JPS5811102A - 合板の製造方法 - Google Patents

合板の製造方法

Info

Publication number
JPS5811102A
JPS5811102A JP10875381A JP10875381A JPS5811102A JP S5811102 A JPS5811102 A JP S5811102A JP 10875381 A JP10875381 A JP 10875381A JP 10875381 A JP10875381 A JP 10875381A JP S5811102 A JPS5811102 A JP S5811102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
veneer
moisture content
drying
plywood
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10875381A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0226570B2 (ja
Inventor
福井 強
水野 益夫
匠 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meinan Machinery Works Inc
Meinan Seisakusho KK
Original Assignee
Meinan Machinery Works Inc
Meinan Seisakusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meinan Machinery Works Inc, Meinan Seisakusho KK filed Critical Meinan Machinery Works Inc
Priority to JP10875381A priority Critical patent/JPS5811102A/ja
Publication of JPS5811102A publication Critical patent/JPS5811102A/ja
Publication of JPH0226570B2 publication Critical patent/JPH0226570B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はベニヤ単板の接着技術を改良した合板の製造方
法に関する。
従来1合板製造工程におけるベニヤ単板(以下、単板と
称す)の接着技術において、パンクあるいは接着力不足
等の接着不良を起こす最大の原因は、単板の乾燥状態、
即ち単板の含水率に起因していることは周知のとおりで
ある。
ところが、乾燥処理後の単板の含水率を全ての単板につ
いて均一にすることは現在のところ不可能であり、大小
様々なバラツキが存在している。特に近年の原木事情の
悪化は、乾燥しにくい樹種、乾燥しゃすい樹種の著しい
混在を招来し、勢い乾燥程度を高めれば過乾燥による過
大な単板収縮、アバレ等の発生を余儀なくされ。
逆に低めれば、半乾燥による接着不良など種々多くの問
題を生産現場で顕在化しつつある。
よって、これらの現状並びに将来への対応は含水率のバ
ラツキに全く左右されない、あるいは左右されにくい実
用的接着技術の開発なくしては成りたたないのが、その
実情で、併せてこの問題を根本的に解決するに、後述す
る本発明の如く必要に応じて含水率の高い所謂生単板の
接着を″も可能にする技術が望まれていた。
ところで、含水率の高い単板の接着技術についてである
が、これまでに1例えば特公昭54−8929号公報(
発明の名称二合板の製造方法)が存在する。公報による
と、この接着技術は公知の汎用接着剤をして、含水率1
5チ以上の単板に塗布し、塗布した接着剤をゲル化が生
起する時点まで乾燥してから含水率の低い単板を重ね合
オ)せて熱圧締することを要旨とする。
ところが、開示されている諸結果はいずれも良好な成果
を表示してはいるものの、該技術には次の様な問題点が
内在していた。即ち、塗布した接着剤を前記した通りの
時点まで乾燥しようとして乾燥装置を設備し1所定の温
