JPH04349809A - ロータリー植付装置における植付アームの爪ケース微調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ロータリー植付装置に
おける植付アームの爪ケース微調整装置に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】偏心歯車を利用した遊星歯車を内装せる
ロータリーケースの一回転中に、遊星歯車機構を介して
、その回転方向と逆方向に一回転するように植付アーム
の基部をロータリーケースの前後にそれぞれ設けた従来
の植付装置は、そのロータリーケースに軸架され、かつ
太陽歯車で直接駆動される植付アーム駆動軸が、植付ア
ームに対してボルトナットで相互のフランジを利用して
結合している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】以上のような従来のも
のによると、ボルトナットとフランジのボルト孔との嵌
合範囲内で、植付アームをロータリーケースに対して位
相を変えて取付けることができるが、ボルト孔間の距離
が大きいため、植付アームの微調整ができず、したがっ
て縦方向の苗取量の微調節ができないといううらみがあ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】したがって本発明の技術
的課題は、爪ケースの微調整ができる植付アームをうる
ことを目的とするもので、この技術的課題を解決するた
めの本発明の技術的手段は、偏心歯車を利用した遊星歯
車機構を内装せるロータリーケースの一回転中に、遊星
歯車機構を介して、その回転方向と逆方向に一回転する
ように植付アームの基部をロータリーケースの前後にそ
れぞれ設けた植付装置において、ロータリーケースに軸
架され、かつ遊星歯車で駆動される植付アーム駆動軸の
フランジと植付アームのフランジとを回転自在な偏心ピ
ンにより結合して、縦取量の微調節ができるように構成
されたことを特徴とするロータリー植付装置における植
付アームの爪ケース微調整装置である。

【０００５】

【作用】偏心ピンを移動することにより縦方向取量の微
調節が可能になり、爪ケースの取付フランジの形状がシ
ンプルになる。

【０００６】

【実施例】以下、図面に示す実施例について説明する。 第４図において、（１）は田植機の伝動ケースであって
、この伝動ケース（１）の左右両側面にはボス体（２）
が突出し、該ボス体（２）内にはエンジンから駆動され
る回転軸（３）が軸架され、この回転軸にロータリーケ
ース（４）が嵌着されている。このロータリーケース（
４）内の回転軸（３）には太陽歯車（５）が配設され、
位相調節装置で伝動ケース（１）に固定されている。ロ
ータリーケース（４）には太陽歯車（５）と噛合し、か
つ太陽歯車（５）と同歯数の中間歯車（１２）が中間軸
（１１）を介して回転自在に設けられており、カム軸（
７）上には中間軸（１１）上の中間歯車（１２）に常時
噛合する太陽歯車（５）と同歯数の遊星歯車（１０）が
、植付アーム駆動軸（８）を介して嵌装されている。こ
れら太陽歯車（５）、中間歯車（１２）、遊星歯車（１
０）は偏心した歯車である。植付アーム駆動軸（８）に
は、植付アーム（１３）と遊星歯車（１０）とが固定さ
れている。カム軸（７）には第３図の如くカム（１４）
が設けられており、このカム（１４）で作動するプッシ
ュアーム（１５）は、リンク（１６）を介してプッシュ
ロッド（１７）を後退せしめるようになっている。プッ
シュロッド（１７）にはスプリング（１９）が作用して
いる。又、（２０）は植付爪であり、（２１）は押出爪
である。そして、以上の機構により、ロータリーケース
（４）の一回転により植付アーム駆動軸（８）がロータ
リーケース（４）の回転方向と逆方向に一回転するよう
に構成されている。

