JP3563858B2 - 化粧鏡ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、種々の間口に対応可能な化粧鏡ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、洗面所、化粧室等において、大型の鏡を備えた化粧鏡ユニットが設置されることが多い。また、化粧鏡ユニットは洗面ボールが上面に設置された洗面台と共に組み合わされて洗面化粧台としても使用される。
【0003】
この種の化粧鏡ユニットは、真空成形等によって樹脂素材から一体成形されたユニット本体に対し、大型の鏡や照明器具等が組み付けられて製作されるのが通例であり、ユニット本体の一体成形により、量産化、低コスト化が図られている。
【0004】
一方、種々の間口寸法に対応可能な化粧鏡ユニットとして、例えば特開昭62−126134号公報に開示されているように、鏡の両側に設置される化粧キャビネットの背板を鏡の裏面内側まで延設し、この背板の表側へ鏡を設置するものがあり、前記背板の延設部において間口寸法の変動を吸収することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
最近では、間口寸法の異なる種々のタイプの化粧鏡ユニットが要求されるようになり、このため一体成形されたユニット本体を用いるものでは、種々の成形型を製作する必要がある。しかし、成形型の製作にはコストがかかり、製品のイニシアルコストが高くなるという問題がある。
【0006】
一方、間口寸法が可変とされた化粧鏡ユニットでは、現場での施工に手間がかかり、特に、集合住宅建築現場等にあって同一間口箇所へユニットの複数個を繰り返して設置するような場合では、非常にコスト高となる問題をも有するものであった。
【0007】
本発明はかかる問題に鑑みなされたもので、製作コストが低く、現場設置も容易で、しかも種々の間口に対応可能な化粧鏡ユニットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載した化粧鏡ユニットは、ユニット本体に鏡が付設された化粧鏡ユニットにおいて、前記ユニット本体は鏡設置面を有して一体成形された成形本体を上記鏡設置面内を通る縦分割線で分割して得られた左右一対の分割成形体を備え、これら分割成形体は上部、下部及び鏡設置部内の少なくとも1か所の各々において補強部材により連結一体化され、前記成形本体には分割後に前記補強部材の嵌合可能な取付予定部が予め形成されている。
【0009】
この化粧鏡ユニットによれば、左右の分割成形体を適宜長さの補強部材を用いて連結一体化することにより、所期寸法の全体幅を有するユニット本体ひいては化粧鏡ユニットを得ることができ、種々の間口に柔軟に対応することができる。しかも左右の分割成形体は、鏡設置面を有して一体成形された成形本体を分割すればよく、成形本体の製作上、成形型を共通化することができ、イニシアルコスト高を抑制することができる。また、補強部材の取付予定部は、成形本体の分割後に補強部材の嵌合が可能なため、補強部材の位置決めが容易で、左右の分割成形体を連結する際の高さ揃えも容易となる。尚、左右の分割成形体の間の継ぎ合わせ部分は、鏡設置面に鏡を取り付けることによって、正面の大部分が隠れるため、見栄えが悪くなることもない。
【0010】
そして、成形本体の上部及び下部と、更に成形本体における鏡設置部内に含まれる少なくとも1か所の各々に、少なくとも3本の補強部材が配設されるので、十分な強度を確保することができ、また撓み、ねじり等の変形が生じ難くなり、ユニットの運搬や取り扱い、施工時等における作業性が良好となる。特に、鏡設置部内に少なくとも1本設けられる補強部材は、鏡設置面へ鏡を取り付けた場合の鏡の補強材としても機能し、大形の鏡を付設してもその変形防止に効果的である。尚、成形本体において、補強部材を設ける上部位置及び下部位置は、鏡設置部の内外を問わない。
【0011】
また、請求項2に記載したように、成形本体に設けられた補強部材用の取付予定部を同一の横断面形状に形成することにより、補強部材として同一横断面の長尺材を適宜切断して使用することができ、部材の共通化、コストの低廉化に一層有利となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
