JPH0433601B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0433601B2
JPH0433601B2 JP56210636A JP21063681A JPH0433601B2 JP H0433601 B2 JPH0433601 B2 JP H0433601B2 JP 56210636 A JP56210636 A JP 56210636A JP 21063681 A JP21063681 A JP 21063681A JP H0433601 B2 JPH0433601 B2 JP H0433601B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
veneer
film
veneers
moisture content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP56210636A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58116101A (ja
Inventor
Noryuki Honda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meinan Machinery Works Inc
Original Assignee
Meinan Machinery Works Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meinan Machinery Works Inc filed Critical Meinan Machinery Works Inc
Priority to JP56210636A priority Critical patent/JPS58116101A/ja
Priority to US06/449,758 priority patent/US4483730A/en
Priority to FI824322A priority patent/FI81518C/fi
Priority to DE3247700A priority patent/DE3247700C2/de
Priority to CA000418699A priority patent/CA1198974A/en
Priority to IT25035/82A priority patent/IT1153941B/it
Priority to KR8205878A priority patent/KR880002558B1/ko
Priority to GB08236927A priority patent/GB2120164B/en
Publication of JPS58116101A publication Critical patent/JPS58116101A/ja
Priority to US06/524,194 priority patent/US4569715A/en
Publication of JPH0433601B2 publication Critical patent/JPH0433601B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B27WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
    • B27DWORKING VENEER OR PLYWOOD
    • B27D1/00Joining wood veneer with any material; Forming articles thereby; Preparatory processing of surfaces to be joined, e.g. scoring
    • B27D1/02Hot tables for warming veneers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B27WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
    • B27GACCESSORY MACHINES OR APPARATUS FOR WORKING WOOD OR SIMILAR MATERIALS; TOOLS FOR WORKING WOOD OR SIMILAR MATERIALS; SAFETY DEVICES FOR WOOD WORKING MACHINES OR TOOLS
    • B27G11/00Applying adhesives or glue to surfaces of wood to be joined
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T156/00Adhesive bonding and miscellaneous chemical manufacture
    • Y10T156/17Surface bonding means and/or assemblymeans with work feeding or handling means
    • Y10T156/1702For plural parts or plural areas of single part
    • Y10T156/1712Indefinite or running length work
    • Y10T156/1722Means applying fluent adhesive or adhesive activator material between layers
    • Y10T156/1727Plural indefinite length or running length workpieces
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T156/00Adhesive bonding and miscellaneous chemical manufacture
    • Y10T156/17Surface bonding means and/or assemblymeans with work feeding or handling means
    • Y10T156/1702For plural parts or plural areas of single part
    • Y10T156/1712Indefinite or running length work
    • Y10T156/1741Progressive continuous bonding press [e.g., roll couples]

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Forests & Forestry (AREA)
  • Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明はベニヤ単板の接着技術を改良した合板
の製造方法に関する。
【従来の技術】
従来、合板製造工程におけるベニヤ単板(以
