JP3673710B2 - 天板の後端縁における配線受け樋装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワードプロセッサやコンピュータ操作等のような各種のOA機器によるデスクワークを行う事務等に使用される天板に設ける配線受け樋装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近のこの種の机における配線受け樋装置として、実開平5−93259号公報に開示されているように、左右一対の脚体上端間を机天板にて連結し、該机天板の後端縁の長さの略全長にわたって沿うように、配線受け樋体を着脱可能に配置する構成であって、この配線受け樋体の上面が机天板の上面と略同一面を形成する一方、配線受け樋体の長手方向の両側端面に配線コードが挿通できる開口を備えたものが開示されている。
【0003】
他方、実公平5−22098号公報では、机やテーブルにおける天板の下面後端部近傍に、後幕板を、当該後幕板の上端面と天板の下面との間に左右長手の配線コード挿通用の隙間を隔てて立設し、後幕板の前面に断面略U字状の配線受け樋体を装着した構成が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例の前者の構成では、配線受け樋体の長手方向の側端面の開口部からのみ配線コードを引き出して、その配線コードを机天板の側面から当該机天板の上に導くしか方法がなく、机天板を左右に隣接している場合に不便であった。
【0005】
他方、前記従来例の後者の構成では、後幕板が存在しない形態では配線受け樋体を装着できないという問題があった。
【0006】
本発明は、これらの問題を解消することを技術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記技術的課題を達成するため、請求項1に記載の発明の天板の後端縁における配線受け樋装置は、天板の後端縁に沿って横方向に延びるように配設する配線受け樋体を、左右一対の取付け体を介して、前記天板の後端左右両側部位に装着し、前記左右一対の取付け体には、前記天板の後端部上に立設するための縦パネルの支持部を備え、前記左右一対の取付け体には、前記縦パネルの支持部を覆い、且つ前記天板の後端縁と前記配線受け樋体とに隣接する端カバー体を被嵌装着し、該端カバー体には、前記天板の後端縁と略平行状に延びる配線溝を備えたものである。
【0008】
そして、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の天板の後端縁における配線受け樋装置において、前記端カバー体における配線溝は、その延びる方向の両端部と上面とが開放されているものである。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の天板の後端縁における配線受け樋装置において、前記配線受け樋体の上端部には、前記天板の後縁に向かって開閉可能な上カバー体を着脱可能に設けたものである。
【0010】
さらに、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の天板の後端縁における配線受け樋装置において、前記天板は、その左右両側方に配置された机天板に連結されるかもしくはキャビネットの箱体上に固定されているものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を具体化した実施の形態を説明する。図1は事務用机等の斜視図、図2は変形例を示す斜視図、図3は机の平面図、図16は脇机の要部斜視図、図17は脇机の後端に装着する配線受け樋装置の斜視図、図18は配線受け樋装置の端部の斜視図である。
【0012】
図1及び図2に示すように、本発明の机は、平面視で略L字状の天板の一例としての机天板1を一対の脚体2、2とその中間の補助脚体3とで支持するものであり、断面矩形筒状の横長のステー部材4の両端は、前記両脚体2の及び断面四角状の補助脚体3の上端の各々に連結された取付け体としての連結体11にボルトにて接続され、隣接する連結体11、11の後縁には、合成樹脂製の押出材からなる配線受け樋体5(図9及び図12参照)が前記机天板1の後端縁面に沿って延びるように配設されている。しかして、この連結体11は、後述するように、本発明の配線受け樋体5の長手方向の両端部を支持するための取付け体の機能と、脚体2(補助脚体3)と机天板1とを連結する機能とを兼用している。
