JP2014052958A - カード利用時の付帯費用処理サーバ、処理方法、及び処理プログラム - Google Patents

カード利用時の付帯費用処理サーバ、処理方法、及び処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2014052958A
JP2014052958A JP2012198510A JP2012198510A JP2014052958A JP 2014052958 A JP2014052958 A JP 2014052958A JP 2012198510 A JP2012198510 A JP 2012198510A JP 2012198510 A JP2012198510 A JP 2012198510A JP 2014052958 A JP2014052958 A JP 2014052958A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
incidental
member store
burden
cost
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012198510A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsunori Ito
敦規 伊藤
Ryuichi Shirasaki
隆一 白崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Research Institute Ltd
Original Assignee
Japan Research Institute Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Research Institute Ltd filed Critical Japan Research Institute Ltd
Priority to JP2012198510A priority Critical patent/JP2014052958A/ja
Publication of JP2014052958A publication Critical patent/JP2014052958A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

【課題】カード利用者が商品等の提供を受けるための付帯費用を加盟店側が負担する条件を柔軟にし、きめ細かなサービスを提供する。
【解決手段】カード会社の処理サーバは、会員コード、カード利用日時、カード利用科目、カード利用金額を含むカード利用実績情報を利用者ごとに格納する利用実績情報DB、加盟店が予め定めた付帯費用に対する負担条件を格納する加盟店DBを備え、加盟店が利用者の付帯費用を負担可能か否かを、カード利用科目、カード利用日時、カード利用金額、その他負担条件に基づいて判断する判断部と、判断部が付帯費用を加盟店で負担可能と判断した場合、加盟店の実際の負担金額を算出する負担金額算出部と、負担金額を加盟店に請求する支払請求部とを備える。また、複数のカードをグループとして定義し、グループ定義されたカードであれば、商品等の代金を支払ったカードとは別のカードで支払った付帯費用も負担可能と判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、カード利用時の付帯費用処理サーバ、処理方法、及び処理プログラムに関する。特に、電子カード利用に伴い利用者側に発生した付帯費用を処理するためのサーバ、処理方法、及び処理プログラムに関する。
従来から、電子チケット、電子乗車券等のICカードを使った電子カードシステムにおいて、電子カードの利用を促進するために、カード利用者側が商品の購入やサービスの提供を受けるために要した店舗への交通費を商品又はサービス提供者側が一部負担するシステムが知られている。例えば、特許文献1には、携帯端末を利用した電子チケットシステムにおいて、鉄道などのサービスを利用した際の利用履歴を用いて、別のサービス提供者(利用者がその鉄道などを使って買い物をした店舗等)が鉄道などの利用料金を負担することを可能とするシステムが記載されている。
また、特許文献2には、携帯端末に装着されたICカードに、レストランへの来店時の交通費を払い戻す交通費払戻クーポンをダウンロードし、ダウンロードされた交通費払戻クーポンに規定された実行条件を満足している場合、来店時の交通費を電子乗車券に加算するような携帯端末(セキュアデバイス)が記載されている。
特開2002−324256号公報 特開2005−316992号公報
上記の特許文献1に記載のシステムでは、店舗等での購買清算時に利用者への割引等の優待サービスの可否が判定されるので、買い物後の帰り(復路)の鉄道料金を負担してもらうには、購買清算時に利用者が店舗側に申し出なければならない。すなわち、申し出た際の条件に従って商品の割引額が決定されたり、復路のチケットの割引クーポンが発行される。このため、復路の交通機関の経路や利用時間を予め設定しておかねばならず、予定外の経路や予定外の日時に交通機関を利用した場合には割引対象とはならない。
また、特許文献2に記載のシステムでは、カード側に記憶された履歴情報を常に利用するため、同一のカードを利用した場合にしか割引等の恩恵を受けることができない。また、カード利用と交通費払戻し条件との連携を記述した連携クーポンに記述した実行条件に満足しているもの以外は割引対象とならない。
したがって、本発明では、上記のような様々な制限に鑑み、利用者側の商品又はサービスの提供を受けるための付帯費用を軽減するための条件を柔軟にし、きめ細かなサービスを提供することのできるシステムを構築することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明を実現するシステムの中核となるサーバ(以下、「カード付帯費用処理サーバ」と呼ぶことにする)は、以下のような解決手段を提供する。