下、単板と称す)の接着技術において、パンクあ
るいは接着力不足等の接着不良を起こす最大の原
因は、単板の乾燥状態、即ち単板の含水率に起因
していることは周知のとおりである。 ところが、乾燥処理後の単板の含水率を全ての
単板について均一にすることは、現在のところ不
可能であり、大小様々なバラツキが存在してい
る。 特に近年の原木事情の悪化は、乾燥しにくい樹
種、乾燥しやすい樹種の著しい混在を招来し、勢
い乾燥程度を高めれば過乾燥による過大な単板収
縮、アバレ等の発生を余儀なくされ、逆に低めれ
ば、乾燥不良による接着不良など種々多くの問題
を生産現場で顕在化しつつある。 よつて、これらの現状並びに将来への対応は含
水率のバラツキに全く左右されない、あるいは左
右されにくい実用的接着技術の開発なくしては成
りたたないのがその実情で、併せてこの問題を根
本的に解決するには、含水率の高い単板の接着を
コスト安にして可能にする技術の確立をも必要と
する。 ところで、含水率の高い単板の接着技術につい
ては、これまでに例えば特公昭54−3929号公報
(発明の名称:合板の製造方法)が存在する。該
公報によると、この接着技術は公知の配合で成る
液状の合板用接着剤を単板に塗布し、塗布した接
着剤を乾燥してから他の単板を重ね合わせて熱圧
締することを指向している。 ところが、開示された諸結果はいずれも良好な
成果を表示してはいるものの、該技術には次の様
な問題点が内在していた。 即ち、塗布した接着剤を乾燥しようとして乾燥
装置を設備し、所定の温度と時間とから成る乾燥
条件を設定しても、含水率の低い単板に塗布した
接着剤は過乾燥に、逆に高い単板の場合は不充分
となり、全ての単板に塗布した接着剤を、所望の
程度に乾燥し得ないばかりか、それに伴つて熱圧
締後の接着強度も著しくバラツキ、極めて不安定
になるというものである。 このことは、開示された実施例における乾燥条
件が、対象とする単板の含水率に応じて種々設定
され、高含水率の単板であればある程、乾燥条件
を大にしていることからも明らかなように、塗布
した接着剤の乾燥程度が、単に設定した接着剤の
乾燥条件だけにより決定されるものでなく、主と
して単板の含水率に大きく左右されるという現象
に起因している。 従つて、塗布した接着剤の乾燥装置も、従来の
単板乾燥装置なみにかなり大型大容量化し、加え
て、1本の原木にあつても辺材と芯材部とに、ま
た、1枚の原木にあつても場所により通常著しく
差異あることは周知のとおり、而も種々の原木を
して安定した品質の合板を製造せんとする課題か
らすれば、この種の技術の叙上の欠点は、大量生
産形態を営む合板製造の実務において何とも克服
し難く、いまだ実用するに不充分なものであつ
た。
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来技術に内在する叙述
の欠点を払拭すべく改善して、容易に生産現場で
実用可能なるものと成し、単板の含水率に影響さ
れずに必要に応じて高含水率の単板をもコスト安
にして良好に接着し得る新しい接着技術を提供す
るものである。
【課題を解決するための手段】
本発明は、所定の速度で移動する移送面に水溶
性合板用接着剤を薄膜状に塗布し、塗布した接着
剤を指触乾燥状態にならぬ程度に乾燥処理した
後、前記移送面から剥離してフイルム状の接着剤
を作成し、該フイルム状の接着剤をベニヤ単板間
に介在して合板を製造するものである。
【作用】
本発明においては、接着剤中の水分を積極的に
低減して含水率の高い単板の接着をも可能化する
ものであるが、接着剤を単板に塗布してから、塗
布した接着剤を乾燥するものではなく、単板に供
給する前の時点で接着剤を指触乾燥状態にならぬ
程度に乾燥処理を施し、次いで単板間に供給する
ものであるので、接着剤の乾燥装置は著しく小型
化し得、しかも設定した乾燥条件により接着剤は
安定して所望通りに乾燥する事ができ、前記公報
による技術の欠点は一挙に解決されるのである。
【実施例】
第1図は、本発明方法を実施するに基礎となる
装置例を示すものであるが、 図中、4は液状の合板用接着剤、5はドクター
ロール、6はアプリケーターロール、7は加熱ロ
ール、8は剥離ナイフを指し、図からも明らかな
ように、ドクターロール5は矢印方向に回転する
アプリケーターロール6の外周面に前記液状の接
着剤4を薄膜状に塗布する。 次いで該アプリケーターロール6は加熱ロール
7との接触位置で該薄膜状の接着剤4を加熱ロー
ル7の外周面上に転移する。そして加熱ロール7
の外周面上で前記接着剤は含有する水分を蒸散し
つつ矢印方向に移送され、適宜に乾燥されたとこ
ろで剥離ナイフ8の補助によりフイルム状に剥離
される。 また、必要に応じて設置される送風装置11
は、前記剥離ナイフ8によるフイルム状接着剤3
の剥離個所に向つて送風し、剥離直後のフイルム
状接着剤3の成膜性を改善する。そして剥離され
たフイルム状接着剤3は、コンベア10により搬
送されてくる単板2と、他のコンベアにより搬送
されてくる単板1との間に図の如く介在され、加
圧ロール9による加圧によつて両単板1,2を仮
接着状態にして搬出する。 そして、3プライ合板を製造する場合には、搬
出したものを表裏反転して、次位に設置したもう
一台の装置に図示した単板1に代えて搬入し、単
板2に代え他の単板をして同様にフイルム状接着
剤3を単板間に介在させて搬出する。 勿論、所望のプライ数の合板製造においても同
様にしてフイルム状接着剤3を単板間に介在させ
ていく。そしてその後は図示していないが、常道
通り必要に応じて冷圧締した後、熱圧締したり、
あるいは冷圧締した状態のまま接着硬化して単板
の接着を遂行する。 次に、図示の装置による液状接着剤4のフイル
ム化実験例を示せば次のとおりである。 尚、「部」とあるのは重量部を指す。 実験例 1 (1) 液状の接着剤4の組成;ベースグルーとして
メラミン尿素共縮合樹脂接着剤(松栄化学工業
株式会社製エスレジン、品番SA−30)100部、
小麦粉20部、水4部、塩化アンモニウム1部。 (2) ドクターロール5がアプリケーターロール6
に塗布する接着剤4の量;15g/平方尺。 (3) アプリケーターロール6と加熱ロール7との
外周面における速度の比;1対1 (4) 加熱ロール7の温度;90℃ (5) 薄膜状に塗布された接着剤が加熱ロール7上
に実質的に滞留する時間;18秒 (6) 加熱ロール7の外周面における速度とフイル
ム状接着剤3の単板間への供給速度との比:1
対1。 (7) 送風装置11による送風;無 上記条件下において、乾燥され剥離ナイフ8に
よつて加熱ロール7から剥離されたフイルム状接
着剤3は、指触乾燥状態(接着技術にあつて常用
される用語で、指先で軽く押してべとつかなくな
るときの乾燥状態)にならぬ程度に、つまり、軟
質で、しかも指先で軽く触れたときに粘着性を有
する状態に作成された。 しかして前記実験例1に関連して、作成したフ
イルム状接着剤3を叙述の通りにして単板間に介
在して製造した3プライ合板の接着力試験を実施
したが、その結果は次のとおりであつた。 すなわち、含水率10%、厚さ1.7mmの表裏単板、
厚さ3.6mm、含水率0〜120%の中板単板を用い
て、115℃で3分間熱圧締して製造した1種類合
板を、JASに規定された煮沸繰返し試験法に基ず
