JPH04366943A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH04366943A
JPH04366943A JP16898991A JP16898991A JPH04366943A JP H04366943 A JPH04366943 A JP H04366943A JP 16898991 A JP16898991 A JP 16898991A JP 16898991 A JP16898991 A JP 16898991A JP H04366943 A JPH04366943 A JP H04366943A
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silver halide
dye
dyes
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Naoki Arai
直樹 新井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザー光源で露光する
ハロゲン化銀感光材料に関するものであり、特に波長の
異なるレーザー光源の少なくとも二種レーザーイメージ
ャーに適性を有する感材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レーザー光源の種類がふえ主流の
He−Ne(633nm)、半導体レーザー(780〜
820nm)に加え、新半導体レーザー(670〜68
0nm)も利用されようとしている。これに対応し感材
もそれぞれの光源に合わせて分光感度を設定したため感
材の種類や数が増さざるを得なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、各種
レーザー光源のレーザーイメージャーが増すに伴いそれ
に対応しその数を増してきた感材の数を減らすことので
きる、すなわち一感材で光源の異なるレーザーイメージ
ャーに対応できる感材を供給することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題はレー
ザー光源で露光するハロゲン化銀感光材料で、少なくと
も二つの分光増感色素を使って分光増感した乳剤層を支
持体の一方側だけに有し、乳剤層の下側又は支持体のも
う一方の側にアンハレーション層をもち、アンチハレー
ション層と支持体を合わせた透過濃度が露光する波長に
おいて0.4以上であることを特徴とするレーザー露光
用ハロゲン化銀感材により達成された。
【0005】本発明の感材には、感光乳剤層の反対側に
は、バック層を設けるのが好ましい。そこにはアンチハ
レーション用染料を含有させるのが好ましい。アンチハ
レーション層は乳剤層とベース間に設けてもよい。
【0006】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤の種類は
ネガ型、造核剤使用の内部潜像型オートポジ等のハロゲ
ン化銀乳剤ならいづれでもよい。本発明に用いる感光性
ハロゲン化銀は、例えば臭化銀、沃臭化銀、塩化銀、塩
臭化銀、塩沃化銀、塩沃臭化銀などでよいが、特に、臭
化銀、沃臭化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀が好ましい。ハ
ロゲン化銀中の沃化銀は0〜4モル%が好ましく、0〜
2モル%が特に好ましい。ハロゲン化銀中の塩化銀は8
0モル%以下が好ましく、40モル%以下であることが
更に好ましい。
【0007】これらの乳剤は平均粒径(例えば、プロジ
ェクテッドエリア法、数平均法による測定で)約0.2
から0.6μの乳剤粒子からなるものが好ましい。平均
粒径0.25〜0.5μはさらに好ましい。乳剤は粗粒
子と微粒子の混合粒子でもよい。粒子形状は立方体、八
面体、十四面体、じゃがいも状、球状、板状、粒子系が
粒子厚の5倍以上の平板状(詳しくはリサーチ・ディス
クロージャー(RESEARCHDISCLOSURE
)Item No. 22534p.20〜p.58(
1983年1月に記載))など変則的な結晶形を有する
ものでもよい。これら感光性乳剤に実質的に非感光性乳
剤(例えば、内部のかぶった微粒子乳剤)を混合して用
いてもよい。勿論別々の層に塗りわけてもよい。
【0008】更にハロゲン化銀粒子の結晶構造は内部迄
一様なものであっても、また内部と外部が異質の層状構
造をしたものや、英国特許第635,841号、米国特
許第3,622,318号に記されているようないわゆ
るコンバージョン型のものであってもよい。このハロゲ
ン化銀粒子の形成時には粒子の成長をコントロールする
ためにハロゲン化銀溶剤として例えば、アンモニア、ロ
ダンカリ、ロダンアンモン、チオエーテル化合物(例え
ば米国特許第3,271,157号、同第3,574,
628号、同第3,704,130号、同第4,297
,439号、同第4,276,374号、など)チオン
化合物(例えば特開昭53−144319号、同第53
−82408号、同第55−77737号など)、アミ
ン化合物(例えば特開昭54−100717号など)な
どを用いることができる。ハロゲン化銀溶剤以外にも粒
子表面に吸着して晶癖を制御する化合物例えば、シアニ
ン系の色素やテトラザインデン系化合物、メルカプト化
合物などを粒子形成時に用いることが出来る。本発明に
使用されるハロゲン化銀乳剤は単分散でも多分散てもよ
いが単分散が好ましい。粒子サイズの異なる2種以上の
単分散乳剤を混合使用してもよい。本発明の乳剤はネガ
型、オートポジ型(造核剤使用内部潜像型)いづれでも
よい。
【0009】本発明の感材のハロゲン化銀乳剤にはイリ
ジウムイオンなどの金属イオンを含有させてもよい。例
えばイリジウムイオンを含有させるには、ハロゲン化銀
乳剤の調製時に水溶性イリジウム化合物(例えばヘキサ
クロロイリジウム(IV)酸塩など)を水溶液の形で添
加する方法が普通である。粒子形成のためのハロゲン化
物と同じ水溶液の形で添加しても良いし、粒子形成前添
加、粒子形成途中添加、粒子形成後から化学増感までの
間の添加いずれでも良いが、特に好ましいのは粒子形成
時の添加である。