請求項1に記載の発明は、電子カードで購入した商品又はサービスの提供を受ける際に当該商品又はサービスの代金以外に前記電子カードの利用者側に発生した付帯費用を、前記商品又はサービスを提供した加盟店に一部又は全部を負担させる処理を行うカード付帯費用処理サーバであって、前記電子カードの会員コード、カード利用日時、カード利用科目、カード利用金額を含むカード利用実績情報を利用者ごとに格納する利用実績情報データベースと、前記加盟店が、前記会員コード、前記カード利用日時、前記カード利用科目、前記カード利用金額に基づいて予め定めた前記付帯費用に対する負担条件を格納する加盟店マスタデータベースと、前記加盟店が前記付帯費用を負担可能か否かを前記負担条件に基づいて判断する判断部と、前記判断部が前記付帯費用を前記加盟店で負担可能と判断した場合、前記加盟店の負担金額を算出する負担金額算出部と、前記負担金額を前記商品又はサービスの代金に加算して前記加盟店に請求し、前記電子カードの利用者に前記負担金額を減額して請求する支払請求部と、を備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、電子カードで商品又はサービス(以下、「商品等」と呼ぶ)を購入することで、その商品等の購入のためにカード利用者が別途支払った「付帯費用」(交通費、駐車場代、その他商品等購入のため或いは購入後に付随する費用)を、利用した加盟店に負担させることができる。このことにより、利用者にとってはカード利用の動機付けとなり、カード会社にとっては自社のカード利用促進に繋がり、加盟店にとっても割引ク−ポンの発行等のサービスと同様に顧客増が期待できる。また、カード会社のサーバにカードの利用情報や加盟店が費用を負担する条件等の情報を集積できるので、カード会社が、他のシステムに依存せずに、利用者に対して柔軟できめ細かなサービスを提供することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、前記判断部は、複数の前記電子カードがグループ定義されている場合に、前記商品又はサービスを購入したカードの利用者でなくとも、前記グループ定義された他のカードの利用者の付帯費用も前記加盟店で負担可能と判断することを特徴とする。
上記の構成によれば、複数のカードを予めグループとして定義しカード会社に登録しておけば、商品等を購入したカードと、付帯費用を支払ったカードが同じグループ内であれば別々のカードであってもよい。そのため、利用者にとっては複数人での買い物などにおける利便性が高まり、加盟店にとっても、グループでの来店が期待でき顧客増につながる。
請求項3に記載の発明は、前記判断部は、前記商品又はサービス購入時のカード利用日時と前記付帯費用の発生日時が所定時間範囲内あれば負担可能と判断し、前記所定時間範囲内になくとも、前記カード利用日時と前記付帯費用の発生日時との関連性を利用者の来店予約情報から判断し、関連性がある場合には、当該付帯費用も前記加盟店で負担可能と判断することを特徴とする。
上記の構成によれば、カード利用日時と付帯費用発生日時が加盟店で定めた所定の時間範囲内(例えば通常は1〜3時間程度)にある場合は、カード利用と付帯費用発生との因果関係が認められやすいが、そうでない場合であっても(所定の時間範囲外であっても)、カード利用と付帯費用の関連性を判断し、関連性があれば費用負担の対象とする。この関連性を判断するには、来店予約情報を用いる。例えば、今回の来店時に次回来店の予約をしておけば、次回の来店予定がたとえ1ヶ月後であっても次回来店に要する付帯費用も今回の来店のカード利用との関連性があるので加盟店負担の対象とすることができる。
請求項4に記載の発明は、前記負担金額算出部は、前記判断部が前記付帯費用を前記加盟店で負担可能と判断した場合に、前記電子カードで支払を行った複数の加盟店の負担限度額を合算し、前記合算された負担限度額が実際に費やされた付帯費用を超えた場合は、前記付帯費用を前記加盟店ごとに按分することを特徴とする。
上記の構成によれば、複数の加盟店でカードを使って買い物をした場合、付帯費用が単独の加盟店では負担限度額以上となってしまい全額が払い戻されないような場合であっても、複数の加盟店でのカード利用額を合算することで負担限度額がアップし、利用者の付帯費用の軽減に大いに役立つ。特に、加盟店の負担限度額を合算すると実際に費やされた付帯費用以上になる場合には、その付帯費用を各加盟店に按分するので、付帯費用全額の払戻しを受けることができる。
請求項5に記載の発明は、前記判断部は、前記商品又はサービス購入時に利用したカード利用場所と、前記付帯費用の発生場所又は発生区間が、所定の近傍エリア内であれば、前記加盟店が前記付帯費用を負担可能と判断することを特徴とする。
上記の構成によれば、付帯費用の発生場所(例えば、駐車場の場所)又は発生区間(例えば、鉄道のXX駅から○○駅まで)を、加盟店からの所定の近傍エリアに限定できるので、加盟店は、顧客の来店との付帯費用の因果関係が容易に推認できる場合にのみ、その費用を負担するといったことが設定できる。
請求項6に記載の発明は、前記付帯費用は、鉄道運賃、バス運賃、タクシー運賃、駐車場料金、商品の送料、ロッカー使用料のいずれかであることを特徴とする。
上記の構成によれば、付帯費用には、加盟店への移動手段の費用だけでなく、購入した商品の送料(加盟店自身が送付サービスを受け付けてなくともよい)や、サービスの提供を受けている間の手荷物のロッカー使用料(加盟店内でなくとも駅のロッカーでもよい)等も対象になるので利用者にとってさらに利便性が高まる。
請求項7に記載の発明は、電子カードで購入した商品又はサービスの提供を受ける際に当該商品又はサービスの代金以外に前記電子カードの利用者側に発生した付帯費用を、前記商品又はサービスを提供した加盟店に一部又は全部を負担させる処理を行うコンピュータ・システムにおけるカード付帯費用処理方法であって、前記コンピュータ・システムは、前記電子カードの会員コード、カード利用日時、カード利用科目、カード利用金額を含むカード利用実績情報を利用者ごとに格納する利用実績情報データベースと、前記加盟店が、前記会員コード、前記カード利用日時、前記カード利用科目、前記カード利用金額に基づいて予め定めた前記付帯費用に対する負担条件を格納する加盟店マスタデータベースと、を備えており、前記カード付帯費用処理方法は、前記加盟店が前記付帯費用を負担可能か否かを前記負担条件に基づいて判断するステップと、前記判断するステップで前記付帯費用を前記加盟店で負担可能と判断された場合、前記加盟店の負担金額を算出するステップと、前記負担金額を前記商品又はサービスの代金に加算して前記加盟店に請求し、前記電子カードの利用者に前記負担金額を減額して請求するステップと、を有することを特徴とする。
上記請求項7に記載の発明は、請求項1のカード付帯費用処理サーバを、コンピュータ・システムが行う処理方法の発明と捉えたものであり、請求項1の発明と同様な作用効果を奏する。
請求項8に記載の発明は、電子カードで購入した商品又はサービスの提供を受ける際に当該商品又はサービスの代金以外に前記電子カードの利用者側に発生した付帯費用を、前記商品又はサービスを提供した加盟店に一部又は全部を負担させる処理をコンピュータ・システムに実行させるコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータ・システムは、前記電子カードの会員コード、カード利用日時、カード利用科目、カード利用金額を含むカード利用実績情報を利用者ごとに格納する利用実績情報データベースと、前記加盟店が、前記会員コード、前記カード利用日時、前記カード利用科目、前記カード利用金額に基づいて予め定めた前記付帯費用に対する負担条件を格納する加盟店マスタデータベースと、を備えており、前記コンピュータ・システムに、前記加盟店が前記付帯費用を負担可能か否かを前記負担条件に基づいて判断するステップと、前記判断するステップで前記付帯費用を前記加盟店で負担可能と判断された場合、前記加盟店の負担金額を算出するステップと、前記負担金額を前記商品又はサービスの代金に加算して前記加盟店に請求し、前記電子カードの利用者に前記負担金額を減額して請求するステップと、を実行させることを特徴とする。