図1乃至図9は本発明に係る化粧鏡ユニット1の第1実施形態を示している。この化粧鏡ユニット1は、図1及び図2に示すように、ユニット本体2と該ユニット本体2の正面に付設された鏡3とを有する一面鏡タイプのものである。該ユニット本体2には、鏡3の上辺部に沿って横長の照明器具4が設けられ、鏡3の一方の縦辺部に沿ってサイドパネル5が取り付けられている。
【0014】
前記ユニット本体2は、左分割成形体7と右分割成形体8とが、長手方向を左右方向へ向けた複数本の補強部材10(図例では6本)によって連結一体化されている。左分割成形体7と右分割成形体8との間は、設置しようとする場所の間口寸法又は組み合わせる洗面台の幅寸法に応じて所要寸法だけ離されている。
【0015】
これら左右の分割成形体7,8は、図3に示すように、合成樹脂により一体形成された成形本体11が、その幅方向のセンタに沿って縦方向に位置する縦分割線Cによって左右に分割されて得られたものである。
【0016】
この成形本体11は、その左右方向寸法Wが標準サイズ(例えば、750mm)とされて、真空成形等により一体成形されたものであって、鏡3の取付スペースとされる鏡設置面12と、この鏡設置面12まわりを取り囲むように設けられた縦、横の平坦部13,14とを有している。成形本体11の製作方法としては、真空成形の他に射出成形、プレス成形、ハンドレイアップ等の各種成形法が適用可能である。尚、前記鏡設置面12、その面内の凹部及びそれらの裏面一帯を鏡設置部と呼ぶ。また、標準サイズの化粧鏡ユニットを製作する場合は、本発明における成形本体が分割されることなく、そのままユニット本体とされる。
【0017】
上部の横平坦部14には、図面の裏面側に凹んだ凹部15aが設けられ、鏡設置面12には上下方向に複数の凹部15b〜15eが設けられている。これら凹部15a〜15eは、その裏面側へ膨出する各面が面一に揃うように形成されており、これに背板17(図2及び図4参照)が付設される。前記横平坦部14表面よりやや凹んだ凹部には、壁面への取り付けに用いるねじ挿通孔73が開設されている。尚、これら凹部15a〜15eは、成形本体11が左右に分割されることなく標準サイズのものとしてそのまま使用される場合には、いずれも板面の補強作用を奏するものとなる。
【0018】
成形本体11が左右に分割されて左右の分割成形体7,8とされる場合、これら凹部15a〜15eは、それぞれの上位部又は下位部における各裏面側で上記補強部材10の嵌合スペースを形成させるものである。すなわち、最上部の凹部15aの上位置と、各凹部15a〜15eの相互間位置と、最下部の凹部15eの下位置(下部の横平坦部14に対応)の各裏側には、長手方向を左右へ向けた溝状の取付予定部18(図4参照)が形成されるため、これら取付予定部18内で補強部材10をガタツキなく嵌合可能となっている。
【0019】
また、各取付予定部18及び補強部材10は、いずれもその長手方向に沿った横断面形状が同一に形成されていると共に、上下方向各位置の取付予定部18が互いに同一横断面形状に形成されている。従って補強部材10として、一種類の棒状素材から所定長さ分づつを切り出してゆくことで、これらをどの取付予定部18へでも適用可能になり、部材の共通化が図れる。補強部材10には、木材、樹脂棒、軽合金棒材等を用いることができる。また補強部材10を取付予定部18へ固定するには接着又はねじ止め等の適宜の固着手段によって行えばよい。
【0020】
このようなユニット本体2の構造から明らかなように、標準サイズよりも大型の化粧鏡ユニット1を製作する場合でも、標準サイズの成形本体11を縦分割線Cで分割した後、得られた左右の分割成形体7,8の相互間隔を所定だけ離し、補強部材10とすべき棒状素材から好ましくは取付予定部18の全長を満たす長さ分を切り出して、これを各取付予定部18へ嵌合装着させることで所望大きさのユニット本体2(図1参照)を構成することができる。従って、成形本体11を製作するうえで必要とされる成形型(図示略)は、種々の間口サイズの化粧鏡ユニット1を製作する場合にも、標準タイプ用のものを共通使用することができるようになる。
【0021】
上記のようにして構成されたユニット本体2に対して、その後、鏡設置面12へ鏡3を取り付け、上部の横平坦部14へ照明器具4を取り付け、左方の縦平坦部13へサイドパネル5を取り付けるようにすることで、化粧鏡ユニット1を得る。図1中の符号19は鏡3を取り付けるための両面粘着材であり、20は鏡支持枠である。
【0022】
