JP3587514B2 - 乗車料金管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストアドフェアの記憶情報を有する記憶媒体を、乗車券、回数券、定期券として使用することができる乗車料金管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、鉄道等の交通機関においては、乗車券、回数券、定期券は別々のものが使用されてきた。そして、定期券を有する場合でも、その定期券の有効区間外の駅からは、その定期券では乗車できず、その定期券の有効区間外の駅での下車に際しては、運賃精算機又は人間による運賃の精算が必要であった。
【0003】
このような問題に対処するため、最近では、ICカードを使用し、1枚のICカードに定期券の情報とストアドフェア(以後SFと称することがある)の情報の両方を記憶させ、このようなICカードを改札機に通した場合(非接触ICカードの場合は改札機に近づけた場合)、乗車駅情報と降車駅情報とから、定期券の有効区間外の乗車運賃を計算して、その運賃をストアドフェアから差し引くことにより、自動的に料金の精算を行わせるようなシステムが考案され、実用化される予定となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現在考えられているシステムにおいては、ICカードに複数の定期券の情報を記憶させ、それに基づいて運賃の精算を行うことは考慮されていない。また、回数券の情報を記憶させ、それに基づいて運賃の精算を行うことも考慮されていない。
【0005】
また、定期券の購入の際には、その都度、ICカードにその情報を記憶させる必要があるため、従来と同じような定期券発行業務が必要となっている。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ICカードのような記憶媒体と、自動改札機と、中央乗車料金管理計算機とを組み合わせて使用することにより、定期券、回数券、乗車券を統合し、定期券発行等の業務を簡略化することができる乗車料金管理システムを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための第1の手段は、情報記憶装置を備えた汎用乗車券と、自動改札機と、中央乗車料金管理計算機を備えて構成され、
(a) 前記汎用乗車券は、1トリップにおける通過駅が記憶される駅記憶領域と、最後に改札口を出た時刻が記憶される降車時刻記憶領域と、払い込まれた金額があった場合にその金額が加算されると共に、トリップ区間に対応する運賃が交通機関の利用のたびに減算されるストアドフェア記憶領域と、1トリップにおいてストアドフェアから差し引かれた料金を累算する差引額記憶領域を有し、
(b) 前記自動改札機は、
(i) 入り口の場合、
(1)前記汎用乗車券の駅記憶領域の対応する領域に駅名を書き込む機能と、
(2)それが新しいトリップの乗車開始駅であるか、トリップの途中の連絡駅における乗車であるかどうかを判断し、新しいトリップの乗車開始駅である場合にトリップ情報をイニシャライズする機能と、
(3)それが払い戻し駅である場合に、前記中央乗車料金管理計算機から送られてきた払い戻し金額を、前記汎用乗車券のストアドフェア記憶領域に加算する機能と、
を有し、
(ii)出口の場合、
(1)前記汎用乗車券の駅記憶領域にその駅名を書き込む機能と、
(2)前記汎用乗車券の降車時刻記憶領域に降車時刻を書き込む機能と、
(3)その駅までの運賃を算出し、その金額と前駅までにストアドフェアから差し引いた金額の差を、ストアドフェアから差し引くと共に、ストアドフェアから差し引いた料金を差引額記憶領域に累算する機能と、
(4)そのトリップの情報を中央乗車料金管理計算機に送信する機能と、
を有し、
(c) 前記中央乗車料金管理計算機は、
(1)前記自動改札機から送信されたトリップ情報を蓄積する機能と、
(2)定期券購入契約を締結し、その情報を記憶する機能と、
(3)定期券利用を考慮した運賃の精算を行い、払い戻す金額を、前記自動改札機に送信する機能と、
を有する
ことを特徴とする乗車料金管理システム(請求項1)である。
【0008】
本システムの基本的な考え方は、定期券の購入契約が行われている場合でも、実際のトリップ(最初の駅に乗車してから、目的の駅で降車するまでの交通機関への乗車、及びその乗車経路を1トリップ、又は単にトリップと称し、その集合もトリップと称する)においては、定期券の購入契約が無いものとして通常の運賃を汎用乗車券に記憶されたストアドフェアから差し引き、定期的に又は適当なタイミングで、実際にストアドフェアから差し引かれた運賃と、定期券を使用した場合に支払うべき運賃との差額を、ストアドフェアに払い戻すようにすることである。このようにすることで、汎用乗車券には、定期券としての機能を持たせる必要が無くなり、定期券の購入契約がある場合と無い場合で同じ取り扱いをすることができる。
【0009】
このシステムの構成は、図1に示すようになっており、その運用は以下のように行われる(以下の丸数字は図1に示す丸数字と対応している)。なお、本システムにおいては、汎用乗車券のストアドフェア記憶領域には、予め端末を使用して払い込んだ金額から使用した金額を差し引いた金額が記憶されているものとする。この払い込み端末としては、汎用のストアドフェアカード用の端末を使用すればよく、将来、ストアドフェアカードの普及に伴い、このような端末は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等、多くの場所に設置されるようになると考えられる。
【0010】
1.定期券の購入契約を行うと、中央乗車料金管理計算機がその情報を自己の記憶装置に記憶する(▲1▼)。定期券購入契約は、中央乗車料金管理計算機の端末から行うのが最も普通の方法であるが、インターネット等を使用して行うようにしてもよい。
【0011】
2.トリップ情報を更新する(▲2▼)。この処理は、汎用乗車券を自動改札機に通したり、自動改札機に近づけたり(非接触ICカード等無線交信機能を有する場合)することによって行われる。
【0012】
(i) 入り口側改札機においては、それが乗車開始駅か経路(連絡駅)駅かの判断を行う。この判断は、たとえば、その入り口側改札機の置かれている駅が、1トリップにおいて一旦改札機を出てから別の線の改札機に入るのを許す乗り継ぎ駅であり、かつ、汎用乗車券に記録されている最終降車駅がその駅の別の路線の駅であって、汎用乗車券に記録されている降車時間から所定時間が経過していない場合に経路駅、その他の場合には乗車開始駅と判断することにより行う。
【0013】
乗車開始駅である場合には、前のトリップの情報を汎用乗車券から消去するか無効とし、新しいトリップ情報として、その駅名を汎用乗車券に乗車開始駅として記憶させる(イニシャライズ)。前のトリップの情報が汎用乗車券に書き込まれていない場合には、新しいトリップ情報として、その駅名を汎用乗車券に乗車開始駅として記憶させる。なお、この後で、前のトリップ情報を中央乗車料金管理計算機に送るようにしてもよい。
【0014】
経路駅である場合には、その情報を汎用乗車券に記憶させる。なお、乗車駅か経路駅かにかかわらず、その時点でのトリップ情報を中央乗車料金管理計算機に送るようにしてもよい。
