JP3784951B2 - 就寝用カプセルユニット - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、カプセルホテルでの利用客の睡眠や病院での従業員の仮眠等のためにそれらの施設に設置される就寝用カプセルユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カプセルホテル等に用いられる就寝用カプセルユニットは一般に、人が内部に入ってそこで就寝できるように、設置状態で水平方向に長く延在する概略直方体の箱状をなしており、かかるカプセルユニットとしては従来、例えば図18に示す如く構成されたものがある。
【0003】
図18に示すカプセルユニットは、二つの箱体半部1が組み合わされて形成された箱体2と、その箱体2を囲繞して補強する枠状のフレーム3とを具えており、ここにおける箱体半部1は各々、そのカプセルユニットの長手方向寸法に実質的に等しい長さと、そのカプセルユニットの長手方向と直交する方向である幅方向の寸法の実質的に半分の幅とを持つとともに、そのカプセルユニットの片側の側壁と天井板の半部と長手方向両端の端壁の半部と床板の半部とを持っている。
【0004】
さらにこのカプセルユニットは、箱体2の長手方向一端の端壁または一方の側壁(図示例では端壁)に開けられた出入り用開口部2aの周囲を覆うように配置されてフレーム3に固定される出入り口パネル4を具えており、その出入り口パネル4により、外観品質の向上と、箱体2に対する利用者の出入りの容易化とが図られている。
【0005】
また従来、二つの箱体側部と一つの箱体底部とが組み合わされて箱体が形成され、その箱体が枠状のフレームで補強されたものも知られており、そこでの箱体側部は各々、そのカプセルユニットの長手方向寸法に実質的に等しい長さと、そのカプセルユニットの幅方向の寸法の実質的に半分の幅とを持つとともに、そのカプセルユニットの片側の側壁と天井板の半部と長手方向両端の端壁の半部とを持っている。
【0006】
そしてこれら従来例のカプセルユニットにおける箱体半部や箱体側部は通常、FRP(繊維強化プラスティック)製のものとされているが、それらを単体で寝かせて置いた場合の高さ寸法(箱体半部および箱体側部についてはユニットの幅方向の寸法)が大きいことから、シートモールディングコンパウンド(SMC)を金型で成形してFRPを形成することが困難であったため、ハンドレイアップ工法で成形することにより各々製造されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のカプセルユニットは、前者のように箱体が二つの箱体半部からなる二分割型の場合も後者のように箱体が二つの箱体側部と一つの箱体底部とからなる三分割型の場合もいずれも、箱体半部や箱体側部等の単体の箱体構成部品が、上記単体で寝かせて置いた場合の高さ寸法および長手方向寸法ともに大き過ぎて、既設の建物内への搬入が困難であり、それゆえ建物を新築あるいは改築する際にその施工中に建物内に部品を搬入するしか、建物内に設置する方法がないという不都合があった。
【0008】
また上記従来のカプセルユニットの箱体構成部品はハンドレイアップ工法で成形されたFRPのハンドレイヤであることから高い寸法精度を持ち得なかったため、上記従来のカプセルユニットは設置場所において現物合わせで組み立てられており、それゆえ組み立ての際に高い技能が要求されるとともに手間がかかるという不都合もあった。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
この発明は、上記課題を有利に解決したカプセルユニットを提供することを目的とするものであり、この発明の就寝用カプセルユニットは、箱体と、その箱体を支持する台座とを具えるものであって、前記箱体が、前記カプセルユニットの長手方向両端の端壁をそれぞれ形成する二枚の端部パネルと、前記カプセルユニットの幅方向両端の側壁をそれぞれ形成する二枚の側部パネルと、前記カプセルユニットの天井板を形成する一または複数枚の天井パネルと、前記カプセルユニットの床板を形成する一または複数枚の床パネルとを互いに結合することにて形成され、前記二枚の端部パネル (12) と前記二枚の側部パネル (13) とが各々、金型で成形されたFRP製のものであり、前記二枚の端部パネルの一方もしくは前記二枚の側部パネルの一方が、前記金型での成形後に板状部分 (12a, 16a) を切り取られて形成された出入り口用の開口部(11a) を有しており、前記二枚の側部パネル (13) が各々、前記カプセルユニットの長手方向に並べられて互いに結合された互いに同一の形状の二枚の側部パネル半部 (16) によって形成されていることを特徴とするものである。
