JPS581504A - 合板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はベニヤ単板の接着技術を改良した合板の製造方
法（こ関する。

従来１合板製造工程におけるベニヤ単板（以下、単板と
称す）の接着技術において、パンクあるいは接着力不足
等の接着不良を起こす最大の原因は、単板の乾燥状態、
即ち単板の含水率に起因していることは周知のとおりで
ある。

ところが、乾燥処理後の単板の含水率を全ての単板につ
いて均一にすることは現在のところ不可能であり、大小
様々なバラツキが存在している。特に近年の原木事情の
悪化は、乾燥しにくい樹種、乾燥しゃすい樹種の著しい
混在を招来し、過乾燥による過大な単板収縮、アバレ並
びに、半乾燥による接着不良など、多くの問題を生産現
場で顕在化しつつある。

よって、これらの現状並びに将来への対応は含水率のバ
ラツキに全く左右されない、あるいは左右されにくい実
用的接着技術の開発なくしては成りｆコｆコないのが、
その実情で、併せてこの問題を根本的に解決するに、後
述する本発明の如く必要に応じて含水率の高い所謂生単
板の接着をも可能にする技術が望まれていた。

ところで、含水率の高い単板の接着技術についてである
が１　これまでに１例えば、特公昭５４−８９２９号公
報（発明の名称：合板の製造方法）が存在する。公報に
よると、この接着技術は公知の汎用接着剤をして、含水
率１５％以上の単板に塗布し、塗布した接着剤をゲル化
が生起する時点まで乾燥してから含水率の低い単板を重
ね合わせて熱圧締することを要旨とする。

ところが、開示されている諸結果はいずれも良好な成果
を表示してはいるものの、該技術には次の様な問題点が
内在していた。即ち、塗布した接着剤を前記した通りの
時点まで乾燥しようとして乾燥袋＠を設備し、所定の温
度と時間とから成る乾燥条件を設定しても１含水率の低
い単板の場合はそれより過乾燥に、あるいは逆に高い単
板の場合は不充分となり、所望の程度１すなイ）も接着
剤がゲル化を生起する時点乃至はそ４１以内に全ての単
板をして乾燥し得ないばかりか、それに伴って熱圧締後
の接着強度も著しくバラツキ、極めて不安定になるとい
うものである。

このことは、開示された実施例における乾燥条件が、対
象とする単板の含水率に応じて種々設定され、高含水率
でゐオ］ばある程、乾燥条件を大にしていることからも
明らかなように、塗布しｊコ接着剤の乾燥程度が１単に
設定した乾燥条件だ（プにより決定されるものでなく、
主として単板の含水率に大きく左右されるという現象に
起因している。そして、基本的に高含水率の単板はど塗
布した接着剤中の水分をより多く除去することを必要と
していることからす第１ば。

それに適した乾燥条件丁では、混在する低含水率の単板
は当然のことながらゲル化が生起する時点を大きく越え
てしまう。例えば、指先で強く触れても全くへとつかな
い状態にまで至ってしまうのである。これでは２乾燥し
た接着剤カ重ね合わせた側の単板への浸透性に欠け、熱
圧締後の合板に多くの接着不良を招来する。従って、１
本の原木にあっても辺材と芯材部との含水率差が例えば
、３０〜１２０％、あるいは］枚の単板にあっても場所
によって通常著しく差異あることは周知の通りで、而も
種々の原木をして安定した品質の合板ヲ製造せんとする
現状からすれば、この種技術の叙」二の欠点は大量生産
形態を営む合板製造の実務において何とも克服し難く、
いまだに低位なものであっｊコ。

本発明は、前記した解決課題に対して、叙」ニの欠点を
有する接着技術を改善し、容易に生産現場で実用可能な
るものと成し、単板の含水率に、より影響されにくい接
着技術を提供するもので、その詳細を述へれば次の通り
である。

即ら１本発明方法は、前記公報にも開示されている如く
、塗布した接着剤中の水分を積極的に乾燥除去して、含
水率の高い単板の接着をも可能ならしめんと指向するこ
と同じではあるが。

塗布した接着剤を乾燥するに、指触乾燥（接着技術にあ
って常用される用語であり、指先で軽く押してべとつか
なくなるときの乾燥状態）程度以上に乾燥し、更に重ね
合オツせる単板への接着剤の浸透を図るべく、微量の接
着剤を、前記乾燥した接着剤層又は重ね合わせんとする
単板の接着面のうら、少なくとも一方に塗布して後。