【0015】
(ii)出口改札機においては、汎用乗車券に経路駅としてその情報を記憶させると共に、汎用乗車券の降車時刻記憶領域に降車時刻を書き込む(▲2▼)。この降車時刻は、たとえば、経路駅において乗り継ぎを行ったのか、降車を行ったのかを判断するために使用される。
【0016】
そして、その駅までの運賃を算出し、その金額と前駅までにストアドフェアから差し引いた金額の差を、ストアドフェアから差し引くと共に、ストアドフェアから差し引いた料金を差引額記憶領域に累算する。
【0017】
経路駅における乗り継ぎがない場合は、1トリップは一つの出口を出ることにより終了するので、ストアドフェアからの運賃の差し引きは1回しか行われない。経路駅で1度改札口を出て、再び改札口に入って別の路線に乗り換え、最終的に降車駅の出口から出たような場合は、運賃の差し引きが経路駅と降車駅で行われる。このように、運賃の差し引きが2駅以上の駅で行われる場合は、各駅において、その駅が降車駅とみなして運賃の差し引きを行い、すでに差し引かれた運賃が差引額記憶領域に記録されている場合は、その運賃との差額のみを差し引くようにする。そして、その都度、差し引いた額を差引額記憶領域に加算していく。
【0018】
そして、トリップ情報、すなわち、そのトリップにおける乗車駅からその出口改札機までに至る経路情報、差引額記憶領域の値、降車時刻を中央乗車料金管理計算機に送る
【0019】
3.中央乗車料金管理計算機は、定期的に、定期券購入契約の情報と、蓄積されたトリップ情報とを基に、実際に支払われた(ストアドフェアから差し引かれた)金額と、定期券を使用している場合に支払うべき金額の差額を計算する(▲5▼)、そして、その差額を払い戻し金額として、払い戻し駅の自動改札機に送信する(▲6▼)。
【0020】
4.払い戻し駅の自動改札機(入り口改札機)は、払い戻し金額が入力されている場合、汎用乗車券のストアドフェアに、その金額を加算する(▲7▼)。
【0021】
本手段においては、以上のように、定期券利用に伴う運賃精算処理を中央乗車料金管理計算機に任せているので、自動改札機は通常運賃の計算のみを行ってストアドフェアから差し引けばよく、その処理負荷が大幅に軽減される。また、汎用乗車券は、定期券としての特別の機能を持っていないので、定期券を有するものと有しないものとを同じ汎用乗車券で扱うことができる。さらに、この汎用乗車券を、乗車券以外の目的、たとえば、物品の購入の際の支払い用に使用することもできる。
【0022】
また、本手段においては、中央乗車料金管理計算機に、定期券、回数券の購入契約情報だけを入力しておき、これらの代金は、別に種々の場所に設置されている払い込み装置を使用してストアドフェアに払い込むようにすることにより、定期券、回数券の購入を、インターネット等を使用して、実際にお金を支払うことなく行うことができるようになる。これにより、定期券、回数券の発行業務を自動化することができ、大幅な業務の縮小・削減とコストの低減化が可能となる。
【0023】
なお、以上の説明において、入り口改札機と出口改札機を別のものとして説明を行っているが、両者を兼ね備える改札機においては、両者の機能を有しなければならないことは言うまでもなく、このことは、他の手段においても同様である。
【0024】
また、以上の説明において、「トリップ情報を中央乗車料金管理計算機に送る」とは、中央乗車料金管理計算機に向かって送信することを意味し、必ずしも直接中央乗車料金管理計算機に送信することを意味しない。たとえば、駅毎、又は駅のブロック毎に中間計算機があり、改札機からのデータがそこを経由して中央乗車料金管理計算機に送信されるような場合をも含む。このような場合には、各改札機からのデータは、中間計算機でバッファリングされ、所定期間毎に中央乗車料金管理計算機に伝送される。それ故、経路駅での出口改札機の情報と入り口改札機の情報が中間計算機で比較され、同じトリップであると判断された場合には、後の情報(入り口改札機の情報)のみが、中央乗車料金管理計算機に伝送される場合もあり得る。本手段は、このようなものをも含むものである。
【0025】
前記課題を解決するための第2の手段は、前記第1の手段における(b)(i)▲3▼の機能を、入り口自動改札機でなく、出口自動改札機に持たせ、その他は請求項1に記載の乗車料金管理システムと同じであることを特徴とする乗車料金管理システム(請求項2)である。
【0026】
本手段においては、払い戻し金額を汎用乗車券のストアドフェア記憶領域に加算する処理を、入り口自動改札機でなく出口自動改札機に行わせている。その他の機能は前記第1の手段と同じである。よって、前記第1の手段と同じ作用効果を奏する。
【0027】
前記課題を解決するための第3の手段は、前記第1の手段又は第2の手段であって、前記中央乗車料金管理計算機の機能に、
回数券購入契約を締結し、その情報を記憶する機能と、所定期間毎に、回数券利用を考慮した運賃の精算を行い、払い戻す金額を、前記自動改札機に送信する機能を付加したことを特徴とするもの(請求項3)である。
【0028】
本手段においては、定期券購入契約と同様に、回数券購入契約を締結し、その管理を行う機能を有している。回数券購入契約の締結の方法、その運賃の精算と払い戻しの方法は、定期券購入契約の場合と同じである。本手段によれば、汎用乗車券に定期券の機能ばかりでなく、回数券の機能をも持たせることができる。
【0029】
前記課題を解決するための第4の手段は、前記第1の手段から第3の手段のいずれかであって、前記中央乗車料金管理計算機が管理する定期券購入契約と回数券購入契約の少なくとも一方が、複数の駅間における定期券購入契約又は回数券購入契約であることを特徴とするもの(請求項4)である。
【0030】
本手段においては、複数の区間の定期券、複数の区間の回数券としての機能を汎用乗車券に持たせることができる。このように、定期券や回数券の区間が複数区間あって、計算が複雑な場合でも、運賃の精算は中央乗車料金管理計算機によって行われるので、簡単に行うことができ、従来考えられていた方式では困難であった、複数の区間の定期券、複数の区間の回数券としての機能を汎用乗車券に持たせることが容易となる。
【0031】
前記課題を解決するための第5の手段は、前記第1の手段から第4の手段のいずれかであって、前記第1の手段に記載される(b)(i)▲3▼の機能を有する自動改札機を、定期券乗車区間、回数券乗車区間の少なくとも一方によって決定される駅の自動改札機に限定したことを特徴とする乗車料金管理システム(請求項5)である。
【0032】
前記第1の手段に記載される(b)(i)▲3▼の機能は、精算された運賃を汎用乗車券のストアドフェアに払い戻す機能であるが、全ての乗客に対してのこの機能を、全ての自動改札機に持たせると、その情報量が膨大なものとなる。一方、定期券購入契約や回数券購入契約がある場合には、その乗客は、通常、定期券又は回数券の始発駅、終着駅を通る可能性が非常に高い。よって、このような運賃精算を行うことができる自動改札機を、定期券乗車区間、回数券乗車区間の少なくとも一方によって決定される駅(たとえば始発駅、終着駅の一方)に限定することにより、自動改札機が記憶しなければならない払い戻しのための情報を大幅に減らすことができる。
【0033】
