JP2518292Y2 - カード式運賃精算装置 - Google Patents

カード式運賃精算装置

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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は多区間運賃制でかつ前払いで運行されるバ
スに用いられ、預託金額が記憶されたカード式乗車券で
乗継精算を可能としたカード式運賃精算装置に関する。
「従来の技術」 最近の鉄道、電話でのキャッシュレスカードの普及と
ともに、路線バスでもカード化の導入が始った。従来の
カード式乗車券による運賃精算は、バスの乗車口と降車
口とにカード処理装置を設置し、利用客がカード式乗車
券を乗車及び降車の際にカード処理装置に通すことによ
り、カード式乗車券に記録されている有効金額(預託金
額)から運賃が自動的に減算されるものであった。
第1系統のバスから第2系統のバスに乗継だ場合に、
第1系統だけの運賃と第2系統だけの運賃との和よりも
安くする、乗継割引制度がある。この乗継割引を行うた
め、従来においては第1系統を降車する際に、乗務員に
第2系統へ乗継することを申告して、乗継券を発行して
もらい、乗継いだ第2系統での運賃精算時に乗継券を提
出して、運賃を割引いてもらっていた。このため、乗客
にとっては乗継券発行の申請、乗継券の提出の手続をす
る必要があり、乗務員は乗継券を発行する負担があっ
た。
多くの乗客を短時間で降車させるため、乗車時に運賃
を前払いする信用方式(申告方式)で運行されるバスも
ある。
この考案の目的は多区間運賃形態でかつ前払い方式
で、乗継割引精算を、乗務員、乗客に特別の負担をかけ
ることなく可能とするカード式運賃精算装置を提供する
ことにある。
「課題を解決するための手段」 この考案によれば、乗客の乗車運賃に関する情報の申
告により、その乗車運賃に関する情報を入力手段により
キー入力設定し、また乗継か否かをキー入力設定する。
つまり乗客は乗車すると行先停留所までの乗車運賃(常
時利用しているため知っている)、又は行先区間(常時
利用しているため知っている)、あるいは行先停留所を
申告し、更に必要に応じて乗継することを申告し、この
申告にもとずき乗務員は申告された乗車運賃、又は行先
区間、或は行先停留所をキー入力し、乗継が申告された
場合又は乗継の申告がされないが申告した行先区間又は
行先停留所から乗務員が乗継を必要と判断した場合に乗
継をキー入力する。
このキー入力の後に、カード式乗車券が投入される
と、その記録情報が読取り手段により読取られ、その読
取った情報中の乗継符号が乗継か否かが第1乗継判定手
段で判定され、その判定結果が乗継でない場合は入力手
段により乗継が設定されているか否かが第2乗継判定手
段により判定される。その判定結果が乗継設定されてな
い場合は記録情報中の預託金額から入力設定された乗車
運賃に関する情報と対応した金額が精算される。つまり
入力設定が乗車運賃の場合はその乗車運賃が預託金額か
ら差引かれ入力設定が行先区間の場合は通常の運賃表か
ら乗車区間及び行先区間の間の乗車運賃を求め、その乗
車運賃が預託金額から差引かれ、入力設定が行先停留所
の場合は、これから対応する行先区間を対照表から求
め、その求めた行先区間と乗車区間との間の乗車運賃を
通常の運賃表から求め、これを預託金額から差引く。
第2乗継判定手段が乗継設定されていると判定する
と、記録情報中の預託金額から、入力手段により設定さ
れた乗車運賃に関する情報と対応する金額を精算し、か
つ乗継符号を乗継とし、乗車区間と減算額とを記録す
る。この精算の場合も入力設定が乗車運賃の場合は、そ
の乗車運賃を使用し、入力設定が行先区間の場合は乗継
運賃表から乗車区間及び行先区間の間の乗車運賃を求め
て使用し、入力設定が行先停留所の場合は、対照表から
対応する行先区間を求め、その行先区間及び乗車区間の
間の乗車運賃を乗継運賃表から求めて使用する。
第1乗継判定手段が乗継と判定すると、つまり乗継乗
車したと判定すると、記録情報中の乗継、前乗車区間、
前乗車時の減算額と乗継運賃表とから乗継できる運賃あ
るいは有効行先を算出し、これを表示する。
「実施例」 第1図はこの考案によるカード式運賃精算装置の実施
例を示す。この精算装置として、カード式乗車券1の情
報の読取りおよび書込みを行い、かつ運賃精算を行うた
めのカード処理装置3がバス車内の乗車口に設置され
る。デジタル運賃表示器5は、現金乗客への運賃表示器
であるが、乗務員用モニタにもなる。
