JP2021193259A - 仮設構造物 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の屋内に設置する仮設構造物は、組み立てや運搬が難しく、組み立てを簡単にすれば高さが窮屈になるという問題があった。【解決手段】仮設構造物1は、断面の基本形状が略方形で長手方向の側面の内少なくとも2面以上に前記長手方向と同一方向のリップ溝を設けたアルミ構造材で形成された方形枠を構造物の面材11、12、13、14とし、該構造物の面材の相互が工具不要の接合部材30、40、50を用いて接合されている。【選択図】 図1
Description
本発明は、屋内または屋外であっても晴天時に一時的に使用する仮設構造物に関する。
地震、台風等の自然災害が発生した場合や、発生する恐れがある場合に、学校、公共施設の体育館、教室、多目的ホール等の広い屋内空間が、避難者に提供されている。この屋内空間に多数の避難者が長期間居住する場合には、避難者のストレスを解消するために、個人や家族単位で区切られた仮設の部屋が必要になる。
災害等の特殊な場合で無くても、一般家庭や企業においても、家族の人数、仕事量や仕事の種類、従業員数が一時的に増加する場合がある。具体的には、子供の成長に合わせた一時的な勉強部屋や、従業員の休憩室や喫煙室、生産量に合わせた資材の保管のための資材保管室等、一時的な部屋(隔離空間)が必要になる場合がある。
また、近時発生した問題として、感染症対策として、一時的に在宅勤務(テレワーク)が、推奨されている。この場合に、仕事内容によっては適切なセキュリティ対策を要求される場合があり、同居人が居る在宅勤務では、同居人から隔離された屋内空間で仕事をする必要があった。
しかしながら、従来の特許文献1の発明の名称「多機能設置物」では、直方体状に枠組みされたフレーム、明細書の段落[0018]によれば、「アングル材(L鋼)を溶接して直方体状に枠組みされたフレーム7」であり、現地で組み立てるとすれば、持ち運びが容易ではない溶接道具を準備し、溶接技術を備えた作業者が現地で作業しなければならないという問題があった。
また、工場で予め溶接するとすれば、所定の強度を備えたフレームを直方体状にすれば、フレームが重くなるという問題があった。そして、重くなった上に直方体状という所定の大きさになったフレームを、運搬や輸送する場合には、作業者や輸送業者の物理的や人的な作業量が増大するという問題が発生した。さらに、重く所定の大きさのフレームを現地に設置する場合には、現地での作業者の労力が増大することになる。特に、作業者は重い直方体状のフレームを移動させれば、落下や突き当て等の危険に晒されることになり、作業者の危険のみでなく、設置場所の設備器具の破損にも注意しなければならないという問題があった。
従来の特許文献1の発明については、仮設に使用する場合には、分解したとしても、溶接作業された重い直方体状のフレームは、分解することはできず、これを保管して、再度使用することは考慮されてないという問題があった。
特許文献2の発明の名称「折り畳み式建屋」については、明細書の段落[0019]に、「6面体の直方体の筐体であって、長手方向の対向する2面に扉部3が設けられるとともに、壁部2は隣り合う各面が折れ目32を介しそれぞれ連設され、筒状に構成される。天井及び底面を構成する壁部2の略中央には、扉部に向かって長手方向に一端から他端に亘る折れ目23が設けられている。扉部3は面の中央に折れ目23のない壁部2と折れ目31を介して連設されており、観音開き式の2枚の扉で構成される。扉部3と壁部2は合成樹脂製の外装材21で一体形成されており、内側には緩衝材22が設けられる。」と記載されている様に、天井及び底面を構成する壁部2と扉部3が、合成樹脂製の外装材21で一体形成されており、一体形成された外装材21と内側の緩衝材22を組み合わせて、建屋としての強度を保つ構造になっている。
そのため、明細書の段落[0020]に、「折畳み式建屋1の大きさとしては、概ね縦80〜120cm×横150〜250cm×高さ80〜120cmであり、本例では約縦1m×横2m×高さ1m程度で約1畳程度の空間となるようにすることが望ましい。内部空間がこれよりも狭いと使用者に圧迫感を与え、逆に広いと強度の点で問題が生じるためである。」と記載がある様に、余り大きな空間を確保することはできなかった。特に、高さ方向については、120cmが限度と記載されており、明細書の段落[0001]に記載されているように、「キャンプ等で用いられる個人用のテント」で実施できると思われるが、明細書の段落[0001]の「被災地等で用いられる個人用シェルター」としては、高さが窮屈すぎるという問題があった。
特許文献2の発明では、重さについては、不明ではあるが、軽量の素材を使用しているとしても、6面が一体として形成されているので、所定の強度を持たせるためには、かなり重くなると推測されるので、運搬や組立の労力が必要であるという問題があった。
さらに、特許文献2の発明では6面を一体として強度を持たせる構造であることから、その壁や扉の配置について自由度が少なくなるという問題があった。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
第1発明の仮設構造物は、断面の基本形状が略方形で長手方向の側面の内少なくとも2面以上に前記長手方向と同一方向のリップ溝を設けたアルミ構造材で形成された方形枠を構造物の面材とし、該構造物の面材の相互が工具不要の接合部材を用いて接合されている。
第2発明の仮設構造物は、請求項1記載の発明において、少なくとも前記仮設構造物の壁だけ、または壁と天井の前記面材になる前記方形枠の内側の面には前記リップ溝を有し、軽量板材が前記リップ溝に嵌め込まれている。
第3発明の仮設構造物は、請求項1または請求項2記載の発明において、前記アルミ構造材は同一の断面形状のアルミ構造材である。
第4発明の仮設構造物は、請求項1〜3いずれかの一項に記載の発明において、前記工具不要の接合部材の一部には、前記接合部材に嵌合して抜けを防止する止め具で構成されている。
第5発明の仮設構造物の集合体は、請求項1〜4いずれかの一項に記載の発明の仮設構造物を複数近接して配置している。
第2発明の仮設構造物は、請求項1記載の発明において、少なくとも前記仮設構造物の壁だけ、または壁と天井の前記面材になる前記方形枠の内側の面には前記リップ溝を有し、軽量板材が前記リップ溝に嵌め込まれている。