上記請求項8に記載の発明は、請求項1の処理サーバ又は請求項7の処理方法を、サーバで実行されるコンピュータ・プログラムの発明と捉えたものであり、請求項1又は請求項7の発明と同様な作用効果を奏する。
本発明によれば、カード利用者が商品等の提供を受けるために発生する付帯費用を軽減するための条件を柔軟にし、きめ細かなサービスを提供するシステムを構築することができる。
本発明の一実施形態に係るカード付帯費用処理サーバ10の機能ブロックを示した図である。 利用実績情報DB11に格納されるデータを模式的にテーブル形式で示した図である。 加盟店マスタDB12に格納されるデータを模式的にテーブル形式で示した図である。 グループ利用情報DB13に格納されるグループ定義テーブル100の具体例を示した図である。 カード利用関連定義テーブル200の具体例を示した図である。 加盟店負担決定処理の処理フローを示した図である。 加盟店負担決定処理のうち負担金額合算及び按分処理フローを示した図である。 負担金額合算及び按分処理で使用されるカード利用金額/負担限度額テーブル300の具体例を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号または符号を付している。
図1は、本発明の一実施形態に係るカード付帯費用処理サーバ10(以下、サーバ10と略すことにする)の機能ブロックを示した図である。サーバ10は、カード会社、例えばクレジットカード会社のサーバである。以降では、特に断わらない限り、電子カードの典型例として、電子カードをクレジットカードとして説明する。
サーバ10は、カード会員20(カード利用者)、加盟店30a、30b等、交通機関事業者40(鉄道、バス、タクシー等の事業者)、駐車場事業者50の端末又はシステムと、それぞれネットワーク60a、60b、60cを介して接続されている(以下、このようなシステム全体を本システムと呼ぶ)。ここで、ネットワーク60aは、インターネットであり、ネットワーク60bとネットワーク60cは、同じくインターネット又は専用回線を用いたネットワークである。
交通機関事業者40と駐車場事業者50は、クレジットカードでその利用料金を決済できる事業者であるとする。利用者は、電子乗車券や電子チケットのような専用カードを用いてこれらの事業者のサービスの提供を受け、利用料金をクレジットカードにチャージされるようにしている。もちろん、専用カードの代わりに直接クレジットカードを用いることができる場合や、専用カードとクレジットカードが一体化したカードもある。そのため、交通機関事業者40や駐車場事業者50もクレジットカードの加盟店の一部と考えてもよい。
サーバ10は、典型的には複数のDB(データベース)と、各DBに格納されたデータを読み書きし、所定の機能を実現する複数の機能部で構成される。具体的には、図示するように、サーバ10は、データベースとして、利用実績情報DB11、加盟店マスタDB12、及びグループ利用情報DB13を備えており、機能部としては、利用情報取得部14、判断部15、負担金額算出部16、負担金額按分部17、及び支払請求部18を備えている。データベースはサーバ外部に設けてもよい。以下、データベースと機能部を順に説明する。
利用実績情報DB11は、利用者がクレジットカードによって商品等の購入をした場合、利用した加盟店30、交通機関事業者40、駐車場事業者50等から受信したカード利用情報を格納したデータベースである。ここで格納される「カード利用情報」には、カード会員コード、カード利用日時、利用した加盟店の加盟店コード(ここでは、加盟店とは、一般的な加盟店の他、交通機関事業者40、駐車場事業者50等を含むものとし、特にその場合は「加盟店等」と呼ぶことにする)、カード利用科目(カードで支払った商品等の大分類)、カード利用場所、利用時間、カード利用金額の他、カードで支払った商品等の利用明細を含むものとする。
加盟店マスタDB12は、加盟店等の識別子である加盟店コード、加盟店等の名称である加盟店名、利用者がクレジットカードを利用して、加盟店で商品等を購入する際、若しくは商品等購入後に発生する交通費や駐車場料金などの費用(付帯費用)の一部又は全部を負担する条件を定めた情報を格納している。付帯費用には、往路及び/又は復路の交通費、駐車場利用料金の他、サービス提供の間に手荷物一時保管するためのロッカー利用料金も含まれる。また、利用者が購入した商品の送付サービスを行っていない加盟店の場合には、利用者が別途手配した業者の送料なども含まれる。利用実績情報DB11と加盟店マスタDB12については、後述の図2、図3で具体的に説明する。
グループ利用情報DB13は、複数のカードを「グループ」として定義し、同じグループに属したカードであれば、あるカードで商品等を購入すると、別のカードの利用者に発生する付帯費用も負担対象とするために必要な情報を格納したデータベースである。ここでの必要な情報とは、グループコード、クループとして定義するカード番号とその所有者、及びグループの有効期間等である。グループ定義されたカードを利用すると、例えば、買い物をするために家族と一緒に加盟店の店舗に出かけた場合、自分は、自己の所有するカードで買い物と、自分の交通費を支払ったが、同行した家族は別のカードで交通費を支払ったような場合であっても、その家族の交通費も所定条件下で自分が利用した加盟店に負担させることができる。グループ利用情報DB13については、後述の図4で具体的に説明する。
利用情報取得部14は、利用者がクレジットカード決済をした際のカード利用情報を加盟店等からネットワーク60cを介して受信し、利用実績情報DB11にカード会員ごとに格納する。また、利用したカードがグループ定義されているカードの場合には、カード利用情報をグループ別に仕分けてグループ利用情報DB13にも格納する。
判断部15は、利用実績情報DB11、加盟店マスタDB12、グループ利用情報DB13を読み出し、利用者のカード利用情報の中に付帯費用とみなされるカード利用科目が含まれている場合、その付帯費用を加盟店側に負担させることが可能か否かを判断する役目を果たす。このための判断は、各加盟店が事前に定めた負担条件(カード利用金額、カード利用日時、利用場所、負担限度額等の組み合わせ)に従うのはもちろんであるが、利用者が複数の加盟店を利用した場合には、関連する付帯費用を合算し、加盟店毎に上記の負担条件の範囲で按分することもできる。したがって、単一の加盟店の利用では、負担限度額を超える場合であっても複数の加盟店の利用を合算することで負担限度額以下となる場合もある。このようにすることで、従来のように、ショッピングモールなどで各加盟店の領収書を集めてサービスセンタ等で駐車券の割引を受けることなども必要なくなる。