【0013】
前記両脚体2は、床面上を机に対して前後方向に延びる下アーム部材6と、この下アーム部材6の上面から立設する金属板製中空状の脚柱7と、前記脚柱7の後面に沿って立設する金属板製中空状の補助脚柱8とによって構成されている。前記脚柱7の断面形状は、図6に示すように、その外側面板を机の前後方向に略真っ直ぐな平面に、その内側面板を後方に向かって湾曲しながら内向きに傾斜した湾曲傾斜面にするというように一つの湾曲辺と二つの直線辺とを有する平面視で略三角形に形成されている。なお、脚柱7及び補助脚柱8を一体的に作っても良い。
【0014】
前記連結体11は、平面視において略正方形に形成された金属製等からなるブロック体であり、その一つの角部の補助脚取付け部12を前記補助脚柱8の上端面や前記補助脚体3の上面に対してボルトの締結にて着脱自在に取付けられる。
【0015】
また、前記連結体11の各側面のうち前記補助脚取付け部12を有する一つの角部と対角をなす他の一つの角部に隣接して互いに直角をなす二つの側面には、前記横長のステー部材4の取付け部としての棒片16を横向きに一体的に突出して、これに前記ステー部材4の一端を被嵌したのちボルト(図示せず)を締結することにより、ステー部材4を着脱自在に連結する。
【0016】
しかして、連結体11は、平面視において、前記補助脚取付け部12から、2つの棒片16、16の挟む対の角部を通る対角線に対して対称形に形成されている。このようにして、前記連結体11には、一つの角部を挟んで直角をなす二つの側面の各々に脚取付け部14が、他の角部を挟んで直角をなす二つの側面に各々にステー部材4の取付け部としての棒片16が設けられる等、平面視で前記両角部を結ぶ対角線に対して対称形状にすることにより、左右両側の脚体2、2及び補助脚体3に対して連結する連結体11共通部品にすることができる。
【0017】
前記連結体11の各側面のうち前記補助脚取付け部12を有する一つの角部を挟んで互いに直角をなす二つの側面には、前記脚柱7の上端に対して平面視略矩形状の支持板18aと共にボルト15の締結にて着脱自在に取付けられる脚取付け部14が一体的に設けられ、他方の脚取付け部14の下面に、ビス15aを介して取付け片13を連結し、該取付け片13に前記配線受け樋体5の下面の一端部を、ビス15bの締結にて着脱自在に連結する(図9参照)。なお、補助脚体3の上面に前記補助脚取付け部12の箇所でボルト連結した連結体11の上面には平面視略正方形状の支持板18bをボルトにて連結固定する。
【0018】
その場合、前記両脚取付け部14の外側には、前記配線受け樋体5の上下中途部側に形成された断面横向きコ字状の嵌合部5cには、下向き係止突条5aが係合し得る係止溝17が形成されており、連結体11の外側辺の下部側が前記係止溝17より下方において断面湾曲状にカットされたカット部17aが設けられている。そして、前記嵌合部5cにおける下向き係止突条5aの下方には、横向きの当接片5bが形成されており、隣接する脚体2(補助脚体3)に予め固定された2つの連結体11、11のうち、図9の二点鎖線に示す如く、直線状に並ぶ係止溝17、17に前記配線受け樋体5の左右両端部の下向き係止突条5aを嵌め入れ、係止溝17の箇所を中心にして配線受け樋体5を回動させて、配線受け樋体5を斜めにして嵌め入れ、次いで図9の実線のように配線受け樋体5の下端の配線受け樋部5dを下の前方に来るようにセットすると、前記カット部17aが前記嵌合部5cに嵌まると共に、当接片5bが前記カット部17a垂直面に当接するので、それ以後は作業者が配線受け樋体5から手を離しても、当該配線受け樋体5の取付け姿勢は変化せず、且つ連結体11、11から脱落しないから、他の箇所の組み立て作業に移行できる。
【0019】
そして、前記脚体2、2及び補助脚体3の上面にボルトにて連結した両連結体11の上面に支持板18a,18bを、さらにボルト連結した後これら支持板18a,18bの上面に、前記机天板1を載せてビス止めする。
【0020】
