JP2011092441A - 脚及びこれを利用した天板付き家具 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャスタ付きの脚支柱に配線を通しても、キャスタと配線が絡まらず、また配線溝が配線を引っかけて配線が断線するなどの危険性なども克服した脚を提供する。
【解決手段】脚支柱1の下端側にキャスタ3を備えた脚Bであって、脚支柱1は、下端部1bにキャスタ取付部11bを有した支柱本体11と、この支柱本体11のうちキャスタ取付部11bから所定距離上方へ変位した位置Qより始まって当該支柱本体11の上端部11aにまで延びる配線溝12と、当該配線溝12に対して着脱可能なカバー2とを具備し、キャスタ取付部11bにキャスタ3を取り付けるとともに、支柱本体11にカバー2を装着した状態で配線溝12の上端部12aと下端部12bにそれぞれ配線出入口を開口させる構造とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、脚内配線構造を有した脚及びこれを利用した天板付き家具に関するものである。
天板付き家具における配線処理を適切に行うために、脚支柱の内部に配線溝を設けたものが知られている。
例えば、特許文献1は、脚支柱の上端面と下端部にキャップを設け、そのキャップ間に配線溝を開口させるとともに、配線溝にカバーを着脱できるようにしたテーブルの固定脚の構成を示している。
また、特許文献2は、脚支柱をアジャスタで高さ調整可能に支持し、そのアジャスタに向かって脚支柱に設けた配線溝に挿通した配線を引き出せるようにしたテーブルの固定脚の構成を示している。
実開平5−86235号公報 特開2006−102120号公報
ところで、脚支柱の下端部にキャスタを備えて移動可能としたテーブル等の天板付き家具においても、配線処理の便を向上させることが有効である点で事情は同じである。
しかしながら、このようなキャスタ付きの脚支柱に配線を通すためには、従来の構造を持つ脚とは異なる事情がある。例えば、脚に配線を通したままで天板付き家具を移動すると、キャスタと配線が絡まってスムーズな移動ができないばかりか、断線する恐れがある。また、配線溝が配線を引っ張ってしまうことにより、天板上に置かれて配線と接続されたPCなどの電気・電子機器が床に落下したり、やはり配線溝によって配線が断線してしまうなどの危険性がある。よって、キャスタ付きの脚支柱を用いて配線溝を備えるには、上記従来の配線溝を備えた脚支柱にはない工夫が必要である。
本発明は、このような課題を解決する構造の脚およびこれを利用した天板付き家具を提供することを目的とする。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の脚内配線構造を有する脚は、脚支柱の下端側にキャスタを備えたものであって、前記脚支柱は、下端部にキャスタ取付部を有した支柱本体と、この支柱本体のうち前記キャスタ取付部から所定距離上方へ変位した位置より始まって当該支柱本体の上端部にまで延びる配線溝と、当該配線溝に対して着脱可能なカバーとを具備し、前記キャスタ取付部にキャスタを取り付けるとともに、前記支柱本体にカバーを装着した状態で前記配線溝の上端部と下端部にそれぞれ配線出入口を開口させてなることを特徴とする。
このように、キャスタを備えた脚において、キャスタ取付部の上方に配線溝を設け、その配線溝の上端部と下端部とに配線出入口を開口させれば、キャスタの邪魔にならないように配線を引き回すことができる。
配線がキャスタに向かわないようにガイドするためには、下端側の配線出入口の開口付近に、配線溝内の配線を脚支柱の長手方向と異なる方向に案内する傾斜若しくは湾曲したガイド部を設けていることが好ましい。
配線に対してより適切なガイドをなすためには、ガイド部の傾斜方向もしくは開口端における接線方向が、キャスタの首振りに必要な動作空間と交わらないように設定していることが望ましい。
配線処理の便を有効に向上させるためには、支柱本体に被係り合い部を設定する一方、カバーを前記配線溝を塞ぐ方向に押圧することによって前記被係り合い部に係り合う係り合い部を具備してなるものにし、前記カバーに前記押圧方向と逆方向の引き剥がし力が作用することによって、前記係り合い部と前記被係り合い部との係り合い状態が解除されるように構成することが効果的である。
配線を有効に収納するとともに、カバーの引き剥がしを簡単にし、かつ配線にストレスが掛かることを防止するためには、支柱本体の配線溝の上下端部とカバーの長手方向の上下端部との間に配線出入口を形成していることが有効である。