重ね合わせて熱圧締することを要旨とするものである。

詳述すると、まず、単板の接着面には１例えば尿素樹脂
、メラミン樹脂、フェノール樹脂。

水性ビニールウレタノ樹脂、またはこれらの共（５） 縮合樹脂、混合樹脂などを主体とする公知の合板用接着
剤を塗布する。通常、この種接着剤は水溶性であり、水
並びに、必要に応じて充填剤。

増量剤、可塑剤、硬化剤等を加えて配合し、液状にして
スプレー、カーテンコーター、スプレツタ−等の塗布手
段で塗布する。塗布量は、単板厚さ、接着剤組成にもよ
るが１通常技術よりは幾分少な目で足り、概ね一接着面
当り８〜２０ｑ／平方尺とし、また、その他公知の水性
熱硬化型接着剤、あるいは基本配合以外の公知の特殊配
合なども適宜適用する。

次いで、＃Ｊ記工程で塗布した接着剤を乾燥する。乾燥
手段としては、必要に応じて送風設備を設けた各種コン
ベア、トレイ類、加熱を伴うものとして加熱室、熱風乾
燥装置、直接作用するものとして加熱熱板、加熱ロール
、あるいはそれらの組み合わせ装置を用いる。乾燥程度
は１指先で軽く触れてみて１はぼへとつかない状態１乃
至はそれ以上に、即ち指触乾燥程度以」二の状態とする
。このように乾燥する乾燥条件として（６） は、接着剤の塗布量１組成、単板含水率などにも左右さ
れるが１例えば加熱室を用いる場合で概ね２０〜２００
’Ｃ，１〜３０分程度程度りる。より具体的目安として
望しくは、前記温度と時間との積が２０００Ｅ″ｃＸ分
〕以Ｆ程度で設定する。

傾向的には１高温加熱Ｆでの乾燥を採用すオ］ば１塗布
した接着剤は、水分蒸散に加え１それと並行して進行す
る樹脂の縮合反応による硬化かまり進Ａ７だ状態で、前
記指触乾燥程度以」二の状態に至る一方、低温度下では
該縮合反応が抑制された状態で乾燥される。いずれも採
用すること円曲であるが、好しくはｉｏｏ’ｃ以下、更
には約５０〜６０′ｃ以Ｆとし、併せて加熱しｔコ熱風
を送る所謂熱風乾燥装置を用いる。その場合は熱風の流
速、流量を高めて短時間内で処理する方が有利で、約１
５分以内が好しい。また、接着剤を塗布する直前の単板
がドライヤー等による加熱処理直後であって、いまだに
高温状態中にある場合は、該単板の保有熱で塗布した接
着剤乾燥に貢献する場合もあり、そのような場合は、主
として送風装置の送風ｔごけでも比較的短時間で叙述の
乾燥状態が得ねる。勿論、熱風ならばなお更短時間内で
処理でき、必要に応じて積極的に叙述の予備加熱を実施
する。

次いで、乾燥した接着剤層又は重ね合わせんとする単板
の接着面のうち、少なくともいずれか一方にｍｅの接着
剤を塗布する。即ち、先に塗布した接着剤は前記乾燥処
理によって、接着剤中の水分が充分に除去されるととも
に、当然のことながら表面が内部に比へ最も乾燥が進行
しているので、そのまま他の単板を重ね合わせて熱圧締
したところで、その浸透性に欠け、叙述の問題を少なか
らず惹起するのであるが、今回塗布する接着剤は、微量
ではあっても、前記表面を湿潤し、活性したものとする
とともに該接着剤をして重ね合わせた方の単板との接着
を著しく良好に改善する。まｔコ１　ここで塗布する接
着剤は、先に塗布した接着剤と同一組成のものを使用す
れば至便であるが、必要に応じて組成を変更してもよく
１好しくは水分量の少ないものを用いる。塗布量につい
ては、−接着面当り約０５〜１０ｇ／平方尺程度が適当
で、望しくは１〜５ｇ／平方尺程度とする。尚、先に乾
燥した接着剤層に塗布した合同の接着剤を再度乾燥し、
更に再び塗布する工法のように、塗布と乾燥とを何回か
繰返して、より均一に塗布した接着剤の乾燥を図る場合
であっても、最後の乾燥、並びに塗布する接着剤の量は
叙述の通りにすればよい。

しかして、常道乃至は従来どおり、単板をクロスしたり
（普通合板）、あるいは繊維方向を並行にして（平行合
板）重ね合わせ、必要ならばコールドプレスにて冷圧し
、熱圧締して合板を得るのであるが１本発明合板の製造
方法は前記従来技術と比較して次の点が改善される。