【0010】
かかる就寝用カプセルユニットにあっては、カプセルユニットの長手方向両端の端壁をそれぞれ形成する二枚の端部パネルと、カプセルユニットの幅方向両端の側壁をそれぞれ形成する二枚の側部パネルと、カプセルユニットの天井板を形成する一または複数枚の天井パネルと、カプセルユニットの床板を形成する一または複数枚の床パネルとを互いに結合することにて箱体が形成されるので、端部パネルと、側部パネルと、天井パネルと、床パネルとの各々の、単体で寝かせて置いた場合の高さ寸法(端部パネルについてはユニットの長手方向の寸法、側部パネルについてはユニットの幅方向の寸法、天井パネルおよび床パネルについてはユニットの高さ方向の寸法)が、従来の箱体構成部品と比較して相当に小さくなる。ここで、前記二枚の端部パネルと前記二枚の側部パネルとは各々、金型で成形されたFRP製のものであり、出入り口用開口部は、前記金型での成形後、箱体の組み立て前に、カプセルユニットの仕様(端付パネル側から出入りする縦入り型か、側部パネル側から出入りする横入り型か)に応じて二枚の端部パネルの一方または二枚の側部パネルの一方に、そのパネルの板状部分 (12a, 16a) を切り取られて形成される。
【0011】
従って、この発明の就寝用カプセルユニットによれば、既設の建物内への箱体構成部品の搬入を容易に行い得て、既設の建物内にもカプセルユニットを設置することができ、しかも、上記単体で寝かせて置いた場合の高さ寸法が小さいことから、例えばSMCを金型で成形してFRP(繊維強化プラスティック)を形成する等、FRP製の端部パネルと側部パネルとを金型で成形するので、それらのパネルの寸法精度を従来の箱体構成部品よりも相当に高め得て、カプセルユニットの設置場所におけるカプセルユニット組み立ての際に、高い技能を必要とすることなく容易に組み立てを行い得るとともに、組み立ての手間も従来よりも大幅に少なくすることができる。
【0012】
さらに、この発明においては、前記二枚の側部パネルは各々、前記カプセルユニットの長手方向に並べられて互いに結合された二枚の側部パネル半部によって形成されていることから、カプセルユニットの長手方向寸法の実質的に全長に渡る長さを持つ側部パネルが、その半分の長さの側部パネル半部によって構成されるので、箱体構成部品を上記単体で寝かせて置いた場合の高さ寸法とともに長さ方向寸法についても従来より相当短くし得て、建物内への箱体構成部品の搬入と、金型による箱体構成部品の形成とを、より容易にすることができる。
【0013】
さらに、この発明においては、前記二枚の側部パネル半部は互いに同一の形状のものであることから、一つのカプセルユニットに用いられる四枚の側部パネル半部の形状が、多くとも二種類、二枚の側部パネル同士で側部パネル半部の形状を同一とすれば一種類だけになるので、それらの側部パネル半部の形成用金型が二種類あるいは一種類だけで済み、箱体構成部品の製造コストをより安価にすることができる。
【0014】
なお、この発明においては、前記板状部分 (12a) を切り取られていない前記二枚の端部パネルは、互いに同一の形状のものであっても良い。このようにすれば、二枚の側部パネルの一方の板状部分を切り取るため端部パネルの板状部分を切り取らない場合および、二枚の端部パネルの一方の板状部分を切り取る前の場合の何れも、一つのカプセルユニットに用いられる二枚の端部パネルの形状が一種類だけになるので、それらの端部パネルの形成用金型が一種類だけで済み、箱体構成部品の製造コストをより安価にすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態を実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここに、図1は、この発明の就寝用カプセルユニットの一実施例を示す斜視図、図2は、上記実施例の就寝用カプセルユニットの主要部の構成を、後述する平パネルを省略して示す分解斜視図、そして図3〜図5は、上記実施例の就寝用カプセルユニットの主要部を構成する箱体のうち、上記平パネルを除いた部分を示す正面図、平面図および右側面図である。
