JP6915849B2 - 建築物と建築方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、ユニットハウス等の建築物と建築方法に係り、特に、内側からの作業だけで構築することができるように工夫したものに関する。
従来の建築物と建築方法を開示するものとして、例えば、特許文献1、特許文献2がある。
特許文献1に記載されたFRPサンドイッチパネル工法建物では、断熱材から成る芯材の表面にFRP(Fiber Reinforced Plastics、ガラス繊維強化プラスチック)を塗布したFRPサンドイッチパネルを接合部材を用いて接合している。
具体的には、隣接するFRPサンドイッチパネルに跨って表側と裏側に接合部材を設置し、これら接合部材を貫通して上記FRPサンドイッチパネルに釘状の固定具を打ち込み、それによって、上記隣接したFRPサンドイッチパネル同士を接合している。
また、上記接合部材と上記FRPサンドイッチパネルの固定には接着剤が用いられる場合や、上記釘状の固定具と上記接着剤が併用される場合もある。
上記特許文献1に記載された構成によると、例えば、建物が設置されていて、その隣に別の建物を隙間なく設置することができないという問題があった。これは、隣接するFRPサンドイッチパネルを接合部材を用いて接合する際、外側からの作業が不可欠であり、そのような外側からの作業が建物同士の間に隙間がない場合にはできないからである。
一方、特許文献2に記載された発明によるユニットパネルセット及びユニットパネル工法では、建築物は、略四角形の枠状を成している土台部と、この土台部に立設される複数のユニットパネルと、このユニットパネルの上に設置され天井を構成する天井板と、この天井板の周囲を囲って固定する天井ハチマキとから構成されている。上記ユニットパネルには、略四角形に組み合わせた堅枠と下桟があり、その表面側には表化粧板が貼り付けられていて、裏側には裏化粧板が貼り付けられている。上記表化粧板は上記ユニットパネルの全面を覆っているが、上記裏化粧板は上記ユニットパネルの下端側以外を覆っており、上記ユニットパネルの裏面側であって下端側には上記下桟が露出されている。
上記ユニットパネルと上記土台部とは、ボルトを上記下桟を通して上記土台部に螺合することによって連結・固定されている。また、上記ユニットパネルの上方には複数枚の天井板が設置され、さらに、その外周に天井ハチマキが巻かれることになる。
すなわち、特許文献2に記載された発明によるユニットパネルセット及びユニットパネル工法では、上記建築物の内側から上記裏化粧板に覆われていない部分を介して、上記ユニットパネルの上記土台部への固定作業を行うことができる。
特開2015−45125号公報 特開2008−45268号公報
しかし、上記従来の構成によると次のような問題があった。
すなわち、特許文献2に記載された発明によるユニットパネルセット及びユニットパネル工法では、上記ユニットパネルの上記土台部への固定作業については内側から行うことができるが、天井板の設置、天上ハチマキの設置作業については外側から行わなければならず、結局、建築物を隣接した状態で設置することができないという問題があった。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、内側からの作業だけで構築することができる建築物と建築方法を提供することにある。
上記課題を解決するべく本願発明の請求項1による建築物は、床用パネルユニットと、上記床用パネルユニットの上側に離間・配置される天井用パネルユニットと、上記床用パネルユニットと上記天井用パネルユニットとの間に連結・配置される複数枚の側壁用パネルユニットと、上記側壁用パネルユニットの上部に建築物の内側に向かってのみ開口するように設けられた締結作業用上部開口部と、上記締結作業用上部開口部を介して上記天井用パネルユニットに螺合され上記側壁用パネルユニットを上記天井用パネルユニットに固定する固定ねじと、を具備し、上記締結作業用上部開口部は上記固定ねじを差し込んで上記天井用パネルユニットに螺合することができる大きさを備えたものであることを特徴とするものである。