き、その接着力を求めたところ、接着力のピーク
を示したのは、中板単板の含水率が概ね30〜55%
のものを使用した合板に於いてであり、上記範囲
外の含水率の中板を使用した合板にあつても、か
なり良好な接着力が得られた。 また、実験例1における(5)項、(4)項の条件を変
更してより乾燥したフイルム状接着剤3を作成し
て同様の試験を実施したところ、接着力のピーク
は前記結果よりもより高い含水率の中板を使用し
た合板において得られ、逆に乾燥程度を低めたフ
イルム状接着剤の場合は、より低含水率の中板を
使用した合板に於いて得られる傾向にあつた。 実験例 2 (1)項、(2)項、並びに(4)項については実験例1と
同じ、(2)項については;45g/平方尺、(5)項につ
いては;25秒、(6)項については;1対1.5、(7)項
については;有。 上記条件下において作成されたフイルム状接着
剤は、実験例1のものよりはより軟質で、粘着性
を有した状態であつた。 また、含水率0〜60%、厚さ1.7mmの表裏単板、
含水率0〜60%、厚さ1.7mmの中板単板を用い、
含水率15%毎の各種組み合わせを行つて3プライ
合板を製造し、前記した試験法に基ずく接着力を
求めたところ、中板又は表裏単板のいずれか一方
の含水率が0%の時、最も高い接着力を示し、い
ずれも一方の単板含水率が高くなるにつれて接着
力は低くなる傾向にあつた。 又、両方の単板とともに含水率が0%の場合に
は、一方が0%、他方が15%、並びに両方とも15
%のものより低い値を示した。 更に両方の単板ともに含水率が高くなると、そ
れにつれて接着力は低下する傾向にあつて、両方
の単板含水率が60%の場合に、その接着力(正、
逆通じて大小の算術平均値)は約7.1Kg/cm2であ
つた。 加えて、その他の実験を通じて言えることは、
例えば5プライ合板の製造実験、あるいは2種合
板並びに特類合板の製造実験などからしても同様
であつたが、前記実験例1並びに2の如くして作
成されるフイルム状接着剤3の単位面積当りの重
量を、ある程度の範囲内で大とすれば、それなり
に接着力も大となり、逆に小とすれば小となる傾
向が存在することである。 次に、本発明を実施するに要点となる接着剤の
乾燥並びにフイルム状接着剤の作成に関し、目安
となる事項を詳述する。 まずは、水溶性合板用接着剤についてである。
本発明では接着剤として、例えば尿素樹脂、メラ
ミン樹脂、フエノール樹脂、ジヒドララジド樹
脂、水性ビニルウレタン樹脂、又はこれらの各種
変性樹脂、共縮合樹脂、混合樹脂などを主体とす
る水溶性合板用接着剤を使用する。 一般にこれら接着剤は、未濃縮又は濃縮タイプ
もので概ね35〜55%の水分を含む水溶液として市
販乃至は製造される。 そして、それらを適切に選択してベースグルー
とし、必要に応じて、水、小麦粉、塩化アンモニ
ウム等の増量剤、硬化剤、更にはその他、充填
剤、増粘剤、可塑剤等の添加剤を付加し、所望の
配合に調合して用いる。 このような水溶性接着剤は一般に、概ね30〜70
%の水分を含有する状態になるが、望しくはより
水分の少ない状態に調合する。 勿論、水分が少ない状態のものは、従来慣用さ
れている液状接着剤よりは幾分粘度が高くなる
が、直接的に単板に塗布するものでないので、特
に塗布に関する問題は惹起しない。 因に、前記実験例にあつては、粘度58ポイズ、
約40%の水分を含有する状態に配合されたもので
ある。 尚、本発明の実施において、特許公報等合板用
接着剤に関する公知文献に記載された、接着剤組
成例、配合例、各種添加物、硬化法等の技術を任
意に援用することも可能で、特に参考のために、
そのいくつかを例示する。 特公昭35−18596号、同50−20576号、同50−
25491号、同51−22497号、同52−42181号、同52
−495号、同53−12532号、同55−24401号公報等、
また、雑試「木材工業」VOL.36−7号第9〜第
14頁に記載された記事「フエノール・メラミン樹
脂接着剤の最近における状況」。 扨て、本発明では、前記水溶性接着剤4の水分
を低減すべく少なからずの水分除去を実施してフ
イルム状接着剤3の作成を図るのであるが、その
場合、該フイルム状接着剤3が、概ね15〜40%の
水分を含有する状態に、望しくは約18〜35%程度
に至るように装置の乾燥条件を設定する。そして
接着剤4の乾燥を第1図に例示した装置の如く、
加熱条件下で実施する場合には、ベースグルーの
縮合反応をも進めることになり、比較的水分を多
く含んだ状態でもフイルム化することを可能にす
る。 即ち、水の低減による作用とともに、ベースグ
ルーの縮合反応の進行も又、接着剤のフイルム化
に貢献するのである。 ところが、過度に縮合度を高めてしまつては、
所望の乾燥状態に至る前に、フイルム状接着剤3
の接着性能を劣化したり、その粘着性を著しく失
つたりする傾向を有する。 従つて、加熱を伴う乾燥を実施する場合は、望
しくは約110℃以下とする。 しかし、一方において100℃以上150℃以下の高
温下での乾燥は、極めて短時間内で達成できる大
きな利点を有しているため、必要に応じて前記縮
合反応の進行を抑制しつつ敢えて実施することも
ある。 例えば、塩化アンモニウム等の硬化剤添加を微
量乃至は0としたり、更にはヘキサメチレンテト
ラミン等の添加を図り、接着剤4のPHを弱酸
性、中性乃至アルカリ性にまで調整しておいてか
ら乾燥処理を実施するのである。 勿論、この様な接着剤4のPH操作は、たとえ
加熱ロール7を40〜100℃の低温下或いは全く加
熱せずに常温下(室温)で乾燥を実施する場合に
おいても採用することは可能であるが、採用する
場合にあつては、乾燥後のフイルム状接着剤3或
いは単板の接着面に塩化アンモニウム等酸性化物
質の添加を図り、PHの最調整を実施してから単
板に供給し、熱圧締乃至は冷圧締下での接着剤硬
化条件を改善するのが望しい。 また、このような任意温度下で進行する縮合反
応を見込んで、予め、使用するベースグルーの縮
合度を低めておくこともある。 しかし、縮合反応の進行が前記接着性能の劣化
あるいは粘着性の喪失等の問題を生じないような
場合には、逆に予め縮合度を高めた高縮合型のベ
ースグルーの使用も可能である。 一方、フイルム状接着剤3の柔軟性を大にする
ことは、単板間への供給を円滑かつ安定的に容易
化し、更に単板間に供給された後にも単板への密
着性を良好に保証する点で重要である。従つて、
必要ならば使用するベースグルーに公知の可塑剤
を添加する。 例えば、アミノ系樹脂接着剤の場合は、トリク
レジルホスフエート、クレジルジフエニルホスフ
エート等の可塑剤を適量添加するのである。又、
この種可塑剤は、一般に滑剤としての機能をも併
有する場合が多く、そのためにフイルム状接着剤
3の剥離性をも幾分改善する。 しかし、基本的には、フイルム状接着剤3の柔
軟性は、接着剤の乾燥程度に大きく左右されるも
のである。即ち、比較的水分量の大なるものは柔
軟性に富み、逆に小なるものは柔軟性に欠ける傾
向を有する。 因に、前記実験例1の(2)項を30g/平方尺に、
(5)項を37秒に、更に(6)項を1対3、1対2、1対
1.5として接着剤のフイルム化実験を行つたが、
剥離されたフイルム状接着剤3の含有する水分率
は約32%であつて、前記実験例1のものに比べれ
