JP2506493Y2 - カ―ド式運賃精算装置 - Google Patents

カ―ド式運賃精算装置

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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は多区間運賃制でかつ、乗車客に乗車区間を
示す整理券を発行する整理券方式で運行される路線バス
に用いられ、利用金額情報が記憶されたカード式乗車券
で運賃精算を行うカード式運賃精算装置に関する。
「従来の技術」 路線バスでは、鉄道に比べ路線が複雑になっており、
特に多区間運賃路線の運行では、運賃精算を円滑に行う
ために、整理券発行器、デジタル運賃表示器、運賃箱等
が活用されている。
すなわち利用客は乗車地で整理券を取り、降車地では
整理券に印字された乗車区間をもとにデジタル運賃表示
器に表示された運賃表から運賃を判断し、そして運賃
(現金あるいは回数券)を運賃箱に投入している。
従来路線バスの乗継運行は、前記した様に路線が大変
複雑であるために、均一運賃制の路線の一部で行われて
いるのみで、多区間運賃制の路線ではほとんど実施され
ていない。
最近の鉄道、電話でのキャッシュレスカードの普及と
ともに、路線バスもカード化の導入が始まった。このカ
ード式乗車券の一層の利用を普及させるために、カード
式乗車券の前金購入の効果を利用者に還元する一つの案
として乗継割引制度の導入がある。
この考案は、多区間運賃形態でかつ整理券方式で運行
されるバスに対し乗継割引精算ができるカード式運賃精
算装置を提案するものである。
「考案が解決しようとする課題」 従来の現金精算に代わるカード式乗車券による運賃精
算方法では、乗車口と降車口とにカード処理装置を設定
し、利用客がカード式乗車券を乗車および降車の際にカ
ード処理装置に通すことにより、カード式乗車券に記録
された有効金額から運賃が自動的に減額される。従来の
バス路線では、整理券を乗車区間の証明書として使用
し、運賃の精算処理を行っている。
単一の系統路線では、1回のカード処理で精算できる
が、乗継を行う場合は第1系統路線を降車する際に乗務
員に第2系統路線へ乗継ぎすることを申告して乗継券を
発行してもらい、乗継いだ第2系統路線での運賃精算時
に乗継券を提出して運賃を割引いてもらっていた。この
ため乗客にとっては乗継券発行の申請、乗継券の提出の
手続きをする必要があり、乗務員は乗継券を発行する負
担があった。
この考案は一般のカード式乗車券の運賃精算と同じ形
態で乗継精算を行うことができ、乗務員、利用者の便を
図ろうとするものである。
「課題を解決するための手段」 この考案によれば、投入された整理券の乗車区間(数
字またはバーコードによる情報)が整理券読取手段で読
み取られ、また投入されたカード式乗車券の記録情報が
乗車券読取手段で読み取られ、その読み取られた整理券
の乗車区間と、読み取られたカード式乗車券の記録情報
中の系統および降車区間とから乗継ぎか否かが乗継判定
手段により判定され、その判定が乗継ぎでない場合は、
読み取れた整理券の乗車区間から現区間(降車区間)ま
での通常運賃が通常運賃表から求められ、乗継ぎと判定
された場合はカード式乗車券から読み取られた情報中の
乗車区間から現区間(降車区間)までの乗継運賃が乗継
運賃表から求められ、カード式乗車券から読み取られた
情報中の有効金額から上記求められた通常運賃または上
記求められた乗継運賃が減額され、その減額された残り
が有効金額として、上記求めた通常運賃または乗継運賃
が減算額として、現区間が降車区間として、また整理券
から読み取った乗車区間などがそれぞれカード式乗車券
に記録され、その記録した有効金額は表示部に表示され
る。
「作用」 利用客はまず一定金額のデータが記録されたカード式
乗車券を購入しておき、利用客が第1系統のバスに乗車
する時、整理券を取り乗車する。第1系統のバスの降車
時に整理券を整理券読取手段に挿入し、その整理券から
乗車区間を読み取り、その乗車区間から降車区間までの
通常運賃を通常運賃表から求め、その通常運賃をカード
式乗車券の有効金額から減額する。なおカード式乗車券
には残額(有効金額)、減算金額、乗車系統、乗車区間
および降車区間、必要に応じて利用日(利用時間も含む
場合もある)が記録される。
次に利用客が第2系統のバスに乗車する時、整理券を
取り乗車する。その第2系統のバスの降車時に整理券を
挿入し、その整理券から乗車区間を読み取る。この乗車
区間と、カード式乗車券に記録された第1のバスの乗車