又、請求項2による建築物は、請求項1記載の建築物において、上記締結作業用上部開口部は上記側壁用パネルユニットの上部に左右1個ずつ設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項3による建築物は、請求項1又は請求項2記載の建築物において、 上記側壁用パネルユニットの下部には建築物の内側に向かってのみ開口する締結作業用下部開口部が設けられていて、上記締結作業用下部開口部は固定ねじを差し込んで上記床用パネルユニットに螺合することができる大きさを備えたものであり、上記固定ねじを上記締結作業用下部開口部を介して上記床用パネルユニットに螺合させて上記側壁用パネルユニットを上記床用パネルユニットに固定することを特徴とするものである。
又、請求項4による建築物は、請求項3記載の建築物において、上記締結作業用下部開口部は上記側壁用パネルユニットの下部に左右1個ずつ設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項5による建築物は、請求項3又は請求項4記載の建築物において、 上記締結作業用上部開口部と締結作業用下部開口部にはキャップが着脱可能に取り付けられることを特徴とするものである。
又、請求項6による建築物は、床用パネルユニットと、上記床用パネルユニットの上側に離間・配置される天井用パネルユニットと、上記床用パネルユニットと上記天井用パネルユニットとの間に連結・配置される複数枚の側壁用パネルユニットと、を具備した建築物を構築する建築方法において、上記側壁用パネルユニットの上部に建築物の内側に向かってのみ開口する締結作業用上部開口部を設けておき、上記締結作業用上部開口部は固定ねじを差し込んで上記天井用パネルユニットに螺合することができる大きさを備えたものであり、 建築物の内側から上記締結作業用上部開口部を介して上記固定ねじを差し込んで上記天井用パネルユニットに螺合することにより、上記側壁用パネルユニットを上記天井用パネルユニットに固定するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項7による建築物は、請求項6記載の建築方法において、上記側壁用パネルユニットの下部に建築物の内側に向かってのみ開口する締結作業用下部開口部を設けておき、上記締結作業用下部開口部は固定ねじを差し込んで上記床用パネルユニットに螺合することができる大きさを備えたものであり、 建築物の内側から上記締結作業用下部開口部を介して上記固定ねじを差し込んで上記床用パネルユニットに螺合することにより上記側壁用パネルユニットを上記床用パネルユニットに固定するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項8による建築物は、請求項7記載の建築方法において、まず、上記床用パネルユニットに上記複数枚の側壁用パネルユニットを固定し、次いで、上記複数枚の側壁用パネルユニットに上記天井用パネルユニットを固定するようにしたことを特徴とするものである。
以上述べたように、本願発明の請求項1記載の建築物によると、床用パネルユニットと、上記床用パネルユニットの上側に離間・配置される天井用パネルユニットと、上記床用パネルユニットと上記天井用パネルユニットとの間に連結・配置される複数枚の側壁用パネルユニットと、上記側壁用パネルユニットの上部に内側に向かって開口するように設けられた締結作業用上部開口部と、上記締結作業用上部開口部を介して上記天井用パネルユニットに螺合され上記側壁用パネルユニットを上記天井用パネルユニットに固定する固定ねじと、を具備したため、内側からの作業だけで構築することができる。
また、請求項2記載の建築物によると、請求項1記載の建築物において、上記締結作業用上部開口部は上記側壁用パネルユニットの上部に左右1個ずつ設けられているため、上記締結作業用上部開口部を最小限の大きさとすることができ、これにより上記パネルの強度を確保することができる。
また、請求項3記載の建築物によると、請求項1又は請求項2記載の建築物において、上記側壁用パネルユニットの下部には締結作業用下部開口部が設けられていて、固定ねじを上記締結作業用下部開口部を介して上記床用パネルユニットに螺合させて上記側壁用パネルユニットを上記床用パネルユニットに固定するため、内側からの作業だけで構築することができる。
また、請求項4記載の建築物によると、請求項3記載の建築物において、上記締結作業用下部開口部は上記側壁用パネルユニットの下部に左右1個ずつ設けられているため、上記締結作業用下部開口部を最小限の大きさとすることができ、これにより上記パネルの強度を確保することができる。