第3発明の仮設構造物は、請求項1または請求項2記載の発明において、前記アルミ構造材は同一の断面形状のアルミ構造材である。
第4発明の仮設構造物は、請求項1〜3いずれかの一項に記載の発明において、前記工具不要の接合部材の一部には、前記接合部材に嵌合して抜けを防止する止め具で構成されている。
第5発明の仮設構造物の集合体は、請求項1〜4いずれかの一項に記載の発明の仮設構造物を複数近接して配置している。
以上のような、技術的手段を有することにより、以下の効果を有する。
特許文献1の発明とは異なり、アルミ構造材で形成された方形枠を構造物の面材として使用しており、該構造物の面材の相互が工具不要の接合部材を用いて接合されているので、面材として軽量であり、運搬や輸送が簡単で、工具が不要であることから簡単に設置できる。また、接合部材による面材の接合であることから、不要となった場合の撤去や保管が容易となる。
また、特許文献2の発明と異なり、アルミ構造材で形成された方形枠を構造物の面材として使用しており、高さ方向についても強度を持たせることが可能であり、面材に使用する軽量板材の種類や材質を用途や場所に合わせて選択できるので、仮設構造物としての自由度が高い。そして、本発明は分割して運搬、輸送、保管ができるので、運搬、輸送、保が容易となる。
本発明に係る仮設構造物の実施の形態について図1乃至図14に基づき説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について、図1乃至図7に基づき説明する。まず、図1乃至図3の斜視図を用いて本発明の仮設構造物1を構成する方形枠について説明する。
第1の実施形態について、図1乃至図7に基づき説明する。まず、図1乃至図3の斜視図を用いて本発明の仮設構造物1を構成する方形枠について説明する。
図1は、本発明の仮設構造物1の外観図である。仮設構造物1は、アルミ構造材で形成された方形枠の各辺を接合することで形成されている。仮設構造物1で使用している方形枠は、縦と横または長さと幅の大きさを略2m×略1mの同一にしている。方形枠を同一にする理由としては、材料の手配が容易であり製作用の作業空間や治具の共通化が図れることで、方形枠の製作が容易にできることや、輸送時の梱包や輸送スペース、保管時のスペース等の面で有利になるからである。もちろん、前記の内容を考慮しなければ、方形枠を略同一にする必要はない。なお、アルミ構造材とは、アルミニウム又はアルミニウム合金の押し出し材で、所定の断面形状に形成された、長尺の材料である。
仮設構造物1の大きさについては、幅又は長辺(W)略2m、奥行又は短辺(D)略1m、高さ(H)略2mとしている。大きさについては、仮設の居住空間(スペース)であるので、人が居住できる最小空間を想定しているが、他の大きさとしても実施できる。仮設構造物1の大きさを略2m×略1m×略2mであるので、前記の方形枠を8個接合することによって、仮設構造物1を形成している。なお、図1乃至図4における構造材は実際の断面(側面以外の天面と底面)は略20mmの方形であるが、これを方形枠の大きさ略2m×1mとした状態で正確な縮尺で図示すると、100対1の比率になり構造材の形状が不明確になるので、略36対1、構造材の断面を略3倍にして図示している。
図1における仮設構造物1の天井面を形成する方形枠を天面材11と、幅又は長辺の側面を形成する手前と奥の4個の方形枠を第一側面材12と、奥行又は短辺の側面を形成する2個の方形枠を第二側面材13と、底面を形成する方形枠を底面材14と呼び説明する。
図1においては、天面材11と、手前側の2個の第一側面材12と、右側の第二側面材13及び底面材14の一部が図示されている。水平方向の面を形成する底面材14と天面材11で、4個の第一側面材12と2個の第二側面材13を挟み様にして、詳しくは後述するが、抜け止め(ストッパー)30が施された第一接合部材40で、接合されている。また、幅又は長辺の側面を形成する手前と奥の2枚ずつの第一側面材12相互は、第二接合部材50で接合されている。
図2は、図1の仮設構造物1から、天面材11と手前側の第一側面材12の内の1個を取り外した状態を図示している。図1において隠れている、奥側の2個の第一側面材12と、左側の第二側面材13と、大部分が隠れている底面材14の状態を説明している。
底面材14以外については、方形枠に囲まれた部分に斜線を施しているのは、後述する軽量板材6が方形枠に嵌め込まれているためである。
底面材14以外については、方形枠に囲まれた部分に斜線を施しているのは、後述する軽量板材6が方形枠に嵌め込まれているためである。
底面材14については、軽量板材6は嵌め込まれておらず、仮設構造物1を設置する場合に、屋内の床面や、屋外であってもコンクリート等で平坦面を利用可能な場合である。この場合に、底面材14の床面に接する側に、アルミ構造材にリップ溝が設けられているので(詳しくは図4で説明する)、リップ溝に軟質合成樹脂(例えば、発泡ポリウレタン)、ゴムのパッキンや、密集した繊維を植毛させて形成したパッキンを取り付け、アルミ構造材の側面から食み出させることで、床面と底面材14との密着性を向上させることができる。
また、前記のパッキンの食み出し高さ(アルミ構造材の側面からの高さ)を延長コードの断面の最小厚み、例えば約5mm以上にすれば、床面と底面材14の間から延長コードを通すことができる。
底面材14について、軽量板材6を取り付けることもできる。その場合に、軽量板材6と床面の間に、隙間ができるので、軽量板材6と床面の間に、所定の厚み、本実施形態の場合には約7mmの板材や硬質のポリウレタンや発泡スチロール等を隙間に入れて底面材14を補強する。硬質のポリウレタンや発泡スチロールを使用する場合には、断熱効果により、床面の温度の影響を受けにくくなる。
また、仮設構造物1に密閉性が要求される場合には仮設構造物1の各面を構成する天面材11、第一側面材12、第二側面材13と底面材14を形成する方形枠のアルミ構造材は、相互に側面で接しており、該相互に接する側面には、向かい合う形で相互にリップ溝が設けられているので(詳しくは図4で説明する)、前記リップ溝に軟質の合成樹脂製のパッキンを取り付けることができる。
なお、天面材11については、方形枠の4か所の角に三角形の補強板7を取り付けて仮設構造物1の構造的強度を向上させているが、他の方形枠に付けても良いし、省略しても良い。