負担金額算出部16は、判断部15が加盟店側で付帯費用を負担可能であると判断した場合に、加盟店が実際に負担する負担金額の算出を行う。このときカード利用が複数の加盟店で行われた場合には、負担金額按分部17が関連する付帯費用を合算して、上記負担条件の範囲内で加盟店毎の按分額を算出する。この「付帯費用合算及び按分処理」については図7でさらに詳しく説明する。
支払請求部18は、上記の負担金額算出部16及び負担金額按分部17が算出した加盟店ごとの負担額を、その加盟店でのカード利用額に加えて、各加盟店30に請求し、カード会員20に対しては、実際のカード利用額から加盟店の負担分を差し引いた金額を請求する。これらの請求は、ネットワーク60b、60aを介してのWeb請求書であってもよいし、郵便等での請求書であってもよい。
判断部15は、通常、少なくとも、クレジットカードの毎月の締め日直後に起動されるものとする。このとき、一定の判定期間内(通常は1ヶ月)に発生したカード利用と付帯費用が当月の費用負担可否の判断の対象となる。しかし、この判定期間を変更し、付帯費用の繰り越しをすることも可能である。付帯費用の繰り越しとは、例えば、当月に費用が発生し、対応するカード利用が翌月となった場合、1ヶ月の判定期間では、当月の費用は1円も戻ってこないことになる。また、ある月のカード利用額が1万円で、そのために発生した交通費が1000円であったとし、利用した加盟店の負担限度額がカード利用額の5%である場合を想定する。この場合、月ごとに費用負担の可否を判断して清算すると、交通費はこの月の利用額の5%の500円しか戻ってこないことになる。しかし、翌月も同じ加盟店でのカード利用予定が1万円ある場合、2ヶ月のカード利用額を合算すると2万円となり、負担限度額もその5%の1000円となる(ただし、期間中、他に交通費は発生しなかったとする)。このような場合を考慮し、カード利用に対する付帯費用の清算の判定期間を利用者がある程度(例えば2〜3ヶ月程度)変更できるようにしてもよい。なお、繰り越しを利用しても、クレジットカードの締め日や引き落とし日を変更することはできないものとする。
サーバ10の上記の機能構成は、あくまでも一例であり、一つの機能部を更に分割したり、複数の機能部をまとめて一つの機能部として構成してもよい。各機能部は、装置に内蔵されたCPU(Central Processing Unit)が、ROM(Read Only
Memory)またはハードディスク等の記憶装置に格納されたコンピュータ・プログラムを読み出し、CPUにより実行されたコンピュータ・プログラムが、記憶装置に格納されたデータベース(DB;Data Base)やメモリ上の記憶領域からテーブル等の必要なデータを読み書きし、場合によっては、関連するハードウェア(例えば、入出力装置、表示装置、通信インターフェース装置)を制御することによって実現される。本発明の実施形態におけるデータベース(DB)は、商用データベースであってよいが、単なるテーブルやファイルの集合体をも意味し、データベースの内部構造自体は問わないものとする。また、各データベースについても統合/分割してもよいのは当然である。
図2、図3は、利用実績情報DB11と加盟店マスタDB12に格納されるデータを模式的にテーブル形式で示した図である。図2が利用実績情報DB11、図3が加盟店マスタDB12の具体例であるが、以下一緒に説明する。
利用実績情報DB11には、カード番号や契約者番号等のカード会員コード、カード利用日時、加盟店コード、カード利用科目、カード利用場所/利用時間、カード利用金額が含まれる。ここで、加盟店コードは、既に述べたように、交通機関事業者40や駐車場事業者50等の付帯費用を徴収する側の事業者の識別コードも含むものとする。
カード利用科目とは、カードで購入した商品等の大分類であり、「交通費」、「駐車場料金」、「送料」、「ロッカー使用料金」など、付帯費用として定義されるものと、「商品購入」、「サービス購入」など、加盟店で実際に直接的に支払うものとに大きく分けられる。図2では便宜上、付帯費用と判断され得るものには「○」を付けて区別している。ただし、付帯費用として分類されているカード利用科目であっても、その付帯サービスの単独利用では加盟店負担の対象とならないことは当然である。例えば、直前に加盟店で購入した商品以外の物を宅配業者に依頼してもその送料は付帯費用としては扱われない。このような区別のために、購入した商品の商品コード等を送付の明細書に記述してもらうこととする。また、「送料」は、一般的には、「サービス購入」の付帯費用とみなされない。「ロッカー使用料金」は、サービスの種類等(フィットネスクラブやマッサージ店など)によって「サービス購入」の付帯費用とみなされ得るが、一般的には「商品購入」の付帯費用とはみなされない。付帯費用かどうかを判断するために、さらに詳細な利用科目(サブ利用科目)を定義するようにしてもよい。
図3の加盟店マスタDB12には、加盟店コード、加盟店名称、取り扱う商品/サービス等、一般的な加盟店の登録情報に加えて、付帯費用に対する負担利用科目、負担適用範囲、負担する時間範囲、最低カード利用料金、最大負担金額のように、付帯費用を加盟店が負担するための負担条件の情報を格納している。負担条件に会員のランクを含め、例えばプレミア会員には通常の会員より付帯費用の負担率を高めるようにしてもよい。また、交通機関事業者や駐車場事業者のように付帯費用の対象となるサービスを提供する側の事業者も加盟店マスタDB12に格納してもよいし、或いは管理上、別のDBに格納してもよい。
図3では、上記の加盟店が予め定めた付帯費用の負担条件の具体例として、商品を提供する加盟店として電器店、サービスを提供する加盟店としてカフェの場合を示している。もちろん、付帯費用の負担条件は、加盟店側から随時変更できる手段を提供するものとする。また、加盟店側では予め想定できないような費用、又は一般的には認められないが特殊条件下では付帯費用と認められるものにも対処できるようにするため、「その他負担条件」を用意しておき、その中身は、顧客からのリクエストに応じて臨機応変に変更できるようにしておいてもよい。
図4は、グループ利用情報DB13に格納されるグループ定義テーブル100を示した図である。既に説明したように、本システムでは、複数のカードを一つのグループとして定義することができる。グループとして登録するには、家族カードのようにグループのメンバーが家族である必要はなく、基本的には各メンバーの同意と本人確認ができればグループメンバーに参加することができるものとする。グループの例としては、家族、親戚、会社の同僚、一般的な友人の他、共通の趣味を有する買い物仲間のようなものであってもよい。また、一つのカードで複数のグループに参加することも可能としてもよい。グループの登録手段は様々な方法が考えられるが、本発明の主眼ではないので、ここでは具体的な説明は省略する。