【0016】
この実施例の就寝用カプセルユニットは、図1に示すように、箱体11と、その箱体11を支持する台座21とを具えており、ここにおける箱体11は、図2〜図5に示すように、当該カプセルユニットの長手方向両端の端壁をそれぞれ形成する二枚の端部パネル12と、当該カプセルユニットの幅方向両端の側壁をそれぞれ形成する二枚の側部パネル13と、当該カプセルユニットの天井板を形成する天井パネルとしての二種類三枚の平パネル14,15と、当該カプセルユニットの床板を形成する床パネルとしての、天井パネルと共通の二種類三枚の平パネル14,15とから構成されている。
【0017】
またここにおける台座21は、図1および図2に示すように、上記各側部パネル13の下方にて当該カプセルユニットの長手方向に延在して上記各側部パネル13の下面を支持する鋼製の二本の角パイプ部材22と、上記各端部パネル12の下方にて当該カプセルユニットの幅方向に延在して上記各端部パネル12の下面を支持する断面コ字状の鋼製の二本のチャンネル部材23とから構成されており、チャンネル部材23は、図2に示すように開口側を横向きにした時の高さが角パイプ部材22の高さに等しいものが用いられている。そしてこの実施例の就寝用カプセルユニットでは、箱体11の片側(図1および図2では手前側)の側部パネル13の位置に、出入り口用の開口部11a が形成されている。
【0018】
なお、この実施例のカプセルユニットは、利用者が横から出入りするために側部パネル13に出入り口用の開口部11a が形成される「横入り型」のものであることから、特に側部パネル13の下に強度の高い角パイプ部材22を配置して、利用者の出入りの際のパネル支持強度を確保しており、後述する他の実施例のように利用者が端部から出入りするために端部パネル12に出入り口用の開口部11a が形成される「縦入り型」のカプセルユニットの場合には、端部パネル12の下に角パイプ部材を配置してパネル支持強度を確保するようにする。
【0019】
ところでこの実施例では、上記各端部パネル12および上記各側部パネル13が、SMCを金型で成形することにて形成された、FRP製のものとされており、特にここでは、図2から明らかなように、二枚の側部パネル半部16を当該カプセルユニットの長手方向に互いに逆向きにして並べた状態で互いに結合することによって各側部パネル13が形成されている。しかもこの実施例では、二枚の側部パネル13を形成する合計四枚の側部パネル半部16が、上下対称形状とされて、一種類の金型により、互いに同一の形状のパネル材として製造され、その後、図1および図2では奥側の側部パネル13を形成する二枚の側部パネル半部16については、前面の上部と下部との間の中央部の僅かに湾曲した板状部分16a がそのまま残され、手前側の側部パネル13を形成する二枚の側部パネル半部16についてだけ、箱体11の出入り口用の開口部11a を形成するために上記板状部分16a が切り取られている。また、二枚の端部パネル12も各々、上下対称形状とされるとともに、左右も対称形状とされ、一種類の金型により、互いに同一の形状のパネル材として製造される。
【0020】
図6(a),(b)および(c)は、上記板状部分16a を持った状態での上記側部パネル半部16を示す正面図、左側面図および右側面図、そして図7(a),(b),(c)および(d)は、上記板状部分16a 持った状態での上記側部パネル半部16を示す平面図、図6(a)のVII-VII 線に沿う断面図、上記側部パネル半部16の左端部分を示す拡大断面図および上記側部パネル半部16の右端部分を示す拡大断面図であり、図6に示すように、ここにおける側部パネル半部16は、前面上部と前面下部との間の中央部に僅かに湾曲した板状部分16a を有するとともに、当該カプセルユニットの天井部分まで回り込む上方部分16b と、当該カプセルユニットの床部分まで回り込む下方部分16c とを有している。