ばより軟質で粘着性の大なる状態であつた。 尚、前記(6)項の加熱ロール7の外周面における
速度と、フイルム状接着剤4の単板への供給速度
との比を1対1から上記のとおりに変更したこと
により、加熱ロール7上における接着剤は、その
厚さを該増速比に基づき減じてフイルム化される
が、このような増速剥離を積極的に採用すれば、
接着せんとする単板の諸条件に対応すべく、フイ
ルム状接着剤3の厚さが自在に調整できる技術が
確立される。 具体的には、第1図に示した装置に於いて、単
板の搬送に係る装置の搬送速度を加熱ロール7に
対して所望の増速比で設定すること可能に構成す
るのである。勿論、加熱ロール7の外周面速度を
低速化自在にしても足りる。 又、この種の増速剥離は、剥離ナイフ8の手前
で加熱ロール7の外周面から速度に乾燥された接
着剤を剥離してフイルム状接着剤を作成すること
も必要ならば可能にする。 この場合には剥離ナイフ8等の剥離装置を特に
必要とすることなくフイルム状接着剤3の剥離位
置が設定される。 いずれにしても、本発明の実施上、フイルム状
接着剤3は、可及的に高い粘着性を有している状
態で作成され、直ちに単板に供給されることが望
しい。 即ち、指先で軽く触れてみて付着しないが粘着
性を有する状態乃至は付着するような状態のフイ
ルム状接着剤3の作成が望しいのであつて、その
ようなフイルム状接着剤3は、第1図図示の加圧
ロール9による加圧によつて、簡単にして充分な
る単板の仮装着状態を実現する。 また、接着力の確保に対しても、該粘着性は、
所謂、ぬれの点で重要であつて、全く粘着性を有
しない場合には、接着剤の単板への浸透性に欠
け、その接着力は低下する。 ところで、このような粘着性を有するフイルム
状接着剤3の作成において、第1図例示の送風装
置11は極めて効果的な補助装置である。 例えば、前記実験例2に於いて、送風装置11
による送風を中止すれば、フイルム状接着剤3は
直ちに剥離直後の辺りで破損し始め、その作成は
不可能乃至著しく因難化する。 また、送風装置11を作動するならば、前記(6)
項の増速比を1対6程度にまで高め得て、粘着性
のある極薄のフイルム状接着剤の作成も可能にす
る。 より詳細には、第2図に拡大図示したように、
移送面A上に設置した剥離装置Cにより確定され
る剥離位置の付近、例えば、剥離位置直前乃至前
の接着剤に、又は剥離直後の接着剤3に、好しく
は両方に対して作用するように軽く送風すること
によつて、剥離直後のフイルム状接着剤3が惹起
する凝集現象を制限する作用を得て、叙述の効果
を得るのである。 また上記作用は、直接的には、送風することに
よる冷却効果が上記作用を招来しているようで、
それ故に必要ならば、その他の冷却手段で代用す
ることもできる。また、逆に剥離直後のフイルム
状接着剤3を適度に加熱しても、急激な温度差に
より生じる前記現象を緩和することができる。 いずれにしても、その作用原因は不明瞭な認識
ながら、図示したように作用する送風装置Dの設
置が望しく、更に送風する空気等気体の温度も室
温に限ることなく、適当な低温又は高温度下のも
のであつてもよい。 扨て、以上詳記したものは、主としてフイルム
状接着剤3を良好な状態で作成するに目安となる
基本的事情について開示したものであるが、以
下、本発明を実施するに基礎となる装置につい
て、図示の実施例装置、並びにその他の例をして
以下、詳述する。 第1図において、アプリケーターロール6と加
熱ロール7との2つのロールに注目するに、該2
つのロールは、その外周面で、所定の速度で移動
する移送面を構成している。 即ち、ドクターロール5がアプリケーターロー
ル6の外周面に液状の合板用接着剤4を塗布する
塗布位置から、剥離ナイフ8による剥離位置まで
の間をして、実質的に接着剤4の搬送媒体を成す
移送面を形成しているのである。 そして加熱ロール7は、前記したように移送面
の一部を構成するとともに、接着剤4の水分を低
減する乾燥装置としての機能をも併有している。 また、アプリケーターロール6は、必要に応じ
て冷却され、前記塗布位置における塗布直前の接
着剤4を低温に保ちつつドクターロール5による
塗布量の安定化、並びに、加熱ロール7への接着
剤の転移を円滑にする。 即ち、該アプリケーターロール6は主として加
熱ロール7からの熱移動による塗布障害を除くた
めに付設したものである。それ故に、加熱ロール
7の温度を低温に設定する場合の他、特に塗布障
害を伴なわない場合には該ロールの設置等他の冷
却手段の設備は必要としない。 従つて、加熱ロール7の外周面に直接ドクター
ロール5等塗布装置を設置して、接着剤4の塗布
位置を設定することもある。 尚、このような場合には、前記移送面は1本の
ロール外周面等単一の部材で構成され、而も、乾
燥装置は塗布位置から剥離位置までの全域にわた
つて、接着剤の水分低減を実施することになる。 一方、ドクターロール5についてであるが、該
ロールは、必要ならば冷却し、移送面に対して安
定した塗布を図る。そして、移送面への塗布量を
調整可能とする場合には、移送面との関係におい
て、間〓の調整、あるいは移送面の移動方向に対
する回転方向、あるいは回転数等を調整可能にす
る。加えて、ドクターロール5に代るブレードコ
ーター、スプレー、その他液状の接着剤を薄膜状
に塗工、流延、散布し得る塗布装置であれば、任
意のものを移送面との関係に於いて設置し得る。 また、アプリケーターロール6と加熱ロール7
との2本のロール外周面、あるいは図示は略した
が、無端ベルトと無端ベルト、無端ベルトとロー
ル外周面など、任意の2乃至それ以上の複数部材
の組み合わせにより、適宜に移動方向に分割して
一連の移送面を形成する場合には、該移送面の移
動速度を相対的に調整することができる。 例えば図示した装置の場合、アプリケーターロ
ール6と加熱ロール7との外周面の速度比を1対
1とする他、1対2にも2対1にも設定すること
ができるのである。この種速度比の調整は、移送
面上の接着剤厚さを該接着剤の転移時に必要に応
じて調整することを可能にする。 また、移送面について、該移送面は必らずしも
平な面で構成される必要はない。 例えば、図示の装置に於けるアプリケーターロ
ール6は、ゴムを被覆したものの外周面に周知の
スプレツダーロールの如く、ねじ状の小さな溝を
多数形成することもあるし、加熱ロール7は、硬
質クロムメツキを施した平らな剛体面とすること
もできる。 勿論、必要に応じて、加熱ロールの外周面にも
所望の凹凸を付設すること可能ではあるが、移送
面の形状的状態はフイルム状接着剤3に少なから
ずやの影響を及ぼすので、所望とするフイルム状
接着剤4の状態に基ずき設定する。 例えば、0.03ミリ、0.07ミリ、0.1ミリ、0.15ミ
リ、0.2ミリ等の均一厚さを有するもの、フイル
ム状接着剤3の供給方向と横方向に、あるいは供
給方向に積極的に厚さむらを形成したもの、前記
供給方向に延びる線に沿つて、切断分離されたも
のの如く、幅狭のものが横公報に並んだような状
態のもの、更には極めて幅狭で糸のようなものが
同様にして並び、全体として概ねフイルム状を呈
しているもの、その他所望の形状的状態に応じ
て、移送面の形状的状態を設定するのである。 また、設置する塗布装置による液状接着剤4の
塗布状態とも大きく関連するために、このように