度と時間とから成る乾燥条件を設定しても、含水率の低
い単板の場合はそれより過乾燥に、あるいは逆に高い単
板の場合は不充分となり、所望の程度。
すなわち接着剤がゲル化を/I:起する時点乃至はそれ
以内に全ての単板をして乾燥し得ないばかりか、それに
伴って熱圧締後の接着強度も著しくバラツキ、極めて不
安定になるというものである。
このことは、開示された実施例における乾燥条件が、対
象とする単板の含水率に応じて種々設定され、高含水率
であればある程、乾燥条件を大にしていることからも明
らかなように、塗布した接着剤の乾燥程度が、単に設定
した乾燥条件だけにより決定されるものでなく、主とし
て単板の含水率に大きく左右されるという現象に起因し
ている。そして、基本的に高含水率の単板はど塗布した
接着剤中の水分をより多く除去することを必要としてい
ることからすればそれに適した乾燥条件下では、混在す
る低含水率の単板は当然のことながらゲル化が生起する
時点′を大きく越えてしまう。例えば、指先で強く触れ
ても全くへとつかない状態にまで至ってしまうのである
。これでは、乾燥した接着剤が重ね合わせた側の単板へ
の浸透性に欠け、熱圧締後の合板に多くの接着不良を招
来する。従って。
1本の原木にあっても辺材と芯材部との含水率差が例え
ば、30〜120%、あるいは1枚の単板にあっても場
所によって通常著しく差異あることは周知の通りで、而
も種々の原木をして安定した品質の合板を製造せんとす
る現状からすれば、この種技術の斜上の欠点は大量生産
形態を営む合板製造の実務において何とも克服し難く。
(5) いまだに低位なものであった。
本発明は、前記した解決課題に対して、叙述の欠点を有
する接着技術を改善し、容易に生産現場で実用可能なる
ものと成し、単板の含水率に、より影響されにくい接着
技術を提供するもので、その詳細を述べれば次の通りで
ある。
即ち1本発明方法は、前記公報にも開示されている如く
、塗布した接着剤中の水分を積極的に乾燥除去して、含
水率の高い単板の接着をも可能ならしめんと指向するこ
と同じではあるが。
接着剤を塗布する前の前処理として、単板を適宜に加熱
することにより、接着面表層を乾燥し。
次いで該表層と内部(単板の内部)とに含水率差を有す
る間に接着剤を塗布し、塗布した接着剤を乾燥するに1
指触乾燥(接着技術にあっては常用される用語であり、
指先で軽く押してべとつかなくなるとぎの乾燥状態)程
度、乃至はそれ以上に乾燥し、更に重ね合わせる単板へ
の接着剤の浸透を図るべく、微量の接着剤を、前記乾燥
した接着剤層又は重ね合わせんとする単(6) 板の接着面のうち、少なくとも一方に塗布して後1重ね
合わせて熱圧締することを基本的な要旨とするものであ
る。
詳述すると、まず、単板の接着面を乾燥すべく加熱処理
を施す。その程度は初期含水率にもよるが、単板が所謂
半乾燥程度にまで乾燥されるまでを目安とし、概ね10
〜100チ程度の含水率になるようにする。このように
乾燥する装置としては、慣用の各種熱風循環式乾燥装置
も使用し得るが、望しくはホットプレスの如く加熱した
熱板を直接的に単板に当接する熱板式乾燥装置を用いる
。例えば2本願出願人による実開昭56−14994号
、特開昭56−16079号、特開昭56−80572
号、並びに特願昭56−2828号に記載の乾燥装置の
如(。
搬送しつつ110〜800℃程度に加熱したロールに直
接的に単板を当接して接着面表層を集中的に乾燥するも
のが適しているのである。いずれにしても、叙述の程度
に乾燥した単板は平均含水率としては前記の如く半乾燥
程度ではあっても乾燥直後乃至はある時間内では、接着
面表層は内部に比べ低含水率になっており、温度につい
ても常温に冷却されるまでは高温状fIすを維持する。
本発明ではこの現象を次位の接着剤塗布工程と有機的に
結合して構成する。すなわち1接着面表層と内部とに含
水率差を有する間に、該接着面に接着剤を塗布したり、
あるいは必要に応じて、該表層と内部とに含水率差を有
する間であって、かつ常温に冷却される前の高温状態中
に該接着面に接着剤を塗布したり、更にあるいは、該表
層と内部とに含水率差を有する間であって、かつ常温に
冷却される前の高温状態中に冷却ロール等の強制冷却手
段によって、前記表層を一時的に冷却しつつ接着面に接
着剤を塗布するのである。