【0021】
またここにおける側部パネル半部16は、図6に示すように、側部パネル半部16同士の結合位置となる図では左側の端部において、当該カプセルユニットの幅方向に延在する結合面16d を有するとともに、図7に示すように、同じく図では左側の端部において、上記板状部分16a の端部に他より僅かに引っ込んだ段部16e を有しており、さらに、図7に示すように、端部パネル12との結合位置となる図では右側の端部において、その端部の断面形状がY字形になるように内方に突出したフランジ部16f を有するとともに、上方から見て当該カプセルユニットの長手方向に対し45°の角度をなす端縁16g を有している。
【0022】
図8(a)および(b)は、上記端部パネル12を示す正面図および右側面図、そして図9(a),(b)および(c)は、上記端部パネル12を示す平面図、図8(a)のVIII-VIII 線に沿う断面図および上記端部パネル12の右端部分を示す拡大断面図であり、図8に示すように、ここにおける端部パネル12は、中央部に僅かに湾曲した板状部分12a を有するとともに、当該カプセルユニットの天井部分まで回り込む上方部分12b と、当該カプセルユニットの床部分まで回り込む下方部分12c とを有している。
【0023】
またここにおける端部パネル半部12は、図9に示すように、側部パネル13を形成している側部パネル半部16との結合位置となる両端部(図9(c)では右側の端部のみ拡大して示す)において、その端部の断面形状がY字形になるように内側に突出したフランジ部12d を有するとともに、上方から見て当該カプセルユニットの長手方向に対し45°の角度をなす端縁12e を有している。
【0024】
さらにこの実施例では、上記二種類の平パネル14,15も、SMCを金型で成形することにて形成された、FRP製のものとされており、図10(a),(b)および(c)は、上記二種類の平パネル14,15のうちの平パネル14を示す平面図、正面図および側面図である。この平パネル14は、高い強度を有するように周囲に僅かな高さの縁部14a を有するとともに中央部に三条のU溝部14b を有し、また特に平パネル15との隣接端部での曲げ強度を高めるために一辺にU溝部14b と同程度に裏側へ突出したフランジ部14c を有している。
【0025】
図11(a),(b)および(c)は、上記二種類の平パネル14,15のうちの平パネル15を示す平面図、正面図および側面図である。この平パネル15は、平パネル14と同様、高い強度を有するように周囲に僅かな高さの縁部15a を有するとともに中央部に三条のU溝部15b を有しているが、平パネル14のフランジ部14c に相当するものは有していない。
【0026】
かかる側部パネル半部16、端部パネル12、平パネル14,15、角パイプ部材22およびチャンネル部材23を用いて上記実施例のカプセルユニットを組み立てるに際しては、最初に、図12(a)に示すように、カプセルユニットの設置場所に、角パイプ部材22および、開口部を外向きにしたチャンネル部材23を枠状に配置して置いて、必要であればその場所に固定することで、台座21を形成し、次いでその台座21上で、上記四枚の側部パネル半部16と二枚の端部パネル12とを互いに結合して、図3〜図5に示す如き、箱体11のうち平パネル14,15を除いた部分を形成する。その際、ここでは先ず、図12(b)に示すように、片側の端部パネル12を二本の角パイプ部材22およびそれらの間の片側のチャンネル部材23上に載置し、その端部パネル12の下方部分12c に内側からタッピングネジをねじ込んで角パイプ部材22やチャンネル部材23まで貫通させることで、その端部パネル12をそれら角パイプ部材22およびチャンネル部材23に固定する。
【0027】