なお、天面材11については、方形枠の4か所の角に三角形の補強板7を取り付けて仮設構造物1の構造的強度を向上させているが、他の方形枠に付けても良いし、省略しても良い。
図3は、取り外された第一側面材12をさらに分解した図である。天面材11、第二側面材13及び底面材14についての方形枠の構造は基本的には同じであるので、第一側面材12を代表例として説明する。
第一側面材12は、左右2本の長辺構造材21と、上下2本の短辺構造材22で方形枠が形成されている。詳細な形状については後述するが、上下2本の短辺構造材22の断面中央には貫通する孔が開けられており、この孔に上下2本の短辺構造材22の端部から適当な深さに4か所のメネジが切られている。そして、前記の4か所のメネジに対応する左右2本の長辺構造材21の端部近傍の側面に4か所の貫通孔が開けられており、オネジ23で、上下2本の短辺構造材22に左右2本の長辺構造材21を締結することで、方形枠が形成されている。
なお、メネジ加工せずに、タッピンネジの様な、ネジ立てをオネジが行うものを使用しても良い。
なお、メネジ加工せずに、タッピンネジの様な、ネジ立てをオネジが行うものを使用しても良い。
左右2本の長辺構造材21と、上下2本の短辺構造材22で形成される方形枠の内側の構造材の側面には、構造材の長手方向に延びるリップ溝が設けられており、左右2本の長辺構造材21と、上下2本の短辺構造材22の方形枠に軽量板材6が前記リップ溝に嵌め込まれて取り付けられている。軽量板材6を左右2本の長辺構造材21と、上下2本の短辺構造材22で形成される方形枠に取り付ける場合に、前記のリップ溝の幅と深さを考慮した大きさに軽量板材6の厚み及び大きさを選択及び加工すれば良いが、本実施形態においては、軽量板材6の厚み及び大きさを若干小さくし、ゴムや発泡ポリウレタン等のパッキン8で、軽量板材6の端部を囲んで、左右2本の長辺構造材21と、上下2本の短辺構造材22で形成された方形枠に取り付けている。方形枠と軽量板材6の密閉性を向上させ、ガタツキを防止するためである。
なお、長辺構造材21や短辺構造材22の断面形状の詳細については、図4、図5及び図6の要部を拡大した図で後述する。
なお、長辺構造材21や短辺構造材22の断面形状の詳細については、図4、図5及び図6の要部を拡大した図で後述する。
軽量板材6については、長辺構造材21や短辺構造材22等の構造材は、断面は略20mmの方形であり、リップ溝の幅は6mmであるので、軽量板材6の厚みはパッキン8を考慮して、4mmとしている。厚み4mmの板材としては、強度等を考慮して、木質合板、合成樹脂、例えば中空ポリカーボネイト板、アクリル板、発泡スチレンボード、金属性のアルミ板、段ボール板材、プラスチック段ボール板材等があるが、本実施形態においては、施工性を重視して、軽量であり同時に適度の強度を有した中空ポリカーボネイト板としている。
軽量板材6に遮光性のある、木質合板や、合成樹脂板材等を使用すれば、仮設構造物1の内部のプライバシー保護や、紫外線からの保護を図ることができる。軽量板材6を中空ポリカーボネイト板とした場合の第一側面材12の一枚の重さは、約4kgとなる。また、中空ポリカーボネイト板については、透過性有するものもあるので、適時透過性の中空ポリカーボネイト板を使用することで、仮設構造物1の外部から光を取り込むことが可能となり、内部の照明を少なく若しくは無くすことができる。
なお、第一側面材12や第二側面材13等の何れかの方形枠に軽量板材6を直接に嵌め込むのではなく、方形枠の内部に方形枠を重ねて二重にし、内部の方形枠を外部の方形枠に軸支させることで、開き戸を形成させることや、内部の方形枠を2分割し、一方だけを軸支して窓とすることもできる。また、例えば第一側面材12の1個を仮設構造物1の天面材11と底面材14に接合させずに、天面材11の一部にレールを取り付け、第一側面材12を前記のレールに吊り下げることで、1個の第一側面材12を引き戸とすることもできる。
また、仮設構造物1の天面材11と、4個の第一側面材12と、2個の第二側面材13には、構造材20で形成されているので、この構造材20に、差し込む・嵌合させる接合部材を利用して、証明や換気扇等を取り付けることもできる。
図4乃至図6は、抜け止め30と第一接合部材40を天面材11、第一側面材12、第二側面材13と底面材14に取り付ける方法について図1乃至図3の部分を拡大して説明する図である。
図4において、天面材11、第一側面材12、第二側面材13と底面材14を形成する構造材20(長辺構造材21と短辺構造材22)の形状について説明する。前述のように、構造材20はアルミ構造材であり、アルミニウムの20mm角に正方形を基本断面として、正方形の4辺の構造材20の側面にリップ溝が設けられている。リップ溝が4辺に設けられていることにより、構造材20の断面の内部に中央部に孔25が開けられた略正方形が残り、その正方形の4か所の頂点から、4方向に矢印形状が接続している。なお、リップ溝とは通常の溝の両側から唇状の張り出し部が設けられていることから、リップ溝と呼ばれている。
前記の4か所のリップ溝と、長辺構造材21中央に孔があることで、重量が、断面正方形の角柱に対して約1/2の軽量となっている。
前記の4か所のリップ溝と、長辺構造材21中央に孔があることで、重量が、断面正方形の角柱に対して約1/2の軽量となっている。
構造材20を方形枠で仮設構造物1が形成できるように適当な長さに切断し、天面材11、第一側面材12、第二側面材13と底面材14を形成する長辺構造材21と短辺構造材22を作成している。なお、本実施形態においては、製作及び梱包や輸送が容易になる様に、第一側面材12と第二側面材13の方形枠を形成する長辺構造材21と短辺構造材22を同一にしている。そのため、仮設構造物1の形状については、短辺構造材22は全て同じ長さ、例えば850〜950mmに統一し、長辺構造材21で組み立てた際のクリアランスを調整している。
図4の上側の構造材20(長辺構造材21)と構造材20(短辺構造材22)は天面材11の方形枠の角の部分をオネジ23で締着した状態を図示している。また、下側の構造材20(長辺構造材21)と構造材20(短辺構造材22)は第一側面材12の方形枠の角の部分をオネジ23で、締着しようとする状態を図示している。下側の第一側面材12を作成する状態で説明すると、短辺構造材22の切断面にある孔25にメネジ加工をし、対応する長辺構造材21の側面に貫通孔のオネジ用孔26を開けて、オネジ23で締着する。例えば、孔の直径が約4mmであるならば、M5のメネジ加工を行い、長さ30〜40mmのM5のオネジで締着させる。