また、請求項5による建築物は、請求項3又は請求項4記載の建築物において、上記締結作業用上部開口部と締結作業用下部開口部にはキャップが着脱可能に取り付けられるため、簡易な構成により上記締結作業用上部開口部と締結作業用下部開口部を閉塞することができとともに美観を向上させることができる。
また、請求項6による建築方法は、床用パネルユニットと、上記床用パネルユニットの上側に離間・配置される天井用パネルユニットと、上記床用パネルユニットと上記天井用パネルユニットとの間に連結・配置される複数枚の側壁用パネルユニットと、を具備した建築物を構築する建築方法において、上記側壁用パネルユニットの上部に内側に向かって開口する締結作業用上部開口部を設けておき、内側から上記締結作業用上部開口部を介して固定ねじを差し込んで上記天井用パネルユニットに螺合することにより、上記側壁用パネルユニットを上記天井用パネルユニットに固定するようにしたため、内側からの作業だけで構築することができる。
また、請求項7による建築方法は、請求項6記載の建築方法において、上記側壁用パネルユニットの下部に締結作業用下部開口部を設けておき、内側から上記締結作業用開口部を介して固定ねじを差し込んで上記床用パネルユニットに螺合することにより上記側壁用パネルユニットを上記床用パネルユニットに固定するようにしたため、内側からの作業だけで構築することができる。
また、請求項8による建築方法は、請求項7記載の建築方法において、まず、上記床用パネルユニットに上記複数枚の側壁用パネルユニットを固定し、次いで、上記複数枚の側壁用パネルユニットに上記天井用パネルユニットを固定するようにしたため、内側からの作業だけで構築することができる。
本発明の一実施の形態を示す図で、ユニットハウスの斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図1のII−II断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、床パネルユニットの土台の斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図2のIV部の拡大図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、床パネルユニットの床板の斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、天井用パネルユニットの天井用枠体の斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図2のVII部の拡大図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、開口部枠体の斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、側壁用パネルユニットの斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、側壁用パネルユニットの斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図1のXI−XI断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図12(a)は図11のXIIa部分の拡大図、図12(b)は図11のXIIb部分の拡大図である。
以下、図1乃至図12を参照して本発明の一実施の形態を説明する。
例えば、図1、図2に示すように、この一実施の形態による建築物としてのユニットハウス1は、床用パネルユニット6と、天井用パネルユニット7と、開口部枠体9、9と、側壁用パネルユニット11、11、11、11、及び、側壁用パネルユニット13、13、13、13、13、13と、から構成されている。
上記床用パネルユニット6は土台3と床板5とから構成されている。上記土台3上に上記側壁用パネルユニット11、13と開口部枠体9が立設され、上記側壁用パネルユニット11、13と上記開口部枠体9の上に上記天井用パネルユニット7が設置されている。