【0010】本発明に用いられるネガ型乳剤は、通常用
いられている化学増感法、例えばイオウ増感(米国特許
第1,574,944号、同第2,278,947号、
同第3,021,215号、同第3,635,717号
など)、還元増感(米国特許第2,518,698号、
リサーチディスクロージャー( Research D
isclosure)Vol.176(1978.12
)17643、第3項など)、チオエーテル化合物によ
る増感(例えば米国特許第2,521,926号、同第
3,021,215号、同第3,046,133号、同
第3,165,552号、同第3,625,697号、
同第3,635,717号、同第4,198,240号
など)、またはその複合された各種増感法が適用される
。更に具体的な化学増感剤としては、チオ硫酸ナトリウ
ム、アリルチオカルバミド(Allyl thioca
rbamide)、チオ尿素、チオサルフェート、チオ
エーテルやシスチンなどのイオウ増感剤;塩化スズ、フ
ェニルヒドラジンやレダクトンなどの還元増感剤などを
挙げることができる。
【0011】またさらに本発明に用いられるネガ型乳剤
は、金増感(たとえば米国特許第2,540,085号
、同第2,399,083号など)を用いるのが好まし
い。具体的な金増感剤としてはポタシウムクロロオーレ
イト、オーラスチオサルフェートやポタシウムクロロパ
ラデートなどがある。これらの金化合物はイオウ増感剤
の前に添加してもよく、また後に添加してもよい。イオ
ウ増感剤と同時に添加することも出来る。本発明に用い
られる金増感剤の量はハロゲン化銀1モル当り、10−
7〜10−3モルの割合で用いるのが好ましく、さらに
10−6〜10−4モルの割合で用いるのが特に好まし
い。
【0012】He−Neレーザー(633nm)と半導
体レーザー(780nm)の両方に感度の適性をもたせ
るにはパンクロ増感色素と赤外増感色素を併用するのが
よい。またHe−Neレーザー(633nm)と半導体
レーザー(678nm)の両方に感度の適性をもたせる
には2種類のパンクロ増感色素を用いるのがよい。本発
明に用いられる分光増感剤としては、赤外、パンクロ、
オルソ、レギュラーのいづれもが挙げられる。本発明に
おいて赤外分光増感剤として、例えば特開昭63−89
838号に記載されているようなトリカルボシアニン色
素および/または4−キノリン核含有ジカルボシアニン
色素の少なくとも1つを用いることができる。また特開
昭59−192242号、特開昭59−191032号
の記載のものが用いられる。またパンクロ増感色素とし
ては特公昭43−4933号、特公昭60−45414
号に記載のものが用いられる。本発明に用いられる上記
の分光増感色素はハロゲン化銀1モル当り10−7〜1
0−2モル、好ましくは10−6〜10−3モルの割合
でハロゲン化銀写真乳剤中に含有される。本発明に用い
る前記の分光増感色素は直接乳剤中へ分散することがで
きる。また、これらはまず適当な溶媒、例えばメチルア
ルコール、エチルアルコール、メチルセロソルブ、アセ
トン、水、ピリジンあるいはこれらの混合溶媒などの中
に溶解され、溶液の形で乳剤へ添加することもできる。 色素の添加時期は通常化学増感後の場合が多いが、粒子
形成中でも化学増感前でもよい。また溶解に超音波を使
用することもできる。乳剤への添加には米国特許第2,
912,343号、同第3,342,605号、同第2
,996,287号、同第3,429,835号などに
記載の方法も用いられる。また上記分光増感色素は適当
な支持体上に塗布される前にハロゲン化銀乳剤中に一様
に分散してもよいが、前述のようにハロゲン化銀乳剤中
の調製のどの過程においても分散することができる。ま
たさらに、本発明において他の増感色素も用いることが
できる。例えば米国特許第3,703,377号、同第
2,688,545号、同第3,397,060号、同
第3,615,635号、同第3,628,964号、
英国特許第1,242,588号、同第1,293,8
62号、特公昭43−4936号、同44−14030
号、同43−10773号、米国特許第3,416,9
27号、特公昭43−4930号、米国特許第3,61
5,613号、同第3,615,632号、同第3,6
17,295号、同第3,635,721号などに記載
の分光増感色素を用いてもよく、また上記赤外増感色素
とこれらの分光増感色素を併用することもできる。
【0013】本発明において前述の増感色素と共に、特
開昭63−89838号に記載されている化合物を強色
増感効果を更に高める目的で使用することができる。ま
た更に、前述の増感色素と共に特開昭63−89838
号に記載されているような保存性改良剤を組合わせて乳
剤中のハロゲン化銀1モル当り約0.01〜5gの量で
用いることができる。本発明で用いられる前記強色増感
剤もしくは保存製改良剤は直接乳剤中へ分散してよく、
また適当な溶媒(例えば水、メチルアルコール、エチル
アルコール、プロパノール、メチルセロソルブ、アセト
ンなど)あるいはこれらの溶媒を複数用いた混合溶媒中
に溶解し、乳剤中へ添加することもできる。その他増感
色素の添加方法に準じて溶液あるいはコロイド中への分
散物の形で乳剤中へ添加することができる。前記強色増
感剤と保存性改良剤は前述した分光増感色素の添加より
も先に乳剤中へ添加されてもよいし、あとに添加されて
もよい。またこれらは分光増感色素と別々に溶解し、こ
れらを別々に同時に乳剤中へ添加してもよいし、混合し
た後乳剤中へ添加してもよい。
【0014】本発明の写真感光材料にはその製造工程、
保存中あるいは処理中の感度低下やカブリの発生を防ぐ
ために種々の化合物を添加することができる。それらの
化合物には、ニトロベンゼンイミダゾール、アンモニウ
ムクロロプラチネート、4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラザインデン、1−フェニル−
5−メルカプトテトラゾールをはじめ多くの複素環化合
物、含水銀化合物、メルカプト化合物、金属塩類など極
めて多くの化合物が古くから知られている。使用できる
化合物の一例は、C.E.K.Mees著“The T