第一接合部材40の取り付け方法について説明する。図4下側の第一側面材12の短辺構造材22にM5オネジに対応する貫通孔のオネジ用孔26を開け、下側のリップ溝27に対応するM5のナット41を差し込む。合成樹脂又は金属で、筒状の接合コマ42に、皿頭のオネジ(皿小ネジ)43を差し込み、ナット41に締着させ、短辺構造材22に、接合コマ42を取り付けたものが、第一接合部材40となる。
なお、円筒形の接合コマ42の周壁の中央部は円筒形の径よりも小さくした凹ませた部分44が形成されている。ナット41については、リップ溝27に対応させて、メネジの孔から見た外形が四角形で、厚み方向の外形が台形となっている。
なお、円筒形の接合コマ42の周壁の中央部は円筒形の径よりも小さくした凹ませた部分44が形成されている。ナット41については、リップ溝27に対応させて、メネジの孔から見た外形が四角形で、厚み方向の外形が台形となっている。
第一接合部材40が嵌合して抜け止め30を取り付ける方法について説明する。図4上側の天面材11の長辺構造材21に、第一接合部材40に対応する箇所及び接合コマ42に対応する大きさに接合孔29を開ける。接合孔29を開ける位置は、長辺構造材21と短辺構造材22を、第一側面材12と天面材11に形成し、仮設構造物1として組み立てる場合に互いに対応する位置となる。
接合孔29の大きさとしては、接合コマ42が、天面材11の長辺構造材21のリップ溝27の内部に出てくる必要がある。接合コマ42と接合孔29の大きさの例としては、本実施形態の構造材20の断面においては、4か所のリップ溝27で囲まれ。中央に孔25が設けられた略正方形の幅(厚み)は、約8mmであり、構造材20の基本断面が20×20mmであることから、10〜16mmに設定する。本実施形態においては、接合コマ42の最大部の直径を13mm、接合孔29の直径を14mmとしている。
また、リップ溝27に嵌まるコマの中央部の凹ませた部分44の直径を10mmとしている。これにより、接合コマ42の中央部の凹ませた部分44についても、リップ溝27に出っ張ってくることになる。なお、接合コマ42の長さ方向の大きさについては、構造材20から食み出さないようにするのであれば、20mm以下で、リップ溝27での食み出し効果を考慮すれば、10mm以上は必要になる。本実施形態では、後述する抜け止め30の効果を上げて、構造材20から食み出さない、20mmとしている。
抜け止め30は、構造材20のリップ溝27に嵌まり接合コマ42の周壁の凹ませた部分44に嵌合する押さえ部31と、押さえ部31に繋がり構造材20の外側の側面から動かすことができる摘み部32からなる。押さえ部31については、接合コマ42への押さえ効果を向上させるために、接合コマ42に向かう側の端の厚みをリップ溝27の深さよりもやや薄くし、逆の端に向かってリップ溝27の深さと同じ厚み、若しくはリップ溝27の深さとよりも若干厚い厚みになる様に調整している。
また、押さえ部31のリップ溝27の最深部に接する側は、平面ではなく、リップ溝27に沿う方向の浅い複数の溝を施している。押さえ部31のリップ溝27内部の動きを調整し、接合コマ42への押さえ効果を向上させ易くするためである。なお、本実施形態においては、抜け止め30を合成樹脂で製作しているが、金属でも良い。押さえ部31の長さ(リップ溝27の溝方向に沿った長さ)は、徐々に接合コマ42を押さえた方が良いので、20mm以上の適当な長さとしている。
摘み部32については、リップ溝27の構造材20の側面近傍の狭い溝幅の括れた部分を介して押さえ部31に繋がっている。本実施形態では、摘み部32の長さは、押さえ部31の長さと同じとしているが、押さえ部31よりも大きくしても小さくしても良い。摘み部32の幅は、構造材20の側面から食み出さない大きさにしている。なお、本実施形態については、摘み部32を「略L字」状につて摘み易い部分を形成しているが、手で抜け止め30が動かせれば他の形状でも良い。
図5の上側は、図4の状態の天面材11の長辺構造材21の端部のリップ溝27に、抜け止め30を差し込んだ状態の図である。図5の下側は、図4の第一側面材12の短辺構造材22のリップ溝27にナット41を差し込んで皿頭のオネジ43で、接合コマ42を短辺構造材22に取り付け、その後、短辺構造材22に長辺構造材21をオネジ23で取り付けた状態の図である。
図6は、図5の状態の天面材11の接合孔29に、図5の状態の第一側面材12で組付けられた第一接合部材40を差し込み、天面材11の長辺構造材21のリップ溝27を摘み部32で移動させた(スライドさせた)抜け止め30で、第一接合部材40に嵌合させた状態の図である。この時、第一接合部材40の凹ませた部分44に、抜け止め30の押さえ部31が嵌合することで、第一側面材12に取り付けられている第一接合部材40は、天面材11の接合孔29から、外れること(抜け)が防止される。
なお、第一接合部材40の取り付け位置について、本実施形態においては、製作が容易で互換性がある、左右及び上下対称としているが、扉や窓等の特定の面材を特定の位置に取り付ける必要がある場合には、組み立て間違いを防止(ポカヨケ)のため、非対称としても良い。
なお、第一接合部材40の取り付け位置について、本実施形態においては、製作が容易で互換性がある、左右及び上下対称としているが、扉や窓等の特定の面材を特定の位置に取り付ける必要がある場合には、組み立て間違いを防止(ポカヨケ)のため、非対称としても良い。
図7は、図1と図2で説明した、押さえ部を接合させる第二接合材50の部分を拡大して説明する図である。第二接合材50は、抜け止め30を大凡の並列に2個並べた形状となっている。よって、2個の押さえ部51が、幅を広げられた摘み部52に並んで取り付けられている。これを、2個並べられた第一側面材12の隣り合う夫々の長辺構造材21のリップ溝27に差し込んで、2個の第一側面材12を接合させる。
なお、第二接合材50の材質や押さえ部51の形状については、抜け止め30の押さえ部31と同様であるので説明を省略する。また、第二接合材50の摘み部52の幅方向の長さや、2個の押さえ部51が形成されている位置については、構造材20を2個並べた場合の断面形状に合わせて製作されている。