配線の導出入方向によらず、配線にストレスが掛かることを防止するためには、少なくとも下端側の配線出入口が、配線溝の端部とカバーの長手方向の端部との間に略円形状に形成されていることも好都合である。
左右の弾性爪の間に配線空間を確保しつつ、カバーと配線溝との具体的な脱着構造を有効に実現するためには、係り合い部が、カバーの左右の縁部から配線溝に向かって延びる弾性爪であるとともに、被係り合い部が前記配線溝の内面における左右対応位置に設けた凹所であり、前記左右の弾性爪が互いに相離れる方向の弾性力によって前記凹所に係り合り、互いに相寄る方向の弾性変形によって前記凹所との係り合いを解除するように構成していることが有効である。
カバーに配線を引っかけた状態のままで、配線がカバーから食み出さない状態で配線溝に取付けるためには、カバーの係り合い部を利用し、カバーを支柱本体に装着する前の状態で配線をカバーの側縁から側方に食み出すことを規制する規制部を構成していることが適当である。
脚支柱の強度向上とともに、内部の配線整理のためには、配線溝内における溝幅方向の中央部に、支柱本体の長手方向に沿って延びる縦リブを形成していることが好ましい。
配線機能を損なうことなく、脚支柱の更なる強度向上を図るためには、支柱本体の長手方向に沿った間欠位置に当該長手方向と交叉する横リブを設け、この横リブの一部を切り欠いて配線溝の溝底を形成していることが望ましい。
カバー装着状態で端正な外観を確保するために、配線溝およびカバーを下に向かって先細り形状にし、装着後にカバーを配線溝に対して下方に微動させることによって、カバーの側縁と支柱本体の対応する開口縁とを密着させ得るようにしていることが有効である。
そして、上記の脚3本以上で天板を支持することにより天板付き家具を構成すれば、当該天板付き家具が基本的に天板と脚のみの簡易な構造であっても、配線機能を有効に付与することができる。
本発明は、以上説明した構成であるから、キャスタ取付部の上方に配線溝を設け、その配線溝の上端部と下端部とに配線出入口を開口させたので、キャスタの邪魔にならないように配線を引き回すことができる。その結果、脚に配線を通したままで天板付き家具を移動するような場合に、キャスタと配線が絡まることがなくなる。また、配線が引っ張られることで、天板上に置かれたPCなどの電気・電子機器が床に落下したり、配線が断線するなどの危険性も低減することができる。
本発明の一実施形態に係る脚を適用した天板付き家具の全体斜視図。 同実施形態に係るカバーと脚支柱の関係を示す斜視図。 同実施形態における配線溝とキャスタとの関係を示す一部破断した側面図 同実施形態の配線溝内における縦リブと横リブの関係を示す断面図 同実施形態における弾性爪と凹所との係わり合い構造を示す部分拡大図。 同実施形態においてカバーを装着した状態の脚を示す斜視図。 同脚を構成するキャスタとキャスタ取付部の関係を示す部分拡大斜視図。 同実施形態における脚受けブラケットを示す斜視図。 同実施形態においてカバーの取付時に裏側に配線を収めた状態を示す斜視図。 同実施形態において配線を配線溝に収めてカバーを装着した状態を示す斜視図。 同実施形態において配線装着時にカバーをスライドさせる様子を示す説明図。 同実施形態において、配線が引っかかることによって脚からカバーが引き剥がされる様子を示す斜視図。 本発明の他の実施形態を示す図3に対応した図。 本発明の更に他の実施形態を示す図4に対応した図。 本発明の上記以外の変形例を示す図。 本発明の更に上記以外の変形例を示す図。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
この実施形態の脚内配線構造を有する脚Bは、図1に示すように、天板Aの四隅下面を支持する位置に計4本配置されて、テーブル等の天板付き家具Tを構成する。
天板Aの四隅下面には脚受けブラケットA1を備えてあり、各脚Bはこの脚受けブラケットA1に固定されている。
各脚Bは、図2〜図7に示すように、脚支柱1と、カバー2と、キャスタ3とによって構成される。
脚支柱1は、図2(a)に示されるように、アルミダイキャスト製の支柱本体11を主体として構成されるもので、支柱本体11は、全体が鉛直下方に向かって略先細り形状をなし、脚支柱1の下端部1bにキャスタ取付部11bが設定されるとともに、さらに脚支柱1の上端部1aには、配線溝12側にやや食み出した状態で脚受けブラケット取付部11eが設けられている。そして、脚内配線構造を実現すべく、配線溝12を形成している。
