JP2002358545A - 乗車料金管理システム - Google Patents

乗車料金管理システム

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JP2002358545A JP2001167874A JP2001167874A JP2002358545A JP 2002358545 A JP2002358545 A JP 2002358545A JP 2001167874 A JP2001167874 A JP 2001167874A JP 2001167874 A JP2001167874 A JP 2001167874A JP 2002358545 A JP2002358545 A JP 2002358545A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定期券、回数券、乗車券を統合し、かつ、複
雑な乗車経路をたどる場合にも対応が可能な乗車料金管
理システムを提供する。 【解決手段】 自動改札機においては、1つのトリップ
が終了する毎に、定期券や回数券の使用がないものと仮
定して運賃の計算を行い、汎用乗車券のストアドフェア
から引き落とすと共に、その情報を中央乗車料金管理計
算機に送信する。中央乗車料金管理計算機は、所定期間
毎に、定期券や回数券を使用した場合と使用しなかった
場合の運賃の差額を計算し、その差額を払い戻し額とし
て自動改札機に送信する。自動改札機はこの払戻額を、
汎用乗車券のストアドフェアに加算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストアドフェアの
記憶情報を有する記憶媒体を、乗車券、回数券、定期券
として使用することができる乗車料金管理システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道等の交通機関においては、乗
車券、回数券、定期券は別々のものが使用されてきた。
そして、定期券を有する場合でも、その定期券の有効区
間外の駅からは、その定期券では乗車できず、その定期
券の有効区間外の駅での下車に際しては、運賃精算機又
は人間による運賃の精算が必要であった。
【0003】このような問題に対処するため、最近で
は、ICカードを使用し、1枚のICカードに定期券の
情報とストアドフェア(以後SFと称することがある)
の情報の両方を記憶させ、このようなICカードを改札
機に通した場合(非接触ICカードの場合は改札機に近
づけた場合)、乗車駅情報と降車駅情報とから、定期券
の有効区間外の乗車運賃を計算して、その運賃をストア
ドフェアから差し引くことにより、自動的に料金の精算
を行わせるようなシステムが考案され、実用化される予
定となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在考
えられているシステムにおいては、ICカードに複数の
定期券の情報を記憶させ、それに基づいて運賃の精算を
行うことは考慮されていない。また、回数券の情報を記
憶させ、それに基づいて運賃の精算を行うことも考慮さ
れていない。
【0005】また、定期券の購入の際には、その都度、
ICカードにその情報を記憶させる必要があるため、従
来と同じような定期券発行業務が必要となっている。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、ICカードのような記憶媒体と、自動改札機
と、中央乗車料金管理計算機とを組み合わせて使用する
ことにより、定期券、回数券、乗車券を統合し、定期券
発行等の業務を簡略化することができる乗車料金管理シ
ステムを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段は、情報記憶装置を備えた汎用乗車券と、
自動改札機と、中央乗車料金管理計算機を備えて構成さ
れ、(a) 前記汎用乗車券は、1トリップにおける通過駅
が記憶される駅記憶領域と、最後に改札口を出た時刻が
記憶される降車時刻記憶領域と、払い込まれた金額があ
った場合にその金額が加算されると共に、トリップ区間
に対応する運賃が交通機関の利用のたびに減算されるス
トアドフェア記憶領域と、1トリップにおいてストアド
フェアから差し引かれた料金を累算する差引額記憶領域
を有し、(b) 前記自動改札機は、(i) 入り口の場合、 前記汎用乗車券の駅記憶領域の対応する領域に駅名を
書き込む機能と、 それが新しいトリップの乗車開始駅であるか、トリッ
プの途中の連絡駅における乗車であるかどうかを判断
し、新しいトリップの乗車開始駅である場合にトップ情
報をイニシャライズする機能と、 それが払い戻し駅である場合に、前記中央乗車料金管
理計算機から送られてきた払い戻し金額を、前記汎用乗
車券のストアドフェア記憶領域に加算する機能と、を有
し、(ii)出口の場合、 前記汎用乗車券の駅記憶領域にその駅名を書き込む機
能と、 前記汎用乗車券の降車時刻記憶領域に降車時刻を書き
込む機能と、 その駅までの運賃を算出し、その金額と前駅までにス
トアドフェアから差し引いた金額の差を、ストアドフェ
アから差し引くと共に、ストアドフェアから差し引いた
料金を差引額記憶領域に累算する機能と、 そのトリップの情報を中央乗車料金管理計算機に送信
する機能と、を有し、(c) 前記中央乗車料金管理計算機
は、 前記自動改札機から送信されたトリップ情報を蓄積す
る機能と、 定期券購入契約を締結し、その情報を記憶する機能
と、 定期券利用を考慮した運賃の精算を行い、払い戻す金
額を、前記自動改札機に送信する機能と、を有すること
を特徴とする乗車料金管理システム(請求項1)であ
る。
【0008】本システムの基本的な考え方は、定期券の
購入契約が行われている場合でも、実際のトリップ(最
初の駅に乗車してから、目的の駅で降車するまでの交通
機関への乗車、及びその乗車経路を1トリップ、又は単
にトリップと称し、その集合もトリップと称する)にお
いては、定期券の購入契約が無いものとして通常の運賃
を汎用乗車券に記憶されたストアドフェアから差し引
き、定期的に又は適当なタイミングで、実際にストアド
フェアから差し引かれた運賃と、定期券を使用した場合
に支払うべき運賃との差額を、ストアドフェアに払い戻
すようにすることである。このようにすることで、汎用
乗車券には、定期券としての機能を持たせる必要が無く
なり、定期券の購入契約がある場合と無い場合で同じ取
り扱いをすることができる。
【0009】このシステムの構成は、図1に示すように
なっており、その運用は以下のように行われる(以下の
丸数字は図1に示す丸数字と対応している)。なお、本
システムにおいては、汎用乗車券のストアドフェア記憶
領域には、予め端末を使用して払い込んだ金額から使用
した金額を差し引いた金額が記憶されているものとす
る。この払い込み端末としては、汎用のストアドフェア
カード用の端末を使用すればよく、将来、ストアドフェ
アカードの普及に伴い、このような端末は、スーパーマ
ーケットやコンビニエンスストア等、多くの場所に設置
されるようになると考えられる。
【0010】1.定期券の購入契約を行うと、中央乗車
料金管理計算機がその情報を自己の記憶装置に記憶する
()。定期券購入契約は、中央乗車料金管理計算機の
端末から行うのが最も普通の方法であるが、インターネ
ット等を使用して行うようにしてもよい。
【0011】2.トリップ情報を更新する()。この
処理は、汎用乗車券を自動改札機に通したり、自動改札
機に近づけたり(非接触ICカード等無線交信機能を有
する場合)することによって行われる。
【0012】(i) 入り口側改札機においては、それが乗
車開始駅か経路(連絡駅)駅かの判断を行う。この判断
