JP5348453B2 - ユニットルーム - Google Patents

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Description

この発明は、簡易宿泊用のカプセルベッドを始めとして、就寝、休憩、災害時の一次避難、特殊環境での居住等に利用する個室空間を構成するユニットルームに関する。
一般的に、カプセルベッドは、一端側が出入口として開口した横長の略直方体形状をなすFRP(繊維強化プラスチック)製のカプセル本体と、このカプセル本体を内側に納めて据え付けるためのアングル材等で縦横及び前後に組まれた鋼材製の支持フレームとで構成されている。そして、カプセル本体は、通常で正面側となって外観体裁を要する出入口周囲が一体成形物からなる矩形の開口周枠にて形成されると共に、胴部が幅方向中間部で二分した形の左右2枠材、もしくは各々半割した天井部又は床部を含む左右側枠と床枠又は天井枠との3枠材に分割構成されたものが多用されている。
ところが、このような従来汎用のカプセルベッドでは、カプセル本体を構成する個々の枠材が非常に大きいことから、その成形コストが極めて高く付くと共に、製作に長時間を要し、設置場所への搬入にも困難をきたし、また輸送や保管においても嵩張って大きなスペースをとるといった難点があった。
そこで、長手方向両端の端部パネルと、左右側壁の各前後2枚ずつの側部パネルと、各々複数枚の天井パネル及び床パネルとでカプセル本体を構成すると共に、端部パネル又は側部パネルの位置に出入口の開口部を設けたり(特許文献1)、カプセル本体の平面視の縦横比を1:2とし、その縦寸法に等しい幅のパネルを組み合わせてカプセル本体を構成し(特許文献2)、もって構成部材(パネル)のサイズを小さくすると共に種類を少なくすることも提案されている。
特開平11−182078号公報 特開2005−248515号公報
しかしながら、上記提案構成を含めて従来のカプセルベッドでは、カプセル本体の全体サイズか定まっているため、設置場所の広さと高さや壁面の出入り状況等に対応できず、特に既存の建物内に設置する場合に大きなデッドスペースを生じて空間効率が悪くなることが多く、また例えば大人と子供、力士やレスラーといった利用者の体格の違いに合わせた内部空間を設定できないという問題があった。無論、構成部材の大きさを変えることでカプセル本体の全体サイズを変更できるが、そのためには構成部材の種類毎に大きさの異なるものを取り揃えておく必要があり、経済性面からして非現実的である。
一方、カプセル本体の胴部は概して薄板状の殻体をなすため、上記提案構成のように複数枚に分割したパネルは、ある程度の大きさであっても輸送や保管の際に相互に積み重ねて嵩を低減できる。しかるに、出入口を構成する開口周枠は、端枠として強度を要求されることに加え、手摺りやステップ等の付属部材の取付基体となり、また化粧枠として意匠的効果も求められるから、構造的に複雑で嵩高になる上、一般的に縦横1m以上のサイズになるため、FRP製の樹脂成形物、特に高強度のCFRP(炭素繊維強化プラスチック)製の樹脂成形物として製作するのに成形コストが嵩むという難点がある。
この発明は、上述の事情に鑑みて、前記カプセルベッドを始めとして種々の個室空間を構成するユニットルームとして、同じ構成部材を利用してルーム本体のサイズを簡易に変更できる上、出入口を構成する開口周枠をサイズの異なるルーム本体にわたる共通部材として且つ安価に製作できるものを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、前面を出入口として上下左右壁及び後壁を有する箱型のユニットルームにおいて、出入口を形成する矩形の前端周枠部の各角部が、互いに独立した上下左右のL字枠材にて構成されると共に、上下左右壁よりなるルーム胴部が、前後方向に沿う分割線によって複数個の胴部枠材に分割構成され、前端周枠部の各角部に連結駒が嵌着され、この前端周枠部の上下左右のL字枠材同士がそれぞれ両端部を前記連結駒に螺合する上下左右の周枠連結ロッドを介して連結されてなることを特徴とする。