カード処理装置 カード処理装置3の主たる機能は、カード式乗車券1
の記録情報の読取部301と、その情報の書替えのための
書込部302と、カードを読取部あるいは書込部に搬送す
るためのカード搬送部303と、利用客にカード情報等の
必要事項を伝達するための表示部304と、カード式乗車
券1へ現在残額高を目で見える様にパンチあるいはマー
キング等で記録するための残額マーキング部305と、通
常の路線運賃表を記憶する一般運賃メモリ201と、乗継
の運賃精算に必要な運賃表を記憶する乗継運賃メモリ20
2と、必要に応じて設ける運賃収入実績等を記憶するデ
ータ収集メモリ203と、乗継時間の制限がある場合に時
間管理をするための時計回路204と、前記した各部の制
御を行うための制御部200とで構成される。
また制御部200で制御される外付機器として、バスの
走行路線の系統を示す情報の入力線8や現在走行位置の
区間を示す情報の入力線9、また複数人の同時精算スイ
ッチ2061、小人等の割引精算スイッチ2062、不足金額を
現金で補充する時の確認スイッチ2063、申告された乗車
運賃に関する情報を入力する金額キースイッチ2064、乗
継精算のための乗継キースイッチ2065等の特殊入力キー
を有する入力操作部206と、乗務員に精算結果を表示す
るための表示部205と、現金客あるいはカード客に通常
運賃の区間ごとの運賃を表示するデジタル運賃表示器5
とがある。
デジタル運賃表示器5は、一般運賃メモリ201のデー
タをもとに、現在地から降車区間(行先区間)に対応し
た区間501ごとに、運賃502を表示している。
ここでバス運行の運賃形態を第2図と第3図で説明す
る。第2図は、バスがある一系統を運行するときの停留
所番号の推移と、運賃表示の表示番号の推移と、ドアの
開閉の状態と、運賃区界変更信号の発生状態と、デジタ
ル運賃表示器5への運賃情報の転送時期との一部分を記
したものである。また第3図は、上記運行に際してデジ
タル運賃表示器5が表示する運賃テーブルの例を示した
もので、このデータは一般運賃メモリ201に記憶されて
ある。
通常の運賃精算 第2図および第3図にしたがって、通常乗車の運賃精
算(運賃前払い)を説明する。運賃開始時点では、運賃
表示は第3図の表示順位1にあり、デジタル運賃表示器
5に始発点から各行先区間までの運賃が表示されてい
る。行先区間番号が大きい程終点に近いことを示し、運
賃も高くなっている。行先区間が進むにつれ、表示順位
は1,2,3…になる。
前払い方式では、乗客は自分の行先を乗務員に申告す
る。カード客の場合は乗務員は申告された行先までの乗
車運賃に関する情報を入力操作部206で入力設定する
(金額入力または区間番号を入力して運賃を読出す)。
その後、カード式乗車券をカード処理装置に挿入する。
カード処理装置は、カード式乗車券の有効性を判定し、
有効なカード式乗車券であれば預託金額から運賃分を減
額し、カード式乗車券を返却する。
乗車券のデータ 第4図はカード式乗車券1の磁気ストライプ101に記
憶するデータの種類と乗継乗車時における記録の具体例
を示したものである。磁気ストライプ101には、第4図
Aに示すように記録開始コードSTXと、カード式乗車券
1が特定の交通機関のみで使用できるようにすると同時
に正規の乗車券であることを判別するための交通機関コ
ードと、有効期間と、有効金額(預託金額)と、乗車時
の減算額と、利用系統番号と、乗継符号と、前乗車にお
ける乗車区間と、現乗車の乗車区間と、大人/小人等の
種別データと、利用月日(年、時、分も必要に応じて付
加)と、記録終了コードETXとが順次記録されている。
第4図Bは乗車前の記録のようすを示したものである。
この時有効金額は1000円とする。×印はその前の精算の
データによって決まる。
系統102のバスに区間1で乗車し、乗車運賃130円を申
告したときの記録のようすを第4図Cに示す。有効金額
は1000円から870円に変化し、減算額が130円、系統が10
2、現乗車区間が1、月日が1月1日となる。
乗継の運賃精算 次にこの考案の目的とする乗継精算を、第5図、第6
図に従って説明する。第5図の運行系統図の例では、系
統102から系統103に乗継ができるもので、その運賃体系
を第6図に示す。
乗継割引がない場合、東京(系統102の1区間)から
大阪(系統103の終点)に行く場合では、系統102の乗車
で東京から名古屋までの運賃130円(a)を支払い、そ
して名古屋で系統103に乗継、名古屋から大阪までの運
賃180円(b)を支払うので合計310円になる。ところが
