JPH0441406Y2 - - Google Patents

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JPH0441406Y2
JPH0441406Y2 JP1985086704U JP8670485U JPH0441406Y2 JP H0441406 Y2 JPH0441406 Y2 JP H0441406Y2 JP 1985086704 U JP1985086704 U JP 1985086704U JP 8670485 U JP8670485 U JP 8670485U JP H0441406 Y2 JPH0441406 Y2 JP H0441406Y2
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は路線バスのような車両への乗車時に
おける乗車賃を、読み書き可能な、いわゆるキヤ
ツシユレス乗車券により精算を行うカード式乗車
券精算装置に関する。
「従来の技術」 最近は大都市においては多量の交通需要の増大
に対し、輸送量の多い鉄道、特に地下鉄の整備拡
充が図られている。また省エネルギーの問題から
自家用車による通勤を公共輸送機関であるバスに
転換させるべく、種々のサービス案が提案されて
いる。その一つは鉄道とバスとの交通網を充実さ
せて旅客を目的地まで速く輸送するという方法で
ある。すなわち鉄道の主要駅を中心としてバス交
通網を形成し、交通渋滞の激しい都市内は鉄道
で、郊外はバスで行くべくする方法である。また
鉄道が利用できないバス交通地域内においては、
鉄道に匹敵する主幹バスと称する特急バスを走ら
せ、その主幹バスの停留所に普通バスを走らせる
ことにより、全体としての乗車時間を短縮する方
法がとられている。しかしながら前記したような
交通形態になると、バスから鉄道へ、また鉄道か
らバスへと、あるいはバスからバスへと乗継ぎの
回数が増える結果となり、乗継ぎのたびの乗車券
購入のわずらわしさ、またそれぞれに乗車券を購
入した場合には料金が割高になるなどがあり、実
施には問題が残つていた。
この問題を解決するには、バスと鉄道との相互
乗継ぎを可能にする乗継乗車券の発行及び乗継シ
ステムが必要であり、このために乗継ぎのための
乗車券を購入するような煩わしさがなく、また乗
継割引券発行機を特に設ける必要がなく、かつ乗
継ぎを容易に行うことができ、乗継者にとつては
割引料金で乗継ぎを可能にする乗継券精算装置を
特願昭55−182392にて提案してきた。
しかしながら前記提案では乗継ぎのたびの乗車
券の購入回数は減らすことはできるものの、最初
に乗車券を購入する手間が必要となる。また「特
開昭56−147283号公報」に示されるように磁性パ
ターンを用いたカード方式の乗車回数券処理装置
が提案されている。この処理装置は乗車回数券の
磁気パターン部に記憶されている料金は定額の固
定情報であり、これを使用の都度使用済み処理
(穿孔と使用日印字)するというものである。
更に「特開昭49−82400号公報」に示されるよ
うにカード式乗車券が乗車改札口を通過するとき
に、乗車駅をカード式乗車券に記憶させると同時
に駅名をそのカードに印刷する自動運賃徴収用乗
車券方式が提案されている。一方、最近は磁気カ
ードを利用したキヤツシユレス乗車券の実用化が
試行されている。このキヤツシユレス乗車券方式
とは、あらかじめ決められた金額の高額乗車券を
購入しておき、以後有効期間内であればその購入
金額までは何回でも自由に分割使用ができる方式
である。
「考案が解決しようとする問題点」 前記の従来提案の装置等は最初に乗車券の購入
する手間がかゝり、また降車時における運賃の精
算速度が遅くなる恐れが生じ、このような従来の
欠点を解決しなければならない問題がある。
この考案の目的は前記の問題点の解決をはか
り、路線バスなどの大変複雑な運行形態にも適応
可能とするカード式乗車券精算装置を提供するに
ある。
「問題点を解決するための手段」 この考案によれば車両に搭載され、乗降区間に
応じた運賃を、カード式乗車券に記録された有効
金額に対して精算する乗車券精算装置において、 上記カード式乗車券が挿入されるべき乗車用挿
入口と、 その乗車用挿入口とほぼ反対の位置に設けら
れ、上記カード式乗車券が挿入されるべき降車用
挿入口と、 上記カード式乗車券が上記乗車用挿入口に挿入