この場合、左右の分割成形体7,8間に生じている空間や補強部材10の露出部分は、鏡3や照明器具4等の取り付けによってその大部分が隠されるので、見栄えが悪くなることはない。尚、分割成形体7,8間の上端部で、照明漏れが生じるおそれがあるような場合には、必要に応じて左右分割成形体7,8の上端壁部の間に跨がって繋ぎ板を取り付けるようにしてもよい。
【0023】
上記成形本体11に対して縦分割線Cを形成させる位置は、左右方向のセンタ位置とすることが限定されるものではなく、左右いずれかへ偏らせてもよい。また、図5(a)に示すように、縦分割線Cとは別に横分割線C2を設けることで、全体を4分割にすることや、図5(b)に示すように横分割線C2のみに沿って分割し、上下2分割にすることも可能である。上下方向に分割する場合には、例えば成形体11の左右の縦平坦部13の裏面側や、前記凹部15b〜15eと後述する左右の溝26,27の間部31A,31Bの裏面側に、横分割部を挟んで上下方向に渡る補強部材が設けられる。尚、前記分割線C,C2は目視可能なことを要しない。
【0024】
上記成形本体11(図3及び図4参照)において、上から4番目の凹部15dにはその開口下部縁に沿って底上げ段部21が形成されている。この底上げ段部21の左右両側にはコード孔22が貫通形成されており、鏡設置面12と鏡3との表裏間へ所望に応じて面状ヒータ(図示略)が取り付けられる際には、この面状ヒータのコードをコード孔22から底上げ段部21の裏側スペース24へと這わせて配線できるようになっている。
【0025】
また、この底上げ段部21の下縁部23は、面状ヒータの下端が当接し、面状ヒータの位置決めに利用することができる。成形本体11がユニット本体2とされたときには、凹部15dと凹部15eとの間の取付予定部18で左右の分割成形体7,8間を渡るように補強部材10が露呈することになるが、この補強部材10の露呈した上縁部は上記と同じように面状ヒータの位置決めに使用することができる。
【0026】
一方、この成形本体11では、図3に示すように鏡設置面12と左側の縦平坦部13との間にサイドパネル5の側端縁を取り付けるための溝26が表面よりわずかに凹んだ状態に形成されているが、鏡設置面12と右側の縦平面部13との間にも、同様に溝27が設けられている。また、鏡設置面12と上側の横平坦部14との間には、照明器具4のカバーの下端縁を取り付けるための溝29が成形本体1の左端だけでなく右端へも通り抜けた構造になっている。30はスイッチとの干渉を防止すると共に配線を裏面側に通すための切欠穴である。このように、切欠穴30を除いて、成形本体11が左右対称形に形成されているため、図6(a)〜(d)に示すように、鏡3に対するサイドパネル5の配置や、サイドパネル5の種類(照明器具4用のスイッチ28を有しているか否か)について任意に選択することができる。図6(d)ではサイドパネル5を設けずに、照明器具4を除く全面を鏡3で覆うような構成とされている。尚、切欠穴30は一体成形後に適宜開設してもよく、右側に開設することにより、スイッチ28が付設されたサイドぱネル5を右側に配置することもできる。
【0027】
照明器具4の直管型蛍光管32及びその点灯回路の一部乃至全部は、図1及び図2に示すように、左右両側端部に設けられたカバー蓋33に着脱自在に取り付けられた照明カバー34によって覆われている。照明カバー34は、図7に示すように、任意位置での断面形状が横倒したU字状を呈するように形成されたものであり、その上部内面の正面寄りには長手方向に沿って突出する係合突条36が設けられている。尚、照明カバー34は所定断面の長尺ものをユニット本体2の全幅に応じて適宜の長さに切断して使用される。74は照明器具4用の配線孔である。
【0028】
カバー蓋33は、図8に示すように、照明カバー34をその内側から支持するように設けられた内輪部37と、この内輪部37よりも一回り大きく形成された外装部38とを有している。このカバー蓋33において、内輪部37の後部面39には、成形本体11(図9参照)への取り付けに用いるねじ挿通孔40が貫通形成されており、これに対向するように内輪部37の正面部41にはネジ回し装入用切欠42が形成されている。また、この内輪部37の後部面39には、成形本体11のコーナー部へ装着して位置決めに用いることができるスカート部43が一体形成されている。
【0029】
更に、内輪部37の上面部正面寄りには、照明カバー34の係合突条36と係合可能な切欠部45が形成されており、内輪部37の上面部後端には、照明カバー34の後端部が浮き上がるのを阻止する差込部46が設けられている。この差込部46の入口部には、照明カバー34の差し込みを容易にするための勾配が形成されている。