仮設構造物1を複数近接して設置することもできる。単に仮設構造物1を並べて設置しても良いが、仮設構造物内部の広さを広くして使用することができる。仮設構造物1の広さは、幅又は長辺(W)略2m、奥行又は短辺(D)略1mであるので、これを広げる場合について説明する。
例えば、幅又は長辺(W)略2m、奥行又は短辺(D)略2mにしたい場合には、2個の仮設構造物1について、2個の仮設構造物1の相互の2個の第一側面材12の側を近接させて設置し、近接させた4個の第一側面材12については、軽量板材6を嵌め込まないものとすれば、中央に4本の長辺構造材21が集合した柱がある、略2m四方の仮設構造物として使用することができる。
なお、仮設構造物1を複数近接して設置する場合には、近接して設置する前記の例では、相互に近接する4個の第一側面材12の抜け止め30や、第二接合部材50については省略する。また、第二側面材13、天面材11や底面材14の相互に近接するアルミ構造材の側面のリップ溝に軟質合成樹脂(例えば、発泡ポリウレタン)、ゴムのパッキンを入れて近接させ、相互に近接する天面材11と底面材14を第二接合部材50や、図8の第三接合部材60で接合させる。
図8の第三接合部材60について説明する。図8の上側は、図1と図2で説明した、仮設構造物1を複数並べると、天面材11相互及び底面材14相互については、構造材20(長辺構造材21)の断面が近接することになった状態を図示している。また、図8の下側には、第三接合部材60の向きを変えた状態を図示している。この近接した構造材20(長辺構造材21)の2か所の断面に第三接合部材60を嵌め込み2個の天面材11相互又は底面材14相互を接合させる。第三接合部材60は、構造材20の断面形状に合わせた凸部61が設けられており、取り外しが容易な様に摘み部62が設けられている。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。第2の実施形態については、仮設構造物の天面材11と、第一側面材12と、第二側面材13と、底面材14については、第1の実施形態と同一であるので、同じ符号を付して説明を省略する。第2の実施形態の第1の実施形態の違いは、抜け止め30を、抜け止め33にしていることである。抜け止め30は、リップ溝27を移動(スライド)させて、第一接合部材40の凹ませた部分44に嵌合することで抜けを防止している。
第2の実施形態について説明する。第2の実施形態については、仮設構造物の天面材11と、第一側面材12と、第二側面材13と、底面材14については、第1の実施形態と同一であるので、同じ符号を付して説明を省略する。第2の実施形態の第1の実施形態の違いは、抜け止め30を、抜け止め33にしていることである。抜け止め30は、リップ溝27を移動(スライド)させて、第一接合部材40の凹ませた部分44に嵌合することで抜けを防止している。
図9を用いて、抜け止め33について説明する。図9の上側には、図6の抜け止め30を抜け止め33に変えた状態を示し、図9の下側には、抜け止め33の向きを変えた状態を図示している。抜け止め33を横にして横長にした状態、図9における抜け止め33aの状態にすると抜け止め33の厚みは、構造材20(長辺構造材21)のリップ溝27の溝幅よりも僅かに小さくなるようにしており、リップ溝27を滑らさず(スライドさせず)にリップ溝27に差し込むことができる。第一接合部材40の接合コマ42が見えるリップ溝27に、抜け止め33を抜け止め33aの状態で差し込み、回転させて、抜け止め33の縦長の状態になるまで、抜け止め33の押さえ部34を摘み部35で回転させて、押さえ部34を凹ませた部分44に嵌合させる。スライドさせることがないので、リップ溝27への取り付け取り外しが簡単にできる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について説明する。第3の実施形態については、仮設構造物の天面材11と、第一側面材12と、第二側面材13と、底面材14については、第1の実施形態と同一であるので、同じ符号を付して説明を省略する。第3の実施形態における第1の実施形態との違いは、仮設構造物を形成する方形枠の2個の構造材20の側面同士が隣り合う(近接する)状態に対して第四接合部材70接合させる方法を用いることが異なっている。なお、2個の構造材20の側面同士が隣り合う例としては、仮設構造物を形成するために、天面材11、第一側面材12、第二側面材13と、底面材14の何れか一つと、第一側面材12又は第二側面材13を組み合わせて接合させる必要があり、2個の構造材20の側面同士が隣り合う状態が発生する。
第3の実施形態について説明する。第3の実施形態については、仮設構造物の天面材11と、第一側面材12と、第二側面材13と、底面材14については、第1の実施形態と同一であるので、同じ符号を付して説明を省略する。第3の実施形態における第1の実施形態との違いは、仮設構造物を形成する方形枠の2個の構造材20の側面同士が隣り合う(近接する)状態に対して第四接合部材70接合させる方法を用いることが異なっている。なお、2個の構造材20の側面同士が隣り合う例としては、仮設構造物を形成するために、天面材11、第一側面材12、第二側面材13と、底面材14の何れか一つと、第一側面材12又は第二側面材13を組み合わせて接合させる必要があり、2個の構造材20の側面同士が隣り合う状態が発生する。
図10は、2個の構造材20の側面同士が隣り合う状態を拡大した模式図である。図10の上側には、2個の第四接合部材70、70aで、2個の構造材20を接合させた状態を示し、図10の下側には、第四接合部材70、70a、70bの向きを変えた状態を図示している。この2個の構造材20の側面同士が隣り合う状態に、2個の同一形状の第四接合部材70、70aを用いて接合している。第四接合部材70は、合成樹脂、アルミニウム又はアルミニウム合金で成形されている。第四接合部材70を横にして横長にした状態、図10における第四接合部材70bの状態にすると第四接合部材70の厚みは、構造材20のリップ溝27の溝幅よりも僅かに小さくなるようにしており、リップ溝27に差し込むことができる。
そして、第四接合部材70のリップ溝嵌合部71は、第四接合部材70を図10における第四接合部材70、70aの縦長にすると、リップ溝27の窪み形状に密着する形状に形成されている。このため、第四接合部材70bの状態のリップ溝嵌合部71をリップ溝27に差し込み回転させて、第四接合部材70、70aの状態にすると、第四接合部材70、70aは、構造材20に適当な強度で固着されることになる。