多くの加熱処理実験からの1例を第3図に図示したが、
含水率98チの4 MM単板を150℃の2枚の加熱板
間で、たった50秒間、呼吸乾燥しただけでも1図中1
8から19に、その含水率分布が変化し1図からも明ら
かな通り、中心に近い内部に比べ表層の含水率が著しく
低下した状態で半乾燥できるのである。そして該状態は
時間の経過とともに平衝化に向い、その含水率差が減少
するが1本発明にあっては温度状態は別として、少なく
とも表層と内部とに含水率差を有する間に叙述の通りの
接着剤塗布を実施することを基本とする。そうすること
により、大小様々な含水率バラツキを有する単板であっ
ても、並びに1枚の単板内に於ける含水率バラツキが大
きいものであっても、接着剤を塗布する接着面表層の含
水率バラツキが著しく小さくなり、塗布した接着剤と、
塗布された単板との関係、具体的には接着剤の単板への
浸透性であるが、それがあたかも全体が充分に乾燥され
たものと同様に安定化して改善され、併せて接着剤の塗
布量も均一化する。
一方、塗布する接着剤は例えば、尿素樹脂。
メラミン樹脂、フェノール樹脂、水性ビニールウレタン
樹脂、またはこれらの共縮合樹脂、混(9) 合樹脂などを主体とする公知の合板用接着剤を使用する
が1通常、この種接着剤は水溶性であり、水並びに、必
要に応じて充填剤、増量剤。
可塑剤、硬化剤等を加えて配合し、液状にしてスプレー
、カーテンコーター、スプレッダ−等の塗布手段で塗布
する。塗布量は、単板厚さ。
接着剤組成にもよるが1通常技術よりは幾分少な目で足
り、概ね一接着面当り8〜加g/平方尺とし、また、そ
の他公知の水性熱硬化型接着剤。
あるいは基本配合以外の公知の特殊配合なども適宜適用
する。
次いで、前記工程で塗布し1こ接着剤を乾燥する。乾燥
手段としては、必要に応じて送風設備を設けた各種コン
ベア、トレイ類、加熱を伴うものとして加熱室、熱風乾
燥装置、直接作用するものとして加熱熱板、加熱ロール
、あるいはそれらの組み合わせ装置を用いる。乾燥程度
は指先で軽く触れてみて、はぼべとつかない状態乃至は
それ以上に、即ち指触乾燥程度具」二の状態とする。こ
のように乾燥する乾燥条件として(]0) は、接着剤の塗布量1組成、単板含水率などにも左右さ
れるが1例えば加熱室を用いる場合で概ね加〜200で
、1〜afl1分程度で足りる。より具体的目安として
望しくは、前記温度と時間との積が2000(’cX分
〕以下程度で設定する。
傾向的には、高温加熱下での乾燥を採用すれば。
塗布した接着剤は、水分蒸散に加え、それと並行して進
行する樹脂の縮合反応による硬化がより進んだ状態で、
前記指触乾燥程度以上の状態に至る一方、低温度下では
該縮合反応が抑制された状態で乾燥される。いずれも採
用すること可能であるが、好しくは100℃以下、更に
は約50〜60℃以下とし、併せて加熱した熱風を送る
所謂熱風乾燥装置を用いる。その場合は熱風の流速、流
量を高めて短時間内で処理する方が有利で、約15分以
内が好しい。
また、接着剤を塗布する直前の単板が、前記のとおりに
加熱され、その結果、接着面表層が。
内部に比べて低含水率であるばかりか、いまだ高温状態
にある場合は接着剤の塗布後、該単板の保有熱が塗布し
た接着剤の乾燥に貢献するので、接着剤乾燥用の装置が
省略乃至は著しく簡略化できたり、少なくとも乾燥時間
の帰線を可能にする。しかし、−搬面には、高温状態中
の単板に接着剤を塗布することは、実務的にある種の困
難を伴う。スプレー、カーテンコーター等の無接触式塗
布装置による場合は何んら支障ないが、現在慣用されて
いる単板接触式のスプレッダ−では、塗布ロール表層に
残存した接着剤の粘度変化を招き、長時間の作業中には
少なからずや塗布量の均一性を失う傾向を有するのであ
る。従って、いずれにせよ、」:り良くするためには、
接着剤の塗布とともに、叙述の高温単板の接着面表層を
一時的に強制冷却する。例えば、スプレッダ−のドクタ
ーロール、塗布ロールなどに冷却水を通して、塗布ロー
ル自体の温度上昇を防ぐべく、低温化乃至は常温化を図
り、該冷却した塗布ロールによって接着面表層を冷却し
つつ接着剤を塗布したり、あるいは。
スプレッダ−の前位置に単板用冷却ロールを設け1強制
冷却しつつ接着剤を塗布するようにする。勿論、ここで