されたか、上記降車用挿入口に挿入されたかを判
別する判別手段と、 その判別手段が乗車用挿入口に挿入されたと判
別すると、その挿入されたカード式乗車券から少
なくとも有効金額を読み取る手段と、 その読み取る手段で読み取られた情報にもとず
きそのカード式乗車券の有効性を判定し、その判
定結果を報知する有効性判定手段と、 その有効性判定手段が有効と判定すると、その
カード式乗車券の乗車地をその時の乗車地に書き
替える書き替え手段と、 各運賃区間の運賃データを記憶した運賃メモリ
と、 上記判別手段が降車用挿入口に挿入されたと判
別すると、その挿入されたカード式乗車券から少
なくとも有効金額及び乗車地を読み取る手段と、 その読み取る手段で読み取つた乗車地と、その
時の降車地とから上記運賃メモリを読み出し、上
記読み取つた有効金額に対して運賃精算をする手
段と、 その運賃精算により残つた金額を有効金額とし
てそのカード式乗車券の有効金額を書き替える書
き替え手段と、 を具備する。
「作用」 この考案によれば乗客が乗車の際に乗車用挿入
口にカード式乗車券が挿入されると、その乗車が
判別手段により判別され、読み取り手段により、
そのカード式乗車券の記録情報(少なくとも有効
金額)が読取られる。その読取られた情報にもと
づきそのカード式乗車券の有効性が有効性判定手
段により判定され、その判定結果が有効性報知手
段により報知され、また有効と判定されるとその
時の乗車地が書替え手段によりそのカード式乗車
券に記録され、乗客に降車用挿入口より返却され
る。乗客が降車の際にはカード式乗車券を降車用
挿入口に挿入し、カード式乗車券が降車用挿入口
に挿入されたと判別手段で判別されると、読取り
手段によりそのカード式乗車券の記録情報(少な
くとも有効金額及び乗車地)が読取られ、その読
取られた乗車地とその時の降車地とから運賃メモ
リを読出し、前記読み取つた有効金額に対し、精
算手段で運賃精算が行われ、その結果にもとづき
そのカード式乗車券の有効金額が書替え手段によ
り書替えられて乗車挿入口より降客に返却され
る。
「実施例」 全体の構成及び動作 以下この考案のカード式乗車券精算装置(以下
精算装置という)の実施例を図面を使用して詳細
に説明する。この実施例では多くの機能を設けて
あるが、必要に応じて省略又は変更できるものも
多く含んでいる。このことは後の説明で明らかに
する。
この考案の実施例の全体の構成を第1図に示
す。この装置に用いるカード式乗車券1は、例え
ばバスのターミナル、地下鉄等との乗継駅などに
設置されるキヤツシユレス乗車券販売器(以下販
売器と称する)2によつて発行販売される。カー
ド式乗車券1は地下鉄などとの乗継ぎを可能にす
るものとするのであれば、形状、カードの種別、
カードに記憶させる情報の記録手段ならびにデー
タ様式等を乗継ぎ可能交通機関において統一化す
ることが必要である。
カード式乗車券1は各種情報を記録し、またそ
の記録を読出すことができるもので、例えば磁気
カードが用いられる。すなわちカード式乗車券1
には例えば磁気ストライプ101が方形カードの
長手方向と平行に設けられ、このストライプ10
1上に金額情報等を記憶してある。販売器2は旅
客があらかじめ設定された現金3を貨幣挿入口2
01に挿入し、その後希望する金額を金額押しボ
タン群204のボタンを選択的に押すことによつ
て、購入金額に相当するカード式乗車券1がカー
ド取出口203に発行される。乗車券販売器2の
表示器202は挿入した貨幣の金額を表示するも
のであり、販売器2内の制御器205は乗車券発
行のための機械部ならびに電気部の制御を行い、
カード式乗車券の磁気ストライプ101に購入金
額、券の有効期間、カード種別(大人、小人等)
等の必要諸データを記録する。なおこの考案は発
行されたカード式乗車券を用いるが、その発行の
ための構成に特徴があるものではないから、乗車
券販売器2の具体的構成についての説明は省略す
る。
この考案の主たる構成であるバス4側に搭載す
る機器としては、この例ではバス4の乗降口5お
よび乗降口6の二つの乗客用の通路近くにカード
処理装置7、カード処理装置7′がそれぞれ設け
られ、それらカード処理装置7,7′の総合管理
を行う中央処理装置8および運転士が操作する入
力操作部9が例えば運転席近くに設けられる。
カード処理装置7,7′の構成及び動作は全く
同一であるからカード処理装置7について説明す
