JPS6221655Y2

JPS6221655Y2 -

Info

Publication number: JPS6221655Y2
Application number: JP9392582U
Authority: JP
Priority date: 1982-06-23
Filing date: 1982-06-23
Publication date: 1987-06-02
Also published as: JPS58195774U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は室内側に網戸を建込みうるようにし
た窓枠に関するものである。

外開き形式の扉を備えた窓においては、網戸を
屋外側に備えても使用できないから、屋内側に備
える必要がある。ところが、内開き形式の網戸に
した場合は、窓の屋内側に網戸回転用の空間を確
保しておかなければならないから、家具等を置く
上で不都合である。従つて、引戸形式の網戸を備
えることが望まれる。しかし、窓枠の屋内側に網
戸摺動用レールを、窓枠と一体に設ける場合は、
網戸を装着しない場合にレールが窓枠の内観を損
つたり、窓からの出入りの邪魔になるから、網戸
レールを有する窓枠と網戸レールを有しない窓枠
との２種類を予め製作用意しなければならないと
いう問題があつた。

そこで、この考案は、網戸レールを有する有し
ないに拘らず、一種類の窓枠を製作すればよく、
単にカバーの交換のみで、網戸を装着する場合、
網戸を装着しない場合のいずれにも使用でき、し
かも、窓枠の建物に対する止着部が露出されない
ため、窓の内観体裁が向上される窓枠を提供する
ことを目的とする。

次に、この考案の実施例を図面に基いて説明す
る。

上枠１、下枠２及び左右の縦枠３，４によつて
窓枠が組立てられているとともに、上、下枠１，
２の長手方向中央部における対向面に、方立５の
上、下端面を突当てて接続することにより、窓枠
内側に左右二分された窓開口部Ａ，Ｂが形成され
ている。

そして、一方の窓開口部すなわち第１図では右
側の窓開口部Ｂには、屋外側に開く扉６、例えば
辷り出し扉又は開き扉が屋内側から開閉操作でき
るように建付けられている。また、他方の窓開口
部すなわち第１図では左側の窓開口部Ａには、ガ
ラス板７が嵌殺し形式に装着されている。左側の
窓開口部にも右側と同様に、あるいは対称形に外
開き形式の扉を建付けてもよい。

窓枠の各枠１，２，３，４の屋内側端部内周に
は、内側に開口する凹状の止着部８_１，８_２，８
_３，８_４が形成されている。各止着部はいずれも
同様の断面形状を有し、屋外側と屋内側の対向壁
面には係止突起９，１０が設けてあり、また、底
壁には釘又はねじなどの止着具を貫通する孔１１
が所要の間隔をもつて設けてある。こうして、こ
の窓枠は屋外側から建物に設けてある窓開口部に
嵌合し、前記各止着部から釘又はねじなど１２を
前記孔１１に貫通し、まぐさ、窓台、柱などに打
ち込んで建物に固定される。

そして、前記各止着部には、閉塞板１３と先端
に係止爪を有する一対の脚部１４，１５とからな
るカバー１６_１，１６_２，１６_３，１６_４が嵌着
されて、閉塞板が窓枠の屋内側内周面と共通の面
上に存在し、かつ、止着部を隠ぺいする。従つ
て、窓枠の屋内側内周に釘頭等が露出しないので
外観体裁がよい。

そして、この考案では上記カバーのうち、上枠
１と下枠２に嵌着されるカバー１６_１，１６_２に
は、上、下対向して突出する網戸用レール１７，
１８が設けられており、そのレールに網戸１９を
摺動自在に建付けることができるようになつてい
る。レール１７，１８は上、下枠のほぼ全長にわ
たつて延長されており、網戸１９を左側の嵌殺し
窓に対応する位置と右側の開閉窓に対応する位置
のいずれにも移動することができる。従つて、網
戸を左側に移動すれば扉の開閉操作を容易に行な
うことができる。また、網戸は窓の屋内側に設け
てあるから、外開き形式の扉を備えても窓を開放
し網戸を使用することができる。さらに、網戸は
引戸形式であるから、窓の内側の空間を網戸開閉
のために確保する必要がなく、空間の有効利用が
図れる。

カバー１６_１〜１６_４は窓枠を構成する各枠と
は別体に形成されているので、当該窓枠に網戸を
装着しない場合は、いずれのカバーも左右縦枠の
カバー１６_３，１６_４と同様にレールの突設され
ていないものを用いればよく、また網戸を装着し
たい場合は、上、下枠の止着部に図示の例のよう
にレール１７，１８を突設されたカバー１６_１，
１６_２を嵌着すればよいので、窓枠本体は網戸の
装着の有無に係りなく同一構造のものを製作する
ことができ、カバーのみを選択して希望に応じた
窓枠とすることができる。

図示の実施例ではこの考案の効果をよく発揮す
る場合の例として窓に外開きの扉を建付けたが、
網戸の屋外側の形態は、片引戸と嵌殺し窓の組合
わせ、又は引違い戸などであつてもよい。

以上のように、この考案によれば、窓の屋内側
に引戸形式の網戸を建付けるためのレールを易に
設けることができ、しかも、窓枠の止着部が窓内
側面に露出されないので窓の外観も向上される。
さらに、止着部のカバーを選択するだけで、網戸
を建付けうる窓枠、網戸を備えない窓枠のいずれ
にもすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の窓枠の一実施例を示す横断
面図、第２図は第１図の−線に沿つた断面図
である。１…上枠、２…下枠、３，４…縦枠、６…扉、
８_１〜８_４…止着部、１２…ねじ、釘など、１６
_１〜１６_４…カバー、１７，１８…レール、１９
…網戸。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

窓枠の室内側端部内周に、該窓枠を建物に止着
する凹状の止着部を設けるとともに、前記止着部
にその開口面を閉塞するカバーを嵌着するように
し、上枠及び下枠のカバーには互いに対向して突
出する網戸用レールを一体に設けたことを特徴と
する窓枠。