JPH0321143Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は収納家具等家具類のケーブル収納用ダ
クトに関するもので、さらに詳しくはケーブルを
電源ケーブル、OA機器類の信号ケーブル或は電
話線等の種類別、グループ別等に収納し、各ケー
ブルに分岐線を設けて取り出す場合等に好適に使
用し得るようにしたケーブル収納用ダクトの連結
部の構造に関するものである。

次にその詳細を家具類の内部配線に実施した一
例について説明すると、第１図において１は壁面
に互いに組合わせて並置した収納家具本体、ａ，
ｂ，ｃ，ｄ…等はそれぞれ例えば収納庫、抽斗
b′，b′…を有する棚付キヤビネツト等のユニツト
家具で、各ユニツト家具の底板２の下面には第２
図に示す如く合成樹脂をもつて複数条の互いにほ
ぼ平行な案内溝３ａ，３ｂ，３ｃ…等を一体形成
したケーブル収納用主ダクト３が各ユニツト家具
ａ，ｂ，ｃ，ｄ…等を通して横方向に延出してお
り、この案内溝の各側縁の所要個所には第３図に
示す如く適当な幅と深さを有する切欠部４，４…
が相対応して設けられ、この切欠部４，４…には
上記案内溝中、所要の案内溝にそれぞれその端部
を開口する補助ダクト５，５′，５″…が上記案内
溝３ａ，３ｂ，３ｃ…に交差状に設けられてお
り、また、切欠部４の開口は第３図の鎖線で示す
ように案内溝側縁との境界１８を肉薄に形成した
ハーフパンチ板１９で除去可能に塞がれており、
所要個所のハーフパンチ板１９をペンチ等をもつ
て取除き開口を設け得るようになつている。この
場合、ハーフパンチ板１９にさらに補助ダクト
５，５′，５″等に対応する仕切り２０，２０を設
けておけば補助ダクト設置個所以外の切欠開口を
塞いでおくことができるので便利である。第２図
中、６はユニツト家具ａの後板、７は同ユニツト
家具の扉、８は同前框部、９は後部補強板、１０
は家具の高さ調節ねじで、主ダクト３は前框部８
と後部補強板９の間に取付けられており、また底
板２は前框部８と後部補強板９上に着脱自在に取
付けられているので配線に際しては底板２を取外
し、案内溝３ａ，３ｂ，３ｃ…、補助ダクト５，
５′，５″…等に容易に配線することができる。補
助ダクト５，５′，５″…等は相互に、また切欠部
４等に接着その他の方法で適宜結合されている。
また補助ダクト５，５′，５″…等も主ダクト３と
同様一体に形成してもよい。図では例えば主ダク
トの案内溝３ａには電源ケーブル１１、３ｂには
信号ケーブル１２、３ｃには電話線１３等、ケー
ブルを種類別、グループ別等に収納してある。

従つて例えば案内溝３ａ内の電源ケーブル１１
の分岐線は補助ダクト５を通して外部に取出さ
れ、また溝３ｂ内の信号ケーブル１２および溝３
ｃ内の電話線１３等の各分岐線はそれぞれ補助ダ
クト５′，５″を通して外部に取出すことができ、
その際信号ケーブル１２、電話線１３等はそれぞ
れ補助ダクト５′，５″等により、他のケーブルの
上方を通るので各ケーブルは相互に接触すること
なく安全に各種類別、グループ別等に分離して取
出され、家具本体に設けたコンセント等に接続し
て電気器具等の使用に供することができ、或は反
対に補助ダクトから家具本体内にケーブルを導入
することもできる。尚、第１図中、１４はユニツ
ト家具ｃの前框部８に設けたケーブル出入口、１
５はユニツト家具ａのエンドパネル１６に設けた
ケーブル出入口で、主ダクト３内の各ケーブルは
ユニツト家具ｃの配線スペース１７内の上記とほ
ぼ同様構造の上下通線用ダクトを通り家具上部に
も配線することができる。図中１８はユニツト家
具ｃ内に設けたコンセントである。また、本考案
のケーブル収納用ダクトは図示の如く主ダクト３
と補助ダクト５，５′，５″…の上面は平坦となる
のでダクト全長にわたり蓋板を施して塵埃、湿気
等の侵入を防ぐことができ、また図示の如く家具
底板の下面等に好適に設置することができる。本
考案のケーブル収納用ダクトは上述のように互い
にほぼ平行な複数条の案内溝３ａ，３ｂ，３ｃ…
を有する主ダクト３を備えたから、これによりケ
ーブルを種類別、グループ別等に分離して収納
し、家具本体内の所要個所に配線することができ
便利であり、また上述のように案内溝３ａ，３
ｂ，３ｃ…の各側縁所要の個所に適当な幅と深さ
を有する切欠部４，４…を相対応して設け、該切
欠部４，４…に主ダクト３の所定の案内溝に端部
を開口する補助ダクト５を交差状に設け、この補
助ダクトにより案内溝内に収納したケーブルの分
岐線を他の案内溝内のケーブルの上方を通じて配
線し得るようにしたから、ケーブルの分岐線を他
のケーブルと接触することなく極めて安全に外方
に取出すことができ、また上記切欠部４の開口を
ハーフパンチ板１９で除去可能に塞いだから、補
助ダクト５設置に必要なだけの開口を設け、他は
塞いでおくことができ、見栄えもよく、配線等に
も好都合である等の実用的な効果を有している。

図では補助ダクト５，５′，５″…等により家具
の前面に配線するようになつているが同様な構造
で家具の後面にも配線することができ、また補助
ダクトを主ダクトの両側に設けることも可能であ
る。また補助ダクトは必要に応じ１個だけを設け
る場合もある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の１実施例を示し、第１図は収納
家具の１例を示す斜視図、第２図は部分拡大縦断
側面図、第３図はダクトの拡大斜視図である。 １……収納家具本体、ａ，ｂ，ｃ，ｄ…ユニツ
ト家具、２……家具底板、３……主ダクト、５，
５′，５″……補助ダクト、１１，１２，１３……
ケーブル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 互いにほぼ平行な複数条の案内溝３ａ，３ｂ，
   ３ｃ…を有する主ダクト３を備え、該案内溝の各
   側縁所要の個所に適当な幅と深さを有する切欠部
   ４，４…を相対応して設け、該切欠部４に上記主
   ダクト３の所定の案内溝に端部を開口する補助ダ
   クト５，５′，５″…を上記案内溝に交差状に設
   け、該補助ダクトにより上記所定の案内溝内に収
   納したケーブルの分岐線を他の案内溝内のケーブ
   ルの上方を通し配線し得るようにすると共に、上
   記切欠部４の開口をハーフパンチ板１９で除去可
   能に塞いでなる家具類のケーブル収納用ダクト。