配線溝12は、キャスタ取付部11bから所定距離上方へ変位した位置Qより始まって支柱本体11の上端部11aの位置Pまで延び、上方から下方に向かって先細り形状をなしているもので、支柱本体11の中身をえぐる状態で設けられている。
また、図3に示すように、配線溝12の下端部12b付近に、配線空間12xの配線Xを脚支柱1の長手方向と異なる方向に案内する傾斜したガイド部121が設けられている。このガイド部121の傾斜方向Cはキャスタ2の首振り動作に必要な空間Yと交わらないように設定してあり、開口端は略半円状をなしているものである。
そして、配線溝12における溝幅方向の中央には、図4に示すように、縦リブ122が縦断しており、支柱本体11の長手方向に沿った間欠位置には、縦リブ122と交叉する横リブ123が横断している。横リブ123は、配線空間12xが開口している側の縁部の一部を切り欠くことで、溝底123aの上方にまで配線空間12xが確保してある。この場合、配線空間12xは、縦リブ122の両側に二分され、配線Xの棲み分けが可能とされている。
また、支柱本体11の左右の側縁11c、11dにおける内面12yには、長手方向に沿った間欠位置に、被係り合い部である凹所124が矩形状に設けられている。より具体的には、配線溝12の上下端部近傍にそれぞれ1箇所と、配線溝12の長手方向中間部に2箇所の計4箇所に凹所124が設けられている。脚支柱1の成型時における型抜きの方向がカバー2を着脱する方向であるとすると、凹所124を設けるためにはスライド型を使う必要があるのが通例であるが、本実施形態では縦リブ122の高さを凹所124よりも内奥に在るように抑え、配線空間12x内に凹所124を切削するための回転刃の挿入しろを確保している。
一方、カバー2は、図2(b)に示されるように、配線溝12に沿って延び、全体が下方に向かって先細り形状をなす樹脂成型体で、カバー2の中央には、カバーリブ21が長手方向に縦断しており、カバー2の上下端部22a、22bはカバー中央に向かって略半円状にえぐった形状をなしている。そして、カバー2の側縁2a、2bから、係り合い部たる弾性爪24が、支柱本体11の側縁11c、11dに向かって突出しており、前記凹所124と係り合うように構成されている。
図5(a)に示すように、凹所124と係り合う弾性爪24の爪部24aは、凹所124の内壁124aに対してやや傾斜している。そして、カバー2を配線溝12へ装着する場合には、図5(c)→(b)→(a)の順番で弾性爪24が一時的に相寄る方向に弾性変形した後に復元して爪部24aが内壁124aに沿うように凹所124と係り合い、カバー2を配線溝12から引き剥がす場合には、今度は逆に図5(a)→(b)→(c)の順番で弾性爪24が一時的に相寄る方向に弾性変形して爪部24aが内壁124aから離脱することで弾性爪24と凹所124との係り合い状態を解除される。本実施形態で、凹所124の上下寸法は弾性爪24の上下寸法よりも若干大きく設定してある。
このような左右の弾性爪24、24の間も、図4(b)に示すカバー2の閉止状態で配線空間Zとしての利用が可能とされている。この弾性爪24は、カバー2を支柱本体11に装着する前の図9に示す状態で配線Xをカバー2の側縁2a、2bから側方に食み出すことを規制する規制部25としての役割も果たしている。
カバー2を配線溝12へ装着後には、図6に示すように、配線溝12の上下端部12a、12bとカバーの上下端部22a、22bとが対向する位置に配線出入口4、5が構成される。特に、下端側の配線出入口5は、図中矢印Vで示す水平方向からみて略円形状をなしている。
キャスタ3は、図3や図7に示すように、キャスタ本体31と、車輪32と、キャスタ取付軸33とによって構成され、脚支柱1のキャスタ取付部11bに取り付けられる。
キャスタ取付部11bは、下端に開口するシリンダ11fを備え、そのシリンダ11f内においてキャスタ取付軸33に圧縮される位置にバネ11eが組み込んであり、没入位置と突出位置の間でキャスタ3にダンパー作用を営ませることができる。キャスタ3はキャスタ取付軸33を回転中心として回動可能である。
図8に示すように、脚受けブラケットA1の裏面における配線出入口4の近傍には、釣り針状のフック6がネジ61によって取付けられており、このフック6に配線出入口4から引き出した配線Xを引っかけることで、配線Xの整理整頓の便を確保している。