次いでここでは、図12(c)に示すように、図2では奥側の側部パネル半部16を奥側の角パイプ部材22上に載置し、その側部パネル半部16の下方部分16c に内側からタッピングネジをねじ込んで角パイプ部材22まで貫通させることで、その側部パネル半部16を角パイプ部材22にタッピングネジで固定するとともに、その側部パネル半部16を先に固定した片側の端部パネル12に、端縁同士を突き合わせた状態で結合する。そしてその後は、同様にして、図12(d)に示すように、奥側の残りの側部パネル半部16を、奥側の角パイプ部材22にタッピングネジで固定するとともに、先の奥側の側部パネル半部16に結合して奥側の側部パネル13を組み立て、次いで残りの端部パネル12を、二本の角パイプ部材22およびそれらの間の残りのチャンネル部材23にタッピングネジで固定するとともに、上記奥側の側部パネル13の後から固定した方の側部パネル半部16に端縁同士を突き合わせた状態で結合する。
【0028】
さらにここでは、同様にして、図12(d)に示すように、図2では手前側の側部パネル半部16を、手前側の角パイプ部材22にタッピングネジで固定するとともに、先に固定した端部パネル12に端縁同士を突き合わせた状態で結合し、次いで残りの手前側の側部パネル半部16を、手前側の角パイプ部材22にタッピングネジで固定するとともに、先の手前側の側部パネル半部16に結合して手前側の側部パネル13を組み立て、その手前側の側部パネル13の後から固定した方の側部パネル半部16を、後から固定した方の端部パネル12に端縁同士を突き合わせた状態で結合する。
【0029】
ここで、上記二枚の側部パネル13を組み立てるに際しては、図2では奥側の側部パネル13については、板状部分16a がそのまま残されている二枚の側部パネル半部16を、当該カプセルユニットの長手方向に、上記結合面16d 同士が向き合うよう互いに逆向きにして並べた状態で、互いに結合するようにし、その結合は、二枚の側部パネル半部16の上記結合面16d 同士を例えばタッピングネジで接合するとともに、図13(a)の斜視図および同図(b)の断面図に示すように、二枚の側部パネル半部16の上記段部16e の複数箇所(例えば図では五箇所)に平板状連結金具17を例えばタッピングネジ18で固定し、上記段部16e 同士をそれらの平板状連結金具17で繋ぐことにて行う。また図2では手前側の側部パネル13については、板状部分16a が切り取られている二枚の側部パネル半部16を、当該カプセルユニットの長手方向に、上記結合面16d 同士が向き合うよう互いに逆向きにして並べた状態で、互いに結合するようにし、その結合は、二枚の側部パネル半部16の上記結合面16d 同士を例えばタッピングネジで接合することにて行う。
【0030】
またここで、側部パネル13の側部パネル半部16と端部パネル12とを結合するに際しては、図14(a)の斜視図および同図(b)の断面図に示すように、側部パネル半部16と端部パネル12との、当該カプセルユニットの長手方向に対し45°の角度をなす端縁16g, 12e同士を突き合わせた状態で、側部パネル半部16の上記フランジ部16f と端部パネル12の上記フランジ部12d との複数箇所(例えば図では五箇所)に、そこを挟むように大小二種類のL字状連結金具19,20を表側および裏側から配置して例えばタッピングネジ18で固定し、上記フランジ部16f, 12d同士をそれらのL字状連結金具19,20で繋ぐようにする。なお、この実施例では、台座21を形成する角パイプ部材22とチャンネル部材23とは、各々がパネルを支持すれば足りるので、角パイプ部材22とチャンネル部材23との相互の結合は特には行っていない。
【0031】
最後にここでは、図3〜図5に示す、上記箱体11のうち平パネル14,15を除いた部分の、上側および下側の開口部をそれぞれ内側から覆う位置に、図1に示す如く、平パネル15の両側に平パネル14が位置してその平パネル14の上記フランジ部14c が平パネル15に隣接するように三枚の平パネル14,15を配置して、それらの平パネル14,15を、端部パネル12および側部パネル13の上記上方部分12b, 16bおよび下方部分12c, 16cに、この実施例の一変形例の断面を示す図15に示すように例えばタッピングネジ18を用いて、例えば図12(e)に示すように先に二枚の平パネル14を固定し、最後に間の平パネル15を固定するといった順序で取り付ける。これにより、図1に示す如き、この実施例の就寝用カプセルユニットが組み立てられる。なお、この実施例では、組み立ての際の手間を省くために、箱体11を構成する上記各パネルおよび、台座21を構成する上記各部材に、タッピングネジを挿入するための下孔があらかじめ明けられている。