hoeryof the Photographic 
Process ”(第3版、1966年)344〜3
49頁に原文献を挙げて記されている。 例えば、米国特許第2,131,038号、同第2,6
94,716号などに記されているチアゾリウム塩;米
国特許第2,886,437号、同第2,444,60
5号などに記載されているアザインデン類;米国特許第
3,287,135号などに記載されているウラゾール
類;米国特許第3,236,652号などに記載されて
いるスルフォカテコール類;英国特許第623,448
号などに記載されているオキシム類;米国特許第2,4
03,927号、同第3,266,897号、同第3,
397,987号などに記載されているメルカプトテト
ラゾール類、ニトロン、ニトロインダゾール類;米国特
許第2,839,405号などに記載されている多価金
属塩(Polyvalent metalsalts 
);米国特許第3,220,839号などに記載されて
いるチウロニウム塩(Thiuronium salt
s);米国特許第2,566,263号、同第2,59
7,915号などで記載されているパラジウム、白金お
よび金の塩などがある。
【0015】次に本発明に用いる乳剤のハロゲン化銀の
結晶面としては(100)面、(111)面いづれでも
よいが(100)面/(111)面比が1以上が好まし
い。(100)面/(111)面比が1以上の単分散ハ
ロゲン化銀乳剤粒子は種々の方法で調製することができ
る。最も一般的な方法は粒子形成中のpAg値を8.1
0以下の一定値に保ち硝酸銀水溶液とアルカリハライド
水溶液とを粒子の溶解速度より早く、且つ再核発生が大
きくない速度を選んで同時添加する方法である(いわゆ
るコントロールダブルジェット法)。より好ましくはp
Ag値を7.80以下、更に好ましくはpAg値を7.
60以下とするのが良い。ハロゲン化銀粒子形成を核形
成とその成長という2つのプロセスに分けた時、特に成
長時のpAg値を8.10以下、より好ましくは7.8
0以下、更に好ましくは7.60以下とするのが良い。 叉可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形式とし
ては片側混合法であっても良いが良好な単分散性を得る
ためには同時混合法の方が良い。
【0016】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、
(100)面/(111)面比が1以上、好ましくは2
以上、より好ましくは4以上のハロゲン化銀粒子を50
wt%以上含有していることが好ましく、60wt%以
上含有していることがより好ましく、特に80wt%以
上含有していることが好ましい。イリジウムイオンを含
有させるには、ハロゲン化銀乳剤の調製時に水溶液イリ
ジウム化合物(例えばヘキサクロロイリジウム(III
)酸塩あるいはヘキサクロロイリジウム(IV)酸塩な
ど)を水溶液の形で添加することによって達成させる。 粒子形成のためのハロゲン化物と同じ水溶液に含有させ
て添加しても良いし、粒子形成前添加、粒子形成途中添
加、粒子形成後から水洗までの間の添加のいずれでも良
いが、好ましのは粒子形成時の添加である。特に好まし
いのは粒子内部に埋めこむことである。本発明において
、乳剤の調製にはイリジウムイオンはハロゲン化銀1モ
ル当り10−7〜10−3モル用いることが必要である
が、好ましくは5×10−7〜5×104 モルである
【0017】本発明のハロゲン化銀乳剤中には一般的に
用いる他の種々の写真用添加剤を含有せしめることが出
来る。安定剤として例えばトリアゾール類、アザインデ
ン類、第4ベンゾチアゾリウム化合物、メルカプト化合
物、あるいはカドミウム、コバルト、ニッケル、マンガ
ン、金、タリウム、亜鉛等の水溶性無機塩を含有せしめ
ても良い。また硬膜剤として例えばホルマリン、グリオ
キザール、ムコクロル酸等のアルデヒド類、S−トリア
ジン類、エポキシ類、アジリジン類、ビニルスルホン酸
等また塗布助剤として例えばサポニン、ポリアルキレン
スルホン酸ナトリウム、ポリエチレングリコールのラウ
リル又はオレイルモノエーテル、アミル化したアルキル
タウリン、含弗素化合物等、を含有せしめてもよい。更
にカラーカプラーを含有させることも可能である。その
他必要に応じて増白剤、紫外線吸収剤、防腐剤、マット
剤、帯電防止剤等も含有せしめることが出来る。
【0018】また、本発明のハロゲン化銀乳剤中に染料
、所謂フィルター染料を含有せしめることが出来る。 本発明に用いられる染料は、使用するハロゲン化銀乳剤
の固有感光波長域のうちの可視波長域に主たる吸収を有
するものである。中でもλmaxが450nm〜600
nmの範囲にある染料が好ましい。染料の化学構造には
特別な制限はなく、オキソノール染料、ヘミオキソノー
ル染料、メロシアニン染料、シアニン染料、アゾ染料な
どを使用しうるが、処理後の残色をなくす意味から水溶
性の染料が有益である。具体的には、例えば特公昭58
−12576に記載のピラゾロン染料、米国特許第2,
274,782号に記載のピラゾロンオキソノール染料
、米国特許第2,956,879号に記載のジアリール
アゾ染料、米国特許第3,423,207号、同第3,
384,487号に記載のスチリル染料やブタジエニル
染料、米国特許第2,527,583号に記載のメロシ
アニン染料、米国特許第3,486,897号、同第3
,652,284号、同第3,718,472号に記載
のメロシアニン染料やオキソノール染料、米国特許第3
,976,661号に記載のエナミノヘミオキソノール
染料及び英国特許第584,609号、同第1,177
号、429号、特開昭48−85130号、同49−9
9620号、同49−114420号、米国特許第2,
533,472号、同第3,148,187号、同第3
,177,078号、同第3,247,127号、同第
3,540,887号、同第3,575,704号、同
第3,653,905号、に記載の染料が用いられる。
【0019】本発明の感材の写真乳剤層または他の親水
性コロイド層には塗布助剤、帯電防止、スベリ性改良、
乳化分散、接着防止及び写真特性改良(例えば、現像促