前記課題を解決するための第6の手段は、前記第1の手段から第5の手段のいずれかであって、前記自動改札機が、出口改札機おいて、前記汎用乗車券のストアドフェア記憶領域に記憶されている金額が、出口改札機によって計算されたトリップの運賃に満たない場合、出場を拒否する機能を有することを特徴とするもの(請求項6)である。
【0034】
前記第1の手段から第5の手段においては、汎用乗車券のストアドフェアが乗車料金に満たなくなった場合の対処方法については特に規定していない。
本手段においては、汎用乗車券のストアドフェア記憶領域に記憶されている金額が、出口改札機によって計算されたトリップの運賃に満たない場合、出場を拒否するようにしている。よって、ストアドフェアが実際の運賃より少ない場合に、精算を促すことができる。
【0035】
前記課題を解決するための第7の手段は、前記第1の手段から第6の手段のいずれかに、駅構内に設けられた料金払い込み装置を付加した乗車料金管理システムであって、前記料金払い込み装置は、払い込まれた金額に相当する金額を、前記汎用乗車券のストアドフェア記憶領域に加算する機能を有することを特徴とする乗車料金管理システム(請求項7)である。
【0036】
本手段においては、駅構内に設けられた料金払い込み装置に汎用乗車券を入れたり近づけたりし、その上で料金を払い込むことにより汎用乗車券のストアドフェア記憶領域に払い込まれた金額が加算される。
よって、前記第6の手段においても、乗客は料金を払い込むことによって、その汎用乗車券を再び使用可能とすることができる。
【0037】
前記課題を解決するための第8の手段は、前記第7の手段であって、前記料金払い込み装置に払い戻し請求機能を設け、前記料金払い込み装置は、払い戻し請求を受けたとき、前記中央乗車料金管理計算機に料金の精算を要求し、前記中央乗車料金管理計算機は、この要求を受けたとき、定期券、又はこれに加えて回数券利用を考慮した運賃の精算を行い、払い戻す金額を前記料金払い込み装置に送信し、前記料金払い込み装置は、送信された金額を、前記汎用乗車券のストアドフェア記憶領域に加算する機能を有することを特徴とするもの(請求項8)である。
【0038】
本手段においては、乗客は、いつでも、料金払い込み装置を利用して、定期券、回数券によって精算された金額を、汎用乗車券のストアドフェアに払い戻してもらうことができるので、特に、トリップ中に汎用乗車券のストアドフェアが足らなくなったような場合に、本手段を有効に利用することができる。
【0039】
前記課題を解決するための第9の手段は、前記第1の手段から第8の手段のいずれかであって、
前記汎用乗車券は、クレジットカードの使用を記録する記憶領域を有し、
前記自動改札機は、クレジットカードが使用されている汎用乗車券については、そのストアドフェア記憶領域に記憶される金額が負の値となることを許容して、入場、出場の拒否を行わず、
前記中央乗車料金管理計算機は、所定のタイミングで、負の値となった払戻額に対応するだけの金額(絶対値)を、払戻額として前記自動改札機に送信すると共に、クレジットカードから引き落とす機能を有することを特徴とするもの(請求項9)である。
【0040】
本手段においては、クレジットカードを使用している場合、その旨が汎用乗車券に記録されており、このような汎用乗車券については、ストアドフェアが負となることを許容するようにしている。そして、中央乗車料金管理計算機は、所定のタイミングで、負の値となった払戻額に対応するだけの金額(絶対値)を、払戻額として前記自動改札機に送信すると共に、クレジットカードから引き落とす。これにより、汎用乗車券のストアドフェアの負の値がクレジットカードから引き落とされ、それに対応する金額が、払い込み額として、定期券や回数券使用の場合の払い戻しと同じように、自動改札機を介して汎用乗車券に払い込まれる。
【0041】
これにより、使用した運賃のクレジットカードからの引き落としが可能となる。なお、前記「所定のタイミング」は、定期券や回数券の精算を行うタイミングと同一とすることが好ましい。
【0042】
前記課題を解決するための第10の手段は、前記第1の手段から第9の手段のいずれかであって、
前記中央料金管理計算機の、請求項1(c)▲3▼に記載される機能が、1トリップにおいて定期券を利用した方が有利な場合には、実際にストアドフェアから差し引かれた金額と定期券を利用した場合に支払うべき金額の差額を累算し、当該差額の累算値が定期券の購入代金以下の間は、定期券に基づく払い戻しを行わず、当該差額の累算値が定期券の購入代金を超えた場合に、超えた金額の払い戻しを開始すると同時に、定期券購入契約を有効化するものであることを特徴とするもの(請求項10)である。
【0043】
本手段においては、定期券購入契約が仮契約の形をとり、1トリップにおいて定期券を利用した方が有利な場合には、実際にストアドフェアから差し引かれた金額と定期券を利用した場合に支払うべき金額の差額を累算し、当該差額の累算値が定期券の購入代金以下の間は、定期券に基づく払い戻しを行わず、当該差額の累積金額が定期券の購入代金を超えた場合に、その差額分の払い戻しを開始すると同時に、定期券購入契約を有効化するようにしている。よって、乗客は、定期券購入契約の有効期間中に定期券有効区間を定期券の購入代金分利用しなかったような場合には、定期券購入代金より少ない代金を差し引かれるだけで済み、かつ、定期券を利用しない方が有利なような場合には定期券を利用しなかったとみなされるので、顧客に有利な運賃体系とすることができる。
【0044】
この場合、乗客は、定期券購入契約の申し込みと同時に、適当なストアドフェアへの払い込み装置を使用して、定期券の購入金額に相当する金額をストアドフェアに払い込んでおくようにすると、精算が容易である。
【0045】
前記課題を解決するための第11の手段は、前記第3の手段から第10の手段のいずれかであって、
前記中央料金管理計算機は、回数券の有効期間内において、1トリップにおいて回数券を利用した方が有利な場合には、回数券による乗車回数を累算すると共に、実際にストアドフェアから差し引かれた金額と回数券を利用した場合に支払うべき金額の差額を累算し、回数券の有効期間における回数券利用の乗車回数が所定回数となるまでは回数券についての乗車料金の払い戻しを行わず、前記乗車回数が所定回数となったときに、累算された差額の金額を払い戻すと同時に回数券購入契約を有効化するものであることを特徴とするもの(請求項11)である。
【0046】
本手段においては、回数券の購入契約が仮契約の形をとり、回数券の有効期間内において、1トリップにおいて回数券を利用した方が有利な場合には、回数券による乗車回数を累算すると共に、実際にストアドフェアから差し引かれた金額と回数券を利用した場合に支払うべき金額の差額を累算し、回数券の有効期間における回数券での乗車回数が所定回数となるまでは回数券についての乗車料金の払い戻しを行わず、乗車回数が所定回数となったときに、累算された差額を払い戻すようにしている。
【0047】
たとえば、11枚で10枚分の料金の回数券の場合、有効期間中に、その回数券を使用した方が有利な条件で、その区間を11回利用するまでは払い戻しを行わず、11回利用した場合に、それまでの差額(1回分の運賃)を払い戻すと同時に、回数券購入契約を有効化するようにしている。よって、回数券の有効期間中に回数券の有効区間を所定回数利用しなかった場合には、回数券の購入代金より少ない金額を支払えばよく、顧客に有利な運賃体系とすることができる。