の冷却は、単板全体を常温乃至はそれ以下に至らしめる
ことを指向するものでなく、単板の接着面表層のみを適
当な温度に一時的に低温化することを基本とする。そう
すれば、塗布装置に係る困難も根本的に解消でき。
併せて単板が有する保有熱の活用で当該塗布した接着剤
乾燥が著しく容易化するのである。
次いで1乾燥した接着剤層又は重ね合わせんとする単板
の接着面のうち、少なくともいずれか一方に微量の接着
剤を塗布する。即ち、先に塗布した接着剤は前記乾燥処
理によって、接着剤中の水分が充分に除去されるととも
に、当然のことながら表面が内部に比へ最も乾燥が進行
しているので、そのまま他の単板を重ね合わせて熱圧締
したところで、その浸透性に欠け、叙述の問題を少なか
らず惹起するのであるが、今回塗布する接着剤は、微量
ではあっても、前記表面を湿潤し、活性化したものとす
るとともに該接着剤をして重ね合わせた方の単板との接
着(13) を著しく良好に改善する。また、ここで塗布する接着剤
は、先に塗布した接着剤と同一組成のものを使用すれば
至便であるが1必要に応じて組成を変更してもよく、好
しくは水分量の少ないものを用いる。塗布量については
、−接着面当り約0.5〜10g/平方尺程度が適当で
、望しくは1〜5g/平方尺程度とする。尚、先に乾燥
した接着剤層に塗布した今回の接着剤を再度乾燥し、更
に再び塗布する工法のように、塗布と乾燥とを何回か繰
返して、」:り均一に塗布した接着剤の乾燥を図る場合
であっても、最後の乾燥、並びに塗布する接着剤の量は
叙述の通りにすればよい。
しかして、常道乃至は従来どおり、単板をクロスしたり
(普通合板)、あるいは繊維方向を並行にして(平行合
板)重ね合わせ、必要ならばコールドプレスにて冷圧し
、熱圧締して合板を得るのであるが1本発明合板の製造
方法を以下、具体的実施例に基すき説明する。尚、「部
」とあるのは「重量部」の意である。
(14) 実施例1 厚さ34朋、大きさ80cm平方のラワン中板で、含水
率が10チ、25チ、40%、60%。
80%、100%のものを用意し、150での2枚の加
熱板間で60秒間呼吸乾燥しつつ接着面表層を加熱し9
次いで10分間放置して常温にした後、夫々の中板両面
に尿素樹脂接着剤として松栄化学工業株式会社製ニスレ
ジン(品番5F−5)100部、小麦粉22部、水17
部。
′塩化アンモニウム0.4部の配合から成る接着剤を1
接着面につき13g/平方尺の割合でスプレッダ−を用
いて塗布し、これを風速4 m / S’。
70′cの熱風乾燥装置で4分間塗布した接着剤を乾燥
し7次いで該中板に前記組成の接着剤を一接着面につき
8Q/平方尺の割合でスプレッダ−を用いて微量塗布し
、厚さl、 g MM 、含水率10チのラワン表裏板
を重ね合わせて8kti/dで5分間冷圧し9次いで1
15″C,8kq/dで8分間熱圧締して3プライ合板
を製造した。
実施例2 厚さ3.4 tynrt 、大きさ80o++平方のラ
ワン中板で、含水率が10%、25チ、40チ、60%
80%、100%のものを用意し、実施例1と同じ条件
で加熱処理した後、夫々の中板両面に実施例1と同じ接
着剤を用い、同じ塗布量で塗布し、塗布した接着剤を同
じ条件で乾燥し1次いで、微量の接着剤は中板に代り1
重ね合わせんとする厚さ1.8 Mm l含水率10%
のラワン表・裏板の接着面に一接着面あたり897平方
尺の割合でスプレラグ−を用いて塗布し1次いで前記中
板に重ね合わせて5分間冷圧し、前記の通りに熱圧締し
て3プライ合板を製造した。
以上、実施例1並びに2で製造した2類合板をJASに
定められた温冷水浸せき試験法に基づいて接着力試験を
行い、その結果を第2図の如く中板含水率側にして図表
で表示したが1図中、21は実施例1に係る試験結果、
加は実施例2に係る試験結果である。また、比較実験例
として前記特公昭54−3929@発明を後記の通り追
試し、その試験結果はηで指示した通りであった。
比較実験例 厚さ3.4 mm 、大きさ80m平方のラワン中板で
含水率が10チ、25チ、40チ、60チ、80%、1
00%のものを用意し、夫々の中板両面に実施例1と同
じ接着剤をして一接着面にっき169/平方尺の割合で
スプレッダ−を用いて塗布し、これを100 ’Cの加
熱室で4分間放置して接着剤を乾燥し2次いで厚さ1.