請求項2の発明は、上記請求項1のユニットルームにおいて、前端周枠部の上下左右のL字枠材が同一形状である構成としている。
請求項3の発明は、上記請求項1又は2のユニットルームにおいて、ルーム胴部の胴部枠材が前端周枠部のL字枠材に対応したL字形の縦断面形状を有する構成としている。
請求項4の発明は、上記請求項1〜3のいずれかのユニットルームにおいて、ルーム胴部が上下左右と共に前後にも分割構成されてなるものとしている。
請求項5の発明は、上記請求項1〜4のいずれかのユニットルームにおいて、前端周枠部の上下のL字枠材間と左右のL字枠材間の少なくとも一方に介在する中間周枠材、ならびにルーム胴部の上下の胴部枠材間と左右の胴部枠材間の少なくとも一方に介在する中間胴枠材を具備してなる構成としている。
請求項6の発明は、上記請求項1〜5のいずれかのユニットルームにおいて、前端周枠部のL字枠材とルーム胴部の胴部枠材が炭素繊維強化プラスチック成形物からなるものとしている。
請求項7の発明は、上記請求項1〜6のいずれかのユニットルームにおいて、後壁部が、前端周枠部と同様に分割構成された後端周枠部と、該後端周枠部の内側開口部を封鎖する後端パネルとからなるものとしている。
請求項の発明は、上記請求項1〜7のいずれかのユニットルームにおいて、前端周枠部の各角部と後端周枠部の各角部との間に、前後連結ロッドが各々胴部枠材の一部を貫通して配設され、これら連結ロッドを介して両周枠部が引き付け固定されてなるものとしている。
請求項1の発明によれば、ユニットルームの出入口を形成する前端周枠部の上下左右の各角部が各々独立したL字枠材にて構成されているから、上下左右のL字枠材のみの相互連結状態を最小として、上下又は/及び左右に対向するL字枠材間に適宜の幅の中間部材を介在する形で、前端周枠部の左右幅と高さを変更できると共に、この前端周枠部の左右幅と高さに対応して、ルーム胴部の左右幅と高さも分割構成された胴部枠材と適宜の幅の中間部材を利用して変更できる。従って、基本的な構成部材を共通にして、設置場所の状況に応じてデッドスペースが少なくなるように、当該ユニットルームの大きさを変えて空間効率を高めたり、利用者の体格の違いに対応して、同じ場所に大中小のようにサイズの異なるユニットルームを用意することができる。また、各L字枠材は前端周枠部の1/4以下の大きさになるから、その製作を小型の成形装置によって容易に行え、もって従来に比してユニットルームの製作コスト及び設備コストを格段に低減できると共に、構成部材の搬送や保管に際して嵩を著しく低減できる。しかも、前端周枠部を組み立てる際、各L字枠材の角部に嵌着された連結駒を周枠連結ロッドに螺合して締め付けることにより、L字枠材同士を容易に確実に連結できると共に、周枠連結ロッドを芯材として前端周枠部が高強度となる。
請求項2の発明によれば、前端周枠部の上下左右の各角部を同じL字枠材にて構成できるから、該前端周枠部の組立作業が平準化されて操作容易になる上、構成部材の種類が少なくなり、部材製作コストを大幅に低減できる。
請求項3の発明によれば、ルーム胴部の胴部枠材が前端周枠部のL字枠材に対応したL字形の縦断面形状を有するから、ユニットルームを組み立てる際に該胴部枠材とL字枠材とを容易に連結できる。
請求項4の発明によれば、ルーム胴部が上下左右と共に前後にも分割構成され、それだけ胴部枠材のサイズが小さくなるから、その成形製作を容易に低コストで行えると共に、前後の胴部枠材間に中間部材を介在することにより、ユニットルームの前後長さ(奥行き)も変更可能となる。
請求項5の発明によれば、前端周枠部に用いる中間周枠材とルーム胴部に用いる中間胴枠材として異なる幅のものを用意することにより、ユニットルームの左右幅及び高さの少なくとも一方を複数段階に変更できる。
請求項6の発明によれば、前端周枠部のL字枠材とルーム胴部の胴部枠材が炭素繊維強化プラスチック成形物からなるため、ユニットルームが高強度となる。
