JPH0444120Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、天板上にコンピユータの端末機や電
話機等の電気機器を載置した際に、それらのコー
ド類を、体裁よく処理しうるようにしたコーナー
机に関するものである。

〔従来の技術〕

天板上に載置した電気機器のコード類の配線機
能を有する机は公知であるが、これらの机は、天
板が方形の通常のもの（以下角型机という）であ
る。

一方、事務所等においては、２個の角型机を、
例えば窓際や壁に沿つて直角に配置した場合、角
部に生ずる空間を有効に利用するため、コーナー
机が設置されることがある。

〔考案が解決しようとする課題〕

このような場合、コーナー机の天板上に各種の
電気機器を載置し、隣接する左右の角型机を使用
する人が、共用することが多いので、コーナー机
にはコード類が集中する。

しかし、従来のコーナー机は、電気機器の配線
について考慮されていないので、天板上や天板下
に、多数のコード類が雑然と露出して、見苦し
く、また過つて露出するコードに手足を引つ掛
け、機器を落下させて損傷することがある。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、コーナー机の天板の外角部にコード
挿通孔を穿設するとともに、これを、コード挿通
用切欠を切設したカバーで着脱自在に覆い、かつ
天板の下面に、前記コード挿通孔と連通する筒状
の天板支持用の脚柱を垂設し、この脚柱の側面上
部と下部に、コード出入口を設け、さらに天板の
下面外側縁部に、一端が脚柱上部のコード出入口
に近接するコード挿通用ダクトを設けることによ
り、上述の課題の解決を図つたものである。

〔作用〕

本考案のコーナー机は、天板上に載置した多数
の電気機器のコード類を、後角部のカバーの切欠
より、筒状の脚柱あるいはダクトを経て、隣接す
る机あるいは離間する機器本体に配線したり、脚
柱を経て、床に設けた電源コンセントに接続する
ことができ、コード類の余長部分は、脚柱あるい
はダクト内に収納しうるので、多数のコード類
は、殆んど外部に露呈せず、整然と体裁よく配線
することができる。

〔実施例〕

図面は、本考案の一実施例を示すもので、第２
図において、１は、本考案のコーナー机の天板、
２は、隣接する角型机の天板で、天板１には、照
明器具３と、コンピユータの端末機４と、２台の
電話機５が載置されている。

第１図に示すように、天板１の外角部には、第
１コード挿通孔６が、また天板１の外縁部両端
と、天板２の後縁には、第２コード挿通孔７が穿
設されている。

第１・第２両コード挿通孔６，７は、それぞ
れ、着脱自在の第１カバー８と第２カバー９で覆
われ、両カバー８，９には、コード挿通用切欠１
０が切設されている。

天板１の下面外角部には、第１コード挿通孔６
と挿通する角筒状の脚柱１１が垂設されている。

脚柱１１は、内側面が縦長に開口するように、
平板を屈曲して、同開口部を脚柱１１より短寸の
連結板１２で閉塞するようにしてビス１３止めす
るとともに、上下両端開口部に補強板１４を嵌設
して形成されている。連結板１２の直上と直下に
は、コード出入口１５が形成され、上方の補強板
１４の中央には、コード通過孔１６が切設され、
上方の補強板１４は、天板１に固着されている。

天板１の下面外側縁部には、内側面が開口する
チヤンネル状のダクト１７が止着され、ダクト１
７の一端は、脚柱１１の上端のコード出入口１５
に近接し、同じく他端上面に切設した切欠１８
は、上記第２コード挿通孔７の直下に位置してい
る。

天板２の下面外側縁部にも、上記同様のダクト
１９が止着され、天板１のダクト１７と連通して
いる。

天板１の両側端は、天板２の両端に適宜連結し
て支持させてもよく、また角型机と同様に脚を設
けてもよい。

上述のコーナー机において、天板１上の照明器
具３のコード２０ａは、第１カバー８の切欠１０
と、第１コード挿通孔６と、脚柱１１内を通過
し、脚柱１１下部のコード出入口１５を経て、床
のコンセント（図示省略）に接続されている。

天板１上の端末機４のコード２０ｂは、第１カ
バー８の切欠１０と、第１挿通孔６と、脚柱１１
上部のコード出入口１５と、第２図上方のダクト
１７，１９を通過して、コンピユータ本体（図示
省略）に接続されている。

天板１上の第２図左上方の電話機５のコード２
０ｃは、天板１の第２カバー９の切欠１０と、ダ
クト１７の左端と、第２図上方のダクト１９を通
過し、また第２図右下方の電話機５のコード２０
ｄは、天板１の第１カバー８の切欠１０と、第１
挿通孔６と、コード通過孔１６と、脚柱１１上部
のコード出入口１５と、第２図右方のダクト１
７，１９を通過して、事務所内の交換機（図示省
略）に接続されている。

上記コード２０ａ，２０ｂ，２０ｃ，２０ｄに
おいて、配線上長過ぎてたるんだ部分は、すべ
て、脚柱１１やダクト１７内に収容することがで
きる。また、脚柱１１やダクト１７には、十分な
余裕があるので、天板１上に、さらに他の電気機
器を載置しても、整然と体裁よく配線することが
できる。

隣接する角型机にダクト１９がない場合には、
コード類を、コーナー机の脚柱１１、あるいはダ
クト１７を経て、壁等に沿つて平机の後方を配線
すればよい。

図示を省略したが、必要に応じ、脚柱１１の下
部にコンセントを設けることもできる。

〔考案の効果〕

コーナー机には、通常、近くの人が共用する各
種の電気機器が載置されるが、本考案のコーナー
机は、天板の外角部を支持する筒状の脚柱と、天
板下面の外側縁部に設けたダクトにより、多数の
コード類を処理することができ、配線上たるんだ
余長のコード類は、脚柱やダクト内に収容しう
る。

従つて、必要最短限のコード類が外部に露呈す
るのみで、大変整然と体裁よく配線することがで
きる。

また、過つて露出するコードに手足を引掛け
て、機器を落下させ、損傷させる恐れもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案のコーナー机の要部分解斜視
図、第２図は、同じく使用中の状態を示す平面図
である。 １，２……天板、３……照明器具、４……コン
ピユータ端末機、５……電話機、６……第１コー
ド挿通孔、７……第２コード挿通孔、８……第１
カバー、９……第２カバー、１０……コード挿通
用切欠、１１……脚柱、１２……連結板、１３…
…ビス、１４……補強板、１５……コード出入
口、１６……コード通過孔、１７……ダクト、１
８……切欠、１９……ダクト、２０ａ，２０ｂ，
２０ｃ，２０ｄ……コード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ２個の机を直角に配置した際に、その角部に設
   けられるコーナー机であつて、天板の外角部にコ
   ード挿通孔を穿設するとともに、これを、コード
   挿通用切欠を切設したカバーで着脱自在に覆い、
   かつ天板の下面に、前記コード挿通孔と連通する
   筒状の天板支持用の脚柱を垂設し、この脚柱の側
   面上部と下部に、コード出入口を設け、さらに天
   板の下面外側縁部に、一端が脚柱上部のコード出
   入口に近接するコード挿通用ダクトを設けたこと
   を特徴とするコーナー机。