8 ” +含水率10チのラワン表裏板を重ね合わせて
実施例1と同様に冷圧、熱圧締して3プライ合板を製造
した。
籾で、第2図に示した試験結果を評価するに本発明方法
に係る実施例は、前記公報に係る従来技術と比較して、
設定した製造条件下で許容し得る単板含水率のバラツキ
領域を著しく広く有していることが明らかである。そし
て該領域をより高含水率あ方へ、あるいは逆に低含水率
の方へ移行したい場合は主として前記塗布した接着剤の
乾燥条件を変更すれば良く、乾燥条件(17) をより大とすれば、より高含水率の単板を対象として、
また小とすれば、より低含水率の単板を対象として、上
記特性下で本発明は実施される。しかし、いずれにして
も、単板自体あるいは加熱処理後の表層含水率に、少な
からずやバラツキを有するのが実情であるので、設定し
た製造条件下では塗布しtコ接着剤が部分的にせよ前記
指触乾燥以下の状態に乾燥されることもある。けれど、
たとえ斯様な状態が発生しても。
次いで塗布する接着剤は[1故に特に問題は生じないば
かりか、むしろ、実用上は生産効率の点から指触乾燥乃
至はそれより幾分乾燥ぎみの状態を標準的な乾燥程度と
して、乾燥条件を設定することもある。尚、接着力自体
の増減については、主として接着剤組成、塗布m1等の
変更を図り、ある程度所望の値に操作することは常道ど
うりである。
このように本発明においては、必要に応じて任意の単板
含水率に焦点を定めた所定の工程で従来技術と比較して
著しく良好にして合板を製(18) 造すること可能であるが2重ね合わせんとする単板につ
いては望しくは、含水率約30%以下。
更には5〜23チのものを使用する。また、あえて約3
5%以」二のものを使用するにあっては前記した加熱処
理を当該単板にも施し、接着面表層の含水率を低下して
から使用したり、あるいは更に接着剤をも塗布して叙述
の乾燥を行ってから使用するとよい。
また、製造した合板品質についてであるが。
JASの規格を鑑みれば1本発明の実施にあっても高含
水率状態の単板を少しの加熱処理で接着面表層をわずか
lこ低含水率化したのみで、はるか規格外の高含水率合
板を製造するよりは表層を約20チ以下で、しかも単板
全体の平均含水率が概ね25〜60チとなるようにして
規格外にあってもより低含水率の合板を製造する方が望
しい。勿論、規格内の高品質合板を製造すべく、加熱処
理を施すことも可能であることは言うまでもない。加え
て、仕上り合板の接着力についても必らずしもJASの
規格内に収める必要もなく、所望の品質に至る実施例を
採用する。
尚9本願にあっては、単板内部と接着面表層とに含水率
差を有する門に、初回の接着剤塗布を実施することを基
本としているが1塗布した接着剤の乾燥時にまでも、そ
のj:うな状態を維持すべく前記単板加熱工程、あるい
はその後の工程を素早く処理すれば、接着剤の乾燥工程
でも含水率バラツキに係わらず、所定の乾燥条件下で均
一な乾燥程度が得れる格別の効果があり。
更に乾燥後、単板内部からの水分で該接着剤が再湿され
始めるのを遅延させることもでき、その後の工程に時間
的余裕を与える。勿論、含水率差を有する状態をコール
ドプレス+IF)るいはホットプレスに至るまでも維持
するように、夫々の工程処理速度を高めれば、」:り効
果的であることも明らかで、総じて短時間で処理するこ
とが肝要である。
提で、第1表並びに第2表についてであるが。
表は番号毎に本発明の前記以外の実施例を示しく22) jコものである。表中、接着剤組成の樹脂の項でUは尿
素樹脂(具体的には松栄化学工業株式会社製ニスレジン
5E−5)、MUはメラミン尿素共縮合樹脂(具体的に
は松栄化学工業株式会社製エスレジノ5A−30)、P
はフェノール樹脂(具体的には松栄化学工業株式会社製
ニスレジン5P−100)で1表1中の接着剤塗布とあ
るのは初回の塗布について1表2中の接着剤塗布とある
のは接着剤の微量塗布についての作業条件である。番号
1,2.i  4は5プライ合板、その他は3プライ合
板の製造に関する。
籾で1図面第1図に本発明方法を実施する装置を例示し
たので、以下それに基すき説明する。
図中、Aは前記公開公報などに記載しtコ単板加熱装置
であり、生単板1を線状体9,10で案内しつつ搬送し
ながら多数の加熱ロール11に当接して接着面表層を低
含水率化、並びに高温化し半乾燥単板2を吐出する。次
位のBは単板接合機で、前記半乾燥単板2がすでに所定
定尺長さであれば、設置不要であるが、長い帯状のもの
にあっては定尺に切断するだけの機能を有し。
まjコ不規則な小幅単板である場合は3前後の不要部を
切除し有効部のみを接合し、定尺長さの単板3とする。
C,Eはスプレッダ−で特にEは微量塗布用のものであ
る。Dは1スプレッダ−Cにより所定長さの単板3に塗
布した接着剤を叙述の通りに乾燥すへく設けた接着剤乾
燥装置で、該装置は移動式で多数の棚を有し、接着剤塗
布単板4を台棚の釧I5で支持するとともに熱風ファン
16からの熱風で乾燥しつつ順次スプレッダ−Eへ接着
剤乾燥済単板5を供給する。
即ち、該装置の入口部に於いては、接着剤塗布単板4を