請求項7の発明によれば、前端周枠部と後端周枠部とに共通のL字枠材を使用できるから、両周枠部の組立作業が平準化されてより操作容易になる上、構成部材の種類がより少なくなり、部材製作コストがより大幅に低減される。
請求項の発明によれば、前後連結ロッドにより前後端の周枠部が間に胴部枠材を挟んで引き付け固定されるから、ユニットルームの組み立てにおいて構成部材同士の前後方向の連結を容易に確実に行える。
以下、この発明に係るユニットルームの実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。図1はユニットルーム全体、図2は前後端の周枠部のL字枠材、図3は同周枠部の分解状態、図4は同周枠部の連結状態とフレーム構造、図5は胴部枠材、図6はルーム胴部の胴部枠材同士の連結部、図7はルーム胴部と前後端の周枠部との連結操作、図8は周枠連結ロッド及び前後連結ロッドの連結部、図9は胴部枠材とL字枠材との結合操作、図10は図9(B)の仮想線円M内の拡大図、図11は中間部材を用いたユニットルームの構成例、図12は中間周枠材、図13は中間胴枠材、をそれぞれ示す。
図1に示すユニットルームR1は、最少の部材構成によって最小サイズとしたものであり、上下左右壁W1〜W4及び図では隠れた後壁W5(図7参照)を有する略横長直方体の箱型をなし、前面側が出入口Gとして開口している。しかして、出入口Gを形成する正方形の前端周枠部1Aと後端周枠部1Bとは、同一構成であり、相互に独立した4個のL字枠材10…が連結一体化されてなる。また、両周枠部1A,1B間のルーム胴部2は、縦横幅に対して長さが略2倍の角筒状をなし、両周枠部1A,1Bの各L字枠材10に対応した縦断面L字形の胴部枠材20が前後4個ずつの計8個で各々角筒の各稜部をなすように組み付けられてなる。
前後端の周枠部1A,1Bを構成する各L字枠材10は、図2(A)〜(C)で示すように、角部10aの表面側に三角形の浅い凹所11が形成され、この凹所11に表裏方向(前後方向)に透通する軸受孔12を有すると共に、該軸受孔12のボス部をなす内輪部13aと、同心の外輪部13bと、内外輪間を放射状に結ぶ補強リブ13c…と、外輪部13bから凹所11の境界部に延びる3本の補強リブ13dとが形成されている。一方、該角部10aより互いに直角に延出する両側片部10b,10bには、その延出方向に沿って表面側及び外周面側に臨む凹陥部13が形成され、各凹陥部13に臨む縦壁部14aにねじ挿通孔15,15が穿設されている。
また、L字枠材10には、各側片部10bの基部側で凹陥部13に連続して且つ表面側のみに臨む凹溝部13aが設けてあり、この凹溝部13aの底壁部14bとこれに対向する外周壁14cとに、軸受孔12の中心線と直交する中心線のロッド挿通孔16a,16bが開設されている。更に、L字枠材10の内周縁から両端縁にわたり、裏面側へ突出する突縁部14dを有し、この突縁部14dの端縁が外周壁14cの裏面側端縁に同レベルで繋がっている。
前後端の周枠部1A,1Bを組み立てるには、図3に示すように、同一構成の4個のL字枠材10…を各々の角部10aが正方形の上下左右の角部に位置するように配置し、各L字枠材10の角部10aの内側に略八角形の連結駒3を嵌合させると共に、上下及び左右に隣接するL字枠材10,10同士の各凹溝部13aのロッド挿通孔16aに、周枠連結ロッド4の互いに逆ねじとなる雄ねじ部4a,4aを備えた両端部の一方を挿通し、その両端部の雄ねじ部4a,4aを逆ねじによって両側の連結駒3,3のねじ孔3aに同時に螺合して締め付けることにより、隣接するL字枠材10,10同士を引き付けて固定し、図4(A)(B)で示すように全体を正方形に連結一体化する。しかして、この連結状態の周枠部1A,1Bでは、図1及び図4(A)に示すように、上下及び左右に隣接するL字枠材10,10同士で連続した凹陥部13,13において、周枠連結ロッド4の中間部が外側に露呈している。
なお、連結駒3は、図8(A)(B)の拡大断面で示すように、外形八角形の中央に太径の中心孔3bを有すると共に、該中心孔3bから外周面へ至る各90度の位相差の3方向のねじ孔3aを有しており、中心孔3bにおいてL字枠材10のねじ挿通孔12の内側ボス部12aに外嵌すると共に、内向き2方向のねじ孔3a,3aに縦横の周枠連結ロッド4,4の雄ねじ部4a,4aが螺合している。