なお、本実施の形態の場合、机天板1の前後方向の寸法が大きい箇所では、前記支持板18aに、机天板1の下面に沿って前方に延びるアーム部材19を下からのビスにて固着することにより、このアーム部材19によっても机天板1を支持するように構成されている。前記机天板1における左右両側のうち前記脚柱7及び補助脚柱8に該当する部分には、これらを露出するようにした側方切欠部1aが設けられ(図6参照)、この側方切欠部1aには、この切欠部1a内のうち前記脚柱7の上端における連結体11、支持板18a及び前記補助脚柱8の上端における連結体11上を一体的に覆い隠すようにした端カバー体としてのキャップ体20が、その下向き係合片20a(図14(a)参照)を支持板18aの取付け孔21に嵌め入れることにより、着脱自在に設けられている(図6及び図14(a)参照)。
【0021】
また、机天板1の後縁部は、図6で示すように、前記左右両側の連結体11と配線受け樋体5の左右両側端部との取付け箇所で、当該配線受け樋体5の上部側5aとの間隔が狭く、それより内側の左右連結体11、11の間で、前記上部側の前縁部5aとの間隔が広くなり配線コードを引き出しできるように、机天板1の後縁部のうち左右両側端部を除き、後端切欠き部1bを形成する。
【0022】
前記配線受け樋体5は、図9及び図12に示すように、前記机天板1の後縁部のと対峙する上部側における前縁部には、断面半円弧状の係合支持部22が形成されており、前記後端切欠き部1bとの隙間のうち寸法L2を残してこれを塞ぐようにした直線状の上カバー体23の基部係合部23aが前記係合支持部22に着脱自在、且つ上下回動可能に連結され、上カバー体23を上方に回動したとき、前記机天板1の後縁部との隙間が広くなり、机天板1上のOA機器からの配線を前記受け樋部5d上に簡単に落とし込むことができるように構成されている。
【0023】
前記配線受け樋体5の長手方向の両端部を取付けた取付け体としての連結体11の上面を覆う端カバー体としてのキャップ体20は、合成樹脂材等にて形成されており、図13、図14(a)及び図14(b)に示すごとく、下面側には、前記支持板18aにおける取付け孔21に嵌まる前記ピン状の係合片20aや、連結体11における補助脚取付け部12の上面に突出する角部24にきっちりと嵌合する凹所25などが一体的に形成されているので、連結体11にキャップ体20を被せたとき、当該キャップ体20が位置ずれしない。さらに、前記キャップ体20の後部寄り部位には、上面及び左右両側に開放される配線溝26が凹み形成されており、この配線溝26の上面は図15に示す上補助キャップ27で覆うため、該上補助キャップ27における一対の係合爪27aを、配線溝26内面に設けた係止溝26aに着脱自在に係止させる。他方、縦補助キャップ28の内面に形成された一対の上係合爪28a,28aを前記係止溝26aに着脱自在に係止させる一方、一つの下係合爪28bを下係止溝26bに着脱自在に係止させる。この縦補助キャップ28は脚体2(補助脚体3)の外側面に対するものである。
【0024】
この構成により、前記の机を横に並べたとき、前記上補助キャップ27及び縦補助キャップ28を除去してから、一方の机天板1の後端下方の配線受け樋体5の端部から支持板18a(18b)の後部を通した配線コードを、配線溝26を介して隣接する脚体2(補助脚体3)上のコード挿通溝32(図10参照)に挿通させた後、端カバー体33(図11参照)及び上補助キャップ27を夫々の箇所に被せると、机の上面後部がすっきりとする。
【0025】
また、図1及び図2に示すように、机天板1の後縁に沿って縦パネルとしての目隠し用パネル60を立設するには、当該目隠し用パネル60の左右端から下向きに突出する取付け軸(図示せず)を、前記連結体11の角部24に穿設された装着孔61に差し込めば良い。このように、支持部としての角部24は、金属製の取付け体としての連結体11に一体的に形成されているから、強度が高く、前記縦パネルとしての目隠し用パネル60を強固に支持することができる。この場合、キャップ体20の上面後端に穿設された挿通孔62を介して前記取付け軸を挿通するものであるから、机天板1の後端隅部の美観も向上する。前記挿通孔62が不使用の場合には、図示しない円盤状の蓋片にて塞いでおくことが好ましい。
【0026】