適時上下動するコノベア】4にJ:って。
台棚が有する剣’15に刺す一方、出ロ部に於いては固
定のコンベア17と台棚とが交叉することによって接着
剤乾燥済単板5を剣15から抜き去り。
スプレッダ−Eへ供給する。また、Fは単板仕組み装置
で、二度目の接着剤塗布単板6と重ね合わせる単板8と
を所定通りに仕組み、所謂。
仕組み単板7と成し1図示は略したがコールドプレスへ
供給する。勿論、その後はホノhプレスに接続されるこ
とは明らかである。
このような装置によって1本発明は良好にして効率よ〈
実施され、安定した品質の合板を製造するのであるが、
単板加熱装置Aから接着剤塗布用のスプレッダ−〇に至
るまでのコンベア12.13の速度、距離を適切に設定
して単板の接着面表層と内部とに含水率差を有する状態
でスプレッダ−Cに至らしめることが肝要である。
また、必要に応じて、該状態をそれ以後の工程へまでも
維持させることも可能で、更には、高温状態中でスプレ
ッダ−Cに至らしめることも可能である。そして、前記
した強制冷却手段としての冷却ロールを設けるならば、
コンベア13の末端位置が適している。
以上、詳記した通り1本発明方法は1合板製造工程に於
ける接着技術に係り、実用化し得なかった従来技術の問
題点を新たな技術思想によって払拭することにより、含
水率のバラツキに影響されにくい実用的接着技術を完成
したもの(25) で、それにより含水率管理の容易化をはじめ。
乾燥に伴う収縮、アバレなどの小止り損失要因等、前記
諸問題を一挙に解決して、現状並びに将来への対応に著
しく寄与すること確かである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施する装置例を図示した側面図、第
2図は従来方法と本発明方法とによって製造した合板の
接着力を比較した接着力図表で、22は従来方法による
結果、20並びに21は本発明方法による結果を図示し
たものである。 第3図は、加熱処理を施した単板の含水率分布を図示し
た含水率分布図表である。 図中、■・・生単板、2・・半乾燥単板、4・・接着剤
塗布単板、5・・接着剤乾燥済単板。 8・・重ね合わせる単板、9並びに10・・線状体、1
1・・加熱ロール、15・・if−、A・・単板加熱装
置、B・・単板接合機、C並びにE・・スプレッダ−2
D・・接着剤の乾燥装置、F・・仕組み装置である。 特許出願人 株式会社名南製作所 (加) 手続補正書(自ダ) 昭和56年 9月 7日 ψ 特許庁長官  島田春樹  殿 1、事件の表示  昭和56年特許願第108753号
2、発明の名称 インキL(5)乍蒔j式−゛ノ5床 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 郵便番号   474  電話(0562)47−22
11居 所  愛知県大府市梶田町三丁目130番地5
、補正の対象 88判零、ん対 6、補正の内容 明癩嘗(v全欠Yヌ++蚊q−hすN
i正−13−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ベニヤ単板を加熱して接着面表層を乾燥し該表層と
    内部とに含水率差を有する間に前記接着面に接着剤を塗
    布し9次いで塗布した接着剤を指触乾燥程度乃至はそれ
    以上に乾燥し更に前記乾燥した接着剤層又は重ね合わせ
    んとする単板に微量の接着剤を塗布して重ね合わせて熱
    圧締することを特徴とする合板の製造方法。 2 ベニヤ単板を加熱して接着面表層を乾燥し該表層と
    内部とに含水率差を有する間であって、かつ常温に冷却
    される前の高温状態中に前記接着面に接着剤を塗布し1
    次いで塗布した接着剤を指触乾燥程度乃至はそれ以上に
    乾燥し、更に前記乾燥した接着剤層又は重ね合わせんと
    する単板に微量の接着剤を塗布して重ね合わせて熱圧締
    することを特徴とする合板の製造方法。 3 ベニヤ単板を加熱して接着面表層を乾燥し該表層と
    内部とに含水率差を有する間であって、かつ常温に冷却
    される前の高温状態中に強制冷却手段によって前記表層
    を一時的に冷却しつつ前記接着面に接着剤を塗布し2次
    いで塗布した接着剤を指触乾燥程度乃至はそれ以上に乾
    燥し、更に前記乾燥した接着剤層又は重ね合わせんとす
    る単板に微量の接着剤を塗布して重ね合わせて熱圧締す
    ることを特徴とする合板の製造方法。
JP10875381A 1981-07-11 1981-07-11 合板の製造方法 Granted JPS5811102A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10875381A JPS5811102A (ja) 1981-07-11 1981-07-11 合板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10875381A JPS5811102A (ja) 1981-07-11 1981-07-11 合板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5811102A true JPS5811102A (ja) 1983-01-21