進、硬調化、増感)等種々の目的で、種々の界面活性剤
を含んでもよい。例えばサポニン(ステロイド系)、ア
ルキレンオキサイド誘導体(例えばポリエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコ
ール縮合物、ポリエチレングリコールアルキルエーテル
類又はポリエチレングリコールアルキルアリールエーテ
ル類、ポリエチレングリコールエステル類、ポリエチレ
ングリコールソルビタンエステル類、ポリアルキレング
リコールアルキルアミン又はアミド類、シリコーンのポ
リエチレンオキサイド付加物類)、グリシドール誘導体
(例えばアルケニルコハク酸ポリグリセリド、アルキル
フェノールポリグリセリド)、多価アルコールの脂肪酸
エステル類、糖のアルキルエステル類などの非イオン性
界面活性剤;アルキルカルボン酸塩、アルキルスルフォ
ン酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルナ
フタレンスルフォン酸塩、アルキル硫酸エステル類、ア
ルキルリン酸エステル類、N−アシル−N−アルキルタ
ウリン類、スルホコハク酸エステル類、スルホアルキル
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリ
オキシエチレンアルキルリン酸エステル類などのような
、カルボキシ基、スルホ基、ホスホ基、硫酸エステル基
、リン酸エステル基等の酸性基を含むアニオン界面活性
剤;アミノ酸類、アミノアルキルスルホン酸類、アミノ
アルキル硫酸又はリン酸エステル類、アルキルベタイン
類、アミンオキシド類などの両性界面活性剤;アルキル
アミン塩類、脂肪族あるいは芳香族第4級アンモニウム
塩類、ピリジニウム、イミダゾリウムなどの複素環、第
4級アンモニウム塩類、及び脂肪族又は複素環を含むホ
スホニウム又はスルホニウム塩類などのカチオン界面活
性剤を用いることができる。特に本発明において好まし
く用いられる界面活性剤は特公昭58−9412号公報
に記載された分子量600以上のポリアルキレンオキサ
イド類である。本発明に用いるポリアルキレンオキサイ
ド化合物は、炭素数2〜4のアルキレンオキサイド、た
とえばエチレンオキサイド、プロピレン−1,2−オキ
サイド、ブチレン−1,2−オキサイドなど、好ましく
はエチレンオキサイドの少くとも10単位から成るポリ
アルキレンオキサイドと、水、脂肪族アルコール、芳香
族アルコール、脂肪酸、有機アミン、ヘキシトール誘導
体などの活性水素原子を少くとも1個有する化合物との
縮合物あるいは二種以上のポリアルキレンオキサイドの
ブロックコポリマーなどを包含する。これらのポリアル
キレンオキサイド化合物をハロゲン化銀乳剤に添加する
場合には、適当な濃度の水溶液としてあるいは水と混和
しうる低沸点の有機溶媒に溶解して、塗布前の適当な時
期、好ましくは、化学熟成の後に乳剤に添加することが
できる。乳剤に加えずに非感光性の親水性コロイド層、
たとえば中間層、保護層、フィルター層などに添加して
もよい。
【0020】本発明の写真乳剤には寸度安定性の改良な
どを目的として水不溶または難溶性合成ポリマーの分散
物を含むことができる。例えば、アルキル(メタ)アク
リレート、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリルアミド、ビニルエステル(たとえば酢
酸ビニル)、アクリロニトリル等、単独あるいは組合せ
で、用いることができる。
【0021】本発明に用いられる乳剤は主としてゼラチ
ンを保護コロイドとして、用い、特にイナートゼラチン
を用いるのが、有利である。ゼラチンの代りに写真的に
イナートなゼラチン誘導体(例えば、フタル化ゼラチン
など)、水溶性合成ポリマー例えば、ポタビニールアク
リレート、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、デキストラン、ポリアクリルアミドなどが用いられ
る。トリメチロールプロパン、ペンタンジオール、ブタ
ンジオール、エチレングリコール、グリセリン等のポリ
オール類を可塑剤として用いることができる。本発明支
持体としては例えば、フィルムベース例えばセルローズ
アセテート、セルローズアセテートブチレート、ポリエ
ステル〔例えばポリ(エチレンテレフタレート)〕等が
用いられる。
【0022】支持体は親水性コロイド層との密着力を向
上せしめるために、その表面をコロナ放電処理、あるい
はグロー放電処理あるいは紫外線照射処理したものが好
ましい。あるいは、スチレンブタジエン系ラテックス、
塩化ビニリデン系ラテックス等からなる下塗層を設けて
もよくまた、その上層にゼラチン層を更に設けてもよい
。またポリエチレン膨潤剤とゼラチンを含む有機溶剤を
用いた下塗層を設けてもよい。これ等の下塗層は表面処
理を加えることで更に親水性コロイド層との密着力を向
上することもできる。
【0023】本発明のハロゲン化銀乳剤には、現像主薬
、例えばハイドロキノン類;カテコール類;アミノフェ
ノール類;3−ピラゾリドン類;アスコルビン酸やその
誘導体;リダクトン類(reductones)やフェ
ニレンジアミン類、またはこれら現像主薬の組合せを含
有させることができる。現像主薬はハロゲン化銀乳剤層
及び/又は他の写真層(例えば保護層、中間層、フィル
ター層、アンチハレーション層、バック層など)へ入れ
ることができる。現像主薬は適当な溶媒に溶かして、ま
たは米国特許第2,592,368号や、仏国特許第1
,505,778号に記載されている分散物の形で添加
することができる。
【0024】本発明に於てはマット剤として米国特許第
2,992,101号、同2,701,245号、同4
,142,894号、同4,396,706号に記載の
如きポリメチルメタクリレートのホモポリマー又はメタ
ルメタクタレートとメタクリル酸とのポリマー、デンプ
ンなどの有機化合物、シリカ、二酸化チタン、硫酸、ス
トロンチウム、バリウム等の無機化合物の微粒子を用い
ることができる。粒子サイズとしては1.0〜10μm
、特に2〜5μmであることが好ましい。本発明の感材
の表面層には滑り剤として米国特許第3,489,57