次に、図1、図2、図3、図16及び図17に示すように、脇机もしくはキャビネット付きワゴン30における天板31の後端縁に沿って、前記図12に示すものと同じ断面形状の配線受け樋体5を配置して取付けする構成について説明する。図19、図20及び図21に示すように、配線受け樋体5の長手方向左右両端部を天板31の後端隅部に取り付けるための取付け体としての金属製の左右一対の取付け金具63、63は、それぞれ前記天板31の下面にビス65にて連結する底板63aと、該底板の後側で垂直に屈曲させて前記配線受け樋体5における上端部の矩形枠部5eに当接させてビス69止めするための垂直板部63bと、後述する端カバー体64を支持してビス67にて固定するための連結板部63cとからなり、この連結板部63cの後端隅部には、縦パネルとしての目隠しパネル60を支持すための支持部としての矩形角部66が上下に延びるように、溶接固定されている。この矩形角部66には上下に貫通する装着孔68が穿設されており、図16に示すように、目隠しパネル60の下端から突出する取付け軸60a,60aを前記装着孔68に嵌め入れて着脱自在に立設できるように構成されている。
【0027】
なお、配線受け樋体5における下側の配線受け樋部5dは、天板31の左右方向の寸法と略同一となるまで延長している。
【0028】
端カバー体64は合成樹脂製であって、前記配線受け樋体5における矩形枠部5e及び天板31の後端縁に隣接して、取付け金具63の連結板部63cのほぼ全域の上面及び前記矩形角部66の上側と側面とを覆うように形成され、且つ前記配線受け樋体5の端部から天板31の外側方まで連通するように断面上向きコ字状の配線溝70が一体的に形成されている。そして、前記キャップ20におけるコード挿通溝(配線溝)26の箇所と同様に、上補助キャップ71と縦補助キャップ72とが配線溝70の上面及び外側側面に対して着脱自在に装着できる構成であり、配線溝70の構造(係止溝等)は図13及び図14と略同一であるので詳細な説明は省略する。なお、この端カバー体64においても、前記装着孔68の上側に挿通孔73が穿設され、目隠しパネル60における取付け軸60aが挿通孔73に挿通して、前記矩形角部66における装着孔68にて支持される。また、前記配線受け樋体5の上端の前縁部における断面半円弧状の係合支持部22に対して、直線状の上カバー体23の基部係合部23aを前記係合支持部22に着脱自在、且つ上下回動可能に連結することにより、天板31の後縁部と、矩形枠部5eとの隙間のうち、天板31の後縁部側で寸法L2を残してこれを塞ぐことができ、上カバー体23を上方に回動したとき、前記天板31の後縁部との隙間が広くなり、天板31上のOA機器からの配線を前記受け樋部5d上に簡単に落とし込むことができるように構成されている。
【0029】
図22(a)及び図22(b)に示す変形例では、2つの机天板1、1の間に補助天板75を、両机天板1、天板75の下面側に跨いで当接する連結板76にてビス止めして同一平面上に配置連結した場合であって、この場合にも、補助天板75の後縁に沿って前記ず18のように配線受け樋体5を取付け金具63を介して連結し、端カバー体64にて覆う構成を採用する。
【0030】
上記の各構成において、机天板1上のOA機器74からの配線コードを前記天板31(もしくは補助天板75)上のOA機器(図示せず)に接続するように延設するときには、前記上補助キャップ27、71や縦補助キャップ28、72を予め外し、上カバー体23を上向きに回動させて隙間を広くしてから、机天板1の後端縁の配線受け樋体5から、連結体11及びキャップ20のコード挿通溝26を介して天板31(もしくは補助天板75)の後端縁における端カバー体64の配線溝70を通過させ、天板31(補助天板75)の後端縁から上方に引き出せば良く、その後前記上カバー体23を閉じ、前記上補助キャップ27、71のみを所定の箇所にセットすれば良い。
【0031】
このようにすれば、机天板1及び天板31(補助天板75)の後側で配線コードが垂れ下がらず、美観を損なわないし、床面に配線コードが這って歩行者の妨げになることも防止できる。
【0032】
図23は、前記天板31及び補助天板75の後端縁に沿って配置する配線受け樋体5の別実施形態であって、横断面略コ字状に形成されており、上端前縁の係止溝条22を備えると共に、下端に配線受け樋部5d等を備えた、合成樹脂製の押出部材である。
【0033】