【０００７】そこで、ロータリーケース（４）が第５図
のようにその回転軸（３）により矢印（Ａ）の方向に自
転すると、伝動ケース（１）に対して回転不能の太陽歯
車（５）に噛合する中間歯車（１２）は、ロータリーケ
ース（４）の自転に伴ってその自転の回転角度と同じ回
転角度だけ矢印（Ｂ）の方向に自転する。この中間歯車
（１２）から駆動される遊星歯車（１０）の植付アーム
駆動軸（８）は、中間歯車（１２）の自転により矢印Ｃ
方向、つまりロータリーケース（４）の自転方向と逆方
向に自転するから、この植付アーム駆動軸（８）に取付
けられた植付アーム（１３）の爪は、苗載台の方向を向
いた姿勢で回転軸（３）を中心に旋回運動することにな
り、この旋回運動中において苗載台に面する側を上から
下に下降するとき、その爪（２０）の先端部で苗載台上
の苗マットから苗を一株切り取ったのち、この下降下限
の近傍において圃場面に植付けして上昇する。さて、ロ
ータリーケースの（４）の（Ａ）方向への自転に伴う植
付アーム駆動軸（８）の（Ｃ）方向への自転は、その一
回転中において偏心歯車（１２）（１０）の直径差にて
ロータリーケース（４）の自転速度に対して早くなった
り、遅くなったりすることになるから、ロータリーケー
ス（４）の自転に対して植付アーム駆動軸（８）の（Ｃ
）方向への自転が遅くなる時期が植付アーム（１３）の
圃場面に近づくように下降する時期に、又植付アーム駆
動軸（８）の（Ｃ）方向への自転が早くなる時期が植付
アーム（１３）の上昇上限に近づくように上昇する時期
に各々該当するように設定することにより、植付アーム
（１３）は圃場面に近づくように下降するときにロータ
リーケース（４）の自転よりもＣ方向に遅れ勝手に自転
して姿勢を下向きに変え、上昇上限に近づくときロータ
リーケース（４）の自転よりも余分にＣ方向に進み勝手
に自転して姿勢を上向きに変えるから、植付アーム（１
３）の爪先端の運動軌跡は上下に細長い楕円状の閉ルー
プ曲線となる。なお、第３図における（１８）はクッシ
ョンゴムで、プッシュアーム（１５）の爪ケース（２２
）に対する衝撃を緩和するものである。その他ロータリ
ーケース（４）内の歯車（５）（１２）（１０）は二枚
歯車となっていて、メイン歯車を機体内側に配置してあ
る。

【０００８】本発明は以上のようなロータリー植付アー
ム（１３）のロータリーケース（４）に対する取付角度
を変更できる手段に関するもので、第１図の如く、植付
アーム（１３）の取付フランジ（２３）とロータリーケ
ース（４）に軸架された植付アーム駆動軸（８）のフラ
ンジ（２４）とをボルト（２６）（２８）で結合してい
るが、相互間の微調整はボルト（２６）（２８）を緩め
、偏心ピン（２７）を孔（２５）の中で回動してフラン
ジ同志の位相の変更を微調整する。しかる後、ボルト（
２６）（２８）でフランジ同志を堅く締め付けるもので
ある。又、偏心ピン（２７）はフランジ（２３）（２４
）の何れか一方に螺装され、孔（２５）はこれに対応し
て何れか一方に開設されるものである。以上の如く、偏
心ピン（２７）を移動することにより、容易に、かつ小
スペースで縦方向取量の微調節が可能で、爪ケース（２
２）の取付フランジ（２３）の形状をシンプルなものと
することができる。

【０００９】

【発明の効果】この技術的手段によれば、偏心ピンの回
動調節で、植付アームにおける爪ケースのフランジとロ
ータリーケースのフランジ同志の位相を微調整して変更
することができるので、小スペースで縦方向取量の微調
節が可能になった。又、爪ケースの取付フランジの形状
がシンプルになるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】フランジ部分の断面図

【図２】本発明装置を示す拡大図（イ）と断面図（ロ）

【図３】ロータリーケースを示す一部断面の側面図

【図
４】ロータリーケースの正面断面図

【図５】植付軌跡図

【符号の説明】

４　　　　ロータリーケース ８　　　　植付アーム駆動軸 １３　　植付アーム ２３　　植付アームの取付フランジ ２４　　植付アーム駆動軸のフランジ ２５　　孔 ２６　　ボルト ２７　　偏心ピン ２８　　ボルト

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　不等速噛合歯車を利用した遊星歯車機
   構を内装せるロータリーケースの一回転中に、遊星歯車
   機構を介して、その回転方向と逆方向に一回転するよう
   に植付アームの基部をロータリーケースの前後にそれぞ
   れ設けた植付装置において、ロータリーケースに軸架さ
   れ、かつ遊星歯車で駆動される植付アーム駆動軸のフラ
   ンジと植付アームのフランジとを、回転自在な偏心ピン
   により結合して、縦取量の微調節ができるように構成さ
   れたことを特徴とするロータリー植付装置における植付
   アームの爪ケース微調整装置。