は、たとえば、その入り口側改札機の置かれている駅
が、1トリップにおいて一旦改札機を出てから別の線の
改札機に入るのを許す乗り継ぎ駅であり、かつ、汎用乗
車券に記録されている最終降車駅がその駅の別の路線の
駅であって、汎用乗車券に記録されている降車時間から
所定時間が経過していない場合に経路駅、その他の場合
には乗車開始駅と判断することにより行う。
【0013】乗車開始駅である場合には、前のトリップ
の情報を汎用乗車券から消去するか無効とし、新しいト
リップ情報として、その駅名を汎用乗車券に乗車開始駅
として記憶させる(イニシャライズ)。前のトリップの
情報が汎用乗車券に書き込まれていない場合には、新し
いトリップ情報として、その駅名を汎用乗車券に乗車開
始駅として記憶させる。なお、この後で、前のトリップ
情報を中央乗車料金管理計算機に送るようにしてもよ
い。
【0014】経路駅である場合には、その情報を汎用乗
車券に記憶させる。なお、乗車駅か経路駅かにかかわら
ず、その時点でのトリップ情報を中央乗車料金管理計算
機に送るようにしてもよい。
【0015】(ii)出口改札機においては、汎用乗車券に
経路駅としてその情報を記憶させると共に、汎用乗車券
の降車時刻記憶領域に降車時刻を書き込む()。この
降車時刻は、たとえば、経路駅において乗り継ぎを行っ
たのか、降車を行ったのかを判断するために使用され
る。
【0016】そして、その駅までの運賃を算出し、その
金額と前駅までにストアドフェアから差し引いた金額の
差を、ストアドフェアから差し引くと共に、ストアドフ
ェアから差し引いた料金を差引額記憶領域に累算する。
【0017】経路駅における乗り継ぎがない場合は、1
トリップは一つの出口を出ることにより終了するので、
ストアドフェアからの運賃の差し引きは1回しか行われ
ない。経路駅で1度改札口を出て、再び改札口に入って
別の路線に乗り換え、最終的に降車駅の出口から出たよ
うな場合は、運賃の差し引きが経路駅と降車駅で行われ
る。このように、運賃の差し引きが2駅以上の駅で行わ
れる場合は、各駅において、その駅が降車駅とみなして
運賃の差し引きを行い、すでに差し引かれた運賃が差引
額記憶領域に記録されている場合は、その運賃との差額
のみを差し引くようにする。そして、その都度、差し引
いた額を差引額記憶領域に加算していく。
【0018】そして、トリップ情報、すなわち、そのト
リップにおける乗車駅からその出口改札機までに至る経
路情報、差引額記憶領域の値、降車時刻を中央乗車料金
管理計算機に送る
【0019】3.中央乗車料金管理計算機は、定期的
に、定期券購入契約の情報と、蓄積されたトリップ情報
とを基に、実際に支払われた(ストアドフェアから差し
引かれた)金額と、定期券を使用している場合に支払う
べき金額の差額を計算する()、そして、その差額を
払い戻し金額として、払い戻し駅の自動改札機に送信す
る()。
【0020】4.払い戻し駅の自動改札機(入り口改札
機)は、払い戻し金額が入力されている場合、汎用乗車
券のストアドフェアに、その金額を加算する()。
【0021】本手段においては、以上のように、定期券
利用に伴う運賃精算処理を中央乗車料金管理計算機に任
せているので、自動改札機は通常運賃の計算のみを行っ
てストアドフェアから差し引けばよく、その処理負荷が
大幅に軽減される。また、汎用乗車券は、定期券として
の特別の機能を持っていないので、定期券を有するもの
と有しないものとを同じ汎用乗車券で扱うことができ
る。さらに、この汎用乗車券を、乗車券以外の目的、た
とえば、物品の購入の際の支払い用に使用することもで
きる。
【0022】また、本手段においては、中央乗車料金管
理計算機に、定期券、回数券の購入契約情報だけを入力
しておき、これらの代金は、別に種々の場所に設置され
ている払い込み装置を使用してストアドフェアに払い込
むようにすることにより、定期券、回数券の購入を、イ
ンターネット等を使用して、実際にお金を支払うことな
く行うことができるようになる。これにより、定期券、
回数券の発行業務を自動化することができ、大幅な業務
の縮小・削減とコストの低減化が可能となる。
【0023】なお、以上の説明において、入り口改札機
と出口改札機を別のものとして説明を行っているが、両
者を兼ね備える改札機においては、両者の機能を有しな
ければならないことは言うまでもなく、このことは、他
の手段においても同様である。
【0024】また、以上の説明において、「トリップ情
報を中央乗車料金管理計算機に送る」とは、中央乗車料
金管理計算機に向かって送信することを意味し、必ずし
も直接中央乗車料金管理計算機に送信することを意味し
ない。たとえば、駅毎、又は駅のブロック毎に中間計算
機があり、改札機からのデータがそこを経由して中央乗
車料金管理計算機に送信されるような場合をも含む。こ
のような場合には、各改札機からのデータは、中間計算
機でバッファリングされ、所定期間毎に中央乗車料金管
理計算機に伝送される。それ故、経路駅での出口改札機
の情報と入り口改札機の情報が中間計算機で比較され、
同じトリップであると判断された場合には、後の情報
(入り口改札機の情報)のみが、中央乗車料金管理計算
機に伝送される場合もあり得る。本手段は、このような
ものをも含むものである。
【0025】前記課題を解決するための第2の手段は、
前記第1の手段における(b)(i)の機能を、入り口自動
改札機でなく、出口自動改札機に持たせ、その他は請求
項1に記載の乗車料金管理システムと同じであることを
特徴とする乗車料金管理システム(請求項2)である。
【0026】本手段においては、払い戻し金額を汎用乗
車券のストアドフェア記憶領域に加算する処理を、入り
口自動改札機でなく出口自動改札機に行わせている。そ
の他の機能は前記第1の手段と同じである。よって、前
記第1の手段と同じ作用効果を奏する。
【0027】前記課題を解決するための第3の手段は、
前記第1の手段又は第2の手段であって、前記中央乗車
料金管理計算機の機能に、回数券購入契約を締結し、そ
の情報を記憶する機能と、所定期間毎に、回数券利用を
考慮した運賃の精算を行い、払い戻す金額を、前記自動
改札機に送信する機能を付加したことを特徴とするもの
(請求項3)である。
【0028】本手段においては、定期券購入契約と同様
に、回数券購入契約を締結し、その管理を行う機能を有
している。回数券購入契約の締結の方法、その運賃の精
算と払い戻しの方法は、定期券購入契約の場合と同じで
ある。本手段によれば、汎用乗車券に定期券の機能ばか
りでなく、回数券の機能をも持たせることができる。
【0029】前記課題を解決するための第4の手段は、
前記第1の手段から第3の手段のいずれかであって、前
記中央乗車料金管理計算機が管理する定期券購入契約と
回数券購入契約の少なくとも一方が、複数の駅間におけ
る定期券購入契約又は回数券購入契約であることを特徴
とするもの(請求項4)である。
【0030】本手段においては、複数の区間の定期券、
複数の区間の回数券としての機能を汎用乗車券に持たせ
ることができる。このように、定期券や回数券の区間が
複数区間あって、計算が複雑な場合でも、運賃の精算は
中央乗車料金管理計算機によって行われるので、簡単に
行うことができ、従来考えられていた方式では困難であ
った、複数の区間の定期券、複数の区間の回数券として
の機能を汎用乗車券に持たせることが容易となる。
【0031】前記課題を解決するための第5の手段は、
前記第1の手段から第4の手段のいずれかであって、前
記第1の手段に記載される(b)(i)の機能を有する自動
改札機を、定期券乗車区間、回数券乗車区間の少なくと
も一方によって決定される駅の自動改札機に限定したこ
とを特徴とする乗車料金管理システム(請求項5)であ
る。
【0032】前記第1の手段に記載される(b)(i)の機