所望するフイルム状接着剤の好しい作成は、塗布
状態の操作乃至はそれと移送面形状との併用によ
ることもある。 次に、移送面に塗布した接着剤の乾燥装置につ
いてであるが、図示の装置にあつては、例えばロ
ール内部に熱媒体を送りロール表面を加熱した加
熱ロール7が、その主体的装置であることは前記
したとおりである。 この乾燥装置の場合、塗布された接着剤に付し
て、片面側から加熱するものであるが、必要に応
じて両面側から加熱する乾燥装置を用いることも
できる。 また、マイクロ波乾燥装置を付設すれば、内部
からの加熱も実施する。そして、それらはいずれ
もある温度下での加熱を伴う熱輻射型、熱対流
型、熱伝導型の加熱乾燥装置に属し、任意の型式
あるいは任意の型式のものを併用して構成される
が、その他加熱を伴わない冷風乾燥装置(室温空
気の送風乾燥)、減圧乾燥装置などを採用すれば、
常温下での乾燥を実施することもできる。 勿論、両者の併用も可能であり、いずれにして
も、乾燥装置の設置位置は、前記移送面上に於い
て塗布位置から剥離位置までの間に、接着剤の水
分低減、即ち乾燥を実施するものであれば、その
位置、並びに設置範囲は特に制限されるものでは
ない。 尚、剥離ナイフ等による剥離位置で、剥離され
たフイルム状接着剤を更に、乾燥する場合には、
自然乾燥による場合の他、必要に応じて上記任意
の乾燥装置を設けてもよい。 また剥離装置についてであるが、例示した剥離
ナイフ8の他、公知のエアーナイフ等の無接触式
装置も使用することができる。そして、該装置に
よつて設定される剥離位置は、必らずしも固定的
に設定される必要はなく、該位置が移動可能なよ
うに、例えば図示の剥離ナイフ8が移送面上を移
動可能になるように構成すれば、接着剤の乾燥程
度を調整するのに便利である。 また、図示の装置に於いて、剥離ナイフ8が適
時、移送面から離脱して、搬送中乃至は停止して
いる単板の接着面上の任意個所に、フイルム状接
着剤の先端部分を転移し、その後、元の位置に復
帰するように、該ナイフによる転移機構を付設す
れば、作業開始におけるフイルム状接着剤の単板
への供給開始が極めて至便になる。 扨て、単板の搬送装置についてであるが、該装
置は、図示の実施例の如く、接着せんとする2枚
の単板のうち、少なくともいずれか一方の接着面
に、前記フイルム状接着剤を供給すること可能で
あれば、如何なる構成であつてもよい。 図示した装置の場合、単板1を直線的に、他方
の単板2を加圧ロール9に沿つて曲線的にして連
続あるいは間欠的に搬送するもので成るが、その
他にも、両者の搬送姿勢は任意に変更できる。 また図示したように、フイルム状接着剤3の供
給時に、2枚の単板の接着面のうち、いずれか一
方へ先に、次いで他方と接つするように搬送装置
を構成する場合、一方が近接乃至少なくとも軽く
接つして後、図示の如く短時間、短距離後に他方
が近接乃至少なくとも軽く接つするよう構成する
他、かなりの時間あるいは距離を経てから、他方
が近接乃至少なくとも軽く接つするように構成し
てもよい。 勿論両方の接着面がほぼ同時にして、近接乃至
少なくとも軽く接つするようにしてもよく、更に
はフイルム状接着剤をいずれの接着面とも接つす
ることなく近接させて延在させておき、適時、あ
る面積を有する接触面がほぼ同時にして、少なく
とも軽く接つするような搬送装置であつてもよ
い。尚このような場合は、フイルム状接着剤が単
板に近接して延在している状態をして、単板に供
給したものとみなす。 また、図示の加圧ロール9の如く、フイルム状
接着剤を2枚の単板間に介在させつつ加圧する必
要は必らずしもなく、単板間にフイルム状接着剤
を単板自重下で介在するだけでも足りる。仮装着
の状態は、必要に応じて、その後の工程で実施し
てもよいからである。 尚、加圧ロール9は、外周面に弾性体を被覆し
たものが望しく、必要ならば円周方向溝を任意数
形成してもよい。該溝は、針ベルトなど搬送部材
の張架を許容して、単板の曲線的搬送を良好にす
る。また、必要に応じて、加圧ロール9は加熱し
た高温のロールとすることもできる。 また、図示した装置は対象とする単板を2枚に
した基本的な装置例であるが、例えば3枚の単板
を対象とする場合には、例えば次のような装置が
構成される。 すなわち、図示の装置に対して、図面下方から
も単板2の如く、他の単板を加圧ロール9に向け
て搬送する搬送装置を付加し、更にもう一台のフ
イルム状接着剤の作成装置を単板1の下方に設置
し、一対の加圧ロール9により単板2とともに加
圧されていく単板1と、新たに付加した単板との
間にも、フイルム状接着剤を図示したものと同様
にして介在しつつ供給するものである。 そうすれば、加圧ロール9からは一挙にして3
プライ合板が仮接着状態で搬出されることにな
り、更に斯様な装置にあつては、単板1に代え、
加圧ロール9から搬出された3プライ合板を接着
硬化後、あるいはそのままで、繊維方向を所望ど
うりにして再搬入してやれば、加圧ロール9から
は5プライにして搬出される。 勿論、再搬入に代え、次位に同型の装置を設置
し、搬出されたものを順次繊維方向を考慮して搬
入していく形成に装置化することもできる。 このように、図示した基本装置例に基ずき、
種々の形式で所望の複合型装置が構成されるが、
この種装置にあつては、単板の繊維方向、単板厚
さなどの単板に係る緒元に応じて、主として単板
の搬送装置が、それに適合するよう設計すること
が肝要である。 また、対象とする夫々の単板が予め所定長さに
切断されたものが、必要に応じて相互の間隔を詰
めた状態で、各々搬入される他、任意の単板を、
あるいは全ての単板を、連続した長い帯状のまま
搬入して、叙述のフイルム状接着剤の供給を図る
こともできる。 また、使用する単板の含水率についてである
が、一般に、叙述の如くフイルム化された装着剤
は、より水分量の低いもの程、より高い含水率の
単板接着に於いて、高い接着力を示す傾向を有す
ることは前記開示したとおりである。 従つて、使用するいずれの単板の含水率も該傾
向に基ずき予め調整するのが望しい。そして斯様
な操作は単板乾燥により単板の内部から表層に至
る単板全体をして均一に行う場合の他、必要に応
じて主に接着面表層をして行う。 例えば、含水率が高すぎる単板を使用する場
合、加熱平板、加熱ロールなど公知の単板加熱装
置をして短時間の加熱によつて、接着面表層を乾
燥したのち、内部とに含水率差を有する間に、フ
イルム状接着剤の供給、並びに望しくは、その後
の冷却、熱圧工程に搬入するのである。 この場合、単板温度の上昇を伴つて、本発明に
係る装置に搬入されることもあるが、該単板が有
する保有熱は、以後の熱圧締下、あるいは冷圧締
下に於ける接着硬化に貢献することもあるので、
場合によつては、単板の温度上昇を目的として、
同様の加熱装置を設置することもある。 一方、含水率が低くすぎる単板の場合は、例え
ば、水、温水、蒸気、その他ホルマリン、水溶状
態の各種接着剤、希釈塩酸あるいは塩化アンモニ
ウム水の如き酸性化水溶液、など水分を主体とし
て二次目的物を付加したものの噴きつけ、塗布な
どにより、単板の接着面表層を加湿する加湿装置
を設置するのが望しい。勿論、前記単板加熱装置
との併設を図つてもよい。 しかし、より好しいのは、フイルム状接着剤を
して、使用せんとする単板の含水率に対応するこ