6号、同4,047,958号等に記載のシリコーン化
合物、特公昭56−23139号公報に記載のコロイダ
ルシリカの他に、パラフィンワックス、高級脂肪酸エス
テル、デン粉誘導体等を用いることができる。
【0025】本発明を適用して作られる感材の写真処理
には、公知の方法のいずれも用いることができる。処理
液には公知のものを用いることができる。処理温度は普
通18℃から50℃の間に選ばれる。目的に応じ銀画像
を形成する現像処理(黒白写真処理)あるいは、色素像
を形成すべき現像処理から成るカラー写真処理のいずれ
でも適用できる。詳しくは、リサーチ・ディスクロージ
ャー第176巻No. 17643の28〜29頁、同
第187巻No. 18716の651頁左欄右欄に記
載された方法によって現像処理することができる。本発
明の超迅速処理においては、乳剤層中及び/又はその他
の親水性コロイド層中に現像処理工程に於て流出するよ
うな有機物質を含有せしめることが好ましい。流出する
物質がゼラチンの場合は硬膜剤によるゼラチンの架橋反
応にかかわらないゼラチン種が好ましく、たとえばアセ
チル化ゼラチンやフタル化ゼラチンなどがこれに該当し
、分子量は小さいものが好ましい。一方、ゼラチン以外
の高分子物質としては米国特許第3,271,158号
に記載されているようなポリアクリルアミド、あるいは
またポリビニールアルコール、ポリビニルピロリドンな
どの親水性ポリマーを有効に用いることができ、デキス
トランやサッカーローズ、プルラン、などの糖類も有効
である。 中でもポリアクリルアミドやデキストランが好ましく、
ポリアクリルアミドは特に好ましい物質である。これら
の物質の平均分子量は好ましくは6万以下、より好まし
くは4万以下がよい。
【0026】He−Neレーザー(633nm)と半導
体レーザー(780nm)の両方に適性をもたせるため
には前述の増感色素の選択とともにアンチハレーション
層の染料を633nmと780nmに充分な吸収をもつ
ものから選びそれらの波長で0.4以上の濃度をもたせ
ることが必要である。またHe−Neレーザー(633
nm)と半導体レーザー(678nm)の両方に適性を
もたせるには前述の増感色素の選択とともに633nm
と678nmでそれぞれ0.4以上の濃度をもたせるこ
とが必要である。赤外吸収の染料としては特開昭62−
123454号、特開昭62−181381号に記載さ
れているものがよい。また可視域吸収の染料としては特
開昭61−174540号記載のものがよい。アンチハ
レーション染料含有層は乳剤層と支持体の間においても
乳剤層の反対側においてもよい。好ましくは染料の選択
の巾が広がる乳剤層の反対側のバック層がよい。染料含
有層の露光光源の波長における透過濃度は0.4〜1.
5、好ましくは0.45〜1.2である。染料の添加方
法はその性質により水溶液添加、ミセル分散添加、固体
分散添加等がある。
【0027】360nm〜700nmの光源で露光する
感材のアンチハレーション染料としては具体例として、
以下の化合物例を挙げることができる。
【0028】
【化1】
【0029】露光光源が赤外域の場合の本発明に用いら
れるハレーション防止染料及び/又はイラジェーション
防止染料としては、750nm以上の長波長に実質的な
吸収を有する染料が用いられる。ここでハレーション防
止染料は、中間層、下塗層、ハレーション防止層、バッ
ク層、乳剤層などに用いられ、イラジェーション防止染
料は、乳剤層の他に中間層などに用いられる。またこれ
らの染料は好ましくは10−3〜1g/m2、より好ま
しくは10−3〜0.5g/m2の添加量で用いられる
。例えば、米国特許第2,895,955号、同3,1
77,078号、同4,581,325号、特開昭50
−100,116号、特開昭62−123454、特開
昭62−181381号に記載の染料や、,特開昭63
−23148号、特開昭63−89838号に記載され
ているような染料が好ましく用いられる。これらの染料
は単独で用いても、2種以上を併用して用いてもよい。 また、前記の染料のかわりに、またはこれらの染料と他
の染料を併用してもよい。かわりに用いられるまたは併
用される染料としては、例えば、米国特許第2,274
,782号に記載のピラゾロンオキソノール染料、米国
特許第2,956,879号に記載のジアリールアゾ染
料、米国特許第3,423,207号、同第3,384
,487号に記載のスチリル染料やブタンジエニル染料
、米国特許第2,527,583号に記載のメロシアニ
ン染料、米国特許第3,486,897号、同第3,6
52,284号、同第3,718,472号に記載のメ
ロシアニン染料やオキソノール染料、米国特許第3,9
76,661号に記載のエナミノヘミオキソノール染料
などを上げることができる。また特開昭61−1745
40号に記載の染料を挙げることができる以下に実施例
を挙げて本発明をさらに説明する。
【0030】
【実施例】
実施例1 1.ハロゲン化銀乳剤(A)の調製。 水  1リットルにゼラチン40gを溶解し、55℃に
加温された容器に臭化カリウム3gと化合物〔I〕
【0
031】
【化2】
【0032】を60mg入れた後、反応容器中のpAg
値を7.0に保ちつつ、200gの硝酸銀を含む水溶液
1000mlと、ヘキサクロロイリジウム(III)酸
カリウムを対銀モル比で10−7含有する臭化カリウム
140gの水溶液1080mlとをダブルジェット法に
より添加して平均粒子サイズが0.35μmの立方体単
分散臭化銀粒子を調製した。この乳剤を脱塩処理後、ゼ
ラチン71gを加え、pH6.0、pAg8.5に合わ
せてチオ硫酸ナトリウム3mgと塩化金酸4mgと4−
ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザ
インデン0.2gを加えて60℃で化学増感を施した乳
剤(A)とする。
【0033】2.乳剤塗布液の調製 乳剤Aを850g秤取した容器を40℃に加温し、以下
に示す方法で添加剤を加え乳剤塗布液とした。
【0034】 (乳剤塗布液処方A) イ.乳剤(A)                  
                         
