JPH02217243A - 易加工性化粧板及びその製造方法 - Google Patents

易加工性化粧板及びその製造方法

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JPH02217243A
JPH02217243A JP3910189A JP3910189A JPH02217243A JP H02217243 A JPH02217243 A JP H02217243A JP 3910189 A JP3910189 A JP 3910189A JP 3910189 A JP3910189 A JP 3910189A JP H02217243 A JPH02217243 A JP H02217243A
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JP
Japan
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resin
paper
base paper
flexibility
decorative
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JP3910189A
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Inventor
Terumi Okuda
奥田 晃巳
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、家具、建築壁面等において使用される加工性
、柔軟性等に優れた化粧板及びその製造方法に関する。
〔従来技術〕
化粧板は、一般に表層がメラミン樹脂、ジアリルフタレ
ート樹脂等の熱硬化性樹脂とこれを含浸する化粧紙から
なり、また芯材層はフェノール樹脂及びその他の熱硬化
性樹脂等とこれらの樹脂を含浸するコアー紙からなる。
また、化粧板は、家具、建築壁面等の垂直化粧面に使用
するものと、座卓、肌表面等の水平化粧面(天板)に使
用するものに大別される。
ところで、上記垂直化粧面に使用する化粧板は。
家具、壁面等のコーナー曲面に使用することもあり、ま
た上記水平化粧面に使用する場合には端面等のエツジ曲
面に使用することもある。かかる曲面に使用する化粧板
は9表層であるメラミン樹脂。
ジアリルフタレート樹脂の占有率が大きくなる。
即ち5曲面に使用する化粧板は、一般に0.2〜0.4
mmの板厚さのものが使用される。それ故。
化粧板の板厚が薄くなると、かかる化粧板は表面層には
必ず0.2m位の表層用の樹脂含浸化粧紙が使用される
ため、その占有割合は多くなる。しかして8表層である
メラミン樹脂等は一般に硬くて脆い性質があるため曲面
加工歪等により割れ又は亀裂が生じ易い。
かかる化粧板の問題点に鑑みて、特公昭54−6597
号公報により、「化粧シート」が提案されている。
この化粧シートは、第7図に示すごとく、熱硬化性樹脂
を塗布含浸させた化粧紙を表層7とし。
また熱可塑性樹脂若しくは合成ゴムラテックス等の混合
樹脂を抄紙時に抄き込むか含浸させた化粧紙を裏層8と
して、この両層を加熱加圧することにより2層を積層成
型したものである。
〔解決しようとする課題〕
しかしながら、上記化粧シートは9表層7を熱硬化性樹
脂とし、また裏層8は熱可塑性樹脂層であり1画層の境
界層Aは一般に分離又は剥離し易い、即ち、一般に、熱
硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とは相溶性が悪いため9両樹
脂を直接に接合することは困難である。それ故、上記化
粧シートにおいても表層lの熱硬化性樹脂層と裏層8の
熱可塑性樹脂層は接着が十分に行われないため1両層の
境界層Aにおいて分離又は剥離し易い、特に、上記コー
ナー曲面はエツジ曲面等において曲面加工する場合には
曲げ歪により9両層の境界層Aで分離又は剥離し易い傾
向にある。
また、上記化粧シートは1表層と裏層8の2層からなる
ためこれらを積層組み合わせする手間を要する。しかも
、これら両層の占有割合のアンバランス及び伸縮差異等