系統、乗車区間、利用日、(利用時間)、現乗車系統と
から乗継ぎか否か、乗継ぎの場合それが正当であるかが
判定される。正当であると判断されると、カード式乗車
券の記録情報中の乗車区間から現区間(降車区間)まで
の乗継運賃を乗継運賃表から求めて運賃を精算する。そ
してカード式乗車券には、残りの有効金額、精算した運
賃表の系統、整理券の乗車区間、降車区間等の必要情報
を記録し、第3のバスへの乗継精算をも可能にしてい
る。
この様にして、多区間運賃路線でのカード式乗車券に
よる乗継ぎを、通常の精算と同じ形態で行っているの
で、乗務員およびカード利用客に特別に負担をかけるこ
とがない。
「実施例」 第1図にこの考案によるカード式運賃精算装置を示
す。この精算装置は、整理券1の読み取りおよびカード
式乗車券2の情報の読み取りおよび書込みを行うための
カード処理装置3をバス車内の降車口に設置する。また
整理券発行器5は、乗車口に設置する。カード処理装置
3の運賃データの管理は、制御部309で行う。デジタル
運賃表示器4は、現金乗客への運賃表示器であるが、乗
務員用モニタともなり、これは通常運賃メモリの運賃デ
ータでもって表示していることを示している。
カード処理装置 カード処理装置3の主たる機能は、整理券1の記録情
報の読取部301と、カード式乗車券2の記録情報の読み
取りや情報の書き替えを行うカードリーダ/ライダ部30
2と、利用客にカード情報等の必要事項を伝達するため
の表示部303と、バスの走行路線の系統を示すスイッ
チ、現在走行位置の区間を知るための区間変更スイッ
チ、複数人の同時精算スイッチ、小人等の割引き精算ス
イッチ、不足金額を現金で補充する時の確認スイッチ、
カード精算の運賃を入力する金額スイッチ、乗継精算の
ための乗継スイッチ等の特殊入力スイッチを有する入力
操作部304と、乗継時間の制限がある場合に時間管理を
するための時計回路305と、通常の路線運賃を記憶する
通常運賃メモリ306と、乗継ぎの運賃精算に必要な乗継
運賃表を記憶する乗継運賃メモリ307と、必要に応じて
設ける運賃収入実績等を記憶するデータ収集メモリ308
と、前記した各部の制御を行う制御部309とで構成され
る。
また制御部309で制御される外付機器として、現金客
あるいはカード客に通常運賃の区間ごとの運賃を表示す
るデジタル運賃表示器4がある。
デジタル運賃表示器4は、通常運賃メモリ306のデー
タをもとに、乗車区間(整理券番号)401ごとに現在区
間までの運賃402を表示している。
ここでバス運行の運賃形態を第2図と第3図で説明す
る。第2図は、バスがある一系統を運行するときの停留
所番号の推移と、運賃表示の運賃区間の推移と、ドアの
開閉の状態と、運賃区間の変更と、デジタル運賃表示器
4への運賃データの転送時期の一部分とを記したもので
ある。また第3図は、上記運行の際のデジタル運賃表示
器4が表示する運賃テーブルの例を示したもので、この
データは通常運賃メモリ306に記憶されている。
通常の運賃精算 第2図および第3図にしたがって、一般停留所におけ
る通常乗車の運賃精算を説明する。運行開始時点では、
運賃表示は第3図の運賃区間1にあり、各乗車区間(整
理券番号)から現走行区間までの運賃が表示されてい
る。この例では、運賃区間番号が大きい程終点に近いこ
とを示し、運賃も高くなっている。区間が進むにつれ
て、表示される運賃区間は1,2,3…となる。
乗客は、乗車時に整理券発行器5から、整理券1を取
り乗車する。整理券1にはその乗車区間(番号)が記録
されてある。降車時には、乗車時に取った整理券1を整
理券読取部301に挿入する。整理券1の乗車区間が読み
取られ、その乗車区間から降車区間(現在区間)までの
運賃が通常運賃メモリ306の運賃表から計算される。次
にカード式乗車券2をカード処理装置3に挿入すると、
カード処理装置3は、カード式乗車券2の有効性を判断
し、有効乗車券であれば、預託金額(有効金額)から運
賃分を減算し、カード式乗車券2に必要情報を記録して
カード式乗車券2を返却する。
第4図は、カード式乗車券2の磁気ストライプ201に
記録するデータの種類と乗継乗車時における記録の具体
例を示したものである。磁気ストライプ201には、記録
開始コードSTXと、カード式乗車券2が特定の交通機関
のみで使用できるようにすると同時に正規の乗車券であ
ることを判断するための交通機関コードと、有効期間
と、有効金額と、前乗車の減算額と、利用系統番号と、
乗継符号と、乗車区間と降車区間と、大人/小人等の種
別データと、利用月日(年、時分も必要に応じて付加)