能は、精算された運賃を汎用乗車券のストアドフェアに
払い戻す機能であるが、全ての乗客に対してのこの機能
を、全ての自動改札機に持たせると、その情報量が膨大
なものとなる。一方、定期券購入契約や回数券購入契約
がある場合には、その乗客は、通常、定期券又は回数券
の始発駅、終着駅を通る可能性が非常に高い。よって、
このような運賃精算を行うことができる自動改札機を、
定期券乗車区間、回数券乗車区間の少なくとも一方によ
って決定される駅(たとえば始発駅、終着駅の一方)に
限定することにより、自動改札機が記憶しなければなら
ない払い戻しのための情報を大幅に減らすことができ
る。
【0033】前記課題を解決するための第6の手段は、
前記第1の手段から第5の手段のいずれかであって、前
記自動改札機が、出口改札機おいて、前記汎用乗車券の
ストアドフェア記憶領域に記憶されている金額が、出口
改札機によって計算されたトリップの運賃に満たない場
合、出場を拒否する機能を有することを特徴とするもの
(請求項6)である。
【0034】前記第1の手段から第5の手段において
は、汎用乗車券のストアドフェアが乗車料金に満たなく
なった場合の対処方法については特に規定していない。
本手段においては、汎用乗車券のストアドフェア記憶領
域に記憶されている金額が、出口改札機によって計算さ
れたトリップの運賃に満たない場合、出場を拒否するよ
うにしている。よって、ストアドフェアが実際の運賃よ
り少ない場合に、精算を促すことができる。
【0035】前記課題を解決するための第7の手段は、
前記第1の手段から第6の手段のいずれかに、駅構内に
設けられた料金払い込み装置を付加した乗車料金管理シ
ステムであって、前記料金払い込み装置は、払い込まれ
た金額に相当する金額を、前記汎用乗車券のストアドフ
ェア記憶領域に加算する機能を有することを特徴とする
乗車料金管理システム(請求項7)である。
【0036】本手段においては、駅構内に設けられた料
金払い込み装置に汎用乗車券を入れたり近づけたりし、
その上で料金を払い込むことにより汎用乗車券のストア
ドフェア記憶領域に払い込まれた金額が加算される。よ
って、前記第6の手段においても、乗客は料金を払い込
むことによって、その汎用乗車券を再び使用可能とする
ことができる。
【0037】前記課題を解決するための第8の手段は、
前記第7の手段であって、前記料金払い込み装置に払い
戻し請求機能を設け、前記料金払い込み装置は、払い戻
し請求を受けたとき、前記中央乗車料金管理計算機に料
金の精算を要求し、前記中央乗車料金管理計算機は、こ
の要求を受けたとき、定期券、又はこれに加えて回数券
利用を考慮した運賃の精算を行い、払い戻す金額を前記
料金払い込み装置に送信し、前記料金払い込み装置は、
送信された金額を、前記汎用乗車券のストアドフェア記
憶領域に加算する機能を有することを特徴とするもの
(請求項8)である。
【0038】本手段においては、乗客は、いつでも、料
金払い込み装置を利用して、定期券、回数券によって精
算された金額を、汎用乗車券のストアドフェアに払い戻
してもらうことができるので、特に、トリップ中に汎用
乗車券のストアドフェアが足らなくなったような場合
に、本手段を有効に利用することができる。
【0039】前記課題を解決するための第9の手段は、
前記第1の手段から第8の手段のいずれかであって、前
記汎用乗車券は、クレジットカードの使用を記録する記
憶領域を有し、前記自動改札機は、クレジットカードが
使用されている汎用乗車券については、そのストアドフ
ェア記憶領域に記憶される金額が負の値となることを許
容して、入場、出場の拒否を行わず、前記中央乗車料金
管理計算機は、所定のタイミングで、負の値となった払
戻額に対応するだけの金額(絶対値)を、払戻額として
前記自動改札機に送信すると共に、クレジットカードか
ら引き落とす機能を有することを特徴とするもの(請求
項9)である。
【0040】本手段においては、クレジットカードを使
用している場合、その旨が汎用乗車券に記録されてお
り、このような汎用乗車券については、ストアドフェア
が負となることを許容するようにしている。そして、中
央乗車料金管理計算機は、所定のタイミングで、負の値
となった払戻額に対応するだけの金額(絶対値)を、払
戻額として前記自動改札機に送信すると共に、クレジッ
トカードから引き落とす。これにより、汎用乗車券のス
トアドフェアの負の値がクレジットカードから引き落と
され、それに対応する金額が、払い込み額として、定期
券や回数券使用の場合の払い戻しと同じように、自動改
札機を介して汎用乗車券に払い込まれる。
【0041】これにより、使用した運賃のクレジットカ
ードからの引き落としが可能となる。なお、前記「所定
のタイミング」は、定期券や回数券の精算を行うタイミ
ングと同一とすることが好ましい。
【0042】前記課題を解決するための第10の手段
は、前記第1の手段から第9の手段のいずれかであっ
て、前記中央料金管理計算機の、請求項1(c)に記載
される機能が、1トリップにおいて定期券を利用した方
が有利な場合には、実際にストアドフェアから差し引か
れた金額と定期券を利用した場合に支払うべき金額の差
額を累算し、当該差額の累算値が定期券の購入代金以下
の間は、定期券に基づく払い戻しを行わず、当該差額の
累算値が定期券の購入代金を超えた場合に、超えた金額
の払い戻しを開始すると同時に、定期券購入契約を有効
化するものであることを特徴とするもの(請求項10)
である。
【0043】本手段においては、定期券購入契約が仮契
約の形をとり、1トリップにおいて定期券を利用した方
が有利な場合には、実際にストアドフェアから差し引か
れた金額と定期券を利用した場合に支払うべき金額の差
額を累算し、当該差額の累算値が定期券の購入代金以下
の間は、定期券に基づく払い戻しを行わず、当該差額の
累積金額が定期券の購入代金を超えた場合に、その差額
分の払い戻しを開始すると同時に、定期券購入契約を有
効化するようにしている。よって、乗客は、定期券購入
契約の有効期間中に定期券有効区間を定期券の購入代金
分利用しなかったような場合には、定期券購入代金より
少ない代金を差し引かれるだけで済み、かつ、定期券を
利用しない方が有利なような場合には定期券を利用しな
かったとみなされるので、顧客に有利な運賃体系とする
ことができる。
【0044】この場合、乗客は、定期券購入契約の申し
込みと同時に、適当なストアドフェアへの払い込み装置
を使用して、定期券の購入金額に相当する金額をストア
ドフェアに払い込んでおくようにすると、精算が容易で
ある。
【0045】前記課題を解決するための第11の手段
は、前記第3の手段から第10の手段のいずれかであっ
て、前記中央料金管理計算機は、回数券の有効期間内に
おいて、1トリップにおいて回数券を利用した方が有利
な場合には、回数券による乗車回数を累算すると共に、
実際にストアドフェアから差し引かれた金額と回数券を
利用した場合に支払うべき金額の差額を累算し、回数券
の有効期間における回数券利用の乗車回数が所定回数と
なるまでは回数券についての乗車料金の払い戻しを行わ
ず、前記乗車回数が所定回数となったときに、累算され
た差額の金額を払い戻すと同時に回数券購入契約を有効
化するものであることを特徴とするもの(請求項11)
である。
【0046】本手段においては、回数券の購入契約が仮
契約の形をとり、回数券の有効期間内において、1トリ
ップにおいて回数券を利用した方が有利な場合には、回
数券による乗車回数を累算すると共に、実際にストアド
フェアから差し引かれた金額と回数券を利用した場合に
支払うべき金額の差額を累算し、回数券の有効期間にお
ける回数券での乗車回数が所定回数となるまでは回数券
についての乗車料金の払い戻しを行わず、乗車回数が所