なお、前記連結体11の上面に支持板18a,18b及び机天板1を取付けした状態にて、図1、図2、図4、図10及び図11に示すように、机天板1の上方後部側に左右一対の支柱34、34を介して収納箱体35を立設配置するため、各支柱34の基部の相互に直角方向に延びる一対の水平フランジ36を机天板1の後角部に当接させた状態で、支持板18a,18bの上面に載置し、 4本のボルト37にて固定するものである。
【0034】
各支柱34は、平面視略L字状の上下長手の基体39と、前記L字状の空間部を覆うための上下長手で横断面が四分の一円の略凹円弧状等のカバー体40からなり、前記机天板1の後角部が基体39の内側面に当接できるよう構成されており、カバー体40の下縁と机天板1の上との間には、配線コードの挿通できる隙間43が形成されている(図10参照)。
【0035】
そして、基体39の左右両側縁には、平面視略L字状の上下長手の縁片41を互い内向きに屈曲形成し、各縁片41、41には、上下方向に適宜一定間隔にて係止溝孔42が穿設形成されている。なお、前記カバー体40の幅方向に両側縁部に上下長手の係合爪部40a,40aが一体的に形成されており、合成樹脂材料等にて弾性を有するので、作業者はカバー体40の幅方向の寸法を縮めた状態で、前記左右両係合爪部40a,40aが基体39における左右両側の縁片41、41のうち対向する角部に押し込み係合させることで、簡単にカバー体40を着脱できるものである。
【0036】
そして、左右両支柱34、34の上端に前向きの箱支持用ブラケット44の基端を溶接等にて固着し、左右両箱支持用ブラケット44上に支持板45を載置固定し、さらにその上に収納箱体35の下面をビス等にて固定するものである。なお、前記収納箱体35はその前面を覆うための蓋体46が上向き跳ね上げ式に装着されている。開いた蓋体46は収納箱体35の上面外側に略水平状にて配置される。なお、前記支持板45の一部に収納箱体35を載置固定した場合や収納箱体35を載置することなく、支持板45の上面を物品載置用の棚板として使用できる。
【0037】
カバー体40の断面を、平面視略L字状の基体39の内側の空間を凸湾曲状に囲むように、四分の一円の略凸円弧状に形成しても良い。このように、凸円弧状のカバー体40を装着すると、支柱34の前側の囲まれる空間を広くすることができると共に、外観として支柱34の太さを大きく見せることができる。
【0038】
なお、1本の支柱34だけで、小さい平面積の小棚板52を支持するため、大ブラケットと小ブラケットとの各基端の係合爪を前記係止溝孔42に係合した後、大小ブラケットの組53をビス止めして離脱不能にすれば良く、この大小ブラケット上に小棚板52を載置固定する。このような小棚板52には、電話機を載置したり、花瓶、写真立て等の装飾品、小物を載置できる。
また、同じく大小ブラケットの組57に前面に電源用コネクタを取付けても良い(図2参照)。
【0039】
【発明の作用・効果】
以上に詳述したように、請求項1に記載の発明の天板の後端縁における配線受け樋装置は、天板の後端縁に沿って横方向に延びるように配設する配線受け樋体を、左右一対の取付け体を介して、前記天板の後端左右両側部位に装着したから、配線受け樋体をその左右長手方向の両端のみで、取付け体を介して天板に取付ければ良いから、装着作業が至極容易になるという効果を奏する。
そして、本発明は、前記左右一対の取付け体には、前記天板の後端部上に立設するための 縦パネルの支持部を備え、前記左右一対の取付け体には、前記縦パネルの支持部を覆い、且つ前記天板の後端縁と前記配線受け樋体とに隣接する端カバー体を被嵌装着し、該端カバー体には、前記天板の後端縁と略平行状に延びる配線溝を備えたものであるので、縦パネルの取付け作業も容易にでき、しかも、取付け体を端カバー体で覆うことで、取付け体の形状の如何に拘らずデザイン性能を向上できるという効果を奏する。
【0040】
そして、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の天板の後端縁における配線受け樋装置において、前記端カバー体における配線溝は、その延びる方向の両端部と上面とが開放されているものであるから、配線作業の自由度が向上するという効果を奏する。
【0041】