【0048】
この場合、乗客は、回数券の購入契約の申し込みを行うと共に、適当なストアドフェアへの払い込み装置を使用して、回数券の購入金額に相当する金額をストアドフェアに払い込んでおくようにすると精算が容易である。この場合、回数券の購入契約とストアドフェアへの料金の払い込みは、同時に行う必要はない。
【0049】
なお、回数券の有効区間内での乗車が回数券の利用にあたるのかどうかは、後に実施の形態において示すように、別のロジックで判断する。すなわち、有効区間内での乗車料金が、回数券を利用した場合の料金より安い場合には、回数券を使用しない乗車であるとする。
【0050】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の例を、図を用いて説明する。本システムにおいては、汎用乗車券としてICカードを利用するものとし、ICカードに記憶されたデータの読み取り、ICカードへのデータの書き込みは、各改札機において非接触で可能であるものとする。
【0051】
図2に、汎用乗車券のメモリに記憶される情報の例を示す。ID番号は、各々の汎用乗車券に特有な符号であり、各々の汎用乗車券を識別するために用いられる。SF残額は、その汎用乗車券のストアドフェア記憶領域に相当する領域であり、ストアドフェアの残額が記録される。
【0052】
返還IDは、汎用乗車券に精算額を返還するときに、その返還金額に付随して中央乗車管理計算機から送られてくる情報であり、たとえば1回の精算について1ずつ増加する1連の数字、又はその精算を行った日時等の情報が用いられる。以下の実施の形態の説明においては、その精算を行った日時が用いられているものとして説明する。
【0053】
CC使用は、クレジットカードを使用しているかどうかを判別するための情報である。
降車時刻は、この汎用乗車券で、最後に出口自動改札機を通過した時刻が記憶されるエリアである。
差引額は、そのトリップにおいて既に出口改札機で差し引かれた金額の累計が記録されるエリアである。
【0054】
これらの情報の後に、1つのトリップ経路情報が記憶される。このトリップ経路情報は、開始駅に始まり、以後、改札機を通るたび毎に経路駅の改札機出入り情報が書き加えられていく。
【0055】
図3に、自動改札機が運賃の計算のために用いるテーブルの例を示す。開始駅は乗車開始駅を記憶する領域であり、1トリップの最初の駅を示す情報が書き込まれている。終了駅は乗車終了駅を記憶する領域であり、1トリップの最後の駅を示す情報が書き込まれている。出口改札駅で運賃の計算を行う場合には、終了駅は自駅であることが分かっているので、この情報は必ずしも必要はないが、この情報を有することにより、各改札機のプログラムを共通にすることができる。
【0056】
その他、開始駅と終了駅とを結ぶあらゆるルートについて、その経路とそれに対応する運賃が記憶されている。ここであらゆるルートというのは、常識的に経由することが予想されるあらゆるルートのことであり、極端に遠回りをするようなルートは除外されることはいうまでもない。図に示す例では、R1〜R3の3つのルートについて、それぞれの運賃a1〜a3が記憶されている。図3に示すようなテーブルが、自駅と対象とされる全ての開始駅との組み合わせについて記憶されている。
【0057】
図4は、払い戻しをする自動改札機に記憶される払い戻し情報を記憶する返還テーブルの例を示す図である。ID番号は既に説明した汎用乗車券のID番号である。返還金額は、払い戻しを行う金額である。返還IDは既に説明した返還IDである。
【0058】
本実施の形態においては、払い戻しをする自動改札機を、定期券の乗車開始駅(始端駅、通常自宅の最寄り駅)の入側改札機としているが、出側改札機としてもよいし、定期券の乗車終了駅(終端駅)等、他の駅の自動改札機に設けてもよい。
【0059】
図5は、中央乗車料金管理計算機が運賃の精算のために使用するテーブルの例を示す図であり、1つの汎用乗車券について1つ設けられている(汎用乗車券情報テーブルという)。ID番号は既に説明した汎用乗車券のID番号である。個人情報は、その汎用乗車券を持つ人の情報であり、住所、氏名、性別、年齢、生年月日等が記録されている。学割暗証は、定期券の購入契約をするときに使用する暗証番号を記憶する領域である。SF残額は、後に述べるように、自動改札機から送られてきた汎用乗車券のストアドフェアのうち最新のものが記憶されている。
【0060】
定期券情報と回数券情報は、それぞれ定期券購入契約、回数券購入契約を結んだとき使用される領域であり、開始日はその使用開始日、終了日は有効期限満了日、始端駅は乗車開始駅、終端駅は乗車終了駅、経由駅は、途中で改札を出なければ乗り換えができない駅、及び路線が複数ある場合に、使用する路線を特定するための駅に関する情報が記録される。契約運賃は、それぞれ定期券購入契約、回数券購入契約を締結したときの契約金額が記憶される。
【0061】
差額累積には、定期券の場合は、その定期券の有効区間について、定期券有効期間中のトリップにおいて、定期券を利用しなかった場合の運賃と、定期券を利用した場合の運賃の差額が、回数券の場合は、その回数券の有効期間中におけるその回数券の有効区間を含むトリップについて、トリップで回数券を使用しなかった場合の運賃と、回数券を利用した場合の運賃の差額が記憶される。回数券情報の回数累積には、回数券を利用した回数が累算されて記憶される。図5に示す例では、定期券情報、回数券情報は、それぞれ1つずつ記憶されるようになっているが、これらを複数記憶するようにすることもできる。
【0062】
返還金額は、精算されて払い戻される金額が記憶される領域である。返還IDは既に説明したものであり、返還金額が更新されるたび毎に更新される。返還曜日は、払い戻しを行う曜日を示したものである。この実施の形態においては、1週間ごとに払い戻しを行うことにしており、月曜日から金曜日を、各汎用乗車券にランダムに割り振っている。たとえば10日毎に払い戻しを行う場合には、このエリアには、どの旬に払い戻しを行うのかの情報が記憶される。
【0063】
返還場所は、払い戻しを行う駅名を記憶するもので、払い戻しに関する情報は、ここに記憶されている駅の自動改札機に対してのみ送信される。払い戻しを行う自動改札機は、複数箇所に設けてもよいが、システムが煩雑になることを避けるためには、1箇所とし、通常、定期券の開始駅又は終端駅とすることが好ましい。本実施の形態では、定期券の開始駅としている。
【0064】
CC利用は、クレジットカードの利用があるかどうかを示す情報であり、利用がある場合には、クレジットカードの番号等が記憶されている。CC請求額は、クレジットカードから引き落とす金額が記憶されるエリアである。
【0065】
以上のような情報記憶エリアを持つシステムにおける各装置の動作を、フローチャートを用いて説明する。なお、本実施の形態におけるシステムは、全ての出口自動改札機において運賃の計算とストアドフェアからの引き落としを行い、一旦降車してから別の路線に乗り継ぐ場合に割引運賃が適用される(連絡駅)駅がある場合には、連絡駅と最終降車駅で、前に差し引かれた運賃を考慮して、精算をしながらストアドフェアからの差し引きを行うようにしている。