定回数となったときに、累算された差額を払い戻すよう
にしている。
【0047】たとえば、11枚で10枚分の料金の回数
券の場合、有効期間中に、その回数券を使用した方が有
利な条件で、その区間を11回利用するまでは払い戻し
を行わず、11回利用した場合に、それまでの差額(1
回分の運賃)を払い戻すと同時に、回数券購入契約を有
効化するようにしている。よって、回数券の有効期間中
に回数券の有効区間を所定回数利用しなかった場合に
は、回数券の購入代金より少ない金額を支払えばよく、
顧客に有利な運賃体系とすることができる。
【0048】この場合、乗客は、回数券の購入契約の申
し込みを行うと共に、適当なストアドフェアへの払い込
み装置を使用して、回数券の購入金額に相当する金額を
ストアドフェアに払い込んでおくようにすると精算が容
易である。この場合、回数券の購入契約とストアドフェ
アへの料金の払い込みは、同時に行う必要はない。
【0049】なお、回数券の有効区間内での乗車が回数
券の利用にあたるのかどうかは、後に実施の形態におい
て示すように、別のロジックで判断する。すなわち、有
効区間内での乗車料金が、回数券を利用した場合の料金
より安い場合には、回数券を使用しない乗車であるとす
る。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例
を、図を用いて説明する。本システムにおいては、汎用
乗車券としてICカードを利用するものとし、ICカー
ドに記憶されたデータの読み取り、ICカードへのデー
タの書き込みは、各改札機において非接触で可能である
ものとする。
【0051】図2に、汎用乗車券のメモリに記憶される
情報の例を示す。ID番号は、各々の汎用乗車券に特有
な符号であり、各々の汎用乗車券を識別するために用い
られる。SF残額は、その汎用乗車券のストアドフェア
記憶領域に相当する領域であり、ストアドフェアの残額
が記録される。
【0052】返還IDは、汎用乗車券に精算額を返還す
るときに、その返還金額に付随して中央乗車管理計算機
から送られてくる情報であり、たとえば1回の精算につ
いて1ずつ増加する1連の数字、又はその精算を行った
日時等の情報が用いられる。以下の実施の形態の説明に
おいては、その精算を行った日時が用いられているもの
として説明する。
【0053】CC使用は、クレジットカードを使用して
いるかどうかを判別するための情報である。降車時刻
は、この汎用乗車券で、最後に出口自動改札機を通過し
た時刻が記憶されるエリアである。差引額は、そのトリ
ップにおいて既に出口改札機で差し引かれた金額の累計
が記録されるエリアである。
【0054】これらの情報の後に、1つのトリップ経路
情報が記憶される。このトリップ経路情報は、開始駅に
始まり、以後、改札機を通るたび毎に経路駅の改札機出
入り情報が書き加えられていく。
【0055】図3に、自動改札機が運賃の計算のために
用いるテーブルの例を示す。開始駅は乗車開始駅を記憶
する領域であり、1トリップの最初の駅を示す情報が書
き込まれている。終了駅は乗車終了駅を記憶する領域で
あり、1トリップの最後の駅を示す情報が書き込まれて
いる。出口改札駅で運賃の計算を行う場合には、終了駅
は自駅であることが分かっているので、この情報は必ず
しも必要はないが、この情報を有することにより、各改
札機のプログラムを共通にすることができる。
【0056】その他、開始駅と終了駅とを結ぶあらゆる
ルートについて、その経路とそれに対応する運賃が記憶
されている。ここであらゆるルートというのは、常識的
に経由することが予想されるあらゆるルートのことであ
り、極端に遠回りをするようなルートは除外されること
はいうまでもない。図に示す例では、R1〜R3の3つ
のルートについて、それぞれの運賃a1〜a3が記憶さ
れている。図3に示すようなテーブルが、自駅と対象と
される全ての開始駅との組み合わせについて記憶されて
いる。
【0057】図4は、払い戻しをする自動改札機に記憶
される払い戻し情報を記憶する返還テーブルの例を示す
図である。ID番号は既に説明した汎用乗車券のID番
号である。返還金額は、払い戻しを行う金額である。返
還IDは既に説明した返還IDである。
【0058】本実施の形態においては、払い戻しをする
自動改札機を、定期券の乗車開始駅(始端駅、通常自宅
の最寄り駅)の入側改札機としているが、出側改札機と
してもよいし、定期券の乗車終了駅(終端駅)等、他の
駅の自動改札機に設けてもよい。
【0059】図5は、中央乗車料金管理計算機が運賃の
精算のために使用するテーブルの例を示す図であり、1
つの汎用乗車券について1つ設けられている(汎用乗車
券情報テーブルという)。ID番号は既に説明した汎用
乗車券のID番号である。個人情報は、その汎用乗車券
を持つ人の情報であり、住所、氏名、性別、年齢、生年
月日等が記録されている。学割暗証は、定期券の購入契
約をするときに使用する暗証番号を記憶する領域であ
る。SF残額は、後に述べるように、自動改札機から送
られてきた汎用乗車券のストアドフェアのうち最新のも
のが記憶されている。
【0060】定期券情報と回数券情報は、それぞれ定期
券購入契約、回数券購入契約を結んだとき使用される領
域であり、開始日はその使用開始日、終了日は有効期限
満了日、始端駅は乗車開始駅、終端駅は乗車終了駅、経
由駅は、途中で改札を出なければ乗り換えができない
駅、及び路線が複数ある場合に、使用する路線を特定す
るための駅に関する情報が記録される。契約運賃は、そ
れぞれ定期券購入契約、回数券購入契約を締結したとき
の契約金額が記憶される。
【0061】差額累積には、定期券の場合は、その定期
券の有効区間について、定期券有効期間中のトリップに
おいて、定期券を利用しなかった場合の運賃と、定期券
を利用した場合の運賃の差額が、回数券の場合は、その
回数券の有効期間中におけるその回数券の有効区間を含
むトリップについて、トリップで回数券を使用しなかっ
た場合の運賃と、回数券を利用した場合の運賃の差額が
記憶される。回数券情報の回数累積には、回数券を利用
した回数が累算されて記憶される。図5に示す例では、
定期券情報、回数券情報は、それぞれ1つずつ記憶され
るようになっているが、これらを複数記憶するようにす
ることもできる。
【0062】返還金額は、精算されて払い戻される金額
が記憶される領域である。返還IDは既に説明したもの
であり、返還金額が更新されるたび毎に更新される。返
還曜日は、払い戻しを行う曜日を示したものである。こ
の実施の形態においては、1週間ごとに払い戻しを行う
ことにしており、月曜日から金曜日を、各汎用乗車券に
ランダムに割り振っている。たとえば10日毎に払い戻
しを行う場合には、このエリアには、どの旬に払い戻し
を行うのかの情報が記憶される。
【0063】返還場所は、払い戻しを行う駅名を記憶す
るもので、払い戻しに関する情報は、ここに記憶されて
いる駅の自動改札機に対してのみ送信される。払い戻し
を行う自動改札機は、複数箇所に設けてもよいが、シス
テムが煩雑になることを避けるためには、1箇所とし、
通常、定期券の開始駅又は終端駅とすることが好まし
い。本実施の形態では、定期券の開始駅としている。
【0064】CC利用は、クレジットカードの利用があ
るかどうかを示す情報であり、利用がある場合には、ク
レジットカードの番号等が記憶されている。CC請求額
は、クレジットカードから引き落とす金額が記憶される
エリアである。
【0065】以上のような情報記憶エリアを持つシステ
ムにおける各装置の動作を、フローチャートを用いて説
明する。なお、本実施の形態におけるシステムは、全て
の出口自動改札機において運賃の計算とストアドフェア
からの引き落としを行い、一旦降車してから別の路線に
乗り継ぐ場合に割引運賃が適用される(連絡駅)駅があ