【0032】
図15は、上記実施例の一変形例を示す斜視図、また図16は、その変形例における側部パネル13の垂直断面の一部を示す断面図であり、この変形例は、上記実施例のカプセルユニットを上下二段に配置して二段式カプセルとしたものである。すなわちこの変形例では、上記の如くして下段のカプセルユニットを組み立てる際に、その上に上段のカプセルユニット用の台座21も組み付けておき、その上段用の台座21にデッキ板31を、図16に示すように例えばタッピングネジ18で固定した後、その上段用の台座21上で箱体11を上記の如くして組み立ててその上段用の台座21に結合することで、上段のカプセルユニットを形成し、最後に、踏み板32を設けた梯子33を下段のカプセルユニットに取り付けるとともに、手すり34を上段のカプセルユニットに取り付けて、二段式カプセルを形成している。
【0033】
図17は、この発明の就寝用カプセルユニットの他の一実施例を示す斜視図であり、この実施例のカプセルユニットは、利用者が端部から出入りするために端部パネル12に出入り口用の開口部11a が形成される「縦入り型」のもので、図中先の実施例と同様の部分はそれと同一の符号にて示している。
【0034】
すなわちここでは、図8,図9に示す端部パネル12の中央部の板状部分12a が二枚の端部パネル12のうちの一枚から切り取られる一方で、四枚の側部パネル半部16の全てについて板状部分16a が残された状態で、箱体11が組み立てられ、そしてその板状部分12a が切り取られて出入り口用の開口部11a が形成された端部パネル12の下に、先の実施例と同様の角パイプ部材を配置して、図示しない台座のパネル支持強度を確保している。なお、この例では、二枚の側部パネル半部16の段部16e 同士を繋ぐ平板状連結金具17をテープ状の金具カバー35で覆って、カプセルユニットの外観品質を向上させている。
【0035】
かくして上記各実施例によれば、既設の建物内への箱体構成部品の搬入を容易に行い得て、既設の建物内にもカプセルユニットを設置することができ、しかも単体で寝かせて置いた場合の高さ寸法(端部パネル12についてはユニットの長手方向の寸法、側部パネル13についてはユニットの幅方向の寸法、天井パネルおよび床パネルを構成する平パネル14,15についてはユニットの高さ方向の寸法)が小さいことから、SMCを金型により成形することで、それら端部パネル12と側部パネル13と平パネル14,15との各々をFRPにて形成し得るので、それらのパネルの寸法精度を従来の箱体構成部品よりも相当に高め得て、カプセルユニットの設置場所におけるカプセルユニット組み立ての際に、高い技能を必要とすることなく容易に組み立てを行い得るとともに、組み立ての手間も従来よりも大幅に少なくすることができる。
【0036】
また上記各実施例によれば、二枚の側部パネル13が各々、カプセルユニットの長手方向に並べられて互いに結合された二枚の側部パネル半部16によって形成されていることから、カプセルユニットの長手方向寸法の実質的に全長に渡る長さを持つ側部パネル13が、その半分の長さの側部パネル半部16によって構成されるので、箱体構成部品を上記単体で寝かせて置いた場合の高さ寸法とともに長さ方向寸法についても従来より相当短くし得て、建物内への箱体構成部品の搬入と、金型による箱体構成部品の形成とを、より容易にすることができる。
【0037】
さらに上記各実施例によれば、二枚の側部パネル半部16が互いに同一の形状のものであり、しかも二枚の側部パネル13同士で側部パネル半部16の形状が同一であることから、一つのカプセルユニットに用いられる四枚の側部パネル半部16の形状が一種類だけになるので、それらの側部パネル半部16の形成用金型が一種類だけで済み、箱体構成部品の製造コストをより安価にすることができる。
【0038】
そして上記各実施例によれば、二枚の端部パネル12も互いに同一の形状のものであることから、一つのカプセルユニットに用いられる二枚の端部パネル12の形状が一種類だけになるので、それらの端部パネル12の形成用金型が一種類だけで済み、箱体構成部品の製造コストをより安価にすることができる。
【0039】