次に、本実施形態の使用状態を説明する。図9に示すように、使用者が、図示しない指手で配線Xをカバー2の裏面2cに当てつつ、カバー2の上下端部22a、22bから配線Xを引き出した状態に当該カバー2を摘んで、配線溝12の開口に嵌め合わせ、図10に矢印Wで示すように配線溝12に向かってカバー2を押圧する。このとき、図4(a)→(b)に示すように弾性爪24と凹所124が係り合う。過剰な押し込みに対しては、カバーリブ21が支柱本体11の縦リブ122に突き当たってそれ以上の押し込みが規制され、カバー2の損傷や不当な嵌め合い状態が回避される。そして、前述のように凹所124の上下寸法は弾性爪24の上下寸法よりも若干大きく設定してあるため、仮に凹所124内のやや上側に嵌り合っても、そのままカバー2を配線溝12に対して下方に微動させることで、図11(a)→(b)に示すように、カバーの側縁2a、2bと対応する配線溝12の開口縁12c、12dとが密着する。この状態で、図10に示すように、カバー2の長さ分だけ配線Xを隠蔽し得る。
そして、図1や図12に示すように、例えば配線Xを電源ケーブルとすると、配線Xの先端にある電源コネクタX1が壁Dに設けられたコンセント差し込み口D1に接続された状態で使用者が天板付き家具Tを移動させようとした場合、配線Xがカバー2の配線出入口5に引っかかり、配線Xが、前述の押圧方向とは逆方向の引き剥がし力Fがカバー2の下端部22bに対して作用することで、カバー2が配線溝12から外れるようになる。特に、弾性爪24と凹所124とによる係り合い部の一つがカバー2の下端部22bの近傍にあり、その係り合い構造からしても、カバー2の剥離は比較的容易になされることになる。勿論、配線出入口5に指を挿し込んでカバー2の下端部22bを手前に引いても、カバー2の剥離を容易に行うことができる。これらの事情は、カバー2の上端部22a側においてもほぼ同様である。
以上のように、本実施形態の脚Bは、脚支柱1の下端側にキャスタ3を備えたものであり、前記脚支柱1は、下端部1aにキャスタ取付部11bを有した支柱本体11と、この支柱本体11のうち前記キャスタ取付部11bから所定距離上方へ変位した位置Qより始まって当該支柱本体11の上端部11bの位置Pにまで延びる配線溝12と、当該配線溝12に対して着脱可能なカバー2とを具備し、前記キャスタ取付部11bにキャスタ3を取り付けるとともに、前記支柱本体11にカバー2を装着した状態で前記配線溝12の上端部12aと下端部12bにそれぞれ配線出入口4、5を開口させたので、キャスタ2の邪魔にならないように配線Xを引き回すことができる。
この場合、下端側の配線出入口5の開口付近に、配線溝内12xの配線Xを脚支柱1の長手方向と異なる方向に案内する傾斜したガイド部121を設けているので、配線Xがキャスタ2に向かわないようにガイドすることができる。
特に、ガイド部121の傾斜方向Cが、キャスタ3の首振りに必要な動作空間Yと交わらないように設定しているために、配線Xに対してより適切なガイドをなすことができる。
また、支柱本体11に被係り合い部たる凹所124を設定する一方、カバー2を前記配線溝12を塞ぐ方向に押圧することによって前記凹所124に係り合う係り合い部たる弾性爪24を具備してなるものにし、前記カバー2に前記押圧方向とは逆方向の引き剥がし力Fが作用することによって、前記弾性爪24が前記凹所124との係り合い状態が解除されるように構成しているので、カバー2を支柱本体11に対して簡単に脱着することができ、配線処理の便を有効に向上させることができる。
加えて、支柱本体11の配線溝12の上下端部12a、12bとカバー2の長手方向の上下端部22a、22bとの間に配線出入口4、5を形成しているので、脚Bのほぼ全体に亘って配線Xを収納することができるとともに、配線出入口4、5に指を掛けることによって簡単にカバー2を引き剥がすことができる。また、仮に配線溝内12xの配線Xが配線出入口5等から引き出されて壁DのコンセントD1等に接続された状態のままで天板付き家具Tを移動させようとしても、配線Xに一定以上の力が加わったときにカバー2が引き剥がされるため、配線Xにストレスが掛かることを防止して、損傷や破損から有効に保護することができる。これは、配線出入口4から引き出された配線が天板A上に置かれたPCに接続されている状態でPCが引きずられた場合等にも同様である。
また、少なくとも下端側の配線出入口5が、配線溝12の下端部12bとカバー2の長手方向の下端部22bとの間が略円形状に形成されているために、配線Xの導出入方向が様々な方位に対してなされても、配線Xにストレスが掛かることを防止することができる。