により該化粧シートは反りを生じ易い。
本発明は、かかる従来の化粧シートの問題点に鑑みてな
されたもので、家具、建築壁面等における曲面及び平面
等において使用する加工性等に優れた化粧板を樹脂含有
紙の積層組合わせの手間を要することなく生産性良く提
供しようとするものである。
〔課題の解決手段〕
本発明は、一枚の樹脂含有紙からなる加工性柔軟性等に
優れた化粧板であって、化粧板用の原紙は、芯部、裏面
層に熱可塑性樹脂等からなる柔軟性付与樹脂を抄紙時に
混入して扁在的に含有させてなり、更にまた該原紙には
熱硬化性樹脂を塗布、含浸して該原紙の表裏部に該熱硬
化性樹脂を含有させてなり、かかる樹脂含有紙を加熱加
圧して成形してなることを特徴とする加工性等に優れた
化粧板にある。
本発明においては、上記樹脂含有紙とは9紙の抄紙時に
おいて熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、これら両樹脂の混
合物の柔軟性付与樹脂を抄造原料に添加し又は紙の抄紙
直後のウェットの状態でローラ等を介して紙に塗布含浸
させたもの、或いはかかる紙に熱硬化性樹脂を塗布させ
又は含浸させたいずれかの紙をいう。
また、上記熱硬化性樹脂としては1例えばメラミン樹脂
、ジアリルフタレート樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、フ
ェノール樹脂等がある。
また、上記熱可塑性樹脂性樹脂としては1例えばポリビ
ニルアルコール、ポリアセタール等のポリアセタール等
のポリビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、スチレンブタジェ
ン、合成ゴムラテックス等がある。
また、上記柔軟性付与樹脂とは上記熱硬化性樹脂、熱可
塑性樹脂のいずれか又はこれらの混合樹脂のほかにこれ
らの変性樹脂も含む。
また、上記加工性等に優れた化粧板とは、家具。
建築壁面等の垂直面に使用する化粧シート、又はカウン
ター、流し台等の曲面加工部等に使用するポストホーム
化粧板のいずれかをいう。
即ち、1枚の上記樹脂含有紙により構成した熱硬化性樹
脂、熱可塑性樹脂、これら両樹脂の混合物等の柔軟性付
与樹脂からなる化粧シート化粧板ボストホーム化粧板等
の総称である。
そして1本発明にかかる上記化粧板の製造方法として1
次の発明がある。
即ち、第2の発明は、一枚の樹脂含有紙からなる加工性
等に優れた化粧板の製造方法であって。
化粧板用の原紙の芯部、裏面層に熱可塑性樹脂等からな
る柔軟性付与樹脂を抄紙時に混入して扁在的に含有させ
る工程と、該原紙に熱硬化性樹脂を塗布、含浸して該原
紙の表裏部に熱硬化性樹脂を含有させた樹脂含有紙を作
成する工程と、該樹脂含有紙を加熱加圧して成形する工
程とよりなる加工性等に優れた化粧板の製造方法にある
本製造方法において、樹脂含有紙、熱硬化性樹脂、熱可
塑性樹脂、柔軟性付与樹脂、加工性等については、上記
第1の発明で示したものと同様である。
上記柔軟性付与樹脂を抄紙時において原紙の芯部に混入
して扁在的に含有させる方法としては。
大別して、抄紙直前に抄紙原料に柔軟性付与樹脂を添加
する方法と、抄紙後一定時間経過後に柔軟性付与樹脂を
含有させる方法とがある。
なお、上記扁在的に含有するとは9例えば原紙中におい
て波型帯状層で部分的に含有する状態をいう(第1図及
び第2図参照)。
即ち、前者は、上記柔軟性付与樹脂を抄紙直前に抄紙原
料スラリー中に柔軟性付与樹脂を添加する方法(以下、
「内添法」ともいう)に特徴がある。
また、後者の柔軟性付与樹脂を抄紙後一定時間経過後に
紙に含有させる方法としては、大別して抄紙直前の紙の
ウェット(湿潤)時にオンマシン又はオフマシンを用い
て柔軟性付与樹脂を該原紙に塗布、含浸させる方法と、
抄紙後一定時間経過後の半乾燥又は乾燥時した状態でオ
ンマシン又はオフマシンを用いて柔軟性付与樹脂を原紙
に塗布含浸させる方法(以下、r外添法」ともいう)が
ある、ここで、上記オンマシンとは、抄紙中において用
いるロールプレスマシンをいう、また、オフマシンとは
、抄紙後において用いるロールプレスマシンをいう。