る。カード処理装置7には乗車券通路701が設
けられ、乗車券通路701の一端は乗車用挿入口
702、他端は降車用挿入口703に連結されて
いる。挿入口702,703は乗客の通路に沿つ
て配置され、その通路の乗車用挿入口702は外
側、降車用挿入口703は内側とされ、これらの
近くにはそれぞれカード挿入検出器706及び7
13が設置され、乗車券通路701に挿入された
カード式乗車券1が乗車客乗車券か降車客乗車券
かの判断が可能とされている。乗車券通路701
に沿つて読取り磁気ヘツド707、書込み磁気ヘ
ツド708、読取り磁気ヘツド709が配置さ
れ、乗車客乗車券、降車客乗車券に対する記録情
報の読取り、書込み、チエツク用読出しが共用さ
れる。これらの磁気ヘツドは乗車客乗車券用及び
降車客乗車券用に対し、それぞれ専用のものを設
けてもよい。カード式乗車券1が乗車口702か
ら乗車券通路701に挿入されると、カード挿入
検出器706にてそのカード式乗車券は乗車客乗
車券と判断され、逆に降車用挿入口703から乗
車券通路701へカード式乗車券が挿入される
と、カード挿入検出器713によつてそのカード
式乗車券1は降車客乗車券であると判断される。
カード式乗車券1の送りを乗客自身が手動で行
う形式と、カード式乗車券1を挿入口702又は
703に挿入すると、モータ704が正又は逆方
向に起動され、モータ704によつて、カード搬
送機構705が駆動され、カード式乗車券1を挿
入口703又は702へ自動的に移動させる形式
とが考えられるが、この説明では後者で行う。
乗車処理 カード式乗車券1が乗車用挿入口702に挿入
されると、これはカード挿入検出器706に検出
され(第2図ステツプ810)制御部710が動
作を開始し、制御部710は乗車客乗車券と判断
し、処理を乗車処理状態にし(ステツプ811)、
モータ704を正方向に起動し、カード式乗車券
1を搬送する。そのカード式乗車券1はまず読取
りヘツド707にて金額、有効期間、種別、乗継
時刻等の諸データを読出す(ステツプ812)。
読出データが有効と判断されると(ステツプ81
3)、その乗車券1はそのまま搬送される。もし
その読出されたデータから金額が不足、あるいは
ない場合、有効期間が外れた場合等は有効でない
と判断され、モータ704に対し逆転指令が出さ
れ(ステツプ841)、カード式乗車券1は返却
される。この時表示器711およびスピーカ71
2によつて乗客にその内容を知らせることも行わ
れる(ステツプ842)。
有効と判定されたカード式乗車券1は書込みヘ
ツド708に送られ、ここで一旦運賃の引落し、
乗車停留所コード、運行系統乗継ぎの場合は乗継
ぎコード等の記録のためのデータ書替えが行われ
(ステツプ814)、その書替えデータが正常に行
われたかをチエツクするために、乗車券1は次の
読取りヘツド709を通過する際に読取られて
(ステツプ815)、正しいデータと照合され(ス
テツプ816)、正常であればそのカード式乗車
券1は降車用挿入口703に送られ、モータ70
4は停止され、乗客の手にカード式乗車券1は渡
る。読取り照合により書込み誤りがあれば、モー
タ704を逆回転後正転させ(ステツプ819)、
カード式乗車券1を戻し再度書込み動作を行う。
データ書込み時の運賃の引落しについては種々
の方法があるが、例えば運行している路線の終点
までの運賃を一旦差し引き、降車時に精算する方
法である。これらについては後述する。
なおステツプ813での判定は第2図Bに示す
ように、まず有効期間内かの判定が行われ(ステ
ツプS12)、有効期間内であれば金額P1があるかが
判定され(ステツプS13)、金額P1があればその乗
車停留所から終点までの運賃Peが運賃データ表
から読取る(ステツプS14)。読取つた系統番号及
び降車地と、その乗車地及びそのバスの系統番号
とから乗継ぎが可能かの判定と、読取り使用時刻
から現在時刻まで所定時間以上経過していないこ
とから乗継ぎか否かの判定が行われる(ステツプ
S15)。乗継ぎと判定されると前記Peに対し割引
き演算が行われ、Pe′とされる(ステツプS16)。
この割引きは一定料金の差引き、一定料率の差引
きなどが考えられる。次に読取つた金額P1から
Pe(又はPe′)が引算され(ステツプS17)、この
結果が正かゼロなら有効とされる(ステツプ
S18)。前記カード式乗車券1が降車用挿入口70
3に送られた時には第2図Aに示すように乗車デ