東京から大阪の通し路線の運賃表が“系統102→103乗
継”であるとすると、通し距離で計算すると例えば250
円(c)でよいため乗客は60円の割高な運賃を支払うこ
とになる。実際にはこの様なケースがほとんどである。
この乗客に対する不利益な問題を、カード利用者の支払
い購入に対する還元メリットとして、割引き料金を適用
することがあり、その精算方法が必要になった。
料金の精算は、系統102での乗車ではカード利用者の
申告によって250円が支払われている。
系統103を走るバスでは、系統102からの乗継乗客の判
定に必要な運賃表系統105(系統102→103乗継)と、乗
継客でない通常精算に必要な運賃表の系統103が必要と
なる。系統102から系統103に乗継時に乗客は行先区間大
阪を申告する。この乗継客に対しては、前系統102と前
乗車区間東京と、行先区間大阪と乗継運賃表(系統10
5)にもとづき、250円を読出し、先払いしている250円
との比較を行ない、乗継の正当性を判定する。乗継運賃
表としては第7図に示すように系統105の運賃表と系統1
03の運賃表との差としてもよい。
つぎにカード式乗車券1の磁気ストライプ101に記録
するデータで乗継の場合を説明する。第4図のDでは、
系統102の乗車区間で先行区間大阪を申告した場合の処
理例である。系統102で乗継を申告し、250円支払ってい
るため、有効金額が750円、減算額が250円、となり、乗
継符号が乗継であった意味の“1"になり、系統が102、
現乗車区間が1、月日が1月1日となる。
次の系統に乗車(系統103の区間1)した時、前乗車
の系統102、区間1、減算額250円のデータ(必要に応じ
て、日付、時間も含む)をもとに、乗継ぎの正当性を判
定している。第6図の運賃表から全区間運賃の250円を
もとめ、乗継の場合の、乗車可能区間5区間を求める
(第4図E)。
ここでの減算額は通し金額の250円としているが、こ
れはさらに次の乗継での精算に役立つ。系統は乗継運賃
表で精算したため、105としているが、この系統を103に
し、減算額を180円にしても処理が可能である。次がさ
らに乗継がなければ乗継符号は一旦“0"にしておく。
乗継運賃表 一般運賃メモリ201に第6図中の系統102,103の各運賃
表が記憶され、乗継運賃メモリ202に系統105の運賃表が
記憶されている。第8図は乗継系統を示すデータで、乗
継運賃メモリ202内に記憶されてあり、入力操作部206の
系統の入力8により、例えば第5図の系統103を走るバ
スであれば103が指定されるので、(a)部が読出され
る。この読出し結果から系統103で乗継を許可するカー
ド式乗車券1は系統が102で降車区間が4の場合と、系
統104で降車区間5の場合とになる。
また第8図の乗継系統データ表から、その乗継精算に
必要となる乗継運賃表の系統105,106がそれぞれ読出さ
れる。
表示部304 デジタル運賃表示器5では、乗継利用者に対しての運
賃が表示できないため、その表示を表示部304で行って
いる。つまり表示部304では、例えば通常精算の運賃
(減算額)、乗車区間、有効金額の他に乗継精算のため
の乗継系統、乗継系統での乗車区間、乗継できる運賃
(乗継後の系統での乗車可能な運賃)、乗継後の有効行
先等が表示される。
動作フロー 以上説明してきた内容で乗継の処理を行うが、カード
処理装置の概略フローを第9図に示す。すなわち乗車口
のカード処理装置3ではカード利用者により、降車区間
(行先区間)と場合によっては乗継であることが申告さ
れ(S0)、カード式乗車券1が挿入されると(S1)、カ
ード情報が読取られ(S2)、そのデータが正しいか否か
がチェックされ(S3)、正しくなければ誤りが表示部30
5,205に表示され(S4)、カード式乗車券は返却される
(S5)。データが正しければ読出した乗継符号が乗継か
否かが判定され(S6)、乗継でなければ乗継キー2065が
乗継に設定されているか否か判定され(S7)、乗継に設
定されてなければ通常運賃精算が行われ(S8)、有効金
額、減算額、系統、乗車区間などが記録される(S9)。
その記録データがチェックされ(S10)、正しくなけれ
ば誤り表示されて(S4)、返却され(S5)、正しければ
カード式乗車券の有効金額(残額)、運賃(減算額)、
乗車区間などが表示部305に表示され(S11)、カード式
乗車券は返却される(S12)。
乗継キー2065が乗継に設定されている場合は例えば系
統105の乗継運賃表を使用して乗継運賃精算がされ
(S13)、有効金額、減算額、系統、乗車区間、乗継符