と、記録終了コードETXとが順次記録されている。第4
図Bは、102系統のバスに乗車する前の記録の様子を示
したものである。
このとき有効金額は1000円とする。X印はその前の精
算データによって決まる。
このバスに区間1で乗車し、区間4で降車した時の記
録の様子すを第4図Cに示す。第3図の運賃表から運賃
130円が求まり、有効金額は1000円から870円に変化して
いる。減額金額は130円である。
乗継ぎの運賃精算 次にこの考案の目的とする乗継精算を、第5図、第6
図にしたがって説明する。第5図の運行系統図の例で
は、系統102から系統103に乗継ぎができるもので、その
運賃体系を第6図に示す。
乗継割引きがない場合、東京(系統102の1区間)か
ら(系統103の終点)に行く場合では、東京から名古屋
までの運賃130円(a)を支払い、そして次の乗車で運
賃180円(b)を支払うので合計310円になる。ところが
東京から大阪の通し路線の乗継運賃表が“系統102→103
乗継”であるとすると、通し距離で計算すると例えば、
250円(c)でよいため乗客は60円の割高な運賃を支払
うことになる。実際にはこのようなケースがほとんどで
ある。この乗客に対する不利益な問題を、カード利用者
の先払い購入に対する還元メリットとして、割引料金を
適用することがあり、その精算方法が必要になった。
料金の精算は、系統102での乗車では通常精算のた
め、前述した処理によって130円が支払われる。
系統103を走るバスでは、系統102からの乗継乗客の精
算に必要な運賃表系統105(系統102→103乗継)と、乗
継客でない通常精算に必要な運賃表の系統103が必要と
なる。
乗継客に対しては、乗継運賃表(系統105)にもとづ
き、250円を読み出し、先払いしている130円との差額25
0円−130円=120円を減算することになる。この差額に
ついては、第7図に示すあらかじ計算された乗継運賃表
としておいてもよい。その時は減算の処理は必要でな
い。
また系統103にさらに他の複数の乗継系統があって
も、前記説明のように乗継運賃表のデータで精算が可能
である。
次にカード式乗車券2の磁気ストライプ201に記録す
るデータで乗継ぎの場合を説明する。第4図Dがその例
である。系統102で130円支払っている。そして次の系統
に乗車(系統103の区間1)した時、乗客は整理券1を
とる。降車時に乗客が整理券1を挿入すると、区間番号
が読み取られる。この区間番号と、カード式乗車券2か
らの前乗車の系統102、乗車区間1、減算額130円(また
は降車区間4)のデータ(必要に応じて、日付、時間も
含む)をもとに、乗継ぎであり、かつその正当性を判定
する。
第6図の運賃表から前乗車の乗車区間(系統102の区
間1)と現区間(系統103の区間5)との間の全区間運
賃の250円をもとめ、前に支払っている金額の130円との
差120円を減額し、有効金額を750円にしている。ここで
の減算額は通し金額の250円としているが、これはさら
に次の乗継ぎでの精算に役立つ。系統は乗継運賃表で精
算したため、105としているが、この系統を103にそして
減算額を180円にして行っても処理が可能である。乗継
符号は、乗継処理を示すために“1"とした例である。
前記した例は、乗客は乗継ぎを申告しなくても乗継処
理を可能にした。しかし運用においては申告を条件とし
たい時もある。第1の系統で乗継ぎを申告した時のみ、
次の乗継ぎを有効に行う場合もある。第1の系統で乗継
キーの設定(乗務員の確認)によって、乗継符号をカー
ド式乗車券2に記録し、第2の系統でその乗継符号とさ
らに系統、降車区間、日付などの条件を合わせて判定す
ることができる。
また乗継ぎの停留所は、第2系統となる系統103で
は、名古屋と岐阜の二つの停留所となる。それ以外で
は、乗継ぎはあり得ない。これは乗務員のキー操作でそ
の停留所のみ乗継ぎを可能とすることもできるし、運賃
表メモリにデータとして記録しカード精算時に乗継符号
を記録し、次の乗継ぎを有効にするようにしてもよい。
また停留所名案内機器との連動でも可能である。
乗継系統表 第8図に乗継系統表を示す。入力操作部304は系統が
入力されると、例えば第5図の系統103を走るバスであ
れば103が指定されるので、第8図中の(a)部が読み
出される。これより乗継ぎを許可するカード式乗車券2
は系統が102で降車区間が4の場合と、系統104で降車区
間5の場合とになる。そしてこのデータは、カード処理
装置3の制御部309に転送される。またこの乗継系統表