ータの記録が行われ(ステツプ817)、更に表
示器711にてステツプS17での差引き後の残高
金額の表示が行われる(ステツプ818)。なお
ステツプ814での書込み時の金額の書込みはス
テツプS17の引算結果であり、またステツプS15
乗継ぎと判定されるとそのことも書込まれる。前
記した一連の動作のための制御は制御部710に
て行う。
降車処理 降車時におけるカード処理装置7でのカード式
乗車券1の処理は第2図Aに示すように、降車時
点にカード式乗車券1が降車用挿入口703に挿
入され、これが検出されると(ステツプ830)、
制御部710は降車客乗車券と判断して処理を降
車処理状態にし(ステツプ831)、モータが逆
方向に起動され乗車券データが読取ヘツド709
で読取られ(ステツプ832)、乗車時に引落と
した運賃の精算が行われ(ステツプ833)、そ
の精算結果、降車停留所のコード、降車時刻等の
データを追加するなどのデータ書込みが行われる
(ステツプ834)。すなわち運賃の精算とは乗車
時に終点までの運賃が引落とされているため、途
中下車に対しては運賃を戻す必要があるし、降車
停留所、時刻の記録は乗継ぎ時の運行系統の記録
(降車時での記録でもよい)と合わせて乗継ぎ割
引きの処理等に用いるものである。降車の際も乗
客に対しては残高金額等を表示器711によつて
知らせ(ステツプ838)、これにより乗客は常
にそのカード式乗車券1の有効金額を知ることが
でき、有効金額がなくなるまで何回も使用するこ
とができる。カード式乗車券1がカード処理装置
7の乗車用挿入口702へ送られるとモータ70
4は停止される。
なおステツプ833での運賃精算は第2図Cに
示すように、読出された乗車地と現在地とより運
賃データ表から運賃Prが読取られ(ステツプ
S26)、読取られた乗継ぎコードから乗継ぎか否か
判定され(ステツプS27)、乗継ぎと判定されると
Prに対する割引き演算が行われ運賃がPr′とされ
(ステツプS28)、このPr′又はPrと乗車時に求めた
運賃との差Pe(Pe′)−Pr(Pr′)を求め、その差額
を読出した金額P1−Pe(Pe′)に加算する(ステ
ツプS29)。
中央処理装置及び入力操作部 次に中央処理装置8と入力操作部9との構成、
作用を説明する。中央処理装置8はカード処理装
置7,7′のそれぞれを管理するものであり、カ
ード処理装置7,7′と必要データの送受信を行
うためのインタフエースユニツト(以下I/Oと
称する)801,802と、有効期間、乗継時刻
等の管理を行うための補助機能となる時計回路8
03と、入力操作部9とのデータ送受用I/O8
04と、運行系統、停留所データ等を記憶した運
行メモリ805と、運賃精算に必要な運賃メモリ
806と、乗客の利用乗車区間、路線収入、運行
時間等の乗降データを記憶するためのデータ記録
メモリ807と、データ記録メモリ807内の収
集データを外部から取出す出力端子、また運行メ
モリ805、運賃メモリ806の情報書替えのた
めのデータ入力用端子とするデータ入出力用I/
O808と、前記した各構成部を制御するマイク
ロコンピユータ809とがデータバス810にて
互に接続されて構成されている。
入力操作部9は運行系統を指示するための系統
スイツチ901と、運行開始時にそのことを中央
処理装置8にセツトするための起動スイツチ90
2と、停留所に停車した(到着した)ことを知る
ためのドア開信号904の入力部と、停留所を判
定するための距離信号あるいは運転者の操作によ
る停留所信号905の入力部と、主としてカード
処理装置7,7′の動作を監視するモニタ903
となどで構成される。
バスの運行に際しては、運転者はこれから走る
べき路線の系統番号を系統スイツチ901で設定
し、始発駅にて起動スイツチ902を押す。これ
によりI/O804を介してマイクロコンピユー
タ809には運行系統が指示されるため、マイク
ロコンピユータ809は運行メモリ805および
運賃メモリ806よりその系統の運行データと必
要な諸データとを読出し、マイクロコンピユータ
809内に持つ一時記憶メモリのRAMに記憶
し、必要に応じて諸データの読出しができる状態
を作る。
カード処理装置7,7′が乗車券の精算処理に
必要なデータは、カード式乗車券1が挿入され、
その記録情報が読出されてからカード処理装置
7,7′が発するデータの要求信号に応じてその
都度転送する方式、あるいはあらかじめまとめて