号“1"などが記録される(S14)。そのデータについて
チェックがなされ(S15)、正しければカード式乗車券
の残額、運賃、乗継の有効などが表示され(S16)、カ
ード式乗車券は返却される(S12)。
ステップS6で乗継符号が乗継と判定されると、乗継の
有効性が判定される(S17)。つまり読出した月日と現
在の月日が一致するか、また読出した系統と第8図に示
した表とからその乗継が正しいものかが判定され、更に
場合によっては読出した系統、乗車区間と申告された降
車区間とから乗継運賃表を参照して運賃を求め、これが
読出した減算額と一致するか否かによりその乗継の有効
性を判定する。乗継が有効であると判定されると、その
乗継乗車した区間から、その系統103での最大乗車可能
な運賃180円を、系統102、前乗車区間1、系統105の乗
継運賃表と、系統103の運賃表とから求める(S13)。そ
の後、系統105、前乗車区間、現乗車区間、乗継符号
“0"が記録され(S19)、そのデータがチェックされ(S
20)、誤りの場合はステップS4へ移り、正しければ残
額、乗継可能運賃、などが表示部305に表示されると共
に乗継可能運賃が表示部205に表示され、乗客の申告の
正当性が乗務員に確認される(S21)。そしてカードは
返却される(S12)。なおステップS18で読出した減算額
にもとずき、乗継乗車区間から、最も乗車できる遠方の
行先を求め、これをステップS21で表示してもよい。
複数人数精算 複数人(親子等)に対し一枚のカード式乗車券で処理
する場合につき説明する。乗客が乗車する時に乗務員に
行先区間(系統102の区間4)と共に複数人(大人1
人、小人2人)を申請する。乗務員が区間(金額)キー
及び人数キーをセットしてカード式乗車券をカード処理
装置に通すと、有効金額は1000円から730円に変化し、
種別人数も大人1、小人2に変化する(第10図C)、つ
まり、この例は先の第4図の例と同様に、系統102の区
間1で乗車した場合で大人1人の運賃は第6図(a)よ
り130円であり、小人の運賃は大人の運賃の1/2とし、10
円未満切上げる。従って大人1人、小人2人では130円
+70円×2=270円となり、これが減算額となる。
次に乗継の場合を説明する。前述の例と同様に系統10
2の区間1で乗車し、区間4で系統103に乗継ぎ、区間5
で降車すると申告された。乗継系統105の運賃表から250
円を読出し、大人1人分の250円と、小人1人分の130円
とから250円+130円×2=510円を減額することにな
る。
カード式乗車券1の記録は乗継の際は第4図Dの場合
と同様に、第10図Dに示すようになる。系統103の乗車
では前乗車の系統102、区間1、減算額510円、大人1
人、小人2人のデータをもとに、大人運賃250円を算出
し、第6図の乗継運賃表の250円に対する降車区間を求
め、この降車区間に対する系統103の運賃表から、大人
1人の系統103での乗車可能な運賃(乗継運賃)180円を
もとめ、この金額に対する大人1人、小人2人分の合計
を算出し、その結果の360円を減算額とし、系統を103と
する(第10図E)。
変形例 前記例ではカード式乗車券には降車区間を記録しない
方法で説明したが、申告時に行先区間をキー入力するこ
とにより、降車区間データを記録できる。また運賃から
降車区間を算出して記録してもよい。一般運賃メモリ20
1、乗継運賃メモリ202をデジタル運賃表示器5に組込
み、通常運賃と共に乗継の場合の運賃をもデジタル運賃
表示器5に表示してもよい。
カード式乗車券として半導体メモリを用いたICカード
や光カード等を用いてもよい。乗継有効判定の手段に、
月日、時間等の判定手段を加えてもよい。乗継運賃表を
差額運賃表あるいは一定率の運賃表におきかえてもよ
い。
また第一系統の乗車時の精算で、カード式乗車券の有
効金額(残額)が運賃に満たないことがよくある。この
場合新しいカード式乗車券で不足金額分を補充し、その
新しいカード式乗車券で乗継ができなければならない。
新しいカード式乗車券には、乗車時の区間や前カード式
乗車券の精算額と合わせたトータル残額他乗継精算に必
要な情報を全て記録することで可能になる。
また新しいカード式乗車券の手持がなく、車内でも売
切れのために購入できないこともある。この場合の乗継
精算を可能にするには、例えば運賃の不足が生じたカー
ド式乗車券は、不足金額を表示するとともにカード式乗
車券をカード処理装置の内部に保留し、現金で差額が支
払れたことを乗務員が確認しスイッチを押した時に、そ