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の天板の後端縁における配線受け樋装置において、前記配線受け樋体の上端部には、前記天板の後縁に向かって開閉可能な上カバー体を着脱可能に設けたものであり、これによって配線受け樋体の上端と天板の後端との隙間を大きくしたり少なくする選択が可能となると共に、天板上へ配線コードを引き出し易くなる等の配線作業が容易となるという効果を奏する。
【0042】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の天板の後端縁における配線受け樋装置において、前記天板は、その左右両側方に配置された机天板に連結されるかもしくはキャビネットの箱体上に固定されているものであるから、通常の机天板に隣接させ、または連結した天板上のOA機器に対する配線コードも天板の後端から垂れ落ちずに配線受け樋体にて受けて、これらの机天板及び天板の後方の美観を向上させることができると共に歩行者が配線コードにつまずくのも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る事務用机、脇机及び収納箱体の配置を示す1実施形態の斜視図である。
【図2】 本発明に係る事務用机、脇机及び収納箱体の配置を示す他の実施形態の斜視図である。
【図3】 支柱及び収納箱体を省略した机等の配置を示す平面図である。
【図4】 支柱及び収納箱体の部分を示す側面図である。
【図5】 机天板を除去した状態の平面図である。
【図6】 要部の分解斜視図である。
【図7】 連結体の斜視図である。
【図8】 図7の VIII −VIII線矢視拡大断面図である。
【図9】 連結体に対する配線受け樋体の取付け状態を示す側断面図である。
【図10】 連結体に支柱を立設したときに側断面図である。
【図11】 支柱を立設したときの机天板を除去した状態での平面図である。
【図12】 配線受け樋体の側断面図である。
【図13】 キャップ体の斜視図である。
【図14】 (a)キャップ体の平面図、(b)は一部切欠き側面図である。
【図15】 (a)は上補助キャップの斜視図、(b)は縦補助キャップの斜視図である。
【図16】 脇机の一部切欠き斜視図である。
【図17】 脇机の後端における配線受け樋体上の上カバー体を平板状態の一部切欠き斜視図である。
【図18】 配線受け樋体の取付け状態を示す要部斜視図である。
【図19】 取付け金具の斜視図である。
【図20】 配線受け樋体の取付け状態を示す要部平面図である。
【図21】 図20のXXI −XXI 線矢視側断面図である。
【図22】 (a)2つの机天板を補助天板で連結した状態の概略平面図、(b)は概略正面図である。
【図23】 配線受け樋体の別実施形態の横断面図である。
【符号の説明】
1 机天板
2 脚体
3 補助脚体
4 横長のステー部材
5 配線受け樋体
11 取付け体としての連結体
20 端カバー体としてのキャップ体
23 上カバー体
26 コード挿通溝
31 天板
63 取付け体としての取付け金具
64 端カバー体
66 矩形角部
70 配線溝
75 補助天板
Claims (4)
- 天板の後端縁に沿って横方向に延びるように配設する配線受け樋体を、左右一対の取付け体を介して、前記天板の後端左右両側部位に装着し、
前記左右一対の取付け体には、前記天板の後端部上に立設するための縦パネルの支持部を備え、
前記左右一対の取付け体には、前記縦パネルの支持部を覆い、且つ前記天板の後端縁と前記配線受け樋体とに隣接する端カバー体を被嵌装着し、該端カバー体には、前記天板の後端縁と略平行状に延びる配線溝を備えたことを特徴とする天板の後端縁における配線受け樋装置。 - 前記端カバー体における配線溝は、その延びる方向の両端部と上面とが開放されていることを特徴とする請求項1に記載の天板の後端縁における配線受け樋装置。
- 前記配線受け樋体の上端部には、前記天板の後縁に向かって開閉可能な上カバー体を着脱可能に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の天板の後端縁における配線受け樋装置。
- 前記天板は、その左右両側方に配置された机天板に連結されるかもしくはキャビネットの箱体上に固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の天板の後端縁における配線受け樋装置。
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