る場合には、連絡駅と最終降車駅で、前に差し引かれた
運賃を考慮して、精算をしながらストアドフェアからの
差し引きを行うようにしている。
【0066】図6は、入り口自動改札機の処理の例を示
すフローチャートである。汎用乗車券を入り口自動改札
機に近づけると(以下、「入力する」ということがあ
る)、入り口自動改札機は、汎用乗車券に記憶されてい
る情報を読み取る。そして、ステップS11において、
トリップデータ(トリップ経路情報)が記録されている
かどうかを判別する。汎用乗車券が新しいものである場
合にはトリップデータは未記録であるので、ステップS
14にジャンプする。
【0067】トリップデータが残っていると言うこと
は、連絡駅における乗り換えの途中であるか、前のトリ
ップが終わっているかのどちらかである。そこで、ステ
ップS12に移行し、トリップの開始であるかどうかを
判断する。すなわち、 入り口自動改札機の駅が、トリップ経路情報に記録さ
れている最後の経路駅と同じであること 汎用乗車券に記録されている降車時刻から現在までの
間に所定の時間が経過していないこと 入り口自動改札機の駅の路線が、最後の経路駅の路線
と別であること の3つの条件が共に成り立つとき、トリップの途中で連
絡駅での乗り換えを行っていると判断し、その他の場合
は、新しいトリップの開始であると判断する。トリップ
の開始でない場合は、ステップS14にジャンプする。
【0068】トリップの開始の場合は、ステップS13
でトリップデータの初期化を行う。すなわち、図2に示
すテーブルの、降車時刻、差引額、トリップ経路情報を
消去し、イニシャライズする。
【0069】これらの後に、ステップS14の処理が実
行される。ステップS14では、自動改札機の返還テー
ブルに、入力された汎用乗車券のID番号があるかどう
かを検索する。ここで、返還テーブルとは、図4に示し
たようなもので、中央乗車管理計算機から伝送されてき
た払い戻しを行うための情報を蓄積するテーブルであ
る。返還テーブルに対応するID番号がない場合は、払
い戻しがないので、ステップS16にジャンプする。
【0070】返還テーブルに対応するID番号がある場
合は、ステップS15に移行し、汎用乗車券への運賃返
還処理を行う。まず、ID番号に付随する返還ID(日
時)が、汎用乗車券に記録されている返還IDより新し
いものであるかどうかを判断する。そして、新しくない
場合は返還処理を行わない。新しい場合には、返還テー
ブルの返還金額を、汎用乗車券のSF残額に加算し、返
還IDを返還金額に付随したものに更新する。そして、
返還テーブルから、返還を行ったものに関する情報を削
除し、返還実績を中央乗車管理計算機に伝送する。
【0071】このように返還IDを使って返還処理を行
うかどうかを判別しているのは、複数の自動改札機に返
還の情報が送られる場合に、2重返還を防ぐためであ
る。このように、返還テーブルにID番号があるのに返
還を行わないような状態が長く続くと、使われない返還
情報がゴミとなって残ることになるが、これは、定期的
に中央乗車管理計算機から消し込み情報を送り、既に払
い戻し済みが確認されたID番号と返還IDとの組み合
わせに対応する返還情報を消去することで対処可能であ
る。
【0072】また、本実施の形態では、1カ所の駅でし
か払い戻しを行わないが、以上のようなシステムにして
おけば、複数駅で払い戻しを行う場合でも対応が可能で
ある。
【0073】さらに、1カ所の駅でしか払い戻しを行わ
ない場合、すべての自動改札機が1台のローカル計算機
により集中管理され、返還テーブルがこの計算機に記憶
されているような場合には、返還IDは設ける必要がな
い。
【0074】本実施の形態では、1週間に1度返還を行
うようにしているが、乗客が長期間の出張等を行ってい
たような場合には、払い戻しが2回以上行われることが
ある。この場合、同じID番号を有するデータが変換テ
ーブルに複数存在することになる。このような事態の発
生に対応するために、同じID番号を有するデータが複
数、返還テーブルにある場合には、返還IDの古いもの
から順に処理を行っていかなければならないことは言う
までもない。
【0075】汎用乗車券への運賃返還処理が終了した後
で、ステップS16に移行し、トリップデータ更新処理
を行う。すなわち、トリップの開始駅の場合は、駅情報
をトリップ経路情報の開始駅に、連絡駅の場合は、駅情
報をトリップ経路情報の経路駅に記憶させる。
【0076】図7は、汎用乗車券を出口自動改札機に入
力した場合の、出口自動改札機の処理の例を示すフロー
チャートである。汎用乗車券が入力されると、出口自動
改札機は、汎用乗車券に記憶されている情報を読み取
る。そして、ステップS21で、運賃計算処理を行う。
すなわち、トリップ経路情報に記録されている開始駅、
経路駅を参照し、自駅を最終駅として、図3に示すテー
ブルを用いて、それがどの経路に当たるかを検索し、対
応する運賃を計算する。そして、汎用乗車券のSF残額
から、算出された運賃に相当する額を減額する。
【0077】ただし、そのトリップにおいて、すでにS
F残額から差し引かれた金額がある場合、すなわち、図
2における差引額のエリアが0出ない場合には、その金
額を差し引いた金額を減額する。そして、当該差引額の
エリアに、そのトリップにおいて差し引かれた金額の累
計額を記録する。そして、汎用乗車券のトリップ経路情
報を、差引額のデータ、及び降車時刻と共に、中央乗車
管理計算機に伝送する。
【0078】ステップS21の処理において、運賃の計
算を行った結果、その運賃が汎用乗車券のSF残額を超
えた場合には、その時点で処理をうち切り、出口自動改
札機からの出場を制限するようにしてもよい。その場
合、乗客は、後に述べるような、駅構内に設けられた料
金払い込み装置を用いて、料金を払い込むか、料金の払
い戻しを受け、SF残額を増加させた上で、再度出口自
動改札機からの出場を試みることになる。
【0079】ステップS22においては、トリップデー
タの更新を行う。すなわち、汎用乗車券のトリップ経路
情報の最後に自駅名を記録し、降車時刻を更新する。
【0080】以上述べた処理のうち、出口自動改札機か
らの中央乗車管理計算機への伝送は、伝送情報をバッフ
ァに蓄積しておき、バックグラウンドジョブとして行う
ようにすることが好ましい。このようにすれば、伝送処
理に起因して改札処理が遅延するようなことが無くな
る。
【0081】以下、中央乗車管理計算機の処理を説明す
る。中央乗車管理計算機は、まず、定期券、回数券の購
入契約を行って、その情報を図5に示した汎用乗車券情
報テーブルに格納するが、この処理は、通常の汎用計算
機の処理として実行できる。すなわち、各端末や、イン
ターネットを通して入力された契約情報を読み取り、そ
れらのうち、個人情報、学割暗証、定期券情報と回数券
情報のうち開始日、終了日、始端駅、経由駅、終端駅、
契約運賃の項目、さらに返還場所、CC利用の情報を書
き込む。これらの情報のうち、個人情報、学割暗証は、
最初の定期券購入契約において記憶すれば、後はこれら
の内容に変更があったときのみ更新すればよい。
【0082】図8に、1枚の汎用乗車券に対する定期券
運賃及び回数券運賃の精算処理の1例のフローチャート
を示す。この処理は、毎週1回、汎用乗車券情報テーブ
ルの返還曜日に記録される曜日に起動される。
【0083】まず、ステップS31において、自動改札
機から送られてきて蓄積されているトリップデータのう
ち、対応する汎用乗車券のトリップデータを抽出する。
そして、ステップS32において、トリップデータの見
直しを行う。これは、連絡駅での乗り換えがあった場
合、同じトリップのデータが連絡駅の出口改札機から
と、最終降車駅から送信されてくるので、これらを見直
す処理である。