図3に示すように、上記土台3は、長尺の土台外側フレーム15、15と短尺の土台外側フレーム17、17とを略長方形状に組み合わせ、その内側の上記土台外側フレーム15、15間に土台内側フレーム19、19を設置した構成となっている。上記土台外側フレーム15と上記土台外側フレーム17は、図4に示すように、連結用金具21を介して連結されている。すなわち、上記土台3の内側に上記土台外側フレーム15と上記土台外側フレーム17に当接するように上記連結用金具21を設置し、ボルト23、23を上記連結用金具21と上記土台外側フレーム15を貫通させて図示しないナットに螺合させ、ボルト25、25を上記連結用金具21と上記土台外側フレーム17を貫通させてナット27、27に螺合させることで、上記土台外側フレーム15と上記土台外側フレーム17が連結・固定されている。
なお、図4は四隅の一角を示しているが残りの3箇所も同様である。
また、土台外側フレーム15と土台内側フレーム19も同様にして連結・固定されている。
また、図4及び図5に示すように、上記床板5は、長尺の床フレーム31、31(一方の床フレーム31は図示せず)と短尺の床フレーム33、33を略長方形状に組み合わせて床用枠体35とし、この床用枠体35の内側に耐火・耐熱性能を備えた材料(例えば、発泡ポリスチレン)から成る床用芯材37を設置し、上記床用枠体35と上記床用芯材37の上に床材39を設置したものである。
図4に示すように、上記床フレーム33にはT型溝41が形成されていて、このT型溝41内にはT型ナット43が挿入されている。また、上記床フレーム31にも同様に図示しないT型溝が形成されていて、この図示しないT型溝内に図示しないT型ナットが挿入されている。上記床板5は、ボルト45を上記土台3の土台外側フレーム17を通して上記T型ナット43に螺合するとともに、図示しないボルトを上記土台3の土台外側フレーム15を通して上記図示しないT型ナットに螺合することにより、上記土台3に固定され、それによって、上記床用パネルユニット6が構成されている。
また、図6に示すように、上記天井用パネルユニット7は、長尺の天井フレーム51、51と短尺の天井フレーム53、53を略長方形状に組み合わせた天井用枠体55と、この天井用枠体55に設置された図示しない天井板と、から構成されている。
図6、図7に示すように、上記天井フレーム51の内側面には、T型溝57、57、57が形成されている。また、上記天井フレーム53の内側面には、T型溝59、59、59が形成されている。また、上記天井フレーム51の外側面には、T型溝61、61が形成されている。上記天井フレーム53の外側面には、T型溝63、63が形成されている。隣接する上記天井フレーム51、53の内側には固定用金具61が当接するように設置されている。
上記天井フレーム51、53は、ボルト67、67、67を上記固定用金具61を通して、上記天井フレーム51の上記T型溝57、57、57内に挿入された図示しないT型ナットに螺合するとともに、ボルト69、69、69を上記固定金具61を通して、上記天井フレーム53の上記T型溝59、59、59内に挿入されたT型ナット65、65、65に螺合することにより固定されている。
また、上記天井用枠体35の外側の角部には、端部カバ71、71、71、71が設置されていて、これら端部カバ71、71、71、71によって上記天井フレーム53、53の端部を閉塞している。
上記端部カバ71は、ネジ73を上記端部カバ49に貫通させ、上記天井フレーム51のT型溝61、61に挿入された図示しないT型ナットに螺合させるとともに、ネジ75を上記端部カバ71に貫通させ、上記天井フレーム53のT型溝63、63に挿入されたT型ナット77、77に螺合させることで固定されている。
上記開口部枠体9は、図8に示すように、開口部フレーム81、81、83、83を略長方形状に組み合わせたものである。
上記側壁用パネルユニット11には、図4、図7、図9、図10、及び、図11に示すように、パネル用枠体91がある。このパネル用枠体91は、パネル用枠材93、93、95、95を略長方形状に組み合わせて構成されている。このパネル用枠体91の内側には耐火・耐熱性能を備えた材料(例えば、発泡ポリスチレン)から成る芯材97が設置されている。また、上記パネル用枠体91と芯材97の上記ユニットハウス1の外側には耐火・耐熱性能を備えた材料(例えば、発泡ポリスチレン)から成る板材99が設置されていて、上記パネル用枠体91と芯材97の上記ユニットハウス1の内側には耐火・耐熱性能を備えた材料(例えば、発泡ポリスチレン)から成る板材101が設置されている。また、上記板材99の表面側(上記ユニットハウス1の外側)には表面材103が設置されており、上記板材101の表面側(上記ユニットハウス1の内側)には表面材105が設置されている。