のカード式乗車券の残額(有効金額)を0円とすると共
に、現金支払い分を含めて減算額として記録する。そう
すれば、第二系統の精算では減算額から乗継運賃が算出
できる。減算額に現金支払い分を加算すると、場合によ
っては有効金額より減算額が多いことも発生する。不正
防止等のチェックが必要であれば、情報として現金支払
いデータを記録(第10図、m)すれば問題ない。
以上のように、乗継のいろいろな場面での対応が可能
である。
「考案の効果」 この考案による運賃精算装置を使用すれば、多区間運
賃形態かつ運賃前払方式において、乗継を伴う場合に、
最初の停留所で乗継いだ後の降車停留所迄の運賃を支払
っており、乗継個所で乗車した時は、カード式乗車券の
情報と乗継運賃表とから、行先又は運賃が自動的に表示
されるため、乗務員は乗客が申告した行先又は運賃と前
記表示とを単に確認すればよく、キー操作による入力を
行う必要がなく、乗務員や利用客に対して通常の乗継精
算(1人の場合)では乗継券発行のための特別な申請や
操作の負担をかけることなく、また複数人の同時精算を
最少限の操作でよく、通常の運行形態の中で乗継精算を
行うことができる。特に路線バス運行の様に、複雑な多
くの系統を有する中では、乗継ぎによる不正乗車の防止
も図れる有用な装置である。乗継運賃精算を乗継運賃表
を用いて行っているため、一定率の割引を行う場合と比
較して距離に応じた正しい割引を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のカード式運賃精算装置の例を示すブ
ロック図、第2図は各停留所対応の運賃表示番号の変
化、その他の信号との関係を示す図、第3図は運賃表の
例を示す図、第4図はカード式乗車券の記録情報の例を
示す図、第5図はバスの系統例を示す図、第6図は運賃
表の例を示す図、第7図は乗継運賃表の他の例を示す
図、第8図は系統と乗継可能な系統と運賃表との関係例
を示す図、第9図はカード処理装置の動作流れ図、第10
図は複数人同時精算の場合のカード式乗車券の記録情報
の例を示す図である。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】多区間運賃形態でかつ前払いで運行される
    バス車両のカード式乗車券の運賃精算装置であって、 乗客の乗車運賃に関する情報の申告により、その乗車運
    賃に関する情報をキー入力により設定し、乗継か否かを
    示す情報をキー入力により設定する入力手段と、 投入されたカード式乗車券の記録情報を読取る読取り手
    段と、 その読取った情報中の乗継符号が乗継か否かを判定する
    第1乗継判定手段と、 その第1乗継判定手段が乗継でないと判断すると、上記
    入力手段により乗継が設定されているか否かを判定する
    第2乗継判定手段と、 その第2乗継判定手段が乗継設定されていないと判定す
    ると上記カード式乗車券の記録情報中の預託金額から上
    記入力手段により設定された乗車運賃に関する情報と対
    応した金額を精算する手段と、 上記第2乗継判定手段が乗継設定されていると判定する
    と、上記カード式乗車券の記録情報中の預託金額から上
    記入力手段により設定された乗車運賃に関する情報と対
    応した金額を精算し、かつ上記乗継符号を乗継とし、乗
    車区間と、減算額を上記カード式乗車券に記録する手段
    と、 上記第1乗継判定手段が乗継と判定すると、そのカード
    式乗車券の乗継、乗車区間及び減算額の記録情報と乗継
    運賃表とから乗継できる運賃あるいは有効行先を算出
    し、これを表示する手段とを具備するカード式運賃精算
    装置。
  2. 【請求項2】上記第1乗継判定手段が乗継と判定した場
    合に、カード式乗車券に大人か小人などの種別ごとに記
    録された乗車人数と、乗車時に預託金額から減算した減
    算額とから、大人1人分の乗車賃を演算し、この乗車賃
    から乗継できる運賃あるいは有効行先を算出し、これを
    表示する手段を含む請求項1記載のカード式運賃精算装
    置。
  3. 【請求項3】上記第2乗継判定手段が乗継設定されてい
    ると判定し、かつカード式乗車券の運賃精算に不足金が
    発生した場合に、現金による追加支払いをした金額をそ
    のカード式乗車券に書込む手段を含む請求項1記載のカ
    ード式運賃精算装置。
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