係り合い構造としては、弾性爪24がカバー2の左右の縁部2a、2bより配線溝12に向かって延びる一方、凹所124が前記配線溝12の内面における左右対応位置にあり、左右の弾性爪24が互いに相離れる方向の弾性力によって凹所124に係り合り、互いに相寄る方向の弾性変形によって凹所124との係り合いを解除するように構成しているので、左右の弾性爪24の間に配線空間Zを確保しつつ、カバー2と配線溝12との具体的な脱着構造を有効に実現することができる。
そして、カバー2の弾性爪24を利用し、カバー2を支柱本体11に装着する前の状態で配線Xをカバー2の側縁2a、2bから側方に食み出すことを規制する規制部25を構成しているために、カバー2に配線Xを引っかけた状態のままで、配線Xがカバー2から食み出さない状態で配線溝12に取付けることができる。
また、配線溝内12xにおける溝幅方向の中央部に、支柱本体11の長手方向に沿って延びる縦リブ122を形成しているので、脚支柱1の強度向上とともに、図4に想像線で示すように縦リブ122の左右に配線Xの棲み分けが可能となる。特に、縦リブ122の素材が導電性のものであれば、棲み分けされた各配線空間12xに電力線と通信線をそれぞれ通すことで、両者の電磁的な干渉を避けることにも利用できる。
さらに、支柱本体11の長手方向に沿った間欠位置に当該長手方向と交叉する横リブ123を設け、この横リブ123の一部を切り欠いて配線溝12の溝底123aを形成しているので、配線機能を損なうことなく、脚支柱1の更なる強度向上を図ることができる。
加えて、配線溝12およびカバー2を下に向かって先細り形状にし、装着後にカバー2を配線溝12に対して下方に微動させることによって、カバー2の側縁2a、2bと支柱本体11の対応する開口縁11a、11bとを密着させ得るようにしているので、カバー2の装着状態で端正な外観を確保することができる。しかも、カバー2を所定取付位置よりもやや上方で配線溝12に嵌め合わせ、そこから下方にスライドさせることでカバー2の縁部2a、2bが配線溝12の開口縁12c、12dに密着するので、最初から密着状態で装着する場合に比して、装着作業やその逆の剥離作業もより一層簡単となる。
とりわけ、本実施形態の脚Bにはキャスタ3がダンパ作用を営むように昇降可能に設けてあるため、配線Xを適切に誘導することでキャスタ本体31の上端部と脚支柱1の下端部1bとの間で配線Xを挟み込むおそれも有効に低減することができる。
そして、上記の脚Bを4本用いて天板Aを支持することにより天板付き家具Tを構成しているので、天板付き家具Tが基本的に天板Aと脚Bのみの簡易な構造であっても配線機能を有効に付与することができる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、図3に示したように上記実施形態ではガイド部121を傾斜して構成していたが、図13に示すように、ガイド部121zを湾曲した形状に構成し、開口端121aにおける接線方向Dがキャスタ2の首振り動作に必要な空間Yと交わらないように設定する構成が考えられる。
また、上記実施形態では、被係り合い部たる凹所124を支柱本体11の側縁11c、11dに設け、さらに係り合い部たる弾性爪24をカバー2の側縁2a、2bに設ける構成としたが、図14(a)に示すように、縦リブ122の左右両側で、かつ支柱本体11の長手方向に沿った間欠位置に被係り合い部たる凹所126を設け、さらにカバーリブ21の長手方向に沿った間欠位置に、係り合い部たる弾性爪26を設けた構成としても良い。
また、図14(b)に示すように、縦リブ122の左右両側で、かつ支柱本体11の長手方向に沿った間欠位置に被係り合い部たる弾性爪127を設け、カバーリブ31の長手方向に沿った間欠位置に係り合い部たる凹所27を設ける構成も考えられる。
さらに、脚に配線を通さない場合には、配線出入口4、5を塞ぐ配線蓋を設ける構成があっても構わない。
また、上記実施形態の配線溝12は、支柱本体11のうちキャスタ取付部11bから所定距離上方へ変位した位置Qより始まって当該支柱本体11の上端部11bの位置Pにまで延びており、支柱本体11にカバー2を装着した状態で当該カバー2の上端部22a及び下端部22bと配線溝12の上端部12a及び下端部12bとの間にそれぞれ配線出入口4、5が開口するものであったが、例えば図15に示すように、支柱本体11にカバー2を装着するか否かによらず、配線溝12の下端部12bに配線出入口5が常時開口するものであってもよい。配線溝12の上端部においても同様である。