ルーム胴部2を構成する各胴部枠材20は、図5(A)(B)に示すように、略90度に曲折した外殻板部21の一端側に、その端縁全長に沿って内向きに張出した縁板部22が一体形成されると共に、外殻板部21の他端側近傍における曲折部の外面側に、前後方向に透通するロッド挿通孔23を有するブラケット部24が突設されてなる。そして、縁板部22には、L字枠材10の両側片部10b,10bのねじ挿通孔15…に対応したねじ挿通孔25…が形成され、また該縁板部22の外面側には、各ねじ挿通孔25の十字補強リブ付きボス部25a…と、内周縁に沿った二重の係合リブ26aと、両端縁に沿った一条の係合リブ26bとが突設されている。更に、外殻板部21の一側の側端縁に全長に渡って外側に臨む帯状の凹段部27aが、他側の側端縁に全長に渡って内側に臨む帯状の凹段部27bがそれぞれ形成されると共に、縁板部22の両端縁の一方に沿って外側に臨む帯状の凹段部28aが、他方に沿って内側に臨む帯状の凹段部28bがそれぞれ形成されている。
ルーム胴部2を組み立てるには、まず上下及び左右に隣接する4個の胴部枠材20…を、端縁部同士で接着して角筒状に結合一体化し、もって該ルーム胴部2の前半体2aと後半体2b(図7参照)をそれぞれ作製する。このとき、隣接する胴部枠材20,20同士は、図6(A)(B)で示すように、一方の外殻板部21及び縁板部22の外向きの凹段部27a,28aと、他方の外殻板部21及び縁板部22の内向きの凹段部27b,28bとを相互に重ね合わせ、これら重ね合わせ部分で接着剤を介して接合一体化する。この接合により、縁板部22の両端縁では、図6(B)で示すように、両側の一条の係合リブ26b,26b同士が二重突縁状に接近して配置することになる。
作製したルーム胴部2の前半体2aと後半体2bは、ユニットルームR1の組み立てに際し、図7に示すように、縁板部22とは反対側の端部同士で対接させ、その左右上下位置において、それぞれ対向する両半体2a,2bのブラケット部24,24のロッド挿通孔23,23aに、両端に雄ねじ部5aを設けた前後連結ロッド5を連通して配置させる。なお、前半体2aと後半体2bとは予め突き合わせ端面で接着一体化していてもよい。また、後半体2b側では、後端周枠部1Bの内側開口部を封鎖して後壁W5とするために、後半体2bの内側に後端パネル29を配置しており、この後端パネル29の中央側の正方形膨出部29aが外側(後方)へ突出している。
ユニットルームR1を組み立てるには、図7に示すように、まずルーム胴部2の前後両端に、左右上下の前後連結ロッド5…を介して、前端周枠部1Aと後端周枠部1Bをそれぞれ一体的に連結する。この連結操作は、ルーム胴部2のブラケット24,24に挿通させた各前後連結ロッド5の端部を、図8(B)で拡大して示すように、L字枠材10の内側に嵌装した連結駒3の中心孔3bを貫通して、該L字枠材10の軸受孔12に挿通し、この軸受孔12から外側へ突出した該連結ロッド5の雄ねじ部5aに、外側から化粧袋ナット51を螺合緊締し、もってルーム胴部2を間に挟んだ形で前後端の周枠部1A,1Bを引き付けて固定すればよい。
かくして前後連結ロッド5…を介して連結後、前後端の周枠部1A,1Bとルーム胴部2とを更に直接にねじ止めする。このねじ止めは、図9(A)の如く周枠部1A,1B側のねじ挿通孔15…に予めボルト17a…を外側から挿入しておき、該周枠部1A,1Bをルーム胴部2の前端に突き合わせる際に、これらボルト17a…をルーム胴部2側のねじ挿通孔25…に挿通させ、内側に突出した各ボルト17aの先端側に、図9(B)の如くワッシャ18を介して袋ナット17bを螺合緊締するが、隣接するL字枠材10,10同士ならびに胴部枠材20,20同士の連接強度を高めるために、該ねじ止め部分に補強材を介在させる。