とである。 例えば、単板用含水率計を備えて単板含水率を
検知し、該検知内容に基ずいてフイルム状接着剤
の乾燥程度に自動又は手動で調整するのである。
更に例えば、フイルム状接着剤の含水状態を検出
する水分計を設備し、該水分計と前記単板含水率
計との検知内容に基ずきつつ、フイルム状接着剤
を加湿する加湿スプレーを自動又は手動で作動さ
せる構成とする。 この場合、望しくは、加湿スプレーを前記送風
装置11の送風と併合することもでき、更にフイ
ルム状接着剤の両面に1つずつ備え、加湿するた
めの蒸気噴出量を各々に制御可能とする。 尚、加湿スプレー等任意の加湿装置は、基本的
に前記剥離されたフイルム状接着剤に対して作用
するべく、任意の位置に備えられるが、必要なら
ば、剥離される前の移送面上に存在する接着剤に
対して備えてもよい。 また、蒸気にかぎらず、温水、水、ホルマリ
ン、水溶状態の接着剤、希釈塩酸あるいは塩化ア
ンモニウム水の如き酸性化水溶液、並びに接着剤
に添加する各種添加剤を含む水、など水分を主体
として二次目的物を加えたものなどをして、フイ
ルム状接着剤に付加することもできる。 しかし、このように主として水分を付加する場
合には、フイルム状接着剤の組成、乾燥程度にも
よるが、その水分量として概ね、片面平方尺当り
5g程度以下、望しくは3.5〜0.3g程度の微量と
する。 即ち、フイルム状接着剤は該含水率を低下して
いるために、単板に対する浸透性に欠ける傾向を
有し、特に含水率の極端に低い単板に対しての該
傾向は著しく、該傾向を改善するに、微量の水付
加ではあつても、当該再湿技術は極めて多大の効
果を発揮するのである。 例えば、前記した実験例1に基ずく接着力試験
の対象合板は、表裏単板に低含水率単板を用いて
製造したが、接着面での破断は、ほとんど該単板
と、接着剤層との境界だ発生した。 それ故に、フイルム状接着剤の両面に、蒸気を
噴きつけ、片面平方尺当り約0.8gの水分が残留
することを目安にして、再度同条件下で合板を製
造し、接着力試験を実施したところ、該部分での
接着性は著しく改善されたのである。 また、逆に、該低含水率の単板の接着面表層を
適度に加湿した場合、更には、適度の高含水率単
板をして、同様に試験しても、同じように接着性
の改善は認められた。
【発明の効果】
以上、詳述したとおり、本発明は、従来実施可
能であつたにしても、コスト高であつたり、設備
が大型化して、工程の複雑化とともに実用するに
不充分な状態であつた高含水率単板の接着をはじ
め、必要に応じて低含水率の単板をも接着するこ
とが、極めてコスト安にして達成できる新しい合
板の製造方法を提供するもので、それにより、困
難極める単板乾燥に伴う単板の収縮、アバレ、更
には接着不良等の諸問題を一挙に解決し、現状及
び将来の合板製造産業に貢献すること明かであ
る。 また、詳記したフイルム状接着剤の作成並びに
単板への供給装置は、従来通りの乾燥単板を対象
とする合板の製造においても、接着剤使用量を著
しく低減することのできる格別の効果を有し、そ
れ自体、単板の含水率に係わらず、均一微量接着
の基礎を成す装置として、同産業に貢献するもの
である。 又、該装置は単板を対象とする他、その他挽
板、合板、集成材、木質ボード類、紙業、プラス
チツク類など、任意の材質で成るシート状物、板
状物をして、それら所望の組み合わせで積層接着
する積層体の製造においても、熱硬化型水溶性接
着剤の供給装置として提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施するに基礎となる装
置例の側面図、第2図は送風装置による送風状態
を拡大図示した説明図である。 図中、1並びに2……単板、3……フイルム状
接着剤、4……液状の接着剤、5……ドクターロ
ール、6……アプリケーターロール、7……加熱
ロール、8……剥離ナイフ、9……加圧ロール、
11……送風装置、A……移送面、B……液状接
着剤の塗布装置、C……剥離装置、D……送風…
…である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 所定の速度で移動する移送面に水溶性合板用
    接着剤を薄膜状に塗布し、塗布した接着剤を指触
    乾燥状態にならぬ程度に乾燥処理した後、前記移
    送面から剥離してフイルム状の接着剤を作成し、
    該フイルム状の接着剤をベニヤ単板間に介在して
    合板を製造することを特徴とする合板の製造方
    法。
JP56210636A 1981-12-30 1981-12-30 合板の製造方法 Granted JPS58116101A (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56210636A JPS58116101A (ja) 1981-12-30 1981-12-30 合板の製造方法
US06/449,758 US4483730A (en) 1981-12-30 1982-12-14 Plywood manufacturing method and apparatus
FI824322A FI81518C (fi) 1981-12-30 1982-12-16 Framstaellningsfoerfarande och -anordning foer plywood.
DE3247700A DE3247700C2 (de) 1981-12-30 1982-12-23 Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung von Sperrholz
IT25035/82A IT1153941B (it) 1981-12-30 1982-12-29 Procedimento e apparecchiatura per la fabbricazione di legno compensato
CA000418699A CA1198974A (en) 1981-12-30 1982-12-29 Plywood manufacturing method and apparatus
KR8205878A KR880002558B1 (ko) 1981-12-30 1982-12-30 합판 제조장치와 방법
GB08236927A GB2120164B (en) 1981-12-30 1982-12-30 Manufacture of a laminate eg plywood
US06/524,194 US4569715A (en) 1981-12-30 1983-09-29 Plywood manufacturing method and apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56210636A JPS58116101A (ja) 1981-12-30 1981-12-30 合板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58116101A JPS58116101A (ja) 1983-07-11
JPH0433601B2 true JPH0433601B2 (ja) 1992-06-03

Family