     850gロ.分光増感色素〔II〕    
                         
 1.2×10−4モルハ.強色増感剤〔XVI 〕 
                         
    0.8×10−3モルニ.保存性改良剤〔VI
〕                        
          1×10−3モルホ.ポリアクリ
ルアミド(分子量4万)              
            7.5gヘ.トリメチロール
プロパン                     
               1.6gト.ポリスチ
レンスルホン酸Na                
                2.4gチ・ポリ(
エチルアクリレート/メタクリル酸)のラテックス  
      16gリ.N,N’−エチレンビス−(ビ
ニルスルフォンアセトアミド)  1.2g
【0035
】 (乳剤塗布液処方B) イ.乳剤(A)                  
                         
     850gロ.分光増感色素〔III 〕  
                         
 1.1×10−3モルハ.強色増感剤〔XVI 〕 
                         
    0.8×10−3モルニ.保存性改良剤〔VI
〕                        
          1×10−3モルホ.ポリアクリ
ルアミド(分子量4万)              
            7.5gヘ.トリメチロール
プロパン                     
               1.6gト.ポリスチ
レンスルホン酸Na                
                2.4gチ.ポリ(
エチルアクリレート/メタクリル酸)のラテックス  
      16gリ.N,N’−エチレンビス−(ビ
ニルスルフォンアセトアミド)  1.2g
【0036
【化3】
【0037】 (乳剤塗布液処方C) イ.乳剤(A)                  
                         
     850gロ.分光増感色素〔II〕    
                         
 1.2×10−4モルハ.分光増感色素〔III 〕
                         
   1.1×10−3モルニ.強色増感剤〔XVI 
〕                        
      0.8×10−3モルホ.保存性改良剤〔
VI〕                      
            1×10−3モルヘ.ポリア
クリルアミド(分子量4万)            
              7.5gト.トリメチロ
ールプロパン                   
                 1.6gチ.ポリ
スチレンスルホン酸Na              
                  2.4gリ.ポ
リ(エチルアクリレート/メタクリル酸)のラテックス
        16gヌ.N,N’−エチレンビス−
(ビニルスルフォンアセトアミド)  1.2g
【00
38】3.乳剤層の表面保護層塗布液の調製容器を40
℃に加温し、下記に示す処方で添加剤を加えて塗布液と
した。
【0039】 (乳剤層の表面保護層塗布液処方) イ.ゼラチン                   
                         
        100gロ.ポリアクリルアミド(分
子量4万)                    
          10gハ.ポリスチレンスルホン
酸ソーダ(分子量60万)             
   0.6gニ.N,N’−エチレンビス−(ビニル
スルフォンアセトアミド)    調節するホ.ポリメ
チルメタクリレート微粒子(平均粒子サイズ2.0μm
)  2.2gヘ.t−オクチルフェノキシエトキシエ
タンスルフォン酸ナトリウム  1.2gト.C16H
33O−(CH2 CH2 O)10−H      
                  2.7gチ.ポ
リアクリル酸ソーダ                
                         
   4gリ.C8 F17SO3 K       
                         
              70mgヌ.C8F17
SO2N(C3H7)(CH2CH2O)4(CH2)
4 −SO3Na                 
      70mgル.NaOH(1N)     
                         
                  4mlヲ.メタ
ノール                      
                         
     60ml
【0040】4.バック層塗布液の
調製容器を40℃に加温し、下記に示す処方で添加剤を
加えてバック層塗布液とした。 (バック層塗布液処方(i)) イ.ゼラチン                   
                         
          80gロ.染料〔VIII〕  
                         
                     1.0g
ハ.ポリスチレンスルフォン酸ソーダ        
                      0.6
gニ.ポリ(エチルアクリレート/メタクリル酸)ラテ
ックス            15gホ.N,N’−
エチレンビス−(ビニルスルフォンアセトアミド)  
  4.3g
【0041】
【化4】
【0042】(バック層塗布液処方(ii))バック層
塗布液処方(i)の染料〔VIII〕1.0gを染料〔
VII 〕1.7gに変えたもの。 (バック層塗布液処方(iii))バック層塗布液処方
(i)へ染料〔VII 〕1.7gを加えたもの。 (バック層塗布液処方(iv))バック層塗布液処方(
i)の染料〔VIII〕1.0gを0.7gに変え、さ
らに染料〔VII 〕を1.7gに加えたもの。
【0043】5.バックの表面保護層塗布液の調製容器
を40℃に加温し、下記に示す処方で添加剤を加えて塗
布液とした。
【0044】 (バックの表面保護層塗布液処方) イ.ゼラチン                   
                         