【0084】この処理においては、全てのトリップデー
タを送信時間(すなわち改札口を出た時間)順に並べ、
連絡駅が最終出口とされているものを抽出する。そし
て、そのトリップデータの次にあるトリップデータとの
間でトリップ経路情報を比較することにより、それが同
一のトリップのものであるかどうかを判断する。同一の
トリップのものである場合には、情報が重複しているの
で、時間的に前に有るデータを破棄し、最終データのみ
を有効なトリップデータとして扱う。
【0085】次にステップS33において、図5に示す
汎用乗車券情報テーブルのうち、処理する汎用乗車券に
対応するデータを抽出する。
【0086】そして、ステップS34において、定期券
の運賃の精算処理を行い、続いてステップS35におい
て回数券の運賃の精算処理を行う。そしてステップS3
6において全トリップデータについての処理が終了した
かどうかを判断し、終了していない場合は、ステップS
34に戻って、新しいトリップデータについて処理を行
う。
【0087】全トリップデータについて処理が終了して
いる場合には、ステップS37において、積算された汎
用乗車券のストアドフェアへの返還金額が0かどうかを
チェックし、0でない場合は、図5に示す汎用乗車券情
報テーブルの返還金額のエリアに、その返還金額を書き
込み、返還IDを更新する。本実施の形態においては、
返還IDとして日時を使用しているので、返還金額を書
き込んだときの日及び時刻を返還IDの欄に書き込む。
【0088】そして、ステップS38において、送信テ
ーブルにID番号、返還金額、返還IDを書き込み、処
理を終了する。
【0089】このようにして、送信テーブルが作成され
た後で、中央乗車料金管理計算機は、送信テーブルの内
容、すなわち、ID番号、返還金額、返還IDを自動改
札機に送信する。すなわち、各ID番号に対応する汎用
乗車券情報テーブルの返還場所に記憶されている駅の自
動改札機に対してこれらの情報を送信する。自動改札機
はこれらの情報を受け取り、図3に示すような返還テー
ブルに記憶した上で、前述のように汎用乗車券のストア
ドフェアに払い戻しを行う。
【0090】図9に、ステップS34における定期券運
賃精算処理の詳細を示す。まず、ステップS41で、ト
リップ情報の乗車区間に定期券の有効区間が含まれるか
どうかを判断する。定期券の有効区間が含まれない場合
は、処理を終了する。定期券の有効区間が含まれる場合
は、ステップS42で、そのトリップデータが定期券の
有効期間中のものかを判断する。有効期間中のものでな
ければ処理を終了する。
【0091】定期券の有効期間中のトリップデータであ
った場合は、ステップS43で、トリップデータのう
ち、区間外入り口から定期券経路までの運賃F1を求め
る。ステップS44においては、区間外出口から定期券
経路までの運賃F2を求める。(F1+F2)が定期券
を使用した場合に、そのトリップにおいて支払うべき運
賃に対応する。もし、全区間が定期券の有効区間であっ
た場合には、(F1+F2)=0となる。
【0092】ステップS45においては、定期券を使用
しない場合の乗車区間における運賃F0を求める(この
F0は、各トリップにおいて汎用乗車券のFS残額から
引き落とされた金額に相当するはずである)。
【0093】次に、ステップS46において、F0が
(F1+F2)より大きいかどうかを計算する。通常は
F0の方が(F1+F2)より大きいが、区間の割引率
によっては、希にこの関係が逆転する場合があるので、
このチェックを行う。
【0094】そして、F0が(F1+F2)より大きい
場合、すなわち、乗客が定期券を利用していればF0よ
り少ない支払いで済んだ場合においては、ステップS4
7に移行して、図5に示す汎用乗車券情報テーブルの定
期券の差額累積のエリアに、差額累積として(F0-F1-F2)
を加算する。F0が(F1+F2)より大きくない場合
は処理を終了する。
【0095】次に、ステップS48で、汎用乗車券情報
テーブルの定期券の差額累積のエリアに記録されている
差額累積が定期券の契約金額を超えたかどうかを判断す
る。差額累積が定期券の契約金額を超えていない場合は
処理を終了する。
【0096】差額累積が定期券の契約金額を超えた場合
は、ステップS49に移って、汎用乗車券への返還金額
に(F0-F1-F2)を加算する。ただし、図9のフローチャー
トには記載されていないが、差額累積が定期券の契約金
額を初めて超えた場合は、差額累積と定期券の契約金額
の差額を汎用乗車券への返還金額に加算することとす
る。
【0097】以上の処理の結果の1例を示す。今、渋谷
・虎ノ門間の有効な定期券契約期間中であるとする。そ
の際、渋谷・虎ノ門間内のトリップについては、(F1
+F2)が0なので、ストアドフェアから引き落とされ
た金額が、定期券購入契約が有効化された場合(すなわ
ち、前記差額累積が定期券購入金額に達した場合)に全
額払い戻される。虎ノ門・銀座間のトリップにおいて
は、ストアドフェアから190円が引き落とされる。すな
わち、F0=190円である。それに対し、虎ノ門・銀座
間の運賃は160円であるから、F1又はF2は160円とな
る。よって、このトリップについては30円が、定期券購
入契約が有効化された場合に払い戻される。
【0098】1ヶ月定期を購入した場合の例を以下に示
す。簡単のために、払い戻しは定期券の有効期限末日に
行われるとする。渋谷〜虎ノ門間の1ヶ月定期の料金は
6820円である。これに対し、この1ヶ月間に、渋谷〜虎
ノ門間を24日×2回、虎ノ門〜都庁前間を2日×2
回、渋谷〜銀座間を1日×2回乗車したとする。
【0099】このとき、ストアドフェアから差し引かれ
る金額F0の合計は、渋谷〜虎ノ門間が、160円×24×
2=7680円 虎ノ門〜都庁前間が、260円×2×2=1040円 渋谷〜銀座間が、190円×1×2=380円 であるから合計9100円である。
【0100】定期券を使用したと仮定した場合は、渋谷
〜虎ノ門間については(F1+F2)は0である。よっ
て、定期券購入契約が有効化された場合に、1トリップ
について160円が払い戻され、全体で7680円が払い戻さ
れることになる。虎ノ門〜都庁間では、青山一丁目〜都
庁前間の料金を支払えばよく、(F1+F2)は1トリ
ップについて170円であるので(F0-F1-F2)=90円であ
る。よって、定期券購入契約が有効化された場合に、全
体で90×2×2=360円が払い戻されることになる。渋
谷〜銀座間では、虎ノ門〜銀座間の料金を支払えばよ
く、(F1+F2)は1トリップについて160円である
ので(F0-F1-F2)=30円である。よって、定期券購入契約
が有効化された場合に、全体で30×1×2=60円が払い
戻されることになる。
【0101】結局、払い戻されるべき金額の総計(定期
券を利用しなかった場合と利用した場合の差額)は、76
80+360+60=8100円ということになるが、定期券購入
代金を差し引かなければならないので、実際にストアド
フェアに払い戻される金額は、8100−6820=1280円とい
うことになる。この定期券購入代金の差し引き処理は、
図9においては、ステップS48において、差額累積が
定期券契約金額を超えるまでは汎用乗車券へのストアド
フェアへの払い戻しを行わないことによって実現されて
いる。
【0102】このシステムで特徴的なことは、定期券契
約が有効化されるまで、すなわち、前記累積金額が定期
券の購入代金を超えるまでは、差額累積をストアドフェ
アに返還しない代わりに、定期券の代金もストアドフェ
アから差し引かないことである。つまり、前記累積金額
が定期券の購入代金を超えるまでは、あたかも、定期券
購入契約が無いような状態で運賃をストアドフェアから
差し引き、前記累積金額が定期券の購入代金を超えた後