また、上記柔軟性付与樹脂の抄紙持前後における含有量
としては、原紙100重量部に対し柔軟性付与樹脂を1
5〜50重社%であることが好ましい。
また1本発明の化粧板の製造方法において、化粧板用の
原紙の芯部に熱可塑性樹脂等からなる柔軟性付与樹脂を
抄紙時に混入して含有させる方法としては、第2及び第
3の流送箱には通常の原料のほかに天然パルプ繊維10
0重量部に対し熱可塑性樹脂等からなる柔軟性付与樹脂
を15〜55重量%混入した抄紙抄紙原料スラリーを供
給し。
該抄紙原料スラリーにより湿潤状態の原紙の芯部を形成
することが好ましい。
また、第4の流送箱には通常の原料のほかに天然パルプ
繊維100重量部に対し上記柔軟性付与樹脂を15重置
%以下混入した抄紙抄紙原料スラリーを供給し、該抄紙
原料スラリーにより湿潤状態の原紙の裏面部を形成する
ことが好ましい、そして、該湿潤状態の原紙の芯部と裏
面部は抄紙中において抄造網上で加圧して一体とする。
上記流送箱とは、抄紙抄紙原料スラリーを入れる容器で
あって1便宜上、原紙の表裏層を形成するためのもの(
第1及び第4の流送箱)と、原紙の芯部を形成するため
のもの(第2及び第3の流送箱)とに区分されたる、そ
して、該流送箱は。
サクションボックス及びその付帯設備も含む。
また、上記熱硬化性樹脂を上記樹脂含有紙に含浸する方
法としては2例えば熱硬化性樹脂槽中に樹脂含有紙を含
浸(デイツプ)シ、常温ないし加温状態で常圧、加圧の
いずれかの方法により上記樹脂含有紙紙中に該樹脂を強
制浸透させる方法がある。
また、上記熱硬化性樹脂を上記樹脂含有紙に塗布する方
法としては、スプレー、ロールコータ−カーテンフロコ
ーター等の各種塗布機を用いて熱硬化性樹脂を樹脂含有
紙表面に塗布(コート)シ。
その後接樹脂含有紙中に浸透させる方法がある。
また、上記熱硬化性樹脂の上記樹脂含有紙への含浸量と
しては、原紙100重量部に対し熱硬化性樹脂が15〜
40重量%であることが好ましい。
また、上記熱硬化性樹脂の塗布量としては、上記樹脂含
有紙1イ当り10〜50gであることが好ましい。
また、上記原紙は、厚さが0.15〜1.00閣であり
、また密度が0.45〜1.00g/cjであることが
好ましい。
また、上記原紙は、印刷適性を向上させるために該紙表
面を平滑にするカレンダー仕上処理した後に、更にその
表面に各種の化粧模様等からなる化粧印刷を施すことが
好ましい、また、該化粧印刷を施さない場合においては
、抄紙に顔料、填料等を混抄して着色することができる
また、上記樹脂含有紙を加熱加圧する方法としては1例
えば多段平板プレスマシン又は連続成形プレスマシンを
用いて上記樹脂含有紙を1牧草位毎にセットして加熱加
圧することが好ましい。
また、上記多段平板プレスマシンによる加熱加圧条件は
、温度が140〜200″C9圧力がlO〜100 k
g/cj、加熱時間が10〜60分、冷却時間が10〜
30分であることが好ましい。
また、上記連続プレスマシンによる加熱加圧条件は、温
度が140〜170°C9圧力が10〜50kg/cj
、加熱時間が30〜60秒であることが好ましい。
また、上記化粧板は、加熱加圧後の成形板厚さが0.1
0〜0.80論であることが好ましい。
また、上記化粧板は、加工性として曲面加工が2R〜3
0Rであることが好ましい、これにより。
上記化粧板は、従来の熱硬化性樹脂のみの化粧仮に較べ
、柔軟性があることにより、切削が容易で該切削時に亀
裂9割れが生じない、また、基材が特に柔軟であるため
、貼り易く施工性に優れる。
〔作用及び効果〕
本発明にかかる化粧板は、1枚の樹脂含有紙により構成
したものである。そのため、従来の化粧板又はシートの
ごとく1表層として樹脂を含有した化粧紙(1枚)と、
芯材層として樹脂含浸コアー祇(1枚〜数枚)を積層し
組合わせる必要がない、そのため、かかる組合わせ工程
を省略することができ、さらにまた、2枚以上の樹脂含
有紙を積層しないので、製品厚さを均一にすることがで
きる。
また、上記樹脂含有紙は、その抄紙時の前後において内
添法又は外添法により熱硬化性樹脂、含浸9両樹脂の混