第四接合部材70を回転させる摘み部72の側方の端には、略「コの字状」の溝の連結部73が設けられており、この連結部73により、2個の第四接合部材70、710aを連結することができる。この2個の第四接合部材70、70aを隣り合う2個の構造材20の夫々のリップ溝27に差し込み回転させて縦長にすれば、2個の第四接合部材70、70a相互が連結し、隣り合う2個の構造材20が接合することができる。
この第四接合部材70、70aについては、第一接合部材40、第二接合部材50の全部又は一部に変えて実施することができる。また、第一接合部材40と第二接合部材50を第1の実施形態と同様に使用して実施すると同時に、仮設構造物の必要な個所に第四接合部材70、70aを追加して実施することもできる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態について説明する。第4の実施形態については、仮設構造物の天面材11と、第一側面材12と、第二側面材13と、底面材14については、第1の実施形態と同一であるので、同じ符号を付して説明を省略する。第4の実施形態における第1の実施形態との違いは、仮設構造物を形成する方形枠の2個の構造材20の側面同士が隣り合う(近接する)状態に対して第五接合部材75で接合させる方法を用いていることが第3の実施形態同様異なっている。
第4の実施形態について説明する。第4の実施形態については、仮設構造物の天面材11と、第一側面材12と、第二側面材13と、底面材14については、第1の実施形態と同一であるので、同じ符号を付して説明を省略する。第4の実施形態における第1の実施形態との違いは、仮設構造物を形成する方形枠の2個の構造材20の側面同士が隣り合う(近接する)状態に対して第五接合部材75で接合させる方法を用いていることが第3の実施形態同様異なっている。
図11は、2個の構造材20a、20bの側面同士が隣り合う状態を拡大した模式図である。図11の上側には、第五接合部材75で、2個の構造材20a、20bを接合させた状態を示し、図11の下側には、第五接合部材75の静的状態75a及び、後述する変形させた状態75bを図示している。この2個の構造材20a、20bの側面同士が隣り合わせた状態で、第五接合部材75を用いて接合している。第五接合部材75は、ばね鋼材で成形されている。第五接合部材75は、2個の構造材20の側面同士が隣り合う状態で、図11の上側の構造材20aの上側面のリップ溝27に嵌合する短辺76と、構造材20bの側面のリップ溝27に嵌合する長辺77とを有した形状で形成されている。また、短辺76からは、略垂直に操作片78が立ち上げられている。
図11の下側の静的な状態の第五接合部材75aの操作片78の上部端を図11の手前側に押す又は引っ張ると、第五接合部材75は変形して、第五接合部材75bの形状になる。第五接合部材75bに変形すれば、長辺77は大きく曲がり、それと共に、短辺76の構造材20aの上側面のリップ溝27への嵌合状態は解除される。
よって、第五接合部材75bの状態にすれば、2個の構造材20a、20bの側面同士が隣り合う状態において、第五接合部材75を取り付け又は取り外しができる。そして、第五接合部材75aの形状を構造材20の断面形状より若干小さくすれば、第五接合部材75によって、隣り合う2個の構造材20が接合することができる。
この第五接合部材75については、軽量板材6が取り付けられた状態や操作片78の向きを考慮する必要はあるので、第一接合部材40、第二接合部材50の一部に変えて実施することができる。また、第一接合部材40と第二接合部材50を第1の実施形態と同様に使用して実施すると同時に、仮設構造物の必要な個所に第五接合部材75を追加して実施することもできる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態について説明する。第5の実施形態については、仮設構造物の天面材11と、第一側面材12と、第二側面材13と、底面材14については、第1の実施形態と同一であるので、同じ符号を付して説明を省略する。第4の実施形態における第1の実施形態との違いは、仮設構造物を形成する方形枠の2個の構造材20の側面同士が隣り合う(近接する)状態に対して第六接合部材80で接合させる方法を用いていることが第3の実施形態同様異なっている。
第5の実施形態について説明する。第5の実施形態については、仮設構造物の天面材11と、第一側面材12と、第二側面材13と、底面材14については、第1の実施形態と同一であるので、同じ符号を付して説明を省略する。第4の実施形態における第1の実施形態との違いは、仮設構造物を形成する方形枠の2個の構造材20の側面同士が隣り合う(近接する)状態に対して第六接合部材80で接合させる方法を用いていることが第3の実施形態同様異なっている。
図12は、2個の構造材20の側面同士が隣り合う状態を拡大した模式図である。図12の右側の第六接合部材80は、2個の構造材20の夫々のリップ溝27に第六接合部材80を差し込んだ状態を示し、左側の第六接合部材80aは、差し込んだ状態から左側に傾けて、2個の構造材20を接合した状態を図示している。第六接合部材80は、合成樹脂、アルミニウム又はアルミニウム合金で成形されている。第六接合部材80は、垂直の状態の第六接合部材80で、側面同士が隣り合う2個の構造材20のリップ溝27の幅及びリップ溝27同士の間隔に合わせた略「コの字状」の2個のリップ溝嵌合部81が摘み部82に設けられている。
また、2個のリップ溝嵌合部81で形成される第六接合部材80の窪みは、リップ溝の様に、2個のリップ溝嵌合部81の先端部が、内側に向かって第六接合部材80を傾けた場合に構造材20のリップ溝27に適合する形状で張り出している。さらに、摘み部82に近傍の2個のリップ溝嵌合部81も、第六接合部材80を傾けた場合に構造材20のリップ溝27に適合する形状に窪みが設けられている。
よって、2個の構造材20の側面同士が隣り合う状態において、第六接合部材80の状態にすれば、2個の構造材20へ取り付け又は取り外しができる。そして、第六接合部材80aの状態にすれば、隣り合う2個の構造材20が接合することができる。