の定期券運賃精算処理において、定期券を使用した場合
と使用しなかった場合の差額をストアドフェアに返還す
るようにしている。これは、定期券購入契約が有効にな
った時点以後、差額累積の額をストアドフェアに全額返
還し、代わりに定期券の料金をストアドフェアから差し
引く処理と等価である。
【0103】図10に、図8におけるステップS35の
回数券運賃精算処理の詳細を示す。まず、ステップS5
1において、有効な回数券購入契約があるかどうかを判
定する。有効な回数券購入契約がない場合には、処理を
終了する。有効な回数券購入契約がある場合には、ステ
ップS52で、定期券の有効区間外で回数券の有効区間
が含まれる区間があるかどうかをチェックする。このよ
うな区間がない場合は処理を終了する。
【0104】このような区間がある場合は、ステップS
53で回数券を利用した場合の区間の運賃F3を求め
る。そしてステップS54で回数券を利用しなかった場
合の区間の運賃F0を求める。
【0105】次に、ステップS55でF0>F3かどう
かをチェックし、その場合にのみ回数券を使用すること
にして、ステップS56で、図5に示す汎用乗車券情報
テーブルの回数券の回数累積のエリアを+1インクリメ
ントする。そして、ステップS56で、(F0−F3)
を、差額累積のエリアに加算する。
【0106】F0≦F3の場合は、処理を終了する。す
なわち、回数券の有効区間内で乗車を行った場合、回数
券の有効区間を含む区間内で乗車を行った場合でも、そ
の乗車区間の距離が短い等の理由により、回数券を利用
しても得にならない場合には、回数券の使用は行わない
ものとする。
【0107】次に、回数累積が規定回数に達したかを、
ステップS58で判定する。たとえば11枚綴りの回数
券の場合、回数券の利用回数が11回になったかどうか
を判定する。そして、規定回数に達した場合には、ステ
ップS59で、汎用乗車券への返還金額に、それまでの
差額累積の運賃を加算し、回数券の購入契約を有効にし
た上で、その回数券を無効にする(使用済みとする)。
このとき、差額累積に記憶された金額をリセットするこ
とは言うまでもない。
【0108】このようにすれば、その回数券の有効期間
内で回数券を規定枚数使用しなかったときには、回数券
の購入契約は解除されるので、余分な運賃を支払わなく
て済むようになる。すなわち、ストアドフェアに払い込
まれた回数券の購入代金は、回数券以外の運賃の支払い
に使用されることになる。
【0109】このような定期的な精算の他に、料金払い
込み装置からの精算要求により、臨時に精算を行う場合
がある。この場合は、対象となる汎用乗車券は特定され
るので、図8に示す処理と同様の処理を特定された汎用
乗車券についてのみ行い、送信先も改札機でなく、要求
を出した料金払い込み装置とする。
【0110】以下、クレジットカードが使用されている
場合の、クレジットカードからの引き落とし処理につい
て説明する。前述のように、中央乗車料金管理計算機に
送信されるトリップデータの中には、各汎用乗車券中の
SF残額の情報が記録されている。中央乗車料金管理計
算機は、これらのトリップデータのうち最新のもののS
F残額が負であり、図8に示す精算を行って払い戻しを
行ってもまだ負である場合は、汎用乗車券情報テーブル
のCC利用情報を調べ、クレジットカードを利用してい
る場合は、その負の額に相当する金額を、CC請求額の
欄に記憶し、その額を通信回線等によりクレジットカー
ド会社に請求すると共に、汎用乗車券情報テーブルの返
還金額に加算して、汎用乗車券に払い込むようにする。
【0111】以上においては、定期券、回数券共に1区
間分の購入契約がなされている例を説明した。しかし、
複数区間で定期券、回数券の購入契約がなされている場
合でも、考え方は全く同じである。すなわち、図5に示
す汎用乗車券情報テーブルに、複数の定期券、回数券に
関する情報を記憶しておき、図8のS34、S35の処
理において、複数区間の定期券、回数券があるものとし
て運賃の精算を行うようにすればよい。この精算方法に
ついては、当業者に自明なことであると思われるので、
これ以上の説明を省略する。
【0112】従来のICカードシステムを利用した定期
券、回数券システムにおいては、ICカード中に定期
券、回数券の機能を組み込む必要があったため、定期
券、回数券の購入時に、ICカードにその情報を組み込
む作業が発生し、そのため、定期券、回数券の発行業務
を効率化することができなかった。
【0113】しかし、以上説明したことから明らかなよ
うに、本システムにおいては、定期券、回数券の機能は
中央乗車料金管理計算機の中に組み込まれており、IC
カードの中には組み込まれていない。よって、定期券、
回数券の購入は、インターネット等を介して、中央乗車
料金管理計算機に対して行い、その代金は適当な手段で
ストアドフェアに払い込めばよいので、定期券、回数券
の発行業務を完全に無人化することができる。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、1枚の汎用乗車券で、種々の区間の乗車が可能であ
ると共に、汎用乗車券を定期券、又はこれに加えて回数
券として使用できる。それにより、事業者にとっては、
定期券販売業務を簡素化、自動化できると共に、改札
機、精算機を簡素化できる等のメリットがある。また、
利用者にとっては、定期券の購入がインターネット等を
通じて簡単に可能になると共に、定期券、回数券を乗車
券と別に持たなくてもよくなる等のメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態において、汎用乗車券のメ
モリに記憶される情報の例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態において、自動改札機が運
賃の計算のために用いるテーブルの例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態において、払い戻しをする
自動改札機に記憶される払い戻し情報を記憶する返還テ
ーブルの例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態において、中央乗車料金管
理計算機が運賃の精算のために使用するテーブルの例を
示す図である。
【図6】本発明の実施の形態における、入り口自動改札
機の処理の例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態における、出口自動改札機
の処理の例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態における、1枚の汎用乗車
券に対する定期券運賃の精算、回数券運賃の精算処理の
1例を示すフローチャートである。
【図9】図8に示すフローチャートにおける定期券運賃
精算処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】図8に示すフローチャートにおける回数券運
賃精算処理の詳細を示すフローチャートである。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記憶装置を備えた汎用乗車券と、自
    動改札機と、中央乗車料金管理計算機を備えて構成さ
    れ、(a) 前記汎用乗車券は、1トリップにおける通過駅
    が記憶される駅記憶領域と、最後に改札口を出た時刻が
    記憶される降車時刻記憶領域と、払い込まれた金額があ
    った場合にその金額が加算されると共に、トリップ区間
    に対応する運賃が交通機関の利用のたびに減算されるス
    トアドフェア記憶領域と、1トリップにおいてストアド
    フェアから差し引かれた料金を累算する差引額記憶領域