から各乗継ぎに使用する乗継運賃表の系統105,106がそ
れぞれ読み出される。
表示部303 デジタル運賃表示器4では、乗継利用者に対しての運
賃が表示できないため、その表示を表示部303で行って
いる。表示部303では、例えば通常精算の運賃、降車区
間、有効金額(残額)の他に乗継精算のための差額運
賃、乗継系統、乗継系統での乗車区間等を示す。
動作フロー 以上説明してきた内容で乗継処理を行うが、カード処
理装置3の動作の概略を第9図に示す。乗客が降車地に
おいて整理券1を挿入すると(S1)、整理券の乗車区間
が読み出される。カード式乗車券2が挿入されると
(S2)、カード情報が読み取られ(S3)、そのデータが
正しいか否かがチェックされ(S4)、つまり決められた
交通機関に対するものか、有効期限内か、有効金額が残
っているかなどがチェックされ、正しくなければ誤り表
示がなされ(S5)、カード式乗車券2は返却される
(S6)。データが正しければ乗継ぎか否かが判定され
(S7)、つまり前系統およびその降車区間と、現系統お
よびその乗車区間(整理券より読み取る)とから乗継ぎ
か否かが判定され、乗継ぎでなければ返却または、通常
運賃精算が行われ(S8)、つまり整理券の乗車区間と現
区間との間の運賃を通常運賃表から求め、その運賃をカ
ード式乗車券2の有効金額から減算し、残額(有効金
額)、系統、減算額、降車区間、乗車区間(整理券から
読み取った)などがカード式乗車券2に記録され
(S9)、そのデータが正しく記録されたかチェックされ
(S10)、誤りであればステップS5ヘ移り、正しければ
残額、運賃、降車区間などが表示部303に表示され
(S11)、カード式乗車券2は返却される(S12)。
乗継ぎの場合は前系統の乗車区間と、現区間とから乗
継運賃表を参照して、乗継運賃を求め、これと減算額と
の差額を有効金額から減算し、または第7図の乗継運賃
表を用いる場合は求めた乗継運賃を有効金額から減算し
(S13)、残額(有効金額)、系統、減算額、降車区
間、乗継符号“1",乗車区間(整理券より読み取った)
などがカード式乗車券2に記録され(S14)、そのデー
タがチェックされ(S15)、誤りの場合はステップS5
移り、正しければ残額、乗継運賃、乗継系統などが表示
部303に表示される(S16)。そしてカード式乗車券2は
返却される(S12)。
複数人数精算 複数人(親子等)に対し一枚の乗車券で処理する場合
につき説明する。乗客が乗車する時に乗務員に複数人
(大人1人、小人2人)を申請する。乗務員が人数キー
をセットして乗車券をカード処理操作に通すと、系統10
2の区間1で乗車し、区間4で降車する時、有効金額は1
000円から730円に変化し、種別人数も大人1人、小人2
人に変化する(第10図C)、つまり、この例は先の第4
図の例と同様に、大人1人の運賃は第6図(a)より13
0円であり、小人の運賃は大人の運賃の1/2とし、10円未
満切り上げる。したがって大人1人、小人2人では130
円+70円×2=270円となり、これが減算額となる。
次に乗継ぎの場合を説明する。第4図Dと同じ様に第
10図Dになり、系統103の乗車では、前乗車の系統102、
区間1、減算額270円、大人1人、小人2人のデータを
もとに、大人運賃130円を演算し、第6図の運賃表105か
ら全区間運賃の250円より大人1人分の差額120円を求
め、大人1人、小人2人分の差額の合計を算出し、240
円の減額分を精算し、有効金額490円にする減算額は合
計510円となる。(第10図D)。
変形例 この例では、乗車券には降車区間と減算額を記録する
方法で説明したが、どちらか一方の記録で乗継精算が可
能である。第2系統での乗継ぎは一回のみの乗継ぎを有
効とすれば、減算額、降車区間のデータの記録は省略で
きる。通常運賃メモリ306、乗継運賃メモリ307をデジタ
ル運賃表示器4に組み込んでもよい。整理券に乗車時刻
をも記録し、かつ降車時にカード式乗車券2に降車時刻
を記録し、乗継ぎの場合に、整理券から読み取った乗車
時刻と、カード式乗車券から読み取った降車時刻との差
を求め、これが所定時間以内の場合にその乗継ぎを有効
とするようにすることもできる。
カード式乗車券を半導体メモリを用いたICカードや光
カード等のもので置き換えてもよい。乗継有効判定の手
段に月日、時間等の判定手段を加えてもよい。乗継運賃
表を差額運賃表あるいは一定率の運賃表に置き換えても
よい。
また第1系統の降車時の精算で、カード式乗車券の有
効金額(残額)が運賃に満たないことがよくある。この
場合新しいカード式乗車券で不足金額分を補充し、その