すなわち、図9に示す前端周枠部1A側では、その上下左右の各位置において、隣接枠材間にわたる帯状の金属補強板6をルーム胴部2の内側に配し、各ボルト17aを該金属補強板6に設けた各ねじ挿通孔6aに挿通した上で、袋ナット17bを螺合緊締する。また、図示を省略した後端周枠部1B側では、金属補強板6の代わりに、ルーム胴部2の内側に後端パネル29(図7参照)の周辺縁部を配置させ、該周辺縁部に設けたねじ挿通孔に各ボルト17aを挿通して袋ナット17bを螺合緊締すればよい。
なお、周枠部1A,1Bとルーム胴部2との接合において、各L字枠材10の内周縁に沿う突縁部14dが、各胴部枠材20の縁板部22の内周縁に沿う二重の係合リブ26aの間に嵌入することにより、両者が位置決めされる。しかして、隣接するL字枠材10,10間では端縁に沿う突縁部14d,14a同士が合接するが、図10で示すように、その合接部分は隣接する胴部枠材20,20同士で二重突縁状に接近した係合リブ26b,26b間に嵌入する。
上記構成のユニットルームR1では、前後端の周枠部1A,1Bが各4個のL字枠材10…に分割構成されると共に、ルーム胴部2も前半体2a及び後半体2bか各4個の胴部枠材20…に分割構成され、これら構成部材の個々が小サイズになる上、全てのL字枠材10…と全ての胴部枠材20…が共に同一構成であるため、これら構成部材の成形製作が非常に容易になり、小型の成形装置によって低コストで量産できるから、特にこれら構成部材を高強度のCFRP(炭素繊維強化プラスチック)製とする場合のコスト負担が従来に比して格段に少なくなる。また、上述のように周枠部1A,1Bを構成するL字枠材10…とルーム胴部2を構成する胴部枠材20…に各々同一構成のものを使用するから、当該ユニットルームR1の組み立てに際し、各構成部材毎の使用位置が制約されず、同じ構成部材を上下左右及び前後のどの位置にも使用できる上、部材同士の組み付け形態も上下左右で同じであるから、作業操作が極めて簡単になり、熟練を要することなく短時間で非常に能率よく組み立てを行える。
上述したユニットルームR1は、前後端の周枠部1A,1Bを各4個のL字枠材10…にて形成すると共に、ルーム胴部2の前半体2a及び後半体2bを各4個の胴部枠材20…にて形成することにより、最少の部材構成としたものを例示している。しかるに、この発明によれば、該ユニットルームR1の周枠部1A,1B及びルーム胴部2の構成部材を全て利用しながら、適宜の幅を持つ単純構造の中間部材を追加するだけで、例えば図11で例示するように、全体及び出入口Gの左右幅と高さならびに奥行きが種々異なるユニットルームを構成できる。なお、図11では周枠連結ロッドや前後連結ロッドを含む細部を省略して図示している。
例えば、図11(A)で示すユニットルームR2は、前端周枠部1A(後端周枠部1Bも同じ…以下同様)の上下両側で左右のL字枠材10,10間に各々中間周枠材7aを介在させることにより、ルーム全体の左右幅を大きくしている。また、図11(B)示すユニットルームR3は、前端周枠部1Aの各角部を構成する4個のL字枠材10…のそれぞれの間に中間周枠材7bを介在させることにより、ルーム全体の左右幅と高さを共に大きくしている。更に、図11(C)に示すユニットルームR4は、前端周枠部1Aの上下両側で左右のL字枠材10,10間に各々長い中間周枠材7cを介在させることにより、ルーム胴部の長手方向の側面全体を出入口Gの開口部としたものである。
これらユニットルームR2〜R4の中間周枠材7a〜7cは、互いに長さが異なるだけで、図12(A)〜(C)に中間周枠材7として代表的に示すように、いずれもL字枠材10における側片部10bの凹陥部13のある先端側を延長した形態である。すなわち、中間周枠材7は、表面側に長手方向全長に渡る凹段部71を有することにより、縦断面L字状をなし、該凹段部71の片側側面部71aには表裏方向に透通するねじ挿通孔72,72が設けられると共に、裏面側の全周縁が突縁73をなしている。しかして、凹段部71はL字枠材10の凹陥部13の延長部に相当し、ねじ挿通孔72もL字枠材10のねじ挿通孔15に対応する。