また、例えば、図4、図7、図9に示すように、上記側壁用パネルユニット11には、上記ユニットハウス1の内側に開口された締結作業用上部開口部107、107と締結作業用下部開口部107′、107′が設けられている。上記締結作業用上部開口部107と締結作業用下部開口部107′は、上記表面材105、上記板材101、上記芯材97まで貫通した状態で形成されていて、上記板材99、上記表面材103はそのままの状態で残されており、ユニットハウス1の内側にのみ開口した状態で設けられている。
なお、図中表面材105の貫通孔を符号113、板材101の貫通孔を符号111、芯材97の貫通孔を符号109で示す。
上記側壁用パネルユニット13も、上記側壁用パネルユニット11と略同様の構成となっており、唯一、上記側壁用パネルユニット13の幅(図10中左右方向の大きさ)が上記側壁用パネルユニット11の幅(図9中左右方向の大きさ)よりも小さく設定されている点が異なる。
上記側壁用パネルユニット13、13同士を並べて同一面上に連結させる部分は、図12(a)に示すような構成となっている。すなわち、一方の側壁用パネルユニット13のパネル用枠材95に形成された連結用溝115と他方の側壁用パネルユニット13のパネル用枠材95に形成された連結用溝115に、連結部材117が係合されている。また、図12(a)に示すように、上記連結部材117は、上記側壁用パネルユニット13、13同士を連結すると共に、上記側壁用パネルユニット13、13間の隙間を上記ユニットハウス1の外側(図12(a)中下側)から閉塞している。
また、図12(a)に示すように、上記連結部材117と一方の側壁用パネルユニット13のパネル用枠材95と他方の側壁用パネルユニット13のパネル用枠材95の間には、ガスケット119が設置されている。このガスケット119は、耐火・断熱性能を備えた略直角三角形状の断面形状を成す長尺の部材で、本実施の形態の場合には、スポンジ状のクロロプレンゴム製である。また、上記一方の側壁用パネルユニット13のパネル用枠材95と他方の側壁用パネルユニット13のパネル用枠材95の間であって、上記ガスケット119の内側(図12(a)中上側)には、ガスケット121、121が設置されている。これらガスケット121、121は断熱性能を備えていて、本実施の形態の場合には、スポンジ状のEPDM(Ethylene Propylene Diene、エチレン プロピレン ジエン)発砲ゴム製である。
また、上記ユニットハウス1の内側(図12(a)中上側)の上記一方の側壁用パネルユニット13と他方の側壁用パネルユニット13の間には、塞ぎ部材123が設置されている。この塞ぎ部材123の両端には上記側壁用パネルユニット13、13の端部に係合される係合部125、125が形成されている。また、上記一方の側壁用パネルユニット13のパネル用枠材95と他方の側壁用パネルユニット13のパネル用枠材95の間に係合された塞ぎ部材固定板127があり、塞ぎ部材固定板125と上記塞ぎ部材123の間にはスペーサ129が介挿されている。上記塞ぎ部材123は、ボルト131を上記塞ぎ部材123と上記スペーサ129を貫通させて上記塞ぎ部材固定板127に螺合させ、上記塞ぎ部材123の係合部125、125と上記塞ぎ部材固定板125によって上記側壁用パネルユニット13、13を挟み込むように固定されている。
なお、側壁用パネルユニット11、13を並べて同一面上に連結する箇所も、同様の構成となっている。
また、上記側壁用パネルユニット13、13同士を直交させて連結させる部分は、図12(b)に示すような構成となっている。すなわち、互いに直交させた状態で配置された上記側壁用パネルユニット13、13間に角部材141が設置されている。この角部材141の両端側には連結用溝143、143が形成されている。一方の側壁用パネルユニット13のパネル用枠材95に形成された連結用溝115と上記角部材141の一方の連結用溝143には連結部材145が係合されていて、他方の側壁用パネルユニット13のパネル用枠材95に形成された連結用溝115と上記角部材141の他方の連結用溝143にも連結部材147が係合されている。上記連結部材145、147は、上記連結部材117と同様の構成の部材である。