ID=16592587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56210636A Granted JPS58116101A (ja) 1981-12-30 1981-12-30 合板の製造方法

Country Status (8)

Country Link
US (2) US4483730A (ja)
JP (1) JPS58116101A (ja)
KR (1) KR880002558B1 (ja)
CA (1) CA1198974A (ja)
DE (1) DE3247700C2 (ja)
FI (1) FI81518C (ja)
GB (1) GB2120164B (ja)
IT (1) IT1153941B (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3682714D1 (de) * 1985-06-28 1992-01-16 Nippon Kokan Kk Schwingungsgedaempftes verbund-stahlblech.
JPH03278901A (ja) * 1990-03-28 1991-12-10 Tatsuta Electric Wire & Cable Co Ltd 合板接着用シート
JPH03278903A (ja) * 1990-03-28 1991-12-10 Tatsuta Electric Wire & Cable Co Ltd 合板接着用シート
JPH03278904A (ja) * 1990-03-28 1991-12-10 Tatsuta Electric Wire & Cable Co Ltd 合板接着用シート
JPH03278902A (ja) * 1990-03-28 1991-12-10 Tatsuta Electric Wire & Cable Co Ltd 合板接着用シート
US5234519A (en) * 1991-02-19 1993-08-10 Glen Oak Lumber And Milling, Inc. Veneer profile wrapping method and product
US6699426B1 (en) * 1999-06-15 2004-03-02 National Gypsum Properties, Llc. Gypsum wallboard core, and method and apparatus for making the same
JP4393691B2 (ja) * 2000-04-21 2010-01-06 日東電工株式会社 カレンダーロール及び積層シートの製造方法
US6684527B1 (en) * 2002-12-06 2004-02-03 Robert J. Wise Veneer dryer and method of drying
US8317965B2 (en) * 2003-05-20 2012-11-27 Akzo Nobel Coatings International B.V. Method of joining surfaces
US7641759B2 (en) * 2003-05-20 2010-01-05 Akzo Nobel Coatings International B.V. Method of joining surfaces
CA2562119A1 (en) * 2004-04-01 2005-10-13 Lindsey Brenda Seymour A laminating system and method
JP6085548B2 (ja) * 2013-10-03 2017-02-22 光洋産業株式会社 集成材の製造方法
RU2654793C1 (ru) * 2017-05-25 2018-05-22 Общество с ограниченной ответственностью "Тюменский фанерный завод" Способ производства фанеры
KR101833675B1 (ko) 2017-06-02 2018-03-02 그린포장 주식회사 단실 재봉 이지오픈포대
CN114953699A (zh) * 2022-06-07 2022-08-30 沧州兆阳纸塑包装有限公司 一种强力交叉膜的交叉复合设备及其加工方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4946887A (ja) * 1972-09-11 1974-05-07

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1440371A (en) * 1923-01-02 Glenn e jritton
NL25532C (ja) * 1928-06-25
GB362849A (en) * 1929-09-07 1931-12-02 Georg Schlesinger Apparatus for manufacturing hollow bodies from wood veneer
US2062650A (en) * 1935-01-23 1936-12-01 West End Chemical Company Production of noncrystalline borax
GB514563A (en) * 1938-05-10 1939-11-13 William Henry Moss Improvements in or relating to composite materials and articles including wood laminae
GB606619A (en) * 1941-02-10 1948-08-17 Amund Ragnvald Wigeland Electrically-heated water container
GB559028A (en) * 1942-09-16 1944-02-01 Walter Engel Curable thermo-plastic material
US3026190A (en) * 1958-12-02 1962-03-20 American Viscose Corp Elastomer bonded abrasives
US3247042A (en) * 1962-08-27 1966-04-19 Weyerhaeuser Co Apparatus and method for manufacturing laminar materials joined together with wet adhesive webs
GB1134542A (en) * 1964-10-29 1968-11-27 James Halstead Ltd Improvements in or relating to methods of applying adhesives to articles
US3553065A (en) * 1966-05-27 1971-01-05 Kimberly Clark Co Highly-drafted sinusoidal patterned nonwoven fabric and method of making
FR1595160A (ja) * 1967-12-18 1970-06-08