さらにまた、上記実施形態の配線溝12は、支柱本体11のうちキャスタ取付部11bから所定距離上方へ変位した位置Qより始まって当該支柱本体11の上端部11bの位置Pにまで延びており、支柱本体11にカバー2を装着した状態で配線溝12の上端部12aと下端部12bにそれぞれ配線出入口4、5が鉛直方向に対して角度をもった方向に開口するものであったが、図16に示すように、配線溝12が支柱本体11の上端部11bに貫通し、支柱本体11にカバー2を装着した状態で配線溝12の上端部12aに配線出入口4が鉛直方向に開口するように構成することもできる。このようにすれば、配線Xを天板上に無理なく引き出すことが可能できるようになる。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…脚支柱
1a…上端部
2…カバー
2a、2b…側縁
3…キャスタ
4、5…配線出入口
11…支柱本体
11b…キャスタ取付部
12…配線溝
12a、12b…上下端部
22a、22b…カバーの長手方向の上下端部
24…係り合い部(弾性爪)
25…規制部
121…ガイド部
121a…開口端
122…縦リブ
123…横リブ
123a…溝底
124…被係り合い部(凹所)
A…天板
B…脚
C…傾斜方向
D…接線方向
F…引き剥がし力
T…天板付き家具
X…配線
Y…キャスタの首振りに必要な動作空間
Z…配線空間

Claims (12)

  1. 脚支柱の下端側にキャスタを備えた脚であって、前記脚支柱は、下端部にキャスタ取付部を有した支柱本体と、この支柱本体のうち前記キャスタ取付部から所定距離上方へ変位した位置より始まって当該支柱本体の上端部にまで延びる配線溝と、当該配線溝に対して着脱可能なカバーとを具備し、前記キャスタ取付部にキャスタを取り付けるとともに、前記支柱本体にカバーを装着した状態で前記配線溝の上端部と下端部にそれぞれ配線出入口を開口させてなることを特徴とする脚。
  2. 下端側の配線出入口の開口付近に、配線溝内の配線を脚支柱の長手方向と異なる方向に案内する傾斜若しくは湾曲したガイド部を設けている請求項1記載の脚。
  3. ガイド部の傾斜方向もしくは開口端における接線方向が、キャスタの首振りに必要な動作空間と交わらないように設定している請求項2記載の脚。
  4. 支柱本体に被係り合い部を設定する一方、カバーを前記配線溝を塞ぐ方向に押圧することによって前記被係り合い部に係り合う係り合い部を具備してなるものにし、前記カバーに前記押圧方向と逆方向の引き剥がし力が作用することによって、前記係り合い部と前記被係り合い部との係り合い状態が解除されるように構成している請求項1〜3記載の脚。
  5. 支柱本体の配線溝の上下端部とカバーの長手方向の上下端部との間に配線出入口を形成している請求項4記載の脚。
  6. 少なくとも下端側の配線出入口が、配線溝の端部とカバーの長手方向の端部との間に略円形状に形成されている請求項5記載の脚。
  7. 係り合い部が、カバーの左右の縁部から配線溝に向かって延びる弾性爪であるとともに、被係り合い部が前記配線溝の内面における左右対応位置に設けた凹所であり、前記左右の弾性爪が互いに相離れる方向の弾性力によって前記凹所に係り合り、互いに相寄る方向の弾性変形によって前記凹所との係り合いを解除するように構成している請求項4〜6記載の脚。
  8. カバーの係り合い部を利用し、カバーを支柱本体に装着する前の状態で配線をカバーの側縁から側方に食み出すことを規制する規制部を構成している請求項4〜7記載の脚。
  9. 配線溝内における溝幅方向の中央部に、支柱本体の長手方向に沿って延びる縦リブを形成している請求項1〜8記載の脚。
  10. 支柱本体の長手方向に沿った間欠位置に当該長手方向と交叉する横リブを設け、この横リブの一部を切り欠いて配線溝の溝底を形成している請求項9記載の脚。
  11. 配線溝およびカバーを下に向かって先細り形状にし、装着後にカバーを配線溝に対して下方に微動させることによって、カバーの側縁と支柱本体の対応する開口縁とを密着させ得るようにしている請求項1〜10記載の脚。
  12. 請求項1〜11記載の脚を3本以上備えることによって天板を支持してなることを特徴とする天板付き家具。
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