JP2698618B2 - ユニットルームの天井の構造 - Google Patents

ユニットルームの天井の構造

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JP2698618B2 JP63185812A JP18581288A JP2698618B2 JP 2698618 B2 JP2698618 B2 JP 2698618B2 JP 63185812 A JP63185812 A JP 63185812A JP 18581288 A JP18581288 A JP 18581288A JP 2698618 B2 JP2698618 B2 JP 2698618B2
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美佐雄 並川
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、パネルを組み立てて形成されるユニットル
ームの天井の構造に関するものである。
【従来の技術】
トイレユニットなどパネルを組み立てて形成されるユ
ニットルームは、床パネルと、床パネルの各辺に立設さ
れる複数枚の壁パネルと、この壁パネルの上端に取り付
けられる天井パネルとで構成されている。 そして天井パネルを壁パネルの上端に取り付けるにあ
たっては、壁パネルの上端に天井パネルの周端部を載
せ、天井パネルの上面から壁パネルの上端に釘などの固
着具を打ち込むことによっておこなわれる。
【発明が解決しようとする課題】
しかしトイレユニットなどのユニットルームは家屋内
に予め設定された所定のスペース内で組み立てられるた
めに、ユニットルームの室外から組み立て作業をするこ
とができない場合が多く、上記のように天井パネルの上
側から固着具を打ち込む操作をおこなうことは困難であ
る。 本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、天井
パネルの上面への固着具の打ち込みの操作を容易におこ
なうことができるユニットルームの天井の構造を提供す
ることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
本発明に係るユニットルームの天井の構造は、天井パ
ネル1を開口部2を有する開口パネル1aと開口部2に適
合する形状の閉塞パネル1bとで形成し、開口パネル1aを
長方形状に形成すると共に開口部2を開口パネル1aの中
程にその長手方向に長く形成し、開口パネル1aの長手方
向の略中央線に沿って開口パネル1aを二分割し、開口パ
ネル1aの周端部をユニットルームの壁パネル3の上端に
載置すると共に開口パネル1aの上面から壁パネル3の上
端に固着具4を打入して開口パネル1aを壁パネル3に結
合固定し、閉塞パネル1bを開口パネル1aに取り付けて開
口部2を閉塞して成ることを特徴とするものである。
【作 用】
本発明にあっては、天井パネル1を構成する開口パネ
ル1aに設けた開口部2から上半身を乗り出して、室内か
らの作業で天井パネル1の上面に固着具4を打入するこ
とができる。
【実施例】
以下本発明を実施例によって詳述する。 第1図乃至第3図は本発明の一実施例を示すものであ
り、ユニットルームは床パネル10と、複数枚の壁パネル
3と、天井パネル1とを組み立てることによって形成す
るようにしてある。床パネル10の周端部には立上り片11
が一体に設けてあり、立上り片11の上端のフランジ片12
の上面には嵌合突片13が穿設してある。また壁パネル3
としては、壁面を構成する盲壁パネル3aと、ドア枠14を
設けて入り口を形成するための入り口パネル3bと、窓用
の開口部15を設けて窓を形成するための窓開口パネル3c
が用いられる。そして、これらの壁パネル3を床パネル
10のフランジ片12上に立てて、第3図に示すように嵌合
突部13に壁パネル3の下端の嵌合凹溝16を嵌合させると
共に、各隣合う壁パネル3の側端同士を接続することに
よって、床パネル10上に壁パネル3を立設することがで
きる。コーナーにおいてはコーナー継手17を用いて壁パ
ネル3同士の接続をおこなうようにしてある。 また、天井パネル1は開口部2を設けた開口パネル1a
とこの開口部2を閉塞するための閉塞パネル1bとで形成
されるものである。第1図の実施例では開口パネル1aを
一対のコ字型のパネル半体18,18に分割した構造に形成
してあり、各パネル半体18の内側の端縁には受け枠19が
下方へ突出するように一体的に取り付けてある。このパ
ネル半体18,18を合体させることによって開口パネル1
の中央部に開口部2が形成されるものであり、受け枠19