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものでなく、例えば、天井パネルや床パネルをそれぞれ一枚または二枚のパネルで構成するようにしても良く、また側部パネル13に出入り口用の開口部11a が形成される「横入り型」のカプセルユニットを形成する際に、手前側の側部パネル13を形成する二枚の側部パネル半部16の板状部分16a の全部でなく一部を切り取って上記開口部11a を形成するようにしても良い。さらに、上記実施例では鋼製の角パイプ部材とチャンネル部材とで台座を構成したが、側部パネルと端部パネルとの下部にそれぞれ、台座を構成する高強度の部分を一体的に形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の就寝用カプセルユニットの一実施例を示す斜視図てある。
【図2】上記実施例の就寝用カプセルユニットの主要部の構成を、平パネルを省略して示す分解斜視図である。
【図3】上記実施例の就寝用カプセルユニットの主要部を構成する箱体のうち、平パネルを除いた部分を示す正面図である。
【図4】上記実施例の就寝用カプセルユニットの主要部を構成する箱体のうち、平パネルを除いた部分を示す平面図である。
【図5】上記実施例の就寝用カプセルユニットの主要部を構成する箱体のうち、平パネルを除いた部分を示す右側面図である。
【図6】上記箱体を構成する側部パネル半部を示す正面図および左右側面図である。
【図7】上記箱体を構成する側部パネル半部を示す平面図、断面図および部分拡大断面図である。
【図8】上記箱体を構成する端部パネルを示す正面図および側面図である。
【図9】上記箱体を構成する端部パネルを示す平面図、断面図および部分拡大断面図である。
【図10】上記箱体を構成する二種類の平パネルのうちの一方を示す平面図、正面図および側面図である。
【図11】上記箱体を構成する二種類の平パネルのうちの他方を示す平面図、正面図および側面図である。
【図12】上記実施例の就寝用カプセルユニットの組み立て手順を示す説明図である。
【図13】上記側部パネル半部同士の結合方法を示す斜視図および断面図である。
【図14】上記端部パネルと上記側部パネルとの結合方法を示す斜視図および断面図である。
【図15】上記実施例の就寝用カプセルユニットの一変形例を示す斜視図である。
【図16】上記変形例における一段目と二段目との結合方法を示す断面図である。
【図17】この発明の就寝用カプセルユニットの他の一実施例を示す斜視図てある。
【図18】従来の就寝用カプセルユニットの構成を例示する斜視図である。
【符号の説明】
11 箱体
11a 開口部
12 端部パネル
13 側部パネル
14,15 平パネル
16 側部パネル半部
21 台座
22 角パイプ部材
23 チャンネル部材
Claims (2)
- 箱体(11)と、その箱体を支持する台座(21)とを具える就寝用カプセルユニットであって、
前記箱体が、前記カプセルユニットの長手方向両端の端壁をそれぞれ形成する二枚の端部パネル(12)と、前記カプセルユニットの幅方向両端の側壁をそれぞれ形成する二枚の側部パネル(13)と、前記カプセルユニットの天井板を形成する一または複数枚の天井パネル(14, 15)と、前記カプセルユニットの床板を形成する一または複数枚の床パネル(14, 15)とを互いに結合することにて形成され、
前記二枚の端部パネル (12) と前記二枚の側部パネル (13) とが各々、金型で成形されたFRP製のものであり、
前記二枚の端部パネルの一方もしくは前記二枚の側部パネルの一方が、前記金型での成形後に板状部分 (12a, 16a) を切り取られて形成された出入り口用の開口部(11a) を有しており、
前記二枚の側部パネル (13) が各々、前記カプセルユニットの長手方向に並べられて互いに結合された互いに同一の形状の二枚の側部パネル半部 (16) によって形成されていることを特徴とする、就寝用カプセルユニット。 - 前記板状部分 (12a) を切り取られていない前記二枚の端部パネル(12)は、互いに同一の形状のものであることを特徴とする、請求項1記載の就寝用カプセルユニット。
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