US3597295A (en) * 1969-02-03 1971-08-03 Possis Machine Corp Machine for coating traveling substrate with thermoplastic material
US3690979A (en) * 1969-11-18 1972-09-12 Simpson Timber Co Method of laying up plywood panels
US3660549A (en) * 1970-03-23 1972-05-02 Du Pont Electrostatic pinning of dielectric film
JPS5033700B1 (ja) * 1970-12-02 1975-11-01
US3850729A (en) * 1971-06-25 1974-11-26 Standard Register Co Apparatus and method for producing a business form article
US3788923A (en) * 1971-08-24 1974-01-29 Allied Chem Silica-filled,high molecular weight polyolefin
US4130685A (en) * 1974-09-20 1978-12-19 Tarullo John A Cork wall covering
US3990876A (en) * 1975-01-15 1976-11-09 Saint-Gobain Industries Manufacture of plastics sheets
DE2629732A1 (de) * 1975-07-21 1978-01-05 Klessmann Ima Norte Maschfab Verfahren und vorrichtung zum anleimen von kantenmaterial an die kanten plattenfoermiger werkstuecke aus holzwerkstoff
JPS6027897B2 (ja) * 1977-06-09 1985-07-02 三洋電機株式会社 燃焼器制御装置
US4169005A (en) * 1977-09-01 1979-09-25 Champion International Corporation Method for surfacing a wood panel with a plastic film
US4216051A (en) * 1979-07-11 1980-08-05 Bell Telephone Laboratories, Incorporated Apparatus for making bondable finger contacts
US4310365A (en) * 1979-12-26 1982-01-12 Western Electric Company, Inc. Methods for the manufacture of multi-conductor flat cable
US4324820A (en) * 1980-07-18 1982-04-13 St. Regis Paper Company Method and apparatus for coating a paper web
US4374692A (en) * 1981-03-04 1983-02-22 Iv. Ker. Epitoipari Szovetkezet Process for producing a surface veneer on furniture and the like

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4946887A (ja) * 1972-09-11 1974-05-07

Also Published As

Publication number Publication date
FI81518C (fi) 1990-11-12
KR880002558B1 (ko) 1988-11-29
KR840002685A (ko) 1984-07-16
US4569715A (en) 1986-02-11
IT1153941B (it) 1987-01-21
CA1198974A (en) 1986-01-07
GB2120164B (en) 1986-06-04
DE3247700C2 (de) 1986-04-17
FI824322A0 (fi) 1982-12-16
GB2120164A (en) 1983-11-30
JPS58116101A (ja) 1983-07-11
US4483730A (en) 1984-11-20
FI824322L (fi) 1983-07-01
DE3247700A1 (de) 1983-07-14
FI81518B (fi) 1990-07-31
IT8225035A0 (it) 1982-12-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0433601B2 (ja)
US5234519A (en) Veneer profile wrapping method and product
AU2010241049B2 (en) Process and apparatus for manufacturing decorative papers and/or panels for flooring or surfacing of furniture, walls, etc.
JPH11151794A (ja) 化粧シート被覆材料の製造方法
US4623412A (en) Resin impregnated board
JPH0354042B2 (ja)
WO1985000318A1 (en) Method for fabrication and coating of boardlike articles
JPH0226570B2 (ja)
JP2727170B2 (ja) 木質繊維化粧板の製造方法
US3396064A (en) Continuous laminating method and apparatus
CN108753221A (zh) 热固性水溶性脲醛树脂纳米粉体胶黏剂的制备方法及其应用方法
TWI236411B (en) Method of joining surfaces
JPH0226571B2 (ja)
JPH07259207A (ja) 建材用プラスチックフォーム断熱材の製造方法
JPS61270143A (ja) 片面段ボ−ル紙を製造する方法および装置
JPH08207013A (ja) 化粧板およびその製造方法
JPH043282B2 (ja)
JPS6241470B2 (ja)
JPS6153203B2 (ja)
JPH0246362B2 (ja) Gohannoseizohoho
JPS5845946B2 (ja) パ−テイクルボ−ドの製造方法
JPS59185603A (ja) ベニヤ単板の接着方法
JPS60154061A (ja) 表面に薄葉紙を貼着した化粧板用台板の製造方法
JPH02217243A (ja) 易加工性化粧板及びその製造方法
JPS581504A (ja) 合板の製造方法