また、図12(b)に示すように、上記連結部材145と一方の側壁用パネルユニット13のパネル用枠材95と上記角部材141の間には、ガスケット149が設置されている。また、上記連結部材147と他方の側壁用パネルユニット13のパネル用枠材95と上記角部材141の間には、ガスケット151が設置されている。
また、上記一方の側壁用パネルユニット13のパネル用枠材95と上記角部材141の間であって、上記ガスケット149の内側(図12(b)中右側)には、ガスケット153、153が設置されている。また、上記他方の側壁用パネルユニット13のパネル用枠材95と上記角部材141の間であって、上記ガスケット151の内側(図12(b)中上側)にも、ガスケット155、155が設置されている。これらガスケット149、151、153、155も、上記ガスケット119と同様の材質であり、耐火・耐熱性能を備えている。
また、上記ユニットハウス1の内側(図12(b)中右上側)であって上記一方の側壁用パネルユニット13と他方の側壁用パネルユニット13の間には、塞ぎ部材157が設置されている。この塞ぎ部材157の両端には上記側壁用パネルユニット13、13の端部に係合される係合部159、159が形成されている。また、上記一方の側壁用パネルユニット13のパネル用枠材95と上記角部材141の間に係合された塞ぎ部材固定板161があり、塞ぎ部材固定板161と上記塞ぎ部材157の間にはスペーサ163が介挿されている。また、同様に、上記他方の側壁用パネルユニット13のパネル用枠材95と上記角部材141の間に係合された塞ぎ部材固定板165があり、塞ぎ部材固定板165と上記塞ぎ部材157の間にはスペーサ167が介挿されている。上記塞ぎ部材157は、ボルト169を上記塞ぎ部材157と上記スペーサ163を貫通させて上記塞ぎ部材固定板161に螺合させるとともに、ボルト171を上記塞ぎ部材157と上記スペーサ167を貫通させて上記塞ぎ部材固定板165に螺合させ、上記塞ぎ部材157の係合部159、159と上記塞ぎ部材固定板161、165によって上記側壁用パネルユニット13、13を挟み込むように固定されている。
なお、側壁用パネルユニット11、13を直交させて連結する箇所も、同様の構成となっている。
また、上記開口部枠体9の開口部フレーム83は、上記パネル用枠材95と同様の構成となっている。すなわち、上記開口部枠体9は、上記側壁用パネルユニット13同士の連結部や上記側壁用パネルユニット13と上記角部材141の連結部と同様の構成により設置・固定されている。
また、図4に示すように、上記側壁用パネルユニット11と上記床用パネルユニット6とは、固定ネジ181によって連結・固定されている。すなわち、上記土台3の土台外側フレーム15、17に雌ねじ部182が形成されており、上記固定ネジ181を上記側壁用パネルユニット11のパネル用枠材93を貫通させ、上記雌ねじ部182に螺合させることで、上記側壁用パネルユニット11と上記床用パネルユニット6が連結・固定される。上記固定ネジ181は、床側(図4中下側)の締結作業用下部開口部107′内に収容・配置されている。また、上記固定ネジ181の締結作業もこの締結作業用下部開口部107′を介して行われる。
また、図7に示すように、上記側壁用パネルユニット11と天井用パネルユニット7とは、固定ネジ183によって連結・固定されている。すなわち、上記天井用パネルユニット7の天井フレーム51、53に雌ねじ部184(天井フレーム53の被螺合部184のみ図示されている)が形成されており、上記固定ネジ183を上記側壁用パネルユニット11のパネル用枠材93を貫通させ、上記雌ねじ部184に螺合させることで、上記側壁用パネルユニット11と上記天井用パネルユニット7が連結・固定される。上記固定ネジ183は、天井側(図7中上側)の締結作業用上部開口部107内に収容・配置されている。また、上記固定ネジ183の締結作業もこの締結作業用上部開口部107を介して行われる。
なお、側壁用パネルユニット13と上記床用パネルユニット6や天井用パネルユニット7との連結部も同様の構成である。
また、図4、図7に示すように、上記締結作業用上部開口部107と上記締結作業用下部開口部107′の開口部側にはキャップ185が着脱可能に設置されている。このキャップ185によって、上記締結作業用上部開口部107と上記締結作業用下部開口部107′が閉塞されている。