【0030】
従って、カバー蓋33をユニット本体2へ取り付けた後、カバー蓋33の差込部46へ向けて照明カバー34の上側後端部を差し込み、その後、照明カバー34を押し下げるだけで、照明カバー34はその自重によって係合突条36が切欠部45へ係合し、カバー蓋33に確実に装着される。また蛍光管32の交換時等には、照明カバー34を軽く上に持ち上げ、係合突条36を切欠部45から離脱させた後、照明カバー34を手前に引くことにより、カバー蓋33から容易に外すことができる。
【0031】
このような構造であれば、カバー蓋33の相互間隔、すなわち成形本体11を左右の分割成形体7,8として分割し、ユニット本体2として組み付ける場合の最大幅がどのように変更されようとも、所定長さに切断された照明カバー34を用いることにより、カバー蓋33と照明カバー34との装着は容易である。
【0032】
尚、成形本体11(分割成形体7,8)には、図9に示したように、カバー蓋33を取り付けるコーナー部のうち、上面部分に対し、カバー蓋33におけるスカート部43の肉厚を吸収するための段部49が設けられている(図3も併せて参照)。そのため、カバー蓋33が取り付けられたユニット本体2の上端部輪郭に凹凸が生じない。また、上記コーナー部の側面部分では、サイドパネル5が取り付けられた場合に、カバー蓋33の側壁部とサイドパネル5の側壁部とが共にユニット本体2の外側面に当接するため、両側壁部が面一状に揃えられる。
【0033】
図10乃至図14は本発明に係る化粧鏡ユニット1の第2実施形態を示しており、この第2実施形態が上記第1実施形態に対して異なる主なところは、三面鏡タイプとされている点にある。以下、第1実施形態と同様の構成、作用、効果を有する部材は同符号を付してその説明を省略すると共に相違点を中心に説明する。
【0034】
図12に示すように、成形本体11には、鏡設置面12の左右両側に戸棚部55,56が形成されており、図10及び図11に示すように、これら戸棚部55,56の正面開口部を開閉するために、扉を兼ねたサイド鏡60,61が設けられている。図12中に示す符号62は、サイド鏡60,61を縦軸回りに回動させるためのヒンジ具を取り付けるための取付用孔である。また、64はサイド鏡60,61を閉めた時に、その状態を保持するためのマグネットキャッチを取り付けるための取付用孔である。尚、図13の符号63がヒンジ具であり、また同図の符号65がマグネットキャッチである。
【0035】
左右の戸棚部55,56において、上記ヒンジ具取付用孔62やマグネットキャッチ取付用孔64を含む上下の横桟部分55a,56aは、側縁部分55b,56bに比してヒンジ具等を取り付けるために少し低く形成されている。前記側縁部分55b,56bが横桟部分55a,56aに比してやや高く形成されることになるため、図13に示すように、サイド鏡60,61を閉めた状態において、横方向から見ると、サイド鏡60,61との間に隙間66が生じ難くなり、見栄えが良くなる。
【0036】
また、この第2実施形態の成形本体11では、図12に示すように、鏡設置面12の下端部12aが戸棚部55,56の下端部よりも鏡支持枠20(図10参照)の肉厚分だけ僅かに短く、段差が生じるように形成されている。このため、この鏡設置面12へ鏡3を取り付けたときに、鏡3の下端部へ付設される鏡支持枠20の下面と、ユニット本体2(成形本体11)の下面とが面一状になる。
【0037】
更に、図14に示すように、成形本体11(分割成形体7,8)において、照明器具4のカバー蓋33を取り付けるコーナー部には、その上面部分だけでなく側面部分にも、カバー蓋33におけるスカート部43の肉厚分だけ凹むように段部70が設けられている。これにより、カバー蓋33が取り付けられたユニット本体2の外周面が面一になり、凸凹が生じず、見栄えがよい。
【0038】
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、補強部材10は、ユニット本体2の全幅に渡るように架設してもよく、また各実施形態のように鏡設置面12の範囲内だけとしてもよい。また、補強部材10の使用本数も、ユニット本体2(成形本体11)の上部、下部及び中間部の少なくとも3本を備えればよく、その他は適宜変更可能である。勿論、補強部材10の材質や断面形状等も適宜変更可能である。
【0039】