合部1両樹脂の変性樹脂のいずれか1種又は2種以上の
柔軟性付与樹脂を1枚の紙に含有させたものである。そ
のため、上記従来の化粧シートのごとく3割れ又は熱硬
化性樹脂と熱可塑性樹脂の分離、剥離をすることがなく
、加工性が容易な化粧板とすることができる。
また、上記樹脂含有紙は、上述ごとく熱可塑性樹脂等か
らなる柔軟性を含有する。そのため1紙白体も柔軟性に
優れており、ロール巻き取りによるエンドレス状態で貯
蔵したり運搬して使用することができる。それ故、該ロ
ール巻き状態で連続成形プレスに供給し、これを加熱加
圧して長尺物を成形したり、またロール巻きを所定寸法
に切断して多段平板プレス1枚毎に成形することができ
る。
また、上記長尺の成形物は、上記ロール巻きの1枚の樹
脂含有紙を連続成形プレスマシンの成形用ベルト間に圧
締しつつ加熱加圧する。そのため。
加熱加圧等の成形条件及び原紙厚さ、密度等の適宜条件
選択により各種の使用目的に適用した板厚の加工性、柔
軟性に優れた化粧板とすることができる。
また1本発明の加工性化粧板の製造方法は、1枚の樹脂
含有紙を直接加熱加圧成形することにより連続して長尺
物の化粧板又は1枚毎の枚葉の化粧板を製造することが
できる。これにより、家具。
建築壁面等における曲面又は平面等における各種の使用
目的に適した各種の板厚の製品を均質に。
しかも生産性良く量産することができる。
したがって1本発明によれば、家具、建築壁面等におけ
る曲面又は平面等において使用する施工性、加工性、柔
軟性に優れた化粧板を提供することができる。
【実施例〕
第1実施例 本例にかかる化粧板につき、第1図〜第4図を用いて説
明する。
即ち1本例の化粧板は、第1図に示すごとく。
芯材層の柔軟性付与樹脂lと、その表面層のジアリルフ
タレート樹脂2と、裏面層のフェノール樹脂含有層4と
よりなる。
上記柔軟性付与樹脂lは、ポリビニルアルコール(以下
、PVAと称す)及びポリ塩化ビニル(以下、pvcと
称す)の微粉を原紙の抄紙時に抄き込んで扁在的に含有
させたものである。
即ち、PVAはケン化度が高くなると水難溶性となるの
で、この性質を利用してけん化度の高いPVAの微粉を
抄紙原料スラリー中に分散混入して原紙の芯部に抄き込
んで扁在的に含有させる。
また、pvcは水には不溶であるため、上記PVAと共
に抄紙原料スラリー中にPVCの微粉を分散混入して原
紙の芯部に抄き込んで扁在的に含有させたものである。
また、上記ジアリルフタレート樹脂2は、ジアリルフタ
レート(以下、DAPと称す)の有機溶媒溶液を原紙の
表面に塗布含浸して表面層に含有させたものである。
即ち、DAPは有機溶媒に溶かしたものを樹脂含有紙の
表面に塗布して原料の表面層に含浸したものである(第
3図参照)。
また、該表面層には木目印刷化粧を施す。
なお、上記フェノール樹脂含有層4は、フェノール樹脂
の有機溶媒溶液を原紙の裏面に塗布含浸して裏面層に含
有させる。
即ち、該フェノール樹脂含有層4は、フェノール樹脂の
メタノール溶媒溶液を樹脂含有紙の裏面に塗布して原紙
の裏面層に含浸して形成したものである(第4図参照)
また2本例の化粧板は、上記柔軟性付与樹脂lとジアリ
ルフタレート樹脂2との間にはDAPとPVAとPVC
との混合樹脂含有層3を有する。
該混合樹脂含有層3は、第1図に示すごとく。
表面層にDAP21と芯材層にPVA及びpvcllを
、また裏面層にフェノール樹脂41をそれぞれ含有する
樹脂含有紙を、加熱加圧して熱硬化成形するときに形成
される。
即ち、上記PVA及びPVCは加熱加圧により加熱溶融
された状態では相溶性が良くなる。そのため9両樹脂は
、溶は合って混合することができる。また、DAPは、
加熱加圧により加熱溶融された状態ではPVCの反応性
可塑剤として働く。
そのため1両樹脂は相溶性は良くなり、相互に溶は合っ
て混合樹脂含有層3を形成する。
また、上記柔軟性付与樹脂lとフェノール樹脂含有N4
との間には、フェノール樹脂とPVAとPvCとの混合
樹脂含有層5を有する。
即ち、芯材層にPVA及びPvCを含有する樹脂含有紙
を加熱加圧して、これらの樹脂が溶融した状態において
、PVAと、pvcの溶融物がフェノール樹脂中に混入