【0066】
図6は、入り口自動改札機の処理の例を示すフローチャートである。汎用乗車券を入り口自動改札機に近づけると(以下、「入力する」ということがある)、入り口自動改札機は、汎用乗車券に記憶されている情報を読み取る。そして、ステップS11において、トリップデータ(トリップ経路情報)が記録されているかどうかを判別する。汎用乗車券が新しいものである場合にはトリップデータは未記録であるので、ステップS14にジャンプする。
【0067】
トリップデータが残っていると言うことは、連絡駅における乗り換えの途中であるか、前のトリップが終わっているかのどちらかである。そこで、ステップS12に移行し、トリップの開始であるかどうかを判断する。すなわち、
▲1▼入り口自動改札機の駅が、トリップ経路情報に記録されている最後の経路駅と同じであること
▲2▼汎用乗車券に記録されている降車時刻から現在までの間に所定の時間が経過していないこと
▲3▼入り口自動改札機の駅の路線が、最後の経路駅の路線と別であること
の3つの条件が共に成り立つとき、トリップの途中で連絡駅での乗り換えを行っていると判断し、その他の場合は、新しいトリップの開始であると判断する。トリップの開始でない場合は、ステップS14にジャンプする。
【0068】
トリップの開始の場合は、ステップS13でトリップデータの初期化を行う。すなわち、図2に示すテーブルの、降車時刻、差引額、トリップ経路情報を消去し、イニシャライズする。
【0069】
これらの後に、ステップS14の処理が実行される。ステップS14では、自動改札機の返還テーブルに、入力された汎用乗車券のID番号があるかどうかを検索する。ここで、返還テーブルとは、図4に示したようなもので、中央乗車管理計算機から伝送されてきた払い戻しを行うための情報を蓄積するテーブルである。返還テーブルに対応するID番号がない場合は、払い戻しがないので、ステップS16にジャンプする。
【0070】
返還テーブルに対応するID番号がある場合は、ステップS15に移行し、汎用乗車券への運賃返還処理を行う。まず、ID番号に付随する返還ID(日時)が、汎用乗車券に記録されている返還IDより新しいものであるかどうかを判断する。そして、新しくない場合は返還処理を行わない。新しい場合には、返還テーブルの返還金額を、汎用乗車券のSF残額に加算し、返還IDを返還金額に付随したものに更新する。そして、返還テーブルから、返還を行ったものに関する情報を削除し、返還実績を中央乗車管理計算機に伝送する。
【0071】
このように返還IDを使って返還処理を行うかどうかを判別しているのは、複数の自動改札機に返還の情報が送られる場合に、2重返還を防ぐためである。このように、返還テーブルにID番号があるのに返還を行わないような状態が長く続くと、使われない返還情報がゴミとなって残ることになるが、これは、定期的に中央乗車管理計算機から消し込み情報を送り、既に払い戻し済みが確認されたID番号と返還IDとの組み合わせに対応する返還情報を消去することで対処可能である。
【0072】
また、本実施の形態では、1カ所の駅でしか払い戻しを行わないが、以上のようなシステムにしておけば、複数駅で払い戻しを行う場合でも対応が可能である。
【0073】
さらに、1カ所の駅でしか払い戻しを行わない場合、すべての自動改札機が1台のローカル計算機により集中管理され、返還テーブルがこの計算機に記憶されているような場合には、返還IDは設ける必要がない。
【0074】
本実施の形態では、1週間に1度返還を行うようにしているが、乗客が長期間の出張等を行っていたような場合には、払い戻しが2回以上行われることがある。この場合、同じID番号を有するデータが変換テーブルに複数存在することになる。このような事態の発生に対応するために、同じID番号を有するデータが複数、返還テーブルにある場合には、返還IDの古いものから順に処理を行っていかなければならないことは言うまでもない。
【0075】
汎用乗車券への運賃返還処理が終了した後で、ステップS16に移行し、トリップデータ更新処理を行う。すなわち、トリップの開始駅の場合は、駅情報をトリップ経路情報の開始駅に、連絡駅の場合は、駅情報をトリップ経路情報の経路駅に記憶させる。
【0076】
図7は、汎用乗車券を出口自動改札機に入力した場合の、出口自動改札機の処理の例を示すフローチャートである。
汎用乗車券が入力されると、出口自動改札機は、汎用乗車券に記憶されている情報を読み取る。そして、ステップS21で、運賃計算処理を行う。すなわち、トリップ経路情報に記録されている開始駅、経路駅を参照し、自駅を最終駅として、図3に示すテーブルを用いて、それがどの経路に当たるかを検索し、対応する運賃を計算する。そして、汎用乗車券のSF残額から、算出された運賃に相当する額を減額する。
【0077】
ただし、そのトリップにおいて、すでにSF残額から差し引かれた金額がある場合、すなわち、図2における差引額のエリアが0出ない場合には、その金額を差し引いた金額を減額する。そして、当該差引額のエリアに、そのトリップにおいて差し引かれた金額の累計額を記録する。
そして、汎用乗車券のトリップ経路情報を、差引額のデータ、及び降車時刻と共に、中央乗車管理計算機に伝送する。
【0078】
ステップS21の処理において、運賃の計算を行った結果、その運賃が汎用乗車券のSF残額を超えた場合には、その時点で処理をうち切り、出口自動改札機からの出場を制限するようにしてもよい。その場合、乗客は、後に述べるような、駅構内に設けられた料金払い込み装置を用いて、料金を払い込むか、料金の払い戻しを受け、SF残額を増加させた上で、再度出口自動改札機からの出場を試みることになる。
【0079】
ステップS22においては、トリップデータの更新を行う。すなわち、汎用乗車券のトリップ経路情報の最後に自駅名を記録し、降車時刻を更新する。
【0080】
以上述べた処理のうち、出口自動改札機からの中央乗車管理計算機への伝送は、伝送情報をバッファに蓄積しておき、バックグラウンドジョブとして行うようにすることが好ましい。このようにすれば、伝送処理に起因して改札処理が遅延するようなことが無くなる。
【0081】
以下、中央乗車管理計算機の処理を説明する。中央乗車管理計算機は、まず、定期券、回数券の購入契約を行って、その情報を図5に示した汎用乗車券情報テーブルに格納するが、この処理は、通常の汎用計算機の処理として実行できる。すなわち、各端末や、インターネットを通して入力された契約情報を読み取り、それらのうち、個人情報、学割暗証、定期券情報と回数券情報のうち開始日、終了日、始端駅、経由駅、終端駅、契約運賃の項目、さらに返還場所、CC利用の情報を書き込む。これらの情報のうち、個人情報、学割暗証は、最初の定期券購入契約において記憶すれば、後はこれらの内容に変更があったときのみ更新すればよい。
【0082】
図8に、1枚の汎用乗車券に対する定期券運賃及び回数券運賃の精算処理の1例のフローチャートを示す。この処理は、毎週1回、汎用乗車券情報テーブルの返還曜日に記録される曜日に起動される。
【0083】
まず、ステップS31において、自動改札機から送られてきて蓄積されているトリップデータのうち、対応する汎用乗車券のトリップデータを抽出する。そして、ステップS32において、トリップデータの見直しを行う。これは、連絡駅での乗り換えがあった場合、同じトリップのデータが連絡駅の出口改札機からと、最終降車駅から送信されてくるので、これらを見直す処理である。