即ら、従来技術にあっては、一度の接着剤の塗布で、し
かも該接着剤が重ね合イ〕せた相手の単板へも良好に浸
透して所定の接着力を発揮する程度に、即し、乾燥不足
でもなく、過乾燥でもないというような極めて許容幅の
小なる領域（９） でのみ成立し、そわ故にまた１そのような際疾い乾燥を
、単板の含水率に犬とく左右されつつ良好に行うことの
困難によって、製造現場では側底実用し難いものであっ
たのに対して７本発明では、所定状部具」−に乾燥すれ
ば足り、而も例え塗布した接着剤が該単板含水率のバラ
ツキによって乾燥むらなどを生じることがあっても５微
量に塗布する接着剤によって、直接相手の単板と接触す
る接着剤の表面が、均一的にして浸透しやすい状態に、
いずれも確実にして積極的に保障するものであるので、
先に塗布した接着剤の乾燥程度は著しくその幅を広げて
許容され。

それに伴って所定の処理条件下で許容し得る単板含水率
のバラツキ領域をも一挙に拡大し得た実用的工法と成っ
たものである。

以下２本発明方法を実施例に基づき具体的に説明する。

尚、１部」とあるのは「重量部」の意である。

実施例１ 厚さ３．４　ａｙｓ　、大きさａＯＯｎ平方のラワン中
板（１０） で、含水率が１０％、２５％、４０％、６０％。

８０％、１００％のものを用意し１夫々の中板両面に尿
素樹脂接着剤として松栄化学工業株式会社製エスレレノ
（品番５Ｅ−５）１００部。

小麦粉２２部１水１７部、塩化アンモニウム０４部の配
合から成る接着剤を一接着面につき１８９７平方尺の割
合でスプレツタ−を用いて塗布し、これを、１００’（
：の加熱室内に５分間放置して接着剤を乾燥し２次いで
該中板に前記組成の接着剤を一接着面につき３９／平方
尺の割合でスプレッダ−を用いて微量塗布し、厚さ１゜
８１１１１　、含水率１０チのラワン表裏板を重ね合わ
せて８　ｋＱ　、／　ｃｄで５分間冷圧し３次いで１１
５′ｃ。

８　ｋＱ　／　ｃ−で３分間熱圧締して３プライ合板を
製造した。

実施例２ 厚さ３．４　ｍｔｘ　、大きさ８０１平方のラワン中板
で、含水率が１０％、２５％、４０％、６０％。

８０％、１０（ｌのものを用意し、夫々の中板両面に実
施例１と同じ接着剤を用い、同じ塗布量で塗布し、塗布
した接着剤を同じ条件で乾燥し１次いで、＠量の接着剤
は中板に代り１重ね合わせんとする厚さ１８ｍｍ　、含
水率１０％のラワン表裏板の接着面に一接着面あたり８
Ｑ／平方尺の割合でスプレツク−を用いて塗布し１次い
で、　ｔＩＪ記中板に重ね合わせて５分間冷圧し。

前記の通りに熱圧締して８プライ合板を製造しｔこ。

以上、実施例１並びに２で製造した２類合板をＪＡＳに
定められた温冷水浸せき試験法に基づいて接着力試験を
行い、その結果を第１図の如く中板含水単利にして図表
で表示したが１図中、１は実施例１に係る試験結果、２
は実施例２に係る試験結果である。また、比較実験例と
して前記特公昭５４−８９２９号発明全発明の通り追試
し、その試験結果は３で指示した通りであつｔこ。

比較実験例 厚さ３４闘、大きさ８０α平方のラワン中板で、含水率
が１０％、２５チ、４０チ、６０覧８０％、１００％の
ものを用意し、夫々の中板両面に実施例１と同じ接着剤
をして一接着面につき１６ｇ／平方尺の割合でスプレツ
タ−を用いて塗布し、これを１００　’Ｃの加熱室に４
分間放置して接着剤を乾燥し１次いで厚さ１．８　”　
＋含水率１０％のラワン表裏板を重ね合わせて実施例１
と同様に冷圧、熱圧締して３プライ合板を製造した。

鈎で、第１図に示した試験結果によっても。

本発明方法が所定の製造条件下で許容し得る単板含水率
のバラツキ領域を広く有した実用的工法であることは明
らかであるが、該領域をより高含水率の方へ、あるいは
逆に低含水率の方へ移行したい場合は主として前記塗布
した接着剤の乾燥条件を変更すれば良いのである。乾燥
条件をより大とすれば、より高含水率の単板を対象とし
て、また小とすれば、より低含水率の単板を対象として
本発明は実用されるのである。