この第六接合部材80については、第一接合部材40、第二接合部材50の全部又は一部に変えて実施することができる。また、第一接合部材40と第二接合部材50を第1の実施形態と同様に使用して実施すると同時に、仮設構造物の必要な個所に第六接合部材80を追加して実施することもできる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態について説明する。第6の実施形態については、仮設構造物の天面材11と、第一側面材12と、第二側面材13と、底面材14については、第1の実施形態と同一であるので、同じ符号を付して説明を省略する。第4の実施形態における第1の実施形態との違いは、仮設構造物を形成する方形枠の2個の構造材20の側面同士が隣り合う(近接する)状態に対して第七接合部材85で接合させる方法を用いていることが第3の実施形態同様異なっている。
第6の実施形態について説明する。第6の実施形態については、仮設構造物の天面材11と、第一側面材12と、第二側面材13と、底面材14については、第1の実施形態と同一であるので、同じ符号を付して説明を省略する。第4の実施形態における第1の実施形態との違いは、仮設構造物を形成する方形枠の2個の構造材20の側面同士が隣り合う(近接する)状態に対して第七接合部材85で接合させる方法を用いていることが第3の実施形態同様異なっている。
図13は、2個の構造材20の側面同士が隣り合う状態を拡大した模式図である。図13の上側には、第七接合部材85で、2個の構造材20を接合させた状態を示し、図13の下側には、第七接合部材85の静的状態85a及び、後述する変形させた状態85bを図示している。この2個の構造材20の側面同士が隣り合わせた状態で、第七接合部材85を用いて接合している。第七接合部材85は、ばね86がばね鋼材で、ばね86の上下で繋がれた挟み板87が、合成樹脂、アルミニウム又はアルミニウム合金で成形されている。なお、ばね鋼材で一体に成形しても良い。
2個の挟み板87の奥側の先端は、内側に向かって構造材20のリップ溝の幅以下の長さで曲げられており、前記の2個の挟み板87の奥側の先端を構造材20の夫々のリップ溝27挿入することができる。なお、2個の挟み板87の奥側の先端に略「コの字状」の溝を設けて、リップ溝27から張り出した部分に、嵌合させる様にしても良い。また、2個の挟み板87の手前側の上下の端を、指で摘まむ又は手で握ることで、2個の挟み板87の奥側の先端を広げて、第七接合部材85bの状態にすることができる。
よって、2個の構造材20の側面同士が隣り合う状態において、第七接合部材85bの状態にすれば、2個の構造材20へ取り付け又は取り外しができる。そして、2個の隣り合う構造材20が挟まれた状態で第七接合部材85aの状態に戻ろうとすれば、隣り合う2個の構造材20を接合することができる。
この第六接合部材80については、第一接合部材40、第二接合部材50の全部又は一部に変えて実施することができる。また、第一接合部材40と第二接合部材50を第1の実施形態と同様に使用して実施すると同時に、仮設構造物の必要な個所に第六接合部材80を追加して実施することもできる。
(第7の実施形態)
第7の実施形態について説明する。第7の実施形態については、仮設構造物の天面材11と、第一側面材12と、第二側面材13と、底面材14については、第1の実施形態と同一であるので、同じ符号を付して説明を省略する。第4の実施形態における第1の実施形態との違いは、仮設構造物を形成する方形枠の2個の構造材20の側面同士が隣り合う(近接する)状態に対して第八接合部材90で接合させる方法を用いていることが第3の実施形態同様異なっている。
第7の実施形態について説明する。第7の実施形態については、仮設構造物の天面材11と、第一側面材12と、第二側面材13と、底面材14については、第1の実施形態と同一であるので、同じ符号を付して説明を省略する。第4の実施形態における第1の実施形態との違いは、仮設構造物を形成する方形枠の2個の構造材20の側面同士が隣り合う(近接する)状態に対して第八接合部材90で接合させる方法を用いていることが第3の実施形態同様異なっている。
図14は、2個の構造材20の側面同士が隣り合う状態を拡大した模式図である。図14の上側には、第八接合部材90で、2個の構造材20を接合させた状態を示し、図14の下側には、第八接合部材90の静的状態及び、後述する変形させた状態90aを図示している。この2個の構造材20の側面同士が隣り合わせた状態で、第八接合部材90を用いて接合している。第八接合部材90は、軟質の合成樹脂で成形されている。
第八接合部材90には、2個の構造材20の側面同士が隣り合わせた状態の夫々のリップ溝27に嵌合する4か所のリップ溝嵌合部91が設けられている。また、4か所のリップ溝嵌合部91は、略「コの字状」で、2個の構造材20の側面同士が隣り合わせた状態で両側から挟み込む胴部92が設けられている。なお、本実施形態においては、胴部の内側には、リップ溝27から張り出した部分に、引っかかる小さな突起を設け、胴部92の中央には、リブ状に張り出した補強兼摘みを設けている。胴部92については、4か所のリップ溝嵌合部91よりも厚みを厚くして変形し難くしている。
4か所のリップ溝嵌合部91の、手前側の端は手前側に延ばしており、延ばした端を指で内側に押さえることで、4か所のリップ溝嵌合部91が変形してリップ溝27から取り外せるはずせる。この変形させた状態が第八接合部材90aとなる。また、4か所のリップ溝嵌合部91をリップ溝27からとりはずせれば、さらに、4か所のリップ溝嵌合部91の手前側先端を引っ張れば胴部92をリップ溝27から取り外すことができる。
よって、2個の構造材20の側面同士が隣り合う状態において、第八接合部材90は軟質の合成樹脂であることから変形して、2個の構造材20に取り付けることができ、4か所のリップ溝嵌合部91の、手前側の端を引っ張ることで、2個の構造材20から取り外すことができる。そして、2個の隣り合う構造材20を胴部92と4か所のリップ溝嵌合部91により接合することができる。
この第八接合部材90については、第一接合部材40、第二接合部材50の全部又は一部に変えて実施することができる。また、第一接合部材40と第二接合部材50を第1の実施形態と同様に使用して実施すると同時に、仮設構造物の必要な個所に第八接合部材90を追加して実施することもできる。