また、図示を省略しているが、これらユニットルームR2〜R4のように前後端の周枠部1A,1Bに中間周枠材7(7a〜7c)を用いた場合、ルーム胴部2側でも隣接する胴部枠材20,20間に中間周枠材7(7a〜7c)と同幅の中間部材を介在させる必要がある。このような中間部材は、図13で中間同部材8として代表的に示すように、平板状の外殻板部80の一端側に縁板部81が内向きに張設され、該縁板部81に中間周枠材7のねじ挿通孔72に対応するねじ挿通孔82を有するものであり、L字形に曲折した胴部枠材20の片側部を延長した形態に相当する。しかして、中間同部材8の縁板部81の表面側には、胴部枠材20の縁板部22と同様に、各ねじ挿通孔82の十字補強リブ付きボス部83…と、下縁に沿った二重の係合リブ84aと、両端縁に沿った一条の係合リブ84bとが突設され、中間周枠材7の突縁73との係合による位置決めを行えるようになっている。なお、一側の側端縁には外側に臨む帯状の凹段部85aが、他側の側端縁には内側に臨む帯状の凹段部85bがそれぞれ全長に渡って形成され、もって両側に配置する胴部枠材20に対して端縁部同士で嵌合できるようにしている。
更に、図11(D)で示すユニットルームR5は、ルーム胴部2における前後の胴部枠体20,20間に中間胴枠材9を介在することにより、当該ルーム胴部2の長さ(内部空間の奥行き)を増やしている。この場合の各中間胴枠材9は、胴部枠体20のL字形に曲折した外殻板部21に相当する単純な形態でよい。
この発明のユニットルームは、上述のように中間部材の使用によって図11(A)〜(D)を含む多様な形態及びサイズに設定できるから、例えばカプセルベッドとして使用者の体格に合わせたり、他の各種の用途において利用目的に応じた内部空間の広さ、幅、高さ、奥行きを設定することができ、また設置空間の広さと周辺状況に合わせてデッドスペースができるだけ少なくなるようなサイズとその組み合わせ構成を採択できる。しかしてこの発明では、中間部材以外は共通の構成部材を使用できる上、中間部材は概して単純な構造でよいから、多様な形態及びサイズのユニットルームを安価に提供できる。
なお、ルーム胴部2においては、内部の壁面にテレビやビデオの如き映像ユニット、時計、ラジオ、照明設備、換気扇、温度センサー、警報機、スイッチ類等、様々な機能要素を付設することが普通であるため、これらの付設のために胴部枠材20として部位によって異なる構成のものを用いてもよいことは言うまでもない。また、ルーム胴部2については、前後端の周枠部1A,1Bのように角部毎に独立した部材に分割構成する形に限らず、前記の機能要素の付設等に対応して、例えば上下左右壁W1〜W4毎に分離したパネルや、上下左右壁W1〜W4の各々を更に前後方向に複数分割した帯状パネル等に分割構成してもよい。一方、例示した実施形態では前後連結ロッド5を用いているが、周枠部1A,1Bとルーム胴部2との連結には前後連結ロッド5以外の様々な連結手段を採用できる。また、ルーム胴部2における胴部枠材20,20同士の結合についても、例示した接着剤による接合に限らず、ねじ止め、溶着、鋲止め、係着等、種々の結合手段を利用できる。
この発明のユニットルームは、構成部材が小型で種類を非常に少なくでき、分解状態での搬送や保管に有利で且つ組立・分解も簡単であるから、既述のカプセルベッドの他、船舶用の簡易船室、病院や事務所における職員用の休憩・仮眠室、災害時等に一時的に利用する可搬式ルーム、宇宙ステーションや海中基地における居住室、高山や極地での宿泊・避難施設等、極めて多岐にわたる用途に好適に供し得る。従って、各構成部材の材質についても、FRP以外の種々の樹脂材料、紙材を含む各種繊維材料、金属材料、セラミック、これらの積層・ラミネート材等、用途に応じて適宜選択できる。