データを転送しておき、その転送データをカード
処理装置7,7′側で記憶し、処理できるように
しておき、必要に応じて更新データを転送する方
法とがある。後者で説明すれば、例えば運行開始
時点で運行すべき系統の運行データ、運賃デー
タ、運行月日データをまず転送しておき、停留所
信号の発生時に通過停留所コードを送り、ドア開
信号で現在時間データを送る。
カード処理装置7,7′は中央処理装置8より
伝送される乗車券の運賃精算に必要な各情報のデ
ータを制御部710,710′の記憶用メモリ
(RAM)に記憶し、そしてカード式乗車券1が
挿入されるたびに制御部710,710′はそれ
ぞれ予め決められた演算処理を行う。また読取り
によつて判る乗客の乗車地、降車地、大人、小人
の種別等のデータをRAMに記憶し、例えばドア
開信号がOFFとなり、乗客の乗り降り動作がな
くなつてからその記録データを中央処理装置8に
送り、データ記録メモリ807に保存しておくこ
とができる。その記録データは特別に用意したデ
ータ収集器によりデータ入出力I/O808を通
じて人為的に集めるが、その収集を無線機等にて
遠隔操作することもできる。
次に各部の詳細を図面により補足説明する。
カード式乗車券 第3図は磁気カードによるカード式乗車券1の
データフオーマツト例を示す。その磁気ストライ
プ101には第3図Aに示すように記録情報の始
めを示す「STX」、「会社コード(交通機関企業
体コード)」、「有効期間」、「券金額」、「券種」、
「系統」、「乗車地」、「降車地」、「乗継ぎ」、「使

時刻」、記録情報の終りを示す「ETX」がその順
に書込まれており、カード処理装置内でのカード
式乗車券1の移動により「STX」から順次その
記録が読出される。
書込みデータの例を第1図中のカード式乗車券
1の流れb,c,dに対応して第3図B,C,D
に表わす。購入されたカード式乗車券1は第3図
Bに示すように¥3000であることが券金額欄に記
録されてあり、また券種の欄には大人用の券であ
ることが記録されてある。乗車してそのカード式
乗車券1を乗車用挿入口702からカード処理装
置7を通過させた状態ではそのカード式乗車券1
に第3図Cに示すように運行系統の欄に120番の
系統を示す系統コード120が、乗車地欄にその
乗車地を示す停留所コード002が、使用時刻の
欄に乗車時刻の13:00が、更にコード002の停
留所から終点までの運賃200円を、それまでの券
金額欄の金額から差引いた後の¥2800が券金額欄
にそれぞれ書込まれたものとなる。
乗客が降車地で降車用挿入口703′からカー
ド処理装置7′にカード式乗車券を通した状態で
は、そのカード式乗車券1dは第3図Dに示すよ
うにその降車地の停留所コード015が降車地欄
に、その時の降車時刻14:30が使用時刻欄に、更
にコード002の停留所からコード015の停留
所までの運賃¥140を、乗車時の券金額¥3000か
ら差引いて精算された金額¥2860が券金額の欄に
それぞれ記録されたものとなる。
この第3図Dに示したカード式乗車券1dが次
の乗車に使用され、例えば系統番号130のコー
ド112の停留所に時刻14:40に乗車すると、そ
れまでの記録情報中の系統番号が120で降車地
コードがD15であることから乗継ぎが可能と判
定され、更に使用時刻14:30から乗継ぎと判定さ
れ、この結果、このコード112の停留所で乗車
し、乗車用挿入口702に挿入し、カード処理装
置7を出たカード式乗車券には第3図Eに示すよ
うに系統番号が130となり、乗車地コードが1
12となり、更に乗継ぎ表示が、“1”とされる。
なおカード式乗車券1に対する各種データの書
替えはすべてのデータを1度RAMに読取つた
後、新たにすべてのデータを書込むか、書替え部
と非書替え部とに分離してデータを配し、これら
を区別して書替え部に対してのみ書替えを行う。
カード処理装置 第4図はカード処理装置7,7′の内部構成例
をさらに詳細に示したものである。制御部710
はマイクロコンピユータで構成された例であり、
マイクロプロセツサ(CPU)7101、制御の
手順がプログラムとして記憶されているプログラ
ムメモリ(ROM)7102、さらに各種処理に
必要なデータの読書き、記録データの一時記憶等
を行うための読書き可能なメモリ(RAM)71
03、中央処理装置8との信号入出力のためのイ
ンタフエース用入出力ポート7104、カード搬