また、成形本体11に予め形成する取付予定部18は、裏面側が凹となる形状に限らず、表面側に凹となる形状に形成することも可能である。この場合、鏡3の裏面に補強部材10が位置することになる。すなわち、取付予定部18は鏡設置部のいずれに形成してもよい。
【0040】
また、照明器具4については、白熱球やワンソケット方式の蛍光灯をそのまま取り付けることや、これらをグローブによってカバーしてもよく、また別途照明装置が設けられる場合などでは照明器具4を設けなくてもよい。
【0041】
尚、化粧鏡ユニットは、単独で使用されるほか、洗面台と共に組み合わされて洗面化粧台としても使用される。
【0042】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の請求項1に記載した化粧鏡ユニットによれば、もともと一体成形された成形本体を左右一対の分割成形体に分割して、これら分割成形体を補強部材で連結一体化したユニット本体を用いるので、その連結時における全体幅は任意に変更可能であり、従って種々の間口に柔軟に対応することができ、しかも、上記成形本体は間口の寸法に関わらず共通のものを使用することができるため、成形型の共通化が可能となり、イニシアルコストの高騰化も防止できる。また、成形本体には、分割後に補強部材の嵌合が可能な取付予定部が設けられているので、補強部材の位置決め及び左右分割成形体同士の高さ揃えが容易となり、生産性に優れる。
【0043】
更に、補強部材が成形本体の上部及び下部と、成形本体における鏡設置部内に含まれる少なくとも1か所の各々に配してあるので、十分な強度を確保することができ、ユニット本体の運搬や取り扱い、施工時等における作業性が良好となると共に、鏡設置面内に設けられる少なくとも1本の補強部材により、大形の鏡を設置する場合でも、鏡に変形が生じ難く、良好な反射像を得ることができる。
【0044】
一方、請求項2に記載したように、成形本体に予め形成する補強部材用の取付予定部を同一横断面形状に形成することにより、補強部材として同一材、長尺材を共通使用することができることができ、コストの低廉化に一層有利となる。
【0045】
しかも、本発明の化粧鏡ユニットは成形本体の分割から化粧鏡ユニットとしての組み立てるまでの作業は工場内で行うことができるため、施工現場へは完成品としての化粧鏡ユニットを搬入し、これを設置するだけで済むため、現場施工も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す正面図である。
【図2】図1のX−X線拡大断面図である。
【図3】第1実施形態の成形本体を示す正面図である。
【図4】ユニット本体の部分断面を示す斜視図である。
【図5】成形本体の分割例を示す模式図である。
【図6】第1実施形態の組み立て例を示す模式図である。
【図7】照明器具の照明カバーを示す中間省略斜視図である。
【図8】照明器具のカバー蓋を示す斜視図である。
【図9】第1実施形態の成形本体に対するカバー蓋の取付状況を示す斜視図である。
【図10】本発明の第2実施形態を示す正面図である。
【図11】図10のY−Y線断面図である。
【図12】第2実施形態の成形本体を示す正面図である。
【図13】図11のZ−Z線拡大矢視図である。
【図14】第2実施形態の成形本体に対するカバー蓋の取付状況を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 化粧鏡ユニット
2 ユニット本体
3 鏡
7 左分割成形体
8 右分割成形体
10 補強部材

Claims (2)

  1. ユニット本体(2)に鏡(3)が付設された化粧鏡ユニットにおいて、
    前記ユニット本体(2)は鏡設置面(12)を有して一体成形された成形本体(11)を上記鏡設置面(12)内を通る縦分割線(C)で分割して得られた左右一対の分割成形体(7,8)を備え、これら分割成形体(7,8)が上部、下部及び鏡設置部内の少なくとも1か所の各々において補強部材(10)により連結一体化され、前記成形本体(11)には分割後に前記補強部材(10)の嵌合可能な取付予定部(18)が予め形成されていることを特徴とする化粧鏡ユニット。
  2. 成形本体(11)に設けられた補強部材(10)用の取付予定部(18)は横断面形状が同一に形成されている請求項1に記載した化粧鏡ユニット。
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