【0084】
この処理においては、全てのトリップデータを送信時間(すなわち改札口を出た時間)順に並べ、連絡駅が最終出口とされているものを抽出する。そして、そのトリップデータの次にあるトリップデータとの間でトリップ経路情報を比較することにより、それが同一のトリップのものであるかどうかを判断する。同一のトリップのものである場合には、情報が重複しているので、時間的に前に有るデータを破棄し、最終データのみを有効なトリップデータとして扱う。
【0085】
次にステップS33において、図5に示す汎用乗車券情報テーブルのうち、処理する汎用乗車券に対応するデータを抽出する。
【0086】
そして、ステップS34において、定期券の運賃の精算処理を行い、続いてステップS35において回数券の運賃の精算処理を行う。そしてステップS36において全トリップデータについての処理が終了したかどうかを判断し、終了していない場合は、ステップS34に戻って、新しいトリップデータについて処理を行う。
【0087】
全トリップデータについて処理が終了している場合には、ステップS37において、積算された汎用乗車券のストアドフェアへの返還金額が0かどうかをチェックし、0でない場合は、図5に示す汎用乗車券情報テーブルの返還金額のエリアに、その返還金額を書き込み、返還IDを更新する。本実施の形態においては、返還IDとして日時を使用しているので、返還金額を書き込んだときの日及び時刻を返還IDの欄に書き込む。
【0088】
そして、ステップS38において、送信テーブルにID番号、返還金額、返還IDを書き込み、処理を終了する。
【0089】
このようにして、送信テーブルが作成された後で、中央乗車料金管理計算機は、送信テーブルの内容、すなわち、ID番号、返還金額、返還IDを自動改札機に送信する。すなわち、各ID番号に対応する汎用乗車券情報テーブルの返還場所に記憶されている駅の自動改札機に対してこれらの情報を送信する。自動改札機はこれらの情報を受け取り、図3に示すような返還テーブルに記憶した上で、前述のように汎用乗車券のストアドフェアに払い戻しを行う。
【0090】
図9に、ステップS34における定期券運賃精算処理の詳細を示す。まず、ステップS41で、トリップ情報の乗車区間に定期券の有効区間が含まれるかどうかを判断する。定期券の有効区間が含まれない場合は、処理を終了する。定期券の有効区間が含まれる場合は、ステップS42で、そのトリップデータが定期券の有効期間中のものかを判断する。有効期間中のものでなければ処理を終了する。
【0091】
定期券の有効期間中のトリップデータであった場合は、ステップS43で、トリップデータのうち、区間外入り口から定期券経路までの運賃F1を求める。ステップS44においては、区間外出口から定期券経路までの運賃F2を求める。(F1+F2)が定期券を使用した場合に、そのトリップにおいて支払うべき運賃に対応する。もし、全区間が定期券の有効区間であった場合には、(F1+F2)=0となる。
【0092】
ステップS45においては、定期券を使用しない場合の乗車区間における運賃F0を求める(このF0は、各トリップにおいて汎用乗車券のFS残額から引き落とされた金額に相当するはずである)。
【0093】
次に、ステップS46において、F0が(F1+F2)より大きいかどうかを計算する。通常はF0の方が(F1+F2)より大きいが、区間の割引率によっては、希にこの関係が逆転する場合があるので、このチェックを行う。
【0094】
そして、F0が(F1+F2)より大きい場合、すなわち、乗客が定期券を利用していればF0より少ない支払いで済んだ場合においては、ステップS47に移行して、図5に示す汎用乗車券情報テーブルの定期券の差額累積のエリアに、差額累積として(F0−F1−F2)を加算する。F0が(F1+F2)より大きくない場合は処理を終了する。
【0095】
次に、ステップS48で、汎用乗車券情報テーブルの定期券の差額累積のエリアに記録されている差額累積が定期券の契約金額を超えたかどうかを判断する。差額累積が定期券の契約金額を超えていない場合は処理を終了する。
【0096】
差額累積が定期券の契約金額を超えた場合は、ステップS49に移って、汎用乗車券への返還金額に(F0−F1−F2)を加算する。ただし、図9のフローチャートには記載されていないが、差額累積が定期券の契約金額を初めて超えた場合は、差額累積と定期券の契約金額の差額を汎用乗車券への返還金額に加算することとする。
【0097】
以上の処理の結果の1例を示す。今、渋谷・虎ノ門間の有効な定期券契約期間中であるとする。その際、渋谷・虎ノ門間内のトリップについては、(F1+F2)が0なので、ストアドフェアから引き落とされた金額が、定期券購入契約が有効化された場合(すなわち、前記差額累積が定期券購入金額に達した場合)に全額払い戻される。虎ノ門・銀座間のトリップにおいては、ストアドフェアから190円が引き落とされる。すなわち、F0=190円である。それに対し、虎ノ門・銀座間の運賃は160円であるから、F1又はF2は160円となる。よって、このトリップについては30円が、定期券購入契約が有効化された場合に払い戻される。
【0098】
1ヶ月定期を購入した場合の例を以下に示す。簡単のために、払い戻しは定期券の有効期限末日に行われるとする。渋谷〜虎ノ門間の1ヶ月定期の料金は6820円である。これに対し、この1ヶ月間に、渋谷〜虎ノ門間を24日×2回、虎ノ門〜都庁前間を2日×2回、渋谷〜銀座間を1日×2回乗車したとする。
【0099】
このとき、ストアドフェアから差し引かれる金額F0の合計は、
渋谷〜虎ノ門間が、160円×24×2=7680円
虎ノ門〜都庁前間が、260円×2×2=1040円
渋谷〜銀座間が、190円×1×2=380円
であるから合計9100円である。
【0100】
定期券を使用したと仮定した場合は、渋谷〜虎ノ門間については(F1+F2)は0である。よって、定期券購入契約が有効化された場合に、1トリップについて160円が払い戻され、全体で7680円が払い戻されることになる。虎ノ門〜都庁間では、青山一丁目〜都庁前間の料金を支払えばよく、(F1+F2)は1トリップについて170円であるので(F0−F1−F2)=90円である。よって、定期券購入契約が有効化された場合に、全体で90×2×2=360円が払い戻されることになる。渋谷〜銀座間では、虎ノ門〜銀座間の料金を支払えばよく、(F1+F2)は1トリップについて160円であるので(F0−F1−F2)=30円である。よって、定期券購入契約が有効化された場合に、全体で30×1×2=60円が払い戻されることになる。
【0101】
結局、払い戻されるべき金額の総計(定期券を利用しなかった場合と利用した場合の差額)は、7680+360+60=8100円ということになるが、定期券購入代金を差し引かなければならないので、実際にストアドフェアに払い戻される金額は、8100−6820=1280円ということになる。この定期券購入代金の差し引き処理は、図9においては、ステップS48において、差額累積が定期券契約金額を超えるまでは汎用乗車券へのストアドフェアへの払い戻しを行わないことによって実現されている。
