変速機3
2のギヤ位置切換制御が自動的に行なわれるよう
になるばかりでなく、変速機32のシフトダウン
制御およびブレーキ故障時におけるエンジンブレ
ーキ用のシフトダウン制御を、その目標となる変
速段まで1段ずつ下降させるようにしたので、例
えばDレンジから1速へシフトダウンする場合で
も、急激なエンジンブレーキが掛かることなく、
車速を除々に低下することができる。
尚、上記実施例においてシフトパターンとして
R,1,2,3,Dの5つのレンジを有したもの
を示したが、これに限定されるものはなく、たと
えば第2の選択変速段D2を設けてもよい。この
場合、ステツプ35の区分操作を4区分操作に代
え、かつ、ステツプ48乃至52の一速の操作と
同様の操作を第4の区分の選択時に行なうよう構
成すればよい。
以上のようにこの考案によれば、クラツチの断
接操作を運転者が行なう必要なく、クラツチおよ
び変速機を目標変速段に対応して自動的に作動制
御することができる。また、この自動変速装置で
は、チエンジレバーにより選択変速段から指定変
速段にシフトダウン操作されると、給気用電磁弁
を開制御し且つエンジンの回転数を保持し、さら
に変速機を1段シフトダウンした後にエンジンの
回転数をクラツチの回転数に合わせてクラツチを
接続する操作を変速機のギヤ位置が指定変速段と
なるまで繰返しシフトダウンし、また、ブレーキ
フエイルセンサによりブレーキ故障を検出した時
にも、同様に第1速となるまで繰返しシフトダウ
ンするため、シフトダウン毎にエンジンの回転数
が高くなり、急激なエンジンブレーキを防止しな
がら高い制動力を得ることができるので、より高
い安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係る自動変速装
置を示す概略構成図、第2図は上記自動変速装置
のシフトパターンを示す図、第3図乃至第7図は
上記自動変速装置の制御プログラムを示すフロー
チヤート、第8図は上記制御プログラムの実行に
用いられるアクセル負荷信号/時間に対応するデ
ユーテイ比のデータテーブルを示す概略図、第9
図乃至第11図はそれぞれ上記制御プログラムの
選択変速段区分において最適変速段を求める際に
用いられる車速−基本変速段、エンジン負荷−第
1補正値、エンジン回転数−第2補正値の各デー
タテーブルの一例を示す概略図、第12図はクラ
ツチエア圧の経時変化の一例を示す図、第13図
はエンジンおよびクラツチ出力軸の各回転数の経
時変化の一例を示す図、第14図はエンジンとク
ラツチ出力軸の回転数差の経時変化を制御すべき
領域の一例を示す図である。 30……エンジン、31……クラツチ、32…
…変速機、42……エアシリンダ、46……エア
室、47……エア通路、49……給気用電磁弁、
50……排気用電磁弁、51……ギヤシフトユニ
ツト、52……コントロールユニツト、55……
変速段選択スイツチ、56……ギヤ位置スイツ
チ、77……ブレーキフエイルセンサ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車両のエンジンとクラツチを介して接続される
    変速機と、 上記クラツチを断接させるアクチユエータと、 このアクチユエータのエア室に作動エアを導入
    する通路に設けた給気用電磁弁と、 上記エア室のエアを大気開放する排気用電磁弁
    と、 上記変速機のギヤ位置を検出するギヤ位置セン
    サと、 上記変速機の噛合状態を切換えるギヤ位置切換
    手段と、 車速を検出する車速センサと、 エンジン回転数を検出するエンジン回転センサ
    と、 クラツチ回転数を検出するクラツチ回転センサ
    と、 アクセルペダルの回動量を検出するアクセルセ
    ンサと、 上記車速センサとエンジン回転センサとアクセ
    ルセンサとからの検出信号に応じて最適変速段を
    決定し上記変速機を自動的に変速させる選択変速
    段か、指定された変速段に上記変速機を変速させ
    る指定変速段かを選択するチエンジレバーと、 上記給気用電磁弁を開制御し上記変速機を目標
    変速段に変速すべく上記ギヤ位置切換手段に変速
    信号を出力した後上記排気用電磁弁を開制御する
    コントロールユニツトと、 ブレーキの故障を検出するブレーキフエイルセ
    ンサとを具備し、 上記コントロールユニツトは、上記チエンジレ
    バーが選択変速段から指定変速段に操作された場
    合に、上記給気用電磁弁を開制御すると共に上記
    エンジン回転センサにより検出されるエンジンの
    回転数を保持し、更に上記変速機を1段シフトダ
    ウンした後に上記エンジン回転数を上記クラツチ
    回転センサにより検出されるクラツチ回転数に合
    わせて該クラツチを接続する操作を該変速機のギ
    ヤ位置が上記指定変速段となるまで繰返しシフト
    ダウンし、また上記ブレーキフエイルセンサがブ
    レーキ故障を検出した場合に、上記給気用電磁弁
    を開制御すると共に上記エンジン回転数を保持
    し、更に上記変速機を1段シフトダウンした後に
    上記エンジン回転数を上記クラツチ回転数に合わ
    せて上記クラツチを接続する操作を上記変速機の
    ギヤ位置が第1速となるまで繰返しシフトダウン
    する変速下降切換制御手段を備えたことを特徴と
    する自動変速装置。
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DE19853590104 DE3590104T (de) 1984-03-16 1985-03-15 Getriebeautomatik für Fahrzeuge
DE3590104A DE3590104C2 (ja) 1984-03-16 1985-03-15
DE19853546634 DE3546634C2 (de) 1984-03-16 1985-03-15 Steuereinrichtung f}r ein automatisches Getriebe eines Kraftfahrzeuges
US06/807,897 US4732246A (en) 1984-03-16 1985-03-15 Automatic transmission apparatus for vehicle
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57177450A (en) * 1981-04-25 1982-11-01 Aisin Warner Ltd Oil-hydraulic controlling method of automatic speed- changer and a device for the same

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57177450A (en) * 1981-04-25 1982-11-01 Aisin Warner Ltd Oil-hydraulic controlling method of automatic speed- changer and a device for the same

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