送機構駆動用モータ704に対する動作指令出力
のためのインタフエース用入出力ポート705、
読取り磁気ヘツド707,709の読取りデータ
を取込むためのインタフエース用入出力ポート7
106,7107、書込み磁気ヘツド708に書
込みデータを送出するためのインタフエース用入
出力ポート7108、カード挿入検出器706,
713の検出出力を取込むためのインタフエース
用入出力ポート7109,7113、表示器71
1へ表示データを送出するためのインタフエース
用入出力ポート7110、音声合成回路711
2、その合成音声信号をスピーカ712へ出力す
るためのインタフエース用入出力ポート7111
で構成されてある。読取り及び書込み用の磁気ヘ
ツドに対する入出力ポート7106〜7108は
増幅器、周波数変調、復調回路等が組込まれてい
る。
運行路線 第5図は運行路線の例を示し、バス系統110
とバス系統120とが乗継ぎ停留所1aで交差
し、バス系統120とバス系統130とが乗継ぎ
停留所1bで交差し、バス系統130の起終点1
01は地下鉄系統140との乗継ぎ停留所1cと
なつている。各系統の丸印は停留所を示し、その
3桁の数字はこの停留所のコードを示し、01,02
…は停留所間の運賃区間を示す。
運行メモリデータ 第6図は運行メモリ805の記憶データ例を示
す。運行メモリ805は各運行系統の停留所コー
ドの順序とその運賃区間が記憶され、またその停
留所に乗継ぎ系統があればそのデータなどを記憶
している。
運賃メモリデータ 第7図は運賃メモリ806の記憶データ例とし
て120系統の運賃表(大人)を示す。コード0
02の停留所で乗り、コード015の停留所で降
りた人は最初に終点までの200円が券金額の料金
から引算され、降車の時に実際の運賃が140円で
あるため200円−140円=60円が戻され、券金額の
料金に加算される。
データ記録メモリ 第8図はデータ記録メモリ807の記録データ
の例を示す。例えば各系統別の乗車−降車間の利
用者人数等のデータが記録できる。
変形例 上述では制御部710,710′で各種演算、
判断などを行つたが、中央処理装置8の処理能力
が大きければ、制御部710,710′は中央処
理装置8とのデータの送受のみを行い、すべての
処理を中央処理装置8で行つてもよい。
乗車客乗車券に対し終点までの運賃を差引いた
が、この差引きを行うことなく降車客乗車券に対
し、乗車前の券金額に対し、利用した乗車運賃を
精算してもよい。乗車客乗車券に対する有効性の
判定は期間内券であるかと、残額があるか否かだ
けでもよく、また残額があるか否かだけでもよ
く、その場合に乗車券に有効日付を記録する必要
はない。あるいはその残額が隣接停留所までの運
賃より多いか否かの判断をし、降車客乗車券に対
する処理において料金不足が生じると、その不足
分は現金で支払うようにしてもよいし、あるいは
金額が残つている他のカード式乗車券で精算する
ようにしてもよい。またそのカード式乗車券には
最後の1回の乗車に限り、不足分を免除するよう
にしてもよい。乗継ぎを確実に判定するには使用
時刻のみならず使用した日も記録した方がよく、
特に簡単にするには使用した日だけを記録しても
よい。また乗継ぎがない系統のみに用いられる場
合は、使用日時、降車地、系統の記録は必要とし
ない。乗継ぎが2系統間でのみ行われる場合は系
統の記録をしなくてもよい。
カード式乗車券の有効性の報知は視覚的報知と
聴覚的報知との一方又は両方でもよく、視覚的表
示は単に有効か無効かを表示するだけ、又は残額
を表示することにより有効か無効かを表示しても
よい。降車処理では必ずしも残額の表示を行わな
くてもよく、代わりに差し引くべき乗車運賃を表
示してもよい。有効性報知は有効でない場合のみ
報知し、有効な場合はなにも出さないことにより
その有効性を報知するものでもよい。書き込み誤
りが数回に及んだ場合、カード式乗車券を挿入口
に戻して警報を発するようにしてもよい。データ
記録は行わなくてもよい。カード式乗車券として
は磁気カードに限らず、半導体メモリを用いた
ICカードでもよい。また、中央処理装置をカー
ド処理装置に組み込んでもよい。
「考案の効果」 この考案のカード式乗車券精算装置によれば、
車両内の乗車口、降車口に小型で簡易型のカード
処理装置を設け、これらに対し乗客は単にカード
式乗車券の挿入動作をすれば、そのカード式乗車