しかし、いず才１にしても、単板含水率に少なからずや
バラツキが存在するのが実情であるので。

（１３） 設定した製造条件下では、前記指触乾燥以下の状態に乾
燥されるものも発生する。けれど、たとえその様なもの
が発生しても９次いで塗布する接着剤は微量故に特に問
題は生じない。むしろ、実際には指触乾燥乃至はそれよ
り幾分乾燥ぎみの状態を標準的な乾燥状態として、乾燥
条件を設定するのが望しい。一方、接着力自体の増減に
関しては、主として接着剤組成、塗布量等を変更すれば
、ある程度は所望通りに操作することができる。

この様に本発明においては、必要に応じて。

生単板、半乾燥単板、あるいは含水率１５チ以丁のもの
に焦点を定め、所定の工程で従来技術と比較して著しく
良好にして合板を製造すること可能であること確がであ
るが２重ね合わせんとする単板については望ましくは、
含水率３゜チ以下、更には５〜２０チのものを使用する
。

しかし１いずれにしても、仕上り合板の含水率がＪ　Ａ
、　Ｓの規格に近づくことを期待するならば１本発明の
実施にあっても、全くの生単板を（１４） 便用１７て１．するか規格外の高含水率合板を製造する
まりは１接着剤を塗布し、中板又は表裏析として使用す
る生単板を一担、１２０〜４００７′程度の加熱ロール
又は熱板等に１って、あるいＣＪ。

その他の公知の乾燥装置に１って予め乾燥処理し、少な
くとも接着面表層の含水率を低干させ。

望しくけ１１１１板内部とに含水率差を有する状態にあ
る時に１本発明方法によって少なくとも塗布しｔコ接着
剤の乾燥を終え３合板を製造するのがよい。加えて１仕
」ニリ合板の接着力に−）いても、必らずしもＪＡＳの
規格内に収める必要もなく、所望の品質に至る実施例を
採用す第１ばよい。この様な合板でも堆積放置しておけ
ば少なからず自然乾燥するし接着強度も増す傾向にＪ）
る。また、従来通りに乾燥し、その他の前処理を施して
ＪＡＳ規格内の良質合板を製造できることはいうまでも
ない。

このように１本発明方法は１合板製造工程に於ける接着
技術に係り、実用化し得なかった従来技術の問題点を１
新たな技術思想によって払拭することに」：す、含水率
のバラツキに影響さねにくい実用的接着技術を完成しｔ
二もので、そわにより含水率管理の容易化をはしめ、乾
燥に伴う収縮、アハレなどの歩出り損失要因等、前記諸
問題を一挙に解決して、現状並びに将来への対応に著し
く寄りすること確かである。

尚１第２図の図表（ごついてであるが１図は番号毎に本
発明の前記以外の実施例を示したものである。まｊコ、
接着剤組成の樹脂の項でＵは尿素術脂（具体的には松栄
化学玉業株式会社製エスト〕／５Ｅ−５）、ＭＵはメラ
εノ尿素共縮合樹脂（具体的には松栄化学工業株式会社
製エスレ、、；／Ｓ八へ３０）ＩＰはフェノール樹脂（
具体的には松栄化学丁業株式会社製エスレノノＳＰ　−
１００）である。接着剤塗布（１）及び接着剤塗布（Ｉ
ｌ）とあるのは、（１）が最初に接着剤を塗布したとき
の条件で、（■）は乾燥後に接着剤を塗布したときの条
件である。接着した単板の枚数では１番＠８．７．８．
９が５″ｆ′５イでその他は３プライである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の合板製造方法と本発明での合板製造方
法とζこ於て、接着力の比較を示す図表で、■と■は本
発明での合板製造方法によるもので、■は従来の合板製
造方法によるものである。又、第２図は１本発明での合
板製造方法の製造条件を示す図表である。 特許出願人　株式会社名南製作所 （１７） 手続補正書０秘） １　事件の表示　　昭和５６年特許願第１０１９５４号
２　発明の名称 今橡の製５力本 ３　補正をする者 事件との関係　　特許出願人 郵便番号　　　４７４　　電話（０５６２）４７−２２
１１居　所　　愛知県大府市梶田町三丁目１３０番地名
　称　　株式会社　６南製作所 ５　補正の対象　叩加τ今父

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ベニヤ単板の接着面に接着剤を塗布し１次いで、塗布し
   た接着剤を指触乾燥程度具」二に乾燥し、更に前記乾燥
   した接着剤層又は重ね合わせＡ２とする単板の接着面の
   うり、少なくとも一方番こ微量の接着剤を塗布して重ね
   合わせて熱圧締することを特徴とする合板の製造方法。