          80gハ.ポリスチレンスルフォ
ン酸ソーダ                    
          0.3gニ.N,N’−エチレン
ビス−(ビニルスルフォンアセトアミド)    1.
7gホ.ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒子サ
イズ4.0μm)      4gヘ・t−オクチルフ
ェノキシエトキシエタンスルフォン酸ナトリウム  3
.6gト.NaOH(1N)            
                         
           6mlチ.ポリアクリル酸ソー
ダ                        
                    2gリ.C
16H33O−(CH2 CH2 O)10−H   
                     3.6g
ヌ.C8 F17SO3 K            
                         
         50mgル.C8F17SO2N(
C3H7)(CH2CH2O)4(CH2)4 −SO
3Na                      
 50mgヲ.メタノール             
                         
            130ml
【0045】6.
塗布試料の作成 前述のバック層塗布液をバック層の表面保護層塗布液と
ともにポリエチレンテレフタレート支持体の側に、ゼラ
チン総塗布量が3.5g/m2となるように塗布した。 これに続いて支持体の反対の側に前述の乳剤塗布液と表
面保護層塗布液とを、塗布Ag量が2.5g/m2と表
面保護層のゼラチン塗布量が1g/m2の塗布試料を以
下のように作った。硬膜剤N,N’−エチレンビス−(
ビニルスルホンアセトアミド)量が総ゼラチン量に対し
2.3%になるようにした。バック層とベースを合わせ
た透過濃度は日立(株)社製分光吸収測定器U−321
0でレファランスなしで測定した。
【0046】試料a);バック層塗布液処方(i) の
バック層、乳剤塗布液処方Aの乳剤層。バック層とベー
スを合わせた透過濃度は633nmで0.88、780
nmで0.5であった。 試料b);バック層塗布液処方(ii)のバック層、乳
剤塗布液処方Bの乳剤層。バック層とベースを合わせた
透過濃度は633nmで0.88、780nmで0.5
であった。 試料c);バック層塗布液処方(iii) のバック層
、乳剤塗布液処方Cの乳剤層。バック層とベースを合わ
せた透過濃度は633nmで0.88、780nmで0
.5であった。 試料d);バック層塗布液処方(iv)のバック層、乳
剤塗布液処方Cの乳剤層。バック層とベースを合わせた
透過濃度は633nmで0.88、780nmで0.3
5であった。
【0047】7.センシトメトリーの方法こうして作成
した塗布試料a)〜d)を以下の方法でセンシトメトリ
ーを行ない感度を測定した。塗布試料a)〜d)を25
℃60%温湿度に保って、塗布後7日間放置し、室温で
富士写真フイルム(株)社製FCR−9000の780
nm半導体レーザー露光部を用いて露光した。露光条件
はCR−780フィルム同条件とした。また富士写真フ
イルム(株)社製AC−1の633nmHe−Neレー
ザー露光部を用いて露光した。露光条件はCR−633
Aと同条件とした。現像処理は富士フイルム(株)社製
FPM−9000でRD−7、フジFを用い45秒した
【0048】感度として、D=1.0を示す露光量の逆
数の対数をとった。780nm半導体レーザー露光の場
合は塗布試料a)の感度を±0とし、他を相対感度で表
示した。また633nmHe−Neレーザー露光の場合
は塗布試料b)の感度を±0とし他を相対感度で表示し
た。
【0049】鮮鋭度を示すCTFは、前述2種のレーザ
ー露光部でCTF測定用パタンを露光し45秒処理後ミ
クロデンシトメーターで濃度測定し求めた。1ライン/
mmでのCTFを表示した。
【0050】試験結果 FCR−9000露光部の780nm半導体レーザー露
光による相対感度とCTFおよびAC−1露光部の63
3nmHe−Neレーザー露光による相対感度とCTF
を表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】本発明だけが、2種のレーザーイメージャ
ーで感度の実質上の低下がなく、CTFの低下もない。
【0053】実施例2 1.ハロゲン化銀乳剤(A)の調製 実施例−1の乳剤(A)に同じ。
【0054】2.乳剤塗布液の調製 (乳剤塗布液処方B)(実施例−1)の(乳剤塗布液処
方B)に同じ。
【0055】 (乳剤塗布液処方D) イ.乳剤(A)                  
                         
       850gロ.分光増感色素〔IV〕  
                         
     1.2×10−3モルハ.分光増感色素〔V
〕                        
        1.3×10−3モルニ.保存性改良
剤〔VI〕                    
                1×10−3モルホ
.ポリアクリルアミド(分子量4万)        
                    7.5gヘ
.トリメチロールプロパン             
                         
1.6gト.ポリスチレンスルホン酸Na      
                         
   2.4gチ.ポリ(エチルアクリレート/メタク
リル酸)のラテックス          16gリ.
N,N’−エチレンビス−(ビニルスルフォンアセトア
ミド)    1.2g
【0056】
【化5】
【0057】乳剤層の表面保護層塗布液の調製容器を4
0℃に加温し、下記に示す処方で添加剤を加えて塗布液
とした。
【0058】 (乳剤層の表面保護層塗布液処方) イ.ゼラチン                   
                         
        100gロ.ポリアクリルアミド(分
子量4万)                    
          10gハ.ポリスチレンスルホン
酸ソーダ(分子量60万)             
   0.6gニ.N,N’−エチレンビス−(ビニル
スルフォンアセトアミド)    1.5gホ.ポリメ
チルメタクリレート微粒子(平均粒子サイズ  2.0
μm)2.2gヘ.t−オクチルフェノキシエトキシエ
タンスルフォン酸ナトリウム  1.2gト.C16H
33O−(CH2CH2O)10−H        
                         