【0102】
このシステムで特徴的なことは、定期券契約が有効化されるまで、すなわち、前記累積金額が定期券の購入代金を超えるまでは、差額累積をストアドフェアに返還しない代わりに、定期券の代金もストアドフェアから差し引かないことである。つまり、前記累積金額が定期券の購入代金を超えるまでは、あたかも、定期券購入契約が無いような状態で運賃をストアドフェアから差し引き、前記累積金額が定期券の購入代金を超えた後の定期券運賃精算処理において、定期券を使用した場合と使用しなかった場合の差額をストアドフェアに返還するようにしている。これは、定期券購入契約が有効になった時点以後、差額累積の額をストアドフェアに全額返還し、代わりに定期券の料金をストアドフェアから差し引く処理と等価である。
【0103】
図10に、図8におけるステップS35の回数券運賃精算処理の詳細を示す。まず、ステップS51において、有効な回数券購入契約があるかどうかを判定する。有効な回数券購入契約がない場合には、処理を終了する。有効な回数券購入契約がある場合には、ステップS52で、定期券の有効区間外で回数券の有効区間が含まれる区間があるかどうかをチェックする。このような区間がない場合は処理を終了する。
【0104】
このような区間がある場合は、ステップS53で回数券を利用した場合の区間の運賃F3を求める。そしてステップS54で回数券を利用しなかった場合の区間の運賃F0を求める。
【0105】
次に、ステップS55でF0>F3かどうかをチェックし、その場合にのみ回数券を使用することにして、ステップS56で、図5に示す汎用乗車券情報テーブルの回数券の回数累積のエリアを+1インクリメントする。そして、ステップS56で、(F0−F3)を、差額累積のエリアに加算する。
【0106】
F0≦F3の場合は、処理を終了する。すなわち、回数券の有効区間内で乗車を行った場合、回数券の有効区間を含む区間内で乗車を行った場合でも、その乗車区間の距離が短い等の理由により、回数券を利用しても得にならない場合には、回数券の使用は行わないものとする。
【0107】
次に、回数累積が規定回数に達したかを、ステップS58で判定する。たとえば11枚綴りの回数券の場合、回数券の利用回数が11回になったかどうかを判定する。そして、規定回数に達した場合には、ステップS59で、汎用乗車券への返還金額に、それまでの差額累積の運賃を加算し、回数券の購入契約を有効にした上で、その回数券を無効にする(使用済みとする)。このとき、差額累積に記憶された金額をリセットすることは言うまでもない。
【0108】
このようにすれば、その回数券の有効期間内で回数券を規定枚数使用しなかったときには、回数券の購入契約は解除されるので、余分な運賃を支払わなくて済むようになる。すなわち、ストアドフェアに払い込まれた回数券の購入代金は、回数券以外の運賃の支払いに使用されることになる。
【0109】
このような定期的な精算の他に、料金払い込み装置からの精算要求により、臨時に精算を行う場合がある。この場合は、対象となる汎用乗車券は特定されるので、図8に示す処理と同様の処理を特定された汎用乗車券についてのみ行い、送信先も改札機でなく、要求を出した料金払い込み装置とする。
【0110】
以下、クレジットカードが使用されている場合の、クレジットカードからの引き落とし処理について説明する。前述のように、中央乗車料金管理計算機に送信されるトリップデータの中には、各汎用乗車券中のSF残額の情報が記録されている。中央乗車料金管理計算機は、これらのトリップデータのうち最新のもののSF残額が負であり、図8に示す精算を行って払い戻しを行ってもまだ負である場合は、汎用乗車券情報テーブルのCC利用情報を調べ、クレジットカードを利用している場合は、その負の額に相当する金額を、CC請求額の欄に記憶し、その額を通信回線等によりクレジットカード会社に請求すると共に、汎用乗車券情報テーブルの返還金額に加算して、汎用乗車券に払い込むようにする。
【0111】
以上においては、定期券、回数券共に1区間分の購入契約がなされている例を説明した。しかし、複数区間で定期券、回数券の購入契約がなされている場合でも、考え方は全く同じである。すなわち、図5に示す汎用乗車券情報テーブルに、複数の定期券、回数券に関する情報を記憶しておき、図8のS34、S35の処理において、複数区間の定期券、回数券があるものとして運賃の精算を行うようにすればよい。この精算方法については、当業者に自明なことであると思われるので、これ以上の説明を省略する。
【0112】
従来のICカードシステムを利用した定期券、回数券システムにおいては、ICカード中に定期券、回数券の機能を組み込む必要があったため、定期券、回数券の購入時に、ICカードにその情報を組み込む作業が発生し、そのため、定期券、回数券の発行業務を効率化することができなかった。
【0113】
しかし、以上説明したことから明らかなように、本システムにおいては、定期券、回数券の機能は中央乗車料金管理計算機の中に組み込まれており、ICカードの中には組み込まれていない。よって、定期券、回数券の購入は、インターネット等を介して、中央乗車料金管理計算機に対して行い、その代金は適当な手段でストアドフェアに払い込めばよいので、定期券、回数券の発行業務を完全に無人化することができる。
【0114】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、1枚の汎用乗車券で、種々の区間の乗車が可能であると共に、汎用乗車券を定期券、又はこれに加えて回数券として使用できる。それにより、事業者にとっては、定期券販売業務を簡素化、自動化できると共に、改札機、精算機を簡素化できる等のメリットがある。また、利用者にとっては、定期券の購入がインターネット等を通じて簡単に可能になると共に、定期券、回数券を乗車券と別に持たなくてもよくなる等のメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態において、汎用乗車券のメモリに記憶される情報の例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態において、自動改札機が運賃の計算のために用いるテーブルの例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態において、払い戻しをする自動改札機に記憶される払い戻し情報を記憶する返還テーブルの例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態において、中央乗車料金管理計算機が運賃の精算のために使用するテーブルの例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態における、入り口自動改札機の処理の例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態における、出口自動改札機の処理の例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態における、1枚の汎用乗車券に対する定期券運賃の精算、回数券運賃の精算処理の1例を示すフローチャートである。