して可塑剤として働く、これにより1両樹脂は溶は合っ
て混合樹脂含有15を形成する。
本例の化粧板は、上記のごとく構成されているので1次
の作用効果を有する。
即ち1本例の化粧板は芯材層に柔軟性付与樹脂lを、ま
た裏面層にフェノール樹脂含有層4を有する。しかして
、柔軟性付与樹脂1及びフェノール樹脂含有N4はいず
れも可撓性に優れているため、該化粧板には柔軟性が付
与される。
したがって1本例によれば、加工性、柔軟性に優れた化
粧板を提供することができる。
そして、上記本例の化粧板は1次に示す製造方法により
生産性良く製造することができる。
即ち1本製造方法は、第2及び第3の流送箱には通常の
原料のほかに天然パルプ繊維100重量部に対しPVA
を20重量%及びPvCを15重量%分散混入した抄紙
原料スラリーを供給し、また第4の流送箱には通常の原
料のほかに天然パルプ繊11100重量部に対しPVA
を10重量%分散混入した抄紙原料スラリーを提供する
。これにより、原紙の芯部には原紙100重量部に対し
PVA及びPvCを合計量で35重量%含有し、また原
紙の表裏層部には原紙100重量部に対しPVAを7重
量%含有した樹脂含有紙を作成する。
次に、該樹脂含有紙の表面には、印刷適性を良くするた
めのカレンダー仕上げ処理を行う。
そして、該樹脂含有紙の表面には木目模様等のグラビア
印刷が施される。これにより、第2図に示すごとく1表
面に木目模様等の化粧印刷6が施された樹脂含有紙を作
成する。
次に、該樹脂含有紙の表面側にはDAP樹脂溶液をカー
テンフローコーターにより塗布し、その後乾燥する。こ
れにより、第3図に示すごとく。
表面層にジアリルフタレート樹脂22を有する樹脂含有
紙を作成する。
また、該樹脂含有紙の裏面側にはフェノール樹脂溶液を
ロールコータ−より塗布し、その後乾燥する。
これにより、第4図に示すごとく、裏面層にフェノール
樹脂含有層42を有する樹脂含有紙を作成する。
しかして、上記樹脂含有紙は1表面層にジアリルフタレ
ート樹脂22と、芯材層に柔軟性付与樹脂11と、裏面
層にフェノール樹脂含有層42を有する。また、該樹脂
含有紙は、その表面に木目模様等の化粧印刷6が施され
ており、また樹脂含有紙全体としては柔軟性を有する。
それ故、該樹脂含有紙は、ロール巻きにして貯蔵し、ま
た運搬することができる。
次に、ロール巻きにした上記樹脂含有紙は、連続成形プ
レスにより加熱加圧して成形する。
即ち、該樹脂含有紙は、連続成形機により加熱温度16
0℃、圧力20kg/cii、成形処理時間45秒の条
件下で連続的に成形される。これにより。
ロースル巻きで長尺の又は所定寸法に切断した加工性等
に優れたDAP化粧板を生産性良く製造することができ
る。
したがって9本例によれば、従来の化粧シートのごとく
、2層間で分離、剥離することがない。
加工性、柔軟性等に優れたDAP化粧板を生産性良く製
造することができる。
第2実施例 本例にかかる化粧板につき、第5図及び第6図を用いて
説明する。
即ち9本例の化粧板は、第5図に示すごとく。
芯材層において柔軟性付与樹脂14と1表面層において
メラミン樹脂含有層24と、裏面層においてフェノール
樹脂含有層44を有する。
上記柔軟性付与樹脂14は、ポリビニルアセクール(以
下、PVAcと称す)の微粉を原紙の抄紙時に抄き込ん
で偏在的に含有させたものである。
即ち、PVAcは水不溶性であるため、抄紙原料スラリ
ー中に分散混入して原紙の芯部に抄き込んで含有させる
。しかして、原紙の芯部には、第6図に示すごと<、P
VAcからなる柔軟性付与樹脂13が波型帯状態で偏在
的に含有される。
また、上記メラミン樹脂含有層24は、エステル変性の
メラミン樹脂含有層を原紙の表面に塗布含浸して表面層
24において含有する。
即ち、上記エステル変性のメラミン樹脂は、メチルアル
コール等の有機溶媒の溶液であるため。
原紙の表面層の中に浸透し易く、また原紙の表面に塗布
後短時間で有機溶媒が揮散し乾燥し易い性質を有する。
しかして、該メラミン樹脂は、原紙の表面層に大部分が
含浸浸透された状態で含有される。
また、該表面層にはベンガラ等の赤色顔料及び白色の酸