図4で図示するように、グループ定義テーブル100には、グループコード(グループの識別子)、存続期間(グループの有効期限)、グループを構成する各メンバーのカード会員コード(カード番号又はお客様番号等)、会員氏名、会員間の関係等が格納される。ここで、会員間の関係とは、グループメンバーの関係を示すものであれば何でもよく、例えば、グループの代表者と他のメンバーとの関係を示すような情報であってもよい。グループ定義テーブル100の一段目のグループ101は、家族で構成されており、代表者は特に定めていないが、家族関係そのものを会員関係としている。グループ定義テーブル100の二段目のグループ102では、代表者を定めて、本人と各メンバーとの関係を示すようにしている。なお、メンバーの追加又は削除を随時行うことができる手段をシステムで提供するのは言うまでもない。
このようにグループとして定義されたカード間では、加盟店で利用したカードと、その加盟店に往復するために要した交通費等を決済したカードとが別であってもよい。例えば、グループで一緒にショッピングモールに車で行って買い物をしたような場合、各店舗での買い物は各自のカードで決済したが、ショッピングモールの駐車場料金を決済したのはある一人のメンバーのカードであった場合、駐車場料金を支払ったカードに対してのみ、クレジットカード会社からの請求時には駐車場料金の払戻し又は減額するようにもできる。すなわち、駐車場料金を支払ったカードで決済した買い物金額は小さくとも、メンバー全員のカードによる買い物金額を合算すれば、駐車場料金の全額を払い戻してもらうことも可能である。これは、先に説明した負担金額算出部16と負担金額按分部17の機能によって実現される。
図5は、カード利用関連定義テーブル200の具体例を示した図である。カード利用関連定義テーブル200とは、カード利用の関連性を示すため利用情報取得部14によって作成され、判断部15、負担金額算出部16によって参照されるテーブルである。カード利用関連定義テーブル200は、利用実績情報DB11又はグループ利用情報DB13に格納してもよいし、別の独立したDBに格納してもよい。
カード利用関連定義テーブル200は、カード会員が加盟店に来店した場合、今回の来店と次回の来店との関連性を付けるために使用される。商品又はサービスの提供を受けるには、一回の来店ではなく、複数回の来店が必要なものが多く存在する。最初の来店時には、商品又はサービスの予約のみを行い、後日その商品を受け取ったり、そのサービスの提供を受けたりすることも多い。例えば、旅行会社で旅行の予約をし、後日、旅行の手配が整ったときに代金の支払を行うような場合、或いは洋服店で服を購入し、先に代金を支払い、服自体は後日受け取るような場合、フットネスクラブ等で最初にコース料金を全額支払って、以後継続的に施術を受けるような場合である。本システムでは、このような複数回の来店ごとに要する交通費等も加盟店側の負担とすることを可能とする。このためには、カードでの商品等の料金支払と複数の来店とが密接に関連している必要があるが、カード利用関連定義テーブル200は、この「関連を示す情報」が格納される。顧客が来店時に次回来店の予約をしたことは、関連を示す情報として取り扱うことができる。また、その付帯費用が商品等の購入と明らかに因果関係を有すると加盟店側で確認できるものは、関連を示す情報として記録される。
なお、負担対象となるものは、既に述べたように、交通費、駐車場料金、購入した商品を送る際の送料、サービスを受けるために一時的に荷物を保管したロッカー利用料金も該当する。また、お料理教室や英会話学校に通っている生徒が、自宅での課題をこなすために要した食材費や録音テープ代等も、商品やサービスの購入との関連性が証明できれば、負担対象となる可能性がある。
図5のテーブル上段201には、旅行店で予約をし、後日再来店をしてチケットを受け取りカードで支払う場合と、洋服店で先に料金をカードで支払って、後日洋服を受け取るため再来店する場合が示されている。カードを決済に利用したタイミングが異なるが、いずれも一度のカード利用で複数回の来店の際の交通費等が加盟店負担の対象となる点では同じである。もちろん負担総額は、カード利用金額等によって加盟店側で定められているので、すべての交通費等が負担されるとは限らない。
カード利用関連定義テーブル200は、グループ定義されたカードと組み合わせて作成されることも可能である。図5のテーブル中段202では、グループ定義されたカードを使って、先に説明した旅行店と洋服店で同じように利用した場合を示している。テーブル上段201の例では、複数回の来店の際の交通費等の決済は、加盟店で商品等の購入の際に決済したカードと同じカードを使用する必要があるが、テーブル中段202の例では、両カードが異なっていてもよい。グループ定義されたカード間では商品等の支払いと、そのための付帯費用をそれぞれ関連するとみなされるからである。
図5のテーブル下段203には、グループで出かけ、フィットネスクラブで施術を受け、次回の予約をし、その後にレストランで一緒に食事したケースを示している。フィットネスクラブでは、グループの一人がカードで決済し、次回以降ではグループの別のカードで決済しても、各来店の際の各メンバーの付帯費用を合算して加盟店負担とすることができる。また、レストランである一人のカードで支払った後、次回の予約をしておけば、別のカードで支払っても付帯費用が合算されて負担対象となる。次回以降を予約することによってグループ全体の一連の購買行為とみなされるからである。なお、図示していないが、このような予約情報もカード利用実績情報に含まれるのは言うまでもない。
図6は、加盟店負担決定処理の処理フローを示した図である。図7は、加盟店負担決定処理のうち、負担金額合算及び按分処理フローを示した図である。以下、両フローを続けて説明する。
加盟店負担決定処理とは、カードの利用実績情報に基づき、判断部15及び負担金額算出部16、及び負担金額按分部17によって実行される付帯費用の加盟店負担額を決定するための一連の処理である。まず、図6のステップS10において、利用実績情報DB11及び加盟店マスタDB12から必要な情報を読み出す。次にステップS11において、読み出した利用実績情報中の付帯費用を決済したカード番号と利用者が加盟店で商品等購入時に決済したカード番号とが同一かどうかをチェックする。同一であれば、ステップS14に飛ぶが、同一でない場合は、ステップS12で、両カード番号が共にグループ定義されており、同じグループコードに属しているかをチェックする。
両カードが同じグループの場合(ステップS12:Y)は、グループ利用情報DB13から該当グループの利用情報を読み出す(ステップS13)。両カードが同じグループでない場合(ステップS12:N)は、ステップS16に飛び、加盟店の負担なし、すなわち、付帯費用の負担金額はゼロとして、着目しているカードについては処理を終了する。