券に対し運賃の精算処理が行われるため、その処
理に対して運転者に特別な操作を必要としない。
また乗客は乗車のたびの乗車券の購入が必要でな
く、余分なわずらわしさから解放されるなどの効
果がある。カード処理装置に読取り手段を二つ設
ける場合はデータ書替え後に再度読出しして、デ
ータが正常に書かれたかを比較照合することによ
り、システムの信頼性をより向上できる。
更に1つのカード処理装置で、乗車客乗車券の
処理と、降車客乗車券の処理とを行うことができ
る。したがつて一つの乗降口のみしかない車両に
対しても用いることができる。また二つの乗降口
を設けた車両においては、乗継停留所など大量に
乗車あるいは降車のいずれかが行われる個所では
その二つとも乗車口あるいは降車口としたり、停
留所の環境によつて一方を乗車口、他方を降車口
としたり、その関係を逆としたり、一方のみを乗
降口とし、他方を閉じたままにするなど柔軟に利
用することができる。
また前述のように読取りヘツド、書込みヘツ
ド、読取りヘツドの順に配列することにより、そ
の読取りヘツドは挿入口に挿入されたカード式乗
車券の記録を先ず読取るためと、書込みに対する
照合用の読取りのためとに、挿入方向に応じて、
その読取作用が切替えられて常に利用される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案によるカード式乗車券精算装
置の一例を示すブロツク図、第2図はその各部の
動作の例を示す流れ図、第3図はカード式乗車券
の記憶例を示す図、第4図はカード処理装置の具
体例を示すブロツク図、第5図は路線系統、停留
所コード、区間コードの例を示す図、第6図は運
行メモリ805のデータ例を示す図、第7図は運
賃メモリ806のデータ例を示す図、第8図はデ
ータ記録メモリ807の記憶例を示す図である。 1……カード式乗車券、4……バス、7,7′
……カード処理装置、8……中央処理装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車両に搭載され、乗降区間に応じた運賃を、カ
    ード式乗車券に記録された有効金額に対して精算
    する乗車券精算装置において、 上記カード式乗車券が挿入されるべき乗車用挿
    入口と、 その乗車用挿入口とほぼ反対の位置に設けら
    れ、上記カード式乗車券が挿入されるべき降車用
    挿入口と、 上記カード式乗車券が上記乗車用挿入口に挿入
    されたか、上記降車用挿入口に挿入されたかを判
    別する判別手段と、 その判別手段が乗車用挿入口に挿入されたと判
    別すると、その挿入されたカード式乗車券から少
    なくとも有効金額を読み取る手段と、 その読み取る手段で読み取られた情報にもとず
    きそのカード式乗車券の有効性を判定し、その判
    定結果を報知する有効性判定手段と、 その有効性判定手段が有効と判定すると、その
    カード式乗車券の乗車地をその時の乗車地に書き
    替える書き替え手段と、 各運賃区間の運賃データを記憶した運賃メモリ
    と、 上記判別手段が降車用挿入口に挿入されたと判
    別すると、その挿入されたカード式乗車券から少
    なくとも有効金額及び乗車地を読み取る手段と、 その読み取る手段で読み取つた乗車地と、その
    時の降車地とから上記運賃メモリを読み出し、上
    記読み取つた有効金額に対して運賃精算をする手
    段と、 その運賃精算により残つた金額を有効金額とし
    てそのカード式乗車券の有効金額を書き替える書
    き替え手段と、 を具備するカード式乗車券精算装置。
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JPH0642294Y2 (ja) * 1987-12-02 1994-11-02 株式会社三陽電機製作所 カード式運賃精算装置
JP2582240Y2 (ja) * 1989-09-13 1998-09-30 株式会社 三陽電機製作所 カード式運賃精算装置
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JPS4982400A (ja) * 1972-12-11 1974-08-08
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