JPH0226570B2 JPH0226570B2 (ja) 1990-06-11

Family

ID=14492628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10875381A Granted JPS5811102A (ja) 1981-07-11 1981-07-11 合板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5811102A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6016021A (ja) * 1983-07-08 1985-01-26 Fujitsu Ltd コンプリメンタリロジツク回路
JPS6016020A (ja) * 1983-07-08 1985-01-26 Fujitsu Ltd コンプリメンタリロジツク回路
JPS6016022A (ja) * 1983-07-08 1985-01-26 Fujitsu Ltd コンプリメンタリロジツク回路
JPS63173486U (ja) * 1987-05-06 1988-11-10
JP2012206452A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Pal Wood Material:Kk 木質複合板の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6016021A (ja) * 1983-07-08 1985-01-26 Fujitsu Ltd コンプリメンタリロジツク回路
JPS6016020A (ja) * 1983-07-08 1985-01-26 Fujitsu Ltd コンプリメンタリロジツク回路
JPS6016022A (ja) * 1983-07-08 1985-01-26 Fujitsu Ltd コンプリメンタリロジツク回路
JPS63173486U (ja) * 1987-05-06 1988-11-10
JP2012206452A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Pal Wood Material:Kk 木質複合板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0226570B2 (ja) 1990-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20060095906A (ko) 배향된 가닥 판
CN103507125A (zh) 绿色环保实木多层板的制作方法
CN103507137A (zh) 绿色环保实木多层门板的制作方法
US5755917A (en) Manufacture of consolidated composite wood products
WO2014162253A1 (en) Manufacturing of sheet material and biological glue suitable for this purpose.
US2068759A (en) Method of making plywood
JPS5811102A (ja) 合板の製造方法
ATE464987T1 (de) Verfahren und anlage zur herstellung von holzwerkstoffplatten
JPS5825901A (ja) 合板の製造方法
US7641759B2 (en) Method of joining surfaces
CN107344992B (zh) 一种低甲醛脲醛树脂及其制备方法和应用
JPH0246362B2 (ja) Gohannoseizohoho
JPS581504A (ja) 合板の製造方法
JPS581502A (ja) 合板の製造方法
US8317965B2 (en) Method of joining surfaces
JP5888936B2 (ja) 調色木質材の製造方法
EP1627022B1 (en) Method of joining surfaces
CN110665780A (zh) 一种木饰面板材的底漆处理方法
JP2727170B2 (ja) 木質繊維化粧板の製造方法
JP3163353B2 (ja) 圧縮木質材の製造方法
JP3163354B2 (ja) 圧縮木質材の製造方法
CN114227832A (zh) 一种含毛刺沟痕单板制备胶合板的处理方法
JPH0354042B2 (ja)
CN113771177A (zh) 一种环保型抗菌实木复合地板的生产工艺
CN112900144A (zh) 一种光面压贴装饰纸的生产方法