付帯費用決済時のカードと商品等購入決済時のカード番号が同じ場合(ステップS11:Y)、又はステップS13の処理が終わった場合、ステップS14において、カード利用科目が付帯サービスとして定義されたものであるかを確認し、付帯サービスである場合に、加盟店でのカード利用日時と付帯サービスの利用日時との関係が予め定めた条件内かどうかがチェックされる。例えば加盟店でのカード利用日時と付帯サービスの利用日時の間隔が所定時間内にない場合は、通常、その付帯サービスの費用は加盟店の負担可能とは判断されない。しかし、両者の利用日時が所定時間内でなくとも(ステップS14:N)、ステップS17に進み、加盟店でのカード利用日時と付帯サービス利用日時との間に時間間隔ではなく一定の関連があれば、ステップS18以降の処理に進む。両者に関連がなければ(ステップS17:N)、ステップS16に戻り、最終的に加盟店の負担なしと判断される。
なお、ステップS14がYの場合は、引き続きステップS15に進み、付帯サービスの利用場所及び利用時間が、所定範囲内かどうかがチェックされる。例えば、付帯サービスの利用科目が鉄道交通費である場合、その鉄道での乗車駅と降車駅、及び利用時間(乗車時間)がチェックされる。
付帯サービスの利用場所及び利用時間が、所定範囲内でない場合(ステップS15:N)には、ステップS16に移って、加盟店の負担なし、と判断される。付帯サービスの利用場所及び利用時間が所定範囲内である場合(ステップS15:Y)には、ステップS18に飛び、付帯費用金額が加盟店の定めた上限金額(負担限度額)を超えているかどうかがチェックされる。上限を超えていればその上限額を仮の負担金額とし(ステップS20)、ステップS21以降の処理を進めるが、上限を超えていなければ、付帯費用全額を負担金額とし(ステップS19)、処理を終了する。
付帯費用が単独の加盟店の負担限度額を超えていても、ステップS21において、商品等購入のためにカードを利用した加盟店が複数あるかどうかがチェックされ、複数の加盟店での利用がある場合には、ステップS22の付帯費用合算及び按分処理を呼び出す。ステップS22の詳細については次の図7で説明する。
図7は、加盟店負担決定処理のサブ機能(サブルーチン)である負担金額合算及び按分処理の処理フローを示した図である。ここでは、まず、ステップS23において、加盟店ごとのカード利用金額、及び付帯費用をカード利用金額/負担限度額テーブル300に整理する。カード利用金額/負担限度額テーブル300は、次の図8に具体例を示すが、要は、加盟店でのカード利用と付帯費用との間で関連があるかどうかを判断するために、着目するカードごとに、加盟店でのカード利用と付帯サービスのカード利用を時系列にテーブル形式で整理したものである。
次に、ステップS24においては、利用者が決済した付帯サービスに関連する商品等購入のカード利用があるかがチェックされる。そのようなカード利用があれば、総費用に当該付帯サービスの費用を加算し、総負担限度額にそのカード利用の負担限度額を加算する(ステップS25)。付帯サービスに関連するようなカード利用がなければ(ステップS24:N)、ステップS26に飛ぶ。
そして、ステップS24とステップS25の処理を、所定期間内(例えばカードの請求額を確定する前の1ケ月、或いは前後1ヶ月を加えてもよい)の費用をすべて処理するまで繰り返す(ステップS26)。
この繰り返し処理が終了すると、次にステップS27において、合算された付帯サービスの総費用が総負担限度額以内か否かがチェックされる。実際に費やされた総費用が、加盟店の総負担限度額以内であれば(ステップS27:Y)、加盟店負担額=加盟店負担限度額とする(ステップS29)。総費用が、総負担限度額を超えていれば、(ステップS27:N)であれば、加盟店負担額=総費用×加盟店負担限度額/加盟店総負担限度額とする(ステップS28)。そして、いずれの場合も、図6のメイン処理に戻る。
以上が加盟店負担決定処理の典型的な処理フローであるが、処理手順は図6、図7に示したものに限定されるわけではない。チェックする順序が前後してもよいものもあるし、さらに別のチェック項目を加えたりすることも、チェック項目を一部スキップして条件を緩和することもあり得る。
図8は、負担金額合算及び按分処理で使用されるカード利用金額/負担限度額テーブル300の具体例を示した図である。この例では、家族4人でテーマパークに電車で出かけ、入園料、パーク内での飲食費、その日のホテル代、次の日の水族館へ移動するための交通費、水族館の入園料、商品購入代(おみやげ代)、帰りの電車代をすべてカードで決済した場合を想定している。ここでは単純化のため、すべてのカード利用が互いに関連しているものとする。
図示するように、このカード利用金額/負担限度額テーブル300には、着目するカードごとに(この例ではカードのグループ定義を利用していないものとする)、カード利用日時、利用した加盟店コード、カード利用科目、カード利用場所(利用区間を含む)、カード利用金額、費用負担条件、及び負担限度額の情報が整理され格納される。ただし、カード利用金額は、商品等金額と付帯費用(この例では交通費のみ)に分けて格納する。
図中の符号301と302で示すように、カード利用金額/負担限度額テーブル300には、所定期間中の付帯サービスの総費用(この例では交通費の総額)と、利用した加盟店全部の総負担限度額が計算され格納される。図の例では、家族4人が費やした交通費の総額(総費用)は2,560円であり、総負担限度額は1000円であり、総費用のほうが総負担限度額より多いので、各加盟店は自己の負担限度額をそのまま負担することになる。例えば、「○○テーマパーク」の負担額は、この場合の交通費の負担限度額である入園料の1%=180円となる。しかし、仮に、この家族がJRを使わずに、徒歩で行き帰りをしたとすると、符号301a、301cで示すJR代はゼロであるので、総費用は、符号301bで示す途中の地下鉄代の800円のみとなる。この場合は、総費用800円<総負担限度額1000円となり、各加盟店の負担額は、総費用×加盟店負担限度額/加盟店総負担限度額の式で按分する。例えば、前述の「○○テーマパーク」の負担額は、800円×180円/1000円=144円となる。
このように、総費用と総負担限度を合算することで、単独の加盟店では負担されなかった交通費等も各加盟店でのカード利用に関連性があれば、複数の加盟店で按分することで、より多くの額が負担されることになる。
以上、上記の実施形態では、電子カードの典型例としてクレジットカードを想定して説明したが、クレジットカードに限らず、電子カードがポストペイ型の電子マネーカードであってもほぼ同様である。また、プリペイド型の電子マネーカードであっても、電子マネーカードのチャージ時に前回までの利用実績に応じて、付帯費用に関連する割引を行うようにすれば、ほぼ同様の仕組みが適用できる。
このように、一実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 カード付帯費用処理サーバ
11 利用実績情報DB
12 加盟店マスタDB
13 グループ利用情報DB
14 利用情報取得部
15 判断部
16 負担金額算出部
17 負担金額按分部
18 支払請求部
20 カード会員
30、30a、30b 加盟店
40 交通機関事業者
50 駐車場事業者
60、60a、60b、60c ネットワーク
100 グループ定義テーブル
200 カード利用関連定義テーブル
300 カード利用金額/負担限度額テーブル