    を有し、(b) 前記自動改札機は、(i) 入り口の場合、
    前記汎用乗車券の駅記憶領域の対応する領域に駅名を書
    き込む機能と、 それが新しいトリップの乗車開始駅であるか、トリッ
    プの途中の連絡駅における乗車であるかどうかを判断
    し、新しいトリップの乗車開始駅である場合にトップ情
    報をイニシャライズする機能と、 それが払い戻し駅である場合に、前記中央乗車料金管
    理計算機から送られてきた払い戻し金額を、前記汎用乗
    車券のストアドフェア記憶領域に加算する機能と、を有
    し、(ii)出口の場合、 前記汎用乗車券の駅記憶領域にその駅名を書き込む機
    能と、 前記汎用乗車券の降車時刻記憶領域に降車時刻を書き
    込む機能と、 その駅までの運賃を算出し、その金額と前駅までにス
    トアドフェアから差し引いた金額の差を、ストアドフェ
    アから差し引くと共に、ストアドフェアから差し引いた
    料金を差引額記憶領域に累算する機能と、 そのトリップの情報を中央乗車料金管理計算機に送信
    する機能と、を有し、(c) 前記中央乗車料金管理計算機
    は、 前記自動改札機から送信されたトリップ情報を蓄積す
    る機能と、 定期券購入契約を締結し、その情報を記憶する機能
    と、 定期券利用を考慮した運賃の精算を行い、払い戻す金
    額を、前記自動改札機に送信する機能と、を有すること
    を特徴とする乗車料金管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の乗車料金管理システム
    における(b)(i)の機能を、入り口自動改札機でなく、
    出口自動改札機に持たせ、その他は請求項1に記載の乗
    車料金管理システムと同じであることを特徴とする乗車
    料金管理システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の乗車料金
    管理システムであって、前記中央乗車料金管理計算機の
    機能に、回数券購入契約を締結し、その情報を記憶する
    機能と、所定期間毎に、回数券利用を考慮した運賃の精
    算を行い、払い戻す金額を、前記自動改札機に送信する
    機能を付加したことを特徴とする乗車料金管理システ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のうちいずれか1
    項に記載の乗車料金管理システムであって、前記中央乗
    車料金管理計算機が管理する定期券購入契約と回数券購
    入契約の少なくとも一方が、複数の駅間における定期券
    購入契約又は回数券購入契約であることを特徴とする乗
    車料金管理システム。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のうちいずれか1
    項に記載の乗車料金管理システムであって、請求項1に
    記載される(b)(i)の機能を有する自動改札機を、定期
    券乗車区間、回数券乗車区間の少なくとも一方によって
    決定される駅の自動改札機に限定したことを特徴とする
    乗車料金管理システム。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のうちいずれか1
    項に記載の乗車料金管理システムであって、前記自動改
    札機が、出口改札機おいて、前記汎用乗車券のストアド
    フェア記憶領域に記憶されている金額が、出口改札機に
    よって計算されたトリップの運賃に満たない場合、出場
    を拒否する機能を有することを特徴とする乗車料金管理
    システム。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のうちいずれか1
    項に記載の乗車料金管理システムに、駅構内に設けられ
    た料金払い込み装置を付加した乗車料金管理システムで
    あって、前記料金払い込みシステムは、払い込まれた金
    額に相当する金額を、前記汎用乗車券のストアドフェア
    記憶領域に加算する機能を有することを特徴とする乗車
    料金管理システム。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の乗車料金管理システム
    であって、前記料金払い込み装置に払い戻し請求機能を
    設け、前記料金払い込み装置は、払い戻し請求を受けた
    とき、前記中央乗車料金管理計算機に料金の精算を要求
    し、前記中央乗車料金管理計算機は、この要求を受けた
    とき、定期券、又はこれに加えて回数券の利用を考慮し
    た運賃の精算を行い、払い戻す金額を前記料金払い込み
    装置に送信し、前記料金払い込み装置は、送信された金
    額を、前記汎用乗車券のストアドフェア記憶領域に加算
    する機能を有することを特徴とする乗車料金管理システ
    ム。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のうちいずれか1
    項に記載の乗車料金管理システムであって、前記汎用乗
    車券は、クレジットカードの使用を記録する記憶領域を
    有し、前記自動改札機は、クレジットカードが使用され
    ている汎用乗車券については、そのストアドフェア記憶
    領域に記憶される金額が負の値となることを許容して、
    入場、出場の拒否を行わず、前記中央乗車料金管理計算
    機は、所定のタイミングで、負の値となった払戻額に対
    応するだけの金額(絶対値)を、払戻額として前記自動
    改札機に送信すると共に、クレジットカードから引き落
    とす機能を有することを特徴とする乗車料金管理システ
    ム。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項9のうちいずれか
    1項に記載の乗車料金管理システムであって、前記中央
    料金管理計算機の、請求項1(c)に記載される機能
    が、1トリップにおいて定期券を利用した方が有利な場
    合には、実際にストアドフェアから差し引かれた金額と
    定期券を利用した場合に支払うべき金額の差額を累算
    し、当該差額の累算値が定期券の購入代金以下の間は、
    定期券に基づく払い戻しを行わず、当該差額の累算値が
    定期券の購入代金を超えた場合に、超えた金額の払い戻
    しを開始すると同時に、定期券購入契約を有効化するも
    のであることを特徴とする乗車料金管理システム。
  11. 【請求項11】 請求項3から請求項10のうちいずれ
    か1項に記載の乗車料金管理システムであって、前記中
    央料金管理計算機は、回数券の有効期間内において、1
    トリップにおいて回数券を利用した方が有利な場合に
    は、回数券による乗車回数を累算すると共に、実際にス
    トアドフェアから差し引かれた金額と回数券を利用した
    場合に支払うべき金額の差額を累算し、回数券の有効期
    間における回数券利用の乗車回数が所定回数となるまで
    は回数券についての乗車料金の払い戻しを行わず、前記
    乗車回数が所定回数となったときに、累算された差額の
    金額を払い戻すと同時に回数券購入契約を有効化するも
    のであることを特徴とする乗車料金管理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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