以上、本発明について、第1〜第7の実施形態に基づき説明してきたが、以上の実施形態において、第一接合部材〜第八接合部材と抜け止め30、33については、何れも工具不要で仮設構造物を組み立てることができる。また、本発明は何らこれらの実施形態の構成に限定するものではない。例えば、第1〜第7の実施形態の組み合わせについては適宜組合せを変えて実施可能である。
さらには、この発明は、これらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本件出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
[1]付記1は、断面の基本形状が略方形で長手方向の側面の内少なくとも2面以上に前記長手方向と同一方向のリップ溝を設けたアルミ構造材で形成された方形枠を構造物の面材とし、該構造物の面材の相互が工具不要の接合部材を用いて接合されている仮設構造物である。
[2]付記2は、少なくとも前記仮設構造物の壁だけ、または壁と天井の前記面材になる前記方形枠の内側の面には前記リップ溝を有し、軽量板材が前記リップ溝に嵌め込まれている請求項1記載の仮設構造物である。
[3]付記3は、前記アルミ構造材は同一の断面形状のアルミ構造材である請求項1または請求項2記載の仮設構造物である。
[4]付記4は、前記工具不要の接合部材の一部には、前記接合部材に嵌合して抜けを防止する止め具で構成されている請求項1〜3いずれかの一項に記載の仮設構造物である。
[5]付記5は、請求項1〜4いずれかの一項に記載の仮設構造物を複数近接して配置する仮設構造物の集合体である。
以下に、本件出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
[1]付記1は、断面の基本形状が略方形で長手方向の側面の内少なくとも2面以上に前記長手方向と同一方向のリップ溝を設けたアルミ構造材で形成された方形枠を構造物の面材とし、該構造物の面材の相互が工具不要の接合部材を用いて接合されている仮設構造物である。
[2]付記2は、少なくとも前記仮設構造物の壁だけ、または壁と天井の前記面材になる前記方形枠の内側の面には前記リップ溝を有し、軽量板材が前記リップ溝に嵌め込まれている請求項1記載の仮設構造物である。
[3]付記3は、前記アルミ構造材は同一の断面形状のアルミ構造材である請求項1または請求項2記載の仮設構造物である。
[4]付記4は、前記工具不要の接合部材の一部には、前記接合部材に嵌合して抜けを防止する止め具で構成されている請求項1〜3いずれかの一項に記載の仮設構造物である。
[5]付記5は、請求項1〜4いずれかの一項に記載の仮設構造物を複数近接して配置する仮設構造物の集合体である。
仮設構造物については、平常時において必要な場合もあることはもちろんであるが、特に近時の災害や感染症等の発生に対応した、屋内における仮設の部屋の需要が発生しており産業上の利用性の可能性は増大している。
1:仮設構造物
6:軽量板材
7:補強版
8:パッキン
11:天面材
12:第一側面材
13:第二側面材
14:底面材
20:構造材
21:長辺構造材
22:短辺構造材
23:オネジ
25:孔
26:オネジ用孔
27:リップ溝
29:接合孔
30、33、33a:抜け止め
31、34:押さえ部
32、35:摘み部
40:第一接合部材
41:ナット
42:接合コマ
43:皿頭のオネジ
44:凹ませた部分
50:第二接合部材
51:押さえ部
52、62、72、82:摘み部
60:第三接合部材
61:凸部
70、70a、70b:第四接合部材
71、81、91:リップ溝嵌合部
73:連結部
75、75a、75b:第五接合部材
76:短辺
77:長辺
78:操作片
80、80a:第六接合部材80
85、85a、85b:第七接合部材
86:ばね
87:挟み板
90、90a:第八接合部材
92:胴部
6:軽量板材
7:補強版
8:パッキン
11:天面材
12:第一側面材
13:第二側面材
14:底面材
20:構造材
21:長辺構造材
22:短辺構造材
23:オネジ
25:孔
26:オネジ用孔
27:リップ溝
29:接合孔
30、33、33a:抜け止め
31、34:押さえ部
32、35:摘み部
40:第一接合部材
41:ナット
42:接合コマ
43:皿頭のオネジ
44:凹ませた部分
50:第二接合部材
51:押さえ部
52、62、72、82:摘み部
60:第三接合部材
61:凸部
70、70a、70b:第四接合部材
71、81、91:リップ溝嵌合部
73:連結部
75、75a、75b:第五接合部材
76:短辺
77:長辺
78:操作片
80、80a:第六接合部材80
85、85a、85b:第七接合部材
86:ばね
87:挟み板
90、90a:第八接合部材
92:胴部
Claims (5)
- 断面の基本形状が略方形で長手方向の側面の内少なくとも2面以上に前記長手方向と同一方向のリップ溝を設けたアルミ構造材で形成された方形枠を構造物の面材とし、該構造物の面材の相互が工具不要の接合部材を用いて接合されている仮設構造物。
- 少なくとも前記仮設構造物の壁だけ、または壁と天井の前記面材になる前記方形枠の内側の面には前記リップ溝を有し、軽量板材が前記リップ溝に嵌め込まれている請求項1記載の仮設構造物。
- 前記アルミ構造材は同一の断面形状のアルミ構造材である請求項1または請求項2記載の仮設構造物。
- 前記工具不要の接合部材の一部には、前記接合部材に嵌合して抜けを防止する止め具で構成されている請求項1〜3いずれかの一項に記載の仮設構造物。
- 請求項1〜4いずれかの一項に記載の仮設構造物を複数近接して配置する仮設構造物の集合体。
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-
2020
- 2020-06-09 JP JP2020099811A patent/JP2021193259A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7317273B1 (ja) | 2022-06-23 | 2023-07-31 | 冨田 穣 | マンション、ホテル、ビルなどの堅固な建物室内に設置する津波等避難シェルター |
JP2024002045A (ja) * | 2022-06-23 | 2024-01-11 | 冨田 穣 | マンション、ホテル、ビルなどの堅固な建物室内に設置する津波等避難シェルター |
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