Claims (8)

  1. 電子カードで購入した商品又はサービスの提供を受ける際に当該商品又はサービスの代金以外に前記電子カードの利用者側に発生した付帯費用を、前記商品又はサービスを提供した加盟店に一部又は全部を負担させる処理を行うカード付帯費用処理サーバであって、
    前記電子カードの会員コード、カード利用日時、カード利用科目、カード利用金額を含むカード利用実績情報を利用者ごとに格納する利用実績情報データベースと、
    前記加盟店が、前記会員コード、前記カード利用日時、前記カード利用科目、前記カード利用金額に基づいて予め定めた前記付帯費用に対する負担条件を格納する加盟店マスタデータベースと、
    前記加盟店が前記付帯費用を負担可能か否かを前記負担条件に基づいて判断する判断部と、
    前記判断部が前記付帯費用を前記加盟店で負担可能と判断した場合、前記加盟店の負担金額を算出する負担金額算出部と、
    前記負担金額を前記商品又はサービスの代金に加算して前記加盟店に請求し、前記電子カードの利用者に前記負担金額を減額して請求する支払請求部と、
    を備えることを特徴とするカード付帯費用処理サーバ。
  2. 前記判断部は、複数の前記電子カードがグループ定義されている場合に、前記商品又はサービスを購入したカードの利用者でなくとも、前記グループ定義された他のカードの利用者の付帯費用も前記加盟店で負担可能と判断することを特徴とする請求項1に記載のカード付帯費用処理サーバ。
  3. 前記判断部は、前記商品又はサービス購入時のカード利用日時と前記付帯費用の発生日時が所定時間範囲内あれば負担可能と判断し、前記所定時間範囲内になくとも、前記カード利用日時と前記付帯費用の発生日時との関連性を利用者の来店予約情報から判断し、関連性がある場合には、当該付帯費用も前記加盟店で負担可能と判断することを特徴とする請求項1又は2に記載のカード付帯費用処理サーバ。
  4. 前記負担金額算出部は、前記判断部が前記付帯費用を前記加盟店で負担可能と判断した場合に、前記電子カードで支払を行った複数の加盟店の負担限度額を合算し、前記合算された負担限度額が実際に費やされた付帯費用を超えた場合は、前記付帯費用を前記加盟店ごとに按分することを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のカード付帯費用処理サーバ。
  5. 前記判断部は、前記商品又はサービス購入時に利用したカード利用場所と、前記付帯費用の発生場所又は発生区間が、所定の近傍エリア内であれば、前記加盟店が前記付帯費用を負担可能と判断することを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載のカード付帯費用処理サーバ。
  6. 前記付帯費用は、鉄道運賃、バス運賃、タクシー運賃、駐車場料金、商品の送料、ロッカー使用料のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載のカード付帯費用処理サーバ。
  7. 電子カードで購入した商品又はサービスの提供を受ける際に当該商品又はサービスの代金以外に前記電子カードの利用者側に発生した付帯費用を、前記商品又はサービスを提供した加盟店に一部又は全部を負担させる処理を行うコンピュータ・システムにおけるカード付帯費用処理方法であって、
    前記コンピュータ・システムは、
    前記電子カードの会員コード、カード利用日時、カード利用科目、カード利用金額を含むカード利用実績情報を利用者ごとに格納する利用実績情報データベースと、
    前記加盟店が、前記会員コード、前記カード利用日時、前記カード利用科目、前記カード利用金額に基づいて予め定めた前記付帯費用に対する負担条件を格納する加盟店マスタデータベースと、を備えており、
    前記カード付帯費用処理方法は、
    前記加盟店が前記付帯費用を負担可能か否かを前記負担条件に基づいて判断するステップと、
    前記判断するステップで前記付帯費用を前記加盟店で負担可能と判断された場合、前記加盟店の負担金額を算出するステップと、
    前記負担金額を前記商品又はサービスの代金に加算して前記加盟店に請求し、前記電子カードの利用者に前記負担金額を減額して請求するステップと、
    を有することを特徴とするカード付帯費用処理方法。
  8. 電子カードで購入した商品又はサービスの提供を受ける際に当該商品又はサービスの代金以外に前記電子カードの利用者側に発生した付帯費用を、前記商品又はサービスを提供した加盟店に一部又は全部を負担させる処理をコンピュータ・システムに実行させるコンピュータ・プログラムであって、
    前記コンピュータ・システムは、
    前記電子カードの会員コード、カード利用日時、カード利用科目、カード利用金額を含むカード利用実績情報を利用者ごとに格納する利用実績情報データベースと、
    前記加盟店が、前記会員コード、前記カード利用日時、前記カード利用科目、前記カード利用金額に基づいて予め定めた前記付帯費用に対する負担条件を格納する加盟店マスタデータベースと、を備えており、
    前記コンピュータ・システムに、
    前記加盟店が前記付帯費用を負担可能か否かを前記負担条件に基づいて判断するステップと、
    前記判断するステップで前記付帯費用を前記加盟店で負担可能と判断された場合、前記加盟店の負担金額を算出するステップと、
    前記負担金額を前記商品又はサービスの代金に加算して前記加盟店に請求し、前記電子カードの利用者に前記負担金額を減額して請求するステップと、
    を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラム。
JP2012198510A 2012-09-10 2012-09-10 カード利用時の付帯費用処理サーバ、処理方法、及び処理プログラム Pending JP2014052958A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012198510A JP2014052958A (ja) 2012-09-10 2012-09-10 カード利用時の付帯費用処理サーバ、処理方法、及び処理プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012198510A JP2014052958A (ja) 2012-09-10 2012-09-10 カード利用時の付帯費用処理サーバ、処理方法、及び処理プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014052958A true JP2014052958A (ja) 2014-03-20

Family