【図9】図8に示すフローチャートにおける定期券運賃精算処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】図8に示すフローチャートにおける回数券運賃精算処理の詳細を示すフローチャートである。

Claims (11)

  1. 情報記憶装置を備えた汎用乗車券と、自動改札機と、中央乗車料金管理計算機を備えて構成され、
    (a) 前記汎用乗車券は、1トリップにおける通過駅が記憶される駅記憶領域と、最後に改札口を出た時刻が記憶される降車時刻記憶領域と、払い込まれた金額があった場合にその金額が加算されると共に、トリップ区間に対応する運賃が交通機関の利用のたびに減算されるストアドフェア記憶領域と、1トリップにおいてストアドフェアから差し引かれた料金を累算する差引額記憶領域を有し、
    (b) 前記自動改札機は、
    (i) 入り口の場合、
    (1)前記汎用乗車券の駅記憶領域の対応する領域に駅名を書き込む機能と、
    (2)それが新しいトリップの乗車開始駅であるか、トリップの途中の連絡駅における乗車であるかどうかを判断し、新しいトリップの乗車開始駅である場合にトリップ情報をイニシャライズする機能と、
    (3)それが払い戻し駅である場合に、前記中央乗車料金管理計算機から送られてきた払い戻し金額を、前記汎用乗車券のストアドフェア記憶領域に加算する機能と、
    を有し、
    (ii)出口の場合、
    (1)前記汎用乗車券の駅記憶領域にその駅名を書き込む機能と、
    (2)前記汎用乗車券の降車時刻記憶領域に降車時刻を書き込む機能と、
    (3)その駅までの運賃を算出し、その金額と前駅までにストアドフェアから差し引いた金額の差を、ストアドフェアから差し引くと共に、ストアドフェアから差し引いた料金を差引額記憶領域に累算する機能と、
    (4)そのトリップの情報を中央乗車料金管理計算機に送信する機能と、
    を有し、
    (c) 前記中央乗車料金管理計算機は、
    (1)前記自動改札機から送信されたトリップ情報を蓄積する機能と、
    (2)定期券購入契約を締結し、その情報を記憶する機能と、
    (3)定期券利用を考慮した運賃の精算を行い、払い戻す金額を、前記自動改札機に送信する機能と、
    を有する
    ことを特徴とする乗車料金管理システム。
  2. 請求項1に記載の乗車料金管理システムにおける(b)(i)(3)の機能を、入り口自動改札機でなく、出口自動改札機に持たせ、その他は請求項1に記載の乗車料金管理システムと同じであることを特徴とする乗車料金管理システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗車料金管理システムであって、前記中央乗車料金管理計算機の機能に、
    回数券購入契約を締結し、その情報を記憶する機能と、所定期間毎に、回数券利用を考慮した運賃の精算を行い、払い戻す金額を、前記自動改札機に送信する機能を付加したことを特徴とする乗車料金管理システム。
  4. 請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の乗車料金管理システムであって、前記中央乗車料金管理計算機が管理する定期券購入契約と回数券購入契約の少なくとも一方が、複数の駅間における定期券購入契約又は回数券購入契約であることを特徴とする乗車料金管理システム。
  5. 請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の乗車料金管理システムであって、請求項1に記載される(b)(i)(3)の機能を有する自動改札機を、定期券乗車区間、回数券乗車区間の少なくとも一方によって決定される駅の自動改札機に限定したことを特徴とする乗車料金管理システム。
  6. 請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の乗車料金管理システムであって、前記自動改札機が、出口改札機おいて、前記汎用乗車券のストアドフェア記憶領域に記憶されている金額が、出口改札機によって計算されたトリップの運賃に満たない場合、出場を拒否する機能を有することを特徴とする乗車料金管理システム。
  7. 請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載の乗車料金管理システムに、駅構内に設けられた料金払い込み装置を付加した乗車料金管理システムであって、前記料金払い込みシステムは、払い込まれた金額に相当する金額を、前記汎用乗車券のストアドフェア記憶領域に加算する機能を有することを特徴とする乗車料金管理システム。
  8. 請求項7に記載の乗車料金管理システムであって、前記料金払い込み装置に払い戻し請求機能を設け、前記料金払い込み装置は、払い戻し請求を受けたとき、前記中央乗車料金管理計算機に料金の精算を要求し、前記中央乗車料金管理計算機は、この要求を受けたとき、定期券、又はこれに加えて回数券の利用を考慮した運賃の精算を行い、払い戻す金額を前記料金払い込み装置に送信し、前記料金払い込み装置は、送信された金額を、前記汎用乗車券のストアドフェア記憶領域に加算する機能を有することを特徴とする乗車料金管理システム。
  9. 請求項1から請求項8のうちいずれか1項に記載の乗車料金管理システムであって、
    前記汎用乗車券は、クレジットカードの使用を記録する記憶領域を有し、
    前記自動改札機は、クレジットカードが使用されている汎用乗車券については、そのストアドフェア記憶領域に記憶される金額が負の値となることを許容して、入場、出場の拒否を行わず、
    前記中央乗車料金管理計算機は、所定のタイミングで、負の値となった払戻額に対応するだけの金額(絶対値)を、払戻額として前記自動改札機に送信すると共に、クレジットカードから引き落とす機能を有することを特徴とする乗車料金管理システム。
  10. 請求項1から請求項9のうちいずれか1項に記載の乗車料金管理システムであって、
    前記中央料金管理計算機の、請求項1(c)(3)に記載される機能が、1トリップにおいて定期券を利用した方が有利な場合には、実際にストアドフェアから差し引かれた金額と定期券を利用した場合に支払うべき金額の差額を累算し、当該差額の累算値が定期券の購入代金以下の間は、定期券に基づく払い戻しを行わず、当該差額の累算値が定期券の購入代金を超えた場合に、超えた金額の払い戻しを開始すると同時に、定期券購入契約を有効化するものであることを特徴とする乗車料金管理システム。
  11. 請求項3から請求項10のうちいずれか1項に記載の乗車料金管理システムであって、
    前記中央料金管理計算機は、回数券の有効期間内において、1トリップにおいて回数券を利用した方が有利な場合には、回数券による乗車回数を累算すると共に、実際にストアドフェアから差し引かれた金額と回数券を利用した場合に支払うべき金額の差額を累算し、回数券の有効期間における回数券利用の乗車回数が所定回数となるまでは回数券についての乗車料金の払い戻しを行わず、前記乗車回数が所定回数となったときに、累算された差額の金額を払い戻すと同時に回数券購入契約を有効化するものであることを特徴とする乗車料金管理システム。
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