      2.7gチ.ポリアクリル酸ソーダ   
                         
                4gリ.C8F17
SO3K                     
                         
       70mgヌ.C8F17SO2N(C3
H7)(CH2CH2O)4(CH2)4−SO3Na
                         
70mgル.NaOH(1N)           
                         
            4mlヲ.メタノール   
                         
                        6
0mlワ.染料〔IX〕              
                         
               2g
【0059】
【化6】
【0060】バック層塗布液の調製 容器を40℃に加温し、下記示す処方で添加剤を加えて
バック層塗布液とした。
【0061】 (バック層塗布液処方(ii)) イ.ゼラチン                   
                         
          80gロ.染料〔VII 〕  
                         
                     1.7g
ハ.ポリスチレンスルフォン酸ソーダ        
                      0.6
gニ.ポリ(エチルアクリレート/メタクリル酸)ラテ
ックス            15gホ.N,N’−
エチレンビス−(ビニルスルフォンアセトアミド)  
  4.3g
【0062】(バック層塗布液処方(V)
)(バック層塗布液処方(ii))の染料〔VII 〕
を1.0gとした。
【0063】バックの表面保護層塗布液の調製容器を4
0℃に加温し、下記に示す処方で添加剤を加えて塗布液
とした。
【0064】 (バックの表面保護層塗布液処方) イ.ゼラチン                   
                         
          80gロ.ポリスチレンスルフォ
ン酸ソーダ                    
          0.3gハ.N,N’−エチレン
ビス−(ビニルスルフォンアセトアミド)    1.
7gニ.ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒子サ
イズ  4.0μm)    4gホ.t−オクチルフ
ェノキシエトキシエタンスルフォン酸ナトリウム  3
.6gヘ.NaOH(1N)            
                         
           6mlト.ポリアクリル酸ソー
ダ                        
                    2gチ.C
16H33O−(CH2CH2O)10−H     
                         
         3.6gリ.C8F17SO3K 
                         
                         
  50mgヌ.C8F17SO2N(C3H7)(C
H2CH2O)4(CH2)4−SO3Na     
                    50mg

0065】塗布試料の作成 前述のバック層塗布液をバック層の表面保護層塗布液と
ともにポリエチレンテレフタレート支持体の側に、ゼラ
チン総塗布量が3.5g/m2となるように塗布した。 これに続いて支持体の反対の側に前述の乳剤塗布液と表
面保護層塗布液とを、塗布Ag量が2.5g/m2でか
つ表面保護層のゼラチン塗布量が1g/m2となるよう
に塗布した。硬膜剤N,N’−エチレンビス−(ビニル
スルホンアセトアミド)量が総ゼラチン量に対し2.3
%になるようにした。
【0066】試料e);(バック層塗布液処方(ii)
)のバック層、(乳剤塗布液処方B)の乳剤層。バック
層とベースを合わせた透過濃度は633nmで0.88
、678nmで0.45であった。 f);(バック層塗布液処方(ii))のバック層、(
乳剤塗布液処方D)の乳剤層。バック層とベースを合わ
せた透過濃度は633nmで0.88、678nmで0
.45であった。 g);(バック層塗布液処方(V))のバック層、(乳
剤塗布液処方D)の乳剤層。バック層とベースを合わせ
た透過濃度は633nmで0.88、678nmで0.
30であった。
【0067】センシトメトリーの方法 こうして作成した塗布試料e)〜g)を以下の方法でセ
ンシトメトリーを行い感度とCTFを測定した。塗布試
料e)〜g)を25℃、60%温湿度に保って、塗布後
7日間放置し、富士写真フイルム(株)社製AC−1の
633nm  He−Neレーザー露光部を用いて露光
した。また、富士写真フイルム(株)社製  FCR−
9000の780nm半導体レーザー発光部を改造し、
日本電気(株)社製  AlGaInP  5mW、6
78nm半導体レーザー発光部をつけたものを用いて露
光した。 現像処理は富士写真フイルム(株)社製  FPM−9
000でRD−7、フジFを用い dry to dr
y 45秒処理した。
【0068】感度としてはD=1.0を示す露光量の逆
数の対数をとった。633nm  He−Neレーザー
露光の場合は塗布試料e)の感度を±0とし他を相対感
度で表示した。また678nm半導体レーザー露光の場
合は塗布試料f)の感度を±0として他を相対感度で表
示した。
【0069】鮮鋭度としてはCTFを前述2種のレーザ
ー露光部でCTF測定用パタンを露光し45秒処理後ミ
クロデンシトメーターで濃度測定し求めた。1ライン/
mmでのCTFを表示した。
【0070】試験結果 FCR−9000改造768nm半導体レーザー露光に
よる相対感度とCTFおよびAC−1  633nm 
 He−Neレーザー露光による感度とCTFを表2に
示す。
【0071】
【表2】
【0072】本発明の感材だけが2種のレーザーイメー
ジャーで感度の実質上の低下がなく、CTFの低下もな
い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  レーザー光源で露光するハロゲン化銀
    感光材料で、少なくとも二つの分光増感色素を使って分
    光増感した乳剤層を支持体の一方側だけに有し、乳剤層
    の下側又は支持体のもう一方の側にアンチハレーション
    層をもち、アンチハレーション層と支持体を合わせた透
    過濃度が露光する波長において0.4以上であることを
    特徴とするレーザー露光用ハロゲン化銀写真感光材料。
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