化チタン等の遮弊剤が原紙の抄紙時に抄き込まれて含有
されている。そして、該表面層には赤色のベタ印刷等が
施され、赤色無地の化粧印刷63の層を有する(第5図
及び第6図参照)。
また、上記フェノール樹脂金を層44は、原紙の裏面層
にフェノール樹脂を抄紙時に抄き込んで偏在的に含有す
る。
即ち、上記フェノール樹脂は、ノボラック型の微粉であ
って不溶性であるため、抄紙原料スラリー中に分散混入
し抄紙時に抄き込んで原紙の裏面層に偏在的に含有させ
たものである。
しかして2本例の樹脂含有紙は、第6図に示すごとく1
表面層においてメラミン樹脂含有層23及び化粧印刷6
3の層を有し、また芯材層においてPVAcを抄き込ん
だ柔軟性付与樹脂13を有し、更にまた裏面層において
抄紙時に抄き込んだノボラック型のフェノール樹脂から
なる柔軟性付与樹脂を有する。
また8本例の化粧板は、上記柔軟性付与樹脂13とメラ
ミン樹脂含有層23との間に、メラミン樹脂とPVAc
とが化学的に結合した混合樹脂含有層34を有する。
即ち1本例の樹脂含有紙を所定寸法(例えば909X1
818閣、1212X2424W等)に切断して1枚毎
多段平板プレスにより成形するに当り、メラミン樹脂と
PVAcは加熱溶融状態において化学的に結合して混合
樹脂含有層34を形成する。
また1本例の化粧板は、上記柔軟性付与樹脂13とフェ
ノール樹脂含有層43との間にPVAcとフェノール樹
脂との混合樹脂含有層54を有する。
即ち、上記樹脂含有紙を加熱加圧するに当り。
溶融した状態においてPVAcがフェノール樹脂中に混
入し可塑剤として働く、これにより1両樹脂は融は合っ
て混合樹脂含有層54を形成する。
以上のごとく1本例の化粧板は構成されているので1次
の作用効果を有する。
即ち3本例の化粧板は、第6図に示すごとく。
芯材層に柔軟性付与樹脂13を、また裏面層にフェノー
ル樹脂含有層43を有する。しかして、柔軟性付与樹脂
13及びフェノール樹脂含有層43はいずれも可撓性に
優れているため、該化粧板には柔軟性が付与される。
したがって3本例によれば9曲面加工等に適した加工性
、柔軟性に優れた化粧板を提供することができる。
そして、上記本例の化粧板は1次に示す製造方法により
生産性良く製造することができる。
即ち9本製造方法は、第1の流送箱には通常の原料のほ
かに天然パルプ繊維100重量部に対しベンガラ等の赤
色顔料と酸化チタンを35重量%混合分散した抄紙原料
スラリーを供給する。また。
第2及び第3の流送箱には通常の原料のほかに天然パル
プ繊維100重量部に対しPVAcを40重置%混合分
散した抄紙原料スラリーを供給する。
更に、第4の流送箱には通常の原料のほかに天然パルプ
繊維100重量部に対し、ボラック型のフェノール樹脂
15重置%含有した抄紙原料スラリーを供給する。これ
により、原紙の芯部には原紙100重量部に対しPVA
cを35重量%含有し。
また原紙の表面層には原紙に対しベンガラ等の顔料と白
色酸化チタンとを合計30重量%含有した抄紙原料スラ
リーを供給する。これにより、原紙の芯部には原紙10
0重量部に対しPVAcを35重量%含有し、また裏面
層にはフェノール樹脂を12重量%含有した樹脂含有紙
を作成する。
次に、該樹脂含有紙の表面には赤色のベタ印刷が行われ
る。これにより、第6図に示すごとく。
表面に赤色の無地系の化粧印刷トロ3が施された樹脂含
有紙を作成する。
次に、該樹脂含有紙の表面側にはエステル変性のラメミ
ン樹脂の有機溶媒溶液をカーテンフローコーターにより
塗布し、その後乾燥して第6図に示すごとく、樹脂含有
紙を作成する。これにより表面層にはメラミン樹脂の大
部分が含浸浸透した樹脂含有紙を迅速に得ることができ
る。
また、上記樹脂含有紙の裏面樹脂にはフェノール樹脂を
ロールコータ−により塗布し、その後乾燥して、第4図
に示すごとく、樹脂含有紙を作成する。
しかして、上記樹脂含有紙は9表面層にメラミン樹脂含
有層23を有し、また芯材層に柔軟性付与樹脂13を有
し、更に裏面層にフェノール樹脂含有Tt143を有す
る。また、樹脂含有紙の表面層には赤色無地系の化粧印