ID=50611359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012198510A Pending JP2014052958A (ja) 2012-09-10 2012-09-10 カード利用時の付帯費用処理サーバ、処理方法、及び処理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014052958A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020080045A (ja) * 2018-11-13 2020-05-28 東芝テック株式会社 情報処理装置、決済装置及び情報処理プログラム
JP2022008109A (ja) * 2020-06-26 2022-01-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 処理装置、処理システム
JP7432189B2 (ja) 2020-02-19 2024-02-16 株式会社ビーマップ 乗車券情報発行管理システム、乗車券情報発行管理方法、及び乗車券情報サーバ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002008072A (ja) * 2000-06-26 2002-01-11 Amano Corp 駐車場管理装置
JP2002230409A (ja) * 2001-02-05 2002-08-16 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 車内広告情報提供システムにおける店舗誘客方法および店舗受付端末の店舗誘客処理方法
JP2002324256A (ja) * 2001-04-25 2002-11-08 Omron Corp 電子チケットシステムおよび該システムを用いた電子チケットの利用方法
JP2004151911A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Hitachi Ltd 運賃精算方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002008072A (ja) * 2000-06-26 2002-01-11 Amano Corp 駐車場管理装置
JP2002230409A (ja) * 2001-02-05 2002-08-16 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 車内広告情報提供システムにおける店舗誘客方法および店舗受付端末の店舗誘客処理方法
JP2002324256A (ja) * 2001-04-25 2002-11-08 Omron Corp 電子チケットシステムおよび該システムを用いた電子チケットの利用方法
JP2004151911A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Hitachi Ltd 運賃精算方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020080045A (ja) * 2018-11-13 2020-05-28 東芝テック株式会社 情報処理装置、決済装置及び情報処理プログラム
JP7143188B2 (ja) 2018-11-13 2022-09-28 東芝テック株式会社 情報処理装置、決済装置及び情報処理プログラム
JP7432189B2 (ja) 2020-02-19 2024-02-16 株式会社ビーマップ 乗車券情報発行管理システム、乗車券情報発行管理方法、及び乗車券情報サーバ
JP2022008109A (ja) * 2020-06-26 2022-01-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 処理装置、処理システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5537314A (en) Referral recognition system for an incentive award program
US20100191594A1 (en) Systems and methods for reward transaction matching and settlement
JP6407865B2 (ja) トランジットアプリケーションにおいて使用される記憶値カードを提供し、リロードし、兌換するシステムおよび方法
CN111915439A (zh) 电子钱币管理系统以及电子钱币管理方法
JP2002334284A (ja) 電子決済システムおよびその方法
JP2014052958A (ja) カード利用時の付帯費用処理サーバ、処理方法、及び処理プログラム
JP2004151911A (ja) 運賃精算方法
JP2003271881A (ja) 購買サービスシステム
WO2022166271A1 (zh) 航空客票管理方法、装置、计算机可读存储介质和程序产品
KR102451316B1 (ko) 가상화폐 기반 오프라인 마일리지 결제 시스템
JP5119130B2 (ja) ポイントの管理方法、およびポイントの管理システム
JP2005189938A (ja) クレジットの利用ポイントを電子マネー化したクレジット決済処理システム及びクレジット決済処理方法
JP2004013910A (ja) 電子決済システムおよびその方法
JP2003122987A (ja) カードポイント加算処理システム及びその方法
JP2017157166A (ja) 情報処理装置及び情報処理システム
JP2004326554A (ja) 情報処理装置、改札機、決済端末及び乗車券システム
JP7479325B2 (ja) ユーザへのエネルギ源販売にかかる情報処理システム
JP7235264B1 (ja) 情報処理システム、方法、装置
JP3983724B2 (ja) 料金後払いカードシステム、料金後払いカードの清算金額算出方法および料金後払いカードシステム用センターサーバ
JP6627091B2 (ja) 外国人旅行者のための電子マネーカード、電子マネーカード発行装置、電子マネーカード管理サーバ及び電子マネーカードの決済方法
JP2004326424A (ja) 運賃計算方法及びシステム
JP3587514B2 (ja) 乗車料金管理システム
KR20110083100A (ko) 결제 방법 및 장치, 교통 수단 연계 업체 매출을 통한 교통비 환급, 할인 시스템
JP4166193B2 (ja) 運賃算出システム
WO2023127030A1 (ja) サービス管理装置、サービス管理方法、およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160621

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160819

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170117