は開口部2の内周縁に設けられることになる。そして上
記のように壁パネル3の取り付け作業が終わったのち
に、開口パネル1aの各パネル半体18,18の外側の端縁を
それぞれ壁パネル3の上端に載置し、開口パネル1aの上
面から釘などの固着具4を壁パネル3の上端に打ち込む
ことによって壁パネル3に開口パネル1aを固定する。こ
こで、開口パネル1aには中央部に開口部2が形成されて
いるために、ユニットルームの室内から上半身をこの開
口部2に通すことができ、この状態で固着具4を開口パ
ネル1aの上面に打ち込む作業をおこなうことができる。
閉塞パネル1bは第1図の実施例ではパネル20の周端に結
合枠21を一体的に設けて形成してあり、第3図に示すよ
うに開口パネル1aの開口部2の下側に閉塞パネル1bを配
設し、受け枠19の外側に結合枠21をはめて結合枠21の通
孔22から受け枠19の受け孔23に連結ピン24を差し込むこ
とによって、開口部2を下側から塞いだ状態で開口パネ
ル1aに閉塞パネル1bを取り付けて一体化し、開口パネル
1aと閉塞パネル1bとで形成される天井パネル1を壁パネ
ル3に取り付けることができるものである。 第4図(a)の実施例は開口パネル1aの開口部2に設
けた受け枠19の下端に鍔片25を大きく外方へ突出するこ
とによって、鍔片25の上側に照明器具26を収容する凹所
27を形成するようにしてある。このものでは照明器具26
の光を壁パネル3に反射させて間接照明でユニットルー
ム内の照明をおこなうことができる。第4図(b)の実
施例は閉塞パネル1bを下向き開口の箱状体で形成したも
のであり、このものでは閉塞パネル1bを開口部2を通し
て開口パネル1aの上側に載置するようにしてある。第4
図(b)において28は閉塞パネル1bがずれることを防止
するために開口パネル1aの上面に取り付けた係止枠であ
る。このものでは箱状体で形成される閉塞パネル1b内に
照明器具を組み込むことが可能である。第4図(c)や
第4図(e)は第2図の実施例の変形である。第4図
(d)の実施例は開口パネル1aの開口部2の開口縁に凹
段部29を形成し、平板で形成される閉塞パネル1bの端縁
部をこの凹段部29にはめ込んだ状態で閉塞パネル1bと開
口パネル1aに取り付けるようにしたものである。このも
のでは開口パネル1aの下面と閉塞パネル1bの下面を面一
にして一体化させることができる。尚、第2図や第4図
(c)(e)のイ矢印のように閉塞パネル1bの端部と壁
パネル3との間に隙間を形成させるようにすれば、天井
の周囲に目地溝などを設けたかのようなデザイン上の効
果を奏することができることになる。 第5図乃至第7図は本発明の他の実施例を示すもので
あり、このものでは閉塞パネル1bに第6図に示すように
照明器具取付用の開口部30を設け、この開口部30の開口
縁の下側(第6図(c)の上側に図示)にカバー用額縁
31を取り付けると共に開口縁の上側(第6図(c)の下
側に図示)に取付枠32を取り付けてある。この閉塞パネ
ル1bの長辺の両側には下側に開口する係止段部33が形成
してある。また開口パネル1aは2枚のパネル半体18,18
に分割してあり、各パネル半体18,18の内側の端縁の上
面側に受け段部34が形成してある。このものではまず各
パネル半体18,18を壁パネル3の上端に固着具4で固定
する。各パネル半体18,18間において形成される開口パ
ネル1aの開口部2からこの固着具4を打ち込む作業をお
こなうことができる。そして閉塞パネル1bを開口部2を
通して開口パネル1aの上側に持ち上げ、受け段部34に係
止段部33を係合させることによって、開口部2に閉塞パ
ネル1bを取り付けることができる。閉塞パネル1bの開口
部30の上側には取付枠32に係合させた状態で照明器具35
が取り付けられるものであり、またカバー用額縁31には
透光性の照明カバー36が係止して取り付けられる。第8
図は上記実施例の変形例であり、開口パネル1aのパネル
半体18の外側の端縁に係合段部37を形成し、この係合段
部37を壁パネル3の上端に係合させるようにしてある。 第9図及び第10図は本発明のさらに他の実施例を示す
ものであり、開口パネル1aの各パネル半体18の開口部2
側の縁部に上方へ立上り片38が設けてある。また閉塞パ
ネル1bは両側に逆L型断面のカバー片39,39を設けて形
成してある。このものでは開口パネル1aの開口部2を塞
ぐように立上り片38の上端に閉塞パネル1bを載置して取
り付けると、立上り片38とカバー片39との間に凹所40が
形成されることになり、この凹所40内に照明器具41を取
り付けることができる。凹所40の下面には照明カバー36