新しいカード式乗車券で乗継ぎができなければならな
い。新しいカード式乗車券には、乗車時の区間や前カー
ド式乗車券の精算額と合わせたトータル残額他乗継精算
に必要な情報を全て記録することが可能になる。
また新しいカード式乗車券の手持ちがなく、車内でも
売り切れのため購入できないこともある。この場合(の
乗車精算を可能にするには)例えば運賃の不足が生じた
カード式乗車券は、不足金額を表示するとともにカード
式乗車券を内部に保留し、現金で差額が支払われたこと
を乗務員が確認しスイッチを押したときに、そのカード
式乗車券の残額を0円とすると共に、現金支払い分を含
めて減算額として記録する。そうすれば、第2系統の精
算では減算額から乗継運賃が算出でき、不足金額として
表示すれば現金支払いまたはカード式乗車券精算ができ
る。減算額に現金支払い分を加算すると、場合によって
は有効金額より減算額が多いことも発生する。不正防止
等のチェックが必要であれば、情報として現金支払いデ
ータを記録(第10図、m)すれば問題ない。
以上のように、乗継ぎのいろいろな場合での対応が可
能である。
「考案の効果」 この考案による運賃精算装置を使用すれば、乗務員や
利用客に対して通常の乗継精算(1人の場合)では特別
な申請や乗車券の発行などの負担をかけることなく、ま
た複数人の同時精算も最小限の操作でよく、通常の運行
形態の中で乗継精算を行うことができる。特に路線バス
運行のように、複雑な多くの系統を有する中では、乗継
ぎによる不正乗車の防止も図れる有用な装置である。乗
継運賃精算を乗継運賃表を用いて行っているため、一定
率の割引きを行う場合と比較して距離に応じた正しい割
引きを行うことができる。また乗車口には簡単な整理券
発行器を設置すればよく、乗車口にカード処理装置を設
ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のカード式運賃精算装置の例を示すブ
ロック図、第2図は各停留所対応の運賃区間の変化、そ
の他の信号と関係を示す図、第3図は運賃表の例を示す
図、第4図はカード式乗車券の記録情報の例を示す図、
第5図はバスの系統例を示す図、第6図は運賃表の例を
示す図、第7図は乗継運賃表の他の例を示す図、第8図
は乗継系統表の例を示す図、第9図はカード処理装置の
動作例を示す流れ図、第10図は複数人同時精算の場合の
カード式乗車券の記録情報の例を示す図である。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】多区間運賃形態でかつ、乗車客に乗車区間
    を示す整理券を発行する整理券方式で運行されるバス車
    両のカード式運賃精算装置において、 投入された整理券の乗車区間を読み取る整理券読取手段
    と、 投入されたカード式乗車券の記録情報を読み取る乗車券
    読取手段と、 上記整理券読取手段で読み取られた乗車区間と、上記乗
    車券読取手段で読み取られた情報中の系統および降車区
    間とから乗継ぎか否かを判定する乗継判定手段と、 その乗継判定手段が乗継ぎでないと判定すると、上記読
    み取った乗車区間から現区間までの通常運賃を通常運賃
    表から求める手段と、 上記乗継判定手段が乗継ぎと判定すると、上記読み取ら
    れた情報中の乗車区間から現区間までの乗継運賃を乗継
    運賃表から求める手段と、 上記読み取られた情報中の有効金額から上記求めた通常
    運賃または上記求めた乗継運賃を減額する手段と、 その減額した残りを有効金額として、また上記求めた通
    常運賃または乗継運賃を減算額として、上記現区間を降
    車区間として、上記整理券から読み取った乗車区間など
    を上記カード式乗車券に記録する記録手段と、 その記録した有効金額を表示する手段と、 その表示したカード式乗車券を返却する手段とを具備す
    るカード式運賃精算装置。
  2. 【請求項2】上記整理券は乗車時刻も記録されたもので
    あり、上記整理券読取手段は整理券に記録された乗車時
    刻も読み取る手段であり、上記記録手段は降車時刻をも
    記録する手段であり、上記乗継判定手段は上記読み取ら
    れた情報中の降車時刻と上記整理券から読み取られた乗
    車時刻との差が所定値以内か否かをも乗継判定の条件と
    する手段であることを特徴とする請求項1記載のカード
    式運賃精算装置。
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