次に、この一実施の形態による作用について説明する。
ユニットハウス1の組み立ては次のようにして行われる。
まず、床用パネルユニット6を設置し、上記床用パネルユニット6の外周部に側壁用パネルユニット11、13を立設する。上記側壁用パネルユニット11、13の上記床用パネルユニット6に対する固定は、前記したように固定ネジ181によってなされるが、この固定ネジ181の締結作業は、上記側壁用パネルユニット11、13の締結作業用下部開口部107′内を介して、ユニットハウス1の内側から行われる。
次に、側壁用パネルユニット13、13同士、及び、側壁用パネルユニット11、13の連結・固定を行う。すなわち、連結部材117やガスケット119、121、121、塞ぎ部材固定板127を上側から挿入し、上記ユニットハウス1の内側から塞ぎ部材123の固定作業を行う。
次に、角部材141を所定の場所に設置する。上記角部材141は、側壁用パネルユニット11や側壁用パネルユニット13に連結・固定される。上記角部材141と側壁用パネルユニット11等との連結作業も、上記側壁用パネルユニット13、13同士の連結作業と同様にして行われる。
次に、開口部枠体9を所定の場所に取り付ける。上記開口部枠体9は、上記角部材141と側壁用パネルユニット13に連結・固定される。上記開口部枠体9と側壁用パネルユニット13等との連結作業も、上記側壁用パネルユニット13、13同士の連結作業と同様にして行われる。
次に、上記側壁用パネルユニット11、13に天井用パネルユニット7を設置する。上記天井用パネルユニット7と側壁用パネルユニット11、13の固定は、前記したように固定ネジ183によってなされるが、この固定ネジ183の締結作業も、上記側壁用パネルユニット11、13の締結作業用上部開口部107内を介して、上記ユニットハウス1の内側から行われる。
次に、この一実施の形態による効果について説明する。
側壁用パネルユニット11、13には、締結作業用上部開口部107や締結作業用下部開口部107′が設けられているので、上記締結作業用上部開口部107や締結作業用下部開口部107′を介して、側壁用パネルユニット11、13と床用パネルユニット6や天井用パネルユニット7との連結作業をユニットハウス1の内側から行うことができる。これにより、ユニットハウス1を複数設置する場合であって、上記ユニットハウス1間の隙間が無く、外側に作業用のスペースを確保できない場合であっても、ユニットハウス1を設置することができる。
また、上記締結作業用上部開口部107は上記側壁用パネルユニット11、13の天井用パネルユニット7側にそれぞれ2個ずつ設けられており、上記締結作業用下部開口部107′は上記側壁用パネルユニット11、13の床用パネルユニット6側にそれぞれ2個ずつ設けられているので、上記締結作業用上部開口部107や締結作業用下部開口部107′を必要最小限の大きさとすることができ、芯材97や板材101に対する加工を最小限に抑えて上記側壁用パネルユニット11、13の強度を確保することができる。
また、側壁用パネルユニット11、13は床用パネルユニット6と天井用パネルユニット7のそれぞれに2箇所ずつで固定されるので、上記ユニットハウス1を強固なものとすることができる。
また、上記締結作業用上部開口部107や締結作業用下部開口部107′にはキャップ185が着脱可能に設置されているため、締結作業終了後、簡易な構成により上記締結作業用上部開口部107や締結作業用下部開口部107′を閉塞することができるとともに、美観の向上を図ることができる。
なお、本発明は前記一実施の形態に限定されるものではない。
まず、締結作業用上部開口部、締結作業用下部開口部の大きさ、数、位置、等についてはこれを特に限定するものではない。
また、前記一実施の形態では、締結作業用上部開口部、締結作業用下部開口部の両方を設けた構成を例に挙げて説明したが、締結作業用上部開口部のみを設ける構成も考えられる。この場合には、下部の締結については別の工夫によりユニットハウスの内側から行うことになる。
また、ユニットハウスを構成する側壁用パネルユニットの数や開口部枠体の数、開口部枠体の位置等には様々な場合が考えられる。締結作業用開口部の大きさ、数、位置も様々な場合が考えられる。