を取り付けることができる。 第11図及び第12図の実施例では、閉塞パネル1bの両側
に断面下向きコ字型のカバー片42,42を設けて形成して
あり、カバー片42内に形成される凹所43に照明器具41を
取り付けるようにしてある。図中44は開口パネル1aの開
口部2の縁部に固着した取付枠であり、閉塞パネル1bの
カバー片42をこの取付枠44に係止させて開口パネル1aの
上面側に取り付けるようにしてある。第13図の実施例は
上記実施例の変形であり、取付枠44を省略してある。 上記のようにして形成されるユニットルームによっ
て、第14図(a)(b)に示すようなトイレルームAを
屋内に形成することができるものである。第14図中45は
便器、46は窓、47は天袋である。
【発明の効果】
上述のように本発明にあっては、天井パネルを開口部
を有する開口パネルと開口部に適合する形状の閉塞パネ
ルとで形成し、開口パネルを長方形状に形成すると共に
開口部を開口パネルの中程にその長手方向に長く形成
し、開口パネルの長手方向の略中央線に沿って開口パネ
ルを二分割し、開口パネルの周端部をユニットルームの
壁パネルの上端に載置すると共に開口パネルの上面から
壁パネルの上端に固着具を打入して開口パネルを壁パネ
ルに結合固定し、閉塞パネルを開口パネルに取り付けて
開口部を閉塞するようにしたので、開口パネルに設けた
開口部から上半身を乗り出すことによって、室内からの
作業で固着具を打入することができるものであり、天井
パネルの上面に固着具を打入する作業を容易におこなう
ことができるものである。また開口パネルの開口部を開
口パネルの長手方向に長く形成することによって、開口
パネルの短手端部を壁パネルに固定する際に、開口部か
ら上半身を天井裏側に乗り出す量を少なくすることがで
き、長方形状の開口パネルの短手端部を壁パネルの上端
に容易に結合固定することができるものである。しか
も、開口パネルの長手方向の略中央線に沿って開口パネ
ルを二分割することによって、それぞれを細長形状にす
ることができると共に閉塞パネルを開口部に適合する形
状に形成することによって、閉塞パネルを細長形状にす
ることができ、出入り口が狭くて小さなスペースのユニ
ットルーム内への開口パネルと閉塞パネルを容易に搬入
することができるものである。また開口パネルを開口部
の部分で分割しても開口部を閉塞パネルで塞ぐことによ
って、閉塞パネルを介して開口パネルの分割部分を目立
たないように連続しているような外観にすることがで
き、外観良く組み立てて仕上げることができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の分解斜視図、第2図は同上
の一部の概略断面図、第3図は同上の一部の拡大断面
図、第4図(a)(b)(c)(d)(e)はそれぞれ
同上の他の実施例の一部の概略断面図、第5図は本発明
の他の実施例の分解斜視図、第6図(a)(b)は同上
に用いる閉塞パネルの一部切欠下面図と側面図、第6図
(c)(d)は第6図(a)のイ−イ線部分とロ−ロ線
部分の拡大断面図、第7図は同上実施例の一部の断面
図、第8図は他の実施例の一部の断面図、第9図は本発
明のさらに他の実施例の分解斜視図、第10図は同上の実
施例の一部の断面図、第11図は本発明のさらに他の実施
例の一部の分解斜視図、第12図は同上の一部の断面図、
第13図は同上の他の実施例の一部の分解斜視図、第14図
(a)(b)はトイレルームを示す斜視図である。 1は天井パネル、1aは開口パネル、1bは閉塞パネル、2
は開口部、3は壁パネル、4は固着具である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井パネルを開口部を有する開口パネルと
    開口部に適合する形状の閉塞パネルとで形成し、開口パ
    ネルを長方形状に形成すると共に開口部を開口パネルの
    中程にその長手方向に長く形成し、開口パネルの長手方
    向の略中央線に沿って開口パネルを二分割し、開口パネ
    ルの周端部をユニットルームの壁パネルの上端に載置す
    ると共に開口パネルの上面から壁パネルの上端に固着具
    を打入して開口パネルを壁パネルに結合固定し、閉塞パ
    ネルを開口パネルに取り付けて開口部を閉塞して成るこ
    とを特徴とするユニットルームの天井の構造。
JP63185812A 1988-07-26 1988-07-26 ユニットルームの天井の構造 Expired - Lifetime JP2698618B2 (ja)

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