刷63が施され、全体としては柔軟性を有する。
そして、該樹脂含有紙はメラミン樹脂の溶媒等を揮散さ
せるための乾燥後において、所定の寸法に切断する。
次に、所定の寸法に切断された樹脂含有紙は。
多段平板プレスにより加熱加圧して成形される。
即ち、所定寸法の樹脂含有紙は、ステンレス賦型板内に
おいて圧締された状態で一枚毎にセットされ、多段プレ
スにより加熱温度170℃、圧カフ0kg/cj、成形
時間25分の条件下で枚葉成形する。これにより、1枚
の樹脂含有紙により所定寸法の加工性等の優れたメラミ
ン化粧板を製造することができる。
また9本製造方法によれば、従来の化粧シート及び化粧
機のどと(,2枚以上の樹脂含有紙を積層組合わせする
必要がない。
したがって1本例の製造方法によれば、従来の化粧シー
トのごとく、2層間で分離、剥離を生じない加工性、柔
軟性に優れたメラミン化粧板を生産性良く製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は第1実施例を示し、第1図は化粧板の
断面図、第2図〜第4図は樹脂含有紙の断面図、第5図
及び第6図は第2実施例を示し。 第5図は化粧板の断面図、第6図は樹脂含有紙の断面図
、第7図は従来の化粧シートの断面図である。 1.14゜ 22、、。 3.33゜ 4.43゜ 5、 53゜ 3.柔軟性付与樹脂層。 ジアリルフタレート樹脂層。 34、、、混合樹脂含有層。 44、、、フェノール樹脂含有層。 54、、、混合樹脂含有層。 出 代 願人 イ   ビ 埋入

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一枚の樹脂含有紙からなる易加工性化粧板であっ
    て、 化粧板用の原紙は、芯部、裏面層に熱可塑性樹脂等から
    なる柔軟性付与樹脂を抄紙時に混入して扁在的に含有さ
    せてなり、更にまた該原紙には熱硬化性樹脂を塗布、含
    浸して該原紙の表裏部に該熱硬化性樹脂を含有させてな
    り、かかる樹脂含有紙を加熱加圧して成形してなること
    を特徴とする易加工性化粧板。
  2. (2)一枚の樹脂含有紙からなる易加工性化粧板の製造
    方法であって、 化粧板用の原紙の芯部、裏面層に熱可塑性樹脂等からな
    る柔軟性付与樹脂を抄紙時に混入して扁在的に含有させ
    る工程と、該原紙に熱硬化性樹脂を塗布、含浸して該原
    紙の表裏部に熱硬化性樹脂を含有させた樹脂含有紙を作
    成する工程と、該樹脂含有紙を加熱加圧して成形する工
    程とよりなる易加工性化粧板の製造方法。
  3. (3)第2請求項に記載の易加工性化粧板の製造方法に
    おいて、化粧板用原紙の芯部に熱可塑性樹脂等からなる
    柔軟性付与樹脂を抄紙時に混入して含有させる方法は、
    第2及び第3の流送箱に通常の原料のほかに天然パルプ
    繊維100重量部に対し熱可塑性樹脂等からなる柔軟性
    付与樹脂を15重量〜55重量%混合した抄紙原料スラ
    リー溶液を供給して該原料スラリー溶液により原紙の芯
    部を形成し、また第4の流送箱に通常の原料のほかに天
    然パルプ繊維100重量部に対し上記柔軟性付与樹脂を
    15重量%以下混合した抄紙原料スラリー溶液を供給し
    て該原紙の裏面部を形成することを特徴とする易加工性
    化粧板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005199532A (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Aica Kogyo Co Ltd 化粧板

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JP2005199532A (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Aica Kogyo Co Ltd 化粧板

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