この発明の一実施形態に係るユニットルーム全体の斜視図である。 同ユニットルームに用いるL字枠材を示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は(A)のC−C線の断面矢視図である。 同ユニットルームにおける前後端の周枠部の分解斜視図である。 同周枠部の連結状態を示し、(A)は周枠部の正面図、(B)はフレーム構造の正面図である。 同ユニットルームに用いる胴部枠材を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 同ユニットルームにおける胴部枠材同士の連結状態を示し、(A)は外殻板部における連結部分の縦断面図、(B)は縁板部における連結部分の横断面図である。 同ユニットルームのルーム胴部と前後端の周枠部との連結操作を示す平面図である。 同周枠部における連結ロッド及び前後連結ロッドの連結部を示し、(A)は縦断正面図、(B)は(A)のB−B線の断面矢視図である。 同ユニットルームにおける胴部枠材とL字枠材との結合操作を示し、(A)は結合前の横断平面図、(B)は結合後の横断平面図である。 図9(B)の仮想線縁M内の拡大図である。 この発明に係るユニットルームの他の構成例を示し、(A)はユニットルームR2の概略正面図、(B)はユニットルームR3の概略正面図、(C)はユニットルームR4の概略側面図、(D)はユニットルームR5の概略側面図である。 この発明のユニットルームに用いる中間周枠材を示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は(A)のC−C線の断面矢視図である。 この発明のユニットルームに用いる中間胴枠材を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。
符号の説明
1A・・・・・前端周枠部
1B・・・・・後端周枠部
10・・・・・L字枠材
10a・・・・角部
10b・・・・側片部
2・・・・・・ルーム胴部
20・・・・・胴部枠材
29・・・・・後端パネル
3・・・・・・連結駒
3a・・・・・ねじ孔
4・・・・・・周枠連結ロッド
4a・・・・・雄ねじ部
5・・・・・・前後連結ロッド
5a・・・・・雄ねじ部
7・・・・・・中間周枠材
7a〜7c・・中間周枠材
8,9・・・・中間胴枠材
G・・・・・・出入口
R1〜R5・・ユニットルーム
W1・・・・・上壁
W2・・・・・下壁
W3・・・・・左壁
W4・・・・・右壁
W5・・・・・後壁

Claims (8)

  1. 前面を出入口として上下左右壁及び後壁を有する箱型のユニットルームにおいて、前記出入口を形成する矩形の前端周枠部の各角部が、互いに独立した上下左右のL字枠材にて構成されると共に、前記の上下左右壁よりなるルーム胴部が、前後方向に沿う分割線によって複数個の胴部枠材に分割構成され
    前端周枠部の各角部に連結駒が嵌着され、この前端周枠部の上下左右のL字枠材同士がそれぞれ両端部を前記連結駒に螺合する上下左右の周枠連結ロッドを介して連結されてなることを特徴とするユニットルーム。
  2. 前端周枠部の上下左右のL字枠材が同一形状である請求項1記載のユニットルーム。
  3. ルーム胴部の胴部枠材が前端周枠部のL字枠材に対応したL字形の縦断面形状を有する請求項1又は2に記載のユニットルーム。
  4. ルーム胴部が上下左右と共に前後にも分割構成されてなる請求項1〜3のいずれかに記載のユニットルーム。
  5. 前端周枠部の上下のL字枠材間と左右のL字枠材間の少なくとも一方に介在する中間周枠材、ならびにルーム胴部の上下の胴部枠材間と左右の胴部枠材間の少なくとも一方に介在する中間胴枠材を具備してなる請求項1〜4のいずれかに記載のユニットルーム。
  6. 前端周枠部のL字枠材とルーム胴部の胴部枠材が炭素繊維強化プラスチック成形物からなる請求項1〜5のいずれかに記載のユニットルーム。
  7. 後壁部が、前端周枠部と同様に分割構成された後端周枠部と、該後端周枠部の内側開口部を封鎖する後端パネルとからなる請求項1〜6のいずれかに記載のユニットルーム。
  8. 前端周枠部の各角部と後端周枠部の各角部との間に、前後連結ロッドが各々胴部枠材の一部を貫通して配設され、これら連結ロッドを介して両周枠部が引き付け固定されてなる請求項1〜7のいずれかに記載のユニットルーム。
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