また、前記一実施の形態の場合には、建築物の例としてユニットハウスを挙げて説明したが、それに限定されるものではなく、様々な建築物に適用可能である。
その他、各部の構成は図示したものに限定されない。
本発明は、例えば、ユニットハウス等の建築物と建築方法に係り、特に、内側からの作業だけで構築することができるように工夫したものに関し、例えば、住宅に好適である。
1 ユニットハウス(建築物)
6 床用パネルユニット
7 天井用パネルユニット
11 側壁用パネルユニット
13 側壁用パネルユニット
107 締結作業用上部開口部
107′ 締結作業用下部開口部
181 固定ネジ
183 固定ネジ
185 キャップ

Claims (8)

  1. 床用パネルユニットと、
    上記床用パネルユニットの上側に離間・配置される天井用パネルユニットと、
    上記床用パネルユニットと上記天井用パネルユニットとの間に連結・配置される複数枚の側壁用パネルユニットと、
    上記側壁用パネルユニットの上部に建築物の内側に向かってのみ開口するように設けられた締結作業用上部開口部と、
    上記締結作業用上部開口部を介して上記天井用パネルユニットに螺合され上記側壁用パネルユニットを上記天井用パネルユニットに固定する固定ねじと、
    を具備し、
    上記締結作業用上部開口部は上記固定ねじを差し込んで上記天井用パネルユニットに螺合することができる大きさを備えたものであることを特徴とする建築物。
  2. 請求項1記載の建築物において、
    上記締結作業用上部開口部は上記側壁用パネルユニットの上部に左右1個ずつ設けられていることを特徴とする建築物。
  3. 請求項1又は請求項2記載の建築物において、
    上記側壁用パネルユニットの下部には建築物の内側に向かってのみ開口する締結作業用下部開口部が設けられていて、
    上記締結作業用下部開口部は固定ねじを差し込んで上記床用パネルユニットに螺合することができる大きさを備えたものであり、
    上記固定ねじを上記締結作業用下部開口部を介して上記床用パネルユニットに螺合させて上記側壁用パネルユニットを上記床用パネルユニットに固定することを特徴とする建築物。
  4. 請求項3記載の建築物において、
    上記締結作業用下部開口部は上記側壁用パネルユニットの下部に左右1個ずつ設けられていることを特徴とする建築物。
  5. 請求項3又は請求項4記載の建築物において、
    上記締結作業用上部開口部と締結作業用下部開口部にはキャップが着脱可能に取り付けられることを特徴とする建築物。
  6. 床用パネルユニットと、
    上記床用パネルユニットの上側に離間・配置される天井用パネルユニットと、
    上記床用パネルユニットと上記天井用パネルユニットとの間に連結・配置される複数枚の側壁用パネルユニットと、
    を具備した建築物を構築する建築方法において、
    上記側壁用パネルユニットの上部に建築物の内側に向かってのみ開口する締結作業用上部開口部を設けておき、
    上記締結作業用上部開口部は固定ねじを差し込んで上記天井用パネルユニットに螺合することができる大きさを備えたものであり、
    建築物の内側から上記締結作業用上部開口部を介して上記固定ねじを差し込んで上記天井用パネルユニットに螺合することにより、上記側壁用パネルユニットを上記天井用パネルユニットに固定するようにしたことを特徴とする建築方法。
  7. 請求項6記載の建築方法において、
    上記側壁用パネルユニットの下部に建築物の内側に向かってのみ開口する締結作業用下部開口部を設けておき、
    上記締結作業用下部開口部は固定ねじを差し込んで上記床用パネルユニットに螺合することができる大きさを備えたものであり、
    建築物の内側から上記締結作業用下部開口部を介して上記固定ねじを差し込んで上記床用パネルユニットに螺合することにより上記側壁用パネルユニットを上記床用パネルユニットに固定するようにしたことを特徴とする建築方法。
  8. 請求項7記載の建築方法において、
    まず、上記床用パネルユニットに上記複数枚の側壁用パネルユニットを固定し、
    次いで、上記複数枚の側壁用パネルユニットに上記天井用パネルユニットを固定するようにしたことを特徴とする建築方法。
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