JPS6341459Y2

JPS6341459Y2 -

Info

Publication number: JPS6341459Y2
Application number: JP1982014910U
Authority: JP
Priority date: 1982-02-03
Filing date: 1982-02-03
Publication date: 1988-10-31
Also published as: JPS58118121U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は室を区画したり分割したりする間仕切
ユニツトに関する。

従来、この種の間仕切ユニツトは、オフイスな
どの間仕切に用いられているが、間仕切内の部屋
で、事務機器等の電源確保や、照明のスイツチ等
を設ける必要がある場合、床面や天井からの配線
コードをパイプやその他別部材を介して必要個所
まで配線工事する必要があつた。そのため間仕切
の表面に配線状態を明示することになり見苦しい
とともに、一度配線されてしまうと間仕切のレイ
アウトを容易に変更できない不都合があつた。ま
た、間仕切内に配線を増設すれば、新たに配線工
事をやり直すこともあり、経済的ではなかつた。

本考案は上記の事情に着目してなされたもので
あり、その目的とするところは、間仕切ユニツト
に電気コード類を簡単に収容でき特に太いコード
類であつても無理なく収容することが可能な間仕
切ユニツトを提供するものである。

以下本考案の一実施例を図面を参照して説明す
る。

図中Ａは本考案の間仕切ユニツトである。この
間仕切ユニツトＡは、前面および背後面にたとえ
ば合成樹脂板や石膏ボードなどで形成された壁面
パネル１，１と、この壁面パネル１，１の周縁を
保持する組立枠部材２とから組立形成されてい
る。前記組立枠部材２は、上、下側の枠部材３，
４と、左、右側縁の側縁枠部材５，６とから構成
されている。また、これら枠部材３，４，５，６
には、前記壁面パネル１，１の周縁に対応して角
パイプ７…が設けられている。また、前記側縁枠
部材５，６は、前記角パイプのほかに、前面およ
び背後面の上下方向の全長に亘つて形成された凹
部８と、この凹部８の相対する段面８ａ，８ａに
弾圧付勢をもつて係止自在で、かつ当該凹部８を
閉塞する横断面コ字形の蓋体９とよりなる中空部
材を有しており、前記凹部８に蓋体９が係止する
ことにより、その内部に電気コード類を上下に収
容できる中空通路Ｂを形成するようになつてい
る。そして、前記凹部８と蓋体９とよりなる中空
部材は前記角パイプ７の外側部に該角パイプ７の
側方へ突き出す形態で装備されている。このよう
に構成することによつて前記中空通路Ｂの横幅、
即ち前記相対する段面８ａ，８ａの相互間隔を広
くすることができ、そうすることによつて中空通
路Ｂの通路断面が大きくなる。そのため、この中
空通路Ｂには太いコード類や多数本のコード類を
束ねた太いコード類の束を無理なく収容すること
が可能である。また、図例の中空部材は角パイプ
７の前面側及び背後面側へも突き出しているた
め、中空通路Ｂの通路断面が一層大きくなり、前
記コード類やコード類の束を一層楽に収容できる
ものである。また、前記上側の枠部材３は、上側
の角パイプ７と、この角パイプ７に沿つて固設さ
れるとともに上面を嵌合蓋１２で開口自在にする
コ字形部材１３とからなつており、これらコ字形
部材１３と嵌合蓋１２との間に、上側の枠部材３
に沿つて電気コード類を収容できる上側の中空通
路Ｃを形成している。

さらに、前記下側の枠部材４には、たとえば一
対の脚体１４，１４が一体に設けられている。

また、前記側縁枠部材５，６の相反する側面に
は、たとえば合成樹脂製の被覆部材１５，１５が
被覆されている。この被覆部材１５，１５の両コ
ーナ部分には、それぞれ凸状体１５ａと凹状溝１
５ｂとが形成されており、第３図に示すように、
連結される間仕切ユニツトA′の被覆部材１５′の
少なくとも凸状体１５a′または凹状溝１５b′と合
致して位置合せを容易にできるようになつてい
る。

このような構成にすることにより、本考案の間
仕切ユニツトＡは、側縁枠部材５，６の凹部８に
嵌合する蓋体９をはずして、電気コード類Ｅを挿
入し、再び蓋体９を凹部８に係止させるだけで、
蓋体９と凹部８との間の中空通路Ｂに電気コード
類Ｅを簡単に配線できる。また、間仕切ユニツト
Ａの前面および背後面には、４個所の中空通路Ｂ
が形成されているので、電気コード類を任意の個
所に配線できる。

さらに、前記蓋体９に切欠口を形成することに
より、間仕切ユニツトＡの任意の高さ位置から電
気コード類を引き出したり、引き入れたりするこ
とができる。また、間仕切ユニツトＡの上下方向
の配線には、側縁枠部材５，６に沿う中空通路Ｂ
を用いるとともに、間仕切ユニツトＡを接続した
間仕切に沿つた配線には、上側中空通路Ｃを用い
ることにより、電気コード類Ｅを自在に間仕切内
に配線できる。

以上説明したように本考案の間仕切ユニツト
は、電気コード類を中空通路を介して配線できる
ため、間仕切ユニツトに配線状態を露出させるこ
となく美的である。

特に、本考案の間仕切ユニツトの中空部材は、
壁面パネルの側縁を保持する角パイプの外側部に
該角パイプの側方へ突き出す形態で装備されてい
るため、その突出幅を大きくしても何ら不都合が
生じず、そのようにすることによつて中空部材の
内部のコード類を収容するための中空通路の通路
断面が大きくなり、太いコード類やコード類の太
い束を無理なく楽に収容できるようになるという
利点がある。さらに、電気コード類を中空通路に
収容してしまうため、従来電気コード類を踏みつ
けたりひつかけたりして損傷を与える等の問題は
解消される。また、蓋体の一部に切欠口を形成す
れば、電気コード類の出入口が簡単に設定できる
ので配線のレイアウトを自由に選択できる利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は正面
図、第２図は要部を示す斜視図、第３図は平断面
図、第４図および第５図は要部を拡大して示す斜
視図である。Ａ……間仕切ユニツト、１，１……壁面パネ
ル、５，６……左、右の側縁枠部材、８……凹
部、９……蓋体、Ｂ……中空通路。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

壁面パネルの左、右の側縁を支持する左、右の
側縁枠部材を設けた間仕切ユニツトにおいて、前
記側縁枠部材が壁面パネルに対応してこの壁面パ
ネルの側縁を保持する角パイプと角パイプの外側
部に該角パイプの側方へ突き出す形態で装備され
た中空部材とよりなり、中空部材の内部の中空通
路にコード類を収容するように構成したことを特
徴とする間仕切ユニツト。